ラノベの感想) クロの戦記 第14巻 異世界転移した僕が最強なのはベッドの上だけのようです (HJ文庫)


概略:
神聖アルゴ王国に到着したクロノは複数の作戦を同時に開始します。
イグニス将軍はクロノが考案した戦隊ヒーロー活劇に巻き込まれて行きます。
国王が認可した作戦と言われてしまい断れませんでした。
羞恥心を殺す為にキャラになり切る事にしています。
アリデッドとデネブには盗賊団を組織させて神殿派が使っている商人を襲撃させています。
イグニスに卸売市場を始めさせます。
エレインがそこで利益を確保しようと頑張っています。
戦隊活劇の梃入れを行う事になります。
執務が忙しいイグニスに代わってアクアが出演する事になります。
あんな恥ずかしい格好はできないと出演を渋るアクアに嫌なら悪の女幹部にすると二択を迫ります。
アクアは新しいメンバーとして参加する事にします。
アリデッド盗賊団は思いの外神殿派にダメージを与えました。
神殿派が盗賊団の砦を襲撃してきました。

レーベルHJ文庫
発行日2024/6/1
著者サイトウアユム
イラストむつみまさと
ISBN
雰囲気ヒーロー戦隊、新境地、嫌がらせ、ダイブ、テコ入れ、偽物、脅し、砦崩壊、刻印術でヒーロー、議長交代、手紙


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序章『炎の騎士レッドナイト』
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ミノタウロスが狼の獣人を率いてある村に現れます。
奴隷として売る為に子供を攫おうとしていました。
そこに正義の味方が現れます。
闇の騎士!ブラックナイト。
光の騎士、ホワイトナイト。
風の騎士、グリーンナイト。
大地の騎士!イエローナイト。
と名乗りを上げています。
ブラックナイトが高らかに「五人揃って六神戦隊ナイトレンジャーでありますッ!」と叫びました?
炎の騎士レッドナイトが居ない?と慌てています。
レッドナイト役のイグニスは物陰に隠れてフェイが諦めるのを待っています。
クロノに肩を叩かれて出ていかないの?と問われます。
クロノは監督役なのかな?
作戦の一環だと理解しているイグニスは仕方なく物陰から出ていきました・・・
クロノ達はヒーローを演出しようとしているようです。

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第一章『六神戦隊★ナイトレンジャー』
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フェイが演じているブラックナイトに声を掛けられてイグニスは物思いから戻ってきました。
彼らが演じている六神戦隊ナイトレンジャーはクロノが考えた作戦です。
神聖アルゴ王国は神殿の国政介入が増しています。
国王派と神殿派が勢力争いをしています。
困ったマグヌス国王はケフェウス帝国に助けを求めました。
クロノはアルコン宰相から命じられて国王派を助ける事になりました。
国民から人気を得る為に六神戦隊ナイトレンジャーなる興行を始めます。
ミノタウロスのミノと彼が率いる狼獣人が人々を襲いそれを助けるってシナリオになっています。
配役はフェイがブラックナイト、レオンハルトがホワイトナイト、リオがグリーンナイト、シオンがイエローナイト、イグニスがレッドナイトです。
建物の屋根から飛び降りてミノ達と対峙しています。
シオンだけは梯子を使って屋根から降りています。
五人で協力して放つナイトバズーカって必殺攻撃まで考えてありました。
フェリがノリノリで演じていますが台詞が曖昧でアドリブに頼っているみたい。
グダグダな出来だったのですがミノ達から人々を守る事ができました。
襲われていた人の中にイグニスの存在に気付く人が居ました。
イグニスは自分はレッドナイトだと強弁して納得させています。
演目が終わり移動する事になります。
馬車の中で反省会が行われています。
フェイはシロとハイイロから台詞を覚えろと駄目だしされています。
生真面目なレオンハルトが設定について質問してきました。
役名が全員ナイトなのは何でだ?と聞いてきました。
クロノはナイトで統一しないと戦隊ものっぽくないからと答えます。
レオンハルトは戦隊ものって概念を理解した訳ではないんですが同じ組織に所属していると分からせる為だねと好意的に解釈してくれます。
彼の存在は大きいね、滅茶苦茶な作戦なんですが何とか形を保てているのは彼の協力あっての事だね。
レオンハルトの指摘に他のメンバーは驚愕しています。
他のメンバーは台本の台詞部分だけしか読んでいませんでした。
設定資料まで目を通してくれたのはレオンハルトだけだったと分かりクロノは落ち込んでいます。
設定資料の最後に主題歌まで載ってたみたいですが途中までしか歌詞が書かれていません。
理由を問われてクロノは正直に途中で怠くなって止めましたと答えます。
レオンハルトはそういうことかと納得してくれます。
本当に良い人だな。
クロノ達がイグニスの屋敷がある街に到着します。
クロノは散策する事になりリオが護衛に付きます。
フェイも同行したそうでしたが台詞を覚えろとシロとハイイロに迫られ断念します。
リオはクロノと腕を組んで街に繰り出します。
途中で仕入れを終えたエレインと出くわします。
エレインはさっぱり儲からないと嘆きますが嘘でした。
彼女は神聖アルゴ王国の羊毛を仕入れて自由都市国家群で高値で売りさばこうと画策していました。
クロノが欲をかき過ぎない方が良いと指摘すると反論してきたよ。
彼女は部下たちの為にも取れるモノは取っておきたいんだと返しました。
クロノはエレインの考えに理解を示します。
羊毛は仕入れたけど加工できる人手に困っていました。
クロノは神聖アルゴ王国からの難民に仕事を与えて欲しいとお願いしています。
イグニスを手伝う為にアクアという軍服を着た女性が現れます。
アクアはイグニスの片腕を吹っ飛ばしたクロノに興味があると言ってきます。
クロノはすかさずそれは嘘だと言い返します。
ファーストネームで呼び合う間柄なのに彼の腕を吹っ飛ばした自分に興味を持つ筈は無いと指摘します。
アクアがクロノに興味を持っているのは本当のようですがクロノは信じません。
パトロンになって欲しいとか、復讐を手伝って欲しいとか、お家再興の為に援助して欲しいとか言い出すんだよね?と問います。
アクアは自分は尽くす女よと売り込みますが不発に終わります。
はい、出ました!尽くす女尽くす女!そんなことを言いながら下心があるんですよね?分かっているんですよ、畜生!
