ラノベの感想) 掟上今日子の保険証


概略:
厄介が今日子さんに依頼をだすと不眠症の彼女がやってきました。
眠れない状態なので次の依頼を受けられず謎に飢えていました。
前回の依頼者が厄介だったので守秘義務違反になりません・・・依頼を受けられたと喜んでいます。
今日子さんが親知らずが生えてきて痛がっています。
歯医者の予約があるので急いで解決してくれます。
船員をしていた厄介が容疑者にされてしまい今日子さんを呼びます。
ヘリコプターで乗り付ける事ができたので喜んでくれます。
過去に厄介に濡れ衣を着せた定年退職した警察官が不審死を遂げます。
厄介は日常的に冤罪を掛けられるので元警察官の事を忘れていました。
その時も今日子さんが容疑を晴らしてくれたんですが記憶がリセットされる彼女は覚えていません。
元警察官が猫アレルギーを持っていた事から真相が見えてきます。

レーベル講談社
発行日2025/4/16
著者西尾維新
イラストVOFAN
ISBN
雰囲気不眠、歯痛、強がり、凶器が焦点、予定


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第一証 掟上今日子の不眠症
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隠舘厄介が誘拐事件に巻き込まれて今日子さんを呼びました。
一日で記憶がリセットされる今日子さんは「久しぶり」と言ってきたので厄介は驚いています。
聞けば今日子さんは一週間前から眠れていないそうですよ。
寝ればすべてを忘れる守秘義務順守を売りにしているので眠れないと前の事件の記憶が残ってしまいます。
眠れないので新たな依頼を受けられなかった今日子さんは謎の飢えていました。
前職でライフセイバーをしていた厄介が一週間前にプラスチックを海に流したと疑われて今日子さんが冤罪を晴らしてくれたのね。
寝てないけど同じ依頼人が相手なので守秘義務を守りつつ依頼が受けられるので喜ばれています。
厄介は頼瀬(らいせ)夫妻にベビーシッターとして雇われていました。
夫妻はそれぞれ事業を行っている経営者で資産家です。
生後間もない娘の渡河(とか)ちゃんの面倒を見る事になっていました。
渡河は人の視線に敏感で見ているとギャン泣きするので厄介は見ないように心掛けていました。
その日は厄介が出勤すると渡河は既に寝ていると言われたので同じ部屋で見守りを開始しました。
頼瀬夫妻はそれぞれ出勤していきました。
そこで渡河の誘拐事件が発生してしまいました。
誘拐犯から高額の身代金を要求する電話が掛かってきました。
電話口から渡河の鳴き声が聞こえてきました。
厄介は誘拐犯として疑われてしまい今日子さんを呼びました。
今日子さんは厄介と一緒に渡河が寝ていた部屋に入り現場検証を始めました。
部屋は防音仕様で床にはマットレスが敷かれていました。
厄介が渡河を見ていなかったと証言したので厄介の背後にハンカチを置いて気付かれずに持ち出せるか検証する事にします。
最初からベビーベッドに渡河は居なかったとの仮説を立てる事ができました。
誘拐事件が狂言だったと実証してくれました。
頼瀬夫妻は自分たちで子育てをしたかったんですが周囲から人に任せる方が良いと言われてできない状況でした。
そこで誘拐事件をでっち上げる事で他人は信用できないので自分たちで子育てすると主張したかったそうです。
厄介はスケープゴートとして利用されたんですが人が良いね。
将来、渡河が実の両親に誘拐されたと知ると可哀想なので頼瀬夫妻がカウンセリングを受ける事を条件に許してあげました。
今日子さんに人が良すぎて本当に犯人に仕立てられてしまいますよと心配されています。
今日子さんは事件を解決する事で脳を酷使したので睡魔に襲われ眠る事ができました。

