ラノベの感想) 魔弾の王と凍漣の雪姫 第2巻 (ダッシュエックス文庫)

概略:
ティグルはオルミュッツの公宮にやってきたエレンと知り合う事になりました。お互いに初対面から好印象を抱いたようです。公宮の風呂場でティグルはエレンと混浴する事になります。これはミラにはバレていません。エレンが森の調査に行き行方不明になってしまいます。ミラとティグルはエレンの捜索に向かい森の中で魔物と遭遇する事になります。魔物はエレンの偽物を作り出し森の外に放ちました。この偽エレンが混乱を振りまく事になります。

レーベル:ダッシュエックス文庫
発行日:2019/2/27
著者:川口 士(かわぐち つかさ)
イラスト:美弥月いつか (みやつき いつか)
ISBN:978-4-08-631289-9
雰囲気:再会、悪戯、エレン、混浴、エレン行方不明、魔物退治、一夜、帝国撃退、ズメイの秘密
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プロローグ
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ミラはオルミュッツと接する王家の直轄地を収める代官レシェックに会いに行く事になります。
オルミュッツ、ライトメリッツ、直轄地にまたがる森が問題となっています。
ティグルがオルミュッツにやって来ると知りミラは再会を楽しみにしていました。
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1 再会
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オルミュッツに入ったティグルは数日後にミラが村にやって来ると聞いて待つ事にします。
待っている間に森にでる狼を退治する事になりました。
見事に狼を退治したティグルは村長と仲良くなっています。
村に到着したミラは村長の歓待を受ける事になります。
ミラの表情が硬いと感じたティグルは窓の外から変顔をしてミラを笑わそうとしました。
このティグルの悪戯にミラが機嫌を損ねてしまいます。
次の村に到着するまで傍に近づくなと言われてしまいました。
ティグルはミラのご機嫌を取る為に思い出の花を摘んで彼女の部屋に向かいます。
壁をよじ登ってやって来たティグルをミラは部屋に入れてくれました。
ティグルの持ってきた花を見てミラの機嫌は良くなったのですがイチャイチャは無しと言われます。
彼女がオルミュッツ、ライトメリッツ、王家の直轄地にまたがる森の問題を話し合う為に直轄地の代官に会うと聞いてティグルは同行する事を決めました。
ティグルはブリューヌ王に命じられてムオジネルのスパイ探しの為やって来た事。
ジスタートとの連絡役になった事を教えます。
ミラはジスタート側にもスパイ疑惑があると教えてくれます。
ミラはティグルに協力してくれる事になりました。
代官との会談はミラが所有している別荘で行われる事になりました。
双方が森の所有権を主張して話し合いは平行線で終わりました。
ミラは森が広がっているとの領民の訴えを聞いて森を調べたいと思っていました。
しかし代官は森の所有権は王家にあるのでミラが森に入る事を禁じてきました。
会談が不調に終わり不機嫌なミラに先代のラーナが代官をやり込めたんじゃないか?と伝えます。
ミラはその可能性を失念していた事を悔いていました。
代官はミラに対して敵対的な態度を取っていたので可能性は高そうです。
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2 銀閃の風姫(シルヴフラウ)
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公宮に戻って来たミラはラーナからエレオノーラが来ている事を知らされます。
ミラはエレンの事が嫌いなので嫌な顔をしていました。
それでも戦姫として無視するわけにはいかないのでエレンに会う為に着替えに向かいます。
暇になったティグルは公宮の中を回り知り合いに挨拶する事になります。
中庭で草笛を吹いていると後ろから声を掛けられました。
そこには銀髪の美少女が立っていました。
