ラノベの感想) ディヴィジョン・マニューバ ―英雄転生― (講談社ラノベ文庫)


人類の天敵である玄界獣(ジェイヴ)から鈴鹿八識(すずか はちしき)が決死の覚悟で一人の少女を救出しました。
少女は一人だけ生き残っていました。
少女が生き残っていたのには理由がありました。
彼女の両親もジェイヴに食べられてしまい死んでいました。
ジェイヴは人間を食料として捕食する触手を持った巨大な生物です。
少女はジェイヴに突撃しようとしている八識に一緒に連れて行って欲しいとお願いしてきます。
少女は八識と一緒に死にたい、みんなと同じ場所に行きたいとお願いしてきました。
相当悲惨な光景を見てしまったようです、少女は生きる気力をなくしていました。
八識は少女の願いを叶える事無く彼女をその場に残してジェイヴのもとに飛んで行きました。

人類はジェイヴに対抗する為に魔力で動かす強化スーツを開発していました。
これをディヴィジョン・マニューバと呼びます。
魔力値は天性のもので生まれた時点で最大値が決まっています。
後から伸ばす事はできません。
八識はディヴィジョン5と呼ばれる最高ランクの戦士で人類最強でした。
ディヴィジョン・マニューバを纏い戦う戦士の事を魔装騎士(マニューバ・キャヴァリアー)と呼びます。
八識は家族や仲間を殺されてしまった可哀想な人でした。
彼は死に場所を求めていた感じです。
八識に剣術を教えてくれた師匠がいたのですが、八識が死にたがりなので破門されています。
八識はジェイヴが異界から湧き出すゲートを破壊しようとしていました。
八識の前にジェイヴの親分と思われる女王と呼ばれる巨大なジェイヴが出てきました。
八識は女王に深手を負わせる事ができましたが倒すまでには至りませんでした。
深手を負った女王は異界に逃げました。
八識は死ぬことになります、助けた少女が元気に育ってくれるといいなと思いながら死んで逝きました。
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八識は転生してしまいます。
転生先は桶川九遠(おけがわ くおん)くんでした。
八識だったころの記憶を持ち越していましたが赤ちゃんなので満足に喋れません。
九遠は女王が傷を癒してゲートから出てくるまでの猶予期間が二十年だと理解していました。
九遠は五歳になったときに両親にディヴィジョン・マニューバのジュニア用騎体を買って貰いました。
そして魔力値の検査を受けます。
ここで予想外の現実を突きつけられます。
九遠の魔力量は最低ランクのディヴィジョン1でした。
しかし九遠は女王を倒すという目的を諦めきれません、その場でギャン泣きしています。
そこに八識の師匠だった七星楓(ななほし かえで)がやって来ます。
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楓は爆乳で小柄です。
九遠は直ぐ師匠だと分かりましたが楓には当然わかりません。
楓は九遠の表情から八識に似ていると思ったようです。
九遠は楓に自分が八識の転生体だと説明しています。
楓は九遠を弟子にしてくれることになりました。
再会した楓は喜んでくれています、九遠を抱きしめてくれますね。
九遠の頭が楓の巨乳に挟まれていました。
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楓の修行は激しいものでした。
楓は忙しいのか通信教育だと言って九遠にAIデバイスを貸してくれます。
楓の魔力を動力にして動いています。
手のひらに乗る小さい妖精のような外見です。
名前が無かったので九遠が名付ける事になります。
型番がNSR-250R-SE92だったのでエヌと名付けました。
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楓は九遠から異界に逃げた女王が復活するとの話を聞き準備を始める事になります。
楓は残り十五年を計画的に使って迎え撃つと言ってます。
楓はマニューバ・キャヴァリアーを育てる学園を作る事にしました。
八識亡きあと、楓は人類最強のマニューバ・キャヴァリアーだったので色々と権限があるようです。
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楓の作った上弦魔装学園は中高一貫校です、十三歳になった九遠が入学する事になりました。