アクアはクロノがこれまで出会ってきた女性に問題があるだけで自分は違うと言ってきます。
クロノは良い思いをしていますが苦労もさせられているので初対面の女性に対して厳しい審査基準を持ったようです。
イグニス将軍の家に向かう事になります。
宿の決まってないアクアが泊めて欲しいアピールをしてきますがイグニスは気付きません。
クロノが察して助け舟を出してあげます。
この辺りに女性にモテる要因が見えているね。
アクアもイグニスの屋敷に泊まる事になりました。
アクアはイグニスに惚れているみたいね・・・クロノが手を出す可能性は薄そうだ。
イグニスの家に向かう前に酒場で飲んでいる神官さんを迎えに行く事になります。
クロノが支払いをしていますね。
イグニスが他人の金で飲む酒は美味いか?って嫌味を言うんだけど通用しないな。
神官さんは少し不機嫌になりますが他人の金で飲む酒は美味いと言い切りました。
リオが神官さんを酒場で飲ませていた理由を聞いてきます。
クロノは今回の作戦では複数の案を同時に進行させるつもりです。
相乗効果を狙っているので打てる手はどんなことでもするそうです。
クロノが神官さんのおっぱいを叩いて歩けるか確認しています。
これにリオが過剰に反応しているね。
クロノは男なら誰でもおっぱい好きと主張しています。
クロノは神官さんに向き直り真面目な話をしています。
イグニスから神官さんが街にやってくるので神殿の影響を免れていると聞いたと教えます。
神官さんはちょくちょく遊びに来ているんだと答えます。
ちょくちょく来ている割には酒場のミレルとは顔見知りでは無いようです。
指摘すると神官さんが焦っているね。
友達は多い方じゃし、友達百人くらいおるし。
クロノは見栄を張らなくていいですと返します。
クロノは神官さんが人々と関わりたいと考えていると見抜きました。
神官さんはクロノの鋭さに感心しています、自分の後継にならないか?と誘ってきます。
クロノは俗世に未練があるのでと断ています。
イグニスの家に到着したら夕食になります。
クロノが神官さんに風呂に入るか質問してきます。
神官さんは風呂場でのニアミスを期待しているのか?と勘繰ります。
クロノは飲みすぎの神官さんが風呂場で溺死しないか心配してきました。
クロノは神官さんを揶揄っているようですね。
リオが苦笑して楽しそうに話すなって思ったのさと指摘します。
クロノは神官さんと話すのは楽しいと答えます。
神官さんは一度は社交辞令では?と疑いますがクロノが本心だと伝えると赤くなって照れています。
クロノはチョロと思いましたが口には出しません。
悪辣だなあ。
クロノはアクアに挨拶します。
彼女は警戒していますがまだ正式に挨拶してないとイグニスに指摘されて慌てています。
神聖アルゴ王国で将軍を務めるアクア・アルファードです、と自己紹介しました。
クロノは神聖アルゴ王国の将軍が六人居る事を知りません。
ミノ、シロ、ハイイロ、エレイン、レオンハルトは知っていました。
火のイグニス、水のアクア、地のテッラ、風のウェントス、光のルクス、闇のノックスだそうです。
エレインが光と闇を捕捉してくれました。
ちょっと自慢気ですね、副業で情報屋もやっていると言っている。
クロノの部屋に神官さんがやってきました。
一緒に飲もうと誘ってきます。
クロノが静かに扉を閉めるとドンドンと叩かれたので仕方なく扉を開けます。
クロノは今日はいいなかなーと言って酒の誘いを断るね。
神官さんは酒の勢いに乗じてワシを押し倒そうとしとるじゃろ?と疑ってきます。
クロノは誤魔化そうとしますが詰め寄られてしまったので正直になります。
神官さんの魅力的なおっぱいが迫ってきたので正直に言ってしまったのね。
機会があればズブッといっちゃいたいなって思ってますよ、当然、と答えました。
神官さんからは碌でなし呼ばわりされるね。
神人をそういう目で見るのはどうなんじゃ?と疑問を呈されます。
クロノは自分は毛色の違う男ですからと答えました。
毛色って言葉から神官さんがクロノの側頭部に存在するハゲを話題にします。
クロノはハゲじゃないですよ!と大声で否定しています。
男は髪の毛が薄くなっていると指摘されただけで絶望的な気分になり、直接的な言葉を口にされただけで死にかねないナイーブな生き物なんです。
間違っても「ハ」で始まる言葉を口にしてはいけませんと説明しました。
神官さんはクロノの迫力を押されて納得しているね。
クロノは僕とお酒を飲むときはズブッとされちゃう覚悟をしてきて下さいと言って神官さんを帰らせます。
神官さんは一緒に酒を飲むだけでそんな覚悟できる訳ないじゃろ、と溜息混じりに言って帰っていきました。
続いてリオがやってきました。
リオからクロノが新境地を開拓しようとしていると小耳にはさんだんだが?と指摘されます。
リオが新境地を開拓したいなーとおねだりしてきますね。
リオは攻守交代を要求してきますね。
クロノは殺されかけた苦い経験を思い出しています。
安全なプレイを考えだすね。
クロノが全裸でリオの前に正座して彼女の足でして貰う事になりました。
足で踏まれて大きくなるクロノを見てリオがサディスティックな笑みを浮かべています。
リオは大変満足していらっしゃる。
クロノにフラれた神官さんはイグニスの部屋に向かいます。
イグニスも一緒に飲むのを断っています。
神官さん物凄い美人なんだけど性格が明け透け過ぎて色香不足に陥ってない?
