ラノベの感想) 幼女戦記 第12巻 Mundus vult decipi, ergo decipiatur
概略:
ターニャと楽しく遊ぶゼートゥーアに対してロリヤが怨嗟の声を上げています。彼には残り時間がありません。ゼートゥーアは祖国を生かす為に世界の敵となる覚悟を固めます。ゼートゥーアの詐欺を完成させる為にターニャは酷使される事になります。ゼートゥーアの真意がどこにあるのか悩みながら適切な行動をとっていきます。貧乏な戦争をしている帝国には兵士の損耗は許容できません。ターニャは安全に配慮しながら戦う事になります。ゼートゥーアは安上がりな方法で敵の戦闘能力を奪う事にしました。とても嫌らしい作戦を立案して実行に移します。ターニャという理解ある実行者が手元に居るのも彼の強みになっています。
レーベル:KADOKAWA、エンターブレイン
発行日:2020/2/20
著者:カルロ・ゼン
イラスト:篠月しのぶ
ISBN:978-4-04-735734-1
雰囲気:怒り、悪になる、簡単な仕事、詐欺、難しい仕事、王都解放
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プロローグ
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ロリヤが絶叫しています。
ターニャの食べごろが過ぎ去ってしまうと焦りを露わにしています。
自分自身をゼートゥーアの被害者だと信じ切っているようです。
彼はゼートゥーアがイルドアに侵攻した事の真の意図を理解しているようです。
変態さんなのですが優秀です。
それだけターニャを愛しているって事でしょうか?
ロリヤの変態的な目的を挫いたって意味ではゼートゥーアはターニャの救世主と言えるかもしれません。
自分の恋路?を邪魔するゼートゥーアを世界の敵と断じ殺したいと切望しています。
彼の狂気も凄い事になってるなー。
あんなのに惚れられてしまったターニャが哀れ過ぎる。
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第壱章 世界の敵
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ゼートゥーアがコンラート参事官と会っています。
彼にルーデルドルフ暗殺を計画した事を教え味方にしようと試みています。
コンラートはゼートゥーアが暗殺計画を実施したのではないか?と疑っていました。
しかし実際は計画を実施する前に連合王国が勝手に殺してくれたと教えます。
事実を知りコンラートは驚いたようです。
更にゼートゥーアから参謀本部の暗号が解読されている事実を知らされ愕然としています。
コンラートも帝国を思う官僚だったようです。
ゼートゥーアは死ぬ覚悟を決めコンラートは戦後処理を担当する覚悟を決めたようです。
ゼートゥーアは帝国が勝てない事を悟り戦後を考え始めています。
ゼートゥーアから彼の行動指針が「人の嫌がることを、率先して」行う事だと聞かされ感銘を受けています。
コンラートはゼートゥーアが隣人愛に溢れた人と理解したようです。
ゼートゥーアは勝利とは相対的なものだと気付いたようですが気付くのが遅すぎたと反省しています。
ゼートゥーアは急ぎイルドアに赴きカランドロ大佐と面会する事にします。
カランドロはレルゲン大佐と停戦交渉する予定で会いにきました。
しかしそこに居たのはゼートゥーアです。
イルドア侵攻を決めた張本人を前に殺意を滾らせていますが護衛に就いているターニャが怖くて殺せませんでした。
帝国がイルドアに侵攻した意図が分からないカランドロはその意図を尋ねています。
ゼートゥーアは怒りを抑えながら合衆国と中立同盟を結んだからだ、と指摘しました。
戦後を考えているゼートゥーアは合衆国を参戦させたいと考えていました。
合衆国の参戦が遅れると対帝国戦線で連邦が大きな顔をする事になると言っています。
帝国はいずれ倒されると考えているゼートゥーアは連邦に倒される事だけは避けたいと考えています。
だから合衆国を参戦させる為にイルドアに侵攻したんだと教えました。
カランドロは自分たちが余計な事をしてしまったと気が付いたかな?
ゼートゥーアはカランドロが望んでいた停戦協定を認めました。
一週間の停戦協定が結ばれる事になります。
カランドロは急ぎ王都に戻る事にしたようです。
ゼートゥーアはターニャに自分の真意を語ります。
異世界の歴史を知っているターニャはゼートゥーアが独力で合衆国と連邦を対立させようと考えた事に驚いています。
ゼートゥーアはイルドアを使い交戦国と遊ぶことを企図していました。
ターニャは自軍の戦力不足を憂いています。
しかしゼートゥーアはイルドアの残存戦力は額面通りでは無いと指摘します。
防御陣地を構築しての防衛戦を警戒するターニャに師団司令部はポスト用として作られていると教えました。
イルドア軍は軍に残りたい高級士官の為に部下無し兵器無しの師団長ポストを大量に用意したと教えます。
これを聞いてターニャは呆れています。
ターニャは早々に軍を辞めたいと考えていますがゼートゥーアは彼女を酷使する考えのようです。
楽しそうに「弱い者いじめを始めようじゃないか、中佐」と誘ってきました。
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第弐章 舞台
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連合王国のドレイク中佐の元にミスター・ジョンソンがやって来てイルドアに派兵すると伝えます。
連邦での衝突こそが主戦場だと考えるドレイクは異議を唱えます。
ジョンソンはドレイクの政治的思考力が低い事を嘆いています。
連邦のミケル大佐たちを残してイルドアに向かう事を嫌うドレイクに連邦が協力してくれる旨を説明しています。
連邦は対帝国戦で援助者になりたいと考えている事を説明しています。
恐らくロリヤが手を回したんだと思うのですが連邦はドレイクたちがイルドアに移動するのを全面的にバックアップするつもりです。
戦後を考えれば帝国打倒に貢献したと主張する為には必要な措置ですね。
ドレイクは政治が戦場に介入していると感じ嫌気が指しています。
ターニャとレルゲンがゼートゥーアの作戦を受け取ります。
イルドアの首都を攻撃しては駄目との異様な命令に二人は困惑しています。
ターニャの第二〇三航空魔導大隊に敵の魔導師を撃滅せよとの指令が下ります。
レルゲン大佐から鹵獲した車両を借りて自分たちを囮にした作戦を仕掛けました。
ターニャはわざと魔導反応を垂れ流しにする事を命じます。
彼女に鍛え上げられた部下たちは魔導反応を漏らせなくなっていました。
ターニャは自分の教育が徹底しすぎだったと反省しています。
可哀想な部下たちは無理やり魔導反応を漏らさせる事になったようです。
ターニャは何とか油断した魔導師を演出できていると自負していましたが違いました。
ターニャたちの魔導反応を合衆国の魔導師部隊コリントに察知される事になります。
偵察に出したコリントの魔導師は何とか魔導反応を拾えたと感じています。
彼らはターニャたちを手強い相手と認識しています。
が間違いを犯しました。
彼らはターニャたちに気付かれていないと思ってしまいます。
これは酷い、平和ボケって事だね・・・相手が悪すぎたとも言えるけどね。
この時代で第二〇三航空魔導大隊は世界最強なのかもしれません。
先に敵を発見できたと信じてコリント連隊を呼び寄せる事になりました。
