ラノベの感想) 続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー 10 (電撃文庫)


概略:
アラスカからカムチャツカ半島を経由して顔を変えたロッキー・ディーンがフィリピンに入国しました。
彼を支援している三合会は構成員を大量に日本に送り込んで達也のネガティブキャンペーンを始めます。
USNAのカーティス上院議員とジェフリーが巳焼島にやってきて恒星炉の建設用地を提供したいと打診してきました。
四葉家が国内の権力者の攻撃を受けて本拠地の移転を余儀なくされたので取り込みを狙ってきます。
これを察知した自治体と国も恒星炉の誘致先を提供したいと言って破格の条件を提示してきます。
大亜連合と新ソ連の同時侵攻のどさくさに密入国した大亜連合の工作員が一条家と狙ってきます。
劉麗蕾を使って殺させようと考えています。
侵攻を食い止める為に金沢に戻っていた将輝はレイラと茜を守る事になります。
工作員が中々尻尾を掴ませないので焦れた茜が将輝とレイラを囮にして捕まえようと言い出します。
三合会の支援でディーンが日本に入国します。
三合会とディーンは日本の霊的アキレス腱を攻撃する計画を建てています。

レーベル電撃文庫
発行日2025/6/10
著者佐島勤
イラスト石田加奈
ISBN
雰囲気変身、誘い、捨て駒、攻めの姿勢、囮捜査、脱水、鎖の作成、反則炸裂、決断、発動


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【1】潜伏
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大亜連合の工作員が能登半島西海岸に潜入しました。
陳静娜(チェンジンナー)が八名の部下を引き連れています。
呂偉辰(ルルウエイチェン)が副官を務めるみたいだね。
彼らを胡思斉(フースーチー)が迎え入れます。
胡思斉は陳静娜と呂偉辰を自分が経営しているバーに連れて行きます。
バーの二階の部屋に潜伏してもらう事にしました。
カムチャツカ半島に逃げてきているロッキー・ディーンの元に朱元允(ジュユエンユン)の使いがやって来ます。
ジロー・リーと名乗る化粧師で千里眼の追跡を逃れるメイキャップをディーンに施してくれます。
ディーンはメイクの仕方を学ばなければならないのか?と不安になりますが杞憂でした。
ジローは自動的にメイクを施してくれる機械を用意してくれてありました。
ディーンは機械の使い方を教えてもらい一人でも千里眼の追跡を逃れられるメイクを施す事ができるようになります。
香港三合会のヘンリー・ユェンと名乗る人物がやってきてディーンに新しいパスポートをくれます。
新しい偽名も用意されていて以降はロデリック・ディンを名乗る事になります。
サンフランシスコで暴れたのでディーンの名は手配書に乗っているので新たな偽名を名乗る事にします。
ヘンリーと一緒にディーンはフィリピンに向かう事になります。
足取りを消す狙いがあるようですね。

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【2】甘い誘い
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巳焼島にUSNAのワイアット・カーティス上院議員とジェフリー・ジェームスがやってきました。
二人は四葉家が本拠地の移転する事を知っているようです。
日本国内の権力者から攻撃を受けた直後なので四葉家をUSNAに取り込もうとの意図が透けて見えるね。
カーティスは恒星炉をハワイのカウアイ島に建設しないか?と打診してきました。
まだ公表されていないカウアイ島にあるミサイル試射場を閉鎖する話を教えてくれます。
閉鎖後の跡地に恒星炉を建設しないかとの打診でした。
その為の費用も連邦政府が補助しようと言っています。
達也は魔法師が軍事利用されない世界を創ろうとしているので願ってもない話ですね。
国内だけではなく世界の認識を変える必要があるので達也は恒星炉を他国に作ろうと考えているからね。
近日中に返事をする事にします。
大亜連合の侵攻がかたづいたので一条将輝は東京に戻ろうと考えていましたが父の剛毅に止められます。