エレインならもっと上手に誘いそうだよね。
イグニスはクロノの事をどう思うか質問してきました。
神官さんは自分の後継にと思っていると答えます。
イグニスはそれほどか?と驚いていますね。
イグニスはクロノを悪い男ではないと考えていました。
彼の答えを聞いた神官さんはお主は愚かじゃなと指摘します。
イグニスは今は味方だがいずれ敵に戻ると思いクロノに心を許せないと考えているようです。
神官さんはマグヌスが受け入れたのでイグニスにできる事は協力する事だけだろと指摘します。
協力すると決めたならとことんまで突っ走てみろと励ましています。
イグニスはそこまでしていいモノか悩んでいます。
純白神殿の大神官アルブスが会議の場に向かいます。
途中で警備の兵士に白い炎を生み出す神威術を見せています。
彼はそれしか神威術を使えません。
アルブスは自分が大神官に指名された日の事を思い出しています。
アルブスは特段信心深い訳ではありません。
他人よりも優れているのは金を集める手腕だけでした。
皮肉な事にそれを評価されて大神官に任命されました。
組織を維持するには金が必要で対立を招くので過度の信仰心は不要でした。
他の大神官候補は信仰心の高さゆえに大神官になれませんでした。
真面目な者ほど大神官の座から遠ざかるとは実に悪辣ですが自分が後継を選ぶ時も同じことをするだろうと考えています。
神殿派の大神官が会議をしています。
五合会と呼ばれるようになった会議です。
元は漆黒神殿の大神官に対抗するべく組織されたらしいですが本懐を遂げる機会は一度もありませんでした。
今では神殿間の利益調整をする場となっています。
神殿とは営利企業に近い存在になっているようですね。
集まったのは純白神殿の大神官アルブス、真紅神殿の大神官ルーフス、翠神殿の大神官ウィリディス、黄土神殿の大神官フラウム、蒼神殿の大神官レウムです。
彼らはイグニスの動向を探っているようですよ。
イグニス将軍のもとにレウムの手駒を間者として潜ませています。
イグニスが商人に書簡を送っている事を掴んでいますね。
村々を回って芝居を披露している事も掴んでいます。
レウムはイグニスがドサ回りをして民草の支持を得ようとしていると笑っています。
アルブスは確かに哀れだが気を引き締めていきましょうと促しています。
レウムは笑いを噛み殺していますがルーフス、ウィリディス、フラウムの三人は神妙な面持ちで頷いています。
レウムだけが世情を読めてないような?

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幕間『略奪、アリデッド盗賊団』
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レオンハルトの指導を受けたデュランとブルーノはアリデッドとデネブの部隊に配属されました。
エルフに従うなんてと反感を抱きましたが彼女達が親征の生き残りで時間をかけて情報収集している事を知り生き延びる為には従った方が良いと考えるようになります。
そして初陣を迎えます。
デュランは死なないかビビっているようですね。
ブルーノの方も緊張していてちんこを弄っています。
決してアリデッドとデネブに欲情している訳ではないよ。
アリデッドが掛け声を掛けてデュラン達が答えます。
声が小さかったのでやり直させていますね。
アリデッドはノリを大切にしています。
原生林を駆け街道に飛び出します。
街道を走っている商人の幌馬車に襲い掛かりました。
アリデッドとデネブが護衛の騎士を落馬させます。
デュランとブルーノは落馬した騎士を無力化する役目を担っていました。
ビビりまくりのデュランは何度も棍棒で騎士を殴りつけています。
ブルーノにそれ以上やると殺してしまうと止められます。
二人は騎士を縛り上げて無力化に成功しました。
アリデッドが商人と交渉を始めます。
事前に作戦上のルールを説明されてるようですが全て忘れています。
死にたくなければ有り金と荷物、幌馬車ごと寄越せと要求します。
商人はそんなことされたら首を括るしかありません、どうかお慈悲を!と叫びます。
アリデッドは慈悲の心があれば盗賊なんかやってない、初めて会った相手の慈悲にすがるなんて何様ですか?と不満そうです。
デネブがルールを守れと指摘してきます。
アリデッドは食料品と幌没収で勘弁してやると言い直します。
話しが纏まりそうだったんですが護衛の騎士が「殺せ」と主張します。
生き恥を晒したくないので殺せと言ってきます。
商人に確認を取ると滅相もないと否定してきますね、そりゃそうだ。
アリデッドがもっといい傭兵を雇った方がいいと指摘します。
すると騎士が激怒します・・・我々は神殿騎士だ!と叫んでいるね。
傭兵風情と一緒にすんなって事みたいね。
商人が先の戦争以来、国境でお金を払って神殿騎士に護衛してもらう事になったと教えてくれました。
神殿騎士は生きて虜囚の辱めを受けようとは思わない殺せと主張します。
殺しちゃダメルールがあるのかアリデッドは彼の願いを叶えて上げる事はできません。
とりあえず拷問しとく?と言うとデネブに窘められます。
とりあえず拷問で訳が分からないよ。
拷問役を押し付けられてはたまらないのでデュランとブルーノはだんまりです。
アリデッドは裸に剥いて街道に転がしておこうと閃きます。
デネブも反対しませんでした・・・それくらいなら許容範囲かと思ったようです。
慈悲深いアリデッドはパンツは残してあげる事にします。
デュランとブルーノは脱がし役となりました。
本当に悪く思わないでねと考えています。
アリデッドとデネブに脱がされるならご褒美感があるんですがデュランとブルーノではねー。

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第二章『新たなる戦士、その名は--』
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ナイトレンジャーの興行は順調に進んでいます。
イグニスはナイトレンジャーの仮面を被っている時はキャラになり切る事にしたようです。
自分をレッドナイトと思い込んで羞恥心を払拭しました。
子供たちからもレッドナイトと声援を受けるようになっています。
しかし問題も顕現化しました。
ナイトレンジャーはミノ達が扮する悪役をやっつける活劇です。
神威術が使えないうえ運動神経が良いとは言えないシオンは活躍の機会が無く不人気です。
大きなお友達が物陰から熱視線を送っていますが子供たちには人気がありません。
きっと巨大な乳が揺れるので大きなお友達が増えたのね。
悩めるシオンにイグニスは一緒に人気向上の策を練ろうと言っています。
アクアがイグニスと声を掛けると無視されました。
アクアが強い口調でイグニスと呼びかけると俺はレッドナイトだと言い返されます!!
