ラノベの感想) 百錬の覇王と聖約の戦乙女 第9巻 (HJ文庫)

概略:
新に持ち込んで爆竹でシギュン率いる豹の部隊を退けます。勇斗と美月は夫婦として認識されているのでなし崩しに初夜を迎えます。美月が側室を迎える事に関して寛容な姿勢を示したので波乱が起こりそうな気配です。イングリットが美月の助力を得て勇斗に想いを伝える事ができました。フェリシアとの会話からルーネも勇斗の子供を欲しがっている事が発覚します。勇斗は傘下の氏族の結束を強める為に新しい氏族を興す事にしました。

レーベル:HJ文庫
発行日:2015/12/1
著者:鷹山誠一
イラスト:ゆきさん
ISBN:978-4-7986-1109-9
雰囲気:シギュン捕縛、初夜、炎と密約、鋼、豹討伐、ユグドラシルの正体
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勇斗が戦場に向かい族都に残された美月は彼女なりの貢献を始めます。
彼女は裏庭に田んぼを作ろうとしていました。
自ら草刈りをしている美月を見つけたヨルゲンは驚いています。
宗主の妻が泥や汗まみれになっていては奇異に思う者がいます、お願いだから人を用いて下さい、と懇願しています。
美月は宗主の妻だからと言って命令系統を乱すのは問題だと反論しています。
ヨルゲンは美月の姿勢に宗主の妻としての自覚を感じ彼女の事を認める事になります。
ヨルゲンは自分の部下を貸し出す事にしました。
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勇斗は豹に囲まれている角を指揮するハウグスポリに指揮させて欲しいとお願いします。
普通ならば他氏族の者に指揮権を渡すなど考えられません。
氏族存亡の危機に瀕している彼は勇斗の勇名に掛ける事にします。
彼は勇斗の傍で彼の指揮ぶりを観察する事にしました。
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勇斗はトランシーバーを現代から持ち込んでいました。
クリスティーナに渡して斥候をさせています。
強力な電波を出す代物らしくかなり離れた場所から敵の詳細な報告を受け取る事ができています。
勇斗はクリスティーナにシギュンが率いる豹部隊の動向を探らせています。
勇斗は本陣を引き払い逃げ出す振りをしてシギュンに川を渡らせました。
渡った先では左右に荷車の壁が展開されていました。
しかし兵力差が大きく豹が上回っていました。
本隊の守りが薄いと判断したシギュンは逃げ出した角軍を追いかける事にします。
クリスティーナから豹が追ってきたと報告を受けた勇斗は角軍に命じて豹軍目掛けて爆竹を放り込みました。
爆竹の放つ轟音を聞いて騎馬隊の馬が驚いてしまいます。
制御を失い豹の騎馬隊は大混乱に陥りました。
豹軍が戦闘不可能な状態になってしまいます。
そこに角軍を突撃させて7000の豹軍を壊滅させてしまいました。
ハウグスポリは勇斗の指揮を見て彼に心酔する事になりました。
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角は大勝利しましたが困った問題が発生しました。
爆竹の凄さに戦闘意欲を失った多くの豹兵を捕虜にする事になってしまいました。
そのまま捕虜を連れて行軍する事は困難です。
困っている勇斗の元に爪の宗主ボドヴィッドが兵を差し向けたとの知らせが舞い込みます。
勇斗は豹の捕虜の護送をボドヴィッドに任せる事にしました。
ボドヴィッドは勇斗の事を高く評価しているようです。
駆け付けてくるのが速かったですね。
この戦いで勇斗はシギュンを捕虜にする事に成功しました。
彼女は使えると判断した勇斗は彼女を丁重に狼の族都に送る事にしました。
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シギュンに預けた7000の騎馬隊が壊滅させられたと知りフヴェズルングは角の族都フォールクヴァングから撤退する事を決めました。
フヴェズルングは雷の領内に逃げ込む事になります。
これまでの勇斗ならば豹を追い返せば満足していたのですが今回は違います。
勇斗は逃げた豹を追う事を決めます。
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フォールクヴァングで籠城戦を展開しているリネーアは勇斗の帰還を待っていました。
