ラノベの感想) 未踏召喚://ブラッドサイン 第2巻 (電撃文庫)
レーベル:電撃文庫
発行日:2015/1/10
著者:鎌池和馬
イラスト:依河和希
ISBN:978-4-04-869164-2
城山恭介は緑娘藍(リュウ ニャンラン)と一緒に汗だくで愛歌のマンションを訪れました。
愛歌はマンションの屋上で雨に打たれていました。
恭介が愛歌の縞々ビキニに反応しないのでアレンジを加える作業中でした。
Tシャツを着て雨に濡れる事で透け透け状態を作り出し恭介を誘惑しようと考えていましたよ。
愛歌が屋上から部屋に戻るまでの間に恭介と緑娘藍が到着してソファに倒れ込んでいました。
それを見た愛歌は2人が事後だと考えていますね。
2人はリュウが主導した仕事を終えて逃げ帰った所だったのにね。
愛歌の妄想力は逞しいね。
愛歌の見ている前で恭介とリュウは罵り合いを始めました。
息が会っているやり取りに愛歌が怒り心頭でした。
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リュウが恭介に依頼した仕事とは空港までスーツケースを受け取りに行くので同行して欲しいって内容でした。
スーツケースは受け取れましたが邪魔が入りました。
空港にテロリストが現れ人質を取ってしまいます。
人質にされた女の子が恭介にたすけてと言ってしまいました。
恭介はリュウの静止を振り切りテロリストを殴りつけて戦闘を始めてしまいます。
そこに召喚師が現れて被召物(マテリアル)を呼び出してテロリストを一網打尽にしてしまいます。
人質も一緒に吹き飛んでしまいました。
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逃げる時にリュウが実力の一端を見せてくれます。
彼女は装甲車を殴りつけて動けないようにしました。
愛歌の部屋に戻り襲ってきた召喚師がイリーガルの所属でリュウたちを援護したのではないかとの話になりました。
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恭介は高校生をやっています。
視界から外れると忘れ去られる存在なので難儀しているようです。
食堂で昼食をとっていると生徒会長の紅小道楓希(べにこみち ふうき)が相席を求めてきました。
恭介は塩バターラーメンを食べていました。
楓希は試験中のメニューをテスト中でした、低カロリーのこんにゃく中華そばです。
恭介と楓希はラーメンについての趣向で意気投合しています。
2人は交換してお互いのラーメンを啜っていました、間接キスとかしているんだけど、この2人にラブコメ要素は微塵も無かったね。
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放課後の教室で恭介は勉強をしていました。
そこに楓希がやってきて恭介に勉強を教えてくれました。
楓希の巨乳ちゃんが机に乗ってます!?
楓希が恭介を揶揄ってますよ、恭介のマーカーをおっぱいの下に敷いて探し物なら手伝うと言ってきますよ。
楓希は恭介におっぱいを揉んでほしかったのか?
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楓希は生徒会に向かい恭介は下校する事になりました。
昇降口で図書委員ちゃんに出会います。
彼女とは同じクラスのようですが、恭介は彼女の事を名前ではなく図書委員ちゃんと呼んでいます。
図書委員ちゃんはいい加減に名前覚えろやーと怒ってますが恭介に改善の意思は無いね。
雨が降ってきて幽霊が出現しました。
図書委員ちゃんは怪談の類が苦手なようです、怖がっていますが理由が特殊でした。
出現した幽霊を見て図書委員ちゃんは「おねえちゃん」と言いました。
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話を聞いてみると幽霊の正体は数年前に惨殺された図書委員ちゃんのお姉さんでした。
幽霊は図書委員ちゃんを殺す為に出現していると彼女は言ってますね。
恭介は召喚師が作り出す人工霊場を使えば幽霊を消滅させる事が出来ると説明して助けが必要か問いました。
図書委員ちゃんはたすけてと恭介にお願いしてきました。
これで図書委員ちゃんを依代にする事になりました。
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依代になった図書委員ちゃんはアルバイト先に遅れると伝える為に電話を入れました。
そこで彼女にとっては予想外の出来事が発生します。
依代になったので周囲の人間の認識から忘れ去られる存在になっていました。
図書委員ちゃんは納得しているね、意外と柔軟な思考力を持ってますね。
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図書委員ちゃんを連れて情報収集の為に愛歌のマンションに向かう事になります。