剛毅から船が見つかったと教えられます。
10人前後が乗れるボートが沈められているのが発見されたそうです。
剛毅は大亜連合の工作員が潜入した事を疑っています。
将輝には茜とレイラに付いていて欲しいとお願いしてきます、将輝は金沢に留まる事を決めます。
胡思斉のバーに門馬俊一という大学生が呼び出されます。
そこで陳静娜に紹介されました。
門馬から劉麗蕾に疑われていると申告されて静娜は作戦を決めました。
挨拶が終わると門馬は帰っていきます。
静娜は胡思斉に門馬を爆弾にすると告げました。
胡思斉は門馬の事を子供の頃から知っているので不満がありそうですが文句は言えません。
フィリピンに留まり続けている事にディーンが不満を募らせています。
ヘンリーはディーンの魔法の効果を最大化する為に三合会の仲間を送り込んでいる最中だと教えてくれます。
ディーンの不満が消えないのでディーンの組織が壊滅した事に四葉家が関係していると伝えます。
これは憶測に過ぎないんですが偶然にも正鵠を射ていました。
ディーンの中に四葉家への恨みが発生する事になります。
胡思斉に呼び出された門馬は静娜とデートする事になりました。
静娜が金沢を案内して欲しいとお願いしてきたからです。
土地勘を養いたいと言ってますね。
劉麗蕾が立ち寄りそうな場所と指定されて門馬は危険だと思いますが逆らえません。
二人の事を尾行している集団が居ました。
静娜が入り口の見えないホテルで休んでいこうと提案してきました。
門馬は驚きつつも尾行をまく為だと理解します。
部屋に入ると静娜が隠しカメラや盗聴器が無いか確認を始めています。
確認を終えると汗をかいたのでさっぱりすると言って門馬の目の前で脱ぎ始めました。
門馬は混乱しています。
シャワーを終えて戻ってきた静娜はバスタオルを巻いただけでした。
視姦する大チャンスですが門馬にそんな勇気はありません。
門馬もシャワーを浴びる事になるんですが彼はキッチリ身なりを整えて戻ってきました。
静娜に服を着ちゃったの?と呆れられています。
女に脱がして貰うのが好きなの?と言って門馬の服を脱がしに掛かります。
夕方にホテルを出ると尾行は居なくなっていました。
門馬は静娜の仲間が対処したと考えています。
静娜をバーに送り届けて帰っていきました。
先に戻っていた呂偉辰から首尾はどうだったか聞かれて静娜は門馬を爆弾に変えたと答えます。
抵抗する素振りは無かったと報告されて呂偉辰は男の性として不可能でしょうと答えます。
それを聞いて静娜は私を抱きたいの良いけど部下のケアも上官の仕事ですからねと言ってきます。
呂偉辰は結構ですと即答しています・・・よっぽど静娜が怖いみたい。
カーティスとジェフリーがUSNAに戻ると他の国からも恒星炉プラントの誘致計画の打診は入ります。
彼らは使者を巳焼島に送り込んできました。
正規ルートで入国してきたので政府の知るところとなります。
政府は恒星炉が他国に移ってしまうのでは?と焦り始めます。
巳焼島が存在している自治体(関東州)はもっと焦っています。
税収面でマイナスが大きくなり過ぎるので引きとめる為の計画を協議しています。

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【3】爆弾
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剛毅が将輝を呼び出し門馬を疑っている事を教えます。
将輝は自分で捕まえに行きたいようですが十師族と言えども逮捕権がない事を指摘されます。
剛毅は十師族は特権階級ではないとぞと将輝に厳命しています。
逮捕権を持っている公安と連携していく事が決まります。
門馬を監視し始めてすぐに彼が逮捕されます。
門馬のアパートを見知らぬ外国人が訪問しました。
集めた門馬の資料には載っていない人物なので中の会話を盗聴する事にします。
会話の中で一条レイラの名前が出てきました。
部屋に乗り込んで話を聞き事にします。
ドアをノックして名乗ると勢いよくドアが開き外国人が飛び出してきます。
刑事を殴り倒して逃走をはかります。
後から出てきた門馬は捕まりました。
逃げて行ったのは呂偉辰です。
バーに戻って来た呂偉辰に静娜が守備を聞いてきます。
門馬が逮捕されたと教えると喜んでいます?