勇斗が戻って来るまでの兵糧を確保しているので持ちこたえる事が出来る事は分かっています。
しかし神経が昂っているリネーアは眠れぬ夜が続いています。
勇斗ならばこんな状態でも平然としているだろうと考えると彼との力量差を感じ自己卑下しています。
憔悴している顔は勇斗には見せられないと思っているとクリスティーナが登場しました。
クリスティーナの突然の登場にリネーアは驚いています。
豹に包囲されているのにどうやって入ってきたんだ?と驚いています。
クリスティーナから豹の部隊が撤退した事を知らされて更に驚く事になりました。
クリスティーナから勇斗の帰還を知らされてリネーアは泣き崩れます。
「ぞ、ぞうか!がえっで、ヒッ、ごられだのが!」
彼女は勇斗の事を本当に愛しているようですね。
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ハウグスポリにリネーアに会っていって欲しいと懇願されましたが勇斗は狼の族都への帰還を優先しました。
豹を討伐する為の準備があるので帰る必要があったし、妹分とはいえ他氏族のリネーアよりも子分を優先する事にしました。
そこは宗主としての配慮のようです。
馬に乗れない勇斗はフェリシアの後ろに乗って帰還する事になります。
勇斗はフェリシアに再びユグドラシルに呼んでくれたお礼を言います。
そして変に罪悪感を覚える必要は無いから、と伝えました。
フェリシアは嬉しくてボロボロと泣き出してしまいました。
これによって心のつかえが無くなった彼女は言いたい事を言うようになるよ・・・控え目さが無くなる事になりますが、好感度は高まりとても可愛らしくなります。
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勇斗の再召喚に協力したリーファは昏睡しているようです。
彼女を利用して帝国を簒奪しようと考えているハールバルスは策略を巡らせています。
彼はリーファとの間に子供を作り次の神帝にしようと考えています。
神帝の双紋は血脈により一子相伝により受け継がれるそうです。
その仕組みをハールバルスは調べ上げていました。
1.双紋の所有者が後継者に譲り渡す。
2.双紋の所有者が後継者を決めないで逝去した場合は最も血が近く最も若い者人間に双紋が発現する。
リーファが逝去した場合に双紋が発現する人物も特定済みで傀儡にする事が可能な状態になっています。
彼に娶らせるための自分の娘が居ないのでリーファとの結婚を企んだようです。
間者として他国に放っているアレクシスから連絡が入って来ました。
彼は黒きものが帰還したと言っています。
この報告を聞いたハールバルスはリーファの昏睡に関係していると断定しました。
ハールバルスはリーファを利用して何らかのアクションを起こすようです。
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族都イアールンヴィズに到着した勇斗は大歓声で迎えられました。
勇斗の帰還と豹に勝利した事を祝う祝賀会が開かれます。
この席で美月が勇斗にご褒美をくれる事になります。
彼女は日本から米を持ってきていました。
飯盒を使ってご飯を炊いたと言ってホカホカご飯を食べさせてくれます。
美月は稲を持ってきたので田んぼを作っている事を教えてくれます。
麹も持ってきたので味噌と醤油を作ると教えてくれました。
勇斗は美月に惚れ直してしまいます・・・美月は見事に勇斗の胃袋を鷲掴みにしました。
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二人が仲良くしているとイングリットが不満顔をしてきます。
正直な彼女は嫉妬心が顔にでちゃったようですね。
彼女の事を親友だと思っている勇斗は不満顔の理由を追及する事にします。
恥ずかしがり屋のイングリットは勇斗が美月と仲よくしているのを見て嫉妬したとは言えません。
困っているイングリットを美月が助ける事になります。
美月は正妻の座は譲らないけどイングリットが勇斗の側室になる事を認めています。
美月の発言を聞いて勇斗はようやくイングリットに惚れられている事を知りました。
勇斗は美月が居るからと断ろうとしますが美月に自分に気を遣わなくても良いからね、と言われてしまいます。
イングリットの事を魅了的だと思っている勇斗はどうすれば良いのか悩む事になります。
美月は本当に度量が大きい女だね、イングリットもようやく勇斗に気持ちを伝えられました・・・一歩前進したね。
