ラノベの感想) 大日本サムライガール 第3巻 (星海社文庫)
概略:
念願だった日本大志会の集会を開催する事になりました。そこで目指す方向性と本部に常駐する隊員を募集する事になります。隊員は日毬の目的達成の為に死ねる人材を募集する事になります。そこまで言われると立候補者の殆どは諦めてしまいます。立候補者の中に公安からマークされている生粋の右翼が居ました。佐々倉総司という男性を隊員として採用する事になります。日毬の芸能活動を手伝う事が彼女の政治目標を叶える近道と考え壮司はひまりプロダクションを手伝う事になります。ステッチライン再建計画を早める為に日毬の知名度を最大限に活用する事にします。彼女の独自ブランドを作る事になりました。由佳里が蒼通を動かし大成功に向かう事になります。
レーベル:星海社
発行日:2012/10/15
著者:至道流星
イラスト:まごまご
ISBN:978-4-06-138844-4
雰囲気:隊員獲得、日毬デザイナーを志す、由佳里暗躍、凪沙立つ、中核メンバー決定
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第一章 日本大志会、始動、
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日毬と千歳は芸能人を積極的に受け入れてくれる高校に転入する事になりました。
忙しい人は自動的に通信制度に移行できる素晴らしい学校です。
同じ学校に在籍している杏奈が日毬と千歳の案内を買って出てくれました。
杏奈は日毬に会えるのを楽しみにしていたようです。
再会して早速日毬の胸を揉んでいます。
日毬は腕で胸をガードしていたのですが彼女の細腕では巨乳全てを隠せませんでした。
おっぱい好きな杏奈は千歳の胸も揉んでいます。
二人は杏奈のペースに乗せられていますね。
二人を待つ間颯斗は杏奈のマネージャーの森と話しています。
森から杏奈が日毬を気に入った理由を聞くことになりました。
杏奈を所属プロダクションが協力にプッシュしたそうです。
それが原因で他の子に嫉妬されて裏切られた経験があるそうです。
自分と同じ裏表のない性格だと感じ取り日毬を気に入ったんだと言っていました。
規則正しい生活を送っていた日毬の生活リズムが崩れる事になりました。
物凄く人気が出たのでスケジュールがタイトになります。
23時に就寝して6時に起きて剣の稽古をしてから一日を始める健康生活は望めなくなっています。
ちょっと心配です。
日毬の運営する日本大志会の党員が4500人になっています。
月額3000円の会費制なので大志会の月収が凄い事になっています。
颯斗はその利益に驚いています。
しかし日毬は大志会の収益をを私的に利用するつもりはないそうです。
日本を変える為の活動に使い切ると言い切っています。
順調に勢力を伸ばす日本大志会の第一回決起集会が行われる事になりました。
参加費が1000円で1000人ほどが集まりました。
ここで日毬は活動内容を告げるスピーチを行いました。
颯斗は参加者のほとんどは日毬のファンだろうと思っていました。
スピーチが終わると日本大志会の本部に常駐する事になる隊員を選考する事になりました。
隊員を志す人に挙手してもらい日毬の要求に応えられるか判断することになりました。
日毬の要求に応えられないと感じたら手を下ろす方式です。
彼女の要求は凄く右翼的で徐々に手を下ろす人が増えていきます。
その中に微動だにせず手を上げ続ける人がいました。
日毬は日本を変える為ならば死ねるか?とまで問うたのですが手を下ろしませんでした。
日毬は彼に自己紹介させる事にします。
受け答えも端的で日毬好みだったようです。
佐々倉荘司と名乗る34歳の男性です。
長崎県生まれで高校卒業後渡米して大学で学び学位を取得。
一流企業に就職するも政治的思想の違いで上司と衝突して退職。
政治家の第一秘書を務めていたが選挙で落選して野に下り武者修行の旅にでていたそうです。
これぞと思う武道家に師事して己を磨いていたそうです。
それも全ては天下国家の為と言い切りました。
決定だね、日毬は壮司を隊員として雇う事に決めました。
月収は40万円でボーナス無しでスタートです。
颯斗は凪沙に壮司の印象を聞いてみる事にします。
颯斗は凪沙が難色を示すと思っていたようですが彼女は好印象を抱いています。
武道家の元で武術を学んでいたってところを評価していました。
颯斗は凪沙も世間一般とはかけ離れた感性を持っている事を思い出しています。
壮司は翌日から日本大志会本部に住む事になりました。
日毬と相談した結果、ひまりプロダクションを手伝う事になります。
颯斗は忙しすぎて手が足りないと感じていたので彼の申し出を受ける事にしました。
仕事を任せると壮司は物凄い手際で片付けてくれます。
颯斗は年収480万円ではとても雇えない優秀な人材を得られたと驚いています。
日毬を崇拝している壮司は日毬が認める颯斗の事も認めてくれました。
颯斗の事を大親分と呼んでいます。
壮司の提案により颯斗は彼とため口で話す事になります。
颯斗は、年上で社会経験も豊富で有能な彼にやり難さを感じていただけに嬉しい提案だったね。
壮司がひまりプロダクションに来てから千歳の事務仕事が無くなりました。
手際の良い彼が千歳の仕事も片付けてしまうそうです。
千歳は文句を言ってきましたね。
壮司の事をマークしていた公安がひまりプロダクションにやって来ました。
誰も居なかったので颯斗が応対する事になります。
黒谷と名乗る気安い人物でしたが、演技臭いな。
黒谷と壮司は以前から知り合いでした。
黒谷は定期的な情報交換をしたいと言っています。
自分たちが知らない活動をされるのは困ると考えているみたいです。
現時点で日本大志会を危険視してはいないそうです。
颯斗は黒谷の提案を受け入れる事にしました。
日毬のグラビアが載っている漫画誌を重要参考資料に貰いたいと言ってきます。
黒谷は日毬のファンのようですね。
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第二章 ステッチライン再生計画
