ラノベの感想) 百錬の覇王と聖約の戦乙女 第11巻 (HJ文庫)

概略:
《鋼》包囲網を突破する為に炎との同盟を模索します。悩める勇斗を救うために美月とフェリシアが動きます。リネーアを仲間に引き込んで勇斗の元に送り出します。勇斗を想っているリネーアは念願を叶える事になりました。勇斗は尊敬している過去の偉人と対面する事になりました。

レーベル:HJ文庫
発行日:2016/7/1
著者:鷹山誠一
イラスト:ゆきさん
ISBN:978-4-7986-1255-3
雰囲気:鋼包囲網、リネーアと、脱出計画、信長と会談
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《鋼》討伐令と聞いて氏族内部に裏切りを画策する人物が出てきます。
勇斗はクリスティーナを通じてそれを察知していました。
ボドヴィッドに協力して貰い鋼からの離脱を考えている宗主たちの考えを改めさせました。
ボドヴィッドは二人の娘を勇斗の側室にして欲しいとお願いしてきました。
遅れてはならないと考えた他の氏族の宗主も勇斗に娘を側室にして欲しいとお願いしてきました。
ボドヴィッドが勇斗の事を想像以上に評価している事が確認できました。
彼は勇斗と敵対する方が朝敵になるよりも怖いそうです。
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勇斗はフェリシアを連れてフヴェズルングに会いに行きました。
フヴェズルングは勇斗とフェリシアが関係を持った事を咎めてきます。
正妃が居るのにフザケンナと怒っています。
勇斗はまだ泣かせていないぞ、と反論していました。
フェリシアが幸せそうだったのでフヴェズルングは納得したようです。
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勇斗はフヴェズルングを配下に加えようと考えていました。
彼の悪辣さが勇斗には必要でした。
現在の彼の配下には善良な人間しかいません。
これからの戦いではそれだけでは不十分と判断したようです。
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アレクシスが《剣》《雲》《牙》の和合盃を取り持っています。
これにより三氏族が連合して鋼に攻め込む事になりました。
アレクシスは《蹄》《豹》《雷》の協力も取り付けていました。
ハールバルスの手駒である彼の事をファグラヴェールは嫌っているですが手腕は認めてます。
アレクシスはリーファからの鋼を討伐しろとの檄文を持ってきていました。
ファグラヴェールはヤル気に成っています。
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ハウグスポリがリネーアの事を心配しています。
いつまでたっても勇斗との関係が進展しないので心配になったようです。
リネーアは今年17歳になりました、15歳前後で結婚することも珍しくないユグドラシルでは「行き遅れ」に片足を踏み入れています。
ハウグスポリは戦になれば勇斗は戦場に赴いてしまいリネーアと会える時間が無くなってしまう。
族都に勇斗が居る今がチャンスだと嗾けています。
更にフェリシアと勇斗が関係を持ったようだと観察結果を述べます。
この話もリネーアを焦らせました。
リネーアはハウグスポリに乗せられてしまい勇斗を誘惑しようと彼の執務室に向かいました。
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勇斗は鋼包囲網にどうやって対処しようか考えていました。
リネーアが来た事で彼女にも意見を求めてきます。
二人は包囲網を突破する作戦を検討する事になります。
リーネは勇斗の役に立てている事が嬉しく成っています。
美月に宗主であるリネーアなら私よりも勇斗の役に立てると言われた事を思い出します。
リネーアは勇斗が悩んでいる事に付いて追及を始めます。
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勇斗はリネーアだけにユグドラシルの秘密を語る事にしました。
ユグドラシルがアトランティスと呼ばれる沈む予定の大陸だと教えられて最初は理解が追いつかなかったようです。
勇斗からそう考えられる根拠を示されて納得しました。
勇斗はユグドラシルからの脱出を考えている事を教えます。
すでにイングリットに巨大船の製作を依頼していました。
勇斗は東にあると予想されるヨーロッパに脱出する事を目指しています。
これは距離が近いからです。
現状鋼はユグドラシルの西の端に到達しているので西に脱出する方が簡単です。
しかし西にあるのはアメリカ大陸だと予想され距離が離れていると思われます。
