ラノベの感想) 幼女戦記 第11巻 Alea iacta est
概略:
負けない方法を探すルーデルドルフと上手に負ける方法を模索するゼートゥーアが決別します。ゼートゥーアは親友であるルーデルドルフを暗殺する事にします。彼を殺して自分が軍のトップに立つ事をターニャに持ちかけます。ターニャはゼートゥーアに就く事を決めてルーデルドルフの暗殺を請け負います。ルーデルドルフが帝都を離れるとの情報を連合王国が入手していました。彼らはルーデルドルフの暗殺を企てる事になります。ルーデルドルフは連合王国の攻撃で戦死してしまいゼートゥーアが参謀本部に乞われて軍のトップに立つ事になりました。イルドアが合衆国と武装中立同盟を締結したのでゼートゥーアはイルドアを攻める事を決めます。
レーベル:KADOKAWA
発行日:2019/2/20
著者:カルロ・ゼン
イラスト:篠月しのぶ
ISBN:9784047354968
雰囲気:決別、暗殺計画、連合王国の横槍、トップ交代、イルドア侵攻
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第壱章 萌芽
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ゼートゥーア大将とルーデルドルフ中将が今後の計画を話し合っています。
ゼートゥーアは帝国の現状を正しく認識していて、如何に上手に負けるか、と考えています。
対してルーデルドルフは作戦屋として思考が硬直していました。
ルーデルドルフは如何にして敗北を先延ばしにするか?と考えていました。
二人の話し合いは平行線を辿っています。
そこにターニャが呼ばれる事になりました。
入室した瞬間にターニャは雰囲気が最悪な事を察します。
彼女は負けが見えている帝国にこれ以上貢献したくないと考えていました。
厄介事が自分に回ってこない事を祈っています。
ターニャの祈りも虚しくルーデルドルフから聞きたく無かった発言がなされます。
ルーデルドルフは事態を好転させる為に同盟国のイルドアを攻め落とそうと考えていました。
ターニャとゼートゥーアは反対の意思を表しますがルーデルドルフは納得しませんでした。
更にルーデルドルフは作戦を円滑に遂行する為に権力を欲します。
ターニャに向かって首都(帝国の首都ね)を攻め落とせるか?と問うてきました。
ターニャは自分の率いる第203航空魔導大隊が彼女の命令に絶対服従でターニャが敵だと言えば帝国軍への攻撃も辞さない事を理解していました。
結論から言うと帝都を攻め落とす事は割と簡単だと言えます。
ターニャはルーデルドルフが無益な作戦を遂行しようとしていると考え返答を保留しました。
これはまあ良い判断だったと言えます。
他の会議の時間が来たのでルーデルドルフが退席する事になりました。
退室しようとしているルーデルドルフにゼートゥーアが身辺に気を付けろと助言しています。
ルーデルドルフに暗殺の危険があるとそれとなく教えています。
ルーデルドルフが居なくなり二人きりになるとゼートゥーアが驚くべき計画を打診してきました。
冷徹なゼートゥーアは帝国を上手く負けさせる為にはルーデルドルフが邪魔だと判断しました。
そこでターニャにルーデルドルフの暗殺を打診してきました。
ターニャはゼートゥーアが単にルーデルドルフを暗殺しようと考えている事に反論します。
ターニャの方がゼートゥーアよりも悪辣だったようです。
ターニャはルーデルドルフを暗殺する事には反対しませんでした。
ただルーデルドルフに反逆の首謀者として死んでもらう事を提案します。
彼の反逆を未然に防いだ功績によりゼートゥーアが権力を掌握する案を示唆します。
理解の速いゼートゥーアはターニャの意図を理解してくれます。
二人はルーデルドルフを東部に呼び出して移動中の飛行機を墜落させる事にします。
この二人は悪辣です。
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第弐章 回顧録
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イルドアを通じて外交で講和を模索していたレルゲンは絶望する事になりました。
レルゲンは帝国にできる最大限の譲歩案を持って外交の窓口でるイルドアのカランドロ大佐の元を訪れます。
レルゲンは自分の持ってきた講和案に自信があったようです。
しかしカランドロ大佐に否定されてしまいました。
レルゲン達帝国軍人は帝国は攻め込まれたので自衛したに過ぎないと考えていました。
事実としては正しい認識なのですが帝国の敵対国はそうは考えてくれないそうです。
帝国側は自分たちは被害者だが、敵対国に損害賠償を求めるつもりは無いと提案しました。
支配している占領地も明け渡すとまで言っています。
それに対してカランドロ大佐はそれでは敵国を挑発するだけですと教えてくれました。
お互いの認識に齟齬がある事を知ったレルゲンとカランドロは驚いています。
カランドロから帝国の周辺国は帝国が滅ぶ事を望んでいると知らされました。
カランドロはとても親切で優しい人物ですね。
