ラノベの感想) オーバーロード 第9巻 破軍の魔法詠唱者


帝国の皇帝、ジルクニフ・ルーン・ファーロード・エル=ニクスはアインズに侘びを入れに来ました。
ナザリック大墳墓にお供を連れてやって来ました。
ナザリックに付くまでは、色々と交渉の仕方を考えていましたが、ナザリックの絢爛豪華さを見てしまい、心が折れかけていました。
アイテムの力でアインズに対して跪く事は回避しましたが、権勢というか、持てる財力というか、力そのものが別次元であると認識していました。
アインズは交渉できる対等な相手ではないと理解していました。
皇帝ですから、この世界での一級品に触れる生活をしているようですが、ナザリックの品質は桁違いでした。
出された飲み物だけでも心を奪われていましたね、なんて美味しいんだ!!
アインズに対して怯えていたのですが、アインズが簡単に許してくれちゃいましたね。
ジルクニフはあっけに取られていましたね。
アインズとの対面でどうやって話を帝国に優位に持っていくかとか考えていたんだよ、無駄だったけどね。
対応に出てきたメイドを自分では自信があったんだろう、素敵笑顔で誑し込もうとしましたが、これも効果なしでした。
まーね、ナザリックのNPCは異形種で、骸骨のアインズをカッコいいと感じる感性だからね、ジルクニフは不細工なんだよね。
ジルクニフはアウラを少年、マーレを少女と最後まで間違えていたね。
しかも、マーレを懐柔してアインズの弱みを握ろうとか考えていましたが、これも無駄な考えでしたね。
アインズに謁見した時に、NPCたちの忠誠心の異常な高さを見てしまいました。
彼らがアインズを裏切る事はありえないと、理解したようですね。
軽いジャブの撃ち合いのような交渉を行いましたが、アインズの方が上手だったとジルクニフには感じられたようです。
ジルクニフは弱者が強者に勝つ、相手の油断を誘おうとしましたが、アインズは全く油断してないと感じたようです。
結局、帝国はナザリックが周辺の地域を領地として建国するのを手伝う事になりました。

ジルクニフはアインズを油断のならない隙の無い強者と最高評価をしていましたが現実は違いました。
アインズは優秀すぎるアルベドとデミウルゴスの計画が全く理解できずに困っていました。
支配者として情けない姿を見せられないと考えているアインズは何とかデミウルゴスとアルベドを誘導して彼らの考えを聞きだそうとしていました。
どうもアインズは建国する意思は無かったみたいなんだけど、デミウルゴスとアルベドが勝手に準備をしてたみたいですね。
彼らの考えを否定できずに建国する流れになりました。
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アインズとの会談の帰り道でジルクニフは信頼していたフールーダがアインズと通じていると気づきました。
このへんは流石に頭がそれなりに切れますね。
しかし、フールーダを断罪できません、彼は帝国最強の戦力だもん。
帝国を含めた連合軍を組織してアインズに対抗しようと考え始めました。
そうは言っても建国に協力する事になっていたので、毎年行われる王国との戦争にアインズにも参加してもらい、彼の見ている前で彼の領土確保に協力したとの功績を立てる計画に移りました。
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困ったのは王国で帝国からの宣言書でアインズに領土を譲れといわれてしまい、ふざけんなと大軍勢を出兵する事になりました。
王国内では王権派が勢力を増していたんだよね。
これは、デミウルゴスが王都を攻撃したときに国王派が功績を挙げたのが影響していました。
なまじ力が増したので大部隊を出兵する事ができてしまいました。
アインズに救われた経験のある、騎士団長のガゼフは、アインズと敵対する事に難色を示していましたが、領土を無条件で譲渡する事は王の権威に関わるので無理と理解はしましたが、嫌な予感は拭えなかったね。
まあ、実際に見た事の無い王国の貴族ではアインズの強さを正しく認識できなかったのは分かりますが、未知の敵に対して迂闊だったと思います。
アインズ並みに臆病さが必要だったよね。
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アンデッド発生地帯で王国と帝国は戦う事になりました。
王は第一王子を戦場から遠ざける為にカルネ村に行き、アインズの情報を入手しろとの命令を下しました。
しかし、第一王子のバルブロはバカですね。
自分でも頭は弟や妹よりも悪いと言っていましたがこれほどとはね、かなり呆れてしまうぞ。
はっきり言って、普通に村長のエンリと面会して話を聞けば良かったんだよね。
それを、急いで戦場に戻って功績を挙げようと考えたばかりに、カルネ村に対して攻撃を始めたんだよ。
カルネ村は王の直轄領だよ、自分の守るべき領民に対して攻撃を始めたぞ、このバカ。
しかも相手が悪すぎたぞ、ゴブリンやトロールを従え、戦闘訓練をしている村だぞ、浅はかだ。
まあ、最初の内は有利に戦闘は進んだんだよ確かに。
追い詰められたエンリが、アインズから貰った二つ目のアイテム「小鬼将軍の角笛」を使いゴブリン将軍を呼び出したら形勢逆転でした。
ユグドラシルでは屑アイテムだったようですが、この世界で使うと凶悪過ぎるアイテムでした。
五千を越えるゴブリンの軍勢を呼び出しました。
これは凄いですね、ゴブリン一体は人間の兵士より強いんだよね。
数で優位に立っていたバルブロは敗走する事になりました。
しかもエンリたちの方がバルブロよりも賢いですね。
