ラノベの感想) デート・ア・ライブ フラグメント デート・ア・バレット 第3巻 (ファンタジア文庫)


敗北した狂三の前に別の狂三が現れて逃げろと言っています。
<神威霊装・三番>(エロヒム)を着ている狂三は現れた狂三から<刻々帝>(ザフキエル)を使えない事を知らされます。
逃げ出す前に狂三は狂三から此処が第三領域(ビナー)であると教えられました。
影と時間が狂いに狂った恐怖童話の領域だそうです。
狂三は上手く逃げる事ができるのでしょうか?
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レーベル:ファンタジア文庫
発行日:2018/4/20
著者:東出祐一郎
イラスト:NOCO
ISBN:978-4-04-072566-6
雰囲気:ちびっ子、響発狂、狂三vs狂三、反転体、分身体、クイーンの陰謀

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プロローグ
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第三領域の狂王
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隣界の最高権力者である支配者(ドミニオン)が集まり狂三と白の女王(クイーン)への対策を協議していました。
参加しているのは、
第二領域(コクマー)の雪城真夜(ゆきしろ まや)、
第四領域(ケセド)のアリアドネ・フォックスロット、
第五領域(ゲブラー)の篝卦ハラカ(かがりけ はらか)、
第六領域(ティファレント)の宮藤央珂(みやふじおうか)、
第七領域(ネツアク)の佐賀繰由梨(さがくれ ゆうり)、
第八領域(ホド)の絆王院華羽(ばんおういん かれは)、
第九領域(イエソド)の輝俐リネム(きらり りねむ)
です。
ドミニオンが集まる会議の勝手が分からないリネムは瑞葉を連れてきていました。
瑞葉は頬を染めてリネムの服の端を掴んでいました。
ハラカが可愛い子が照れているのは実にいいと揶揄います。
リネムはあからさまな瑞葉の気持ちに気付いていないようですね。
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央珂が議長で会議が進んでいました。
彼女たちは狂三とクイーンの戦闘が記録された映像を見ていました。
狂三とクイーンの戦闘力が自分たちの理解を越えていると確信する事になります。
クイーンが手に負えない存在であると分かったので対策を話し合う事になります。
リネムと瑞葉は狂三の事を知っているので彼女を助け出して助力を請おうと提案しました。
しかし他のドミニオンの反応は否定的でした。
彼女たちは狂三の能力も理解を越えている、天災のようなモノに期待するべきではないと言っています。
リネムの意見に賛成してくれる人は居ませんでした。
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クイーンをどうするか話し合おうとしていると本人がやって来てしまいました!!
一同は激しく動揺していますが対抗する為に戦闘態勢を取りました。
リネムがクイーンに狂三がどうなったのか問いかけました。
彼女の大物態度っぷりにクイーンを除く全員が唖然としていました。
クイーンは狂三には果たさねばならない義務があるのでまだ生きている心配ないと告げます。
それを聞いたリネムは安堵したようです。
真夜がそれを信じるのか?と問いかけるとリネムは真実を言っていると分かっていると返答しました。
リネムが嘘を見抜けると告げるとクイーンは面白そうにしています。
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クイーンは自分の発言の真贋を見抜いてみろと言ってから要求を突き付けてきました。
クイーンは自分の安寧の為に諸君らを一人一人しっかりと殺す。
逃がしはしない、降伏も許さない、徹頭徹尾、私の為に死んでください、と宣告してきました。
ドミニオンたちは攻撃をしたようですが無効化されてしまいました。
クイーンが<狂々帝>(ルキフグス)を発動するとドミニオンたちの攻撃が無効化されてしまいました。
クイーンが実体を失い消えていきました。
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会議を行っていた部屋の天井を調べるとそこには半透明の扉が設置されていました。
クイーンはその扉を通って現れ、そこを通って帰ったようです。
誰が扉を設置したのかって話になります。
この部屋を掃除しているエンプティがこの扉を設置したんだと判明しました。
ドミニオンたちはエンプティを便利に使っていますがエンプティがクイーンの兵隊だと判明しました。
真夜は他にもクイーンの味方が居るのかも知れないと思ったようですが声には出しませんでした。
彼女は他のドミニオンの中に裏切り者が居る可能性を考慮したようです。
不味いですねー、強力なクイーンに対抗する為に全員が団結する必要があると思われるのですが信じ切れないようです。