勇斗とイングリットは気が合うので上手く行きそうではあるよね。
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勇斗が立ちあがり豹を討伐する為に撃って出る事を宣言しました。
美月は《豹》征伐を宣言した勇斗の事を別人だったね、ちょっと怖かった、と評します。
宴がお開きになり勇斗と美月は寝室に向かう事になります。
ジークルーネが先頭に立ちフェリシアが二人の後についてきます。
ジークルーネがお二人の寝室とフェリシアの寝室を確認しました、と報告してきます。
勇斗は驚愕する事になります。
彼は美月にも部屋が宛がわれると思っていたようです。
二人が結婚する事を宣言しているので夫婦扱いされる事になってしまいました。
ジークルーネは挨拶をしてさっさと帰ってしまいます・・・フェリシアも自室に引き取りました。
美月にも奥さんだからね、一緒の部屋に寝るのが普通でしょ、と言われてしまいます。
美月の方が勇斗よりも覚悟が決っていますね。
二人は初夜を迎える事になりました。
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翌朝目覚めた勇斗は全裸の美月を見て昨夜の事は夢じゃなかったんだと確信しました。
美月が鼻の穴に林檎ぐらいは痛かった、まだなんか入ってる感じがする、と感想を述べています。
勇斗は土下座で謝っているのですが美月は痛かったけど嬉しかったと言っています。
二人でイチャツイテ居る所にフェリシアの声が掛かります。
二人は慌てて着替えをしていました。
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フェリシアに連れられて勇斗は溜まっている書類仕事を片付ける事になります。
その前に豹を討伐する為に傘下の氏族に挙兵を促す書簡を送る事にします。
リネーアには直ぐにイアールンヴィズに来るようにと追伸しました。
他の氏族には、今回だけ盃の誓いを破った事を見逃す、次は無い、と追伸しました。
フェリシアが随分と苛烈ですね、との感想を述べます。
勇斗は怒ったら怖い人間の言う事はちゃんと聞くだろ、と答えています。
フェリシアは勇斗の怖さを知っているので、そうですね、と納得していました。
勇斗はフェリシアに怒ると怖い人だと思われていた事が心外なようです。
俺のは演技だよと告げると、フェリシアに演技ならばボドヴィッド以上の食わせ物ですね、と言われてしまいました。
容赦が無くなったフェリシアに勇斗は好感を抱いています。
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勇斗がフェリシアを見つめて美人だなと呟きます。
フェリシアが美月お姉様に言いつけますよ、と告げると、大丈夫うちの奥さんは心が広いから、と答えました。
妬けますわ、本当に妬けちゃいます、と言ってフェリシアが抱きしめてきます。
勇斗の顔がフェリシアの巨乳に埋もれる事に成っています。
フェリシアは美月との事は心から祝福しているが嫉妬している事を打ち明けました。
フェリシアは戦場や執務室で勇斗の隣に立つ権利は絶対に誰にも渡さないと言っています。
勇斗は一番の腹心と認めている彼女にある相談を持ち掛けました。
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勇斗は《炎》と争っていた《風》が炎に滅ぼされた事を知ります。
豹を討伐するにあたりステインソールの雷を抑え込む必要がありました。
豹に戦力を傾けている間、炎に雷を抑えて貰おうと考えます。
勇斗は炎に使者を送り炎と五分の兄弟盃を交わす事を決めました。
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帰還した勇斗が前よりも好戦的になっている、焦っている、と感じているフェリシアはジークルーネを自室に呼び出し彼女に勇斗の印象を聞いてみる事にしました。
その前に勇斗と美月が結ばれた事に関して気になるか聞いています。
胸の辺りがもやもやしたりしない?と聞かれたルーネは特に病気は患っていないぞ、と答えました。
フェリシアはルーネの解答にガッカリしています。
ルーネが美月が羨ましい、自分もいずれ勇斗の御子を授かりたいものだ、と言い出します。
これを聞いてフェリシアは驚いています。
意外そうな声を出したフェリシアにルーネの方も驚いています。