一人称も俺に変っていますね。
アクアがレッドナイトのマスクを剥がそうとすると逃げられます。
凄まじい攻防が始まりました。
フェイが目を輝かせて攻防を見ています。
興行が終わってメラデに戻ってきました。
クロノはリオを伴い視察に向かいます・・・イグニスが付いてくるね。
リオがイグニスを「レッド好感度がアップしたみたいだね?」と揶揄うと私をレッドと呼ぶなと怒鳴られました。
どうやらマスクでレッドナイトはオンオフされるようです。
市場でエレインと遭遇します。
エレインから困った噂を聞く事になりました。
神聖アルゴ王国と自由都市国家群を繋ぐ街道に極悪な盗賊団が出ると教えられます。
アリデッドとデネブに頼んだ作戦の事ですね。
逆らうとパンツ一丁で街道に転がされると教えられます。
パンツ一丁で転がされるのは神殿騎士だけだそうです。
クロノは加減をするようにと伝えてあったのですが二人が嬉々として神殿騎士を剥いている姿が脳裏を過ります。
クロノはイグニスに神殿騎士がどんな人たちなのか質問しました。
碌でなしだが自身を神殿と同一視している輩が多いので質が悪いと教えられます。
辱めを受けたとなれば神殿の威光が汚されたと考えて報復に乗り出すとも言われます。
クロノは報復が実行されると危ぶみますが、商人を襲う作戦を取っているのでどうせ恨みは買う事になる。
だったらアリデッドとデネブを注意する必要は無いなとの判断を下しました。
神官さんが居るかもと思い酒場に向かうとミレルが掃除をしていました。
まだ営業時間ではないらしく神官さんは来てないそうです。
神官さんをどう思っているのか問うと面白い話をしてくれます。
ミレルは神官さんがたまに面白い話をしてくれると言っています。
王様の話という昔話が面白かったと教えてくれました。
イグニスの屋敷に戻るとフェイとレオンハルトが訓練をしていました。
フェイは大きな成長を遂げています。
レオンハルトと拮抗する腕前を披露しています。
フェイはゆっくりした動きでレオンハルトの攻撃に対応していました。
それを見たイグニスが神官さんの動きだなと教えてくれます。
神官さんの戦いを見た事があるのか?と問うと幼い頃に挑んだ事があると言われます。
昔から神官さんは飲んだくれていたそうですよ。
それを正す為にイグニスは神官さんに挑んだそうですが疲れ果て動けなくなるまで攻撃をかわされ続けたんだと教えてくれました。
レオンハルトとフェイの訓練はレオンハルトの勝利で終わりました。
リオがフェイの上達ぶりに感嘆しています、もう剣技だけでは彼女に勝てないと言ってますね。
レオンハルトがフェイを勧誘し始めました。
すかさずクロノが割って入り勧誘は止めてくれと言っています。
レオンハルトは待遇に不満はないか聞いているだけだと言い返してきました。
クロノはレオンハルトを呪う事にします。
呪いの言葉を唱えていると茂みから神官さんが出てきました。
呼んだかの?と問われてクロノは呼んでない帰れっと叫んでいます。
本気で祈ったのに神官さんしか出てこなくてがっかりです。
おっぱいくらい揉ませてもらわないと割りに合いませんと叫びます。
神官さんは呆れていますがクロノが持論を展開してくるよ。
神官さんは破廉恥な格好をしているのでおっぱいを揉ませてくれないのは間違っていると訴えます。
神官さんはクロノの思考が間違っていると言い返しています、まあ当然だよね。
諦め悪くクロノはどうでしょうか?と問いかけます。
神官さんは揉ませてくれと言ってはいるがいざ揉めるとなったら怖気づくヘタレだと予想します。
「ふはは!いくらでも乳を揉ませてやろう、ヘタレめがッ!」と叫んで胸を張りました。
クロノは「じゃ、遠慮なく」と言って神官さんのおっぱいに飛び込みました。
神官さんは「ぎゃーッ」と悲鳴をあげる事になりました。
力づくで振り解くとクロノを殺してしまいかねないので自分では振り解けません。
神官さんのおっぱいを堪能したクロノは自分から離れました。
そして神官さんにレオンハルトをやっちゃって下さいと命じます。
神官さんはおっぱいを堪能したうえで命令を聞いて貰えると思っているのか?と不服そうです。
神官さんの攻撃が無いと分かりレオンハルトがほっとしています。
神官さんの強さをレオンハルトに聞いてみると彼の百倍は強いと言われます。
レオンハルトの強さを一レオンハルトとすると神官さんは百レオンハルトだそうです。
それを聞いたクロノは神官さんを手に入れるのは悪い取引ではないと考えます。
神官さんに神殿を寄贈したら身を委ねてもいいって本当ですか?と問いかけます。
神官さんはちょっと嬉しそうだね、神殿を寄贈してくれれば身を委ねても良いと言ってきます。
リオが危機感を持ち買春は感心しないよと言ってきます。
クロノは神殿一つで百レオンハルトが手に入るなら安いかなって考えていると答えます。
リオはそういうことかと納得しています。
クロノは改めてレオンハルトにフェイの引き抜きを止めて欲しいとお願いしようとします。
リオがフェイを信じてやれと助言してくたよ。
フェイは丁重にレオンハルトの誘いを断りました。
クロノに愛と忠誠を誓ったので浮気はよくないでありますと答えました。
クロノはシオンを活躍させる方法を考えますが何も思いつきません。
散歩の為に庭に出るとシオン、ミノ、シロ、ハイイロが羊肉を使った料理を作っていました。
羊肉の匂いのキツさをどうするのか疑問に思っているとハーブを抱えたアクアが戻ってきました。
彼女は水を生み出す神威術を使ってハーブを洗い鍋に入れています。
ハーブで匂いを緩和させるのね。
アクアが使っている神威術を見たクロノがナイトレンジャーのテコ入れ策を思い付きます。
夕食の席でシオンが作っていた炊き出しをどこで行うのかって話題になりました。
イグニスはその準備がありナイトレンジャーの活動を控えたいと言ってきます。
フェイはナイトレンジャーは解散になるのかとガッカリしていますね。
クロノが継続するアイディアはあると言い出します。
アクアさんリーダー交代です、新リーダーとして、と言おうとして拒絶されました。
あんな恥ずかしい真似はできないと言っています。
その場にはナイトレンジャーをやっているレオンハルト、リオ、フェイ、シオンが居るので場が静まります。
レオンハルトがリーダー交代はありなのか?と問いかけてきます。
クロノは元の世界でネットサーフィン中にヒーローもので主役が交代するのはアリとの情報を得ているので有りと答えます。
イグニスから順番で梃入れ案のイラストを見る事になりました。
最後に見たアクアはイラストが描かれている紙を丸めてクロノに投げつけてきます。
「変態ッ」と叫んでいるね。
クロノが見せたイラストは悪の女幹部のイラストでした。
新リーダーになるのが嫌なら悪の女幹部になれって事のようです。
アクアは死んでも嫌、こんな格好をしたらお嫁に行けなくなっちゃうと必死です。