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ステッチラインのメインバンクの経営が傾いているとの噂がありました。
他の銀行は利息の返済だけで当面は返済を待ってくれる事になりました。
しかしメインバックだけは返済を迫ってきました。
颯斗はステッチラインの所有する工場の敷地を売る事を提案しました。
売った相手から土地を借りて操業を続けることで経営のスリム化を図りたいそうです。
朝霧社長(千歳の父)は渋りましたが雪哉(千歳の兄)が売却に賛成しました。
悩んだ末に土地を売りその収益で借金を減らす事になりました。
ステッチラインの再生計画は順調に進んでいます。
由佳里が企画書を持って颯斗の元にやって来ました。
颯斗がたたき台を作った日毬のファッションブランドを立ち上げる企画です。
颯斗は日毬を看板として使う企画を立てたのですが由佳里の手により様変わりしていました。
内容を確認した颯斗は行けると判断します。
日毬がデザインしたと言って洋服を売り出す事に日毬が難色を示さないか、との問題がありました。
予想通りですね、日毬はゴーストデザイナーの作った服を日毬が作ったと言って売り出す事に難色を示します。
颯斗と由佳里から広告業界ではよくあることだと説明されています。
日毬は芸能活動を始めてから嘘と本当を織り交ぜて仕事が回っている事を知りました。
彼女は嘘にも利があると理解したと言っています。
颯斗は日本大志会の方針を世間に発表するのは控えた方が良いと指摘しました。
過激すぎるので一般には受け入れられないと説明します。
颯斗の意見に壮司が賛同してくれました。
彼は日毬の意見に同意しているのですが過激であるとも理解していました。
最終目的である政権奪取を遂げるまでは隠しておいた方が良いと提案します。
颯斗は意外感を持ちましたが壮司は最終目標を達成する為ならば何でもすると言っています。
日毬は颯斗と壮司の意見を取り入れる事にしました。
日毬のブランドを立ち上げる企画がステッチラインを救うには必要だ、と聞いて日毬は悩む事になります。
自分の都合で企画を潰すのは申し訳ないと思ったようです。
日毬が妥協案を出してきました。
日毬は自分で洋服をデザインしてみたいと言い出します。
これは由佳里も想定していなかった事のようです。
諸手を上げて歓迎してくれました。
素人の日毬に千歳が洋服づくりを教える事になりました。
日毬はスケジュールの合間にデザインを勉強する事になります。
由佳里は着々と企画を進めゴーストデザイナーを担当してくれる人物を連れてきました。
「Isamu Kawakami」という独自ブランドを立ち上げた海外で人気のデザイナーでした。
彼はブランド商売の呪縛に囚われていました。
高級ブランドとして定着した「Isamu Kawakami」のブランドを傷つけない方法で廉価ブランドを立ち上げたいと考えていたそうです。
そこに由佳里から日毬のゴーストデザイナーの話を貰ったそうです。
日毬は自分にもデザインに参加させて欲しいと提案しました。
川上は快く受け入れてくれ日毬と固い握手を交わす事になります。
日毬は仕事の合間に川上のデザイン事務所に出向きデザインについて勉強を進めています。
スポンサー獲得を目指して資宝堂って会社に向かいます。
そこの役員が凄く乗り気でした。
とんとん拍子に話がまとまり日毬ブラントに出資しくれる事になります。
資宝堂リアルクローズって別会社まで作って企画に取り組む事を決めます。
川上が日毬の書いたスケッチを元にして作った試作品を持ってきました。
日毬は自分のデザインがプロの役に立てたと嬉しそうにしています。
ブランド名は川上の提案した「Kagura」に決まりました。
ネーミング権を持っているのは資宝堂なのですが快諾してくれました。
順調に企画が進んでいますが日毬が疲弊しています。
凪沙も心配していました。
颯斗はスケジュールには余裕がありデザインの勉強をやり過ぎなければ問題ないと教えます。
二人とも日毬が真面目過ぎると知っているので説得は難しそうだと感じてます。
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第三章 ブランド『Kagura』
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ブランド『Kagura』が静かに動き始めました。
大々的に宣伝するのではなくファンの口コミで人気に火が付いたって演出する事になっています。
渋谷にひっそりと出店しました。
ファッションに敏感な女子大生をアルバイトとして雇いモニター調査と称してサクラをやらせています。
30日間限定のアルバイトで、一日一着まで自腹で洋服を買ってもらいます。
買った洋服のレポートや店舗の様子などをレポートして提出して貰います。
レポートを提出すると金額と同額の商品券が貰えます。
更にバイト代として3000円が貰えます。
毎日一着買ってレポートを提出すれば30着のブランド服が実質無料で、おまけに90000円のお小遣いも手に入ります。
女子大生たちは自分たちの幸運に喜んでいます。
彼女たちは真剣にレポートを作ってくれたようです。
連日彼女たちは店に通う事になり道行く人に人気店だとの印象を植え付けました。
人気がでてきたので店舗を増やす事になります。
ブランドのパンフレットを制作しそこに日毬がデザイナーとして参加している旨を記しました。
それが自然な形でメディアに伝わるように仕向けています。
大衆紙がパンフレットを手に入れ日毬が関わっていると嗅ぎつけました。
颯斗は日毬の趣味で始めたことなので大々的に売り出す意図は無いと言って印象を操作しています。
あまり大げさにして欲しくないと言いつつ取材を受け一般に広がる事になりました。
この間も日毬はデザインに付いて学習を続けています。
由佳里と颯斗は「Kagura」ブランドはIQの低い層をターゲットにしていると言っています。
日毬は自分の顧客を馬鹿にしていると感じ難色を示します。