彼女は草笛に興味を惹かれたようです。
ティグルから吹き方を習い二人で草笛を吹いています。
彼女とのやり取りをティグルは心地よく感じているようでした。
彼女がエレオノーラ=ヴィルターリアと名乗ったのでティグルは驚きます。
彼女はライトメリッツの戦姫でした。
ティグルが名乗るとエレオノーラは目を輝かせています。
ティグルの弓の腕をミラから聞いていたようです。
ティグルの長い名前を呼び難そうにしていたのでティグルで良いと伝えます。
エレオノーラもエレンで構わないと返したので二人は愛称で呼び合う事になります。
出会って直ぐに仲良くなってますね。
弓の腕前を見たいと言われたところにミラがやって来ました。
ティグルと仲良くしているエレンを見たミラは頭に血が上りエレンを威嚇し始めました。
エレンの方も威嚇し始めてしまいます。
お互いに竜具を抜きそうになっていますね・・・
ティグルはラーナに助けを求めますが乱闘が好きな彼女はどちらかが降参するまで殴り合った方が良いと面白そうに笑っています。
そこにエレンの副官が水の入った木桶を持って戻って来ます。
彼女はエレンとミラに向かって水をぶっかける事で諍いを止めます。
二人の頭上に飛んだ水は互いの竜具によって退けられました。
副官はリムアリーシャという金髪の美女です。
ミラ、ラーナ、エレン、リムは会談の為に応接室に向かいました。
エレンの目的は森についてでした。
彼女の下にも領民から森が広がっているとの訴えが上がってきているそうです。
彼女は既に直轄地の代官と会談を持っていました。
しかしミラが言われたのと同じ理由で森に入る事を禁じられていました。
エレンはライトメリッツ側から森に入る事にすると言っています。
ミラが持っている情報を提供して欲しいと言ってきました。
ミラは森について詳しい情報を持っていませんんでしたがエレンが森に入るのを牽制する事はできると提案します。
見返りに森の中で見たことを教えて欲しと言っています。
エレンはミラの提案に乗る事にしました。
エレンから二人の共通の友人であるソフィーヤ=オベルタスと争う事になりそうだと教えられます。
双方ともに懇意にしている貴族から頼まれて問題の仲裁を行う事になるそうです。
ミラにはエレンがソフィーと争う意思がないと承知して置いて欲しい言ってきます。
エレンがティグルの弓の腕を見たいと言ってきました。
ミラ、ラーナ、エレン、リムがティグルを連れて訓練場に向かう事になります。
ティグルはそこで弓の腕を披露する事になりました。
ティグルの弓の腕を見てエレンは大喜びしていました。
ティグルが入浴していると全裸のエレンが入って来ました。
彼女の美しい裸体を見てしまったティグルの下半身が盛大に反応してしまいます。
エレンは驚いたようですが悲鳴を上げたりティグルを非難したりはしませんでした。
ティグルと話したいと思っていたエレンは混浴を勧めてきます。
ティグルもエレンと話したいと思っていたので彼女の求めに応じる事にします。
エレンはアルサスについて質問してきました。
彼女はアルサスが魔境と考えていました。
魔境で育ったのでティグルが非常識な弓の腕を持つようになったと考えたようです。
ティグルはアルサスにいる狩人から弓を習ったことと自分がアルサスで一番弓が上手い事を教えます。
これまでに仕留めた一番大きな獲物の話になりティグルは竜を仕留めた事があると教えます。
エレンはティグルに好感を抱いているようですね、その話を信じてくれました。
ティグルはミラを嫌う理由を聞いています。
エレンはミラの高慢ちきな態度が気に入らないそうです。
ティグルは思い当たる事があるのでミラを擁護できませんでした。
エレンがライトメリッツに来る気は無いか?と聞いてきます。
彼女はティグルを配下に加えたいと思ったのでしょうか?
ティグルはライトメリッツとも友好を結べればアルサスにとっても悪くないと考えます。
いずれお邪魔させてもらうと答えています。
混浴していた事がバレると一大事なのでエレンに先に上がって貰う事になります。
ティグルは幸運な星の元に生まれていますね。
エレンの全裸を拝んだ上に混浴までしちゃったぞ。
この事実をミラに知られる大いに不味いのですがどうなるのでしょうね?
エレンがミラを揶揄う切り札に使うのだろうか?