コリント連隊は地上からターニャたちの魔導砲撃を喰らう事になりました。
練度が高く指揮官の意図を忠実に守れるだけの魔導師が揃っていました。
初撃を受けてから高度を取って立て直しを図っています。
彼らは態勢を立て直せたので砲撃戦が展開されると思ったようです。
教科書ではそうなるようですがターニャたちは予想を裏切ります。
魔力を込めた刃で敵を刺し殺そうと突撃してきました。
しかも余裕があるので笑いながら攻めてきましたよ。
優等生ぞろいのコリント連隊は恐怖する事になっています。
コリント連隊の指揮官が優秀過ぎたのも悲劇につながりました。
指揮官は連隊がバラバラになるのを避け再集結を続けて体制を立て直そうと試みていました。
連隊がバラバラに逃げるのを嫌ったターニャはわざと指揮官を生かしておいたみたいです。
総数が自分たちと同じくらいになった段階で殺しちゃったようです。
高度を取り逆落としでコリント連隊を仕留めました。
ニコニコ笑顔でターニャはレルゲンの元を訪れます。
レルゲンの部下はそんなターニャを見て恐怖していました。
敵の血に濡れた幼女を見たので恐ろしかったようです。
レルゲンは瞬時に部下の心情が理解できなかった自分は戦争に慣れてしまったと感じています。
レルゲンとターニャはゼートゥーアの狙いがどこにあるのか議論しています。
カランドロ大佐とゼートゥーアの会談に同席したターニャに私見を聞いてきました。
ターニャは、ゼートゥーアが目指しているのは世界平和ではないか、と返答します。
レルゲンは何を言ってるんだ?って顔をしてましたが続くターニャの言葉で納得したようです。
世界平和が叶わないならば敵を巻き込んで滅びようと考えているのではと指摘します。
レルゲンとターニャはゼートゥーアの意図に気付きつつあるようです。
そこにゼートゥーアからの命令書が届きました。
そこには非常に悪辣な作戦が記されています。
実際は帝国がイルドアと合衆国に勝っています。
しかし世間はイルドアと合衆国が首都防衛に成功したと見ています。
イルドアは首都を守れてしまったので撤退できなくなっています。
ゼートゥーアは総力戦を挑み敵野戦軍を撃滅せよと命じていました。
勝利したと思わせた瞬間に敗北を味わって貰おうとの作戦です。
ターニャは酷い詐欺だと感じています。
レルゲンは、勝利の栄光から転落する事になるイルドアを帝国みたいだと感じていますが口には出せませんでした。
レルゲンとターニャはまだ正気を保っているようですね。
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第参章 アポイントメント
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ゼートゥーアは在イルドア連合王国大使館に電話を入れます。
これは彼の詐欺を完成させるための布石です。
敵の戦力を王都防衛に縛り付けその行動力を奪うのが目的のようです。
ターニャの行ったユーモアを参考にして夕食の予約を行っています。
ハンスと名乗り夕食の予約をしたいと告げています。
可哀想な電話番はゼートゥーアの正体が分からず悪戯電話だと思ったようですね。
ゼートゥーアは連合王国大使館も存外大したことないと感じ自分の正体を告げています。
自分の要件を一方的に伝え電話を切ってしまいました。
王都を奪取すると予告された連合王国は混乱したに違いありません。
この策略は上手くいき帝国軍はイルドア内で自由に動き回れる事になりました。
守りに入った敵を自由に攻撃できる権利を得る事になりました。
嫌らしいやり口ですねー本当に・・・
ゼートゥーアは集まった将校たちが現実を理解できていない事に寂しさを覚えます。
将校たちは見事な差配でイルドアに打撃を与え続けているゼートゥーアを称賛していました。
危機感が全くない様子で勝利を信じ切っています。
ゼートゥーアは自分と同じ感覚を共有できたであろうルーデルドルフが死んだ事を嘆いています。
帝国はイルドアの北部にある工業地帯と大量の武器を分捕りました。
イルドア軍は兵士は居ても装備する武器が無い状況に追い込まれています。
戦い方がえげつないですねー。
全面攻勢を指示したゼートゥーアは督戦として前線に向かう事にします。
護衛役に選ばれたのはターニャの部隊でした。
東部で行動を共にしたグランツ中尉を指名しました。
敵野戦軍の撃滅を命じられたターニャは戦力低下を嫌いグランツを差し出すのを拒もうと試みます。
上官に向かって堂々と抗議してくれるターニャの事を部下に優しい上司としてグランツは尊敬の念で見つめます。
しかしターニャの懇願だけでゼートゥーアを翻意させる事はできませんでした。
哀れなグランツ中尉はゼートゥーアの詐欺に付き合わされる事になってしまいます。
出撃したターニャは敵陣地に対して全力攻撃を指示しました。
自分たちは連隊規模なのですが分厚い攻撃を行い敵に師団規模であると誤認させようとします。
ターニャは敵に負け癖が付いている事を期待していました。
彼女の期待以上にイルドア軍は負け癖と平和な国の軍隊としての意識を残していました。
ターニャたちの激しい砲撃に晒され魔導大隊に直撃されて防御陣を食い破られました。
近くに市街地があるので帝国軍ならば市街地に逃れて市街戦を挑む段階です。
しかし市民を戦闘に巻き込みたくないという正常な思考を残しているイルドア軍は陣地を防衛する事に固執する事になります。
大チャンスの到来にターニャは嬉々として蹂躙を指示しました。
レルゲン大佐にどこからでも攻撃可能との報告を上げます。
それを聞いたレルゲンはゼートゥーアに挨拶して出撃していきました。
督戦しているゼートゥーアの周囲から兵士が居なくなります。
レルゲンの部隊は全速力で進撃を始めたようです。
そして王都に到達しました。
この好機にゼートゥーアは帝国が優勢であると全世界に示す事にします。
車から降りて王都を散歩する事にしました。
グランツ中尉は慌てて危ないのでやめて欲しいとお願いしています。
彼は敵を全滅させたわけではないので危険ですと正論で翻意を促しました。
ゼートゥーアはグランツが有能な軍人である事は認めますが士官としては落第だと評価します。
グランツはゼートゥーアがやろうとしている事の意義を理解できていませんでした。
ゼートゥーアは、世界に対して帝国が疲弊していないと示すためだ演技でもいいから笑え貴様は征服者なんだぞ、と諭しました。
徐々にゼートゥーアの企みが露わになってきましたね。
王都を綺麗なまま手に入れる事ができました。
これを使って更なる嫌がらせをするんだろうなー。
騙される事になるイルドアが哀れに思えます。
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第肆章 短期滞在者
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サラマンダー戦闘団は東部での経験に基づき防御陣地の構築を行っていました。
東部の戦場は広大だったのですがイルドアの戦場は狭かった。
それを理解できていない部下は東部で有用だった形式で陣地を作ろうとしていました。
ターニャは部下の勘違いに嘆く事になります。
セレブリャコーフ中尉から殆どの隊員がライン戦線を経験していない事を指摘され問題であると悟ります。
部下たちの知識に偏りが生じていると分かったターニャは前線で軍事演習を行う事にしました。
常識では考えられない行動なのですがサラマンダー戦闘団の隊員は総力戦に毒されていました。
前線付近で実弾演習をするのは危険だとは考えませんでした。