イマイチ狙いが分からない呂偉辰に静娜が狙いを説明します。
門馬には一条家の人間に情報を伝えなければと思い込ませる暗示が掛けてある。
尋問中に一条剛毅が将輝が同席する事を期待していると教えてくれました。
門馬が捕まったと知った茜は尋問を聞きたいと言い出します。
レイラが狙われているのか知りたいようですね。
茜を行かせるわけにはいかないので将輝が聞きに行く事になります。
尋問に参加する事はできないので将輝は隣の部屋で尋問の様子を見学する事になっています。
尋問中に門馬が一条家の当主にしか話せない秘密があると言い出します。
逮捕理由が公務執行妨害なので外国人が大亜連合の工作員であるかは分かっていません。
話を聞きだす必要があるので将輝が尋問に加わる事になりました。
将輝の姿を見た門馬が寝ぼけているような表情に変化します。
鋭い将輝は彼の異様な様子から危険を察知しました。
門馬が吐血して毒が撒き散らされる未来が見えました。
咄嗟に魔法障壁を展開します。
門馬が吐血すると隣で尋問していた刑事が苦しみだします。
窒息しているように見えますね。
将輝は無事だった刑事を退室させます。
尋問室がある区画は閉鎖される事となります。
将輝が帰宅したのを確認した静娜は爆弾計画が失敗したと知ります。
あまり残念そうにしていないので呂偉辰が不思議がっています。
静娜は元から門馬は使い捨てにするつもりだった。
これで敵は狙われているのが剛毅なのか将輝なのか劉麗蕾なのか迷う事になると言っています。
酷い扱いだな本当に。
門馬の事を小物呼ばわりしているぞ・・・呂偉辰も納得顔で頷いています。
大亜連合は人を使い捨てるブラック国家、酷い国のようだ。

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【4】不安の産物
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巳焼島のステラジェネレーターで仕事をしている達也の元に関東州の使者がやってきます。
小山椿芽という40歳前後の女性で地域産業振興課の課長をしています。
彼女は三宅島に恒星炉プラントを建設しないか?と打診してきました。
賃貸料は50年間固定で固定資産税よりも安い激安価格です。
予定されている土地は現在人が住んでいるので立ち退き問題が発生しそうだと達也は考えます。
小山は州丁で責任を持って立ち退き交渉を行い達也に面倒は掛けないと言っています。
即答はしかねるので達也が返事を保留します。
達也が話を受けてくれそうだと感じて小山は安堵していますね。
達也は真夜の元に向かい関東州が三宅島を恒星炉の用地として提供してくれる話を相談します。
真夜が意外な答えを返してきました。
恒星炉プラントの話は達也に全権委任すると言ってきました!!
達也は真夜の真意が読めなくて不安なようですが四葉家に利益をもたらすよう努めますと答えました。
真夜さんは金のなる木を手に入れてご満悦なのかもな。
達也は九重寺に向かい八雲に会う事にします。
八雲に東道青波の意向を聞いてもらう事にしました。
八雲は恒星炉を巡る周囲の動きを知ってるようなんですがそこは教えてくれません。
東道の意向を聞いてくれると請け負ってくれました。
魔法大学に通学した達也は亜夜子から達也を恐れている噂がある事をしらされます。
大国をねじ伏せる暴力に加えてエネルギー産業まで握られたら達也に逆らえなくなる。
達也が最悪の暴君になってこの国を支配するぞ。
魔法師は貴族となって一般人を虐げるだろう。
気を付けろ司波達也は危険だ。
今はまだ真面に受け止められていないそうですが達也は楽観はできないと考えます。
亜夜子が首謀者の調査をする事になりました。
フィリピンの某ホテルでディーンが苛立ちを募らせています。
一向に日本に向かわないのが不満なようです。
元文正(ユエンウエンジョン)はまだディーンの為の情報工作を行っている最中だと説明します。
ディーンが日本で行おうとしている事に役立つ人物が居るので会って欲しいと頼まれるね。
ディーンは苛立ちを忘れて興味を惹かれています。
関東州の動きは永田町と霞ヶ関の焦りを誘います。
政治家と官僚が協議を続けていて国土省の花山大臣から破格の提案が行われます。
国後島を貸与する案が提出されました。
可決も秘訣もされませんでした・・・決めかねるって事ね。
花山が大臣室に戻ってくると政策秘書の姉小路が待っていました。
二人の関係は姉小路が主で花山が従です。
花山は政治家になる前は本物の公家の血を引くお嬢様女優として人気がありました。
彼女に政治家としての資質はなく全て姉小路の書いたシナリオを演じているだけす。
姉小路は花山の演技を褒めていますね。
姉小路は元老院の一員です。
国後島を四葉家に貸与する案が新ソ連に漏れています。
政府内部に裏切り者が居るようですね。
北海道侵攻作戦の後始末をしているウラジミール・アレクセエヴィッチ・ソコロフがサハリンでその情報を入手しました。
ソコロフは達也に蹂躙された事を知っています。
四葉家がどさくさに紛れて領土を得ると考え納得できません。
達也の強さは熟知しているので計画の立案者である姉小路を暗殺する事にします。
東京に潜伏している部下に命令を発しています。
姉小路は飛んだとばっちりを受ける事になるのか?達也が邪魔するよね。
新ソ連は達也の恐ろしさを身をもって知ってるだろうに馬鹿な考えを持ったもんだ。

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【5】押し寄せる思惑
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達也が八雲に呼び出されます。
八雲から東道閣下は恒星炉プラント計画をどんどん進めろと言っていると伝えられます。
達也は三宅島の件だと考えますが違いました。
八雲は国土省の姉小路という政務官が達也の味方をしてくれると教えてくれます。
姉小路は東道と同じ立場で達也を国防に利用しようとしているそうですよ。
八雲は東道たちが守りたいと思っているのは日本という国だ。
達也が僻地を支配しても気にしないよと教えてくれます。
国後島の事はまだ教えてはくれないのね。
葉山が達也の代理として関東州ビルを訪れます。
副知事と面会し三宅島の件を受けると伝えました。
大喜びしています。
達也が雫の父親である北山潮に呼ばれます。
北山邸で達也は雫とほのかに再会しました。
二人はイブニングドレス姿で達也を出迎えてくれました。
肩がむき出して胸の谷間が深いです・・・達也はガン見したんだろうか?