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3 蠢く謀略の根
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テナルディエ公爵の嫡男ザイアンは竜に乗る訓練に勤しんでいました。
彼は父親である公爵に実力を認めて貰おうと必死です。
ムオジネルとの戦で父がロランに対して寛容な姿勢を示した事が契機となったようです。
ロランに肩を並べるくらいに評価して貰うには竜に乗れるように成るしかないと考えたようです。
配下の者は竜を怖がり誰も世話をしたがりません。
ただ一人アルエットという少女だけが竜を怖がらなかったので世話係をしています。
アルエットは不愛想な少女なので普段のザイアンならば辱めているだろうけど他に世話をする人が居ないので我慢しています。
アルエットは不愛想ですが疲弊しているザイアンに冷たい水を差し出す優しさがあります。
彼女はザイアンの為に竜の世話をしているのだろうか?
息子に激アマなテナルディエ公爵は訓練でザイアンに怪我が無かったことにほっとしています。
テナルディエ公爵もブリューヌの中にムオジネルと内通している者が存在していると察しています。
彼はライバルの大貴族ガヌロン公爵の事を疑っています。
テナルディエ公爵はガヌロン公爵が嫌いなようです。
自分が権力を握るのに邪魔になると考えています。
公爵はガヌロンの事を探らせる事にします。
ガヌロンの元に隣国アスヴァ―ルの第二王子が来ています。
現アスヴァ―ル王ザカリアスが病に伏せってから第一王子のジャーメインと第二王子のエリオットが争っているそうです。
ザカリアスには7人の子供がいるそうですが4人が不審死を遂げたそうです。
ジャーメインとエリオットは、お互いに相手が弟妹を殺したと考えていました。
二人の争いに嫌気の刺した第一王女ギネヴィアは隠遁してアスヴァ―ルの伝説に出てくる12騎士の縁の地を巡礼しているそうです。
ガヌロンはエリオットに協力する事で自身の勢力を伸ばそうと考えているようです。
エリオットに他国との戦での戦功が足りないと知っているのでライトメリッツを攻める事を勧めています。
ガヌロンはエレンがテナルディエと交流があるのでライトメリッツが弱まるとテナルディエと敵対している自分にもメリットがあると嘘を吐いてエリオットを説得しています。
エリオットはガヌロンの口車に乗ってしまいました。
ガヌロンはエリオットを手助けする道具を用意していました。
彼が用意したのは本物と瓜二つのエレンの偽物でした。
ミラの元に負傷したソフィーがやって来ます。
彼女から会談の場所を夜襲してきたエレンそっくりの人物に襲われたと教えられます。
ミラはエレンを疑いますがソフィーはエレンが偽物では無いか?と疑っています。
襲って来たエレンはソフィーと対峙した時に竜技を使わなかったそうです。
それを聞いたミラもエレンが偽物だろうと考えるようになります。
事態を解決する為に負傷しているソフィーに代わりミラがライトメリッツに向かう事になりました。
相手を刺激しない為にミラはティグル、ガルイーニン、ラフィナックを連れてライトメリッツに向かう事にします。
ティグルを連れて行くのはソフィーからレーシーという妖精の話を聞いたからでした。
レーシーは森の妖精で人間を驚かす為に森を大きくすることがあるそうです。
ミラは今回の事件に魔物が関わっていると考えているようです。
ライトメリッツ領内に入ったミラはエレンの代理人を名乗るジャロノフと会談する事になります。
ミラがジャロノフにソフィーがエレンに襲われたと教えると当惑しています。
ジャロノフからエレンが20日前から行方不明になっていると教えられます。
ジャロノフはオルミュッツから戻ったエレンが公宮には戻らずリムと配下の騎士4人を連れて森の調査に向かった事を教えます。
ソフィーとの会談の日が迫っていたのでエレンは直接森に向かったそうです。
そこで何かがあったようですね。
ミラは自分がエレンを捜索する為に森に入る事を決めました。
ティグルも同行するようですね。
森の近くまで行った時にティグルは視線を感じていました。
恐らく何者かが潜んでいるよね?そいつがエレンを捉えたのだろうか?