二手に分かれての演習はターニャを満足させるものではありませんでした。
そこにゼートゥーアの命令を携えた司令部付の魔導師が飛んできました。
ゼートゥーアはターニャに王都周辺の安全を確保しろと命じてきました。
乏しい兵力でどうしたら良いのか悩んだターニャはゼートゥーアの真意を理解する事に努めます。
ゼートゥーアは王都の占領に固執しないと言っていた事を思い出します。
これは他国に対して帝国が健在であるとアピールする意図があるのだろうと理解するに至ります。
ターニャは合衆国の砲兵陣地を占領して敵の砲弾を使って砲撃を行う事を思いつきました。
とびっきりの嫌がらせ攻撃をする事になります。
魔導師に担がせて砲兵隊員を運ばせています。
占領は簡単にできたので砲兵たちは嬉々として砲撃を行う事になりました。
敵の金で攻撃する事になるのでバカスカ撃ちまくる事になっています。
そこに合衆国の魔導師が駆け付けてきました。
数が揃わなかったようですね、二〇三航空魔導大隊と同数の兵力で攻めてきました。
蛮勇にも程がありますね・・・
練度が違い過ぎました二〇三に圧倒される事になります。
しかし敵の指揮官が意外と有能だったので粘ります。
ターニャは自軍の損耗を嫌いセレブリャコーフ中尉に降伏勧告を行わせます。
とっても可愛いい女の子然とした訴えだったようですが敵はお気に召さなかったようです。
糞くらえ!と返信して徹底抗戦したようです。
結果として合衆国の魔導師は撃滅される事になりました。
ターニャたちは使える兵装を頂戴して悠々と陣地に戻っていきました。
ゼートゥーアの要望を完璧な形で叶えた事になるね。
イルドアに到着したドレイク中佐は思わぬ形で昇進する事になりました。
彼が組み込まれるアライアンス軍の最高位が連邦のミケル大佐だった事が政治的に許せないからです。
政治的理由での昇進に辟易したようですが更に悪い知らせを聞くことになりました。
ドレイク大佐は合衆国の魔導師が全滅させられたと知らされます。
アライアンス軍の中で西側勢力はドレイク大佐が所属する連合王国の魔導師しか残っていないと告げられます。
彼に話を持ってきた大使は無理を承知でお願いしますと懇願してきました。
泣き落としも入っているようです。
ドレイクは戦力が少なすぎて帝国軍の魔導師を相手にできないと指摘します。
しかし政治がそれを必要としているのだと押し切られる事になりました。
彼もホトホト付いてない。
ゼートゥーアはウーガ中佐を呼び出し昇進する事を告げます。
ウーガは鉄道屋として見切りを付けられ左遷されると考えたようですが違いました。
ゼートゥーアは思考に柔軟性を残しているウーガを悪だくみの仲間に加える事にしました。
ウーガを大佐に昇進させ王都から総力戦に必要な物資を掠めとる計画を立案させる事にしました。
ウーガは自分が参謀将校として欠陥品であると自覚しています。
非情になり切れない自分に後方を勧めてくれたターニャの優しさに感謝しているようです。
ゼートゥーアに面会する為にイルドア王都を訪れたターニャは行き違いになりました。
命令書が残されていてそこには東部戦線に戻される旨が記されていました。
本物のコーヒーを飲んで帰ろうと考え入ったホテルのラウンジもカフェも帝国軍人で溢れていました。
そこでウーガ大佐と再会する事になります。
彼が出世したとしりターニャは伝手が昇進したと喜んでいます。
ウーガに誘われて駅までドライブする事になりました。
ロリヤがこれを知ったら激怒しただろうね・・・愛しのターニャちゃんとドライブだ!!
駅には物資を満載した列車が出発を待っていました。
ここでウーガからゼートゥーアの考えた悪辣過ぎる計画を教えられます。
ゼートゥーアは北部でできた難民を王都に疎開させる事にしました。
しかも志願者を募った自発的な疎開だそうです。
ターニャは難民に食料を供給させる使命を合衆国に任せる事にしたと知らされ驚いています。
敵の善意に期待する作戦に人間性が失われていくように感じたようです。
ターニャは自身の正義感から惨めな気持ちになっていました。
再会を誓いウーガと別れる事になります。
人間性を失いたくないと考えているウーガはターニャの持つ倫理観を眩しく感じています。
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第伍章 労働
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撤退が決まり新年は帝都で過ごせると良いなと淡い希望をターニャは持っていました。
しかしレルゲン大佐の一言がそんな儚い希望を打ち砕きました。
第二〇三航空魔導大隊だけ任務が延長される事が決まりました。
呆然自失となったターニャは持っていた鞄を取り落としてしまいます。
中身がぶちまけられていますね。
ターニャの焦燥ぶりを哀れに感じたレルゲン大佐は特配と特別休暇をゼートゥーアに直訴すると確約してくれました。
しかしゼートゥーアに慣れているターニャはレルゲン大佐ではゼートゥーアを説得できないだろうなと確信しています。
ターニャに下った命令は帝国軍が後退するのを支援しろって命令でした。
魔導師だけで行う事になったのでレルゲンに航空艦隊を借りる事にします。
ウーガに習い敵の補給線を攻撃しボトルネックを作る事にしました。
狙うのはイルドアの港湾施設です。
そこを空挺降下によって破壊する事にしました。
港湾施設の上空まで運んでもらい降下を開始しました。
そこでターニャは嫌な予感を覚え魔力を全開にする指示を出します。
彼女の直感は当たり港湾施設からの強烈な対空砲火を浴びる事になりました。
合衆国とイルドアの連合軍は港湾施設を守るために空域を覆うように砲撃を行ってきました。
圧倒的な物量でターニャたちを摺りつぶそうって考えです。
ターニャは発想の転換を行いました・・・まったくとんでもない柔軟性です。
ターニャは地上すれすれに降下して乱戦に持ち込む事にします。
敵は魔導師を撃破する為に高射砲を水平発射してきました。
これがターニャの狙いです。
彼女は合衆国軍とイルドア軍の連携が甘い事に気が付きました。
それを利用して彼らの砲撃で港湾施設を破壊する事にしました。
魔導師を怖がる敵は彼女の意図した通りに砲撃を加えてくれました。
砲弾を避けるのは二〇三航空魔導大隊には簡単なようですね。
敵の砲撃で港湾施設は破壊される事になります。
味方への誤射が増えていると悟った敵は砲撃を緩める事になりました。
一方的に蹂躙できるチャンスでしたが、そこにドレイク大佐に率いられたアライアンス軍の魔導師がやって来ました。
ターニャはドレイク大佐の事を味方を肉の壁にしたり自爆したりする変態と認識していました。
更にターニャの事を仇敵扱いしているスー中尉までやって来ます。
ターニャが変態と猪武者の相手をする事に辟易しています。
ドレイク大佐もラインの悪魔の相手をする事に辟易していました。
二人とも中間管理職の辛い立場にあるので平時であれば互いの苦労話を語り合う友人になれたかもしれないね。
スー中尉だけは当初の目的であるターニャ殺害のチャンスと意気込んでいます。
「ラァイィンの、悪魔ッぁあああ!貴様は、貴様だけは!!!」
ターニャは変態の相手をヴァイス少佐に任せセレブリャコーフ中尉とのペアでスー中尉の相手をする事にしました。
セレブリャコーフ中尉は本気で辟易しているターニャを目撃する事になります。
彼女はターニャが敵の恨みを買っている理由に思い当たる節があるようです。
ターニャとセレブリャコーフ中尉の全力攻撃をスー中尉は耐えます。
恐ろしい防核の固さに辟易しています。