鋼の東にはまだ他の氏族が残っているので占領する必要があります。
航海の困難さを考慮して勇斗は東への脱出を目指す事にしました。
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話を聞き終えたリネーアのお説教が始まりました。
彼女は教えてくれるのが1年遅かったと言っています。
もっと早くに教えてくれていれば脱出計画の立案が楽になったのにと文句を言ってきました。
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自分の執務室に戻ったリネーアは仕事の話ししかしなかった事に気が付きました。
ハウグスポリに盛大な溜息をつかれています。
彼の勧めで勇斗と昼食を共にする為出かける事にしました。
勇斗はフェリシアの膝枕で昼寝中でした。
勇斗の頭を撫でているフェリシアを見たリネーアは二人の関係に変化があったか聞いてみる事にします。
フェリシアはあっさりと勇斗と関係を持った事を認めます。
リネーアは勇斗の心を陥落させたフェリシアを讃え自分もあやかりたいと呟いています。
フェリシアは美月の助力のお陰と言っています。
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フェリシアはリネーアに協力して貰い勇斗の悩みを全て吐き出させる事にします。
美月の許可も得て入浴中の勇斗の元にリネーアを送り出しました。
最近の勇斗は夜を共にする方と一緒に入浴しているそうです。
入ってきたのがリネーアだったので驚いています。
勇斗はリネーアにユグドラシルの秘密を打ち明けた事で緊張の糸が切れたようです。
ブルブルと震えだしました・・・リネーアが震えだした勇斗を抱きしめます。
リネーアと抱き合う事で勇斗の震えは収まりますがリネーアのへその辺りに固いものが当たっています。
勇斗は角の宗主のリネーアが側室待遇で良いのか?と聞いてきます。
リネーアは勇斗に愛して貰えるならどんな形でも構わないと答えます。
健気すぎますね、一国の姫がそれで良いのか?とも思えますます。
勇斗とリネーアは一線を越える事になりました。
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関係を持った後、勇斗はリネーアの背中を流しています。
再度お湯に浸かろうと促すと血で汚したくないので、と断られています。
リネーアも初めてだったのね・・・
勇斗のあそこがまだギンギンなのに気付いたリネーアは勇斗の相手をする事を申し出ます。
開通したばかりで痛いようですが健気ですね。
そこにフェリシアがステインソールが戦死したとの急報を持ってきました。
勇斗はギンギンのまま執務室に向かったのか?
それともフェリシアとリネーアの二人掛かりで早々に沈めたのだろうか?
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情報によるとステインソールは鉄炮に似た何かで討ち取られた事が分かりました。
報告を聞いた勇斗は鉄砲が使われた事を察します。
クリスティーナから炎の宗主がノブナガと言う名である事を聞かされます。
勇斗は炎の宗主との会談実現を急ぐ事にします。
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幹部を集めて今後の行動指針を示しました。
ステインソールが居なくなった雷を攻める事を伝えます。
全軍で雷に侵攻すると見せかけて国内に兵力を残しておきます。
鋼を包囲している剣などが攻め込んできた場合は伏せてある戦力で対処する事を伝えました。
豹から得た騎馬隊を使う事を伝えると鋼の東に領地を持つ宗主たちも安心しました。
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勇斗はリネーアを側室にした事を美月に知らせます。
美月は勇斗の顔から険が取れたと言ってリネーアを歓迎しました。
美月は漫画で戦国時代の事を勉強していました。
彼女が出来た嫁なのは勉強の成果のようです。
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勇斗はジークルーネにフヴェズルングを連れて来させます。
彼女以外の兵を下がらせてフヴェズルングと交渉を始めます。
勇斗はフヴェズルングを配下に加えようとします。
二人は舎弟盃を交わす事になりました。
これでフヴェズルングはフェリシアの弟分となる事になりました。
フェリシアはプリプリと怒っています。
弟にしたフヴェズルングには豹から獲得した騎馬隊の指揮を任せる事にしました。
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剣の宗主ファグラヴェールは鋼が雷討伐を行う事を知りチャンスと考えます。