ソフィーを襲ったのはガヌロンが用意した偽者だよね。
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4 妖樹の森
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エレン達が消息を絶ったコリーンの森に向かいます。
森の周囲にはエレンを捜索に来たライトメリッツ兵が居ました。
代表者のルーリックにジャロノフからの書簡を見せて協力を仰ぐことになります。
ルーリックから10人の集団を10組作り森に入れたが1組帰ってこなかったと教えられます。
戻って来た兵は森の中に入ると嫌な気配を感じる、方向感覚が狂わされると言っています。
ティグルとミラは二人で森に入るつもりでしたがラフィナックとガルイーニンが同行すると主張しました。
二人はティグルとミラに自分の立場を理解して欲しと言っています。
二人が死ぬと領地が混乱するので無謀な真似はさせられない。
もしもの時は自分たちが身代わりになるので同行すると言っています。
ティグルとミラは自分たちの軽率な考えを改め二人に同行して貰う事にします。
森に入るとレーシーに操られた動く死体が襲ってきました。
木を使って死体を操っているので火に弱い事が判明します。
ティグルは森の中にわだかまる黒い靄を発見しました。
それを黒弓で撃つと悲鳴が上がります。
靄はレーシーと関係があるようです。
森の中を進むと動く死体と戦っているライトメリッツ兵と遭遇しました。
それはエレンと共に森に入ったリム達でした。
彼らは動く死体となった直轄地の代官レシェックと戦っています。
ティグル達を厄介な存在だと判断したレーシーは彼らを森の外に出そうとしてきます。
森の外への道が見えてきたのでティグルはリム達を逃がす事にします。
しかしエレンが心配なリムが泣きながら同行したいと訴えてきました。
彼女を説得する事は困難に思われました。
エレンの偽物が出た場合、本人を良く知る人物が居た方が判別が容易になると考えリムを同行させる事にします。
リムから彼女の主観時間で森に入って1日も経過していないと教えられます。
彼女の発言から森の中と外で時間の流れる速さが違う事が判明しました。
一行の前に偽エレンが出てきました。
ミラがエレンの相手をしている間にティグルがエレンを探す事になります。
ティグルはエレンの竜具アリファールの気配を辿りエレンを探す事にします。
ミラと偽エレンの戦いは激闘となりました。
偽者のエレンは竜技を使えないので本物よりも戦いやすいようですね。
ミラは偽エレンの動きを見極める事ができています。
不利を悟った偽エレンは巨大な怪物に乗って攻撃してきます。
木々の間から飛び出して来るので動きを止める必要がありました。
ここでミラがラヴィアスを使い罠を仕掛けたようです。
偽エレンはミラによって倒される事になりました。
森の中を掛けるティグルはレーシーの本体を発見しました。
巨大な木ですね・・・
捉えた全裸のエレンが蔓で巻き取られてぶら下がっています。
ティグルはレーシーの注意を自分に引き付けてエレンを助ける事にします。
誤射したと見せかけて空中に矢を放ちました。
上空でアリファールが風を操作して矢を照準しています。
アリファールはティグルの事を力を貸すべき人物と判断したようです。
落下する矢がエレンの拘束を解きました。
落下してきたエレンをティグルが抱き留めて救出に成功します。
気付いたエレンはティグルが居る事に驚いていました。
エレンに彼女が20日間も行方不明になっていた事と、偽エレンがソフィーを襲った事、ティグルとミラが助けに来た事を教えました。
森の中と外で時間の流れに差があると知り混乱しています。
自分が全裸だと気が付いたエレンとそれを見てしまったティグルは気まずそうですね。
紳士ティグルは自分の外套をエレンに貸しますよ。
でも外套の下は全裸なんだよね、激しく動き回ると、色々と見えちゃってるんだよなー。
ティグルは黒弓にアリファールの力を上乗せしてレーシーを狙います。
レーシーが激しく抵抗したので決め手に掛けました。
エレンが竜技を使いレーシーの本体である巨木に大穴を開けました。
切り倒されて切り株になったようですがレーシーは生きていました。
レーシーが本当の姿を現す事になりました。
レーシーは巨大な猪に変身して襲い掛かってきます。
素早い上に巨大なので対抗策を練る事になります。
ここでエレンが妙案を思い付きました。
彼女は親友のサーシャからアリファールが火を強める特性があると教えられたそうです。
ティグルの持ってきていた火打石で森に着火しました。
それをアリファールの風で煽ったようです。
森は燃え広がる事になりました。
エレンとティグルはアリファールの風の力を使い木から木へ移動して延焼に巻き込まれる事を防いでいます。
森が全焼すると困ってしまうレーシーは消火に追われる事になりました。
気を逸らした隙を突かれてアリファールの力を纏わせた黒弓から放たれた矢によって撃ち抜かれます。
レーシーは自分が負けた事に喜びを感じているようですね?