イグニスに助力を乞いますが失敗しました。
クロノはナイトレンジャーは帝国の正式な作戦です。
アルコン宰相もマグナス国王も認めています。
僕の命令は国王陛下の命令って事ですよ、どうしますか?と問いかけます。
殆ど脅迫と言えますが権威を持ち出されてアクアは折れるしかなくなります。
悪の女幹部よりはマシと考え新リーダーになりました。
新たな興業が始まります。
アクアは水の騎士ブルーナイト、六人目のナイトレンジャーよと自棄っぱちに叫んでいます。
神殿派の会議で街道に出る盗賊が話題になっています。
国王が討伐隊を出さない事に不満を示しています。
盗賊さわぎも帝国の支援の一環なのでは?と疑っているね。
騒ぎが支援の一環なら神殿派の財政にダメージを与えるつもりでは?と予想しています。
盗賊が討伐されれば元に戻るはずって意見とそうはならないって悲観的な意見が出ています。
イグニスが始めた卸売市場は取引するために収める税が安いので商人を取られてしまうとの懸念を示しています。
神殿派が通行税を下げれば商人達は戻ってくると思いますって意見も出ているね。
通行税を下げるとレウムの取り分が減ります。
アルブスは彼が馬鹿なことを言い出さなければいいんですがとの不安に駆られています。

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幕間『防衛、アリデッド盗賊団』
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商人から奪った幌を使ってアリデッドとデネブは見事な砦を作りました。
デュランとブルーノ達は建設作業に従事したのでその凄さが分かっています。
配下を並ばせてアリデッドが砦のお披露目会をしています。
要領の良いブルーノは質問は無いか?と問われて砦建設に使った知恵がどこからもたらされたのか質問しています。
アリデッドは帝国一の知恵者としてワイズマン先生の事を紹介しています。
デュランがワイズマン先生を知っていると分かったので説明を任せます。
要領が悪いデュランはワイズマンが軍学校の教師だったと説明するんですがアリデッドに不満を抱かれます。
アリデッド・フライングクロスチョップを貰う事になりました。
デュランは世渡りが下手だな。
そこへ行くと適当にノリを合わせられるブルーノは世渡り上手だね。
アリデッドはワイズマン先生はクロノの先生なのでクロノの功績はワイズマン先生によってもたらされたと説明し直しました。
アリデッドは自己アピールが下手なワイズマン先生の功績を称えたいようです。
彼を称える事で教え子の自分も凄い人物って事になるって理論を展開していますよ。
アリデッドの元に幌馬車が接近中との連絡が入ります。
アリデッド盗賊団は出撃します。

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第三章『偽ナイトレンジャー現る』
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執務を終えたイグニスは街の視察に向かいます。
そこで商人と取引を行っているエレインを発見しました。
取引が終わると商人はこそこそと帰っていきます。
イグニスの存在に気付いたエレインは彼に椅子を勧めてきました。
イグニスはエレインから商売の調子を聞き出すことにします。
エレインは卸売市場を利用しているのはまだ小規模な商会ばかりなんだと教えます。
イグニスは卸売市場が盛況であると感じていましたがエレインに言わせるとまだまだだそうです。
エレインが手形の発行を始めていると教えてくれました。
イグニスは自国の商人がよく信用したなとの疑問を持ちます。
エレインはシナー貿易組合には一ヵ月の実績があると答えますがイグニスは納得できません。
何か裏があると考えそれに気付きました。
通行税は所持している金や商品にかけられます。
お金をシナー貿易組合の手形に代えておけばその分の税は取られなくなります。
商人は税逃れに利用する為に手形を使っているのね。
エレインはイグニスが手形の発行を止めろと言うなら考えると言っています・・・
イグニスは選択を迫られる事になりました。
イグニスは神官さんのとことんまで突っ走れって助言に従う事にしました。
エレインに頼んで金貨一枚分の手形を発行して貰います。
イグニスが手形を発行して貰った事で税逃れをしているって商人達の後ろめたさは消えました。
クロノはシオンと共にアヴィオール領クーニックに炊き出しに来ています。
フェイ、レオンハルト、リオ、アクアが同行していました。
フェイとレオンハルトには散歩に行ってもらいました。
クロノとリオはシオンの給仕を手伝う事にします。
シオンは生活困窮者に炊き出しを受け取って貰えるのか不安そうにしていますね。
神聖アルゴ王国は人と神の距離が遠いので受け取っても良いモノか悩んでいます。
宗派が違う事も気にしているようですがシオンが優しい笑顔で問題無いと説明しています。
シオンは我々は黄土にして豊穣を司る母神の愛を届けること、大地の恵みを分かち合うことを使命としています、と説明しました。
炊き出しは成功に終わりました。
成果が出た事でシオンに蟠っていた負の感情が洗い流されます。
クロノが食器洗いをしているとシオンがやってきました。
シオンがとても立派なおっぱいを持っていると知っているのでクロノは生殺し感を味わいます。
シオンは食器洗いをしているクロノが不思議なようですね?
クロノは偶にやっているから大丈夫と答えています・・・女将を怒らせた時に食器洗いをさせられているようです。
シオンは炊き出しが成功した事を喜んでいます。
ナイトレンジャーではお役に立てなかったので嬉しいと笑顔を見せてきます。
クロノは僕たちお付き合いしてますよね?と確認したくなりました。
周囲に誰も居ない事を確認してから声を掛けようとしたらシオンも何か言おうとしてきました。
シオンに先に言ってもらうにします。
シオンはクロノが無限の選択肢なんてないと言ってシオンを励ました時の話をしてきます。
クロノが神官を止めるって選択肢を示してくれたので選んだんだと思います。
これからも神威術が使えないこととかを悩むと思うが自分の選択に価値を与えられるように頑張っていきたいと所信表明を行いました。
困った事になったよ。
クロノはシオンに付き合っているよね?と確認したかっただけなんですが言えない雰囲気になってしまいます。
困っているとアクアが戻ってきました。
どうぞどうぞと椅子代わりの木箱を差し出します。
クロノに強要されてナイトレンジャーに出演する事になった彼女は疑っています。
木箱を小突いて罠が無いか確認してますね。
クロノはアクアと話すことでシオンに話しかけていた事実を誤魔化そうとしています。
炊き出しの終了報告に行っただけなので何も無かったと言われて会話終了です。
シオンが話の続きを促してきます。
