ラノベの感想) 最強魔法師の隠遁計画 第10巻 (HJ文庫)

概略:
激変したバナリスの調査を行う事になりました。支配者の魔物が短期間に交代する異常事態が発生しています。使えない筈の光属性魔法を放つ魔物が居たり、他の魔物を使役してアルスたちの戦力を図る魔物まで存在しました。雪を降らせている未知の魔物まで居ます。想定外の状況にアルスは部隊を分けて個別に対処する事を決めました。ロキはアルスと別行動を取る事になってしまいます。アルスとレティが謎の魔物を引き受ける事になります。レティと共闘する間にアルスは彼女と自分との差を感じる事になっています。レティはアルスと一緒に戦えて嬉しそうにしています。自分が守られる側になっている事が新鮮で嬉しいようですよ。レティはこの作戦を通してアルスを説得して自分の部隊に引き抜きたいようです。アルスもレティ部隊と行動を共にするうちに彼女の素晴らしさを認識する事になります。

レーベル:HJ文庫
発行日:2020/2/1
著者:イズシロ
イラスト:ミユキルリア
ISBN:978-4-7986-2059-6
雰囲気:目覚め、異変、分離、違和感、分散攻撃、ロキ活躍、必殺技、謎の人物、勧誘、過去
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アルスとロキが出発した後テスフィア、アリス、シエルが目を覚ましました。
三人は学園祭の打ち上げをアルスの部屋で行いそのまま寝落ちしたみたい。
最初に目覚めたテスフィアは全裸で寝ていると思われるシエルを発見しました。
アルスとの間に何かがあったと焦ったようですがシエルは下着をつけていました。
彼女から寝ている間に服を脱いでしまう癖があると教えられて安堵しています。
恥ずかしい秘密を知られちゃったシエルは吹っ切れたようです。
今後は三人でのお泊り会を頻繁に開く事になるようです。
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バナリスに到着したレティは茫然としていました。
温暖な気候のバナリスが一面銀世界と化していたからです。
アルスはバナリスに降る雪が魔物が作り出したものではないか?と予想します。
途中で先遣隊が運んでいた物資を発見しました。
しかし先遣隊は見当たりません。
アルスは先遣隊は全滅したと考えますが口には出しませんでした。
先遣隊を心配するレティを見てアルスは自分には彼女のように仲間を思いやる心が無い事を痛感しています。
アルスはレティに対する憧れを抱いたようです。
テスフィアやアリスが目指すならレティのような魔法師だろうと考えています。
自分には目標とされる価値が無いとも考えています。
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長距離からの光属性魔法による砲撃を受ける事になりました。
アルスが異能の力を使い魔力を食べる事で回避しました。
レティがバナリスの支配者が変わっていると教えてくれました。
短期間に支配者が交代するのは珍しいらしいです。
状況が不確かだったので全滅を回避する為に部隊を複数に分けて拠点を目指す事になりました。
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アルス、ロキ、ルイス(レティの部隊員で治癒魔術師)が組む事になりました。
移動中にロキが自分の力をアルスに見せようとして頑張ります。
身体能力を強化するフォースを唱え単独で魔物を狩りました。
ルイスはロキの戦闘力に驚いたようです。
会心の結果を出せたとロキは嬉しそうですがアルスに更に遠回りして拠点に向かう事になったと言われてしまい落ち込みました。
アルスは敵が不自然に降っている雪を使い索敵を行っていると予想しています。
拠点の位置を知られない為に分かれて移動しています。
ロキは己の浅慮を恥じる事になっています。
落ち込んでいるロキを励ます為にルイスがアルスの幼少期の話をしてくれました。
ルイスはアルスの幼少期を知っているエリーナ・オフリールと同期だそうです。
彼女からアルスの武勇伝を聞いたそうです。
アルスの幼少期の話を聞けてロキはホクホク顔になっています。
過去をバラされてアルスは仏頂面をしていました。
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無事に拠点で合流する事ができました。
魔物は光属性の魔法を使えません。
それが使えるって事は魔法師を捕食した可能性があります。
本来のアルスであればそれを指摘していたようですがレティを見て言い出せなくなりました。
レティの部隊員は外界での行動に慣れているので先遣隊が捕食されたと察していました。
それでも事実を口に出すのを躊躇っている様子でした。
アルスは人間的な彼らの反応と自身の機械的な反応に差を感じています。
自分の非人間性を感じているようですが悲観してもいないようです。
ロキとレティが心を痛めているようですね。
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アルスは三体の高レートが存在すると考えています。
他の魔物を使役しているオグマ。
超長距離から光属性の砲撃をしてくるレフキス。
雪を降らせていると思われる謎の魔物。
アルスは部隊を分けて個別に撃破する事にしました。
オグマはフォースを使うサジークの率いる部隊が担当する事になりました。
レフキスはムジェルとロキが担当する事になりました。
アルスとレティが謎の魔物に挑む事になります。
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ロキはアルスと別行動になるのが不服そうですがアルスの命令の有用性が分かるので従っています。
