ラノベの感想) へヴィーオブジェクト 人が人を滅ぼす日(下) (電撃文庫)


概略:
本拠地ローマを破壊された信心組織が逆上して正統王国に仕返しを企みます。正統王国の本国パリを地上から消そうとしてきました。クウェンサーたちはパリ近郊の空港を取り戻す為に奇襲作戦を仕掛けます。信心組織のコマンド部隊は狡猾でクウェンサー達は出し抜かれる事になります。行方を追いかけパリ市内でコマンド部隊を発見しました。コマンド部隊の隊員とクウェンサーが肉弾戦を繰り広げる事になります。パリを守らなければとの一心でクウェンサーが女性コマンドを刺し殺します。殺してから彼女がローマで助け出した少年の母親だと分かります。クウェンサーは己の正義に自信が持てなくなり気絶します。心が折れかけているクウェンサーをレイスが拾いました。彼女から大戦を終わらせたいと考えている四大勢力から抜けた集団へ誘われました。その志しに共鳴したクウェンサーが再起します。大戦を起した首謀者と目される四阿と呼ばれる四人が潜んでいる島国に向かう事になります。

レーベル:電撃文庫
発行日:2021/10/10
著者:鎌池和馬
イラスト:凪良
ISBN:978-4-04-914033-0
雰囲気:混乱と狂信者、肉弾戦、再起、島国、芯の黒幕、東京湾封鎖、弱点発見、決死隊、因果、新たな世界
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序章
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何者かの意図によって大戦が始まってしまいます。
その引き金になったのはオブジェクトの戦闘行動でした。
ローマの地下にあったマグマ溜まりが刺激されて大噴火してしまいます。
大戦が始まりました。
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第四章 終末の時はかく語りき>>*指揮系統混乱につき作戦名未設定です
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本拠地のローマを破壊された信心組織軍のタガが外れてしまいます。
潜入していた正統王国軍の兵士を殺そうと躍起になっています。
守るべき民間人を装甲車で踏みつぶしながら機関銃を撃ち込んできました。
ひかれた民間人は死にきれず体が上下に分断されて苦鳴をあげていました。
クウェンサーは隣に居た少年の手を引き逃げ出します。
ヘイヴィアやミョンリとは別れ別れになってしまいました。
路地を逃げているクウェンサーと少年の前に信心組織軍のサラサに見つかってしまいます。
クウェンサーはサラサに体当たりして少年だけでも逃がそうと無謀な作戦を立てています・・・
ここでサラサが意外な行動を取ってくれました。
彼女は問答無用で正統王国兵を殺す事を良しとはしませんでした。
少年を巻き込みたくなかったのかも知れませんが二人を見逃してくれますよ。
他の兵に見つかると撃つしかなくなると言って逃走を急かしてきました。
クウェンサーは信心組織軍にも良い人間は居るんだなと感銘を受けていました。
地上を逃げていると正統王国軍の空軍が飛来し逃走を手助けしてくれました。
バーニングアルファのお兄さんがクウェンサーに逃走用のヘリが駐機しているポイントを教えてくれました。
クウェンサーと少年は屁にに乗り込みローマから脱出できました。
ヘリの中でクウェンサーは少年の名を知る事になりました。
カラット=アフィニティーと名乗りました。
レーションをあげると味がしないとの感想を述べられました。
クウェンサーはレーションを不味いと感じる少年の姿に平時を思い出しているようでした。
ヘリはパリの近郊にある農場に向かいました。
そこではフローレイティアが待っていて迎撃作戦の指揮を執っていました。
カラットとはここで別れる事になります。
別れ際にカラットが東洋のお守りをプレゼントしてくれました。
中を開けてはご利益が無くなると言われたのでクウェンサーはそのまま懐に入れました。
フローレイティアから作戦の概要が説明されます。
信心組織のコマンド部隊がパリ近郊のシャルル・ドゴール空港を毒ガスを使って占拠したそうです。
そこを橋頭保として兵員を輸送してパリを攻め落とそうと予想されます。
彼女の部隊は空港奪還を目指す事になりました。
白兵戦が主体の作戦なのですが戦地派遣留学生のクウェンサーも空港奪還部隊に組み込まれる事になりました。
空港の下に敷設されている排水溝を通って空港内に侵入する事になりました。
地上に出る時にエリーゼが真っ先に梯子を上り始めます。
下からは彼女の可愛く揺れるお尻が丸見えです。
クウェンサーは男性隊員がライフルのストックでエリーゼの尻を突き始めると危惧して二番手の好ポジションを確保しました。
クウェンサーが邪魔になり突けないようですね・・・
クウェンサーは立派な人助けなんだと自画自賛していますが側で見ていたシャルロットから減点を言い渡されました。
シャルロットはクウェンサーを揶揄ったんだよね?