この学園はエリート校なのでディヴィジョン3以下の入学者は九遠だけでした。
入学式の後、クラス分けの為の模擬戦が行われます。
ディヴィジョン1の九遠は他の新入生に侮られていましたが、快進撃する事になりました。
十回の模擬戦を行うのですが九連勝を遂げてしまいます。
九遠は楓に師事した七星剣武を駆使して戦っていました、これが異質な戦闘スタイルで注目を集める事となります。
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同じころ、学園に存在する在校生で組織する月衛騎士団(ルナティック・オーダー)・冨士隊に所属する先輩が新規メンバーを探して在校生を物色中でした。
この先輩が鈴鹿花火ちゃんとうい爆乳ちゃんでした。
花火も八識となじディヴィジョン5の天才です。
最初、高校生の中からメンバーを選ぼうとしていましたが、決めかねていました。
そこに同じ隊の茂木凛(もてぎ りん)から新入生の中におもしろい生徒が居るとの連絡が入ります。
花火は九遠を見に行く事になりました。
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九遠を始めて見た花火は、これだと思ったようですね、運命を感じていました。
九遠とヤリたくなった花火は楓に対戦を申し出ましたよ、もう滅茶苦茶ですね。
花火は学園最強と呼ばれる戦士ですからね、楓がこの申し出を許可してしまうんだよね。
九遠の下にディヴィジョン・マニューバを纏った花火が出てきました。
花火を一目見た九遠は「良かった」と感じています。
これは直感だったんだけど、当たってますね、八敷が最後に助けた少女が花火なんだよね。
九遠はまだ花火が最後に助けた少女だとは気が付きません、当然、花火も九遠が八敷の生まれ変わりだとは知りません。
お互いに初対面という事になります。
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九遠と花火は凄まじい激闘を繰り広げる事になりました。
花火は中距離からの砲撃と近距離からの剣撃を主体とするようです。
九遠は接近戦での剣撃を主体とするので花火は接近戦を挑んできました。
ディヴィジョン5とディヴィジョン1の決闘なので花火が勝つと思った人が多数派でしたが勝負は引き分けに終わります。
正面衝突した二人は吹き飛んでいきました。
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九遠の上に花火が乗っている体勢で九遠が気が付きます。
九遠の顔に妙に柔らかくて暖かくて良い匂いがするでっかいマシュマロみたいな何かがあたっていました。
それを掴んで揉むと「ひゃんっ!」との悲鳴が聞こえました。
でったいマシュマロは花火の巨乳ちゃんでした。
花火が離れる事で九遠の手から巨乳ちゃんが離れますね・・・
花火が「名残惜しそうだね?」と問うと九遠は正直に「はい!」と答えてしまいました。
花火はくすりと笑ってますね、あんまり怒ってないね。
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花火が九遠に向かって「君に興味がある」と言ってきます。
九遠は驚いていますね、そして照れ始めますよ、花火に告白されたと勘違いしていますね。
まあ、無理もないか、薄いインナースーツ姿の花火が九遠のお腹の上に乗っている体勢ね、花火が動くたびに巨乳ちゃんがふにょんと形を変えています。
花火が興味を持ったのは九遠の剣技でした。
九遠の師匠が楓だなと質問してきますよ。
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九遠が正直に楓が師匠だと答えると羨ましそうにしています。
花火は楓に弟子にして欲しいとお願いしたけど断られたそうです。
花火は九遠に七星剣武を教えてくれとお願いしてきましたが、楓に他人に教える事を禁じれれている九遠は断っています。
花火は、自分にできることならなんでもするからと言ってお願いしてきました。
九遠は花火の「なんでもするから」って言葉から色々と妄想しています。
二人がイチャイチャしている現場に楓が様子を見にきました。
九遠は焦っていましたが花火は余裕があるね、咄嗟に言い訳をしていました。
花火が最後に模擬戦を挑んだ目的を教えてくれます。
「君を我が隊、ルナティック・オーダー・冨士隊にスカウトする」
