ラノベの感想) ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 第4巻 サード・スクワッド・ジャム ビトレイヤーズ・チョイス〈上〉(電撃文庫)
ピトフーイとの死闘でやり切った感を得た香蓮はGGOへのログインをしなくなりました。
暇な土曜日の午後はパジャマ姿でゴロゴロしていました。
ベッドの上を転がっている香蓮が可愛いですね。
VR世界で別の自分になって、自信と積極性を身につけて友達を作れないか?
そう思って始めたGGOだったのですが、無理に友達を作らなくたって良い、まったり生きていけば良いんじゃないか。
当初の目的とは正反対の事を考えるようになっています。
これは堕落なんでしょうか?
そんな折にSJ3が開催される事が発表されました。
SHINCのボスから開催を喜ぶメールが飛んできます。
彼女たちは今度こそ香蓮に勝つと意気込んでいましたが香蓮には全くヤル気がありません。
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レーベル:電撃文庫
発行日:2016/3/10
著者:時雨沢恵一
イラスト:黒星紅白
ISBN:978-4-04-865818-8
雰囲気:新チーム結成、鬼指令エム、ピト狡猾、腐れクラレンス、血に飢えたシャーリー、裏切り者集まれ
ピトフーイのリアルである神崎エルザは全国数か所で開くライブ期間中でGGOにログインしない日々が続いていました。
ライブの打ち合わせで疲労困憊の彼女がSJ3の開催を知る事となりました。
エルザは歓喜してレンに連絡を取りました。
ピトフーイがレンの参加を促してきますがレンは出る気は無いと断っています。
レンはピトフーイと戦うのは疲れるから出たくないと本心を吐露したようです。
これを聞いたピトは一緒のチームで出ようと作戦を変えてきます。
それでも渋っているレンをボスとの決着を着けていないじゃないか?と説得してきました。
ピトがボスの事を知っているのは友達になった美優から聞いたからでした。
エルザにキスされ彼女の危険性を知った香蓮は距離を取っていたのですが美優は仲良くなっていました。
ボスとした、決着をつけるとの約束を果たす為に香蓮は参加する事になってしまいました。
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名前 | よみ | 性別 | アバター | 特徴 |
小比類巻香蓮 | こひるいまき かれん | 女 | レン | ピンクのチビ、殺し方がエグイ |
神崎エルザ | かんざき えるざ | 女 | ピトフーイ | 殺戮スター |
阿僧祇豪志 | あそうぎ ごうし | 男 | エム | ピトの忠臣 |
新渡戸咲 | にとべ さき | 女 | エヴァ | 大柄な女隊長、指揮が上手 |
藤沢カナ | ふじさわ かな | 女 | ソフィー | 背が低く横に広い、ドワーフ見たい |
ミラナ・シドロワ | みらな しどろわ | 女 | トーマ | 車両の運転ができるスナイパー |
野口詩織 | のぐち しおり | 女 | ローザ | 強そうなお母さんに見える |
安中萌 | あんなか もえ | 女 | アンナ | 海外の女優さんのような見た目 |
楠リサ | くすのき りさ | 女 | ターニャ | 一人称がボク |
篠原美優 | しのはら みゆ | 女 | フカ次郎 | 小柄で筋力と耐久値が高い |
霧島舞 | きりしま まい | 女 | シャーリー | 血に飢えたハンター |
女 | クラレンス | 腐れ外道 |
レン、ピト、エム、フカ次郎でチームを組む事になりました。
前回の2位と3位が組む強力なチームが完成しました。
問題だったのは全員が殆どGGOにログインしていなかったって事です。
フカ次郎はALOに再コンバートしてGGO世界から居なくなっていました。
SJ3当日、またしてもフカ次郎がやらかしてくれました。
廃ゲーマーのような彼女は当日の午前中までALOのクエストに参加していました。
これが予定よりも長引いたので遅刻寸前にGGOに再コンバートして現れました。
レンはSJ3が始まる前から疲れています。
真面目な性格のレンには破天荒なフカ次郎の相手をするのは気苦労が多いようです。
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参加者が集合する酒場に登場すると大喝采を浴びています。
リアルがスターであるピトフーイは成れた感じで観客に手を振っていました。
この酒場に強豪以外の参加チームの間を回りある作戦を提案している人物が居ました。
彼のお陰でレンが苦労する事になりました。
レン達はLPFMとのチーム名で参加する事になりました。
命名者はピトフーイです・・・この名前にしたのは呼びにくいからでした。
作戦中に敵が指示を出す時に舌を噛んでダメージを受ける事を期待していました。
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戦場に転送される寸前にピトフーイが掛け声をかけてくれます。