空港に侵入すると毒ガスで死んだ人間が折り重なっていました。
熱源センサーでコマンド部隊が少数だと判明しました。
クウェンサーとヘイヴィアが空港の四隅に備え付けられた砲塔の破壊に向かう事になります。
四つの砲塔で空港の全域をカバーしているので一つで破壊すれば安全な経路が確保できます。
クウェンサーとヘイヴィアは砲塔を破壊可能な位置に移動して攻撃命令を待っています。
そこでヘイヴィアが恐ろしい事実に気が付きました。
熱源センサーで探知していた存在はコマンド部隊ではなく表面の温度を人間並みに温めた空港の案内ロボットでした。
空港内にコマンド部隊は一人もいない事が判明しました。
戸惑っていると遠方からの砲撃を貰う事になりました。
お姫様のベイビーマグナムと戦闘を行っていた信心組織のオブジェクトが遠距離砲撃を行いました。
空港は破壊されてしまいます。
クウェンサー達は地下に退避無事でした。
コマンド部隊の行方を追ってパリまで到着してしまいます。
そこまでの工程でコマンド部隊を発見する事は出来ませんでした。
都市に潜んだスパイを炙り出す為に空襲警報を鳴らす事になりました。
それまでのパリは近所で戦争が始まっているのに平和な日常を過ごしていたんだよね。
クウェンサーの義妹となったキャスリンが不審な人物を発見しました。
彼女は元軍人なのでパリに危険が迫っていると肌で感じ取っていました。
不審人物の身のこなしから自分と同じエリートか同様な強化を施した兵士だと断定します。
キャスリンの行動は迅速でした。
落ちていたプラスドライバーを広い触れ違いざまに不審人物を刺しました。
不審人物はクウェンサー達が追っているコマンド部隊だったようです。
ボディス―ツを着こんでいるのでプラスドライバーは刺さらず反撃を受けます。
格闘戦をしているところにクウェンサー達が到着しました。
クウェンサーは平和に暮らしていると思っていたキャスリンが戦闘行為をしているのを見て怒っています。
今度お尻を叩いてやると言っています。
お尻ぺんぺんですね。
そこにアイスガール1率いる資本企業のアイス飛行隊が飛来します。
隊長のマリーディはパリにもローマと同等の被害を与えられれば大戦を回避できると考えていました。
人的被害を少なくしたいと考える優しき彼女は人の少ない政府機関の建物の破壊を目論んでいました。
しかし破壊したと思われていた正統王国のオブジェクトが生き残っていたので攻撃目標の破壊に失敗しました。
パリを守っていた正統王国のオブジェクトを破壊したのは資本企業の本拠地マンハッタン000でした。
操っているエリートのメリーはご機嫌です正統王国にチェックメイトを決めると楽しそうにしています。
殺されそうなキャスリンを助けたのはパリに潜入していたレイス=マティーニ=ベルモットスプレーの一味でした。
何故かワイディーネ率いる戦場お掃除サービスを雇っているようです。
キャスリンと対峙していたコマンドは逃げ出します。
クウェンサーがコマンドの足跡を発見してビルの屋上で対決する事になりました。
問題の女性コマンドは巨大なスコープを覗いて目標地点の検討をしていました。
狙いは地下5000メートルの存在する円卓と呼ばれるシェルターに退避した正統王国の大貴族です。
シェルターの位置を割り出し最大のダメージを与えられる砲撃ポイントの算出を行っていました。
クウェンサーはパリを守らなければとの一心で獣の様に戦う事になります。
最初は爆弾を使って彼女の近くに設置してあったエアコンの室外機を破壊して冷気を吹きかけて精密機械であるスコープを破壊しました。
知的な作戦だったのですが肉弾戦に移行してからは不利になります。
組み伏せられてしまい銃を向けられます。
クウェンサーは銃口に細い爆弾を差し込み爆発させました。
自分が傷つく事も厭わない捨て身の戦法です。
コマンドは銃を握っていた手を破壊されてしまいます。
爆風はクウェンサーにも降りかかり頭に破片が当たり強い衝撃を受けました。
数秒間意識を失ったそうですがそれが良かったね。
コマンドはクウェンサーが死んだと勘違いしてスコープで何らかの操作をしています。
クウェンサーに背中を向けていたのが失敗だったね。
まあ死体は動かなにので打倒なのか?
