ラノベの感想) 未踏召喚://ブラッドサイン 第5巻 (電撃文庫)


レーベル:電撃文庫
発行日:2016/6/10
著者:鎌池和馬
イラスト:依河和希
ISBN:978-4-04-892116-9

城山恭介は南の島の地下500メートルに作られた箱庭に居ました。
そこでは表向きにはー五兄姉弟妹計画(じゅうごきょうだいけいかく)が実施されていました。
そこには15人の少年少女が集められていて家族になる事を目指していました。
この計画には裏がありガバメント、イリーガル、フリーダムのトップが集まり白き女王を完殺する計画が進行していました。
恭介は白き女王を完殺する計画の参加者でした。
恭介は他の一五兄姉弟妹計画の参加者に紛れて箱庭に潜入していたみたいです。
ここで恭介は城山京美とビョンデッタと仲良くなります。
箱庭では集められた子供たちは自由に生活していました。
自然と気の合う者同士でグループを形成するようになっていきました。
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一五兄姉弟妹計画の教師役として信楽真沙美が派遣されていました。
恭介は真沙美の授業を好んで受講していたようです。
真沙美は一五兄姉弟妹計画が失敗に終わると考えていました。
真沙美は集められた子供たちを計画終了後に平和な世界に返そうと考えていたみたいです。
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女王の完殺計画の要は恭介の考案した縫界召喚でした。
ガバメント、イリーガル、フリーダムのトップは恭介の準備が整うのを待つ構えでした。
一五兄姉弟妹計画に参画している研究者により計画が歪められて行く事になりました。
一番大きな歪みを作ったのが飽浦大咲(あくら たいさく)です。
この人はデジタル機器が大嫌いで世界がデジタル機器で覆われる前にオカルトで世界を覆い尽くそうと考えたようですよ。
集められた子供の一人「帽子屋」のアルベルト=S=ディヴァインスミスを操り召喚儀礼を行わせました。
仲良くなることを目指す計画が模擬戦のランキングを争うものに変質してしまいます。
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アルベルトは優秀な召喚師で白き女王を呼び出せるまでに成長してしまいます。
アルベルトは恭介に強い関心を示していました。
恭介が他の子供たちとは違うと感じていましたよ、結構鋭い奴です。
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京美はコスプレが好きなコスプレ少女でした。
彼女は白き女王と同じ衣装を自作して着る事にします。
これが悲劇の始まりでした。
京美が参考にした白き女王の姿が映った資料を提供した者たちがいました。
一五兄姉弟妹計画に協力して珍しいモノを蒐集しようと考えた極彩ミュージアムと呼ばれる一派です。
この人たちは後で恭介とビョンデッタ、と他の精力に潰されます。
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ビョンデッタは一五兄姉弟妹計画の影響を強く受けていました。
彼女は感応力が高いのかもしれないね、恭介のお姉ちゃん役になっていました。
恭介と戦いたがっていたアルベルトから恭介を守る為にビョンデッタは彼と戦う事になります。
この戦いでアルベルトは白き女王を召喚できるところまでチェインを繋げたようですよ。
アルベルトが白き女王を召喚するのを阻むために恭介は縫界召喚を行い白き女王を呼び出してしまいました。
この時に恭介が使った理論が飽浦が考えていた穴だらけの理論でした。
飽浦の理論の穴を恭介が即興で埋めて召喚に使っていました。
恭介の優秀さが際立ってますね。
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召喚された白き女王は「あにうえ」と呼んで恭介に抱き着いてきましたよ。
この時の恭介は10歳前後だったので背が低かったんだ。
抱き付いてきた女王のおっぱいに顔を埋める事になっていたぞ、柔らかそうだ。
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縫界召喚は呼び出したマテリアルを現実世界に縫い留めておくので他の召喚師が女王を召喚できない状態だと思われていました。
これが半分だけ間違いでしたね。
恭介はアルベルトとビョンデッタの戦闘で自分以外の他者に女王を呼び出される事は防ぎましたが違った形で悲劇が始まってしまいます。
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召喚された女王は恭介以外の人間と意思疎通を図る事を拒みました。
他の人間が話しかけても「あにうえ」と返答するだけでした。
女王が召喚されているので、彼女を呼び出す為に模擬戦をしてランキングを競う必要も無くなります。
この事実にアルベルトがおかしくなり始めます。
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本物の女王の姿を目撃してしまい自分のコスプレの紛い物くささに嫌気がさして京美もおかしくなり始めました。
姉のように慕っていた京美がおかしくなる事が耐えられないビョンデッタもおかしくなり始めます。
恭介は周囲の変化に気を遣う余裕はありませんでした。
恭介は女王の相手で忙しかったんだよ。
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恭介は女王とやり取りする事で彼女が倒すべき存在なのか疑問を持ち始めました。
恭介と接しているときの女王は無邪気そのもので邪悪な存在とは思えませんでした。
女王が恭介以外と意思疎通をはからないので女王は恭介が独占する状態になってしまいました。
恭介の独占に不満を抱くものが現れます。
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京美が本格的におかしくなってきたので恭介とビョンデッタは追い込まれていました。
ビョンデッタが恭介を気晴らしに誘います。
お姉ちゃんらしいところを見せたかったのかもしれませんね。
ビョンデッタは地下500メートルに存在する箱庭から外の世界への抜け道を知っていました。
地上を目指す為に梯子を登る事になります。
お姉ちゃんなのでビョンデッタが先に上り始めたんだけど、この時のビョンデッタは京美に作って貰ったウェイトレスの衣装を着てたんだよね。
ビョンデッタが上で恭介が下って位置関係だと当然見えるんだよね、ビョンデッタのパンツがさ。
ビョンデッタのパンツは白とピンクのシマシマでした、良いセンスだ!!