ルーネは豹征伐があるから戦えなくなると困るのでもう少し落ち着いてからのつもりだと答えました。
ルーネは結婚とかにはまるで興味が無いが勇斗の御子ならぜひとも賜りたいと言っています。
美月が側室の存在を肯定しているのでルーネは勇斗と子供を作っても問題無いんだと理解していました。
フェリシアは単純に考えられるルーネの事を羨んでいます。
フェリシアはルーネに見習い自分の想いに従う方がいいのかもしれない、と考え始めます。
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フェリシアは戻ってきた勇斗の事をどう思うか聞いてきます。
ルーネは身にまとう空気が重く鋭くなったと答えました。
ルーネは勇斗が狼に骨を埋めると不退転の覚悟をしたからだと思っていたそうです。
フェリシアは勇斗が何かに焦っているのではないか?と考えている事を伝えます。
ルーネはユグドラシルに生きると決めたので野心が芽生えたのではないか?と答えます。
フェリシアはルーネの答えでも納得がいかないようです。
第一の腹心と言っているのに秘密にされているようで不満だと愚痴っています。
ルーネは忠勤に励めば、そのうち話してくれるさ、と答えました。
フェリシアは流石に鋭いですね、勇斗が焦っている事に気が付いています。
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イアールンヴィズに呼び出されたリネーアは驚く事になりました。
その場にはヨルゲン、スカーヴィズ、フェリシア、ジークルーネ、イングリット、アルべルティーナ、クリスティーナが呼び出されています。
勇斗は腹心たちに傘下氏族との一体感を高める為に新たな氏族を興す事を告げます。
最初は狼の分家を立ち上げると思われたようですね。
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勇斗は新しい氏族の若頭にリネーアを指名します、若頭補佐にはヨルゲンを指名しました。
二人には角と狼の宗主も任せる事にします。
これを聞いて勇斗が引退すると思ったようですね・・・焦って止めてきます。
フェリシアが反論しないのを見てリネーアが勇斗の考えに気が付きました。
新たな本家を建てて勇斗がその宗主になるんですね、と正解を言い当てます。
クリスティーナが幹部に傘下氏族の宗主を据えるって事ですね、と追随しました。
勇斗はリネーアとクリスティーナの理解力と柔軟性に満足しています。
氏族名を聞かれた勇斗は《鋼》と答えました。
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勇斗が会議が終わり退出するクリスティーナを呼び止めます。
勇斗はリーファの現状を探る為に神都グラズヘイムに潜入して欲しと頼みます。
クリスティーナにしては珍しくそれは不可能ですと断って来ました。
クリスティーナはハールバルスの事を警戒していました。
過去に潜入しようとして命からがら逃げ帰った事を教えてくれます。
こっそり潜入する事は出来ないが別な方法を取る事にします。
勇斗はクリスティーナに命じて現代日本の歌や踊り、手品などを仕込んだ楽戯団を育成させていました。
風の妖精団というそうです。
興行として風の妖精団を神都に派遣して情報取集をする事になりました。
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雷の族都ビルスキルニルの宮殿に逗留しているフヴェズルングはステインソールから勇斗が生きていた事を知らされます。
フヴェズルングは街の噂でステインソールが勇斗に一睨みされて撤退したと聞いていました。
ステインソールが実際に起こった事を解説しています。
勇斗が城壁に出てきて城門を開けたと言っています。
ステインソールは罠だと思い引く事にした、と言っています。
戻る途中で《狼》が《豹》征伐を行うとの噂を聞いた事を教えてくれました。
フヴェズルングは勇斗に恐怖していますが認められないようです。
ステインソールは狼が豹に攻めてきた場合は援軍を差し向ける事を約束してくれました。
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ギンナルが勇斗の命を受けて炎の族都ブリーキンダ・ベルにやって来ました。
彼は炎の宗主と対面する事になります。
どんな人物が出てくるのかギルナルは楽しみにしていたのですが恐怖に震える事になります。