クウェンサーは彼女の背後から近付き落ちていたテレビのアンテナを突き刺しました。
串刺しにされたコマンドはなおもスコープのスイッチを入れて砲撃指示を出そうとします。
クウェンサーは彼女の身体からアンテナを引き抜いてメタメタに身体に突き刺します。
それでも動いているので最後は顔をめった刺しにして彼女を殺しました。
パリを守れたと安堵したのですがクウェンサーの目にカラットから貰ったお守りと同じものが飛び込みます。
自分の物は懐に閉まってあるので出所は殺したコマンドだと判明します。
彼女の認識票の名前を見てクウェンサーは絶叫する事になりました。
お守りの中から頑張れお母さんと書かれた紙片がでてきましたよ。
クウェンサーはカラットの母親を殺してしまいました。
自分の仕出かした殺人に罪の意識が芽生えたのか?大量の吐しゃ物を吐き出します。
頭ではパリを守る為には正しい行動だったと分かっているのですが心がそれを認められませんでした。
クウェンサーは何を信じて行けばいいのか分からなくなり気絶しました。
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インターミッション
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ゲロ塗れで倒れているクウェンサーを発見したレイスは彼を助ける事にします。
彼にも資格があると言ってますね。
クウェンサーが目覚めると目の前にレイスの顔がありました。
レイスからそこがエリアバイチャンスと呼ばれる大戦と止めたいと考える四大勢力から離れた面々が集まりだと教えられました。
レイスは自分達もクウェンサーと同様の拭い難い間違いを犯したが生き残った。
何とか大戦を止めたいと考えている。
一人でも味方が欲しいので協力しろと誘われます。
フローレイティアやヘイヴィア、ミョンリの顔が見えました。
マリーディも参加しているようです。
レイスからエリアバイチャンスの志しを聞かされたクウェンサーは再び立ち上がる事を決めます。
レイスにスプレーを借りて部隊章の上にエリアバイチャンスを表す印を書き加えました。
ベイビーマグナムとラッシュの二機のオブジェクトが参加しています。
2000人規模の集団になっていると言っていますがマンハッタン000を始めとする大戦を望んでいる勢力に対抗するには心許ないそうです。
レイスから大戦を誘発した黒幕の正体が語られます。
バッドガレージを先導して大戦を引き起こしたのは島国でした。
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第五章 日の出ずる国より現る>>『島国』非公式上陸戦
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エリアバイチャンスは大戦を引き起こしたと目される四阿(あずまや)と呼ばれる集団を倒す為に彼らが隠れている島国に向かう事になります。
四阿とは元々、正統王国、信心組織、資本企業、情報同盟のそれぞれから派遣された利害の調整役でした。
島国は四大勢力が介入して統治されているようです。
島国に向かう船上でお姫様がクウェンサーにバレンタインデーのチョコレートをくれました。
お姫様は好きな男の子にチョコレートを贈るという島国的な意味でチョコレートを渡しています。
物凄く照れているので目を閉じて箱をグイグイ押し付けていました。
クウェンサーは島国にリスペクトを抱いている癖に島国のバレンタインデーの意味を知りませんでした。
レーションしか食べられない彼は大喜びでチョコレートを貪り始めています。
お姫様は意図が伝わっていない事に目が点になっていますね。
お姫様にはクウェンサーに聞きたい事がありました。
彼女はオブジェクトが悪役になってしまった世界でクウェンサーが何を目指すのかって事でした。
オブジェクトの設計士になる事を目指していた彼の意見を聞きたかったようです。
クウェンサーはブレませんでした!!