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花火との模擬戦が評判になった九遠の下にスカウトが殺到しました。
ルナティック・オーダーには八つの隊があります、それぞれからスカウトを受ける事になりました。
困っている九遠の下に花火が駆けつけてきて、大きな胸に九遠の顔をきゅうっと抱きしめて宣言します。
「ダメだ」「この子は私のものだ。誰にも渡さない」
これまでの学園での花火の印象を覆す行為でした。
花火はクールな美少女で「武士姫」と密かに呼ばれていたのですが、この行為により武士姫がデレタと思われてしまいます。
「武士デレ」という流行語が出来てしまいました。
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九遠は花火が既に隊長に話を通してあると思っていたのですが、そうでは無かったね。
花火に連れられて冨士隊のミーティングルームに行くと隊長から入隊に難色を示されます。
隊長は冨士迅道(ふじ じんどう)という三年生の男子生徒です。
彼は常識人のようで、後方支援とはいえ十三歳の九遠を戦場に連れて行くのに難色を示します。
花火の説得と九遠の熱意を示した事で迅道は折れました。
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冨士隊のメンバー構成は以下の四名です。
隊長でコントロールの冨士迅道。
副隊長でスナイプガンナーの茂木凛。
隊員でアタックガンナーの鈴鹿花火。
隊員でフロントアタッカーの桶川九遠。
一つの隊は四名で構成されています。
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花火と凛は幼馴染の親友です。
二人は女子寮に住んでいるのですが同室だそうですよ。
凛は花火を揶揄うのが趣味だそうで、九遠に耳寄りな情報を教えてくれますよ。
花火はズボラで脱いだら脱ぎっぱなしで、部屋にはスイカが入りそうなくらいでっかいブラと女の子らしい可愛いショーツが散乱していると教えてくれますよ。
まあ、これは凛の嘘でしたが、花火が自爆してくれます。
花火は味気ないパンツを愛用しているそうです。
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九遠を交えて初めての模擬戦を行う事になりました。
ここで九遠の問題点が表面化しました。
九遠は突撃馬鹿でした。
相手の戦術を無視して一直線に敵陣に突撃していきスナイパーの狙撃でやられてしまいます。
花火の活躍で模擬戦には勝てましたが九遠の課題が見つかりました。
九遠にはチームでの戦闘技術が無かったので特訓する事になりました。
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クラスでも授業で模擬戦をやっていましたが、九遠が強すぎて授業になりませんでした。
そこで困った担任教官は九遠にコントロールをやらせる事になりました。
しかし九遠にはコントロールの能力はありませんでした。
ぼろ負けを続ける事になります。
九遠を迅道の指揮を参考にしてコントロールをするようになります。
九遠はコントロールをマスターしてしまいます。
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迅道が海に行くと言い出します。
凛の家のプライベートビーチに遊びに行く事になりました。
ここで凛が花火の為に際どい水着を用意します。
形状は紐に申し訳程度の三角形があるビキニでした。
九遠はやめた方が良いと言おうとしたのですが凛に止められてしまいます。
花火は泰然として凛から紐ビキニを受け取っていますね。
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紐ビキニを着た花火とワンピースなのにあちこちに丸く穴のあいたエロ水着の凛が出てきましたよ!
他の隊のメンバーも浜辺で遊んでいるのですが、花火は凛に言い包められたようです。
二人のエロ水着を見た迅道がすっ飛んできますよ。
迅道と凛が噛み合わない議論を始めてしまいます。
それを止めようと花火が二人の間に割り込んだ時に事故が発生してしまいました。
暴れる凛を抑えようとしていた迅道の手が花火の背中の紐に掛かってしまいました!