二人だけでは落とせないと判断したターニャはグランツ中尉の中隊に加勢させる事にしました。
中隊の全力攻撃を受けてもスー中尉はへっちゃらです。
ターニャは彼女の評価を人間から化け物に格上げしました。
実情はスー中尉に手を焼いているのですがドレイク大佐は軽くあしらわれていると評価します。
帝国軍の魔導師相手に決め手に欠ける彼の元に援軍がやって来ました。
やってきたのは合衆国の海兵隊所属の魔導師たちです。
勇敢な海兵魔導師たちはターニャたちへの砲撃を開始しました。
海兵魔導師が押し始めます・・・
ドレイク大佐は帝国軍からの告発を受ける事になりました。
暗号化されていない通信でアライアンス軍が戦時国際法に違反している事を告発すると言っています。
帝国軍は人間相手に炸裂弾を使う海兵魔導師に憤りを感じたようです。
ドレイク大佐は困惑し自分には関係ないと返答しました。
ドレイク大佐は殺し合いの最中に炸裂弾を使うのは非人道的だと訴えてくる帝国軍が理解できないようです。
ドレイク大佐が相手にしなかったのでターニャは激怒したようです。
戦闘終了後に嫌味な電文を送り付けてきました。
港湾施設を破壊するのに貢献したアライアンス軍の魔導師に感謝の意を示し叙勲の手続きをしたいと言ってきました。
ドレイク大佐は帝国軍の正気を疑い始めています。
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第陸章 兵站攻撃
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合衆国がイルドアの難民支援を始めたと知りゼートゥーアは安堵しています。
自分が悪辣な作戦を実行したとの自覚がある彼は自分の弱さを知る事になりました。
イルドア入りした合衆国はゼートゥーアの悪辣な作戦の真意を知る事になりました。
北部から大量に疎開させた市民を使い合衆国の兵站を圧迫させようって作戦でした。
イルドアは食料輸出国なので合衆国は食料が無くなる事は計算に入れていませんでした。
更にイルドア軍は兵員は居るけど武器が無い状態です。
合衆国がイルドア入りした直後に食料不足が発生してしまいました。
合衆国がイルドアの食糧危機を誘発したと思われたくない、市民を飢えさせる事は出来ない。
合衆国は食料を大量輸送する必要に迫られる事になりました。
武器の無いイルドアへの兵器供与も行う必要がありました。
攻め込めば簡単にイルドア北部から帝国軍を追い出す事ができます。
兵士たちの食糧を確保するのも苦しい状況です。
これで王都を解放したりすれば更なる食料が必要になります。
安易に攻め込むのが躊躇われる状況が出来上がりました。
ゼートゥーアの時間稼ぎは成功しつつあるようです。
連邦ではロリヤがゼートゥーアの悪辣な作戦に憤りを示しています。
ターニャと楽しく遊んでいるゼートゥーアに敵愾心を剥き出しにしています。
自分の恋路を邪魔するゼートゥーアをぶっ殺してやると息巻いています。
書記長や党の幹部を説得する為に苦労しながら連邦が危機に瀕している事を説明しています。
対帝国戦線の主役は広大な東部で戦っている自分たち連邦なんだ。
しかし狭いイルドア戦線で戦う合衆国、連合王国、イルドアが主役面している。
これは社会主義建設を目指す連邦にとって不利になると説得しています。
主役の座を取り戻す為に冬季攻勢を発動しましょうと提案しています。
これは不味いですねー。
イルドア王都からの撤退に当たり殿軍を務める事になった第二〇三航空魔導大隊はクリスマス特配のエッグノッグを片手に震えています。
ターニャは敵が来るのを待つことは無いと考えました。
戦闘の主導権を渡したくなかったのかな?それとも寒かったから早々に帰りたいと思ったのか?
ターニャは合衆国の海兵隊に仕掛けて敵を王都まで誘導する事にします。
しかしターニャとしては散弾を使う彼らに王都解放の栄誉は与えたくないようです。
奇妙ですがスー中尉がターニャの願いを叶える事になりました。
合衆国の海兵隊が襲われたと知ったスー中尉はドレイク大佐に出撃を掛け合います。
政治的に考えられない彼女にドレイク大佐は辟易しています。
軍隊は英雄ごっこをする場所ではない、理解しろ、できなければ、ここから出ていけ、と怒鳴りました。
これを聞いたスー中尉は義勇兵の仲間に声を掛けて出撃する事にします。
出ていけ、と言われたから出ていく、まるで子供だよねー。
ドレイク大佐の苦労が偲ばれます。
スー中尉の演説は仲間の心を打ったようですよ。
それなりの数が出撃する事になりました。
海兵隊と帝国軍の戦闘に介入し帝国軍を追いかける事になります。
ターニャ達は撤退する予定だったので恐れるふりをしながら逃げていきました。
スー中尉は自分がイルドア王都の上空にいる事に気が付きます。
王都上空を旋回して帝国軍が居ない事を知ります。
王都を解放できたと喜びますが、都市中央に掲揚されている帝国の国旗を見て沸騰しました。
帝国は悪であり世界から消えなければならないと考えている彼女は合衆国の国旗をイルドア王都に付きたてました。
これで解放者は義勇軍のスー中尉って事になったね。
勝手に王都を解放しちゃったよ・・・これは食料問題が起こるな。
彼女は知らないうちに帝国を助けたようだぞ。
命令違反をやらかしていますが彼女の処遇はどうなるんだろうね?
コンラート参事官と歓談しているゼートゥーアの元にイルドア王都が解放されたとの報が届きました。
イルドア王都はクリスマスプレゼントですか?と問われたゼートゥーアは狙った訳ではないと答えています。
コンラート参事官はアライアンス軍がゼートゥーアの罠に引っかかった事が不思議なようです。
ゼートゥーアは世界中が単純で分かり易い構図を期待しているからだと答えます。
ゼートゥーアはほくそ笑みながら考えを告げます。
「世界が騙されたがるならば、私に騙されてもらう」
ヤル気です。
世界は彼に騙され続ける事になるのだろうか?
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ターニャと楽しく遊ぶゼートゥーアに対してロリヤが怨嗟の声を上げています。彼には残り時間がありません。ゼートゥーアは祖国を生かす為に世界の敵となる覚悟を固めます。ゼートゥーアの詐欺を完成させる為にターニャは酷使される事になります。ゼートゥーアの真意がどこにあるのか悩みながら適切な行動をとっていきます。貧乏な戦争をしている帝国には兵士の損耗は許容できません。ターニャは安全に配慮しながら戦う事になります。ゼートゥーアは安上がりな方法で敵の戦闘能力を奪う事にしました。とても嫌らしい作戦を立案して実行に移します。ターニャという理解ある実行者が手元に居るのも彼の強みになっています。
レーベル:KADOKAWA、エンターブレイン
発行日:2020/2/20
著者:カルロ・ゼン
イラスト:篠月しのぶ
ISBN:978-4-04-735734-1
雰囲気:怒り、悪になる、簡単な仕事、詐欺、難しい仕事、王都解放
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プロローグ
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ロリヤが絶叫しています。
ターニャの食べごろが過ぎ去ってしまうと焦りを露わにしています。
自分自身をゼートゥーアの被害者だと信じ切っているようです。
彼はゼートゥーアがイルドアに侵攻した事の真の意図を理解しているようです。
変態さんなのですが優秀です。
それだけターニャを愛しているって事でしょうか?