きっとしないね、つまらない、上から覗き込まなければ!!
訝しむ達也にほのかが雫と一緒にマナーのレッスンを受けていると教えてくれます。
雫から父の事業を引き継ぐ事になったと教えられます。
ほのかは片腕としてビジネス界に身を置く事にしたそうです。
達也は二人が戦闘魔法師として生きていると想定していたので意外感を感じたようです。
二人が前向きなので生き死に関わる戦闘魔法師になるよりは良い未来を掴めると考えます。
二人ならできるさと励ましています。
潮から四葉家が本拠を移したと指摘されて達也は彼の情報収集能力の高さに驚いています。
達也は三宅島の件を話すつもりでしたが潮は先に知ってました。
達也は背伸びをしないでできる範囲でやっていこうと考えていると伝えます。
潮が声を荒げてそれではダメだ!と指摘します。
恒星炉プラントが供給する水素ガスによって蓄電池に対する優位性が示されている。
今の勢いを失わせてはならないと言いたいようだ。
達也はビジネス面では素人なので潮の考えに従う事にします。
潮からカーティス上院議員から何を提案されたのか聞かれました。
軍機に関わると言ってから達也はカウアイにプラントの用地を提供したいと言われたと教えます。
潮は太平洋ミサイル試射場を閉める噂は本当だったんだなと驚いています。
知ってることに達也が驚いています。
潮は外交圧力で恒星炉が潰されない為にその話は受けた方が良いと助言します。
達也が潮に従い早急に役員会を開催すると決めました。
潮は初期からの支援者なんですが頼れますね。
彼の本音としては達也と雫がくっ付いて欲しいと思っているのかも?

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【6】間諜退治
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門馬が自爆した当日に胡思斉のバーが捜査対象になりました。
刑事が踏み込むと既に放棄された後でした。
胡思斉は一切の痕跡を残していませんでした。
狙われている可能性があるので学校に行けない茜が不満を募らせます。
将輝とレイラを囮にして工作員を誘き出そうと提案してきました。
将輝は危険な賭けであると感じて剛毅に窘めて貰おうと考えます。
しかし剛毅は茜に甘いので彼女の作戦に許可をだしました。
将輝は茜とレイラのお出掛けにお供として付いて行く事になります。
レイラは将輝に惚れているので嬉しそうにしています。
茜はレイラを応援したいと思っています。
将輝もレイラの気持ちに気付いているんですが深雪への未練があるので応えられていません。
レイラは美少女なので好意を向けられて嬉しいみたいだ。
三人の事を静娜と呂偉辰が尾行していました。
静娜は自分の顔は日本側にバレていないと考え好機と捉えます。
彼女は日本の魔法師を侮らないと言ってるんですが警察の組織力は侮っているな。
彼女の素性は分からないんですが門馬と接触した怪しい人物として映像に記録されていました。
監視カメラの存在を侮っているな。
三人を尾行している静娜の姿を監視カメラが捉えて一条家に連絡が入ります。
剛毅は自ら出撃する事にしました。
静娜は裕福な女性を演じてバッグを盗まれた被害者を演じます。
泥棒と叫んで捕まえてと叫びます。
将輝は泥棒を蹴り飛ばしてバッグを回収しました。
取り返したバッグを女性に返してあげるのですが彼女はバッグを見ていません。
将輝とレイラを交互に見てきますね。
お礼をしたいと言ってバッグを漁っています。
彼女の指に嵌められている指輪を見ていた将輝とレイラが暗示に掛かりかけているな。
茜が近付いてきて将輝の背中を叩いたので彼は暗示から解かれたようです。
将輝は被害者女性が何事かレイラに囁くのを見咎めます。
将輝が女性を魔法で吹き飛ばしました。
将輝はレイラを茜に任せて女性の元に向かいます。
茜がレイラに駆け寄ると苦しそうな声で近付かないでと頼まれます。
レイラは静娜によってかつて掛けられた敵国の人間を殺せって暗示を起動されたようです。