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クイーンに敗れた狂三は牢獄の中で別な狂三に出会いました。
先に捕まっていた狂三はクイーンに拷問されてボロボロです。
殆どの力と時間を奪われたそうですよ。
先に居た狂三がクイーンは時崎狂三の反転体だと教えてくれました。
自分たちとは絶対に相容れない存在だそうです。
自分の事を時崎狂三の分身体だと教えてくれました。
狂三にはやり遂げたい目的がありました。
一つは彼女に復讐する事で二つ目は愛しの彼に会う事です。
狂三は現実に戻る為に第一領域を目指しているのですが、誰も第一領域に到達した事が無いと教えられました。
クイーンでさえも第一領域への門(ゲート)を作ろうとしているんだそうです。
誰も到達した事が無いので第一領域から現実に戻れるか不明なんだそうです。
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狂三は前からいた狂三の知っている知識を教えて欲しそうでしたが脱出が先決だと言われてしまいます。
しかし刻々帝を取られているので脱出手段がありませんでした。
そこに食事を運んできたエプロンドレス姿の緋衣響が現れました。
彼女の虚無を湛えた目を見て狂三は吐き気と悪寒を感じます。
牢屋の扉が閉まると響が演技するのを止めました。
彼女は狂三を追いかけてクイーンの城に潜入してきたそうです。
狂三は嬉しさと安堵から響の事を思いっきり抱きしめていました。
狂三の腕力は相当高いので響は絞め殺されそうになっています。
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先に居た狂三が美しい友情ですわね、と揶揄ってきました。
響はエンプティから聞いて先に捕まっていた狂三の存在を知っていました。
狂三は響の事をここから脱出に導いてくれる蜘蛛の糸だと紹介しました。
狂三が二人居て呼び難いので先に居た狂三の事を狂三二号と呼ぶことにしました。
狂三二号は自分の方が先に存在していたのだから狂三の方が二号だと主張しましたが狂三が引きませんでした。
先に居た狂三は狂三二号になりました。
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狂三二号が響の相手の姿を模倣する<王位簒奪>(キングキリング)の能力を聞いて作戦を思い付きました。
響がエンプティからクイーンが別な領域に出かけていると聞き出していたのが幸いしました。
響に自分の記憶の中にあるクイーンを見せてクイーンを模倣して貰う事にしました。
響はクイーンに化けて刻々帝を探しに行く事になりました。
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クイーンに化けている響にエンプティたちは崇拝の念を見せてきます。
エンプティたちはクイーンを信奉する狂信者でした。
響はルークに出会ってしまいました。
バレタか?とドキドキでしたがバレずに済みました。
ルークに宝物庫の場所を聞いたのですが彼女は新しく作られたばかりなので知らないと言っています。
傍でそれを聞いていたエンプティの一人が自分が場所を知っていると告げてきました。
響はルークと別れてエンプティに案内されて宝物庫に向かう事になりました。
残り二人のエンプティは案内役のエンプティの事を「妬ましい」と言って殺意を乗せた目で睨んでいました。
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狂三と二号は響の帰りを待っていました。
心配そうにしている狂三の事を二号が揶揄ってきます。
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響は案内役のエンプティに自分の為に死ねるか?と問いかけます。
エンプティは「もちろんです!」と屈託なく答えました。
響は狂三の為に死んでも良いと思っています。
自分と眼の前のエンプティの狂信は同じものなのか?と悩んでいました。
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響は首尾よく刻々帝を発見する事ができました。
エンプティは刻々帝の事をクイーンのとは違いみすぼらしいと馬鹿にしました。
響が素の口調で、銃は木と鉄に限ります、と叫んでしまいました。
慌てて響は誤魔化します。
幸いエンプティはクイーンが冗談を言ったと驚いてくれました。
ここまでは何とかなったのですが響はお礼を言ってしまいました。
これが不味かったです。
エンプティは、クイーンが自分たちを使ってくれて感謝している、その自分たちにクイーンが礼を言うのはおかし過ぎる、偽物だな、と言っています。
お礼を言った事が仇となり、気付かれてしまいました。
エンプティが攻撃態勢に移りますが響の攻撃の方が速かったです。
響はエンプティを倒して逃走をはかる事になりました。