途中で生徒会長の紅小道楓希と遭遇しました。
夜も遅いので楓希は1人で帰るのを怖がっていますね。
恭介は図書委員ちゃんと楓希に両腕を引っ張られる至福の時を過ごしていました。
2人とも1人になるのを怖がっているので本気で恭介の腕を引っ張っていました。
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そこに空港で恭介とリュウを襲った召喚師が登場します。
恭介は彼を視界にとらえる為に楓希に背中を向けました。
予想外の事が起こりましたよ、恭介は楓希に背中をハサミで刺される事になりました。
恭介は背中に召喚に使うブラッドサインを入れていたので助かりました。
戦闘が始まります。
楓希の召喚師は勇斗っていうらしいね。
彼の攻撃は徹底したイヤガラセでした相手の攻撃を阻害する戦術を採ってきました。
足場を壊す事で相手の攻撃を阻害する戦術を採ってきました。
恭介は海に落ちる事になりました。
図書委員ちゃんともども海に落下しました。
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楓希と勇斗から逃げる事は出来ましたが服がずぶ濡れになってしまいます。
恭介は街のあちこちのトランクルームに着替えを置いてあるので着替えるこができましたが図書委員ちゃんに貸す事のできる女性用の服は当然もっていません。
ずぶ濡れの図書委員ちゃんは恭介を連れてコインランドリーに向かいました。
そこで脱ぎます!!
恭介から上着を奪い取り濡れ濡れの自分の衣服を乾かす事になります。
下着まで洗濯しているので図書委員ちゃんは裸に一枚ですね。
これは想像を掻き立てられるね!!!
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着替えが終わった2人は愛歌のマンションに向かいました。
愛歌がまたも新たな女の子を連れ込んだ恭介を怒ってます。
愛歌の怒り方が面白いね、「ここはひきこもり少女の最後の砦なのです・・・」だそうだ。
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愛歌とリュウに調べて貰い楓希と勇斗の目的が判明しました。
2人は人が死なない世界を作ろうとしていました。
良いことのように思えますが、これには欠陥がありました。
現在の世界は人が死ぬことを前提として作られているので全員で飢える結末になるようです。
楓希と勇斗がイリーガルである事が分かります。
楓希はイリーガル内の「殺意のアンテナ」って組織を運営していた「テロメアの終端」と呼ばれる召喚師の依代でした。
テロメアの終端が目指していたのは平和な世界の構築です。
それを達成するのに害悪となる人間を殺しまわっていました。
しかし1人の殺すべき人間を殺し損ねます、その責任を取ってテロメアの終端は自害しました。
極端な行動に思えますがそれだけ本気だったって事かもね。
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楓希はテロメアの終端(安住玲司)の面影を追いかける事になります。
テロメアの終端は多くの依代を抱えていて状況に合わせて契約する依代を交換していました。
短期間の契約を繰り返す事になっていたので依代である楓希は視界から外れても人々の認識から外れる事が無かったようです。
楓希は新たな召喚師としてテロメアの終端の息子を育てる事にしたようです。
彼の名前は安住勇斗です。
勇斗は楓希の都合が良いように教育されていました、彼女の事を女主人と呼ぶようになっています。
楓希は悪女ですね。
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楓希と勇斗の目的を挫く為に恭介と図書委員ちゃんは行動にでました。
愛歌に彼らの拠点を探して貰う事になります。
愛歌が凄いシステムを使ってくれます。
SNSの話題を抽出してどこで書き込まれたかが分かるシステムを持っていました。
判明したのはトイドリーム35の外周にある関連工場でした。
そこではトイドリーム35の関連グッズを作る予定のようです。
今は新型製造ラインの慣らし運転が行われていました。
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楓希と勇斗は工場の煙突から排出される煙に人工霊場と似たような場を発生させる成分を混ぜたようです。
偏西風にのった煙が北半球を覆う事で世界を人が死なない世界に変質させる計画でした。
工場に乗り込んだ恭介と図書委員ちゃんは中で計画について語っている楓希と勇斗の会話を盗み聞きしていました。
ここに居た楓希と勇斗は影武者で、別の場所にいた楓希は工場を爆弾で破壊してしまいます。