カランドロの実直な意見を聞いたレルゲンは外交で講和は望めないと理解して絶望しています。
帝国に戻ったレルゲンはそれを参謀本部に伝えました。
参謀本部ではイルドア侵攻作戦が極秘裏に進行中でした。
ウーガ大佐がレルゲン大佐にイルドア侵攻が始まろうとしていると教えてくれます。
レルゲンはウーガに外交では講和は望めない事を教えました。
ウーガも帝国は被害者だと考えていたのでレルゲンが知り得た周辺国の考えを聞いて絶望しています。
二人はイルドアに攻め込んでも事態が好転しないと理解しているので作戦を止めたかったようです。
しかし止めるだけの時間は残されていませんでした。
レルゲンは戦後も生き残っているようですね。
大戦の決着がついてから後悔の日々を過ごしているようです。
真面目に働いただけなのに乗った船が悪かった為に酷い目に遭ったようです。
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第参章 事故
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帝国の潜水艦が合衆国の民間船を撃沈してしまいました。
しかも2回もです。
参謀本部は頭を抱える事になりました。
しかし外務省は賠償を考えるのではなく合衆国を陥れる為の活動を指示してしまいます。
暗号を解読される可能性を考慮していない彼らは電文を使って連合王国にある大使館に命令を出します。
これを連合王国側に解読されてしまいました。
連合王国は他にもルーデルドルフが東部に視察に向かう情報を電文を解析して掴んでいました。
連合王国の情報部を率いるハーバーグラム少将は小躍りして喜んでいます。
ハーバーグラムがルーデルドルフ暗殺計画を実行に移す事になります。
東部に視察に向かったルーデルドルフはゼートゥーアと会い今後の方針を話し合っています。
ルーデルドルフは勝利を目指しゼートゥーアは上手く負ける事を目指しています。
話し合いは平行線のまま終わる事になりました。
同席させられていたターニャは胃が痛くなっています。
ゼートゥーアは親友であるルーデルドルフを説得したかったようです。
しかし失敗してしまいターニャにルーデルドルフを殺せと命じました。
苦渋の選択だったようです。
ターニャは第203航空魔導大隊を連れてルーデルドルフが乗る輸送機の護衛につきました。
計画では事故に見せかけてターニャ達がルーデルドルフの乗る輸送機を落とす事になっていたようです。
ここで連合王国のルーデルドルフ暗殺計画がリンクする事になりました。
輸送機を目掛けて連合王国の航空魔導師部隊が攻撃してきました。
ターニャは連合王国の暗殺部隊を利用する事にします。
彼女でも部下に味方殺しをさせるのは忍びなかったようです。
輸送機が襲撃されていると知ったルーデルドルフは真っ先にゼートゥーアを疑いました。
襲ってきたのが連合王国軍だと知り友人を疑った事を恥じています。
本当はゼートゥーアに狙われていたのですがそれを知る事はありませんでした。
ターニャは保身の為に連合王国の航空魔導師部隊から輸送機を守る戦いを始めます。
連合王国が派遣した部隊はターニャが率いている部隊よりも数的優位でした。
第203航空魔導大隊は抵抗したのですが輸送機を撃ち落とされてしまいました。
目的を達成した連合王国軍はさっさと逃げてしまいます。
ターニャは急ぎゼートゥーアに暗殺が失敗した事を知らせます。
参謀本部の回線ではなく一般の軍用回線を使っての電話だったので端的な会話は避けています。
任務に失敗したと伝えるとゼートゥーアは落胆したようですが連合王国軍が現れて輸送機を撃墜したと教えると計画が成功したと察してくれます。
ターニャとゼートゥーアは帝国の暗号が使い物にならなくなっていると理解しました。
ルーデルドルフが亡くなると後任にゼートゥーアが押される事になりました。
参謀本部がゼートゥーア以外の人選はあり得ないと意見を通したそうです。
ゼートゥーアは権力の掌握に成功してしまいました。
レルゲン大佐はゼートゥーアがルーデルドルフの暗殺を計画していた可能性を考えています。
ハッキリとした質問はできませんでしたがゼートゥーアから暗殺計画が存在した事が示唆されたようです。
レルゲンはゼートゥーアと共に帝国の為に働く事になります。
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第肆章 転機
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イルドアが合衆国と武装中立同盟を締結する事になりました。
イルドアは停戦の仲介を引き受けている帝国が喜ぶと考えていました。
自分たちが合衆国と同盟する事で合衆国が帝国に攻め込むのを封鎖できると考えています。
これは困っていない国家の考えでしかありませんでした。
ゼートゥーアもイルドアの意図は理解していたようですが別な対応をする事を決めます。
ゼートゥーアはイルドアをぶち殺す事を決めました。