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心配していた狂三と二号の元に響が戻って来ました。
刻々帝を渡された狂三は自分を縛っていた鎖を切り自由になります。
二号の事も自由にして逃げ出す事になりました。
狂三は冗談で二号を置き去りにしようとしていました・・・冗談だよね。
二号は自分の足で歩いてみたいと言ったので歩かせましたが三歩が限界でした。
動けない二号を響が背負って逃げ出す事になりました。
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逃げ出そうとしている三人は激しい揺れを感知しました。
組み換えが行われているようです。
狂三は響に離れるなと告げます。
三人は分断されるのを防げましたが弱っている二号は激しい揺れを感じて吐きそうなんだそうです。
響の悲鳴が上がりました。
「それだけはマジで勘弁してくーだーさーい!!」
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メイズ・プリズン
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狂三二号は吐かずに済みました。
振動が止まったので三人は逃げ出す事にしました。
途中で花畑に出てしまいます。
そこで狂三二号が自分の名前を決めると言い出しました。
狂三には花を愛でる習慣はないのですが狂三二号にはあるようです。
狂三二号は自分にシスタスという名前を付けました。
響が姉妹ですか?狂三お姉ちゃんですか?狂三さんにお姉ちゃんと呼ばれる・・・良いですね、実に良い、と呟いています。
これを聞いた狂三は響の首を絞め上げました。
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三人はクイーンの瞳にある天文時計が埋め込まれたドアを発見しました。
罠が仕掛けられている可能性がありましたが三人は入ってみる事にします。
狂三がドアノブを回して中に入りました。
ここで罠が発動してしまい狂三が七歳児の姿に変貌してしまいました!!
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幼女に変貌した狂三を見て響が狂ってしまいます。
可愛いーと絶叫して狂三を抱きしめてきました。
響が会話困難な状態に陥ってしまったのでシスタスが殴って響を正気に戻していました。
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狂三はドアに仕掛けられていた罠によって時間を奪われてしまったようです。
入り込んだのは巨人が使うような巨大な部屋でした。
巨大なテーブルの上にティーカップとティーポットが置かれていました。
どちらも巨人が使う巨大な物でした。
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三人の前に部屋の主だと思われる巨人が登場しました。
巨人はクイーンが複数のエンプティを束ねて作り出した存在でした。
巨人はジャバウォッキーというそうです。
狂三が挑発したので攻撃してきました。
狂三はジャバウォッキーの巨大な拳で殴られて壁にめり込んでしまいました。
ジャバウォッキーが留めの拳を突き刺そうとしているところに助っ人が登場しました。
彼等は厚みの無い平面で、トランプのカードでした。
トランプたちに助けられた三人はトランプの案内で第三領域の元ドミニオンの下に案内されます。
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厚みの無いトランプたちは壁の間の隙間を通って三人を案内していました。
幼女狂三は余裕で通れましたがシスタスと響はキツそうです。
響がシスタスのお尻は大きいからなーとの感想を述べています。
お尻が大きいと言われて幼女狂三が怒っていました。
まあねー、シスタスは狂三とそっくりですからね、自分のお尻が大きいと言われたのに等しいからね、怒ったね。
拗ね蹴りをしていましたが幼女に蹴られて響は昂っていました!!変態ですねー。
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三人の前に第三領域の元ドミニオンが現れました。
何も無い空間から出てきたので狂三が警戒していましたが彼女はとても友好的に接してきました。
ボクの名前はキャルト・ア・ジュエー、ただのトランプ、ただの道具さ、と言っています。
ボクっ子のようです。
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キャルトは狂三が精霊である事を知っていました。
その絶大な力も知っているようです。
キャルトは狂三に協力したいと申し出てきました。
シスタスと響はキャルトの事が信用できないようです。
シスタスがこっそり響に警戒するようにと告げてきます・・・響も疑っているらしく同意していました。
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キャルトは狂三にクイーンを倒して貰いたいようです。