オブジェクト関係の仕事に就きたいと答えます。
彼の考え方はとてもシンプルだったぞ。
一番好きなオブジェクトを諦める事はできないそうです。
自分達でオブジェクトの価値を決めていこうと言ってくれました。
それを聞いてお姫様はますますクウェンサーが好きになっちゃったようですね。
バレンタインデーのお返しは三倍返しだぞとクウェンサーに要求しています。
クウェンサーは闇金みたいだと文句を言いつつもお姫様にお返しをする事を約束しました。
ワイディーネが本物のメイドさんであるカレン=I=ウィンチェルの存在に危機感を募らせています。
猫耳装備の自分がパチモンに見えると怖がっていますよ。
カレンは日頃からヘイヴィアの相手をしてくれているクウェンサーに最大級の感謝を示してくれます。
ヘイヴィアの事をゴキブリ野郎と罵っていますね。
クウェンサーがその話題を広げようとする触れるなと遮っています。
カレンは愛するヘイヴィアを死なせない為に色々と頑張ってくれますよ。
エリアバイチャンスは東京湾から島国に上陸しようとしています。
そこにはオブジェクトが待ち構えていました。
お姫様のベイビーマグナムとおほほのガトリング033が相手をする事になりました。
対空防御が薄いと一時は喜んだのですが流石島国ですね予想外の超兵器を準備していました。
富士山の山頂に長射程のビーム兵器を設置してありました。
東京湾は余裕で射程圏なので砲撃を受ける事になります。
危機的状況だったのですが指揮官のフローレイティアは怯みません。
お姫様とおほほに東京湾のオブジェクトと富士山の砲台の相手をさせクウェンサー達を上陸させました。
クウェンサーの周りにはレイス、キャスリン、プタナ、アリサ=マティーニ=スイート、リカ=マティーニ=ミディアム、オルシア=マティーニ=ドライの美少女軍団が同行する事になります。
クウェンサーだけがモテモテなのでヘイヴィアが血の涙をながしてますね。
まあ彼はバンダービルト家のご令嬢一筋なので無視しとこう。
一行は京浜東北線、総武線、の線路沿いに移動して目的地の市ヶ谷を目指す事になりました。
東京の湾岸地区の高層マンション街や秋葉原の街は閑散としていました。
戦争状態に陥っているのに一般人の気配がありません。
不審に思いつつも市ヶ谷に接近していきます。
四阿の四人は一般兵に紛れて潜んでいました。
それが仇となり逃げ出すのが遅れます。
即座に逃げ出すと敵前逃亡で銃殺されちゃうようでした。
ギリギリまで抵抗しようと試みたようですが無理だと判断すると自分達の素性を隠す為に人事データを保管してあるサーバーに火を付けました。
クウェンサー達は目の前で火災を目にする事になります。
四阿が証拠の隠滅を図ったと判断した彼らは火の中に飛び込んでデータの回収に乗り出します。
クウェンサーは危険が労働をしているのでざっくり月給で給与計算されるのは間違っていると嘆きます。
自分達は正統王国から離れた存在だぞ、給料が出る筈無いだろとの突っ込みが入りました。
そうかーそうだよねー今回は無償奉仕になるよだぞ。
レイスが回収した破損データから四阿の四名を炙り出しました。
流石ですねー。
正統王国から派遣されたのはケインズ=アンブロジア、28歳男性。
資本企業から派遣されたのはイザベル=ミリオネア、22歳女性。
情報同盟から派遣されたのはフォンラン=グリーンデビル、39歳男性。
信心組織から派遣されたのはダリア=ウエディングベル、15歳女性。
ダリアが目立って若いな。
正体が判明したので生死不問で追い詰める事になりました。
クウェンサー達が捕まえに行く前に四人は重装甲回収車で逃げ出しました。
巨大なクレーンが付いていてそれを振り回して攻撃してきました。
クウェンサー達は装甲車で追いかける事になります。
重装甲回収車は巨大なので狭い道を曲がり切れません。
途中の街路を破壊しながら逃走を続けています。
街が騒がしくなっているのですが一般人の姿は見えませんでした・・・不信感が募りますね。
おほほの攻撃が島国のオブジェクト、アジアンモンスター(フローレイティア命名)を捉えました。
動力を破壊したと思われたのですが活動を続けています。