霹靂塔の魔法式が組上がっていると察した茜はレイラを気絶させる事にします。
彼女は母の生家である一色家の魔法に適性があります。
神経撹乱を使ってレイラの意識を奪う事にしました。
周囲の目には将輝が女性に乱暴を働いた様に見えて非難の視線が向けられます。
しかし将輝の事を知っている人が居ました。
一条将輝じゃない?との呟きによって正体が分かります。
将輝は新ソ連の艦隊を撃退した行為によって地元の英雄となっています。
英雄が言う事だからと将輝の主張が信頼されています。
静娜は哀れな被害者を装おうとしますが効果はありませんでした。
魔法を使って逃げようとしますが将輝に撃墜されます。
逃げきる事が不可能だと分かった静娜は投降しようと考え始めます。
そうすると静娜の中で自動的に毒血をまき散らす門馬が掛けられた自爆魔法が発動しました!!
静娜は何で?と困惑しますが上官の陳祥山(チェンシャンシェン)によって掛けられていたと気付きます。
暗示を掛けてから時間が経過している劉麗蕾を使うよりも自分を使った方が確実だと納得しています。
自分が陳祥山の立場でも同様の事をすると思ってますが憎悪は消せません。
自分で止める事はできないので静娜は陳祥山への呪いの言葉を紡いています。
将輝は静娜が毒血を待ち散らす魔法を発動しようとしていると気付きます。
周囲に人だかりが出来ているので人命優先の対処を行う事にします。
将輝は人体の水分を蒸発させる生体脱水(デハイドレイション)を使いました。
いきなり静娜が干からびて行きます。
将輝はミラ化する直前で魔法を止めました。
肉体が破壊されて毒が撒かれるのを避ける為です。
非常に冷静で周囲の人々の命を守る良い判断だったんですが魔法を使えない一般人には非情な手段に見えています。
生きてた人間を干からびさせて殺したからなー
実際は魔法が掛けられるとすぐに死ぬそうなので将輝が加虐趣味って事ではないみたい。
それにしても一条家の魔法はエグくて結果はグロイ。
一条家の人達は清廉な感じがする(根っからのヒーロー気質)のでギャップがなー
非難が起こらなかったのは将輝が地元の英雄だからでした。
これは魔法師への非難が集まる原因になるかもな。
呂偉辰は静娜を助けようと試みますが剛毅に阻まれました。
剛毅は小さな魔法を重ねる事で優位性を確保する戦い方をしています。
先制攻撃の将輝とは違うタイプだね。
殺さないように呂偉辰は追い詰めたんですが投降してはくれません。
敵意を失いなわないので剛毅は止めを刺します。
心臓だけを爆裂で吹き飛ばしました。
攻撃範囲を最小限にする素晴らしい魔法発動だね、流石十師族の当主だ。

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【7】暗躍
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達也と深雪が住んでいるマンションに文弥が訪ねてきました。
文弥は恒星炉に関する政府の動きの調査結果を持ってきました。
達也は文弥から国後島をタダ同然で貸してくれる案がある事を知らされます。
それにより八雲が言っていた元老院の動きを知る事ができました。
文弥から発案者が姉小路である事も知らされます。
タダ同然で貸してくれると聞いて深雪は驚いています。
達也は元老院が新ソ連への防壁として使おうとしていると予想します。
深雪は達也が守護神になると興奮していますね。
内容が個人に求めるには過大な要求だと呆れてもいます。
達也はこの話の真の有用性を語ります。
国後島ほどの大きな島を借りられれば魔法師になれなかったメイジアンの安住の地を作れると教えます。
それを聞いた深雪と文弥は達也が王国を建設すると陶酔しています。
メイジアン・キングダムですねと言ってますね。
達也は王政を敷くつもりはないよと訂正しています。
良い事ばかりでしたが文弥からこの情報が新ソ連に漏れていると教えられます。
深雪が眉を吊り上げて、達也様の王国建設を邪魔する不届き者が居るのと怒っています。
文弥は新ソ連の狙いが姉小路の暗殺だと掴んでいました。