紐が解けてしまい花火のビキニが外れてしまいます。
九遠がバスタオルを使って花火のおっぱいを隠そうとしましたが、勢い余ってバスタオルごと花火のおっぱいに突撃しました。
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花火は泰然としていますよ。
胸に挟まった九遠ごとバスタオルを巻いて水着を直しに行きますよ。
別荘に着いたとたんに花火のモードが変わりました。
武士姫モードから乙女モードになったね。
おっぱいを九遠に見られてしまった花火は恥ずかしそうにしていますね、とても可愛いです。
花火は私にも羞恥心くらいある、前にも言ったと言ってますね。
花火は学園一の騎士として恥ずかしくないように振舞っているときは武士モードで素に戻ると乙女モードになるようです。
九遠は花火の事を可愛らしいですねと言ってますね。
年下の九遠に可愛いと言われて花火は嬉しそうですが、生意気だぞと返答しています。
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花火は九遠に向かって君は不思議だねと言ってきます。
年下なのに一緒に居るとすごく落ち着くんだと言っています。
九遠はこれは男としてどうなの?と悩んでますね。
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冨士隊は第一機動隊の先輩たちについて周辺海域のパトロールに出る事になりました。
九遠たちは太平洋に浮かぶ上弦諸島で暮らしています。
その周辺にジェイヴが居ないか偵察して居た場合は殲滅するのが任務です。
最初のパトロールでは第一機動隊の先輩がジェイヴを殲滅してくれたので問題はありませんでした。
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この時点で軍の上層部は首都の奪還計画を始めていたようです。
正規のマニューバ・キャヴァリアーを大量に投入していたようです。
戦果が思わしくなく人員が不足していく事になります。
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何度目かのパトロール時に第一機動隊の先輩は二人になっていました。
冨士隊を含めた六人編成でパトロールに向かう事になりました。
戦力の温存を考えた隊長の筑波さんははぐれジェイヴを見つけても島に近づかないものは見逃していました。
それが不味かったですね。
気が付いた時には周囲を囲まれていました。
普通に戦ったのでは脱出は困難です、筑波は学生四人を逃がそうとして犠牲になる覚悟を決めています。
そこに迅道が提案を持ちかけました。
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迅道は九遠の能力を有効に活用する方法を編み出していました。
九遠は七星剣武で時間を引き延ばして敵の攻撃の予想ルートと回避ルートを見つける技を使います。
それを改良した戦術を編み出していました。
花火が九遠とくっ付き、彼女のディヴィジョン・マニューバの遠隔操作可能な砲台で他のメンバーを掴みます。
これにより九遠が見ている敵の攻撃ルートとその回避ルートが他のメンバーにも見えるようになります。
この戦術をつかい六対六十という絶望的状況を打破しました。
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戦闘は終わりましたが、九遠と花火は磁流(じりゅう)と呼ばれる海流に捕まり流されてしまいます。
海溝の超深海層まで流されて行く事になりました。
水圧はディヴィジョン・マニューバが生み出す「魔女の泡」が中和してくれます。
水中では魔女の泡の中に入り行動する事になっています。
その中には空気もあるので呼吸もできますが弱点があります。
魔力で作りだすものなので魔力が切れると消えてしまいます。
深海で消えると水圧でぺしゃんこになってしまいます。
魔力の少ない九遠は花火と手を繋いで花火の作り出した魔女の泡の中に入っていました。
魔力切れをおこさない為にレーションで魔力を補給する事になりました。
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九遠が花火をお姫様抱っこする体勢でしたので、レーションを取るのに苦労する事になりました。
お姫様抱っこなので九遠の顔の前に花火の巨乳ちゃんがありますね、胸の谷間が見放題でした。
レーションは花火の腰にあるので花火には届きません。
九遠がとる事になるのですが、見えないので、あちこちさわっちゃってるぞ。
花火の脇腹をくすぐる事になっていました、九遠、美味しい、羨ましいな。
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二人でレーションを分け合うのですが、九遠の動揺が花火を消沈させています。
花火が先にレーションを飲んだんだよね、それを「はい、九遠くん」と差し出してきたんだよね。
九遠は花火と間接キスしていいのか?嬉しいけど!と動揺してしまいます。
九遠の躊躇を花火が誤解してしまい謝ってきます「デリカシーがなかったね・・・」
九遠は全力で「先輩のちゅーしたいです!」と言ってますね。
そこからの二人の会話が変な妄想を掻き立てるものでしたね、まあ、レーションをちゅーちゅー吸ってただけですけど。
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魔女の泡の浮力で二人は徐々に海面に浮きあがって行きます。
途中で太陽が海に写り込んで日食のような大きな黒い円が出来ていました。
幻想的な光景に思えたのですが、大きな黒い円を見た花火が狂乱状態になります。
花火の精神年齢が五歳まで退行しました。
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花火は八敷に助けられた場面を思い出してしまい恐慌状態に陥っていました。
エヌが現れて九遠を助けてくれます。