しかも作戦計画は散々反対していたルーデルドルフが用意していたモノを修正して使うようです。
これではルーデルドルフが死んだ意味が無いと思うんだけどね・・・
これを知ったレルゲン大佐は青くなっています。
彼はまだ常識の範疇に捉えられていました。
レルゲンはイルドア攻撃部隊に参加する事になりました。
同じくイルドア攻撃に参加するターニャと再会する事になります。
ターニャはゼートゥーアの考えに賛成なようです。
彼女とゼートゥーアは和平交渉を直接進めれば良いだけでイルドアにはご退場願おうと考えていました。
帝国のイルドア侵攻を察知した連合王国のハーバーグラムはルーデルドルフの暗殺は失敗だったと考えます。
ハーバーグラムはルーデルドルフが死ぬことで帝国が混乱して終わると期待していたようです。
しかしゼートゥーアが神速の速さで軍を掌握してしまいました。
ゼートゥーアの事を自分たちと同じ価値観を持つ帝国生まれの連合王国人と評しています。
彼らはゼートゥーア、レルゲン、ウーガの三人を重要視しています。
ウーガを暗殺したいと考えているようですが首都から出ない彼を殺すチャンスは無いそうです。
ウーガは真面目に軍務に励んでいるだけなのですが悪党扱いされています。
優主な敵は嫌われる典型ですね。
レルゲンも善良な人だと思うのですが三悪党と呼ばれています。
厄介な敵を出現させてしまった連合王国はイルドアに警告を発するのですが効果がありませんでした。
これまでに帝国の危険性を訴え続けていたのでイルドア側が警告に慣れてしまったのが原因です。
開戦すれば帝国が勝利すると予想されますが自分たちの血を流す事を厭い傍観する事になります。
イルドアを丸ごと帝国が奪い取ると戦況が大きく変化するようですが良いのでしょうか?
連合王国としては合衆国に参戦されるのも厄介に感じているようですね。
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第伍章 舞台
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イルドアとの開戦直前のゼートゥーアはとってもリラックスしていました。
お気に入りの文庫本を読みながら葉巻を楽しんでいます。
見かねた副官のウーガが苦言を呈しています。
ウーガはイルドア戦をこれまでの防御戦と同列に考えて心配になっていました。
ゼートゥーアは今回は自分たちから攻める番だから心配無用だと説明しています。
抜け目のないゼートゥーアはレルゲンに嫌な役目を押し付けてきます。
レルゲンを通じてカランドロ大佐に帝国がイルドアに攻め込む事をリークさせます。
これは戦後イルドアとの交渉ルートを維持しようとの考えからでした。
常識外れな命令を受けたレルゲンは胃がキリキリ痛んでいます。
誰にも知られる事無くカランドロと話す必要がありました。
レルゲンは攻め込む前に敵にそれを教える非常識な考えに瞠目していました。
夜中に叩き起こされたカランドロはレルゲンからの密告を正しく理解して動き始めます。
レルゲンはイルドアに攻め込むと明確に伝える事はできないので曖昧な言い方しかできませんでした。
それでもカランドロはレルゲンの意図を汲み取ってくれます。
別れ際に今後も交渉相手になって欲しいと言ってくれました。
ゼートゥーアの企みは完璧な形で推移しています。
残念だったのはカランドロが帝国が攻めて来ると上層部に伝えても曲解されてしまった事です。
平和な状態になれきっているイルドアは帝国の中で政変が起こると解釈してしまいます。
戦争準備が整う前に帝国に攻め込まれる事になりました。
レルゲンはイルドア侵攻の先鋒を任された部隊に配属されます。
ターニャのサラマンダー戦闘団もイルドア侵攻に参加する事になりました。
開戦前のターニャは嬉々として部下に訓示をたれています。
初めて自分たちから攻め込む戦いを前にしてターニャは興奮気味です。
これまでの防御戦とは違い自分たちが主導権を握った戦いが可能だ、簡単な戦場だぞ、と言っています。
ターニャの戦意旺盛な部下はヤル気に満ちていました。
今回は補給も十分に行われると聞いて部下たちは歓喜しています。
サラマンダー戦闘団の指揮をヴァイスに任せてターニャはゼートゥーア直属の予備兵力となります。
先鋒を任された第八機甲師団は順調な行軍を続けていましたが不幸な遭遇戦に巻き込まれます。
イルドアにも気の利く指揮官が居たようです。
破壊される前に航空機を発進させた人物が居ました。
それらの航空機が偵察を兼ねて第八機甲師団の元まで飛んできてしまいます。
帝国軍の物量に引き返す事を決めたのですが帰りがけに積んでいた爆弾を投下してきました。
これにより第八機甲師団の指揮官イエルク中将が戦死してしまいます。
残った幕僚の中でレルゲンが最高位となってしまいます。
レルゲンは作戦に進軍速度が不可欠だと理解しているので指揮を引き継ぎ進軍を継続する事にします。
これが結果的に良かったのかも知れません。
上空の安全を確保する為にレルゲンは予備兵力となっているターニャを呼び出しました。
ターニャの部隊がレルゲンの指揮する第八機甲師団の護衛をする事になりました。