クイーンの力が強大であることを教えてくれました。
ドミニオンには領域の支配率があるそうです。
第三領域の支配率がおかしなことになっていると教えてくれました。
前任者のキャルトの支配率が5%でクイーンの支配率が150%だそうです。
あり得ない数値ですね・・・
キャルトはクイーンが他の領域の支配に乗り出しているとの見解を示しました。
何の前触れもなくクイーンが第九領域に現れた事があるので事実であると思われます。
クイーンは第十領域、第九領域、第八領域を中心に領域拡張を行っているそうです。
クイーンの領域拡張に対抗する必要があるのですが狂三は奪われた時間を取り戻す事を優先する事にします。
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クイーンが奪った時間を保管してある場所を探し出して時間を取り戻す事になります。
組み換え前であればキャルトが場所を知ってたそうですが分からなくなってしまったそうです。
時間を保管してある部屋には番人が居るそうです。
そいつはスナ―クと呼ばれる正体不明な存在だそうです。
狂三にはスナ―クを倒す自信があるそうです。
シスタスだけは狂三の考えを理解できたようです二人で納得していました。
響が「狂三さーん、くるくるくるくる狂三さーん!お二人で自己解決してないで、具体的に言ってくださいってばー!」と文句を言っていますね。
狂三は響の「くるくるくるくる狂三さん」という呼び方が気に入らなかったようです。
金輪際やめてくださいまし?と言っています。
狂三は何をするんでしょうねー?
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ハンティングの優雅な一時
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幼女狂三、シスタス、響、キャルト、トランプたちが辿り着いたのは罠の部屋でした。
天井が落ちてきてトランプが潰されてしまいました。
潰されたと思われたのですが元々平面だったので鼻の先が潰れかけただけでした。
慌てて別れの言葉を交わしたのですが無駄になってしまいます。
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次の部屋には天井からエンプティがぶら下がっていました。
彼女たちは死んだような表情をしています。
隣界では死体が残らないので彼女たちは生きているのですがゾンビのようでした。
見た目の怖さに誰もが腰が引けていたので狂三が部屋の中に入っていく事になりました。
狂三がくしゃみをしてしまいます・・・「はくちょ!」
ゾンビエンプティが襲い掛かってきました。
音に反応して襲い掛かってくるようです。
響、キャルト、トランプが加勢して撃退する事になりました。
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廊下を走り抜ける事になります。
力が減退しているシスタスをトランプが抱えて運ぶことになりました。
ここでスペードが犠牲になってしまいました。
追手が多く逃げ切れないと判断したスペードは自分が囮になり皆を逃がす事にしました。
泣きながら別れを済ませたのですがスペードは生き残りました。
キャルトは、ボクの涙返せよ、君たちのそういうところがボクを別れの度にドライにさせてるんだからな、と怒鳴っていました。
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次の扉には謎かけが書いてあるだけでドアノブがありませんでした。
全員で謎を解く事になります。
ドアには天文時計が付いていました。
そこにある射手座の模様を触れば良いのだと気が付て狂三が触れようとしました。
響が触れては不味い事に気が付いたので狂三が射手座の模様を撃ち抜きました。
ドアが開いていよいよスナ―クと対決する事になります。
ここで狂三とシスタスが二人だけでスナ―クの待つ部屋に入っていきました。
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スナ―クは恐ろしい、強敵、勝てない、と認識するとそのような現象を具現化する存在でした。
狂三とシスタスはそれが分かっていたのでスナ―クを弱い者として認識する事で弱いスナ―クを具現化させました。
「うすのろ”スナ―ク”!へっぴり”スナ―ク”!よわむし”スナ―ク”!」
現れたエンプティを狂三が撃って簡単に倒せました。
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これで時間を取り戻す事ができるようになりました。
部屋の中には数々の時計が置かれていました。
シスタスが適当に選んだ時計を破壊すると白い煙が出てきました。
それを吸い込んだシスタスは力を取り戻せたようです。
狂三が適当な時計を取って破壊しました。
狂三の姿が10歳に変化しました。
響が発狂してしまいます、カメラ!カメラ!カメラ!