エヌは花火の症状をPTSDだと判断して花火を落ち着かせる事にします。
九遠に声を掛け続けて安全であると教えるように指示していました。
九遠は花火に、どこにも行きません、あなたのそばにいます、絶対に一人にはしません、と呼び掛け続けました。
魘されている花火が「・・・英雄さん、置いて行かないで」と呟きました。
この呟きで九遠は花火が最後に助けた少女だと気が付きました。
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二人は救助されましたが花火は眠り続けています。
九遠は凛から花火の過去を聞き出します。
八敷に救出された花火は上弦諸島にやって来ました。
凛の茂木家は島の名門で身寄りのない花火を引き取ったそうです。
凛と花火は一緒に育ったそうですよ。
凛は花火が嫌いだったそうです、凛が話しかけても花火は何も喋りませんでした。
無視されているよう思えた凛は花火に意地悪をしたそうですが花火はやり返してきたそうです。
そんなある日、発作が起こって凛に抱き着いてきたそうです。
それを見て凛は花火を守らなきゃと思ったそうです。
そこから仲良くなたっようです。
凛は花火のお姉さんをしていたようです。
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最初は骨ばった身体つきだった花火がどんどん柔らかくなり、おっぱいがちょーおおきくなったと満足そうにしてますね。
花火が騎士になる道を選びましたが、英雄に憧れているからってだけではないようです。
花火はお願いを聞いて貰えなかったと言っているそうです。
お願いについては凛にも教えれくれないそうです。
九遠は花火のお願いを知っているからね、言えない理由も理解できています。
一緒に死にたいとお願いしたなんて言えないよね。
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上弦学園に花火はトップで入学したそうです。
凛が三位で迅道が二位だったそうです。
迅道が高等部一年の時に新しい部隊を作って、それから一緒の部隊で活動しているそうです。
部隊を新設すのが大変だったそうです。
新設の条件が期間内に既存の七部隊に全勝するってものでした。
花火にも元々突貫癖があったようだね、これを凛が戦術を教える事で矯正したようです。
私のお陰と凛は自慢げでした。
花火に突貫癖があったと聞いた九遠は凛と迅道に花火に「英雄的行動」「自殺願望」がないか問いますよ。
二人は無いと思うと答えますが九遠があるのかもと思うのなら直接聞いてみるべきだとアドバイスされます。
凛と迅道からは九遠の方が余程、「英雄的行動」とか「自殺願望」が強いように思えると指摘されてしまいます。
それも含めて花火に相談してみれば良いとアドバイスしてくれました。
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九遠のディヴィジョン・マニューバが壊れてしまいました。
彼の使っていた「蒼穹【改】」は初心者用の騎体を無理にチューンナップしたものでした。
魔力量が少ない九遠には実戦用のディヴィジョン・マニューバは起動できないんだよね。
これまでの負荷が祟り壊れてしまいます。
楓が九遠の為に新たな専用騎体を用意してくれていました。
数年前から開発を始めていたそうですが完成までまだ時間が掛かります。
新たな騎体が完成するまでの間、九遠は楓の私塾の訓練場に泊まり込んで特訓をする事になりました。
楓は七星剣武の全てを教えてやると言ってますね、「死ぬなよ」とまで言ってます。
楓は鈴鹿八敷がどのように死んだか思い出しておけと言ってました。
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花火がおかしくなりました。
花火は絶不調に陥ります。
模擬戦では九遠を誤射してしまいます。
迅道は発作が原因だろうと言います、九遠は大規模作戦のプレッシャーから不調になったと思っています。
凛はそのどちらでもないと察していました。
凛と花火を残して迅道と九遠は先に帰る事になりました。
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ここで迅道に婚約者が居る事が判明しました。
迅道、凛、花火は大規模作戦に参加する事が決まっています、九遠は騎体が無いので留守番する事になっています。
生きて戻れる保証がないので迅道は「生きて帰ったら結婚しようと」告げたそうです。
死亡フラグってものを知らないのですがと九遠が言いますが、迅道は折って進むだけだと言ってますね。
「君も頑張れよ」と言われてます。
これは花火との関係を進展させろって事だよね。
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残された凛は花火の不調の原因について追及を始めます。
凛は花火の後ろのドアを見て「あっ、きゅーくんどうしたの?」と言いました。
きゅーくんは凛が九遠を呼ぶときに使う呼び名です。
花火は首が180度回転する勢いで振り返りました、ちょろいですね。
凛の追及を受けて花火は九遠が気になってしょうがないと認めます。
今では「九遠くん」と名前を口に出すだけでも胸が苦しいんだと本心を吐露しています。
それを聞いた凛が叫んでいますね「ぅ乙女かー!」
凛は告白しろとアドバイスしています。
そんなことできないよう!と花火が可愛い反応を示します、凛はこの可愛い花火に萌えています。
凛はデートしなさいと言い出します。
花火は無理!無理無理!と返しますよ。
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凛は花火の意識を変える作戦にでます。
これはデートではなく、九遠に教えて貰っている剣術のお礼と、模擬戦で九遠を撃った事にたいするお詫び。
お礼とお詫びに九遠に好きな所に連れて行って美味しいご飯をたべさせるの、と提案しました。
日頃の感謝をしめすのだ!