困っていると血相を変えたフェイが駆け込んできました。
フェイは偽物が出たと言っています。
クロノはシオンとの会話を終わらせる為にフェイの話に乗っかります。
フェイに連れていかれた先ではナイトレンジャーの興業が行われていました。
リオとレオンハルトも見に来ているね。
興行に巨乳を揺らしている悪の女幹部が居たのでクロノが瞠目しています。
アクアが拒否したので本物には登場してないようですが偽物はその破壊力を理解しているようです。
偽物は六人の女性にナイトレンジャーをやらせています。
ビキニアーマーを身に着けているので大きなお友達が大歓声をあげていますね。
偽物達は本物よりも演技力がありました。
リオは彼女達を雇ってナイトレンジャーを任せてしまっても良いのでわ?と考えます。
フェイが猛烈に反対してきました。
彼女はまだまだナイトレンジャーとしてチヤホヤされたいと主張しています。
クロノは偽物に好き放題やられて王室派の評判を落としたくない。
神殿派の工作である可能性もゼロじゃない、放置はできない。
それにナイトレンジャーの絵本とかデラックスナイトブレード、なりきりナイトレンジャーマスクの発注をかけてしまった。
物販に影響して在庫を抱える羽目になってしまうと恐れています。
リオはクロノは商売に向いてないと呆れています。
リオが抹殺してしまうか質問してきました。
フェイも同意見のようですね。
クロノはいきなり殺すのは不味いと考えます。
フェイがクロノのやり方は甘いと指摘します。
まず大事なのは「分からせ」だ、立場の違いを分からせるのが一番大事だと訴えます。
背後関係を洗ってから分からせる事になりました。
リオに偽物の情報を集めさせる事にします。
夜になりクロノ、フェイ、リオ、レオンハルト、アクアは領主宅の裏口から出発します。
荒事が苦手なシオンはお留守番です。
アクアは犯罪行為に手を染める事に忌避感を示しています。
フェイが責任は全てクロノが取ると請け負ってしまいます。
責任者は責任を取る為に存在しているでありますと言われてしまいクロノは引けなくなりました。
リオが調べてくれた酒場兼宿屋に向かいます。
レオンハルトとフェイは偽モノが泊っている部屋に面した通りで待機する事になりました。
逃げ出した場合に捕縛する役目のようです。
クロノ、リオ、アクアの三人で乗り込みます。
酒場に入ると神官さんが飲んでいました。
店主と思しき女性からもう看板なんだと言われます。
クロノは金貨が入った革袋をテーブルに置きます。
神官さんが手を伸ばしたので手を叩いています。
クロノは迷惑料として店主にお金を渡しました。
それから旅芸人に扮した盗賊を追っていると説明して協力を頼みます。
神官さんが「くくく」と笑っています。
クロノが舌打ちすると傷ついたみたいね。
神官さんがクロノが必死になって嘘を吐いているのが可愛いから笑ってしまったと言ってきました。
店主に嘘がバレてしまいクロノは選択を迫られます。
拘束すべきか?と悩んでいるクロノに神官さんが驚きの事実を告げてきます。
神官さんと店主は知り合いで頼めば大体のことは聞いてくれるそうですよ。
確認すると小さい頃に怪我を治してもらった事があるので神官さんの頼みなら多少の無茶は許容すると言ってきました。
クロノは、何で先に教えてくれなかったんだと神官さんを咎めます。
神官さんはどうしてワシが悪い事になっておるんじゃ!?と不満そうですね。
クロノは先に言ってくれれば金貨十枚も払わずに済んだんだと憤りを示しています。
リオが音を消してからクロノはスタングレネードを偽物が泊っている部屋に投げ入れました。
大きな音が響くと予想いてたんですが無音でした?
部屋の中に入ると七人の女性が耳や鼻や目から血を流して倒れていました!?
何で?こんなに威力は無いはずと思っているとリオが説明してくれます。
彼女の神威術で音を遮断したのが影響しました。
部屋から全く音が漏れないのでスタングレネードの威力が上がってしまったのね。
神官さんに急いで治療してもらう事になりました。
リオが店主から旅芸人の素性を聞き出してくれました。
スヴェル一座というそこそこ有名な旅芸人の一座らしいですが悪の女幹部をやっていたミュラが座長になってから人気が今一つだそうです。
落ち目の旅芸人の一座が焦って偽物を演じていたと考えられます。
フェイがクロノの元に椅子を持ってきました。
クロノがちょこんと腰掛けると駄目だしをされます。
もっと深く座って足は開いて欲しいとお願いされます。
理由を聞くとクロノが一番偉いと示す為だと言われました。
気絶していたミュラが目を覚まします。
クロノはまずは落ち着いてと言おうとしたんですがミュラが全力の謝罪を始めます。
何でもしますから皆を殺さないで下さいと懇願されます。
クロノは怖がられている状況を利用する事にするね。
低い声で顔を上げろと命じます。
怖がっているミュラはスヴェン一座の座長ミュラと申しますと答えました。
誰の差し金だと脅すと訳が分からないようですね・・・
ミュラは誰からも命令は受けていないと答えます。
続いてナイトレンジャーの興行をしようと考えた理由を問いました。
ミュラは言い難そうにしていましたがクロノが脅すと理由を語り始めます。
苦境に陥ってた彼女達は本物のナイトレンジャーの興行を見たのね。
偽ナイトレンジャーの興行で万雷の拍手を貰い気力を取り戻した事を情感たっぷりに語りました。
ミュラは泣きながら笑うという離れ業を披露してくれます。
クロノはミュラ達にナイトレンジャーを譲る事にしますが十分な脅しも掛けておきます。
金貨十枚が入った革袋を渡します。
この街での興行を終えたらフォマルハウト領メラデにあるイグニス将軍の屋敷に来い。
そこで沙汰を告げる。
約束を破った時は、分かっているよな?と脅しておきました。
ミュラは決して約束を違えるような真似はいたしませんと答えます。
クロノがならばいいと答えると彼女は意識を失いました。
極度の緊張から解放されて恍惚とした表情を浮かべていました。
フェイがスヴェル一座をどうするのか質問してきます。
クロノはナイトレンジャーの活動を任せられないかと考えていると答えます。
フェイはすかさず反対してきましたがアクア、リオ、レオンハルトはクロノの意見に賛成でした。
イグニスの負担や自分たちの活動範囲を考えると妥当な決断だと言われてフェイは折れます。
神官さんがミュラの泣きながら笑う表情に驚きを示します。
長生きしているが初めて見たと告げるとレオンハルトは見るのは二度目だねと言ってきます。
リオがどこで見たのか問うとレオンハルトはクロノを見てきました。
クロノは親征でアリデッドとデネブを庇う時に泣きながら笑うという離れ業を披露していた事を思い出します。
察したリオがクロノは演技派なんだねとの感想を述べます。
クロノは溜息混じりにアリデッドとデネブを助ける為に必死だったんだと答えました。