見目麗しい少年の声が宗主の登場を告げます。
炎では両拳を突いて平伏するのが宗主に拝謁する時の作法です。
ギルナルは平伏して宗主の登場を待っていました。
宗主が登場するとギルナルは脂汗を浮かべる事に成ってしまいます。
宗主の覇気に当てられたようです。
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遠路はるばるよく来たと宗主に言われてギルナルは狼の宗主スオウユウトの子分ギルナルと申しますと答えます。
炎の宗主は「で、あるか」と素っ気ない返事を返しました。
ギルナルは献上品を差し出します。
ガラスの器と刀を献上したのですがガラスの事をビロードと呼んでいます。
献上した刀を見た宗主が喜色満面となりました。
宗主は、これほどのものをこの地で見る事になろうとは夢にも思わなかった、と言っています。
”この地で”ってところが引っかかりますね。
大満足の宗主は感謝していると、勇斗に伝えてくれと言っています。
献上品が好評で掴みは上々でした・・・ここは攻め込むべきところなのですが・・・
ギルナルは有利な条件を引き出そうと交渉を持ち掛ける心づもりだったのですが断念しました。
この宗主相手に下手な小細工は不味いと判断しました。
ギルナルは狼と五分の盃を交わして欲しいとお願いします。
宗主はランと呼ぶ青年にギルナルの狙いを聞きます。
ランは狼が豹を討伐する間、雷の動きを牽制して欲しいと願い出るのだろう、と言い当てます。
刀に満足している宗主はギルナルの申し出を聞き入れて雷の牽制を約束してくれました。
盃を交わすのは直に勇斗に会ってから決めたいと言っています。
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ランが宗主を呼び止めて心変わりの真意を問います。
炎の予定では雷と盃を交わしてユグドラシル中央を目指す事になっていました。
宗主は狼の宗主と酒を酌み交わして見たくなった。
どうせ夢の続きだ、戯れに寄り道の一つもしてみるのが一興だろう。
故郷の話もできそうじゃしなぁ?と言っています。
炎の宗主は日本人のようですね。
発言の端々から有名な戦国大名に思えますね。
彼が予想通りの人だとすると彼も御心境に囚われてユグドラシルに来た事になるよね。
御心境は時代に関係なく召喚者を招いているようですね。
他にも別時代からやって来ている人が居るのでしょうか?
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勇斗が《鋼》を興す事になります。
アレクシスを招いて盃を交わす儀式が始まりました。
アレクシスの物言いは日本人の結婚の誓いの言葉に酷似していました。
美月が驚きの表情を浮かべています。
儀式が無事に終わり鋼が誕生する事になりました。
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陣容は以下の様になりました。
役職名前就任時からの変遷
宗主周防勇斗
女将志百家美月
舎弟頭フェリシア
序列一位若頭《角》宗主リネーア
序列二位若頭補佐《狼》宗主ヨルゲン
序列三位幹部《爪》宗主ボドヴィッド
序列四位幹部《灰》宗主ドーグラス
序列五位幹部《犲》宗主フンディン
序列六位幹部《麦》宗主ラーガスタヴ
序列七位若衆筆頭スカーヴィズ《豹》宗主
序列八位若衆イングリット
序列九位若衆ジークルーネ
序列十位若衆アルべルティーナ
序列十位若衆クリスティーナ
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フェリシアは勇斗の妹のままです。
勇斗としては彼女に実権を与えたかったのですが副官を務められなくなるので固辞されました。
クリスティーナがフェリシアの心意気を揶揄ってきました。
今後、古巣の《狼》の皆から大叔母様と呼ばれる事になるのによく堪えられますね、と言ってきます。
年齢に関する話題に敏感になっているフェリシアを刺激するなと勇斗がクリスティーナを窘めています。
リネーアは父上と照れながら勇斗の事を呼んできます。
彼女は勇斗の子分になれて嬉しいようです。
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鋼の族都はギムレーに定められました。
イアールンヴィズのままでは狼が優先されているとの印象を持たれるのを避ける為です。
若頭になったリネーアがギムレーに新たな宮殿を建てる事を進言してきました。