ロリヤの変態的な目的を挫いたって意味ではゼートゥーアはターニャの救世主と言えるかもしれません。
自分の恋路?を邪魔するゼートゥーアを世界の敵と断じ殺したいと切望しています。
彼の狂気も凄い事になってるなー。
あんなのに惚れられてしまったターニャが哀れ過ぎる。
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第壱章 世界の敵
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ゼートゥーアがコンラート参事官と会っています。
彼にルーデルドルフ暗殺を計画した事を教え味方にしようと試みています。
コンラートはゼートゥーアが暗殺計画を実施したのではないか?と疑っていました。
しかし実際は計画を実施する前に連合王国が勝手に殺してくれたと教えます。
事実を知りコンラートは驚いたようです。
更にゼートゥーアから参謀本部の暗号が解読されている事実を知らされ愕然としています。
コンラートも帝国を思う官僚だったようです。
ゼートゥーアは死ぬ覚悟を決めコンラートは戦後処理を担当する覚悟を決めたようです。
ゼートゥーアは帝国が勝てない事を悟り戦後を考え始めています。
ゼートゥーアから彼の行動指針が「人の嫌がることを、率先して」行う事だと聞かされ感銘を受けています。
コンラートはゼートゥーアが隣人愛に溢れた人と理解したようです。
ゼートゥーアは勝利とは相対的なものだと気付いたようですが気付くのが遅すぎたと反省しています。
ゼートゥーアは急ぎイルドアに赴きカランドロ大佐と面会する事にします。
カランドロはレルゲン大佐と停戦交渉する予定で会いにきました。
しかしそこに居たのはゼートゥーアです。
イルドア侵攻を決めた張本人を前に殺意を滾らせていますが護衛に就いているターニャが怖くて殺せませんでした。
帝国がイルドアに侵攻した意図が分からないカランドロはその意図を尋ねています。
ゼートゥーアは怒りを抑えながら合衆国と中立同盟を結んだからだ、と指摘しました。
戦後を考えているゼートゥーアは合衆国を参戦させたいと考えていました。
合衆国の参戦が遅れると対帝国戦線で連邦が大きな顔をする事になると言っています。
帝国はいずれ倒されると考えているゼートゥーアは連邦に倒される事だけは避けたいと考えています。
だから合衆国を参戦させる為にイルドアに侵攻したんだと教えました。
カランドロは自分たちが余計な事をしてしまったと気が付いたかな?
ゼートゥーアはカランドロが望んでいた停戦協定を認めました。
一週間の停戦協定が結ばれる事になります。
カランドロは急ぎ王都に戻る事にしたようです。
ゼートゥーアはターニャに自分の真意を語ります。
異世界の歴史を知っているターニャはゼートゥーアが独力で合衆国と連邦を対立させようと考えた事に驚いています。
ゼートゥーアはイルドアを使い交戦国と遊ぶことを企図していました。
ターニャは自軍の戦力不足を憂いています。
しかしゼートゥーアはイルドアの残存戦力は額面通りでは無いと指摘します。
防御陣地を構築しての防衛戦を警戒するターニャに師団司令部はポスト用として作られていると教えました。
イルドア軍は軍に残りたい高級士官の為に部下無し兵器無しの師団長ポストを大量に用意したと教えます。
これを聞いてターニャは呆れています。
ターニャは早々に軍を辞めたいと考えていますがゼートゥーアは彼女を酷使する考えのようです。
楽しそうに「弱い者いじめを始めようじゃないか、中佐」と誘ってきました。
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第弐章 舞台
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連合王国のドレイク中佐の元にミスター・ジョンソンがやって来てイルドアに派兵すると伝えます。
連邦での衝突こそが主戦場だと考えるドレイクは異議を唱えます。
ジョンソンはドレイクの政治的思考力が低い事を嘆いています。
連邦のミケル大佐たちを残してイルドアに向かう事を嫌うドレイクに連邦が協力してくれる旨を説明しています。
連邦は対帝国戦で援助者になりたいと考えている事を説明しています。
恐らくロリヤが手を回したんだと思うのですが連邦はドレイクたちがイルドアに移動するのを全面的にバックアップするつもりです。
戦後を考えれば帝国打倒に貢献したと主張する為には必要な措置ですね。
ドレイクは政治が戦場に介入していると感じ嫌気が指しています。
ターニャとレルゲンがゼートゥーアの作戦を受け取ります。
イルドアの首都を攻撃しては駄目との異様な命令に二人は困惑しています。
ターニャの第二〇三航空魔導大隊に敵の魔導師を撃滅せよとの指令が下ります。
レルゲン大佐から鹵獲した車両を借りて自分たちを囮にした作戦を仕掛けました。
ターニャはわざと魔導反応を垂れ流しにする事を命じます。
彼女に鍛え上げられた部下たちは魔導反応を漏らせなくなっていました。
ターニャは自分の教育が徹底しすぎだったと反省しています。
可哀想な部下たちは無理やり魔導反応を漏らさせる事になったようです。
ターニャは何とか油断した魔導師を演出できていると自負していましたが違いました。
ターニャたちの魔導反応を合衆国の魔導師部隊コリントに察知される事になります。
偵察に出したコリントの魔導師は何とか魔導反応を拾えたと感じています。
彼らはターニャたちを手強い相手と認識しています。
が間違いを犯しました。
彼らはターニャたちに気付かれていないと思ってしまいます。
これは酷い、平和ボケって事だね・・・相手が悪すぎたとも言えるけどね。
この時代で第二〇三航空魔導大隊は世界最強なのかもしれません。
先に敵を発見できたと信じてコリント連隊を呼び寄せる事になりました。
コリント連隊は地上からターニャたちの魔導砲撃を喰らう事になりました。
練度が高く指揮官の意図を忠実に守れるだけの魔導師が揃っていました。
初撃を受けてから高度を取って立て直しを図っています。
彼らは態勢を立て直せたので砲撃戦が展開されると思ったようです。
教科書ではそうなるようですがターニャたちは予想を裏切ります。
魔力を込めた刃で敵を刺し殺そうと突撃してきました。
しかも余裕があるので笑いながら攻めてきましたよ。
優等生ぞろいのコリント連隊は恐怖する事になっています。
コリント連隊の指揮官が優秀過ぎたのも悲劇につながりました。
指揮官は連隊がバラバラになるのを避け再集結を続けて体制を立て直そうと試みていました。
連隊がバラバラに逃げるのを嫌ったターニャはわざと指揮官を生かしておいたみたいです。
総数が自分たちと同じくらいになった段階で殺しちゃったようです。
高度を取り逆落としでコリント連隊を仕留めました。
ニコニコ笑顔でターニャはレルゲンの元を訪れます。
レルゲンの部下はそんなターニャを見て恐怖していました。
敵の血に濡れた幼女を見たので恐ろしかったようです。
レルゲンは瞬時に部下の心情が理解できなかった自分は戦争に慣れてしまったと感じています。
レルゲンとターニャはゼートゥーアの狙いがどこにあるのか議論しています。
カランドロ大佐とゼートゥーアの会談に同席したターニャに私見を聞いてきました。