ロキは自分の事をレティの部隊と行動するには力不足と感じていました。
しかしムジェルからロキの能力を信用していると言われ嬉しくなっています。
ムジェルたちレティ部隊の面々はアルスがグラ・イーターを暴走させた時に臆することなく行動できた彼女を評価していました。
ロキは自分が思っている以上に強い魔法師として認知されているみたいです。
まあ彼女の目標はアルスの隣に居るのが相応しい魔法師になることみたいなので自己評価が低めなのは分かるけど。
もうちょっと自分を認めてもいいよね。
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レティは謎の敵を炙り出す為に派手に周囲を燃やす魔法を放ちました。
周囲の雪が綺麗に溶けてしまったよ。
雪を解かされた敵は再び雪を降らせてきました。
アルスが敵を発見する事になります。
雪を降らせたと思われる謎の魔物は巨大な蛾でした。
アルスはシェムアザと命名する事にします。
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アルスは謎の多いシェムアザを速攻で倒すのではなく時間稼ぎをしてロキとムジェルがレフキスを討伐する為のヒントを与える事にします。
アルスとレティの猛攻でシェムアザが追い込まれるとレフキスが超長距離砲撃(デミス・ブリューナク)を放ってきました。
これにより発射場所が分かるのでロキとムジェルが向かう作戦でした。
デミ・ブリューナクは周囲に漂う魔力を集めて砲撃する魔法です。
アルスは連射が効かないと予想していました。
しかしアルスの予想は裏切られる事になります。
レフキスは高速で広範囲移動して魔力を集めて連射してきました。
ロキとムジェルは必死に追う事になっています。
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オグマを追っていたサジークは他の魔物との戦闘で地中に落下する事になりました。
バナリスの地下には坑道が張り巡らされています、そこに落ちました。
坑道の奥に魔物の反応を感知したサジークはオグマだと確信したようです。
しかしオグマの使う魔術により意識を失って魔力を吸われる状態に陥ってしまいます。
そこにアルスからシェムアザ討伐の最終段階に入る事を教える魔力信号が届きます。
アルスの魔力信号を感知したサジークは意識を取り戻してオグマを討伐しました。
オグマは洗脳を得意とする魔物で戦闘能力は皆無だったようです。
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ロキとムジェルも際どい連携によってレフキスを倒す事ができました。
自分の役目を果たせたとロキは安心したのですが謎の魔力を感知して山頂に向けて走り出しました。
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アルスはシェムアザの能力分析を行いながら戦っていました。
先遣隊が行方不明となりレティは冷静さを失っていました。
無茶な攻撃を仕掛けて傷を負ってしまいます。
アルスはレティを連れて一時離脱する事にします。
向かった先は避難所として目星を付けていた洞窟です。
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アルスがレティに「脱げ」と命じてきました。
治療するんだと分かっていたと思うのですがレティは狼狽えています。
これは演技か?
手ブラでおっぱいを隠しているレティの背中側に回りアルスがレティの傷を縫う事になりました。
魔力を使い即席の麻酔効果を出しています。
アルス優しいと思ったのですがレティがお茶らけたので制裁を加えようとしています。
前も見るか?と言って負傷状態を確認しようとしてきました。
恥じらうレティに向かって、お前に恥じらいの感情なんてあるのか?と結構酷い事を言ってるよ。
結局前はレティが自分で確認する事になったようです。
アルス残念だったな。
まあアルスはレティの裸を見てもあんまり喜んでいなかったようですけどね。
アルスやっぱおかしいよ、もっと喜ぼうぜ。
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レティが戦闘可能と分かったのでシェムアザを討伐する事になります。
レティが自分の手で倒したそうだったのでアルスは彼女に倒させる事にしてサポート役に回る事にします。
レティは【M2-ポラリス】という蒼い炎を吹き出す魔法を用意していました。
アルスとレティが共同して【デトネーション】を改良した時に基礎理論を考案した魔法です。
アルスはレティがそれを実戦で使えるようになっていた事に驚いています。
しかし問題も内包していました。
魔力の余波が強すぎて放ったレティ自身が消滅する危機に瀕する事になります。
アルスが【テンプルフォール】という魔法で余波を中和する事で事なきを得ました。
レティはアルスの底知れなさに驚いています。
アルスはレティが最初から余波はアルスに何とかして貰おうと考えていたと知り辟易しています。
シェムアザを倒したのでバナリスを支配していた魔物が居なくなりました。
レティとアルスはバナリスを奪還したと喜ぶのですがロキから非常事態を伝える魔力信号を受け取りました。
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シェムアザを倒す前に雪がやんだのはロキが謎の魔術師を発見して攻撃を仕掛けたからでした。
しかし相手は強くムジェルは倒されロキも殺されそうになっています。
ロキを謎の魔術師が作った氷の剣が貫こうとしているところでアルスが助けに入りました。
ロキはとっても嬉しそうです、来てくれたと喜んでいました。