現状では手狭だと言っていますね。
聖塔(フリズスキャルブ)も高い物を建てようと言っています。
御心境をギムレーのフリズスキャルブに移動させると日本との通信が行えました。
日本との通信に必要なのは場所ではなく御心境だったと判明しました。
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美月が仲良くしていると伝えると教えると勇斗が皮肉か?と問いかけます。
美月はきょとんとしていました。
勇斗は豹討伐の準備に追われて美月にかまっていられなかった事を申し訳なく思っています。
美月は勇斗が忙しいのは分かっていると言って笑って許してくれます。
勇斗は豹討伐から帰ったら美月ときちんと式をあげる事を約束します。
美月は大粒の涙を流して満面の笑みで勇斗に抱き着いています。
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鋼としての初の遠征に集まったのは13000の大軍でした。
留守をリネーアとヨルゲンに任せて勇斗は出発しました。
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10000を超える大部隊で攻めてくると知ったフヴェズルングは動揺します。
更に勇斗が狼を含めた傘下氏族を全て子分にした鋼を立ち上げたと聞いて怒りを露にします。
フヴェズルングは自分が勇斗に劣っていると認めたくないので彼の事を簒奪者と罵ります。
寡兵で対抗する事になるフヴェズルングは隘路に味方を配して待ち構えます。
勇斗もそれを察知していて秘密兵器を登場させました。
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勇斗は爆竹に代わる爆発物をイングリットに開発させていました。
人の拳よりもやや大きい球体の土器で中に火薬が詰まっている「鉄炮(てつはう)」という武器をです。
着火して弩で発射する事になります。
弩の弦を引くのにギザギザのついた鉄の円盤を使います。
梃子の原理を使い強い弦を引っ張る事ができます。
事前に鉄炮を装填して置いてライターで着火してから発射する事にしています。
鉄炮で撃たれた豹の騎馬隊は瓦解してしまいました。
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この騎馬隊はフヴェズルングが勇斗の作戦を観察する為に配した部隊でした。
勇斗が使う新兵器を確認する事が出来たのですがフヴェズルングには弱点を見出せませんでした。
鉄炮に対抗する事を諦めたフヴェズルングが非情だが有効な手段に気が付きました。
フヴェズルングは鋼の進軍経路上にある豹の村や町を焼き払う事にしました。
食料が貴重なユグドラシルには焦土戦術は存在しませんでした。
フヴェズルングは時代を先取りした戦法を編み出す事になりました。
彼の狙いは焼け出されて困っている豹の民を救う為に勇斗に物資の提供を強いる事でした。
兵糧が足りなくなった鋼は補給を行う事になります。
豹の領土深くに呼び込み補給線を長くします。
長くなった補給線を断つ事で鋼を飢えさせてから叩こうと考えました。
フヴェズルングは自信満々です。
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彼の思惑通りに鋼は補給を受ける事になります。
想定される移動経路で待ち伏せして補給部隊を襲撃する事になりました。
しかしフヴェズルングの考えは勇斗に読まれていました。
補給部隊が運ぶ荷車にはジークルーネ率いる親衛騎団は隠れていました。
フヴェズルングはルーネと戦い圧倒される事になります。
前回の戦いからルーネが各段に腕を上げていました。
フヴェズルングは敗走する事になりました。
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勇斗はフヴェズルングを捜索する事を命じました。
フヴェズルングは鋼の追跡部隊に追われて逃げ場が無くなっていきます。
フヴェズルングは影武者を仕立てて単身で逃げ出します。
彼は険しい山岳地帯を抜けて豹に帰還しようと考えました。
彼の思考を呼んだスカーヴィズが行く手に待ち構えていました。
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フヴェズルングとスカーヴィズの戦いが始まります。