ターニャは索敵や師団間の連絡役とレルゲンに酷使される事になります。
川を踏破しなければならなくなりレルゲンがターニャに無茶をさせる事になります。
小舟を用意してそれを戦車などを乗せて魔導師に引っ張らせる事になったようです。
サラマンダー戦闘団は自分たちが先頭を行っていると思っていたようですが違いました。
ターニャが護衛している第八機甲師団が先頭を行っていると知る事になります。
開戦前にターニャはサラマンダー戦闘団に「一番槍たれ」としつこく厳命していました。
ヴァイス達はターニャの護衛する部隊に遅れると彼女に叱責されると青くなっています。
サラマンダー戦闘団は全力を持って第八機甲師団を追いかける事になりました。
この状況はイエルク中将が戦死した事により起こった偶然の産物ですが帝国は大きな突破力を得たようです。
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第碌章 衝撃
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帝国軍のヤバさを知っているカランドロは上官に撤退を進言しています。
上官は徹底抗戦を主張しカランドロを困らせています。
そこに彼らの居る司令部が攻撃されるとの報告が届きます。
それを聞いた上官は重い腰を上げてくれました。
カランドロは殿に志願して焦土戦術を展開しました。
逃げ出す前に帝国に物資を奪われない為に徹底して破壊しています。
帝国の侵攻を遅らせる為に歴史的価値がある橋を落とす事までやりました。
しかしカランドロの苦渋の決断は大した効果を示せませんでした。
他のイルドアの将校はカランドロの様に帝国の恐ろしさを知らないので物資を残して撤退したようです。
橋も落とし損ねて帝国の進軍を止めるには至りませんでした。
イルドアに侵攻したターニャたちは入手した物資でパーティーを開いています。
彼女たちはイルドアの豊かさに感謝しつつ豪勢な夕食にありつく事ができました。
部下達が飲酒を希望したのでターニャは引き締めを行う事になります。
ここでセレブリャコーフ中尉が見事な手腕を発揮してターニャからチョコレートとコーヒーを分捕る事に成功しました。
飲酒を禁じた部下を可愛そうに思ったターニャの負けでした。
ターニャは自分用に備蓄しているチョコレートとコーヒーを大量に提供する事になります。
抜け目のないセレブリャコーフはターニャがチョコレートを隠している場所を知っていました。
夕食を楽しんでいるターニャの元にゼートゥーアから緊急を要する電話が掛かってきます。
ゼートゥーアはイルドアの戦艦を破壊しろと命じてきました。
イルドアは戦争をするつもりがない事を示す為に軍艦を軍港にしまったままです。
彼らは帝国がイルドアに戦意無しと理解して貰える事を期待したようですが無理でした。
整備が終わり出航されると厄介な存在になると考えたゼートゥーアは破壊を命じます。
本心では戦艦を鹵獲して帝国海軍で使いたいようですが鹵獲するだけの戦力がありませんでした。
手に入らないならば壊してしまえ理論に乗っ取り破壊する事を決めます。
ゼートゥーアが破壊作戦に使用する兵器はドクトルシューゲルが改良を加えたV1でした。
ターニャ達はV1に乗り込み敵戦艦を破壊する事になります。
速度的に追われる事は無いので軍港を視認する距離に到達しました。
イルドア海軍は上空に向けて滅茶苦茶な砲撃を行いターニャ達の視界を奪ってきます。
視界が悪くなる中、第203航空魔導大隊の猛者たちは戦艦にV1を直撃させていきます。
5隻ある戦艦の内3隻を破壊し2隻を行動不能にしました。
上々の戦果を挙げた第203航空魔導大隊は引き上げる事になります。
占領したイルドアの領内を副官のセレブリャコーフ中尉を連れてターニャが視察しています。
二人はイルドアの町並みが綺麗な事、イルドアが帝国よりも裕福である事を痛感しています。
ターニャはゼートゥーアが始めたイルドア戦の意味を考えています。
合衆国を戦争に引っ張り出すのが目的なのか?と邪推しています。
イルドアから領土を奪ったので帝国には時間ができました。
これを使いゼートゥーアは東部の整理を始めるだろうと予想しています。
ターニャはゼートゥーアが戦争を終わらせようとしていると理解しています。
そこまでは理解できるようですがゼートゥーアの真意までは理解できていないようです。
いずれにしても動き出してしまった帝国には後戻りは出来ないと考えています。
遂に味方がゼロになってしまったねー。
ゼートゥーアは帝国をどうするつもりなんだろうか?
イルドアから領土を奪いはしたが貧乏なままです。
人的資源も枯渇しているので早々長くは戦域を維持する事は出来なさそうですよ。
ターニャは念願の転職を実現する事ができるのでしょうか?
何となく最後までゼートゥーアに使役され続ける未来図が見えますね。
ゼートゥーアがトップに立った事で帝国はより厄介な国家になったように思えます。
シューゲル技師も頑張っているようですから新たな新兵器が出てくるかも知れませんね。
いよいよ連合王国の本土を攻撃するのでしょうか?