自分が森の糧になれると喜んでいるような?
レーシーを倒して安堵したティグルとエレンの前に黒い兜をかぶった謎の女性が現れます。
彼女からはレーシーやルサルカ以上の威圧感を感じます。
ティグルがズメイなのか?と問うと感心されてしまいます。
彼女はミラの追っているズメイで間違いないようです。
ティグルが目的を問うと「死を。決して逃れられぬ死を」と返答されます。
ティグルは黒弓で矢を放ちましたがズメイに握りつぶされてしまいます。
圧倒的なズメイの力に驚愕する事になります。
ズメイはティグルを見逃す事にしました。
去り際に、また会おう、魔弾の王、との言葉を残して去って行きました。
ティグルはエレンに魔弾の王について何か知っているか聞いています。
エレンには初めて聞く名だったそうです。
ズメイとの力の差を見せつけられて落ち込んでいるティグルをエレンが励ましてくれます。
レーシーを倒した事で森が元の姿に戻り、時間の流れも正常に戻ったようです。
木の上から確認すると時刻は夜になっていました。
疲弊している二人は火をおこして休息をとる事になりました。
ここでティグルはエレンが囚われていた間に森の外で起こっていた事を教えます。
他にもミラと一緒にレーシーと似た印象を持つルサルカを倒した事を教えました。
ミラがルサルカの事をエレンに伝えなかったのでエレンはミラに不信感を抱きます。
ティグルは直接見ていない人に信じさせるのは困難だと判断したんだ、と言ってミラの事を擁護しています。
ティグルはエレンにリムとの関係を質問しています。
エレンはリムとの出会いとそれから行動を共にしている理由を教えてくれました。
休息をとる事になりエレンがティグルを揶揄ってきます。
寝ている間に不埒な真似はするなよ?と言ってきます。
ティグルはエレンが外套の下は全裸だと思い出し赤くなっています。
公宮の風呂場で遭遇した時と助け出した時に見た彼女の美しい裸身を思い出しちゃってますね。
恐らくティグルは魅力的なエレンを抱きたかったんだろうけど、ミラを思ってやせ我慢します。
レーシーが言ってましたがエレンは乙女らしいよ。
自分には好きな子が居るので神に誓って手は出さない、と言っています。
それを聞いて驚いたエレンが大笑いしています。
驚いて笑ってしまったようですね。
エレンはティグルの態度は好ましいと言って微笑んでいます。
ティグルの事を信じたエレンは寒そうにしているティグルを外套の中に引き入れます。
ティグルは全裸エレンと密着する事になりました。
エレンが可愛い寝息を立て始めます。
この状況で本当に我慢出来たとするとティグルのミラへの愛は凄いな。
これはあれだな、紳士なティグルの対応にエレンは惚れたな。
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5 タンヴァルトの戦い
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エレンが救出されてライトメリッツ兵たちは歓喜に包まれます。
ティグルはミラが自分の安否を気にしていたと知り彼女の事を抱きしめています。
これを見たエレンはティグルがミラの事を好きなんだと気が付いたみたいね。
ミラは上半身裸のティグルと全裸のエレンが一夜を共にしたと知り気にしています。
エレンはミラを連れ出しティグルとの間に何も無かったと教えます。
ティグルから聞いた好きな子が居るので他の女には手を出さないってセリフも教えました。
エレンは無実のティグルがミラに疑われるのが嫌だから教えたと言っています。
ティグルの本心を聞いてミラは真っ赤になって喜んでいますね。
エレンは自分が拘束されている間の出来事を説明されます。
アスヴァ―ルがライトメリッツ北部を襲っている情報とエレンの偽物がそれに対処する為に北に向かったとの情報が入ってきます。
ティグルはレーシーがアスヴァ―ルがライトメリッツを襲っていると言っていた事を思い出します。