追ってくるだろうと予想された恭介と図書委員ちゃんを抹殺する計画だったようだね。
流石に殺し屋ですね、目的達成の為には手段を選びません。
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しかし召喚システムを熟知している恭介はこの爆発から脱出しました。
そして決戦場所に向かいます。
恭介は楓希がイニシアチブをとっていると理解していたので学校に向かいました。
そこに楓希と勇斗が待っていました。
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戦闘が始まります。
恭介は楓希と勇斗の攻撃方法が相手の妨害を主軸にしたものだと知っていたので対策を講じていました。
足場を消してくると分かっていたので海に落下するように戦闘を誘導しました。
恭介は気圧差を利用して勇斗を気絶させることにしました。
人工霊場は10分間しか保持されないので時間が切れた時に海中に沈んでいると襲ってきた水圧で気絶するって寸法です。
制限時間が尽きる前に図書委員ちゃんが楓希に勝ったので人工霊場が解除されました。
負けた召喚師と依代は意識が混濁してゾンビのようになります。
恭介が勇斗を図書委員ちゃんが楓希を抱えて地上に戻りました。
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2人の野望を打ち砕いたので後は図書委員ちゃんのお願いであるお姉ちゃんの幽霊を消せば終わりです。
恭介はおねえちゃんの幽霊が図書委員ちゃんの前に出現したのが、彼女を守る為だと知っていたので図書委員ちゃんに判断を委ねる事にします。
そこに居空間から冥乃河姉妹が出てきました。
これには驚いたね。
2人は終電で寝ると行方不明になるって噂の真相を調査していました。
調査の過程で居空間に囚われてしまったのね。
冥乃河姉妹は「雨中の少女」を見ても少女と言っていました。
図書委員ちゃんのお姉ちゃんは草刈り鎌で頭部を19回も刺されているので無残な姿で幽霊になっています。
とても少女と形容される姿では無いんだよね。
とてつもない違和感がありました。
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ここで白き女王が真相を語ってくれます。
白き女王は楓希と勇斗の計画する世界改変の為に精神と肉体が分離されていました。
肉体の方は衛星軌道を周回する実験衛星に安置されています。
今の白き女王は肉体が無いので物理的な破壊力は無いようです。
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こんかいの騒動は白き女王が恭介の心を折る為に仕込んだものだったようです。
図書委員ちゃんのお姉ちゃんはまだ死んでいません。
これから殺人鬼が襲ってきます。
今が分岐点だと恭介に選択を迫りました。
70億の人間の世界を守る為に図書委員ちゃんのお姉ちゃんを見捨てるか、図書委員ちゃんの家族とおねえちゃんを守る為に70億の人々の世界を変質させるかって選択です。
図書委員のお姉ちゃんが殺害される時間が変わっているのでどちらにしても世界は変質してしまうと恭介は結論付けました。
図書委員のお姉ちゃんに本当はどうしたいのかと問いました。
彼女は生きたいと本心を吐露します。
たすけてとお願いされたので恭介はお姉ちゃんを殺しにやって来た殺人鬼になる予定だった人物をぶっ飛ばす事になりました。
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恭介の行動により世界は良い方に変質したようです。
図書委員ちゃんのお姉ちゃんは死にませんでした。
図書委員ちゃんと同じ学校に通っているようです。
お姉ちゃんを殺す事で殺人犯になるはずだった人物は殺人犯になりませんでした。
お姉ちゃんが殺される事は無く、殺すべき人間を殺さなくても世界が良くなったので、テロメアの終端は自殺しませんでした。
恭介が白き女王の策謀に打ち勝ったと言えると思うのですが、白き女王は上機嫌です。
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恭介が必要とあらば人類を敵にまわす事も厭わないと確認できた事が嬉しいようだね。
恭介が自分の引き起こした結果の責任はとると言い切った事にも好感触を得てますね。
白き女王は恭介の事を対等の敵手と捉えている様にも思えるね。
「次こそは愛してみせますわ、あにうえ」と言い残して消えていったぞ。
恭介は対抗できるのかな?
白き女王は自分で暴れないでもこれだけの攻撃をしてきたからね、ヤバそうだよ。
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