由佳里と颯斗は彼女たちを馬鹿にしているわけでは無いと説明しメディア対応の大切さを教えています。
日毬も芸能活動を通じて大衆を味方にする大切さを学びました。
しかし一般大衆を騙しているような後ろめたさを感じているようです。
由佳里は蒼通の全力を出して慎重に計画を遂行しています。
「Kagura」は社会的に定着するまであと一歩ってところまで来ました。
その段階で「Kagura」ブランドのファッションショーを行い知名度を確立する計画でした。
川上の力を借りてファッションショーの準備が着実に進みます。
すでにステッチラインは膨大な依頼を受け入れる事になっています。
颯斗はステッチラインを買収する為にアステッドプロに借りた借金の返済を終えています。
それでもお金が余っているという凄い利益を上げる事になっています。
ひまりプロダクションは売り上げの5%を貰える契約になっていました。
日毬の初めての写真集の撮影を湘南で行う事になります。
季節は冬です・・・その日は予報よりも寒かった。
日毬はいまだに水着になるのに抵抗を感じています。
決死の覚悟で撮影に臨んでいます「日本、万歳」。
撮影は無事に終わったのですが気温が低かった事が不味かったです。
帰宅し就寝しようとしていた日毬が体調を崩してしまいました。
凪沙が報告の電話をくれます。
颯斗が散々無理をするなと言っていたのですが日毬は大丈夫だと言って聞き入れてくれませんでした。
翌日の仕事はキャンセルする事ができましたが「Kagura」ブランドのファッションショーが迫っています。
これは欠席する事はできません。
颯斗と凪沙はどうするんだろうか?
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第四章 姉妹の憂鬱
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翌朝、颯斗は日毬の家に向かい凪沙と一緒に日毬を大学病院に連れていきます。
診断結果はインフルエンザでした!!
これでファッションショーを欠席する事が決定しました。
日毬は出ると言って聞きませんでしたが凪沙が説得してくれました。
日毬は自分の失態で仕事に穴を開けた事を悔いています・・・切腹して詫びると喚いています。
ここで日毬を助ける為に凪沙が悲壮な覚悟を決めました。
日毬に切腹させる事はできない、自分が日毬の代役としてファッションショーに出る、と言ってくれます。
颯斗は凪沙があがり症だと知っているので不安を感じましたが他に妙案もなく凪沙に頼る事にします。
由佳里と川上に事情を説明し凪沙に代役をしてもらう方向で調整する事になりました。
凪沙は川上から指導を受け何とかモデルとして見られるまでになりました。
由佳里は関係各所との調整をしてくれたようです。
最後の稽古で出演者全員に凪沙が代役をする事を伝え協力を仰ぎました。
出演予定のアイドルたちは快く凪沙を受け入れ彼女をサポートしてくれることになりました。
ここで杏奈が凪沙の胸を揉みながら挨拶してきました。
凪沙は感じちゃってるようですが杏奈の手を振りほどくのは失礼に当たると考え揉まれるに任せています。
他のアイドルから杏奈流の挨拶なんだと聞いて驚愕しています。
杏奈の挨拶だけで凪沙は芸能界は怖いところだと思ったようです。
ファッションショーの当日は杏奈が重要なパートを務めてくれました。
最初のモデルとして凪沙が舞台に上がったのですが緊張から気絶寸前になってしまいます。
彼女の様子がおかしいとみて取った杏奈と千歳が上手くフォローし凪沙を助けてくれます。
杏奈いい子だね、おっぱい揉むけど。
凪沙は最後に日毬として挨拶する事になります。
最後の山場だったのですが緊張していて颯斗や由佳里は心配顔をしています。
凪沙は日毬の真似を必死にしようとしていました。
ここで「か、神楽日毬なのである。正しい右翼は、日本にひとりなのである」と言ってしまいます。
杏奈が上手くフォローしてトークを乗り切ったのですが凪沙が使った「なのである」って言い回しが話題を呼ぶことになりました。
ファッションショーは盛況で上手くいったと言えました。
颯斗は上々な手ごたえを感じています。
「Kagura」ブランドはテレビショッピングを主戦場に上場の売り上げを記録しています。
颯斗は父親を打ち負かす足がかりが出来たと喜んでいました。
そこに由佳里から電話が入りました。
直ぐに蒼通に来て欲しいといっています。
彼女の声音から緊急事態が発生したと悟った颯斗は日毬を凪沙に任せて蒼通に向かいました。
蒼通では昔の上司と由佳里が待っていました。
二人は明後日発売の週刊誌を見せてきます。
そこに神楽日毬は二人いるって記事が載っていました。
週刊誌は凪沙のつかった「なのである」って言い回しから彼女の存在を突き止めたようです。
神楽日毬には凪咲という姉が居て二人で神楽日毬という共通の名前を使い芸能活動をしていると報じていました。
颯斗たちは替え玉を使った事を咎められる事を恐れていましたが記事は非常に好意的な内容でした。
彼らは凪沙の事をもっと知りたいと考えているようです。
判断に困った颯斗は日毬と凪沙に意見を聞くことにします。
記事の中で凪沙が水着になってグラビアに出たと書いてありました。
日毬と凪沙の間では人前で肌を晒す事は禁忌と考えられているようです。
凪沙が世間からそんな目で見られないようにするために会見を開くことにします。
会見を開かないと記者が凪沙の元に押しかけてくる恐れもありました。
凪沙はそれも恐れていました。
記者会見に手を繋いで望む事になります。
これは凪沙が卒倒するのを防ぐためでした。
颯斗が替え玉を使った経緯を説明したあと質疑応答に入りました。
日毬は自分が質問に答えるつもりでしたが、記者たちは凪沙に興味津々です。
凪沙に質問が集中する事になってしまいます。
四方からの質問の集中砲火に凪沙の限界が来てしまいます。
彼女は卒倒してしまいました。
記者会見は急遽終了する事になりました。
どうなる?凪沙はデビューする事になるのだろうか?