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負けない方法を探すルーデルドルフと上手に負ける方法を模索するゼートゥーアが決別します。ゼートゥーアは親友であるルーデルドルフを暗殺する事にします。彼を殺して自分が軍のトップに立つ事をターニャに持ちかけます。ターニャはゼートゥーアに就く事を決めてルーデルドルフの暗殺を請け負います。ルーデルドルフが帝都を離れるとの情報を連合王国が入手していました。彼らはルーデルドルフの暗殺を企てる事になります。ルーデルドルフは連合王国の攻撃で戦死してしまいゼートゥーアが参謀本部に乞われて軍のトップに立つ事になりました。イルドアが合衆国と武装中立同盟を締結したのでゼートゥーアはイルドアを攻める事を決めます。
レーベル:KADOKAWA
発行日:2019/2/20
著者:カルロ・ゼン
イラスト:篠月しのぶ
ISBN:9784047354968
雰囲気:決別、暗殺計画、連合王国の横槍、トップ交代、イルドア侵攻
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第壱章 萌芽
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ゼートゥーア大将とルーデルドルフ中将が今後の計画を話し合っています。
ゼートゥーアは帝国の現状を正しく認識していて、如何に上手に負けるか、と考えています。
対してルーデルドルフは作戦屋として思考が硬直していました。
ルーデルドルフは如何にして敗北を先延ばしにするか?と考えていました。
二人の話し合いは平行線を辿っています。
そこにターニャが呼ばれる事になりました。
入室した瞬間にターニャは雰囲気が最悪な事を察します。
彼女は負けが見えている帝国にこれ以上貢献したくないと考えていました。
厄介事が自分に回ってこない事を祈っています。
ターニャの祈りも虚しくルーデルドルフから聞きたく無かった発言がなされます。
ルーデルドルフは事態を好転させる為に同盟国のイルドアを攻め落とそうと考えていました。
ターニャとゼートゥーアは反対の意思を表しますがルーデルドルフは納得しませんでした。
更にルーデルドルフは作戦を円滑に遂行する為に権力を欲します。
ターニャに向かって首都(帝国の首都ね)を攻め落とせるか?と問うてきました。
ターニャは自分の率いる第203航空魔導大隊が彼女の命令に絶対服従でターニャが敵だと言えば帝国軍への攻撃も辞さない事を理解していました。
結論から言うと帝都を攻め落とす事は割と簡単だと言えます。
ターニャはルーデルドルフが無益な作戦を遂行しようとしていると考え返答を保留しました。
これはまあ良い判断だったと言えます。
他の会議の時間が来たのでルーデルドルフが退席する事になりました。
退室しようとしているルーデルドルフにゼートゥーアが身辺に気を付けろと助言しています。
ルーデルドルフに暗殺の危険があるとそれとなく教えています。
ルーデルドルフが居なくなり二人きりになるとゼートゥーアが驚くべき計画を打診してきました。
冷徹なゼートゥーアは帝国を上手く負けさせる為にはルーデルドルフが邪魔だと判断しました。
そこでターニャにルーデルドルフの暗殺を打診してきました。
ターニャはゼートゥーアが単にルーデルドルフを暗殺しようと考えている事に反論します。
ターニャの方がゼートゥーアよりも悪辣だったようです。
ターニャはルーデルドルフを暗殺する事には反対しませんでした。
ただルーデルドルフに反逆の首謀者として死んでもらう事を提案します。
彼の反逆を未然に防いだ功績によりゼートゥーアが権力を掌握する案を示唆します。
理解の速いゼートゥーアはターニャの意図を理解してくれます。
二人はルーデルドルフを東部に呼び出して移動中の飛行機を墜落させる事にします。
この二人は悪辣です。
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イルドアを通じて外交で講和を模索していたレルゲンは絶望する事になりました。
レルゲンは帝国にできる最大限の譲歩案を持って外交の窓口でるイルドアのカランドロ大佐の元を訪れます。
レルゲンは自分の持ってきた講和案に自信があったようです。
しかしカランドロ大佐に否定されてしまいました。
レルゲン達帝国軍人は帝国は攻め込まれたので自衛したに過ぎないと考えていました。
事実としては正しい認識なのですが帝国の敵対国はそうは考えてくれないそうです。
帝国側は自分たちは被害者だが、敵対国に損害賠償を求めるつもりは無いと提案しました。
支配している占領地も明け渡すとまで言っています。
それに対してカランドロ大佐はそれでは敵国を挑発するだけですと教えてくれました。
お互いの認識に齟齬がある事を知ったレルゲンとカランドロは驚いています。
カランドロから帝国の周辺国は帝国が滅ぶ事を望んでいると知らされました。
カランドロはとても親切で優しい人物ですね。
カランドロの実直な意見を聞いたレルゲンは外交で講和は望めないと理解して絶望しています。
帝国に戻ったレルゲンはそれを参謀本部に伝えました。
参謀本部ではイルドア侵攻作戦が極秘裏に進行中でした。
ウーガ大佐がレルゲン大佐にイルドア侵攻が始まろうとしていると教えてくれます。
レルゲンはウーガに外交では講和は望めない事を教えました。
ウーガも帝国は被害者だと考えていたのでレルゲンが知り得た周辺国の考えを聞いて絶望しています。
二人はイルドアに攻め込んでも事態が好転しないと理解しているので作戦を止めたかったようです。
しかし止めるだけの時間は残されていませんでした。
レルゲンは戦後も生き残っているようですね。
大戦の決着がついてから後悔の日々を過ごしているようです。
真面目に働いただけなのに乗った船が悪かった為に酷い目に遭ったようです。