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地上に出たビョンデッタと恭介は景色を眺めていました。
2人は女王を完殺する計画の参加者である召喚師に見つかってしまいますが、この人カッコいいです。
2人を見なかったことにしてくれました。
この人はクロード=マゼンタレインさんです。
後で恭介を助ける為に行動してくれる人です。
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恭介は真沙美の下を訪れて不安を解消させようとしていました。
そこで欲しいモノの話になり恭介は船が欲しいと言い出しました。
一五兄姉弟妹計画に参加した恭介には報酬が支払われていたようです、結構な額が恭介の口座には振り込まれていました。
恭介はクルーザーを購入したようです、この船に「ホワイトクイーン号」と名前を付けました。
この時はまだ女王と寄り添って生きていけると思ってたんだね。
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女王が召喚されているので表面的に箱庭は平和でした。
恭介は他のメンバーの憤りを知らなかったので、女王とこのまま平和に暮らしていけないかと考えるようになっていました。
恭介は女王に名前を付ける事になりました。
恭介は女王にメリー=アンとの名前を付けました。
そして人を殺さないとの約束をさせていました。
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しかし一五兄姉弟妹計画のメンバーの心はバラバラでした。
この頃、飽浦が女王をコントロールする為に次の計画を実行中でした。
彼は恭介の役割である「案内人のウサギ」とば別のウサギ役を用意しました。
「三月ウサギ」と呼ぶ役割で、恭介以外のメンバーを唆して仲間に引き入れたようです。
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恭介の声真似をする事で女王との意思疎通を図っていました。
偶然です恭介は自分の声真似をして女王と意思疎通を図る飽浦を目撃してしまいました。
恭介は彼が何をしているのか理解できてしまったので、その気持ち悪さから叫んでしまいました。
京美やビョンデッタ、アルベルトもそれぞれ恭介の声真似をして女王と意思疎通を図っていたようです。
女王は同時に複数存在できました。
恭介の叫びを聞いて複数の女王がやってきてしまい、対面する事になってしまいました。
恭介以外のメンバーと意思疎通を図っていた女王は騙されたと気が付いてしまいます。
恭介と意思疎通を行っていた女王だけがメリー=アンとの名前を貰っている事実を知りました。
他の女王は大激怒です、女王同士で戦闘が始まってしまいました。
箱庭は女王の猛威を受ける事になってしまいます。
この女王同士の決戦で京美は死んでしまいます。
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恭介は真沙美から教えられた三月ウサギのカードを破れば女王を元に戻せるって方法を取ろうとしました。
女王は元に戻る事を拒みました。
女王は恭介への恋心を捨てる事ができなかったようです。
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恭介は腕が折れています、自力で動く事もできませんでした。
恭介を発見した真沙美は彼を逃がす為にエレベータに向かいます。
しかし逃げ切れそうにありませんでした。
途中で見つけたビョンデッタに恭介の事を託して女王との戦闘に向かいます。
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真沙美の正体が明らかになりました。
真沙美はガバメント所属の「教授御前」と呼ばれていましたが、実際はフリーダム所属の「世界の果て(ワールドコンプリート)」の異名を持っていました。
真沙美は凄い人物でした、ガバメント、イリーガル、フリーダムを渡り歩いて各々の抱えていた1000の課題を全てこなしたそうです。
アワードは3000でした。
女王完殺計画の真の実力者は彼女だったみたいです。
そんな彼女も女王との戦闘で生死不明となったようですよ。
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真沙美から恭介を託されたビョンデッタは地上に向かうエレベーターを目指しました。
エレベーターがやってきたのですが二人の前に立ちはだかる人物が居ました。
アルベルトです。
彼は依代を助ける為に戦っていたそうです。
しかし恭介が女王を召喚した事により戦う必要が無くなり依代は酷い目に遭わされていたそうです。
アルベルトは復讐をしようとしてました。
女王の猛威が迫ってきているので此処に留まる事は出来ません。
ビョンデッタは恭介だけをエレベーターに乗せてアルベルトと対峙する事にしました。
アルベルトは女王から「女王の獰猛」を得ていました。
ビョンデッタは女王から「女王の憎悪」を得ていました。
2人の最終決戦が始まりました、この決着はどうなったんでしょうね?
ビョンデッタは現在も生きているので彼女が勝ったのか?