ターニャは、ゼートゥーアが目指しているのは世界平和ではないか、と返答します。
レルゲンは何を言ってるんだ?って顔をしてましたが続くターニャの言葉で納得したようです。
世界平和が叶わないならば敵を巻き込んで滅びようと考えているのではと指摘します。
レルゲンとターニャはゼートゥーアの意図に気付きつつあるようです。
そこにゼートゥーアからの命令書が届きました。
そこには非常に悪辣な作戦が記されています。
実際は帝国がイルドアと合衆国に勝っています。
しかし世間はイルドアと合衆国が首都防衛に成功したと見ています。
イルドアは首都を守れてしまったので撤退できなくなっています。
ゼートゥーアは総力戦を挑み敵野戦軍を撃滅せよと命じていました。
勝利したと思わせた瞬間に敗北を味わって貰おうとの作戦です。
ターニャは酷い詐欺だと感じています。
レルゲンは、勝利の栄光から転落する事になるイルドアを帝国みたいだと感じていますが口には出せませんでした。
レルゲンとターニャはまだ正気を保っているようですね。
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第参章 アポイントメント
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ゼートゥーアは在イルドア連合王国大使館に電話を入れます。
これは彼の詐欺を完成させるための布石です。
敵の戦力を王都防衛に縛り付けその行動力を奪うのが目的のようです。
ターニャの行ったユーモアを参考にして夕食の予約を行っています。
ハンスと名乗り夕食の予約をしたいと告げています。
可哀想な電話番はゼートゥーアの正体が分からず悪戯電話だと思ったようですね。
ゼートゥーアは連合王国大使館も存外大したことないと感じ自分の正体を告げています。
自分の要件を一方的に伝え電話を切ってしまいました。
王都を奪取すると予告された連合王国は混乱したに違いありません。
この策略は上手くいき帝国軍はイルドア内で自由に動き回れる事になりました。
守りに入った敵を自由に攻撃できる権利を得る事になりました。
嫌らしいやり口ですねー本当に・・・
ゼートゥーアは集まった将校たちが現実を理解できていない事に寂しさを覚えます。
将校たちは見事な差配でイルドアに打撃を与え続けているゼートゥーアを称賛していました。
危機感が全くない様子で勝利を信じ切っています。
ゼートゥーアは自分と同じ感覚を共有できたであろうルーデルドルフが死んだ事を嘆いています。
帝国はイルドアの北部にある工業地帯と大量の武器を分捕りました。
イルドア軍は兵士は居ても装備する武器が無い状況に追い込まれています。
戦い方がえげつないですねー。
全面攻勢を指示したゼートゥーアは督戦として前線に向かう事にします。
護衛役に選ばれたのはターニャの部隊でした。
東部で行動を共にしたグランツ中尉を指名しました。
敵野戦軍の撃滅を命じられたターニャは戦力低下を嫌いグランツを差し出すのを拒もうと試みます。
上官に向かって堂々と抗議してくれるターニャの事を部下に優しい上司としてグランツは尊敬の念で見つめます。
しかしターニャの懇願だけでゼートゥーアを翻意させる事はできませんでした。
哀れなグランツ中尉はゼートゥーアの詐欺に付き合わされる事になってしまいます。
出撃したターニャは敵陣地に対して全力攻撃を指示しました。
自分たちは連隊規模なのですが分厚い攻撃を行い敵に師団規模であると誤認させようとします。
ターニャは敵に負け癖が付いている事を期待していました。
彼女の期待以上にイルドア軍は負け癖と平和な国の軍隊としての意識を残していました。
ターニャたちの激しい砲撃に晒され魔導大隊に直撃されて防御陣を食い破られました。
近くに市街地があるので帝国軍ならば市街地に逃れて市街戦を挑む段階です。
しかし市民を戦闘に巻き込みたくないという正常な思考を残しているイルドア軍は陣地を防衛する事に固執する事になります。
大チャンスの到来にターニャは嬉々として蹂躙を指示しました。
レルゲン大佐にどこからでも攻撃可能との報告を上げます。
それを聞いたレルゲンはゼートゥーアに挨拶して出撃していきました。
督戦しているゼートゥーアの周囲から兵士が居なくなります。
レルゲンの部隊は全速力で進撃を始めたようです。
そして王都に到達しました。
この好機にゼートゥーアは帝国が優勢であると全世界に示す事にします。
車から降りて王都を散歩する事にしました。
グランツ中尉は慌てて危ないのでやめて欲しいとお願いしています。
彼は敵を全滅させたわけではないので危険ですと正論で翻意を促しました。
ゼートゥーアはグランツが有能な軍人である事は認めますが士官としては落第だと評価します。
グランツはゼートゥーアがやろうとしている事の意義を理解できていませんでした。
ゼートゥーアは、世界に対して帝国が疲弊していないと示すためだ演技でもいいから笑え貴様は征服者なんだぞ、と諭しました。
徐々にゼートゥーアの企みが露わになってきましたね。
王都を綺麗なまま手に入れる事ができました。
これを使って更なる嫌がらせをするんだろうなー。
騙される事になるイルドアが哀れに思えます。
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第肆章 短期滞在者
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サラマンダー戦闘団は東部での経験に基づき防御陣地の構築を行っていました。
東部の戦場は広大だったのですがイルドアの戦場は狭かった。
それを理解できていない部下は東部で有用だった形式で陣地を作ろうとしていました。
ターニャは部下の勘違いに嘆く事になります。
セレブリャコーフ中尉から殆どの隊員がライン戦線を経験していない事を指摘され問題であると悟ります。
部下たちの知識に偏りが生じていると分かったターニャは前線で軍事演習を行う事にしました。
常識では考えられない行動なのですがサラマンダー戦闘団の隊員は総力戦に毒されていました。
前線付近で実弾演習をするのは危険だとは考えませんでした。
二手に分かれての演習はターニャを満足させるものではありませんでした。
そこにゼートゥーアの命令を携えた司令部付の魔導師が飛んできました。
ゼートゥーアはターニャに王都周辺の安全を確保しろと命じてきました。
乏しい兵力でどうしたら良いのか悩んだターニャはゼートゥーアの真意を理解する事に努めます。
ゼートゥーアは王都の占領に固執しないと言っていた事を思い出します。
これは他国に対して帝国が健在であるとアピールする意図があるのだろうと理解するに至ります。
ターニャは合衆国の砲兵陣地を占領して敵の砲弾を使って砲撃を行う事を思いつきました。
とびっきりの嫌がらせ攻撃をする事になります。
魔導師に担がせて砲兵隊員を運ばせています。
占領は簡単にできたので砲兵たちは嬉々として砲撃を行う事になりました。
敵の金で攻撃する事になるのでバカスカ撃ちまくる事になっています。
そこに合衆国の魔導師が駆け付けてきました。
数が揃わなかったようですね、二〇三航空魔導大隊と同数の兵力で攻めてきました。
蛮勇にも程がありますね・・・