お姫様とおほほは戦慄してます。
レンディ―がおほほが活躍出来る作戦を立案しようとしています。
横で彼女の独り言を聞いていたフローレイティアが戦慄しています。
レンディ―はおほほが活躍する為に正統王国軍を捨て駒に使おうと考えていましたよ。
フローレイティアはレンディ―がおほほを連れてエリアバイチャンスに参加したのはおほほを売り込もうとしたからだな?と疑っています。
作戦指揮官が二人に増えても何の役にも立たないとのお姫様の苦情がフローレイティアに伝わってしまいます。
フローレイティアが怒鳴るとお姫様は仔犬のような甘え声でクウェンサーに助けを求めました。
お姫様からアジアンモンスターの動力を破壊しても動きが止まらないと聞いたクウェンサーはあっさりと攻撃手段を思いつきました。
アジアンモンスターは無線式の送電を使って電力を供給していると説明しました。
動力源は富士山の山頂に存在していると予想します。
無線式の送電を阻害すれば簡単に倒せると教えてあげます。
近隣の空港の離着陸能力を奪いに言っていたバーニングアルファ隊が仕事を終わらせて戻ってきます。
彼の協力により電力供給の阻害に成功しました。
アジアンモンスターは動きを止めてしまいます。
バーニグアルファが囮となり富士山の砲台に砲撃させます。
砲撃がアジアンモンスターを貫く事になりました。
大活躍だな。
重装甲回収車のクレーン攻撃を止める為にクウェンサーが迫撃砲を撃つ事になります。
武器を撃つ事に躊躇を覚えたクウェンサーをアリサ、リカ、オルシアが助けてくれます。
彼女達はクウェンサーの手を取り引き金を引かせます。
キャスリンとの約束を破る事になるのでクウェンサーが「らめ、いくら何でも12歳は裏切れな、あー出ちゃーう!!」と叫んでいます。
アリサ達も悪乗りしているね、まるで射精を促すような台詞を吐いているぞ。
意外と余裕があるな。
ワイヤーが千切れてクレーンが飛んできてビビったクウェンサーが三つ子の誰かのおっぱいに顔を埋める事になりました。
この野郎は毎回毎回美味しい目に遭いやがってー。
逃走を続ける四阿を止める為にマリーディが協力してくれました。
ダイナミックな方法を取るねー。
彼女は信仰路上に爆弾を投下して道を破壊したよ。
四阿を乗せた重装甲回収車は巨大な穴に落ちていきました。
クウェンサー達の乗っている装甲車も止まり切れず落下する事になりました。
恐怖に震えるクウェンサーは再び誰かのおっぱいに顔を埋める事になりました。
クウェンサーが気が付くと周囲に仲間は居ませんでした。
瀕死のダリア=ウエディングを発見します。
彼女はクウェンサーに武器を向ける余力もないようですね。
クウェンサーは躊躇なく彼女を射殺したようですが直後に誰かに撃たれました。
クウェンサーを撃ったのはフォルラン=グリーンデビルでした。
何があっても生き残るんだとほざいています。
クウェンサーは撃たれたのですが致命傷は受けなかったようです。
フォルランと撃ち合う事になりますが共に相手に当てられません。
そこにニャルラトホテプが出て来てフォルランを射殺しました。
ニャルラトホテプは機動三十七整備大隊に潜り込んでいたのね。
二人で残りの四阿を追いかける事になります。
下り階段を下りると物音がしたので二人で同時に発砲しました。
敵の撃った銃弾がニャルラトホテプを殺しました。
ニャルラトホテプのスマホから協力者のヨグ=ソトースの声が聞こえてきました。
彼女が手助けしてニャルラトホテプを紛れ込ませたんだね。
ヨグが追跡の再会を急かしてきます。
クウェンサーはケインズ=アンブロジアを追いかける事になりました。
半導体工場などで見られる二重扉の中でケインズを発見します。
ケインズは逃げながら島国の現状を語ります。
島国は急速な少子高齢化で純粋な島国人の数が減ってしまったそうです。
ケインズとクウェンサーが居る場所で精子と卵子を使って島国人を作っているそうです。
そこは島国人を作り出す工場でした。
疑問を持たずに労働し、休日は政府の推奨行動に従い、きちんと納税する人手として島国人を作っているんだそうです。