「忘れるな!一人はみんなのために!みんなは私のために!」
「みんな仲良く!我ら生まれたときは違えど!死ぬのは私が最後だ!」
「久々だから、ゲームをゲームとして、のんびり楽しもう!つまり、優勝以外は許さん!」
凄く勝手な言い草です。
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LPFM、SHINC、MMTM、T-Sの強豪チームはマップの四方に配置される事になりました。
レンはガッカリしていました。
今回の対戦場所が特殊過ぎる事に気が付きました。
マップの端が海になっていて時間経過と共に海が近づいてくる事に気が付きました。
戦場が島で時間と共に沈んで行っている事が理解できました。
今回LPFMのリーダーはエムが務める事になりました。
ピトフーイがやるのかと思ったのですが彼女は作戦を考えるのが面倒なんだそうです。
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ゲームが始まると奇妙な事が起こりました。
空に発煙弾が上がりました。
発煙弾には色が付いていました。
これを見たエムが発煙弾の意図に気が付きました。
発煙弾を使って参加チームを募り強豪チームを複数チームで攻略しようとの作戦だと見破ります。
エムがレンに非情な命令を下しました。
エムはレンに敵チームの前に出て派手に走り回って囮をしてくれと命じてきました。
俊敏性が高く小柄なレンならばまず被弾しないだろうと言っています。
真面目なレンはリーダーの指示に逆らえず敵チームの目に付くように走り回る事になってしまいました。
レンは悲鳴をあげながら逃げ回る事になりました。
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レンが敵を引き付けている間にエムはピトフーイとフカ次郎を連れて隠れる事ができる場所に移動しました。
エムが見出したのは操車場に置いてある列車でした!!
レンを呼び寄せて4人で籠城する事になります。
サテライトスキャンでエムの場所を特定した敵チームが多数押し寄せてきました。
敵が射程距離に入る前にピトフーイが一度列車から顔を出してアピールしています。
これは敵の油断を誘う為の行動でした。
逃げる隙を与えず包囲している、自分たちは優位に立っている、と敵に思い込ませるのが目的です。
ピトフーイの作戦は大当たりする事になりました。
敵チームは何の工夫も無く近づいてきて列車に猛烈な射撃を加えてきました。
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ここで敵チームはピトフーイの作戦の威力を知る事になりました。
列車は銃撃を加えても弾丸を弾いてしまいました。
撃っても撃ってもレン達にダメージを与えられませんでした。
更に接近して撃つ事になるのですが列車から銃撃を受けて一方的に撃たれる事になってしまいます。
ピトフーイがフォトンソードを使って銃撃用の小さい穴を開けてそこから撃ってきました。
完璧な防御力を備えた壁の中から銃撃されて敵チームは数を減らしていきます。
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銃撃ではダメージが与えられないと判断した彼らはグレネードを撃ち込んできましたがピトフーイに迎撃されてしまいます。
ピトフーイは装備していた散弾銃でグレネードを撃ち落としてしまいました。
優位な隠れ家を手に入れたレン達は暫くそこに籠城する事になります。
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レン達を包囲しているチームに援軍としてクラレンスが加わりました。
彼女はいつものメンバーが出場を渋ったので二人での参加となっています。
クラレンスには作戦がありましたが相棒のサムは乗り気では無いようです。
困っているLPFM討伐チームにクラレンスが作戦を授けました。
大量に仲間をヤラレテ混乱している彼らは真面な作戦を考える事ができなくなっていたのでクラレンスの作戦に乗ってしまいます。
クラレンスの提示した作戦は少数の部隊を複数作りレン達が逃げ出すと思われる場所に配置して待ち構えようってモノでした。
討伐チームは作戦は上手くいくと確信して配置につきました。
しかしクラレンスに裏切られる事になりました。
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クラレンスは持ち場を離れて味方である筈の討伐部隊の背後に移動して彼らを撃ち始めました。
クラレンスは誰でも良いから撃ち殺したいだけだったようです。
討伐チームは数を減らして行きました。
クラレンスは生き生きとした表情で敵を屠っていきました。
サムは良い人のようですね、とても辛そうです。
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ハンター仲間で組んだチームKKHCもSJ3に参加していました。