仲間を守ろうとしたミュラは良い座長って事だね。
クロノは良い人材を得たようだ。
神殿派のレウムが盗賊の討伐に乗り出さない国王を非難しています。
クロノが参加しているナイトレンジャー興行よりもアリデッドとデネブが行っている盗賊行為が効果を上げていますね。
盗賊の跳梁跋扈により税収が減ってレウムが切れかけています。
議長を務めるアルブスは穏便に済ませようとしますがレウムは折れません。
我々が盗賊を討伐するしかないだろうと言い出します。
アルブスは異端審問官や神殿騎士を動員しても勝てるか分からない。
負ければ神殿の権威が傷つくと言って反対します。
レウムは勝てばよかろうと言って取り合いません。
アルブスが神殿の権威を守らねばと主張すると権威はお前が守れば良いと言われます。
レウムは真紅神殿のルーフスに目を向けてから盗賊の討伐は蒼神殿と真紅神殿で行うと告げてきます。
真紅神殿が発言力を持つにはイグニス将軍が死ぬか、何処かで賭けに出るしかありません。
ルーフスはレウムの口車に乗ってしまい抱きこまれたようです。
アルブスは失敗に終わった場合責任を取る覚悟があるのか問いました。
レウムは覚悟があると言っていますね。
アルブスにも責任を取ってもらうと言ってくるね。
レウム達が勝った時は静観する事を選んだアルブスに責任を取ってもらうと言ってきました。
アルブスは盗賊の討伐に成功したら議長の座を譲ると答えました。
ってことはアルブスはレウム達では盗賊に勝てないと思っているのね・・・意外なほどに情勢に通じていると見える。
レウムは既に勝った気になっていますね。

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幕間『壊滅、アリデッド盗賊団』
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アリデッド盗賊団の砦に神殿騎士が攻め込んできました。
敵騎兵の一騎が出てきて降伏勧告をしてきます。
アリデッドはデュランに応答を任せる事にします。
デュランは自分で考えるのが苦手なようで何と言おうか困っています。
アリデッドの言った「馬鹿め」って台詞を復唱してしまいアリデッドチョップを貰います。
アリデッドは相手を馬鹿にしつつ味方の士気を上げるような事を言うんだよと助言します。
デュランは頭の回転が鈍すぎるね上手く言葉が出てきません。
友達同士でも喧嘩になりそうな言葉を言うんだと助言されてようやく思いつきます。
「おかんとやってろッ!」と叫びました。
一瞬空気が凍り付きますが味方の士気は大いに上がります。
口々に罵詈雑言を吐いています。
家に帰っておかんとやってろみたいなぁッ!
犬でも孕ませてろッ!
そん時は名付け親になってやるぜッ!
騎兵が激高しています。
アリデッドは攻撃を命じました。
デュランは初めて人を殺すことになりました。
騎兵を使って攻めてきたので良い的になっています。
騎兵では攻め落とせないと判断した神殿騎士達は木の陰に逃げ込みます。
二人の神威術士が出てきて神威術を使って砦の破壊を狙ってきました。
矢を射かけますが神威術に阻まれて突進を止められません。
砦に火が付いてしまいます。
門も破られて砦内に侵入されてしまいます。
がアリデッド達は嫌らしい罠を用意してありました。
門を抜けた先に落とし穴が用意してあり神殿騎士達は落っこちていきます。
堀も作られていて中に入り込めない構造になっていたんですが水の神威術で氷漬けにされてしまい堀を突破されます。
砦の中で神威術師と戦う事になります。
デュランとブルーノはアリデッドとデネブと共闘する事になっています。
連携して一人の神威術士を倒しますがデネブが狙われます。
アリデッドが蹴りを入れて神威術士を吹き飛ばします。
アリデッドは刻印術を施していました。
デネブがいつ頃から刻印術を施していたのか問います。
スーが来てしばらく経ってから施して貰ったと言っています。
今まで使わなかったのは鼻血が出てしまうからだそうです。
体に負担がかかり長時間は使えないそうです。
単純に集中力がないから使い難いそうですよ・・・あーそうね、そうね、アリデッドは集中力無さそうだからね。
どうせ使うならカッコつけたかったと本心を付け足しています。
充分にカッコイイ場面を演出できたと思うけど?
砦が燃やされてしまったので捨てる事にします。
デュランが撤退するのか?と問うとこれからアリデッド盗賊団の本当の戦いが始まると言われました。
一旦逃げ散ってから嫌がらせ攻撃をチクチク繰り返す事にするのか?
アリデッドってバカな事ばかり言ってるけど意外と戦略家なんだよな。
とーっても嫌らしい攻撃してきそうだね。

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終章『下剋上』
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盗賊団の砦を落とした事で神殿派に変化が起こります。
砦を破壊したのでレウムは盗賊団の討伐に成功したと考えています。
実際は砦を壊しただけで盗賊団には逃走を許しました。
討伐したとはとても言えない状況なんですがアルブスは素直に負けを認めます。
レウムはアルブスに自分から非を認めさせたいようですね・・・子供っぽいよな。
アルブスは事態を冷静に分析しています。
イグニス将軍の最終目標が分からないので議長の座に就いていない方が得策と考えています。
盗賊団の討伐に関して何もしなかった責任を取り議長の座をレウムに譲りました。
百人近い死傷者を出し異端審問官まで死なせてしまったので神殿派は戦力が減退しています。
レウムはそこに気付いてないようですね。
神殿派で怖いのはアルブスだと思うんですが彼は言い逃れができるポジションを確保したようだよ。

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クロノの留守を預かるティリアが書類に判子を押しています。
クロノは大した事ではないと言ってましたが紙の生産を始めた結果、契約書を残せるようになりました。
これまで口約束で行っていた契約まで契約書として残せるようになったのは大きな進歩です。
書類も必要な項目が既に設けられている統一書式になっています。
事務官の労力を大幅に削減できているとティリアは感心しています。
ティリアが行っているのは既に専門家が認可した書類に判子を押すだけの簡単なお仕事です。
神聖アルゴ王国に行っているクロノが無事なのか心配になっています。
クロノが筆不精だと知っているんですが無事を知らせる便りを寄越さない事を残念に思っています。
アリッサがシェーラが呼んでいると伝えにきました。
シェーラと言われてもティリアは女将の事だと直ぐには分かりまでんでした。
名前を覚えていないのは問題なのでは?と考えます。