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第参章 事故
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帝国の潜水艦が合衆国の民間船を撃沈してしまいました。
しかも2回もです。
参謀本部は頭を抱える事になりました。
しかし外務省は賠償を考えるのではなく合衆国を陥れる為の活動を指示してしまいます。
暗号を解読される可能性を考慮していない彼らは電文を使って連合王国にある大使館に命令を出します。
これを連合王国側に解読されてしまいました。
連合王国は他にもルーデルドルフが東部に視察に向かう情報を電文を解析して掴んでいました。
連合王国の情報部を率いるハーバーグラム少将は小躍りして喜んでいます。
ハーバーグラムがルーデルドルフ暗殺計画を実行に移す事になります。
東部に視察に向かったルーデルドルフはゼートゥーアと会い今後の方針を話し合っています。
ルーデルドルフは勝利を目指しゼートゥーアは上手く負ける事を目指しています。
話し合いは平行線のまま終わる事になりました。
同席させられていたターニャは胃が痛くなっています。
ゼートゥーアは親友であるルーデルドルフを説得したかったようです。
しかし失敗してしまいターニャにルーデルドルフを殺せと命じました。
苦渋の選択だったようです。
ターニャは第203航空魔導大隊を連れてルーデルドルフが乗る輸送機の護衛につきました。
計画では事故に見せかけてターニャ達がルーデルドルフの乗る輸送機を落とす事になっていたようです。
ここで連合王国のルーデルドルフ暗殺計画がリンクする事になりました。
輸送機を目掛けて連合王国の航空魔導師部隊が攻撃してきました。
ターニャは連合王国の暗殺部隊を利用する事にします。
彼女でも部下に味方殺しをさせるのは忍びなかったようです。
輸送機が襲撃されていると知ったルーデルドルフは真っ先にゼートゥーアを疑いました。
襲ってきたのが連合王国軍だと知り友人を疑った事を恥じています。
本当はゼートゥーアに狙われていたのですがそれを知る事はありませんでした。
ターニャは保身の為に連合王国の航空魔導師部隊から輸送機を守る戦いを始めます。
連合王国が派遣した部隊はターニャが率いている部隊よりも数的優位でした。
第203航空魔導大隊は抵抗したのですが輸送機を撃ち落とされてしまいました。
目的を達成した連合王国軍はさっさと逃げてしまいます。
ターニャは急ぎゼートゥーアに暗殺が失敗した事を知らせます。
参謀本部の回線ではなく一般の軍用回線を使っての電話だったので端的な会話は避けています。
任務に失敗したと伝えるとゼートゥーアは落胆したようですが連合王国軍が現れて輸送機を撃墜したと教えると計画が成功したと察してくれます。
ターニャとゼートゥーアは帝国の暗号が使い物にならなくなっていると理解しました。
ルーデルドルフが亡くなると後任にゼートゥーアが押される事になりました。
参謀本部がゼートゥーア以外の人選はあり得ないと意見を通したそうです。
ゼートゥーアは権力の掌握に成功してしまいました。
レルゲン大佐はゼートゥーアがルーデルドルフの暗殺を計画していた可能性を考えています。
ハッキリとした質問はできませんでしたがゼートゥーアから暗殺計画が存在した事が示唆されたようです。
レルゲンはゼートゥーアと共に帝国の為に働く事になります。
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第肆章 転機
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イルドアが合衆国と武装中立同盟を締結する事になりました。
イルドアは停戦の仲介を引き受けている帝国が喜ぶと考えていました。
自分たちが合衆国と同盟する事で合衆国が帝国に攻め込むのを封鎖できると考えています。
これは困っていない国家の考えでしかありませんでした。
ゼートゥーアもイルドアの意図は理解していたようですが別な対応をする事を決めます。
ゼートゥーアはイルドアをぶち殺す事を決めました。
しかも作戦計画は散々反対していたルーデルドルフが用意していたモノを修正して使うようです。
これではルーデルドルフが死んだ意味が無いと思うんだけどね・・・
これを知ったレルゲン大佐は青くなっています。
彼はまだ常識の範疇に捉えられていました。
レルゲンはイルドア攻撃部隊に参加する事になりました。
同じくイルドア攻撃に参加するターニャと再会する事になります。
ターニャはゼートゥーアの考えに賛成なようです。
彼女とゼートゥーアは和平交渉を直接進めれば良いだけでイルドアにはご退場願おうと考えていました。
帝国のイルドア侵攻を察知した連合王国のハーバーグラムはルーデルドルフの暗殺は失敗だったと考えます。
ハーバーグラムはルーデルドルフが死ぬことで帝国が混乱して終わると期待していたようです。
しかしゼートゥーアが神速の速さで軍を掌握してしまいました。
ゼートゥーアの事を自分たちと同じ価値観を持つ帝国生まれの連合王国人と評しています。
彼らはゼートゥーア、レルゲン、ウーガの三人を重要視しています。
ウーガを暗殺したいと考えているようですが首都から出ない彼を殺すチャンスは無いそうです。
ウーガは真面目に軍務に励んでいるだけなのですが悪党扱いされています。
優主な敵は嫌われる典型ですね。
レルゲンも善良な人だと思うのですが三悪党と呼ばれています。
厄介な敵を出現させてしまった連合王国はイルドアに警告を発するのですが効果がありませんでした。
これまでに帝国の危険性を訴え続けていたのでイルドア側が警告に慣れてしまったのが原因です。
開戦すれば帝国が勝利すると予想されますが自分たちの血を流す事を厭い傍観する事になります。
イルドアを丸ごと帝国が奪い取ると戦況が大きく変化するようですが良いのでしょうか?