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第二証 掟上今日子の親知らず
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隠舘厄介が留置場から今日子さんを呼びました。
死体損壊容疑を掛けられて拘留中です。
やってきた今日子さんは挨拶の途中で噛みました!!
親知らずが生えてきて痛くて困っているそうです。
歯医者の予約があるので速攻で冤罪を晴らすとヤル気を見せています。
絞殺された被害者の歯が全て抜かれるという殺人事件が起こります。
厄介が犯人として疑われて掴まりました。
厄介は殺す前に歯を全て抜く行為よりも死んだ後に歯を全て抜く行為の方に嫌悪感を抱いています。
今日子さんは「十分で十分です」と言っていますね。
いつも通りに網羅推理を実施して犯人の動機を探っていきます。
被害者の財布は取られていませんでした。
金銭目的の犯行ではないとの結論が出ます。
突飛な推理として被害者がスパイだった説も出てきました。
今日子さんは中々厄介を容疑者から外しませんね・・・度々お前がやったのかと言ってきます。
カッコイイ推理を言うんですが長くなると最後が「いてて」となるのが可愛いですね。
意外と時間が掛かっているので厄介が歯医者の予約時間を気遣って時間は大丈夫ですか?と腕をまくろうとして尋ねました。
それを見た今日子さんが犯行の動機に気付きます。
厄介は冤罪を晴らす事ができました。
今日子さんは虫歯が無いそうですよ、白い歯を自慢していました。

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第三証 掟上今日子の船酔い
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探査船で仕事に就いた厄介が冤罪用意を掛けられました。
船では船長に捜査権がるので厄介は探偵を呼んでくださいとお願いします。
どうやってやって来るのか楽しみだったようですが今日子さんはヘリコプターをチャーターして大海原の探査船に乗りつけました。
非常に貴重な経験ができたと言って依頼人である厄介にお礼を言ってきます。
厄介から事件のあらましを説明されます。
厄介は冤罪を晴らした直後に再就職しました。
無職だと冤罪を掛けられる可能性が増すのに就業状態を維持したいみたいね。
冤罪を晴らしたばかりだからって理由で厄介は船長に信用され雇用されました。
信用できると勝手に見込まれてカギの管理を任されていました。
内側からカギが掛けられている密室で殺人事件が発生しました。
コルク抜きで首をされて失血死かショック死したと思われています。
カギの管理を行っていた厄介が疑われて今日子さんを呼ぶ事になりました。
今日子さんは妙にハイテンションだったんですが船酔いに襲われていました。
厄介が船酔いですかと心配すると酔ってないと強がっています。
横になる事を提案されて今日子さんは犯行現場の床に寝転がります。
犯行現場は死体をそのままにしておくと疫病の原因になりかねないと判断して片付けられています。
厄介は現場保全を訴えたんですが聞いては貰えません。
部屋の掃除をしたのは厄介です。
船長の命令で片付けたので証拠の隠滅を行ったと疑われている訳ではありません。
清掃を命じる前から厄介を犯人だと決めつけていました。
今日子さんと厄介がいつも通りに網羅推理を行っています。
厄介が事件が起こった時に海が大時化だったと証言した事で今日子さんは真相を確信します。
最初から分かっていたと言っているので推理に確証を得られたって事のようです。
厄介がこれで第二の密室殺人事件が解決した冤罪が晴れたとお礼を伝えると今日子さんの顔色が変わります。
厄介が説明を怠っていたと言っていますね。
厄介が犯人と疑われた第二の密室殺人の被害者が海底で沈没船を発見していました。
ドローンを使って海底を調査している時に見つけたそうです。
問題は沈没船で金塊と頭蓋骨が陥没した白骨死体を発見した事でした。
今日子さんは第一の事件にも興味をもったのか謎解きを始めようとして厄介に追加料金を要求してきました。
厄介は依頼料とヘリコプターのチャーター料と事実を説明しきれなかった慰謝料と追加料金を支払う事になりました。
今日子さんは儲かるので喜んでいるよね?
厄介は守銭奴と思っています。
第一の事件で厄介が容疑者にならなかったのは事件が発生したのは大昔だからでした。
こちらの事件は死ぬ事が確定している状況で、苦しんで死ぬか楽に死ぬかの選択を迫られた結果発生したとの推理が成立しました。
厄介は第一の事件についても教えなければ散財する事はなかったのにねー彼は正直者過ぎるよな。