練度が違い過ぎました二〇三に圧倒される事になります。
しかし敵の指揮官が意外と有能だったので粘ります。
ターニャは自軍の損耗を嫌いセレブリャコーフ中尉に降伏勧告を行わせます。
とっても可愛いい女の子然とした訴えだったようですが敵はお気に召さなかったようです。
糞くらえ!と返信して徹底抗戦したようです。
結果として合衆国の魔導師は撃滅される事になりました。
ターニャたちは使える兵装を頂戴して悠々と陣地に戻っていきました。
ゼートゥーアの要望を完璧な形で叶えた事になるね。
イルドアに到着したドレイク中佐は思わぬ形で昇進する事になりました。
彼が組み込まれるアライアンス軍の最高位が連邦のミケル大佐だった事が政治的に許せないからです。
政治的理由での昇進に辟易したようですが更に悪い知らせを聞くことになりました。
ドレイク大佐は合衆国の魔導師が全滅させられたと知らされます。
アライアンス軍の中で西側勢力はドレイク大佐が所属する連合王国の魔導師しか残っていないと告げられます。
彼に話を持ってきた大使は無理を承知でお願いしますと懇願してきました。
泣き落としも入っているようです。
ドレイクは戦力が少なすぎて帝国軍の魔導師を相手にできないと指摘します。
しかし政治がそれを必要としているのだと押し切られる事になりました。
彼もホトホト付いてない。
ゼートゥーアはウーガ中佐を呼び出し昇進する事を告げます。
ウーガは鉄道屋として見切りを付けられ左遷されると考えたようですが違いました。
ゼートゥーアは思考に柔軟性を残しているウーガを悪だくみの仲間に加える事にしました。
ウーガを大佐に昇進させ王都から総力戦に必要な物資を掠めとる計画を立案させる事にしました。
ウーガは自分が参謀将校として欠陥品であると自覚しています。
非情になり切れない自分に後方を勧めてくれたターニャの優しさに感謝しているようです。
ゼートゥーアに面会する為にイルドア王都を訪れたターニャは行き違いになりました。
命令書が残されていてそこには東部戦線に戻される旨が記されていました。
本物のコーヒーを飲んで帰ろうと考え入ったホテルのラウンジもカフェも帝国軍人で溢れていました。
そこでウーガ大佐と再会する事になります。
彼が出世したとしりターニャは伝手が昇進したと喜んでいます。
ウーガに誘われて駅までドライブする事になりました。
ロリヤがこれを知ったら激怒しただろうね・・・愛しのターニャちゃんとドライブだ!!
駅には物資を満載した列車が出発を待っていました。
ここでウーガからゼートゥーアの考えた悪辣過ぎる計画を教えられます。
ゼートゥーアは北部でできた難民を王都に疎開させる事にしました。
しかも志願者を募った自発的な疎開だそうです。
ターニャは難民に食料を供給させる使命を合衆国に任せる事にしたと知らされ驚いています。
敵の善意に期待する作戦に人間性が失われていくように感じたようです。
ターニャは自身の正義感から惨めな気持ちになっていました。
再会を誓いウーガと別れる事になります。
人間性を失いたくないと考えているウーガはターニャの持つ倫理観を眩しく感じています。
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第伍章 労働
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撤退が決まり新年は帝都で過ごせると良いなと淡い希望をターニャは持っていました。
しかしレルゲン大佐の一言がそんな儚い希望を打ち砕きました。
第二〇三航空魔導大隊だけ任務が延長される事が決まりました。
呆然自失となったターニャは持っていた鞄を取り落としてしまいます。
中身がぶちまけられていますね。
ターニャの焦燥ぶりを哀れに感じたレルゲン大佐は特配と特別休暇をゼートゥーアに直訴すると確約してくれました。
しかしゼートゥーアに慣れているターニャはレルゲン大佐ではゼートゥーアを説得できないだろうなと確信しています。
ターニャに下った命令は帝国軍が後退するのを支援しろって命令でした。
魔導師だけで行う事になったのでレルゲンに航空艦隊を借りる事にします。
ウーガに習い敵の補給線を攻撃しボトルネックを作る事にしました。
狙うのはイルドアの港湾施設です。
そこを空挺降下によって破壊する事にしました。
港湾施設の上空まで運んでもらい降下を開始しました。
そこでターニャは嫌な予感を覚え魔力を全開にする指示を出します。
彼女の直感は当たり港湾施設からの強烈な対空砲火を浴びる事になりました。
合衆国とイルドアの連合軍は港湾施設を守るために空域を覆うように砲撃を行ってきました。
圧倒的な物量でターニャたちを摺りつぶそうって考えです。
ターニャは発想の転換を行いました・・・まったくとんでもない柔軟性です。
ターニャは地上すれすれに降下して乱戦に持ち込む事にします。
敵は魔導師を撃破する為に高射砲を水平発射してきました。
これがターニャの狙いです。
彼女は合衆国軍とイルドア軍の連携が甘い事に気が付きました。
それを利用して彼らの砲撃で港湾施設を破壊する事にしました。
魔導師を怖がる敵は彼女の意図した通りに砲撃を加えてくれました。
砲弾を避けるのは二〇三航空魔導大隊には簡単なようですね。
敵の砲撃で港湾施設は破壊される事になります。
味方への誤射が増えていると悟った敵は砲撃を緩める事になりました。
一方的に蹂躙できるチャンスでしたが、そこにドレイク大佐に率いられたアライアンス軍の魔導師がやって来ました。
ターニャはドレイク大佐の事を味方を肉の壁にしたり自爆したりする変態と認識していました。
更にターニャの事を仇敵扱いしているスー中尉までやって来ます。
ターニャが変態と猪武者の相手をする事に辟易しています。
ドレイク大佐もラインの悪魔の相手をする事に辟易していました。
二人とも中間管理職の辛い立場にあるので平時であれば互いの苦労話を語り合う友人になれたかもしれないね。
スー中尉だけは当初の目的であるターニャ殺害のチャンスと意気込んでいます。
「ラァイィンの、悪魔ッぁあああ!貴様は、貴様だけは!!!」
ターニャは変態の相手をヴァイス少佐に任せセレブリャコーフ中尉とのペアでスー中尉の相手をする事にしました。
セレブリャコーフ中尉は本気で辟易しているターニャを目撃する事になります。
彼女はターニャが敵の恨みを買っている理由に思い当たる節があるようです。
ターニャとセレブリャコーフ中尉の全力攻撃をスー中尉は耐えます。
恐ろしい防核の固さに辟易しています。
二人だけでは落とせないと判断したターニャはグランツ中尉の中隊に加勢させる事にしました。
中隊の全力攻撃を受けてもスー中尉はへっちゃらです。
ターニャは彼女の評価を人間から化け物に格上げしました。
実情はスー中尉に手を焼いているのですがドレイク大佐は軽くあしらわれていると評価します。
帝国軍の魔導師相手に決め手に欠ける彼の元に援軍がやって来ました。
やってきたのは合衆国の海兵隊所属の魔導師たちです。
勇敢な海兵魔導師たちはターニャたちへの砲撃を開始しました。
海兵魔導師が押し始めます・・・
ドレイク大佐は帝国軍からの告発を受ける事になりました。
暗号化されていない通信でアライアンス軍が戦時国際法に違反している事を告発すると言っています。