次の時計を壊すと狂三は13歳に変化しました。
その次の時計を壊すと狂三は5歳になってしまいます。
響の表情がとろけています、「わたしの狂三さん、天使のように、笑って・・・」
7歳、10歳、11歳と変化して最後に17歳相当に変化しました。
次の時計を壊すと狂三は27歳(響には未亡人のように見えている)に変化しました。
響は余りの興奮に血を吹いたようです。
紆余曲折はあったのですが狂三は元の姿に戻れました。
響が幼くてちっちゃくて可愛い狂三に別れを告げていました。
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シスタスも元の姿に戻ったので狂三がクイーンと戦っても勝てるのか問いかけています。
シスタスは自分は分身体なのでそこまでの力は無いと言っていました。
狂三は心の何処かで何かがズレていると感じていましたが確認するのが怖くて目を逸らす事にしています。
狂三は自分の存在が何であるのか確信は無いようです、それを知るのが怖いと感じているようです。
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隣界編成(コンパイル)が発生しました!!
狂三は精霊の記憶を求めて走り出しました。
途中で邪魔をしてきたジャバウォッキーを撃って精霊の記憶に触れました。
記憶は時崎狂三のモノでした。
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記憶の中で狂三はサンタクロースの格好をして寝ている少年のベッドの脇に立っていました。
少年の寝言を聞きました。
「くる・・・み・・・」「・・・おまえは・・・俺が・・・助け・・・やるから・・・」
狂三は嬉しくなってしまい、このセリフの致命的な誤謬から目を逸らしてしまいました。
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記憶の世界から戻ってきた狂三は幸福に包まれています。
こんなところでは死にたくない、と言ってヤル気が増していました。
ジャバウォッキーをバラバラに破壊してしまいました。
追いついてきた響は狂三の変化に気が付いたようです。
響は狂三があの人の記憶を見た、見てしまった、と確信しています。
響は狂三に置いて行かれると思ったようですね・・・置いて行かないで下さいね、とお願いしていました。
狂三は、勿論ですわ、と答えましたが、表情が沈んでいました。
これはシスタスに響は準精霊であり自分たちとは違う、何れ別れる事になると念押しされたからだよね。
狂三は第三領域にクイーンが居ない間に受けた屈辱を晴らすつもりの様です。
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容疑者たち(サスペクツ)
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自分の第六領域に勝手に侵入されて央珂は怒り狂っています。
クイーンの影響を消す為に屋敷の清掃を始めていました。
自分が選んだ騎士団を引き連れて第六領域の探索に向かってしまいました。
領域会議はなし崩しの内に終了する事になってしまいました。
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各ドミニオンは自分の支配地域に戻る事になりました。
ここで問題となったのがドミニオンが決っていない第十領域をどうするかでした。
ドミニオンが決まる前にクイーンに占拠されてしまうと不味いので戦闘力の高いハラカが出張する事になりました。
留守にする第五領域の守りは蒼(ツアン)と他の弟子に任せるそうです。
上手く領域を守れなかった場合はアリアドネが第五領域を支配しても良いと言っていました。
アリアドネは2つの領域の支配者には成りたくないと言ってメンドクサソウです。
ハラカにしつこくお願いされたので、仕方ないなー、と受け入れる事になりました。
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リネムと瑞葉が帰ろうとしていると真夜に呼び止められました。
真夜は三人で話がしたいと言っています。
誰にも聞かれない場所を知らないか?と聞かれたリネムは真夜をお気に入りのカフェに案内しました。
そこは美味しいパフェを出す店でした。
瑞葉と真夜も気に入ったようです。
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真夜がドミニオンの中に裏切り者が居る可能性が高いと打ち明けてきました。
リネムと瑞葉の事は時崎狂三と接触しているのでクイーンが手駒にするとは思えないので裏切り者候補から外したそうです。
真夜はリネムに他のドミニオンの事をどう思っているか問いかけてきました。
リネムはドミニオンの心音を聞いて彼女たちの本性を見抜いているようです。
央珂のことだけは本心が分からないと言っていました。