連合王国としては合衆国に参戦されるのも厄介に感じているようですね。
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第伍章 舞台
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イルドアとの開戦直前のゼートゥーアはとってもリラックスしていました。
お気に入りの文庫本を読みながら葉巻を楽しんでいます。
見かねた副官のウーガが苦言を呈しています。
ウーガはイルドア戦をこれまでの防御戦と同列に考えて心配になっていました。
ゼートゥーアは今回は自分たちから攻める番だから心配無用だと説明しています。
抜け目のないゼートゥーアはレルゲンに嫌な役目を押し付けてきます。
レルゲンを通じてカランドロ大佐に帝国がイルドアに攻め込む事をリークさせます。
これは戦後イルドアとの交渉ルートを維持しようとの考えからでした。
常識外れな命令を受けたレルゲンは胃がキリキリ痛んでいます。
誰にも知られる事無くカランドロと話す必要がありました。
レルゲンは攻め込む前に敵にそれを教える非常識な考えに瞠目していました。
夜中に叩き起こされたカランドロはレルゲンからの密告を正しく理解して動き始めます。
レルゲンはイルドアに攻め込むと明確に伝える事はできないので曖昧な言い方しかできませんでした。
それでもカランドロはレルゲンの意図を汲み取ってくれます。
別れ際に今後も交渉相手になって欲しいと言ってくれました。
ゼートゥーアの企みは完璧な形で推移しています。
残念だったのはカランドロが帝国が攻めて来ると上層部に伝えても曲解されてしまった事です。
平和な状態になれきっているイルドアは帝国の中で政変が起こると解釈してしまいます。
戦争準備が整う前に帝国に攻め込まれる事になりました。
レルゲンはイルドア侵攻の先鋒を任された部隊に配属されます。
ターニャのサラマンダー戦闘団もイルドア侵攻に参加する事になりました。
開戦前のターニャは嬉々として部下に訓示をたれています。
初めて自分たちから攻め込む戦いを前にしてターニャは興奮気味です。
これまでの防御戦とは違い自分たちが主導権を握った戦いが可能だ、簡単な戦場だぞ、と言っています。
ターニャの戦意旺盛な部下はヤル気に満ちていました。
今回は補給も十分に行われると聞いて部下たちは歓喜しています。
サラマンダー戦闘団の指揮をヴァイスに任せてターニャはゼートゥーア直属の予備兵力となります。
先鋒を任された第八機甲師団は順調な行軍を続けていましたが不幸な遭遇戦に巻き込まれます。
イルドアにも気の利く指揮官が居たようです。
破壊される前に航空機を発進させた人物が居ました。
それらの航空機が偵察を兼ねて第八機甲師団の元まで飛んできてしまいます。
帝国軍の物量に引き返す事を決めたのですが帰りがけに積んでいた爆弾を投下してきました。
これにより第八機甲師団の指揮官イエルク中将が戦死してしまいます。
残った幕僚の中でレルゲンが最高位となってしまいます。
レルゲンは作戦に進軍速度が不可欠だと理解しているので指揮を引き継ぎ進軍を継続する事にします。
これが結果的に良かったのかも知れません。
上空の安全を確保する為にレルゲンは予備兵力となっているターニャを呼び出しました。
ターニャの部隊がレルゲンの指揮する第八機甲師団の護衛をする事になりました。
ターニャは索敵や師団間の連絡役とレルゲンに酷使される事になります。
川を踏破しなければならなくなりレルゲンがターニャに無茶をさせる事になります。
小舟を用意してそれを戦車などを乗せて魔導師に引っ張らせる事になったようです。
サラマンダー戦闘団は自分たちが先頭を行っていると思っていたようですが違いました。
ターニャが護衛している第八機甲師団が先頭を行っていると知る事になります。
開戦前にターニャはサラマンダー戦闘団に「一番槍たれ」としつこく厳命していました。
ヴァイス達はターニャの護衛する部隊に遅れると彼女に叱責されると青くなっています。
サラマンダー戦闘団は全力を持って第八機甲師団を追いかける事になりました。
この状況はイエルク中将が戦死した事により起こった偶然の産物ですが帝国は大きな突破力を得たようです。
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第碌章 衝撃
