ラノベの感想) 妹さえいればいい。第10巻 (ガガガ文庫)

概略:
千尋が妹だったと発覚したことで伊月の精神に変化が起こります。伊月は強がって妹ができた事を喜んでいます。アシュリーが伊月に一般的ではない行動を期待しています。アニメ化した「妹のすべて」は好評でした。伊月と蚕が台湾でのサイン会に呼ばれます。ここで蚕がやってくれました。春斗と初の関係に変化が起こるイベントが発生します。ここで春斗がカッコいいところを見せてくれます。那由多の伊月への強い愛が示される事になります。妹ができた事で、伊月は書けなくなってしまいます。

レーベル:ガガガ文庫
発行日:2018/7/23
著者:平川 読
イラスト:カントク
ISBN:978-4-09-451742-2
雰囲気:伊月混乱、イケメン春斗、サイン会でパンツ仮面、那由多の愛、妹愛を失った?
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千尋が男の子の振りをする原因は伊月にありました。
啓輔(伊月の実父)は棗(千尋の実母)との再婚を考えていました。
この頃の啓輔と伊月は不仲な状態になっていました。
伊月は妻が死んでも悲しそうな顔を見せない啓輔を嫌っていたようです。
伊月から小説家としてデビューすると聞いて啓輔は驚きました。
啓輔は不安定な職に就こうとしている伊月を不安に思ったようです。
伊月のデビュー作「黙示録ノ妹」を読んでみる事にします。
「黙示録ノ妹」を読んだ啓輔は伊月が妹に対して異常な興味を持っている事を知りました。
伊月の歪んだ愛が千尋を毒牙に掛けると心配になった啓輔は棗との結婚を取りやめようとします。
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理由を聞いた棗は「黙示録ノ妹」を読んでみる事にします。
そして啓輔と同じ危機感を抱いたようです。
二人は千尋を伊月の毒牙から守る為に結婚を諦める事にします。
ここで千尋が抵抗する事になりました。
千尋は物心ついたころから母親と二人家族です。
父親と兄妹が居る家族に憧れていました。
千尋は伊月の妹になる事を楽しみにしていました。
千尋はこの夢を叶える為に伊月の弟になると宣言します。
普通であれば女の子が男の子の振りをして同じ家で生活するなど不可能だと分かるのですが啓輔と棗は「黙示録ノ妹」を読んで頭が混乱していたので千尋の考えに同意してしまいます。
数年間、同じ家で暮らしていたのですが千尋の性別に気が付かない伊月の相当ですね。
当時の伊月は家族に興味が無かったのかもね。
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思わず妹だと告白してしまった千尋は冗談だと誤魔化そうとしました。
そこに刹那がやって来てしまいます。
刹那は千尋が女の子だと知っているので誤魔化し切れなくなりました。
千尋は逆切れ気味に女の子だと認めます。
ヤケッパチになっている千尋がちょっと可愛いぞ。
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長い事家族を騙していた啓輔と棗に伊月は反感を抱きましたが妹を攻めたりはしませんでした。
伊月はこの日を妹ができた記念日にすると宣言して乾杯しています。
伊月は上機嫌のように見えますが本物の妹ができてしまった事に土岐は不安を覚えます。
土岐の不安は後々的中する事になります。
流石編集者ですね・・・伊月の事を良く理解しています。
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アニメ化された「妹のすべて」は好評を博する事になりました。
制作段階で数々の問題を抱えていたので伊月は不安になっていましたがスタッフが頑張ったようです。
伊月の著作はアニメの効果で重版が掛かる事になりました。
海外でも人気を博す事になります。
中国と台湾で大人気になっています。
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伊月と蚕は原作者と漫画家として台湾で行われるサイン会に呼ばれました。
二人は凄く豪華なホテルに泊まる事になります。
伊月の部屋よりも大きな部屋だったそうです。
台湾の出版社の社員が二人を観光に連れて行きます。
蚕は虫を食べる事ができるようですね。
伊月と蚕は台湾観光を満喫していました。
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サイン会で伊月と蚕は大歓迎を受ける事になりました。
ステージに上がる前に伊月はサングラスとマスクで顔を隠します。
蚕はパンツを被って仕事をする時の正装をしています。
パンツを被った蚕のインパクトは凄すぎました。
彼女の写真はネットに上げられ話題になっています。
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アシュリーが千尋と伊月を誘い買い物に行く事になります。
アシュリーは伊月が千尋に手を出す事を期待しているようですね。
伊月は可愛い服を着た千尋に感激していますが、千尋の事を妹として見ているようです。
アシュリーはガッカリしています。
至って正常な反応だと思うのですが、伊月を苦しめる結果となります。
真面な人間になると才能を失う場合もあるようですね・・・
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春斗にも転機になるかも知れない事態が発生しました。
初のデビュー作は売り上げが伸びず打ち切りが決まりました。
落ち込んでいる初は春斗に慰めて欲しそうにしています。
性的な意味でですね。
しかし理性的な春斗は初の誘いを断ってしまいました。
あの爆乳ちゃんを自由にできるチャンスだったのですが断っています。
理性的な対応に春斗のカッコよさが出ていますね。
作家になってよかった事を聞かれた春斗は京が自著のキャラのコスプレをしてくれた事だと答えます。
この答えを聞いた初は京に負けた事を悟りました。
春斗からの厳しい励ましを貰った初は作家として進み続ける事を決めたようです。
初は頑張れそうな感じがしますね。
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春斗と千尋が秋葉原に遊びに行く事になります。
千尋の事を伊月の弟だと思っていた頃に何度か一緒に遊んだ事があり千尋は春斗の友達です。
妹が男とデートすると知った伊月は複雑そうな顔をしています。
春斗が千尋と付き合う事になったら伊月は怒るのだろうか?安心するのだろうか?