ティグルは森の中でエレンの偽物を作った残骸が二人分残っていたのを見ていました。
エレンは急遽アスヴァ―ル討伐に向かう事を決めます。
ティグルはエレンに恩を売る為と無辜の民を虐げるアスヴァ―ルへの怒りを感じ協力する事にします。
ミラもティグルに付き合いエレンの味方をする事を決めます。
ここでミラが奇想天外が提案をしました。
彼女はルーリックが率いる予定の歩兵を借りて川を進軍する事にします。
竜具ラヴィアスを使って氷の筏を作り川を進む事にします。
エレンはリムと共に騎兵を連れてアスヴァ―ルの元に向かいます。
出発前に騎兵を分けてソフィーの元に報告に向かわせます。
これも好判断でしたね。
エレンからの連絡を受け取ったソフィーはエレンの考えを理解ました。
エレンはエレンの偽物がやらかしたソフィーとの会談失敗の責任をアスヴァ―ルに押し付ける事にしました。
ソフィーは巻き込まれた二人の領主貴族を説得して味方に引き入れます。
ソフィーが二人から提供された兵とポリーシャから呼び寄せた自分の兵を率いてアスヴァ―ル軍の元に向かいます。
ガヌロンにそそのかされたエリオットは自分が勝てると確信していました。
彼の元に偽物のエレンに率いられた士気の低下したライトメリッツ兵が現れる事になっていました。
偽エレンはアスヴァ―ル軍の近くに布陣しますが兵数が少ない事を理由に待機を命じます。
アスヴァ―ル兵の非道な略奪行為を見ても手出しできない事から兵の士気が下がって行きます。
これがガヌロンの考えた作戦のようです。
偽エレンを使いライトメリッツ兵の士気を下げさせてからエリオットの兵に討ち取らせようと考えたようです。
エレンとリムは偽エレンが駐屯している場所を目指します。
最初リムだけが姿を晒していたようですね。
リムが向かって来ると知った偽エレンは彼女を討ち取る様に命じました。
両軍が対峙しているところに本物のエレンがリムを伴い出てきました。
偽エレンに率いられていたライトメリッツ兵は混乱していますね。
本物のエレンの威厳を見た彼らは彼女が本物だと理解しました。
エレンの偽物はどこだ?との問いに素直に答えています。
追い詰められた偽エレンが飛び掛かって来ました。
しかし怒っているエレンの敵ではありませんでした。
簡単に斬り伏せられてしまいました。
偽物を倒しライトメリッツ兵を掌握したエレンは作戦を考えます。
エレンはアスヴァ―ル兵が見える丘の上に布陣して相手の出方を待つ事にします。
エリオットは偽エレンが倒された事を知らないので丘を登って包囲殲滅する作戦にでました。
兵数で上回っているので押し切れると思っていたようです。
ここで二つの伏兵が現れました。
ソフィーに率いられたポリーシャと二人の領主貴族の混成軍が攻めてきます。
エリオットは水欲しさに本陣を川の傍に配置していました。
川から氷の筏に乗ったミラたちが現れました。
本陣を奪い返されてしまったエリオットは敗北を悟ります。
背後を脅かされたと知ればアスヴァ―ル兵は総崩れとなります。
エレン達を囲い込んでいる部隊を捨て駒にしてエリオットは逃走を試みました。
しかしティグルの矢がエリオットの乗る馬に当たり転倒してしまいます。
倒れ込んだエリオットにミラがラヴィアスを突き付けました。
ガヌロンに踊らされたエリオットは拘束されたようです。
レーシーの死を見届けたズメイは一人で広野を移動しています。
そこにガヌロンが現れました。
ガヌロンはズメイがレーシーを目覚めさせエレンの偽物を作った理由を聞いています。
ズメイは竜具が戦姫を選ぶ基準を知りたかったので戦姫を知ろうとしたと答えます。
ズメイはエレンの生い立ちや能力を把握したようです。
しかしアリファールがエレンを選んだ理由は分からなかったそうです。
ズメイが、王に相まみえた、と告げるとガヌロンは驚いています。
これはズメイに魔弾の王と呼ばれたティグルの事だろうか?