何だか一般的な日本人の事を言われているようだな。
戦闘で吹き飛ばされたマンションには元から誰も住んでいなかったそうですよ。
どうりで一般人が騒ぎを聞きつけて出て来ないわけだ。
ケインズが大戦を始めた理由を語りだします。
彼は元から世界は破綻していたと言っています。
正統王国のトップに君臨しているのは精子と卵子だそうですよ。
人工的に交配を重ねて理想の支配者を作ろうとしているそうです。
王侯貴族の血統を重んじているのはそれが理由なんだね。
一般人はランダム性の高い多種多様な遺伝子提供者として生かされているだそうです。
これをカエサル・プロジェクトと呼ぶそうです。
しかし現在は予想外の遺伝病を取り込んでしまいそれを払拭する為に世界で戦争しているそうです。
救いが無いな・・・確かに仰ぐには価値のないモノに思える。
ケインズもマイナス20度で凍りついた陰毛だらけの臭いプールを拝み倒し、要求に応じて白い粘液を注ぎ続ける蛇口役と罵っているぞ。
それで納得するなら自分の家に帰れと言っていますね。
ケインズはこの現状を打破しようと考えているのか・・・正統性がありそうにも思えるが。
軍人なら将校まで登りつめれば名前くらいは聞けるそうです。
しかし内容までは聞けないそうだぞ。
ヘイヴィアもここまでは知らないよな。
ケインズの元に信心組織の工作員がカエサル・プロジェクトの工場を破壊したとの知らせが入りました。
正統王国の存在理由が消滅しちゃったね。
資本企業では7thコアが相次いで破産申告を提供する羽目になったそうです。
信心組織は首都ローマが破壊されて神話的指導者は民衆から失望されカリスマ性を失いました。
そこまで聞いた段階でクウェンサーはケインズも傀儡に過ぎない事に気が付きます。
ケインズは話を続けようとしていましたがクウェンサーは彼を撃ち殺しました。
情弱と罵っていますね。
正統王国軍の調整役だったケインズがカエサル・プロジェクトの内容を知っていたのは誰が彼に教えたからだと気が付きます。
四大勢力の中で情報同盟だけが健在でした。
大戦を誘発した黒幕は情報同盟の巨大AIネットワーク・キャピュレット。
それを操っているメリー=マティーニ=エクストラドライだったようです。
或いはメリーはキャピュレットに洗脳されているのか?
メリーはマンハッタン000を移動させて東京湾を塞ぎました。
最終決戦を迎えるようです。
メリーが物凄く良い笑顔で楽しそうにしているのが怖いな。
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第六章 ―決断―>>地球全領域救済戦
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クウェンサー達はマンハッタン000の攻略を始めます。
相手は20キロの巨体なので近付くだけでも苦労しています。
マンハッタンを操るメリーから停戦命令が飛んできました。
彼女は大戦は情報同盟の勝利に終わった。
無駄な戦闘は停止し新たな支配者である情報同盟に従えと言っています。
自分が信じていた正統王国が崩壊したと聞いてフローレイティアは何も言えなくなっています。
情報同盟に疑問を持ち離れたレンディ―も何も言えませんでした。
クウェンサーが己の意志を貫く事を表明しましたよ。
支配者気取りのメリーに対して勇ましく抵抗の意志を示しました。
ここでクウェンサーは懸念事項だったマンハッタンの住民の安否を確認しています。
メリーから住民は保護膜に包まれているので安全だとの返答が返ってきました。
クウェンサーは勝つ気だね・・・メリーに向かって住民を人質にする手段を失ったぞと伝えました。
エリアバイチャンスは心おきなくマンハッタン000を攻撃できることになりました。
動力炉を投擲して爆発させるマンハッタン000の攻撃は予想以上に強力でした。
エリアバイチャンスの戦力は次々に倒されて行きます。
お姫様のバイビーマグナムが破壊されてしまいます。
残っているオブジェクトはガトリング033だけになったのでフローレイティアも全力でサポートしています。
しかしガトリング033も破壊されました。