花火は「お礼、お詫び、感謝・・・」と呟いているぞ。
言い包められたね、花火は九遠を誘ってお礼とお詫びと感謝をする事になりました。
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九遠は楓の熾烈な修練を受けていました。
花火たちの乗艦指定日時の一日前に花火からデートの誘いがありました。
花火は待ち合わせ場所の大きな時計の下で待っていました。
花火の服装は凛が選んだものでした。
胸元が大きく開いています、スカートが短いです、ナイスな選択です。
さいしょ花火はジャージで出かけようとしたそうですよ、凛に止められたそうです。
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待ち合わせ時間になっても九遠が来ないですね。
花火が不安になっています、とっても可愛いですよ。
九遠は花火の事を綺麗なモデルだと勘違いしてスルーしてしまい遅れたと言ってますね。
九遠は花火の事を「とても綺麗です」と褒めていました。
二人のデートを凛とエヌが尾行していました。
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花火は凛に教えられた作戦に従い九遠に行きたい場所を聞きます。
九遠の答えは温泉でした、渋いです。
しかし近くに温泉は無いんだよね、困った様子でオロオロしている花火を見て九遠は銭湯にしようと言いなおします。
凛に教えて貰ったデートコースがまるで役に立ちそうにないと悟った花火は進退窮まってます。
茂木の実家(凛の実家だ)に大きなお風呂があるので、そこで背中を流せば良いかと聞いてきました。
花火は全裸で九遠の背中を流している姿を想像して慌てふためいていました、とても可愛いですね。
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花火は九遠の欲しいものを聞いてきます。
こちらは凛の調査が当たりました、チョコレートを欲しがりましたよ。
二人でチョコレートを買いに行きました。
そこからのデートは順調に進みました。
二人で銭湯にいったぞ、浴衣姿で二人並んでマッサージチェアに座って気持ち良くなっていました。
九遠は花火の浴衣から覗く豊かな胸元とにゅっと出た長い足にドキドキでした。
デートの終わりになり帰りのバスを待っています。
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花火はまだ九遠に告白できていませんでした。
もう帰ってこられないかも知れないと思い勇気を振り絞ります。
「私は、君のことが、す、す、す、」「素晴らしい騎士になると思う!」と言ってしまいました。
九遠が「先輩は立派な騎士になると信じています」と返します。
最後に「明日からの作戦、参加できなくて本当に、本当にごめんなさい。どうか、どうか」「どうか・・・ご武運を・・・」って言ってますね。
これは不味いですね、告白できてないね。
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花火をけしかけてデートさせた凛が無力感に襲われています。
花火は好きと告白できなかったし、九遠は同じ隊の隊員として一緒に戦えない事を申し訳なくおもっているだけって印象です。
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九遠も花火ともっと話したかったと思っています。
そこにエヌが現れました。
エヌが花火の言いたかった事を代弁してくれます。
さっきの花火の言葉は愛の告白だったと解説してくれます。
九遠は動揺してますね。
九遠は自分の中身は三十五だ、花火との年齢差を気にしだします。
エヌが攻めてきますね。
花火の事を「年下の綺麗な女子高生」と思うのと「年上の美人なお姉さん」と思うのと、どちらが本心か聞いてきました。
九遠はどちらも本心だと思ってますね。
まだ決心できないようです。
エヌが大人の余裕をみせてくださいと言ってます。
九遠が結論をだしました。
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九遠は走ってバスを追いかけます。
上弦学園の宿舎の表門の前で花火に追いつきました。
「大好きです、花火先輩。その・・・女性として」と言って九遠から告白しましたよ。
花火は自分から言いたかったと言ってますね。
まあ、年上だと思っているからリードしようとしたんだろう。
今度は花火が年齢差を気にしだします、自分の方が五歳も年上だ先におばさんになっちゃうよと言ってますね。
やっぱ気になるのね。
花火も遂に告白できました「君が好き、大好き」
ここで重大な問題が発生しました。
花火の乗ってきたバスが最終便です、他の交通手段もあるにはあるが、九遠は帰れませんでした。
花火は女子寮の花火と凛の部屋に入れてくれます。
凛が戻ってきませんね、楓から凛とエヌは今晩はこちらで預かるとの連絡が入りました。
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朝まで二人きりになってしまいました。
九遠は帰ろうとしますが、花火がそれを止めました!!