他のドミニオンは見た目と実質が異なる様です。
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真夜は瑞葉にリネムが口を滑らせてドミニオンの中に裏切り者が居る可能性を喋ってしまわないように注意していました。
リネムの信用度はゼロの近似値だそうです。
真夜はリネムに自分の事をどう思うか聞きませんでした。
聞けなかったと言えるようです。
真夜は何かを隠しているようです・・・他のドミニオンがクイーンに皆殺しにされても喋れない事なんだそうです。
クイーンの味方ではないようですが何を隠しているのか気になりますね。
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キャルトが響を呼び出しました。
端的に、お前は何者なんだ?と問いかけてきました。
響はシスタスに言われてキャルトの事を疑っていたので思わぬ問いに驚いています。
話しを聞くとキャルトはシスタスと親交があったそうですよ。
そしてシスタスから響の存在が怪しいと言われたそうです。
これを聞いて響は気が付きました、シスタスが罠を仕掛けてきたと・・・
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狂三とシスタスはルークと戦っていました。
狂三は刻々帝の長銃をシスタスに貸していました。
狂三にとってシスタスとの共闘はとても戦いやすいようです。
合図を送る事なく連携攻撃が出来ていました。
二人とも狂三なので相手の意図がよく分かる様です。
最初の対戦では苦戦したルークを簡単に倒してしまいました。
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ルークを倒してクイーンを迎えるだけとなったタイミングでシスタスが声を掛けてきました。
「ああ、お待ちくださいまし」
振り返る前に狂三はシスタスから放たれた強烈さ殺気を感じとります。
刻々帝を構えて振り返ると刻々帝の長銃を構えたシスタスが目に入りました。
狂三が裏切りの理由を聞くと答えられないと返答されました。
シスタスは最初に出会った時から狂三を裏切っていたようです。
このチャンスをひたすらに待っていたようです。
狂三とシスタスの戦いが始まろうとしていました。
「さあー『わたくし』!戦争を始めましょう!」
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時崎狂三と時崎狂三と時崎狂三
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シスタスはクイーンに負けて全てを奪われてしまいました。
しかし殺される事はなく時間だけが出来ました。
彼女は次の狂三がやって来るまでどうやって生き残るのか、次の狂三がやって来てからどうやって生き残るのか、を考えていました。
重要事項は時間を取り戻す事と、狂三に仲間が居た場合は分断する事でした。
どちらもうまくいきました。
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シスタスという名前を得て時崎狂三を辞めた彼女には目的が出来てしまいました。
元々分身体だったシスタスは時崎狂三の本体に奉仕するだけの存在です。
狂三の目的の為に働く事だけが存在する意義だったようです。
そんな彼女が狂三を辞めた事で自由を手に入れました。
自由を謳歌する為に狂三の存在が邪魔だと言ってシスタスが襲い掛かってきました。
狂三には到底シスタスの行為を受け入れられないので戦う事になりました。
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狂三は接近戦を挑みました。
シスタスが使っているのは長銃なので彼女は距離を取ろうとすると推測していました。
しかしシスタスも狂三に接近してきました。
近距離からの撃ち合いが始まりました。
シスタスは長銃のリーチを生かして狂三の事を殴りつけてきました。
狂三はダメージを負ってしまします。
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シスタスが狂三に止めを刺す為に取って置きの罠を仕掛けてきました。
シスタスは自分の過去を知りたくないか?と問いかけてきました。
狂三は動揺を見せてしまいます。
シスタスは『わたくし』は偽物ですもの、と言ってきました。
シスタスは狂三の事を分身体だと指摘しました。
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狂三は自分の事を時崎狂三本体だと思い込もうとしていたようです。
自分が分身体で憧れのあの人は自分の存在を認識していないと指摘されて動揺します。
狂三は自分の事を分身体だと認めて諦めかけています。
そこに脳内の緋衣響が訝し気な顔で尋ねてきましたよ・・・