颯斗は喋らないモデルならばできると考えています。
元々彼女を芸能界に引っ張り込みたいと考えているので交渉に乗り出すかもな。
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第五章 ここがロドスだ
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凪沙が日毬のマネージャーをしていた事が週刊誌にすっぱ抜かれました。
これで凪沙は日毬のマネージャーが出来なくなってしまいます。
人手不足で困ってしまった颯斗は由佳里の勧誘を急ぐことにしました。
彼女を呼び出しビジネスパートナーとしてひまりプロダクション入りして欲しいとお願いします。
彼女を確実にひまりプロダクションに入れる為に蒼通で定年まで勤めるよりも稼げる事を力説しています。
更に資産価値50億円になったひまりプロダクションの20%株主である事も教えます。
由佳里は驚いていますねー。
颯斗の本気が伝わったようです、由佳里は肯定的にとらえ始めます。
彼女は勇気を振り絞り、深い意味で私の人生に責任を持ってくれますか?、と言ってきました。
由佳里は颯斗に結婚してくれますか?と言ったように思われるんですが、颯斗はビジネスパートナーとして彼女を見ています。
由佳里は颯斗の反応からそれを理解した上で彼の誘いに乗りました。
彼女は最初の仕事を凪沙を芸能界に引き入れる事に設定します。
颯斗と二人で凪沙を勧誘する事にします。
凪沙は記者会見で気絶してしまった事を気にしています。
彼女の本心を聞き出す事になりました。
凪沙は日毬と自分を比べ自分の不甲斐なさに涙していたそうです。
颯斗と由佳里は凪沙が苦手な仕事はさせない、水着になるアイドル活動はさせない、モデルとして売り出すと勧誘します。
由佳里が凪沙のマネージャーとして一緒に行動する事も約束しました。
凪沙は自分に務まるのか不安を抱えているようですが説得応じてくれました。
凪沙のひまりプロダクション入りが決定しました。
由佳里は早々に結果をだしたね。
由佳里を蒼通から引き抜いたので元上司の部長から呼び出される事になります。
彼は、由佳里は職場の潤滑油として必要な人材だったと言っています。
颯斗が蒼通を退社した後に彼女が仕事ができる人だと気が付いたと言っています。
由佳里を取られて怒っている部長に出世レースで負けたらひまりプロダクションに来て下さいと勧誘します。
ひまりプロダクションが有望であると知っている部長は由佳里を引き抜いた事を許してくれました。
部長は良い顧客を持っているので颯斗はそこに期待しているようです。
由佳里を引き抜けたので颯斗はひまりプロダクションの基盤固めに動くことにします。
これまで日本大志会に所属する壮司に日毬プロダクションを手伝ってもらっていました。
この機に彼を正式にひまりプロダクションで雇う事にします。
彼の雇用主の日毬と相談した結果、彼の意志に任せる事にしました。
颯斗と日毬でひまりプロダクションに移籍して欲しいとお願いする事になります。
年収1200万円プラスボーナスで勧誘する事にします。
壮司は望外の好待遇に驚いています。
彼は移籍するにあたり颯斗が日毬の事をどう考えているのか聞いてきました。
颯斗は正直に日毬や壮司の唱える右翼思想は理解できない。
しかし国家像をブレさせない事が重要であり、その為にも日毬の存在はとても貴重なものだ。
日毬なら日本の国論を統一し、強い方向性を打ち出していけるかもしれない、と伝えました。
壮司は颯斗の考えを認めひまりプロダクション入社を決めました。
テレビ局のディレクターに日毬が司会を務める政治討論番組を作りたいと打診されます。
颯斗は司会者って立場でテレビに出演する事を危惧します。
日毬だとやり過ぎてしまうんじゃないかと思ったようです。
番組は基本的に収録形式なのでヤバい場面は編集で何とかすると言っています。
他の番組の主題歌を日毬に任せても良いとまで言ってくれました。
プロデューサの本気を感じた颯斗は受ける事にしました。
日毬は政治討論番組に出演できると聞いて大喜びしています。
ちょっと不安ですよね・・・司会者が務まるのだろうか?
由佳里、凪沙、壮司の歓迎会を行う事になります。
颯斗、日毬、千歳が極秘裏に準備を進めています。
真面目な壮司は予定よりも早く出社してきて自分の歓迎会の準備をしていました。
颯斗は良い人を雇えたね。
日毬の音頭で歓迎会が始まりました。
「我々の政治的成功を誓い合うため、乾杯の音頭を担わせて頂く」
「大日本の未来のために・・・乾杯!」
スゲー大仰に聞こえるけど、日毬はマジだ。
歓迎会がお開きになったあと大人だけ(颯斗、由佳里、壮司)だけで飲み明かす事になります。
ここで颯斗は芸能プロダクションを始めて良かった、毎日が楽しくて仕方ない、と語ります。
日毬に書いてもらった「ここがロドスだ!ここで跳べ!」って標語を会社に飾る事にします。
由佳里は日毬が物凄く達筆であると知り困惑しています。
颯斗が「日本のすべてがここにある」そんな会社にしてみたい、と目標を語りました。
由佳里と壮司は感銘を受けたようです。
快進撃が続くことになるのかな?