出撃の為に機動母艦「紅鷹(くおう)」に乗艦するまでは私は君のものなんだよ、君の好きにして、いいんだよ。
おー、覚悟が決まると花火は男前になるね、武士姫モードだったのかな、潔いです。
最高に可愛い殺し文句でした。
九遠は花火の誘いを受け入れたようだね、朝までラブラブしたようだぞ。
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翌朝、凛が戻って来ます。
彼女はどこで何をしていたか記憶が無いと言ってますね、水をやけに怖がるようになっています、楓にお仕置きされていたようです。
花火、凛、迅道と軍港の桟橋で別れました。
「先輩、絶対にまた遊びに行きましょうね」「ああ、絶対だ」
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残された九遠は新しい騎体を受け取ります。
蒼穹【昴】です。
使い捨ての追加ブースターが搭載されています。
機剣術の為に接近格闘能力が強化されています。
楓から引き継いだ特殊兵装も装備されていました。
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九遠は楓から七星剣武の奥義を伝授するか判断する為の質問をされました。
「自らの命を投げ捨てる覚悟はあるか」と問われます。
九遠は「あります」と即答しました。
これまでに奥義を伝授された弟子は回答に辿り着くまでに時間が掛かったんですけどね。
九遠の回答は不正解でした。
楓は残念そうに「お前に奥義は授けられない」と言ってます。
九遠を理由を聞きますが、それは言えないそうです。
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そこにエヌが急報を持って出現しました。
帝都降下部隊の主力部隊が全滅したと知らせてきました。
九遠は頭まっしろになりますね。
九遠は訓練場を飛び出します。
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全滅と言っても全体の六割が戦闘不能になった事を指すそうです。
九遠は花火たちを助ける為に帝都に降下する事にします。
学園に置いてある蒼穹【昴】のもとに向かいました。
学園にはロケットブースターがあるのでそれを使って衛星軌道まで昇って降下する事にしました。
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帝都に降下した花火たちは地獄絵図の中に居ました。
作戦開始時は上手くいっていたんですよ。
ゲートを制御していると考えられていた四つの肉柱を破壊するとゲートが開いて大量のジェイヴが出てきました。
肉柱はゲートを開け閉めするスイッチだったようです。
大量に発生したジェイヴにより攻撃部隊は全滅の危機にありました。
後から支援部隊として降下した花火たちは正規軍の撤退を支援する事になりました。
迅道が三つのルナティック・オーダーをまとめて指揮を執る事になります。
迅道の指揮で正規軍をあらかた逃がす事に成功します。
自分たちも海上に撤退する必要があるので迅道が脱出しようと言います。
他の面々も賛成しますが花火だけはまだ残ると言っています。
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花火はゲートの近くに残されている部隊も救出する為に前進すると言い出します。
花火の無謀な行動に凛と迅道が付き合う事になりました。
この二人も大概アホですね。
ゲート周辺まで進撃して最後の一人を助け出します。
そして彼が逃げる為の時間を稼ぐことになりました。
花火の魔力にはまだ余裕がありましたが、迅道と凛の魔力は尽きようとしていました。
ここに九遠からの通信が入ってきます。
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九遠は花火たち三人がゲートの近くで取り残されていると聞いて驚いています。
正規軍の撤退を支援する為に此処まで進んできたと説明されて、先輩たちの超弩級のアホさは僕が一番知っていますと言ってますね。
九遠は必ず助けに行くと言い通信が切れました。
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九遠の到来を待つ事になった花火たちに希望が出てきました。
魔力が切れて動けなくなった凛と迅道を守る為に花火は彼らの近くで小型遠隔砲台(サーヴァント)を展開しました。
サーヴェント・ブレードを使い全周を警戒して近づくジェイヴを切り伏せていきます。
ジェイヴが数を減らしていくとゲートから女王が出てきましたよ。
女王の姿をみた花火の心が折れてしまいます。