ズメイが立ち去ると、ガヌロンが、戦姫の身体など乗っ取るから余計な事を考えるんだ、と言っていました。
ズメイは戦姫の身体を乗っ取り使っているようです。
長い黒髪を持つ戦姫ねー・・・誰だ?
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エピローグ
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ナヴァール城砦に居るロランの元にアスヴァ―ルのギネヴィア王女が尋ねてきました。
彼女は野盗に襲われている所をロランに助けられた過去があります。
ギネヴィアはアスヴァ―ルの内乱を沈める為にロランの力を借りたいと言ってきます。
自分では判断ができないと考えたロランはファーロン王に謁見する事を勧めました。
ギネヴィアはロランが付けてくれた護衛と共にブリューヌの王都に向かう事になりました。
洪水で荒れ果てた故郷を立て直したアイシェとダーマードが王都パルティアに戻って来ました。
アイシェは故郷を立て直す為にクレイシュから借金をしたそうです。
アイシェは村を復興させた成果を担保に更にクレイシュから借金する予定だと教えます。
ダーマードはアイシェがクレイシュの感心を買おうとしている事を評価したようです。
二人はクレイシュの元に向かいます。
やってきたダーマードにクレイシュが意外な極秘任務を言い渡しました。
クレイシュはアスヴァ―ルに不穏な動きがある事を察しています。
そこでアスヴァ―ルについての知識を持たないダーマードに現地の実態を報告させる事にします。
アイシェから、クレイシュからの密命だぞ、功績を建てるチャンスだ、と言われてダーマードはヤル気になっています。
エレンとソフィーはバリシア子爵とテトラーゼ子爵の間で問題となっていた川の使用権を解決しました。
レーシーに襲われて亡くなった直轄地の代官レシェックについてはアスヴァ―ルに罪を着せる事になりました。
ミラとティグルはオルミュッツの公宮に戻って来ました。
二人はラーナにライトメリッツでの戦いとレーシーとの戦いを報告します。
ティグルがズメイに出会ったと教えるとラナーがズメイの秘密を教えてくれました。
ズメイは死人に取りつく事ができるそうです。
ズメイが使っている身体はラーナの母(ミラの祖母)ヴィクトーリアの身体だそうです。
ラーナはティグルにミラに力を貸して欲しとお願いしてきました。
ティグルは勿論ですと答えています。
ミラの元に王都に来るようにとの命令が届きます。
場合によってはミラにアスヴァ―ルに行ってもらうそうです。
ミラはティグルを呼び出し、王都に行く、場合によってはアスヴァ―ルに行く事になる、と告げます。
ミラはティグルに一緒に行くと言って欲しかったようですね。
しかしティグルは別の提案をしてきました。
ラーナがエレンとソフィーにティグルの効用を教えたらしく二人が自分の公宮に来ないかと誘って来たそうです。
特にライトメリッツのリムとルーリックがぜひと言っているそうですよ。
ティグルはライトメリッツに行く気になっているようです。
ティグルは、ライトメリッツやポリーシャのやり方を見てミラに伝える事は有効だと考えています。
ミラは自分とティグルの間を邪魔する敵(ラーナ)が身近に居た事を痛感しています。
ミラはティグルがエレンかソフィーと四六時中一緒の居る状況が我慢できませんでした。
ミラは一緒に来て、とティグルを誘ってきます。
ティグルがエレンにとった紳士的な態度を誉めてくれます。
ミラはティグルがエレンに認められた事が嬉しかったようですね。
ご褒美にキスしてきました。
二人は一緒にアスヴァ―ルに行く気になっていますがどうなるのでしょうね?