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帝国軍のヤバさを知っているカランドロは上官に撤退を進言しています。
上官は徹底抗戦を主張しカランドロを困らせています。
そこに彼らの居る司令部が攻撃されるとの報告が届きます。
それを聞いた上官は重い腰を上げてくれました。
カランドロは殿に志願して焦土戦術を展開しました。
逃げ出す前に帝国に物資を奪われない為に徹底して破壊しています。
帝国の侵攻を遅らせる為に歴史的価値がある橋を落とす事までやりました。
しかしカランドロの苦渋の決断は大した効果を示せませんでした。
他のイルドアの将校はカランドロの様に帝国の恐ろしさを知らないので物資を残して撤退したようです。
橋も落とし損ねて帝国の進軍を止めるには至りませんでした。
イルドアに侵攻したターニャたちは入手した物資でパーティーを開いています。
彼女たちはイルドアの豊かさに感謝しつつ豪勢な夕食にありつく事ができました。
部下達が飲酒を希望したのでターニャは引き締めを行う事になります。
ここでセレブリャコーフ中尉が見事な手腕を発揮してターニャからチョコレートとコーヒーを分捕る事に成功しました。
飲酒を禁じた部下を可愛そうに思ったターニャの負けでした。
ターニャは自分用に備蓄しているチョコレートとコーヒーを大量に提供する事になります。
抜け目のないセレブリャコーフはターニャがチョコレートを隠している場所を知っていました。
夕食を楽しんでいるターニャの元にゼートゥーアから緊急を要する電話が掛かってきます。
ゼートゥーアはイルドアの戦艦を破壊しろと命じてきました。
イルドアは戦争をするつもりがない事を示す為に軍艦を軍港にしまったままです。
彼らは帝国がイルドアに戦意無しと理解して貰える事を期待したようですが無理でした。
整備が終わり出航されると厄介な存在になると考えたゼートゥーアは破壊を命じます。
本心では戦艦を鹵獲して帝国海軍で使いたいようですが鹵獲するだけの戦力がありませんでした。
手に入らないならば壊してしまえ理論に乗っ取り破壊する事を決めます。
ゼートゥーアが破壊作戦に使用する兵器はドクトルシューゲルが改良を加えたV1でした。
ターニャ達はV1に乗り込み敵戦艦を破壊する事になります。
速度的に追われる事は無いので軍港を視認する距離に到達しました。
イルドア海軍は上空に向けて滅茶苦茶な砲撃を行いターニャ達の視界を奪ってきます。
視界が悪くなる中、第203航空魔導大隊の猛者たちは戦艦にV1を直撃させていきます。
5隻ある戦艦の内3隻を破壊し2隻を行動不能にしました。
上々の戦果を挙げた第203航空魔導大隊は引き上げる事になります。
占領したイルドアの領内を副官のセレブリャコーフ中尉を連れてターニャが視察しています。
二人はイルドアの町並みが綺麗な事、イルドアが帝国よりも裕福である事を痛感しています。
ターニャはゼートゥーアが始めたイルドア戦の意味を考えています。
合衆国を戦争に引っ張り出すのが目的なのか?と邪推しています。
イルドアから領土を奪ったので帝国には時間ができました。
これを使いゼートゥーアは東部の整理を始めるだろうと予想しています。
ターニャはゼートゥーアが戦争を終わらせようとしていると理解しています。
そこまでは理解できるようですがゼートゥーアの真意までは理解できていないようです。
いずれにしても動き出してしまった帝国には後戻りは出来ないと考えています。
遂に味方がゼロになってしまったねー。
ゼートゥーアは帝国をどうするつもりなんだろうか?
イルドアから領土を奪いはしたが貧乏なままです。
人的資源も枯渇しているので早々長くは戦域を維持する事は出来なさそうですよ。
ターニャは念願の転職を実現する事ができるのでしょうか?
何となく最後までゼートゥーアに使役され続ける未来図が見えますね。
ゼートゥーアがトップに立った事で帝国はより厄介な国家になったように思えます。
シューゲル技師も頑張っているようですから新たな新兵器が出てくるかも知れませんね。
いよいよ連合王国の本土を攻撃するのでしょうか?
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成分 | 幼女 | 美少女 | おじ様 | 戦略 | 作戦 | 戦術 | 訓練 |
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