第一王子を殺してしまっては戦後交渉で不利になるから彼を生きて逃げられるように追いかけなかったぞ。
しかも彼を護衛する兵士も一緒に逃げられるように配慮しています。
これではどりらが支配者として相応しいか分からんね。
エンリは村長からゴブリンの軍勢の将軍にクラスチェンジしたようですね。
段々と彼女の意思とは無関係に戦闘色の強い役職に成って行きますね。
婚期を逃しそうで心配ですね。
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カルネ村からは逃げることに成功したバルブロでしたが、野営中にルプスレギナに襲われました。
アインズは王国の第一王子には関心が無かったみたいですね。
生き残ったバルブロの部隊は全滅させられました。
相手が弱すぎてルプスレギナは不満そうでしたね。
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王国と帝国の戦争はアインズが最初に攻撃魔法を撃つことで始まりました。
これが強烈でしたね。
即死魔法でしたが、一発で王国の兵が七万死にました。
規格外ですね、この世界の種族ではアインズに太刀打ちできないのではないかと思わせる破壊力です。
しかもアインズは実験気分で魔法を選んだようですね。
魔法の効果には続きがありました。
死者の魂だか何かを集めたのか分かりませんが、巨大な仔山羊のモンスターが生まれました。
ユグドラシル内では一体から二体の召喚しか出来ないみたいですが、今回は五体の召喚に成功していました。
アインズは喜んでいますね、ゲーム感覚になっていますね。
マーレが呑気にアインズを賞賛していますね。
王国にとって最悪だったのは、召喚された五体の仔山羊をアインズが使った事ですね。
壊走を始めた王国軍に仔山羊を放ちました。
仔山羊は王国軍を踏み潰していきました、全滅コースです。
デミウルゴスが王国軍の中で殺さないで生かしておいて欲しいとアインズに懇願した人物が4人いたみたいです。
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ガゼフもその中の1人でした。
アインズはガゼフに配下に入れと命令しましたが、ガゼフは拒みました。
王国戦士長が敵国の王の配下には入れないと考えたようだね。
一騎打ちを申し込み、アインズとの戦闘記録を後進に残そうと考えたようですね。
ガゼフと一緒にいた、クライムとブレインには手を出さないでくれとお願いしていました。
2人を決闘の見届け人にする事で決闘は始まりましたが、呆気ない。
ガゼフはまだ見せたことの無い最強武技をはなつつもりだったけど、撃てなかったぞ。
この世界の戦士は時間を止める事はしないようです。
決闘開始と同時にアインズが時間を止める魔法を放ち、動けないガゼフに対して即死魔法を放ちました。
時間が止まっている間は魔法の効果は発揮されないみたいですが、時間が動き出す瞬間に次の魔法が発動するように仕掛ける事は出来るみたいです。
ユグドラシルでは基本的な戦術のようですよ、やはりこの世界の戦闘レベル自体が低い感じですね。
当然、ガゼフは即死しました。
ガゼフとの約束を守り、ブレインとクライムを殺さずにアインズは去りました。
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数日後、アインズはエ・ランテルに入城しました。
ここで冒険者モモンの存在が役に立ちました。
おそらくセバスが幻術を使ったんだと思いますが、子供がアインズに石を投げました。
不敬な行いに激怒したアルベドが子供を殺そうとしました。(これは仕込みだよね、演技だと思うけど。)
そこへモモンが助けに入ります。
この場にはアインズとモモンが同時に存在していましたが、どっちが本物だったんだ?
アインズか?
アインズはアルベドを通してモモンと交渉を始めます。
始めにモモンに対して自分達に勝てるかと聞きます。
モモンがアインズかアルベドの一方と引き分けるのが限界、戦えば町を破壊して犠牲者が出てしまうと返答しました。
上手い、狡猾な手だね。
アルベドはモモンに配下に入り町の人々がアインズに反逆した場合、モモンが反逆者を殺してまわれと要求してきました。
狡猾だ。
モモンは自分には旅をする目的があったが町の為にそれを諦めると言ってますね。
パートナーのナーベもアインズの配下に入ることになりました。
これは詐欺だよね。
町の人々は恩人であるモモンに住民を殺させる嫌な役を押し付ける事は出来ないので大人しくアインズに従う事にしたようだ。
頑張ってモモンを作った効果がやっと出ましたね。
これで表立った領地を得たからね、いよいよ世界征服に向けて本格始動するのかな?
いまのところ警戒しているシャルティアを操った世界的アイテムを使う一派の姿は見えないね?
この世界はユグドラシルと比べると弱い世界だよね?
世界征服は可能な感じですね。
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レーベル:エンターブレイン
発行日:2015/7/10
著者:丸山くがね
イラスト:so-bin
ISBN:978-4-04-730473-4
雰囲気:デミウルゴスとアルベドは優秀過ぎて困るんだよ
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成分美少女美女変態温情極悪
評価AACCAAA
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