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断章 ある夏の日
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ミリッツァ=グリンカはティグルの故郷に来ていました。
竜具の力を使い瞬間移動してきたようです。
彼女がやって来たのはヴァレンティナに助言されたからでした。
ティグルの持つ黒弓に興味を持ったヴァレンティナがティグルの故郷を見てくる事を勧めました。
目的は黒弓の由来を調べる事のようです。
一度で調べるのではなく何度も通ってそれとなく調べるように助言されたようです。
街の門衛は旅行者がやって来た事に驚いています。
ミリッツァが大鎌を担いでいるので目立っています。
急用では無いのでミリッツァは歩いて領主の館に向かいます。
途中でティッタに声を掛けられました。
自分がジスタートの戦姫だと教えるとティッタは驚いています。
ティグルを知っているかも知れないと思ったティッタはティグルの安否を聞いてきました。
ミリッツァはティグルが元気にやっていると教えたのですが小声だったので町の人には聞こえませんでした。
町の人は血相を変えてミリッツァと話すティッタを見てティグルに何かあったと勘違いしました。
噂に尾ひれがついて町中の人が集まってきてしまいます。
ミリッツァは、やって来たウルスに案内されて領主の館に向かう事になりました。
ティッタの淹れてくれた薬湯を飲んでからウルスにティグルの幼い日の事を聞く事になります。
黒弓について質問したいのですがヴァレンティナの助言に従い我慢しています。
ウルスから幼いティグルが木から逆さ吊りになり矢を射る練習をしていた事。
気合を入れると矢の飛距離が伸びると聞いて何事かを叫びながら練習していた事を聞き出します。
幼いティグルの話を聞いたミリッツァはヴァレンティナへの良い土産話ができたと喜んでいます。
竜具を使えば一瞬でオステローデに戻れるのですがウルスの顔を立てて一晩泊めて貰う事にします。
部屋の準備をしたティッタと話す事になります。
ミリッツァはティッタがティグルに好意を抱いていると理解しました。
竜具を使いティッタをティグルの元に連れて行こうかと考えましたがミラとイチャツイテいる最中だと不味いと考え思いとどまります。
翌朝、ティッタがお守りです、と言って小さな熊の人形を二つ渡してきました。
一つはティグル用で、もう一つはミリッツァ用です。
ミリッツァは嬉しそうですね。
次に会うときはティッタにお見上げを用意しようと考えています。
竜具を使いオステローデに戻ったミリッツァは人形をティグルに渡す時に何と言おうか考えています。
ミリッツァはティグルを揶揄うつもりのようですね。
ヴァレンティナが黒弓に興味を引かれているようですね。
今後もミリッツァは黒弓の謎を追う事になるようです・・・
彼女は黒弓の謎を掴めるのでしょうか?
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成分美少女戦闘作戦恋愛ラッキースケベ
評価AAAAAABBAAAA
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公国名前異名竜具形状
オルミュッツリュドミラ=ルリエ凍漣の雪姫(ミーチェリア)ラヴィアス
ライトメリッツエレオノーラ=ヴィルターリア銀閃の風姫(シルヴフラウ)アリファール長剣
レグニーツァアレクサンドラ=アルシャーヴィン
ルヴーシュエリザヴェータ
オステローデミリッツァ=グリンカ虚影の幻姫(ツエルヴィーデ)エザンディス大鎌
ブレストオルガ
ポリーシャソフィーヤ=オベルタス光華の輝姫(ブレスヴェート)ザート錫杖
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