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AmazonLink: 大日本サムライガール3 (星海社文庫)
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念願だった日本大志会の集会を開催する事になりました。そこで目指す方向性と本部に常駐する隊員を募集する事になります。隊員は日毬の目的達成の為に死ねる人材を募集する事になります。そこまで言われると立候補者の殆どは諦めてしまいます。立候補者の中に公安からマークされている生粋の右翼が居ました。佐々倉総司という男性を隊員として採用する事になります。日毬の芸能活動を手伝う事が彼女の政治目標を叶える近道と考え壮司はひまりプロダクションを手伝う事になります。ステッチライン再建計画を早める為に日毬の知名度を最大限に活用する事にします。彼女の独自ブランドを作る事になりました。由佳里が蒼通を動かし大成功に向かう事になります。
レーベル:星海社
発行日:2012/10/15
著者:至道流星
イラスト:まごまご
ISBN:978-4-06-138844-4
雰囲気:隊員獲得、日毬デザイナーを志す、由佳里暗躍、凪沙立つ、中核メンバー決定
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第一章 日本大志会、始動、
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日毬と千歳は芸能人を積極的に受け入れてくれる高校に転入する事になりました。
忙しい人は自動的に通信制度に移行できる素晴らしい学校です。
同じ学校に在籍している杏奈が日毬と千歳の案内を買って出てくれました。
杏奈は日毬に会えるのを楽しみにしていたようです。
再会して早速日毬の胸を揉んでいます。
日毬は腕で胸をガードしていたのですが彼女の細腕では巨乳全てを隠せませんでした。
おっぱい好きな杏奈は千歳の胸も揉んでいます。
二人は杏奈のペースに乗せられていますね。
二人を待つ間颯斗は杏奈のマネージャーの森と話しています。
森から杏奈が日毬を気に入った理由を聞くことになりました。
杏奈を所属プロダクションが協力にプッシュしたそうです。
それが原因で他の子に嫉妬されて裏切られた経験があるそうです。
自分と同じ裏表のない性格だと感じ取り日毬を気に入ったんだと言っていました。
規則正しい生活を送っていた日毬の生活リズムが崩れる事になりました。
物凄く人気が出たのでスケジュールがタイトになります。
23時に就寝して6時に起きて剣の稽古をしてから一日を始める健康生活は望めなくなっています。
ちょっと心配です。
日毬の運営する日本大志会の党員が4500人になっています。
月額3000円の会費制なので大志会の月収が凄い事になっています。
颯斗はその利益に驚いています。
しかし日毬は大志会の収益をを私的に利用するつもりはないそうです。
日本を変える為の活動に使い切ると言い切っています。
順調に勢力を伸ばす日本大志会の第一回決起集会が行われる事になりました。
参加費が1000円で1000人ほどが集まりました。
ここで日毬は活動内容を告げるスピーチを行いました。
颯斗は参加者のほとんどは日毬のファンだろうと思っていました。
スピーチが終わると日本大志会の本部に常駐する事になる隊員を選考する事になりました。
隊員を志す人に挙手してもらい日毬の要求に応えられるか判断することになりました。
日毬の要求に応えられないと感じたら手を下ろす方式です。
彼女の要求は凄く右翼的で徐々に手を下ろす人が増えていきます。
その中に微動だにせず手を上げ続ける人がいました。
日毬は日本を変える為ならば死ねるか?とまで問うたのですが手を下ろしませんでした。
日毬は彼に自己紹介させる事にします。
受け答えも端的で日毬好みだったようです。
佐々倉荘司と名乗る34歳の男性です。
長崎県生まれで高校卒業後渡米して大学で学び学位を取得。
一流企業に就職するも政治的思想の違いで上司と衝突して退職。
政治家の第一秘書を務めていたが選挙で落選して野に下り武者修行の旅にでていたそうです。
これぞと思う武道家に師事して己を磨いていたそうです。
それも全ては天下国家の為と言い切りました。
決定だね、日毬は壮司を隊員として雇う事に決めました。
月収は40万円でボーナス無しでスタートです。
颯斗は凪沙に壮司の印象を聞いてみる事にします。
颯斗は凪沙が難色を示すと思っていたようですが彼女は好印象を抱いています。
武道家の元で武術を学んでいたってところを評価していました。
颯斗は凪沙も世間一般とはかけ離れた感性を持っている事を思い出しています。
壮司は翌日から日本大志会本部に住む事になりました。
日毬と相談した結果、ひまりプロダクションを手伝う事になります。
颯斗は忙しすぎて手が足りないと感じていたので彼の申し出を受ける事にしました。
仕事を任せると壮司は物凄い手際で片付けてくれます。
颯斗は年収480万円ではとても雇えない優秀な人材を得られたと驚いています。
日毬を崇拝している壮司は日毬が認める颯斗の事も認めてくれました。
颯斗の事を大親分と呼んでいます。
壮司の提案により颯斗は彼とため口で話す事になります。
颯斗は、年上で社会経験も豊富で有能な彼にやり難さを感じていただけに嬉しい提案だったね。
壮司がひまりプロダクションに来てから千歳の事務仕事が無くなりました。
手際の良い彼が千歳の仕事も片付けてしまうそうです。
千歳は文句を言ってきましたね。
壮司の事をマークしていた公安がひまりプロダクションにやって来ました。
誰も居なかったので颯斗が応対する事になります。
黒谷と名乗る気安い人物でしたが、演技臭いな。
黒谷と壮司は以前から知り合いでした。
黒谷は定期的な情報交換をしたいと言っています。
自分たちが知らない活動をされるのは困ると考えているみたいです。
現時点で日本大志会を危険視してはいないそうです。
颯斗は黒谷の提案を受け入れる事にしました。
日毬のグラビアが載っている漫画誌を重要参考資料に貰いたいと言ってきます。