彼は勇斗が伏兵を配して罠を張っていると見抜きました。
鋼の国力から考えても大した兵は残っていないと考え全兵力で攻め込む事を決めました。
彼の動きは全て勇斗の想定内でした。
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雷は砦に立て籠もり籠城戦を展開していました。
勇斗は早々に決着を付けたいのでフヴェズルングに知恵を借ります。
フヴェズルングは鉄炮を砦に撃ち込む事を提案しました。
同時に鉄炮の轟音に隠れて城門を破壊する事を指示します。
城門を破壊された雷の指揮官を投降する事を決めました。
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勇斗の元に炎から使者がやって来ました。
使者は鋼と炎の本陣から離れた場所で会談を行おうと伝えてきました。
勇斗は会談に連れて行く護衛を選別する事に成ります。
彼は鼻と耳が良く気配を察知する能力に長けているヒルデガルドを護衛に選びました。
自己申告だったので力量を見せて貰う事にします。
彼女は隠れているクリスティーナの存在を言い当てました。
勇斗は大狼のヒルドールヴに乗って登場しました。
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ノブナガは勇斗が知っている織田信長でした。
二人の会談は和やかな雰囲気で始まります。
勇斗は信長が居なくなってからの歴史を語りました。
信長は《妖精の銅》により召喚されたと教えてくれます。
彼がユグドラシルにやってきたのは10年前だそうです。
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和やかな雰囲気だった会談は互いの要求の主張が始まると一変しました。
お互いに覇気を示したので同行している面々はビビっています。
ヒルデガルドはちびってた。
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天下の覇者になろうと考えている信長は誰とも対等の盃は交わしたくないそうです。
勇斗の事が気に入った信長は彼を娘婿にしたいと言い出します。
信長は勇斗を自分の跡継ぎにと考えていました。
勇斗は受けられないと答えます。
ユグドラシルが安全ならば美味しい話なのですが勇斗が家督を継ぐまでユグドラシルが存続してるか分かりません。
彼は急いでユグドラシルからの脱出計画を実行する必要があったので誰かの配下には入れません。
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二人きりでユグドラシルの今後を話し合う事にします。
勇斗はユグドラシルが近いうちに海中に沈む事を教えました。
信長は勇斗が自分よりも未来から来ている事を認めています・・・それでも半身半疑なようです。
信長はユグドラシルが過去の世界だと理解していました。
結局、信長は信憑性が低いと判断しました。
勇斗に向かってお前の氏族だ好きにすればいいと言っています。
信長は鋼には興味が無いと言ってくれます・・・信長の覇道の邪魔をすると容赦しないそうです。
盃を交わす事はできませんでしたが炎が鋼に攻め込まないとの約束は取り付けました。
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信長がランに勇斗と盃を交わさなかった理由を教えています
ユグドラシルでの誓盃は絶対、いずれ天下をかけて争う事になる勇斗とは五分の盃は交わせないそうです。
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勇斗も信長の覇気に辟易していました。
フェリシアは勇斗が手本にした信長の覇気を絶賛しています、ステインソールが可愛く見えたそうです。
炎との不戦協定が成ったので勇斗は《鋼》包囲網に対処する事にします。
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役職名前就任時からの変遷
宗主周防勇斗
女将志百家美月
舎弟頭フェリシア側室
舎弟フヴェズルング
序列一位若頭《角》宗主リネーア側室
序列二位若頭補佐《狼》宗主ヨルゲン
序列三位幹部《爪》宗主ボドヴィッド
序列四位幹部《灰》宗主ドーグラス
序列五位幹部《犲》宗主フンディン
序列六位幹部《麦》宗主ラーガスタヴ
序列七位若衆筆頭スカーヴィズ《豹》宗主
序列八位若衆イングリット
序列九位若衆ジークルーネ
序列十位若衆アルべルティーナ
序列十位若衆クリスティーナ
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