私の知っている狂三さんなら、その程度の事でぺしゃりとへこんだりはしないはずですが。
おふざけにならないで、くださいまし響さん、と言って狂三が色々と吹っ切ってしまいました。
狂三は自分が分身体でも構わない、あの方と自分には縁もゆかりも繋がりも無い。
それでも自分があの方が大好きだという気持ちさえあれば構わない、との境地に達してしまいました。
響が狂三の大ピンチを救ったようです。
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狂三が正面からの銃撃戦を挑んできました・・・シスタスもそれを受け入れます。
銃撃戦は狂三の勝利で終わりました。
撃ち合いは拮抗していたのですがシスタスが最後に引き金を引けませんでした。
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シスタスは狂三に<時喰みの城>で時間だけでなく自分の存在全てを吸収しろと言ってきました。
封印されている弾丸を使う為に一つになる為だと言っています。
そうしないとクイーンに勝てないと言っていますよ。
狂三はシスタスの存在を吸収する事になりました。
最期にシスタスは何もかもが美しいと言って消えていきました。
クイーンが戻ってきた波動を感じた狂三は新しい弾丸を使ってみたようです。
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シスタスが罠を張っていると主張する響に引っ張られてキャルトは二人を探していました。
キャルトは響の事をまだ信用できないようです。
狂三に協力している目的を問い質してきました。
響は狂三の事が好きだから、付いて行くだけだ、と主張します。
負けじとキャルトも大好きだぞ、大ファンなんだぞ、と言い返していました。
そこに狂三が戻って来ましたよ。
「まあまあ、『わたくし』ってば”もてき”というやつですわね」
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現れた狂三は七歳になっていました。
響は狂三の姿を見て心配そうにしていますが狂三は大丈夫です、と自信がありそうです。
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凱旋と決戦と
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クイーンが第三領域に帰って来ました。
エンプティたちは彼女が戻ってくるまでに狂三たちを捉えられなかったので震えています。
クイーンは静かな怒りを抱えたようです。
ルークが死んだと知らされた彼女は傍に居たエンプティを新たなルークに変えました。
新たにルークとなったエンプティは震えていますね。
クイーンは、ルークが復活したら侵入者を探しに行けと伝えろ、と言い残して『彼女』を捕まえに行こうとします。
そこに銃声が響きました。
狂三がエンプティの影の中に隠れてクイーンの近くに潜んでいました。
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狂三とクイーンの戦闘が開始されました。
狂三は八の弾(ヘット)を自分に撃って分身体を作り出しました。
出てきたのはシスタスです。
狂三とシスタスは連携してクイーンを攻撃する事になりました。
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狂三とシスタスの連携は完璧でクイーンの攻撃に対抗していました。
狂三がクイーンを怒らせる事に成功しました。
クイーンが狂三の事を分身体と罵ります。
狂三は自分が分身体だと認めているのでそれ程の動揺は示しませんでした。
狂三はクイーンも分身体だよね、と指摘しました。
分身体が反転したクイーンの事を反抗期と指摘しました。
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分身体だと指摘されたクイーンがおかしくなりました。
頭を抱えて違う私は分身体じゃない本体だ、と喚いていました。
狂三はクイーンの反応に違和感を得たようですがシスタスは気にしませんでした。
狂三にも余裕はないのでクイーンを攻撃する事に集中する事にしました。
ここでクイーンの状況を詳しく調べなかったのは後々不味い事になりそうです。
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怒れるクイーンが標的を追尾しながら空間を侵食する【獅子の弾(アリエ)】を撃ってきました。
弾速が遅いので狂三はかわし続けるのですがシスタスが空間が侵食されていると気が付きます。
狂三は追い込まれて行きますが彼女は秘策を隠していました。
狂三の動きに集中しているクイーンの事をヘットで作り出した分身体である七歳の狂三が狙います。
しかしクイーンは七歳の狂三の存在に気が付いていました。
狂三の策は尽きたように思われました!!