結果はスカーヴィズの圧勝に終わりました。
フヴェズルングは《千幻の道化師(アルスィオーヴ)》と云うルーンを持っています。
これは見た技を自分の物として吸収する事ができます。
フヴェズルングはこの能力に頼り切り自分の技を磨く事を怠りました。
人真似しか出来ない彼は自分の技を極めたスカーヴィズに負ける事になりました。
スカーヴィズはロプト時代のフヴェズルングの師匠です。
不出来な弟子の後始末を付ける為に単身で行動していました。
スカーヴィズがフヴェズルングに止めを刺そうとしているところにクリスティーナが現れます。
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彼女は可能ならば生きたまま捉えろと云う勇斗の命令に逆らおうとしているスカーヴィズを止めてくれます。
クリスティーナは一人で行くなんて無茶を見逃してあげた事に関して一つ貸しだ、と言っています。
クリスティーナはいい女ですね。
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拘束されたフヴェズルングは勇斗の前に引っ立てられます。
勇斗の姿を見たフヴェズルングはゾクッと身体を振るわせています、勇斗の威圧感に圧倒されていました。
勇斗はフヴェズルングの罪を、万死に値する、と断じます。
彼の隣に控えるフェリシアが青ざめた顔で息を呑んでいます。
処刑が遂行されるのかと思ったら、フヴェズルングには利用価値があると言って真の沙汰を下します。
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スカーヴィズのこれまでの忠勤に報いる為に彼に豹の名跡を継がせる事にします。
スカーヴィズは驚いています。
勇斗は豹の現宗主のフヴェズルングと前宗主のシギュンを捕まえてあり正当な継承権を主張するには十分だと言っています。
勇斗がユグドラシルを統べる為には豹の騎兵は必要だと宣言しました。
この発言を聞いてフヴェズルングは笑い出してしまいます。
フヴェズルングは勇斗の事を王者の風格と覇者の気概を併せ持つ覇王と認めました。
勇斗がどこまで行けるのか見届けたいと思った彼は豹の名を譲る事を決めます。
憑き物が落ちたような表情で涼やかで爽やかな笑みを浮かべていました。
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豹は二分される事になりました。
ナルヴィの一派はスカーヴィズの下《鋼》に恭順しました。
残りは故郷ミズガルズに去って行きました。
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スカーヴィズが勇斗を呼び止めます。
彼はロプトの監視をフェリシアに任せている意図を聞いてきました。
スカーヴィズは狼の先々代ファールヴァウティを殺めた罪を問わないのか聞いてきました。
勇斗は先々代の遺言に従い咎めない、フェリシアの泣き顔が見たくないので咎めないと告げました。
スカーヴィズは勇斗に甘さが残っている事を知り安心した、と告げます。
スカーヴィズも勇斗の変化に気付いていて危ぶんでいたようです。
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勇斗が焦っている理由は沙耶から聞いたユグドラシルの正体が原因でした。
沙耶は《妖精の銅(アールヴキブファー)》からオリハルコンって名称を導きました。
オリハルコンに付いて記述された『クリティアス』って著作の中にオリハルコンが取れる島の記述があったと言っています。
その記述から沙耶はユグドラシルが沈んだとされるアトランティスではないかと予測しています。
勇斗は現代に帰還した時に自分がユグドラシルに持ち込んだ知識の発祥を調べました。
ユグドラシル世界が現代に続いているならば勇斗が持ち込んだ時点で歴史が変わっている筈です。
歴史は変わっていませんでした。
この事からもユグドラシルが丸ごと沈んでしまったと考えるのは妥当性が高そうです。
勇斗がユグドラシルを統べようと考えたのは脱出計画を立案しようとしているからでしょうか?
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成分美少女チート恋愛ラッキースケベハーレム
評価AAAAAAAAA
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