黒谷は日毬のファンのようですね。
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第二章 ステッチライン再生計画
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ステッチラインのメインバンクの経営が傾いているとの噂がありました。
他の銀行は利息の返済だけで当面は返済を待ってくれる事になりました。
しかしメインバックだけは返済を迫ってきました。
颯斗はステッチラインの所有する工場の敷地を売る事を提案しました。
売った相手から土地を借りて操業を続けることで経営のスリム化を図りたいそうです。
朝霧社長(千歳の父)は渋りましたが雪哉(千歳の兄)が売却に賛成しました。
悩んだ末に土地を売りその収益で借金を減らす事になりました。
ステッチラインの再生計画は順調に進んでいます。
由佳里が企画書を持って颯斗の元にやって来ました。
颯斗がたたき台を作った日毬のファッションブランドを立ち上げる企画です。
颯斗は日毬を看板として使う企画を立てたのですが由佳里の手により様変わりしていました。
内容を確認した颯斗は行けると判断します。
日毬がデザインしたと言って洋服を売り出す事に日毬が難色を示さないか、との問題がありました。
予想通りですね、日毬はゴーストデザイナーの作った服を日毬が作ったと言って売り出す事に難色を示します。
颯斗と由佳里から広告業界ではよくあることだと説明されています。
日毬は芸能活動を始めてから嘘と本当を織り交ぜて仕事が回っている事を知りました。
彼女は嘘にも利があると理解したと言っています。
颯斗は日本大志会の方針を世間に発表するのは控えた方が良いと指摘しました。
過激すぎるので一般には受け入れられないと説明します。
颯斗の意見に壮司が賛同してくれました。
彼は日毬の意見に同意しているのですが過激であるとも理解していました。
最終目的である政権奪取を遂げるまでは隠しておいた方が良いと提案します。
颯斗は意外感を持ちましたが壮司は最終目標を達成する為ならば何でもすると言っています。
日毬は颯斗と壮司の意見を取り入れる事にしました。
日毬のブランドを立ち上げる企画がステッチラインを救うには必要だ、と聞いて日毬は悩む事になります。
自分の都合で企画を潰すのは申し訳ないと思ったようです。
日毬が妥協案を出してきました。
日毬は自分で洋服をデザインしてみたいと言い出します。
これは由佳里も想定していなかった事のようです。
諸手を上げて歓迎してくれました。
素人の日毬に千歳が洋服づくりを教える事になりました。
日毬はスケジュールの合間にデザインを勉強する事になります。
由佳里は着々と企画を進めゴーストデザイナーを担当してくれる人物を連れてきました。
「Isamu Kawakami」という独自ブランドを立ち上げた海外で人気のデザイナーでした。
彼はブランド商売の呪縛に囚われていました。
高級ブランドとして定着した「Isamu Kawakami」のブランドを傷つけない方法で廉価ブランドを立ち上げたいと考えていたそうです。
そこに由佳里から日毬のゴーストデザイナーの話を貰ったそうです。
日毬は自分にもデザインに参加させて欲しいと提案しました。
川上は快く受け入れてくれ日毬と固い握手を交わす事になります。
日毬は仕事の合間に川上のデザイン事務所に出向きデザインについて勉強を進めています。
スポンサー獲得を目指して資宝堂って会社に向かいます。
そこの役員が凄く乗り気でした。
とんとん拍子に話がまとまり日毬ブラントに出資しくれる事になります。
資宝堂リアルクローズって別会社まで作って企画に取り組む事を決めます。
川上が日毬の書いたスケッチを元にして作った試作品を持ってきました。
日毬は自分のデザインがプロの役に立てたと嬉しそうにしています。
ブランド名は川上の提案した「Kagura」に決まりました。
ネーミング権を持っているのは資宝堂なのですが快諾してくれました。
順調に企画が進んでいますが日毬が疲弊しています。
凪沙も心配していました。
颯斗はスケジュールには余裕がありデザインの勉強をやり過ぎなければ問題ないと教えます。
二人とも日毬が真面目過ぎると知っているので説得は難しそうだと感じてます。
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第三章 ブランド『Kagura』
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ブランド『Kagura』が静かに動き始めました。
大々的に宣伝するのではなくファンの口コミで人気に火が付いたって演出する事になっています。
渋谷にひっそりと出店しました。
ファッションに敏感な女子大生をアルバイトとして雇いモニター調査と称してサクラをやらせています。
30日間限定のアルバイトで、一日一着まで自腹で洋服を買ってもらいます。
買った洋服のレポートや店舗の様子などをレポートして提出して貰います。
レポートを提出すると金額と同額の商品券が貰えます。
更にバイト代として3000円が貰えます。
毎日一着買ってレポートを提出すれば30着のブランド服が実質無料で、おまけに90000円のお小遣いも手に入ります。
女子大生たちは自分たちの幸運に喜んでいます。
彼女たちは真剣にレポートを作ってくれたようです。
連日彼女たちは店に通う事になり道行く人に人気店だとの印象を植え付けました。
人気がでてきたので店舗を増やす事になります。
ブランドのパンフレットを制作しそこに日毬がデザイナーとして参加している旨を記しました。
それが自然な形でメディアに伝わるように仕向けています。
大衆紙がパンフレットを手に入れ日毬が関わっていると嗅ぎつけました。
颯斗は日毬の趣味で始めたことなので大々的に売り出す意図は無いと言って印象を操作しています。
あまり大げさにして欲しくないと言いつつ取材を受け一般に広がる事になりました。
この間も日毬はデザインに付いて学習を続けています。
由佳里と颯斗は「Kagura」ブランドはIQの低い層をターゲットにしていると言っています。