帝国軍は人間相手に炸裂弾を使う海兵魔導師に憤りを感じたようです。
ドレイク大佐は困惑し自分には関係ないと返答しました。
ドレイク大佐は殺し合いの最中に炸裂弾を使うのは非人道的だと訴えてくる帝国軍が理解できないようです。
ドレイク大佐が相手にしなかったのでターニャは激怒したようです。
戦闘終了後に嫌味な電文を送り付けてきました。
港湾施設を破壊するのに貢献したアライアンス軍の魔導師に感謝の意を示し叙勲の手続きをしたいと言ってきました。
ドレイク大佐は帝国軍の正気を疑い始めています。
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第陸章 兵站攻撃
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合衆国がイルドアの難民支援を始めたと知りゼートゥーアは安堵しています。
自分が悪辣な作戦を実行したとの自覚がある彼は自分の弱さを知る事になりました。
イルドア入りした合衆国はゼートゥーアの悪辣な作戦の真意を知る事になりました。
北部から大量に疎開させた市民を使い合衆国の兵站を圧迫させようって作戦でした。
イルドアは食料輸出国なので合衆国は食料が無くなる事は計算に入れていませんでした。
更にイルドア軍は兵員は居るけど武器が無い状態です。
合衆国がイルドア入りした直後に食料不足が発生してしまいました。
合衆国がイルドアの食糧危機を誘発したと思われたくない、市民を飢えさせる事は出来ない。
合衆国は食料を大量輸送する必要に迫られる事になりました。
武器の無いイルドアへの兵器供与も行う必要がありました。
攻め込めば簡単にイルドア北部から帝国軍を追い出す事ができます。
兵士たちの食糧を確保するのも苦しい状況です。
これで王都を解放したりすれば更なる食料が必要になります。
安易に攻め込むのが躊躇われる状況が出来上がりました。
ゼートゥーアの時間稼ぎは成功しつつあるようです。
連邦ではロリヤがゼートゥーアの悪辣な作戦に憤りを示しています。
ターニャと楽しく遊んでいるゼートゥーアに敵愾心を剥き出しにしています。
自分の恋路を邪魔するゼートゥーアをぶっ殺してやると息巻いています。
書記長や党の幹部を説得する為に苦労しながら連邦が危機に瀕している事を説明しています。
対帝国戦線の主役は広大な東部で戦っている自分たち連邦なんだ。
しかし狭いイルドア戦線で戦う合衆国、連合王国、イルドアが主役面している。
これは社会主義建設を目指す連邦にとって不利になると説得しています。
主役の座を取り戻す為に冬季攻勢を発動しましょうと提案しています。
これは不味いですねー。
イルドア王都からの撤退に当たり殿軍を務める事になった第二〇三航空魔導大隊はクリスマス特配のエッグノッグを片手に震えています。
ターニャは敵が来るのを待つことは無いと考えました。
戦闘の主導権を渡したくなかったのかな?それとも寒かったから早々に帰りたいと思ったのか?
ターニャは合衆国の海兵隊に仕掛けて敵を王都まで誘導する事にします。
しかしターニャとしては散弾を使う彼らに王都解放の栄誉は与えたくないようです。
奇妙ですがスー中尉がターニャの願いを叶える事になりました。
合衆国の海兵隊が襲われたと知ったスー中尉はドレイク大佐に出撃を掛け合います。
政治的に考えられない彼女にドレイク大佐は辟易しています。
軍隊は英雄ごっこをする場所ではない、理解しろ、できなければ、ここから出ていけ、と怒鳴りました。
これを聞いたスー中尉は義勇兵の仲間に声を掛けて出撃する事にします。
出ていけ、と言われたから出ていく、まるで子供だよねー。
ドレイク大佐の苦労が偲ばれます。
スー中尉の演説は仲間の心を打ったようですよ。
それなりの数が出撃する事になりました。
海兵隊と帝国軍の戦闘に介入し帝国軍を追いかける事になります。
ターニャ達は撤退する予定だったので恐れるふりをしながら逃げていきました。
スー中尉は自分がイルドア王都の上空にいる事に気が付きます。
王都上空を旋回して帝国軍が居ない事を知ります。
王都を解放できたと喜びますが、都市中央に掲揚されている帝国の国旗を見て沸騰しました。
帝国は悪であり世界から消えなければならないと考えている彼女は合衆国の国旗をイルドア王都に付きたてました。
これで解放者は義勇軍のスー中尉って事になったね。
勝手に王都を解放しちゃったよ・・・これは食料問題が起こるな。
彼女は知らないうちに帝国を助けたようだぞ。
命令違反をやらかしていますが彼女の処遇はどうなるんだろうね?
コンラート参事官と歓談しているゼートゥーアの元にイルドア王都が解放されたとの報が届きました。
イルドア王都はクリスマスプレゼントですか?と問われたゼートゥーアは狙った訳ではないと答えています。
コンラート参事官はアライアンス軍がゼートゥーアの罠に引っかかった事が不思議なようです。
ゼートゥーアは世界中が単純で分かり易い構図を期待しているからだと答えます。
ゼートゥーアはほくそ笑みながら考えを告げます。
「世界が騙されたがるならば、私に騙されてもらう」
ヤル気です。
世界は彼に騙され続ける事になるのだろうか?
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成分 | 幼女 | 美少女 | おじ様 | 戦略 | 作戦 | 戦術 | 訓練 |
評価 | A | B | AAA | AAA | AAA | AAA | C |
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立派な視聴者の皆さん、こんにちは。私の名前はジェシカ・ジェンキンスです。私は(フロリダ州、アメリカ合衆国)出身です。この素晴らしい証言を共有できてとてもうれしく思います。夫が私を子供と一緒に残したとき、私は傷つき、心が痛くなりました。 どうしたらいいかわからなかった、私は彼をとても愛していた、私は彼を連れ戻すためにできる限りのことを試みたが、私の努力は無駄だった。ある忠実な日、私は私の問題を友人に説明した、そして彼女は私に素晴らしいことを言った 「LORDALAGHODARO」と呼ばれる愛の呪文キャスターで、子供を探していたときにも妊娠しました。私は呪文を信じたことはありませんでしたが、状況が良くなるかどうか試してみました。友人の連絡先情報からLORDALAGHODAROに連絡しました。 数時間後、スペルキャスターが私に応答し、滞在するように言って、何をすべきかについていくつかの指示を与えてくれました。 非常に3歳で、私に電話し、彼が私にしたすべての間違いについて謝罪し始め、mと懇願しました 彼は私と子供たちと一緒に家に帰りたいと思っています。今では彼はこれまで以上に私を愛してくれました。あなたが何らかの問題を経験している場合は、私の立派な視聴者の兄弟姉妹が彼に連絡し、彼が解決することを100%保証します。 あなたの問題。 これは彼の連絡先です:Whatsapp:+1 424-571-9773またはメール:alaghodaroh@gmail.com
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