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地上に到着した恭介はクロード=マゼンタレインに救出されました。
彼は恭介を飛び立とうとしているヘリに乗せてくれます。
恭介は自分が全ての元凶だと考えているので残りたそうにしていましたが、負傷していて喋れませんでした。
クロードは正しく正義のヒーローでした。
彼は恭介をヘリに乗せると女王と戦う為に戦場に戻ります。
彼に感化されたのか、ヘリに乗っていた人が何人もヘリを降りてクロードに同行する事になりました。
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地上ではガバメント、イリーガル、フリーダムのトップが集まって女王を異界に戻す為の戦闘準備を始めていました。
ガバメントの「ヒューマニズム」、イリーガルの「百害の王(オープンブラフ)」、フリーダムの「完全平衡」が先頭にたち戦う積りでした。
彼らはリーダーとしての矜持を見せてくれます。
女王の脅威を前にして意気投合してますね。
組織の垣根を越えて残った召喚師と依代を組ませて戦列を整えていました。
仲良くできるじゃんかよ。
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ヘリで逃げ出した恭介を女王が追いかけて来ます。
女王は何でもありですね!!彼女は巨大化してました。
恭介はブラッドサインを握りしめて女王に向かって飛び降りました。
恭介の攻撃は女王に弾かれてしまい効果はありませんでした。
ここでヒューマニズムたちが準備した未踏級の群れを使って女王を異界に突き落とす作戦が始まったようです。
恭介は意識を失っているのでこの戦闘に巻き込まれれば死んでしまいます。
女王が決断を下しました。
彼女は恭介を守る為に恭介の向ける憎悪を全て受け止める覚悟を決めたようです。
女王は恭介を守り抜く為に戦う事にしたみたいです。
女王は宣言していました。
「我が名はメリー=アン。あにうえの剣にして盾、そして何より名付け主により寵愛を約束された者なり。故に害為す者は全て蹴散らして差し上げますわ、それはもう完膚なきまで!!」
メリー=アンは恭介との約束を破って女王同士の戦いを制したようだね。
女王はヒューマニズムたちが用意した未踏級の群れを蹴散らしてから異界に戻ったようだぞ。
恭介を守る為だよね、ここまでしてくれる女王の恋心が切ないですね。
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ここまでは恭介が未踏級「黄の鰓(えら)」に頼んで見せて貰った当時の映像です。
黄の鰓は特殊な能力を持っているようだぞ。
彼女は人間に化けてフリーダムのトップをやってましたよ。
「完全平衡」は彼女でした。
黄の鰓は人間に召喚される度に異界からやってくるのがめんどくさかったようです。
そこで人間に化けて召喚師をしていたそうですよ。
マテリアルがマテリアルを召喚できるんだね、これは彼女だけの能力なのかな。
黄の鰓は女王との戦いで戦死した振りをして異界に戻ったそうです。
黄の鰓は恭介が白き女王を倒してくれる事に期待していると言っていました。
彼女は恭介に味方してくれるのかな?
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恭介は女王を攻略する為の行動を始めます。
最初に味方を集める事をしていました。
恭介はビョンデッタを迎えに行きますよ。
彼女を味方に引き入れる為に自分の復讐に手を貸て欲しいとお願いしました。
ビョンデッタはキョトンとしたあと大笑いを始めました、パンツ見えてます、今の彼女もシマシマを穿いているのかな?
白き女王に復讐するという最大最強の復讐劇に歓喜していますよ、変態ですね。
2人は手始めに、一五兄姉弟妹計画に横やりを入れた「極彩ミュージアム」を潰す事にしました。
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女王に対する復讐者が動き出すと彼女を守護したい側も動き始めます。
ガバメントのアワード666でザ・セイントと呼ばれる修道服を着たシスターがアザリア=マゼンタレインを迎えに来ました。
今のアザリアは極彩ミュージアムに囚われていました。
アザリアはザ・セイントが三大勢力を裏切った自分を殺しに来たのかと思ったようですが違いました。
ザ・セイントはアザリアを女王を守る為に呼びに来たと言ってます。
「つきましてはあなたにも不敬の輩への鉄槌として参加していただきたく」と言ってますね。
アザリアは笑ってしまうぞ、ザ・セイントの精神を蕩けさせ味方にしてしまう女王の威光に感動していました。
ザ・セイントはアザリアの為に彼女の依代も取り戻すと言ってました。
ザ・セイントには「ドクトルS」と呼ばれる味方がいるようだね、ドクトルSがアザリアの依代、フラクタル=レスキンスの救出に向かいました。
アザリアは抜け出す為に極彩ミュージアムを潰す事にしたようです。
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哀れな極彩ミュージアムは恭介、ビョンデッタのペアとアザリア、ザ・セイントの一派に滅ぼされたようです。
アザリアには女王に害為す輩が恭介だと分かったようですよ。
対決を楽しみにしているようです。
アザリアは敗戦から多くを学んだようですので強敵かも知れないね。
恭介とビョンデッタのペアがどんな感じになるのか楽しみですね。
やはりデッタ姉さんと呼ぶことを強要してくるのかな?
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