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第四証 掟上今日子の猫アレルギー
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厄介が今日子さんを呼んだんですが今回はまだ容疑者になっていません。
過去に厄介を濡れ衣で容疑者にした事がる定年退職した警察官が不審死を遂げました。
過去に疑われた厄介は警察に質問を受ける事になりました。
濡れ衣を着せられた事を恨んでの犯行と思われるかも知れません。
容疑者にされる可能性が高いと考え今日子さんに依頼を出しました。
厄介は何度も濡れ衣を着せられているので亡くなった警察官の事を忘れていました
その時に濡れ衣を晴らしてくれたのも今日子さんなんですが彼女は一日で記憶がリセットされるので覚えていません。
警察に許可を取って今日子さんに現場検証をして貰う事にしました。
厄介は亡くなった元警察官が猫アレルギーを持っていた事を伝えます。
今日子さんは最初に玄関の扉に猫が出入りする為のキャットドアがある事に気付きます。
両手を突っ込んで通り抜けられるか確認していますね。
小柄な今日子さんでも通り抜けはできないと分かりました。
亡くなった元警察官が猫アレルギーを持っていたことから猫を凶器に使ったのでは?と考えます。
今日子さんは四つん這いになって猫の足跡か忍び込んでいる可能性がある猫を探しています。
猫アレルギーを持っていたので猫を飼っていた可能性は低そうです。
野良猫や地域猫が入り込んだ可能性もあるんですが犯罪現場の元警察官の家周辺に猫は少ないようです。
網羅推理をして行くと新たな可能性が浮上しました。
キャットドアを後付けしたのではないかとの説が浮上します。
亡くなった警察官が猫アレルギーだと認識していたと仮定した場合、キャットドアを疑うだろう。
存在に気付いても放置するとは考えにくいとの予想ができます。
犯人が猫を目論み通りに使役できるのか?って問題も出てきました。
犬なら行動を調教する事ができるかもしれなませんが気紛れな猫を調教する事ができるのか?って疑問です。
仮に出来たとしても猫アレルギーの元警察官が猫の接近を許すのかって問題もあります。
寝込みを襲わせたという可能性が浮上します。
寒いと猫は飼い主の布団に潜り込んでくるのでその習性を利用したって考えですが無理があるねー
今日子さんの調査で猫の足跡と迷い込んでいる猫は発見できませんでした。
厄介が言ったことわざを聞いて今日子さんが予想外の真相に辿り着きます。
被害者宅の周辺に猫が少ないことがヒントになりました。
キャットドアを後付けしたのは犯人像を誤魔化す為の攪乱って事になります。
犯人は猫の毛を使って被害者の衣服を作ったと予想しました。
服を脱げば助かった可能性がありますがまさか自分が着ている服が原因で猫アレルギーが出ているとは思わないよな。
犯行に使った服を作るには専門技能が必要なので厄介の容疑は晴れました。

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掟上今日子のSTAY HOLMES
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厄介がまたも冤罪を掛けられたようです。
今日子さんが見事に真犯人を特定してくれました。
それでも謎が残っていたので厄介は質問してきます。
今日子さんはカーディガンの袖をまくって右腕に書かれた「×密閉」って文字を見せてくれます。
凶器に長い槍を使った理由を問われてタイトなロングスカートをつまみ上げ左脚のむこうずねに書かれた「×密接」って文字を見せてくれます。
人望がる犯人が単独犯行に及んだ理由を問われてブラウスの裾をからげて、くびれた胴体に書かれた「×密集」って文字を見せてくれました。
大サービスですね。
今日子さんは犯人は3密を嫌ったんだと教えてくれました。
容疑は晴れたので今日子さんは帰る事になるね。
名残惜しい厄介がこれから何をするのかきいてきました。
今日子さんは、大胆に左袖をまくり上げながら、おうちで推理小説を読みます、と答えました。
あっその予定もメモ書きしてあるのね。

成分表
成分含有量(5:多い、1:少ない)
美女5
事件5
推理5
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