日毬は自分の顧客を馬鹿にしていると感じ難色を示します。
由佳里と颯斗は彼女たちを馬鹿にしているわけでは無いと説明しメディア対応の大切さを教えています。
日毬も芸能活動を通じて大衆を味方にする大切さを学びました。
しかし一般大衆を騙しているような後ろめたさを感じているようです。
由佳里は蒼通の全力を出して慎重に計画を遂行しています。
「Kagura」は社会的に定着するまであと一歩ってところまで来ました。
その段階で「Kagura」ブランドのファッションショーを行い知名度を確立する計画でした。
川上の力を借りてファッションショーの準備が着実に進みます。
すでにステッチラインは膨大な依頼を受け入れる事になっています。
颯斗はステッチラインを買収する為にアステッドプロに借りた借金の返済を終えています。
それでもお金が余っているという凄い利益を上げる事になっています。
ひまりプロダクションは売り上げの5%を貰える契約になっていました。
日毬の初めての写真集の撮影を湘南で行う事になります。
季節は冬です・・・その日は予報よりも寒かった。
日毬はいまだに水着になるのに抵抗を感じています。
決死の覚悟で撮影に臨んでいます「日本、万歳」。
撮影は無事に終わったのですが気温が低かった事が不味かったです。
帰宅し就寝しようとしていた日毬が体調を崩してしまいました。
凪沙が報告の電話をくれます。
颯斗が散々無理をするなと言っていたのですが日毬は大丈夫だと言って聞き入れてくれませんでした。
翌日の仕事はキャンセルする事ができましたが「Kagura」ブランドのファッションショーが迫っています。
これは欠席する事はできません。
颯斗と凪沙はどうするんだろうか?
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第四章 姉妹の憂鬱
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翌朝、颯斗は日毬の家に向かい凪沙と一緒に日毬を大学病院に連れていきます。
診断結果はインフルエンザでした!!
これでファッションショーを欠席する事が決定しました。
日毬は出ると言って聞きませんでしたが凪沙が説得してくれました。
日毬は自分の失態で仕事に穴を開けた事を悔いています・・・切腹して詫びると喚いています。
ここで日毬を助ける為に凪沙が悲壮な覚悟を決めました。
日毬に切腹させる事はできない、自分が日毬の代役としてファッションショーに出る、と言ってくれます。
颯斗は凪沙があがり症だと知っているので不安を感じましたが他に妙案もなく凪沙に頼る事にします。
由佳里と川上に事情を説明し凪沙に代役をしてもらう方向で調整する事になりました。
凪沙は川上から指導を受け何とかモデルとして見られるまでになりました。
由佳里は関係各所との調整をしてくれたようです。
最後の稽古で出演者全員に凪沙が代役をする事を伝え協力を仰ぎました。
出演予定のアイドルたちは快く凪沙を受け入れ彼女をサポートしてくれることになりました。
ここで杏奈が凪沙の胸を揉みながら挨拶してきました。
凪沙は感じちゃってるようですが杏奈の手を振りほどくのは失礼に当たると考え揉まれるに任せています。
他のアイドルから杏奈流の挨拶なんだと聞いて驚愕しています。
杏奈の挨拶だけで凪沙は芸能界は怖いところだと思ったようです。
ファッションショーの当日は杏奈が重要なパートを務めてくれました。
最初のモデルとして凪沙が舞台に上がったのですが緊張から気絶寸前になってしまいます。
彼女の様子がおかしいとみて取った杏奈と千歳が上手くフォローし凪沙を助けてくれます。
杏奈いい子だね、おっぱい揉むけど。
凪沙は最後に日毬として挨拶する事になります。
最後の山場だったのですが緊張していて颯斗や由佳里は心配顔をしています。
凪沙は日毬の真似を必死にしようとしていました。
ここで「か、神楽日毬なのである。正しい右翼は、日本にひとりなのである」と言ってしまいます。
杏奈が上手くフォローしてトークを乗り切ったのですが凪沙が使った「なのである」って言い回しが話題を呼ぶことになりました。
ファッションショーは盛況で上手くいったと言えました。
颯斗は上々な手ごたえを感じています。
「Kagura」ブランドはテレビショッピングを主戦場に上場の売り上げを記録しています。
颯斗は父親を打ち負かす足がかりが出来たと喜んでいました。
そこに由佳里から電話が入りました。
直ぐに蒼通に来て欲しいといっています。
彼女の声音から緊急事態が発生したと悟った颯斗は日毬を凪沙に任せて蒼通に向かいました。
蒼通では昔の上司と由佳里が待っていました。
二人は明後日発売の週刊誌を見せてきます。
そこに神楽日毬は二人いるって記事が載っていました。
週刊誌は凪沙のつかった「なのである」って言い回しから彼女の存在を突き止めたようです。
神楽日毬には凪咲という姉が居て二人で神楽日毬という共通の名前を使い芸能活動をしていると報じていました。
颯斗たちは替え玉を使った事を咎められる事を恐れていましたが記事は非常に好意的な内容でした。
彼らは凪沙の事をもっと知りたいと考えているようです。
判断に困った颯斗は日毬と凪沙に意見を聞くことにします。
記事の中で凪沙が水着になってグラビアに出たと書いてありました。
日毬と凪沙の間では人前で肌を晒す事は禁忌と考えられているようです。
凪沙が世間からそんな目で見られないようにするために会見を開くことにします。
会見を開かないと記者が凪沙の元に押しかけてくる恐れもありました。
凪沙はそれも恐れていました。
記者会見に手を繋いで望む事になります。
これは凪沙が卒倒するのを防ぐためでした。
颯斗が替え玉を使った経緯を説明したあと質疑応答に入りました。
日毬は自分が質問に答えるつもりでしたが、記者たちは凪沙に興味津々です。
凪沙に質問が集中する事になってしまいます。
四方からの質問の集中砲火に凪沙の限界が来てしまいます。
彼女は卒倒してしまいました。
記者会見は急遽終了する事になりました。
どうなる?凪沙はデビューする事になるのだろうか?