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女の子らしい可愛い服装でやって来た千尋を見た春斗は驚き照れています。
二人で楽しそうに秋葉原を回っていました。
千尋がプラモ好きなのは変わっていません。
まあ、そうだよね、女の子らしい服装になったからって趣味は変わらないよな。
春斗は千尋の頭を撫でようとして戸惑っています。
これまでは年下の男の子だと認識していたので気安く撫でられましたが女の子と知ったので躊躇します。
春斗が千尋の事を女の子として意識しているように思われますね。
自分の著作のロボットがプラモ化される事が夢だと語った春斗を千尋はカッコイイと思ったようです。
この二人が交際し始める可能性を感じますね。
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那由多が20歳になりました。
青葉に作って貰った夕食を伊月の部屋で二人で食べる事になります。
初めてビールを飲んだ那由多が嬉しそうにしていました。
那由多は凄くアルコールに強いようです。
伊月の方が先に酔ってしまい那由多の膝の上で寝てしまいます。
伊月がいつまでも那由多を待たせている事を悔いる寝言を呟いています。
那由多は伊月の事をいつまでも待っていると言っています。
那由多の伊月に対する強い愛を感じますね。
伊月が那由多と別れる事は無さそうですが、この二人生活無能力者なんだよねー。
生きて行けるのだろうか?
結婚しても千尋が手伝いに来る事になるのだろうか?
ちょっと不安になりますね。
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伊月の部屋に遊びに来ていた撫子と千尋が記憶力が勝敗を分けるカードゲームをする事になります。
撫子は本当に強いようです。
対戦前に撫子は強いぞ、天才かもしれないと伊月に助言されています。
最初のゲームで撫子が勝ちました。
金髪幼女の撫子は妹キャラとして最強の属性を持っているように思われます。
千尋は負けられないと感じて再戦を要求して自分が勝ちこすまで勝負する事になります。
千尋が勝ち越した時に義弘が迎えに来て撫子は笑顔で帰って行きました。
大人気ない千尋が可愛いですね。
必死に勝ちにいっていました。
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京は敏腕編集者が立ち上げた新興の出版社から内偵を貰いました。
神戸はその出版社をとても意識しているようです。
京を取られてしまったと感じて悔しそうにしています。
那由多が京と一緒に仕事をしたいので声を掛けて下さいと言ってきます。
那由多はギフト出版以外から本を出す事になるのだろうか?
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アニメ「妹のすべて」は好評のうちに最終回を迎える事になりました。
伊月は那由多と二人で最終回を鑑賞しました。
那由多が伊月に結婚を迫ってきました。
伊月は那由多と並び立つ作家になるまでプロポーズはしないと決めています。
春斗だけがそれを知っている筈だったのですが那由多に聞かれていたよね。
那由多は海外での人気を考えれば伊月は自分を越えていると説得を試みます。
伊月も現段階で海外で知名度を考えれば、そうかも知れないと考えます。
しかし伊月は那由多の誘いを断りました。
那由多の作品がアニメ化されたりドラマ化され海外で放送されれば抜かれるだろうと考えます。
他にも伊月には那由多の気持ちに応えられない理由がありました。
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伊月にはアニメの終了直後に新刊を出す必要がありました。
これは今後の作家人生を左右するとても重要な新刊です。
伊月は原稿を落としてしまいました。
理由は千尋が女の子だと知り現実に妹ができたからでした。
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伊月は千尋を性的な目で見られない事に気が付きます。
これまでの自分の著作を読み返して、気持ち悪い、と感じるようになってしまいます。
妹大好きの羽嶋伊月という作家は死んでしまいました。
理想の妹を作り出そうとするモチベーションは妹が居ないから保てていたようです。
妹ができて普通の感覚を持ってしまった伊月は、啓補が「黙示録ノ妹」に嫌悪感を示した理由を理解します。
伊月が「妹がいて嬉しい?・・・そんなわけねえだろ」と呟きます。
これは不味いですね。
伊月は千尋にどう接していくのでしょうか?
羽嶋伊月の活動が終わってしまうのだろうか?
那由多との関係も変化しそうですね。
書けない状態では那由多に追いつく事はできません。
伊月はどうすのでしょうか?
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評価AAAAAAAAACA
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