アリエが狂三に迫って来ます、絶体絶命のように思われたのですが、意外すぎる結果になりました。
狂三はクイーンがアリエを意識操作により操っていると見抜いていました。
そこで【九の弾(テット)】を撃ち込みクイーンのアリエを操る意識を上書きしました。
狂三に操られたアリエはクイーンの背中を撃ち抜きました。
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シスタスがクイーンからサーベルを奪い取り玉座の間にあった扉を切りました。
扉が開いていずれかの領域へ転移できるようになります。
響、キャルト、狂三、シスタスが飛び込む事になります。
七歳の狂三は分身体なので狂三を逃がす為の犠牲になりました。
彼女は分身体として誕生した時から自分が犠牲になる事を決めていました、見事ですね。
「・・・どうか『わたくし』。目的を果たしてくださいまし。わたくしは、ここでおさらばですが・・・どうか」
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狂三たちに逃げられたクイーンは残っている部下を玉座の間から追い出します。
一人になったクイーンが屈辱だと言って猛り狂っています。
クイーンが奇妙な行動を取り始めました。
私はまだやれるぞ、と言っていますが、誰かに説得されてしまったようです。
情報を分析する時間をくれるのなら、罰として私は引き籠る、と言っています。
クイーンの人格が変化したようです。
これまでとは別の人格が表に出てきたようですよ。
新たに出てきたクイーンはこれまでクイーンを操っていた人格の事を劣等感を抱き過ぎだと言っています。
更に私たちは本当の本当に本体なんだから、気にしなくてもいいでしょうに、と言っていました。
新しい人格は典雅な笑みを浮かべて、ルークとエンプティに甘い夢を与える為に歩き出しました。
あの調査が終わるまでは隣界を木端微塵にする事はできない、と言っているので何らかの調査が残っているようです。
新たなクイーンの暗躍が続く様ですね・・・
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エピローグ
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狂三とシスタスは扉を潜り抜けて蒼穹の広がる場所に落ちました。
シスタスが【四の弾(ダレット)】を使い狂三の千切れた両腕を復元してくれました。
狂三は蓄えていた時間を使い切ったようですが、クイーンに一矢報いる事ができました。
大地に寝ころんでいる二人は空中に浮かぶ扉を破壊しました。
これはクイーンが作ったモノのようです。
「さまあみやがれ、ですわね」「品が無いですわよ、『わたくし』」と言い合っていました。
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響とキャルトは別な場所で拘束されていました。
彼女たちは第八領域の革命軍に拘束されたようです。
革命軍に付くか、絆王院に付くか、今すぐ決めろ!と迫られていました。
二人はどちらに付く事にするのでしょうか?それとも第三勢力となるのでしょうか?彼女たちは狂三と合流できるのでしょうか?
狂三は時間の蓄えが尽きたようですからピンチが続きそうです。
第八領域で何をしてくれるのか楽しみです。
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