食堂に行くとエリルとスーが席に着いていました。
クロノとリオが居ないので食卓は静かです。
ティリアは自身のコミュニケーション能力が低いと自覚しています。
鍛える意味でエリルに話しかけますが盛り上がりません。
仕事の調子を聞いても「順調」と返ってくるだけでした。
返答に一瞬間があった理由を聞いてみると、皇女殿下には関係ないというべきか、適当に返事をするべきか迷った、と言われます。
本当に仲は良くないみたいです・・・まあねこれまでのティリアの行動を鑑みるとエリルの態度も頷けるんだよね。
女将とセシリーとヴェルナが食事を運んできました。
ティリアは女将にシェーラと呼んだ方が良いか?と聞いてみます。
女将からは名前で呼び合うほど仲良くないだろと言われてしまいました。
ティリアは孤立気味ですね。
エリルから皇女殿下は友達いないと言われてしまいます。
お前も友達いないだろと言い返すとスーを指して友達だと言われます。
スーはナイフとフォークに苦戦中で話を聞いていませんでした。
ティリアが友達なのか確認すると不思議そうに首を傾げています。
危機感を持ったエリルは買収を始めます。
昼食は香草焼きだったので小さく切った香草を上げます。
スーから友達認定を貰えなかったので小指ほどのサイズにカットした鶏肉をあげます。
スーは友達と認めて欲しいのねと思い至り認めます。
女将がクロノから連絡が入っていないか聞いてきました。
ティリアはないと答えます。
二人でクロノが心配をかけ過ぎるって話題で盛り上がりました。
食事を終えたティリアは書類仕事に戻る気がしませんでした。
視察に行く事にします。
友達が居ないとエリルに指摘されたばかりなのでエレナを誘おうと考えたみたい。
彼女の執務室に向かいます。
ティリアが入室してもエレナは書類から目を放しません、二人の仲良し度が悪いと分かりますね。
ティリアは何とか話題を作ろうと頑張ります。
以前とは変わっている窓際に飾られている花瓶を手に取り話題にします。
露店で買ったにしてはいいデザインだな?と問いかけます。
言い方に問題があるんだけどコミュ力低いティリアにはこれが限界だよな。
エレナからピクス商会で買ったサダル焼きの花瓶なんだけど?と言われます。
買った理由を問うと皆が前の花瓶をサダル焼きと言うので本物を買ってみただけだと言われました。
どうもティリアが原因のようですね。
エレナが訪問の理由を聞いてきました。
ティリアは用が無ければ来てはいけないのか?と問いかけます。
エレナからはティリアとは仕事以外に接点が無いじゃないと言われてしまいます。
ティリアはクロノって接点があると答えますがエレナからはそれを接点と言うのはちょっとと否定されます。
ティリアはそうだなと納得しています。
エレナに友達が居るのか聞いてみる事にするね。
部屋に籠って仕事ばかりしているので友達は居ないと考えています。
エレナからはフェイとウェスターと友達だと言われました。
部屋に籠っているのに二人も友達が居るのか!!とティリアは衝撃を受けています。
ティリアは一人で視察に行く事にします、ここでエレナを誘えればねー。
庭に出るとフェイの弟子トニーが素振りをしていました。
ティリアが見物を始めると素振りを止めます。
見られているとやり難いと言われました。
隣に座れと勧めると恐れ多くて隣には座れないと言われます。
ティリアはちょっと気分が良くなっているな。
トニーからフェイやシオンから連絡があったのか聞かれます。
無いと答えると仕方ないんだぜと言われました。
会話が終わってしまったんですがティリア頑張ります。
貧窮院の様子を質問しています、自分から話題を振る事ができるようになっています。
トニーからエルフの人達との距離感を掴みかねていると教えられます。
ティリアは自分が介入する事を提案しますがやめておいた方が良いと言われます。
トニーに相手も距離感を計っている最中なので何もしない方が良いと言われました。
ティリアは色々と考えているトニーは将来有望だと感じています。
忠誠心を植え付ける意味でも自分で鍛えたいとの衝動に駆られますがフェイから一生ものの恨みを買う事になりそうなのでやめました。
ティリアは一人で広場に繰り出します。
占いの店に立ち寄りクロノが無事か占ってもらう事にします。
インチキ占い師の可能性が高いね。
占いをするのではなく願いを叶えるパワーストーンを売りつけてきました。
貴方の強い意志とパワーストーンの力があれば必ずや願いは叶うでしょう、と言われてしまいます。
ティリアは二度と来るかと捨て台詞を残して立ち去りたかったんですができません。
クロノに何かあれば無事を祈ることさえしなかった自身を責める事になる。
そう思ってしまったティリアはパワーストーンを購入してしまいます。
完全に騙されているよね。
好きなパワーストーンを選ばせてくれたのでクロノの瞳を思わせる黒いパワーストーンを選びました。
ここら辺は恋する乙女って感じで可愛いんだけど。
ティリアはこの可愛らしさを表現できる術を身につけるべきだよね。
そうすればクロノを篭絡して独占する事も可能かもしれない。
結局午後の執務は何もしなかったね。
執務が滞りクロノが戻った時に問題になりそうだよ。
それともティリアに与えられた仕事はしてもしなくてもいい仕事なのかな?
クロノの事だからその可能性は高そうです。
侯爵邸に戻ってくるとアリッサが迎えてくれます。
アリッサから傭兵ギルドのギルドマスター・シフ様がお待ちです。
アリッサが「旦那様から」と言った段階でティリアは「すぐ向かう」と答えます。
クロノからの便りと聞いて嬉しさが爆発していますね。
シフは丁寧な挨拶をしてから話始めようとしますがティリアが挨拶はいいと遮ります。
さっさと用件を済ませろとキツイ言い方になってしまうんですがシフは出来た人です。
気分を害した風もなくクロノからの封書を差し出してきました。
ティリアは労いの言葉をかけてから受け取ります。
皇女殿下宛てですので、と言われて心が弾んでいるね。
期待を持って封筒を開けると残念な結果が待っていました。
ティリアへのメッセージは書いてありません。
「ナイトレンジャー絵本、デラックスナイトブレード、なりきりナイトレンジャーマスク百セットずつお願いします」としか書かれていませんでした。
ティリアは愕然としているね、パワーストーンを買うんじゃ無かったと後悔しているかも。

名前種族職業関係
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スールー族神官第三夫人
エリル人間技術者雇用者
ヴェルナ人間メイド使用人
神官さん神人漆黒神殿・大神官居候
アクア人間将軍協力者
ミュラ人間座長配下

成分表
成分含有量(5:多い、1:少ない)
美少女5
戦闘4
内政2
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