彼等は出場を渋っていたのですがシャリーに説得されて参加する事になってしまいました。
SJ2の時は遊びとは言え人を撃つのはイケない事と言っていたシャリーはもう何処にもいません。
前回ピトフーイを殺せなかったと知ったシャーリーは自分の弱点と向き合ったようです。
彼女の抱えている問題点は破壊力でした。
通常のプレイヤーならば装備する銃を破壊力のある物に交換するところですがハンターの彼女にはそれが出来ませんでした。
彼女の持っている一番の優位性はバレットラインを使わないで狙撃ができる事です。
使う銃が変わるとその優れた感覚に誤差が生じるそうで銃を変える事はできません。
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シャーリーは弾丸の威力を高める事にしました。
これは一人でGGOでPKをしている時に得た天啓でした。
哀れな犠牲者がプラズマ・グレネードを装備していました。
シャーリーの狙撃によりそれが誘爆して吹き飛びました。
この時の青く光る爆炎を見たシャーリーは、弾丸に爆発力を持たせればいいんだ、との天啓を得ました。
シャーリーはリアルで猟師をしているので火薬についての豊富な知識を有していました。
GGO内で”器用さ”のパラメータを上げて弾丸の制作を始めました。
彼女が行きついたのは炸裂弾でした。
高価な火薬と部品が必要らしく作成には通常弾の50倍の費用が掛かるそうです。
シャーリーはGGOで稼いだ資金とリアルマネーを投入して200発の弾丸を作成しました。
一人一発で殺す事が前提なので少しの余裕を持たせているようですね。
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シャーリーはチームメンバーに素晴らしい作戦を提案して認められました。
シャーリーはチームがバラバラで行動してなるべく逃げ回ってくれとお願いしました。
SJでのサテライトスキャンはチームリーダーの位置が表示されます。
バラバラに行動することでリーダー以外はサテライトスキャンに映らなくなります。
リーダーが死ぬと生き残りのメンバーに引き継がれる事になります。
シャーリーは自分が最後にリーダーになるように設定しました。
これで仲間が全員やられるまで自分はスキャンに映らずに殺しを楽しめると考えました。
凄く合理的です。
シャーリーは思う存分狙撃を堪能していました。
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シャーリーの狙撃の威力に観客はどよめいています。
前回ピトフーイに大ダメージを与えたので彼女のファンもいる様です。
一発被弾しただけで防弾プレート越しでも体を吹き飛ばされて死んでいく犠牲者を見てどよめいています。
観客はシャーリーが使っているのが炸裂弾だと気が付きました。
彼女は見付けた標的を一発で屠っていきました。
ピトフーイと対峙したら面白い事になったと思うのですが実現しませんでした。
とても残念ですね、是非とも対決して欲しかったです。
クラレンスとシャーリーが出会ってしまいました。
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味方を背中から撃って楽しんでいるクラレンスをシャーリーが発見しました。
彼女の撃った弾丸がサムを捉えます・・・サムは上半身を吹き飛ばされて死にました。
続けてクラレンスを撃ったのですがサムが殺されたと知った彼女は咄嗟に伏せて交わしました。
シャーリーは別な標的を求めて移動します。
クラレンスも隠れながら移動したようです。
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シャリーはランニング・スナップ・ショットを決めて敵を殺し続けていました。
海が近づいてきてシャーリーとクラレンスは逃げなければならなくなります。
ここで不幸な遭遇戦が発生してしまいました。
撃ち合う事になりシャーリーの銃弾がクラレンスのメインウェポンを破壊しました。
クラレンスはサイドアームに切り替えて発砲します。
シャーリーの弾丸がクラレンスの片足を吹き飛ばしました。
クラレンスの銃弾はシャーリーの狙撃銃に当たり砲身に窪みを作りました。
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シャリーは銃が無くなってしまいましたがお守りとして持っている剣鉈を使いクラレンスに止めを刺す事にします。
シャーリーがジャンプしてクラレンスの腹に膝を落としました。
そのままクラレンスを抑え込み剣鉈を脇腹から刺します。
一突きで心臓を抉れなかったのでクラレンスに少しの猶予が生まれました。
ここでクラレンスがしぶとさを見せました。
彼女は装備していた手榴弾を使いシャーリーを道連れにして死にました。
シャリーはクラレンスの事を喰えない獲物だと感じていました。
二人の大バトルを観戦していた人々は、エグい、と感じていました。
美女好きのクラレンスがシャーリーと会ってしまったね。
これで仲良くなったりするのでしょうか?