フローレイティアは乗っている巨大な船をマンハッタン000にぶつけようと試みますが途中で破壊されました。
揚陸艇で上陸を目指していたクウェンサーとヘイヴィアも海に投げ出される事になりました。
マリーディが命を懸けてマンハッタン000の上を飛行します。
彼女はマンハッタン000の熱源を走査して動力炉の位置を特定しようとしています。
或る程度の情報を取得できましたがマンハッタン000から離れる時に撃墜されてしまいます。
海に浮かんでいるクウェンサー、ヘイヴィア、ミョンリを潜水艦が助けてくれます。
正統王国ニコラシカ王家の後継者ステイビア=ニコラシカが乗っている潜水艦が助けに来てくれました。
潜水艦の中でお姫様(ミリンダ)と再会する事になりました。
お姫様がクウェンサーに抱き着いて来たね・・・
シリアスな場面だったのでヘイヴィアも揶揄いませんでした・・・うーん彼は空気が読めるな。
潜水艦には死んだと思われていた面々が乗り込んでいました。
フローレイティア、レンディ、マリーディ、レイス等の面々が揃っていました。
潜水艦の中でヘイヴィアがおほほの正体を知る事になりました。
Gカップだと信じ切っていた彼は物凄い衝撃を受けています。
レンディ―からは事実を公表したらどこまでも追いかけて確実に殺してやると脅されています。
彼女達も海上に浮いているところを拾われたようです。
エリアバイチャンスに参加した半数の人員が戦死してしまったようです。
残りの戦力は潜水艦が少々ってところです。
しかし彼らはの心は折れませんでした。
マンハッタン000を撃破する為の方策を練る事になります。
話し合いの間にクウェンサーがマリーディが東京湾に入ってこなかった理由に疑問を持ちました。
彼女は東京湾を塞ぐ形で浦賀水道に留まりました。
クウェンサーは自分達を全滅させるなら東京湾に入ってこないのは変だ?と考えます。
マンハッタン000が海戦専用だって事も彼の考えの補強になります。
クウェンサーは東京湾に江戸川、多摩川、荒川、神田川、その他諸々の川が流れ込んでいる事に気が付きます。
ヘイヴィアが淡水と海水の違いで困るのかよ?と冗談を言いますがそれが決定打になりました。
クウェンサーは淡水と海水の粘性の違いを嫌っていると指摘しました。
整備兵の婆さんも同意してくれいました。
現在の東京湾にはマンハッタン000に破壊された兵器の破片や燃料が浮いています。
メリーを焦らせてそれを撹拌する事でマンハッタン000を自重によって破断しようとの作戦が決まりました。
生きて帰れる保証は少ないので心残りがある者は参加するかと促します。
誰も船を降りる事はしませんでした。
クウェンサー達は魚雷発射管から丸めたゴムボートに包まれて出撃しました。
海上でゴムボートに戻り東京湾を撹拌する為に砲撃を始めます。
メリーは煩いクウェンサー達を始末しようとマンハッタン000を細かく動かし始めました。
巨体なのが仇となりクウェンサー達を鎮める事ができません。
メリーがマンハッタン000を止める可能性があったのでクウェンサーは彼女を煽る事にします。
一緒のゴムボートに乗っているお姫様達を巻き込めないと考えた彼はヘイヴィアのボートに飛び乗りました。
ヘイヴィアはまたしても無償で危険に巻き込まれる事になります。
マンハッタン000のAIキャピュレットがクウェンサーの狙いに気が付きました。
東京湾から出る事を提案したようですがメリーが却下しました。
メリーはクウェンサーの作戦は読めたので怖くないと判断しました。
良い着眼点だったと褒める余裕がありますね。
万事休すかと思われた時に大戦の引き金になったオブジェクトが地球環境に悪影響を与えるって理論が実証されました。
マンハッタン000は規格外に巨大です。
それが東京湾で派手に暴れたので海底のプレートに大いなる刺激を与えました。
東京湾で大噴火が発生してしまい海底が隆起しましたよ。
それがマンハッタン000を海から押し上げてしまいました。
マンハッタン000は弓なりに反り返る事になり半分に折れました。
今度は自然の力で助けられたな。
メリーは最後に笑っていたぞ。
負けを認めたって事なのか?