女王は花火を呑み込もうとして触手を放ってきました。
そこに九遠が登場します。
間に合いましたね。
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九遠は七竜剣武を使います。
ナインカウント・ストライクという特殊兵装を使いました。
これは九秒間のみディヴィジョンを5に引き上げる特殊兵装です。
ディヴィジョン5になった九遠が七竜剣武の技を放ちます。
これで見える範囲のジェイヴは消し飛びました。
戦いは終わったかと思われましたが、女王はまだ生きていてシブトカッタです。
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女王は触手を伸ばして花火を捕まえます。
そして異界に逃げ込もうとしていました。
花火は女王の核の中に囚われてしまいます、そして魔力を吸われているようです。
女王はディヴィジョン5の人間が出現するとこの世界に出てくるようですね。
今回の女王の登場は美味しい餌である花火を食べようとしたからでした!!
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九遠は花火を取り戻す為の行動に出ます。
九遠は迅道と凛に協力を求めます、勝手に突撃する癖は治ったようだね。
迅道のコントロールに従い女王に接近していきます。
凛の支援砲撃が避け切れない女王の攻撃を撃ち落とします。
女王の核を捉えられる距離まで近づけました。
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花火は九遠に自分ごと女王を撃てと言ってきますが九遠には撃てませんでした。
花火を犠牲にした平和なんていらない、英雄はもういらない、と考えた九遠は七星剣武の奥義を得るための回答に到達したようです。
回答に到達した九遠は新たな光を見出しました。
女王の核の後ろに見えた光を奥義で斬り付けました。
女王の体内で魔力に強制的に「自死」を選ばせました。
魔力を魔解とよぶ自爆に追い込んだようです。
女王はバラバラになりました。
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九遠と花火は生き残りました。
花火が九遠の頬を引っ張っています、花火ごと核を撃てと言ったのに撃たなかった罰だといってます。
そしてキスしてきました。
今度は世界の存続よりも花火を選んでくれた事へのお礼だそうです。
解放感と達成感で二人はバカップルになってますね。
そこにエヌが出てきました。
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エヌはここがゲートの中だと教えてくれます。
元の世界に戻れるが同じ時間に戻れるか分からないうえ、肉体を捨てて魂だけ戻ることになるかもしれないと言ってます。
これは転生ですね、転生された場合、どこの誰に転生されるか分からないそうです。
花火は、転生されても必ずまた逢えるからと自信がありそうです。
「私を、二度と一人にしないんでしょう?」と微笑んでいます。
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ゲートを破壊した功績に対して迅道と凛が勲章を受け取っていました。
迅道は手本になるようにと益々、真面目になっていますが、凛はメンドクサソウにしています。
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九遠と花火は無事に同じ時間に肉体付きで戻ってこれたようです。
しかし病院に収容されて治療を受けていたそうです。
エヌは夜な夜な九遠と花火が逢瀬を繰り返してたと揶揄いますが、これはエヌの嘘のようだね。
本当に病室で夜な夜な色々とやってたとしたら強者だよね。
エヌの所有者が九遠になったようです、今のエヌは九遠の魔力で動いているようです。
ってことは九遠の魔力量が増えたのかな?
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回復した九遠と花火は一緒に登校するようです。
道中でエヌが二人を揶揄っていますね。
「いつ婚約されるんですか?」
二人は照れてしまいますね、俯いています。
これは意外な反応ですね。
この二人はいつまでも初々しいままなのかもしれないな。
バッカプルぶりが暴走しそうな気配を感じます。
傍で見ているであろう凛とエヌが胸焼けしそうですね。

レーベル:講談社ラノベ文庫
発行日:2017/3/31
著者:妹尾尻尾
イラスト:Nidy-2D
ISBN:978-4-06-381595-5

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