颯斗は喋らないモデルならばできると考えています。
元々彼女を芸能界に引っ張り込みたいと考えているので交渉に乗り出すかもな。
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第五章 ここがロドスだ
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凪沙が日毬のマネージャーをしていた事が週刊誌にすっぱ抜かれました。
これで凪沙は日毬のマネージャーが出来なくなってしまいます。
人手不足で困ってしまった颯斗は由佳里の勧誘を急ぐことにしました。
彼女を呼び出しビジネスパートナーとしてひまりプロダクション入りして欲しいとお願いします。
彼女を確実にひまりプロダクションに入れる為に蒼通で定年まで勤めるよりも稼げる事を力説しています。
更に資産価値50億円になったひまりプロダクションの20%株主である事も教えます。
由佳里は驚いていますねー。
颯斗の本気が伝わったようです、由佳里は肯定的にとらえ始めます。
彼女は勇気を振り絞り、深い意味で私の人生に責任を持ってくれますか?、と言ってきました。
由佳里は颯斗に結婚してくれますか?と言ったように思われるんですが、颯斗はビジネスパートナーとして彼女を見ています。
由佳里は颯斗の反応からそれを理解した上で彼の誘いに乗りました。
彼女は最初の仕事を凪沙を芸能界に引き入れる事に設定します。
颯斗と二人で凪沙を勧誘する事にします。
凪沙は記者会見で気絶してしまった事を気にしています。
彼女の本心を聞き出す事になりました。
凪沙は日毬と自分を比べ自分の不甲斐なさに涙していたそうです。
颯斗と由佳里は凪沙が苦手な仕事はさせない、水着になるアイドル活動はさせない、モデルとして売り出すと勧誘します。
由佳里が凪沙のマネージャーとして一緒に行動する事も約束しました。
凪沙は自分に務まるのか不安を抱えているようですが説得応じてくれました。
凪沙のひまりプロダクション入りが決定しました。
由佳里は早々に結果をだしたね。
由佳里を蒼通から引き抜いたので元上司の部長から呼び出される事になります。
彼は、由佳里は職場の潤滑油として必要な人材だったと言っています。
颯斗が蒼通を退社した後に彼女が仕事ができる人だと気が付いたと言っています。
由佳里を取られて怒っている部長に出世レースで負けたらひまりプロダクションに来て下さいと勧誘します。
ひまりプロダクションが有望であると知っている部長は由佳里を引き抜いた事を許してくれました。
部長は良い顧客を持っているので颯斗はそこに期待しているようです。
由佳里を引き抜けたので颯斗はひまりプロダクションの基盤固めに動くことにします。
これまで日本大志会に所属する壮司に日毬プロダクションを手伝ってもらっていました。
この機に彼を正式にひまりプロダクションで雇う事にします。
彼の雇用主の日毬と相談した結果、彼の意志に任せる事にしました。
颯斗と日毬でひまりプロダクションに移籍して欲しいとお願いする事になります。
年収1200万円プラスボーナスで勧誘する事にします。
壮司は望外の好待遇に驚いています。
彼は移籍するにあたり颯斗が日毬の事をどう考えているのか聞いてきました。
颯斗は正直に日毬や壮司の唱える右翼思想は理解できない。
しかし国家像をブレさせない事が重要であり、その為にも日毬の存在はとても貴重なものだ。
日毬なら日本の国論を統一し、強い方向性を打ち出していけるかもしれない、と伝えました。
壮司は颯斗の考えを認めひまりプロダクション入社を決めました。
テレビ局のディレクターに日毬が司会を務める政治討論番組を作りたいと打診されます。
颯斗は司会者って立場でテレビに出演する事を危惧します。
日毬だとやり過ぎてしまうんじゃないかと思ったようです。
番組は基本的に収録形式なのでヤバい場面は編集で何とかすると言っています。
他の番組の主題歌を日毬に任せても良いとまで言ってくれました。
プロデューサの本気を感じた颯斗は受ける事にしました。
日毬は政治討論番組に出演できると聞いて大喜びしています。
ちょっと不安ですよね・・・司会者が務まるのだろうか?
由佳里、凪沙、壮司の歓迎会を行う事になります。
颯斗、日毬、千歳が極秘裏に準備を進めています。
真面目な壮司は予定よりも早く出社してきて自分の歓迎会の準備をしていました。
颯斗は良い人を雇えたね。
日毬の音頭で歓迎会が始まりました。
「我々の政治的成功を誓い合うため、乾杯の音頭を担わせて頂く」
「大日本の未来のために・・・乾杯!」
スゲー大仰に聞こえるけど、日毬はマジだ。
歓迎会がお開きになったあと大人だけ(颯斗、由佳里、壮司)だけで飲み明かす事になります。
ここで颯斗は芸能プロダクションを始めて良かった、毎日が楽しくて仕方ない、と語ります。
日毬に書いてもらった「ここがロドスだ!ここで跳べ!」って標語を会社に飾る事にします。
由佳里は日毬が物凄く達筆であると知り困惑しています。
颯斗が「日本のすべてがここにある」そんな会社にしてみたい、と目標を語りました。
由佳里と壮司は感銘を受けたようです。
快進撃が続くことになるのかな?
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