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アルスが相手の首を切ったのですが凍らせて止血されます。
アルスは目的を聞き出そうとしています。
謎の魔術師はグドマの研究がここまで有用だったとは、と驚いています。
アルスは謎の魔術師がグドマの関係者だったと知る事になりました。
【フェゲル四書】は実在したか、とかまを掛けると相手の顔色が変わりました。
謎の魔術師は今回は実験だったと言っています。
成果が出せたので帰らせてもらうと言って逃げようとしていました。
アルスは魔術を使わずに謎の魔術師を剣で切り殺しました。
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拠点に戻り負傷者の治療が行われる事になりました。
ロキも謎の魔術師との戦いで足と胸を負傷していました。
治療を終えたロキの元にアルスがやって来て彼女の健闘を称えます。
謎の魔術師の存在をいち早く察知して降雪を止めたのはロキでした。
アルスはロキのお陰でレティの【M2-ポラリス】の暴走を止められたと思っています。
アルスの称賛を受けロキは嬉しそうでした。
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ロキの病室にメンバーが集まりバナリス奪還作戦の総括を行う事になります。
アルスがこの戦いで得た情報をまとめ己の見解を説明する事になりました。
話の流れで【フェゲル四書】の存在も知らせる事になりました。
謎の魔術師がイノーベって名前だったと分かりました。
彼が魔法犯罪者集団【クラマ】の一員だった可能性が出てきました。
バナリスの魔物たちが連携したり不可思議な進化を遂げていたのはイノーベが何かしたからのようです。
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レティが音頭を取り死者を弔う儀式が行われる事になります。
彼女の部隊では毎回行われている儀式だそうです。
火酒が振舞われる事になりました。
アルスとロキは子供なので水が配られます。
ここでルイスがわざとなのか素で間違えたのかロキにも火酒を配ってしまいました。
火酒を飲んだロキが悪酔いしてしまいます。
ロキは飲むと面白くなるタイプでした。
気も大きくなるようですね・・・普段は言えない文句をアルスに対して言ってきました。
ロキは自分が役に立つって事をアルスに示したいそうですよ。
アルスはロキの本音が聞けて良かったと思う事にしました。
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アルスとロキが内地に戻る事になります。
別れの際にレティがアルスを勧誘してきました。
レティは自分の部隊を設立した当初からアルスを仲間に加えたいと思っていたそうです。
アルスのシングル魔法師が二人も同じ部隊に居る事はパワーバランスを崩す事になります。
軍部は絶対に認めないとレティも分かっているようですが軍部と戦うと言っています。
レティの部下たちもアルスを迎える事に好意的でした。
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ロキもアルスを畏怖の対象としてではなく人間として仲間として捉えているレティの部隊に入る事は好ましいと感じています。
レティの部隊内での振る舞いと彼女の部隊の様子を見ていたアルスも彼女の部隊に入る事に魅力を感じたようです。
いつもならすげなく断っていると思うのですが一瞬迷っています。
少なくない葛藤の末アルスは断る事にしました。
レティは今回の作戦行動を通じてアルスを説得しようと考えていたようですが少し足りなかったようです。
アルスはやり残したことがあると言って断りました。
アルスと別れたあとバナリスの平定を行っているレティの元にイノーベの遺体が消失したとの知らせが届きました。
これはヤバいな。
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アルスとロキは走って内地に向かっています。
アルスはイノーベの正体について考えていました。
アルスが気にしていたのはイノーベが氷魔法を使った事でした。
それを調べようとすると貴族のゴタゴタに巻き込まれるとの結論に達します。
アルスは負傷したロキに無理をさせていた事に気が付きます。
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恐縮するロキをおんぶして走る事にします。
アルスが立ち上がる時に一瞬止まったのでロキは自分が重いのでは?と心配になっています。
アルスは背中に当たるロキのおっぱいの感触に彼女の成長を感じ取ったようです。
負傷した幼少期のロキをおぶった経験からその違いを感じています。
それをロキに伝えない配慮は学んだようでなによりです。
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ロキはアルスがレティの誘いを断った理由を聞いてきました。
ロキはテスフィアとアリスへの指導が途中だったのでレティの誘いを断ったのか?と質問してきます。
アルスはそれもあるが理由の一つでしかないと答えます。
アルスが悩んでいると感じたロキは彼の内面に踏み込む覚悟を決めます。
ロキの真剣さにアルスは幼少期の話をする事にしたようですよ。
ロキは着実にアルスとの距離を縮めていっていますね。
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成分美少女戦闘訓練恋愛ハーレム
評価AAAAAACBB
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