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周りに居たLPFM掃討部隊はクラレンスとシャーリーが片づけてしまいました。
途中で戦況が変わったと察したエムは列車の中に隠れている事にしました。
いよいよ海が迫ってきたので確保してあったトラックに乗り移動する事になります。
移動中にシャーリーとクラレンスの死体を発見しました。
フカ次郎がクラレンスの事をレンに弾丸をくれた人だと覚えていました。
エムがシャーリーの事をピトフーイを狙撃した女として覚えていました。
二人を見たピトフーイは二人の事が気に入ったと言っていました。
ピトフーイがシャーリーとクラレンスを仲間にする日は来るのでしょうか?
それが実現したら恐ろしいチームが出来そうですね。
レンはピトに気に入られるとロクな事が無いんだよなーと思っていますが口には出しませんでした。
レンは奥ゆかしい性格のようですね。
思っている事を口に出せない所がリアルで友達が出来ない理由でしょうか?
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エムがサテライトスキャンを確認して周囲に敵が居ないと分かったので他のメンバーも自分で確認する事になります。
レンはSHINCが生き残っていると知り喜んでいます。
残りチームの数を確認すると6チームになっています。
ここで今回の特別ルールが発動する事になりました。
残りチームが6~8チームになった時に発表されると事前に通達されていたルールが発動する事になります。
その内容は・・・
主催者側がゲームバランスを考えて残りチームの中から一人の裏切り者を決めて裏切り者チームを作る。
裏切り者に指名された人のサテライトスキャン端末に知らせが届く、というモノでした。
「おほっ!やった!私だあああ!これで、またレンちゃんと戦えるぜぇ!」
ピトフーイが最高に凶悪な笑顔を見せて喜んでいます。
彼女にとっては最高のプレゼントになったようですね、物凄く喜んでいます。
GJ2の主催者はピトフーイだったそうですよ。
自分が主催者になってまでレンと戦いたかった彼女にとっては嬉しすぎる展開ですね。
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ピトの仲間になるのは誰だろうねー。
SHINC、MMTMからも選ばれるって事ですからねー、強烈なチームが完成しそうな予感がしますね。
主催者は裏切り者チームに勝ってもらいたいのでしょうか?
レンは、嫌でしょうがなかったピトフーイとの対決をさせられる事になるようです。
可哀想に・・・レンは呆然としているね。
まあ自分が裏切り者に選ばれてボスと同じチームになってしまう可能性は回避できたので良かったと言えなくもないね。
残されたレン、エム、フカ次郎はどうすのでしょうか?
三人チームとなった彼らがどのような行動に出てくるのか楽しみです。
ピトが抜けるので大きな戦力ダウンだと思うのですが勝機はあるのでしょうか?
とっても不安です。
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成分 | 美少女 | マッチョ | 銃器 | 戦闘 | 作戦 | 変人 |
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