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インターミッション
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クウェンサーが一人で無人島にやって来ました。
そこに壊れた冷蔵庫に偽装されたキャピュレットが存在していました。
クウェンサーは最後に残っているテーブルの脚、情報同盟を破壊する為にここにやって来ました。
全てを終わらせに来たと聞いてもキャピュレットは焦りません。
彼女?は最初から破壊される事を覚悟していたようです。
二人の会話からキャピュレットがレイスを守る為に大戦を引き起こしたと判明します。
クウェンサーはレイスが一度も被弾しなかった事からキャピュレットの意図を読み取ったみたいです。
フローレイティアやお姫様が生き残れたのは単純に幸運だったかです。
レイスは最初から攻撃対象から外されていたのね。
キャピュレットはレイスを平和な世界で生かす為に大戦を起したそうです。
キャピュレットは自分をレイスの母親と認識しているみたいですがクウェンサーから否定されています。
アナスタシア=ウェブスターの細胞が使われていたとしても別個の存在だと教えています。
クウェンサーを焚きつけたのは自分の破壊を任せる為だったようです。
もう一人の可能性である殺人鬼スクルド=サイレントサードを脱獄させるのは危険と判断してくれました。
そこは素直に感謝する事にします。
クウェンサーはハンドアックスをキャピュレットに取りつけて島を離れました。
キャピュレットからレイスを託される事になりましたね。
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終章
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四大勢力が瓦解したので世界は統一した組織を作り話し合いの場を持つ事にしました。
国際連類という名の組織を作りました。
大戦の首謀者だったメリーは人里離れた場所で目を覚まします。
室内の調度品から正統王国に捕獲されたと判断し暗い気持ちになっています。
彼女の声を掛ける人物が現れました。
彼女をこの場に連れて行きたのはブラドリクス=カピストラーノでした。
彼は趣味の慈善事業の一環としてメリーを助け出し新たな住処と仕事を提供する事にしました。
見栄を気にして購入した別荘が痛むのを防ぐ為にメリーに住み込みのメイドとして別荘の維持を任せる事にしました。
ブラドリクスからの提案を聞いたメリーは驚きに包まれています。
彼女はてっきり大戦の報復として切り刻まれる事を想定していましたからね。
破格の待遇に喜んだのですがメイドならメイド服を着なければと差し出されたメイド服を見てブラドリクスの変態性に青くなっています。
国際連類の発足を記念して北米大陸のクレーターキャニオンでイベントは行われる事になりました。
おほほがライブに参加する事になっています。
ここでおほほが正体を晒す事になっています。
オブジェクトの運用方法は二系統に別れる事になりそうです。
一つは災害救助や建設現場での土木作業です。
もう一つは技術の見本としてパレードを行う事です。
第一世代が前者の役割で第二世代が後者の役割を担う事になるようです。
お姫様はパレードに参加要員になれると信じているので言えませんね。
クウェンサーとヘイヴィアはライブ会場の警備に志願していました。
ヘイヴィアはおほほのマネージメントをしているレンディ―に欲情をしています。
食べ応えがありそうとか言ってますよ・・・バンダ―ビルトのお嬢様はスリムだったよねー。
ヘイヴィアの守備範囲は意外な程に広いのか?
クウェンサーはすかさずバンダ―ビルト家のお嬢様に報告しようとしています。
彼女も一緒に来たそうですが人の多さに倒れてしまいました。
人間の生み出す熱と匂いが駄目で二酸化炭素で窒息する幻覚に襲われたそうですよ。
クウェンサーが貴族さまだよねぇと揶揄うと、そこが可愛いんだとヘイヴィアが返しています。
クウェンサーはちゃっかりと可愛い女の子の連絡先を入手しているね。
イベントを盛り上げる為にアクロバット飛行をしているマリーディに連絡を入れています。
マリーディはアクロバット飛行中に連絡してきたクウェンサーに不満を述べていますが楽しそうにしています。
お姫様が大分積極的になりましたね。
彼女からバレンタインデーのお返しにデートに誘われています!!
それを聞いていたヘイヴィアとおほほが焦っています。
おほほが焦るのは分かるんだが、婚約者がいる癖に何故ヘイヴィアは慌てているんだ?
それだけお姫様は可愛いって事でOK?
クウェンサーが警備に志願したのには理由がありました。
イベントを襲うテロリストの中にカラット=アフィニティーの名前がありました。
彼が捨て駒として使い捨てられる前に保護しようと考えています。
責任は果たそうって事だね・・・立派な心掛けだよ。
戦闘に使う武器も非殺傷兵器に変わっています。
少しだけましな世界になっている?
ヘイヴィアとクウェンサーは敵がどこから攻めて来るか賭ける事にしていますね。
二人とも自信がありそうですね、どちらが勝ったのでしょうか?
二人が冗談を言い合い楽しそうに仕事に励んでいるので良い世界に変わっていけるように思えます。
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成分美少女オブジェクト作戦戦闘ラッキースケベ
評価AAAAAAAAAAAAAAA
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