姉小路は元老院の中で達也に味方してくれる人物なので守る事にします。
達也は暗殺を阻止する為に動く文弥に助力する事にします。
翌日達也の元に姉小路から電話が掛かってきました。
恒星炉事業について直接耳に入れておきたい話があると言っています。
日時を指定して予定を聞いてきました。
その日は達也に予定は入っていません、姉小路はそこまで調べた上で電話してきたな。
やり手だと達也は感じています。
夕食を共にしたいと誘われて達也は応じる事にしました。
深雪とリーナが魔法大学にある四葉家の根拠地「未確認魔法研究会」のサークル室で昼食を作っている亜夜子がやってきました。
亜夜子は既に昼食を済ませているので食後の紅茶を飲みに来たようです。
深雪から達也を誹謗する組織の正体が掴めたか問われて亜夜子は固まります。
深雪に遅いと叱責されると思ったようですね。
亜夜子は香港の三合会が駈らんでいると掴んでいました。
深雪は叱責したいわけではなかったね、三合会まで掴んだ亜夜子の手腕を褒めています。
亜夜子は司令塔はどこかにいる筈なので必ず突き止めてみせると言っています。
真夜と葉山が姉小路が提案してきた国後島の貸与案について話し合っています。
元老院の監視者である葉山は東道と姉小路の二人が企んだ事だと予想しています。
達也に北の守りを任せたいんだろうと予想します。
それには国後島を達也と深雪の王国にしなければならないと言っています。
葉山の達也評は自分の持ち物に頓着しないってものでした。
国後島が深雪の所有物となれば達也はそれを守る為に戦うだろうと予想しています。
日本政府は有事の際に達也がUSNAに移住してしまうのを恐れていると予想しています。
真夜もそれには納得しているな。
四葉家も日本政府と同様に達也を冷遇してきましたからねと自嘲しています。
その為にも国後島は深雪の所有物にする必要があると考えています。
上官のソコロフから綾小路暗殺を催促されて東京に潜入中のソロモン・ヤコヴレヴィッチ・スミルノフはうんざりしています。
ソコロフは一日に何度も進捗を聞いてくるみたいです。
相手は政府高官なので暗殺には長い下準備が必要なのですがソコロフは待てないようです。
催促が嫌になったスミルノフは十分な下準備が整ってない状態で暗殺計画を実行に移すと決めます。
東京での諜報活動に支障をきたす事になりそうなんですが、もう知るか、って思っています。
達也は文弥に電話して綾小路と会食する事になったと伝えようとしました。
あいにく文弥は留守にしていて亜夜子が電話にでましたよ。
達也が文弥が頑張ってくれていると知ります。
亜夜子に綾小路との会食の件を伝えます。
亜夜子は新ソ連が仕掛けてくると判断して対応を迎撃シフトに切り替えると答えます。
亜夜子が状況を随時報告すると伝えると映像を送るだけでいい、こちらで勝手にフォローすると答えます。
魔法大学に行くためにリーナが深雪を迎えに来ました。
出てきた深雪はいつにもまして気合の入った恰好をしていました。
リーナは大学で何人の男女を狂わせる気だと考えます。
気合の入ったオシャレをしている深雪から今日は自主休講すると言われます?
リーナは何か不測の事態が起こっているのでは?と心配になります。
深雪から達也が一日部屋で仕事をする事になったので大学になんて言ってる場合では無くなったと言われました。
達也から説得したんだが無理だったと伝えられてリーナは切り替えます。
リーンも自主休講して一緒に過ごす事に決めました。
達也はリーナに国後島をタダ同然で貸して貰える事になったと教えます。
リーナは呆れていますが新ソ連に対する防衛も担わされると見抜きます。
新ソ連の反発も予想していて暗殺計画がある事も予想します。
達也にどう動くの?と質問してきました。
深雪が対応は文弥が行う、達也様はここから指揮をとる事になっていると教えます。
達也が情報面でサポートだなと訂正しました。
それを聞いてリーナは「うわぁ」と言って新ソ連の工作員に同情を示しています。
達也の眼で戦闘をコントロールするの?相手にしてみれば反則じゃない、と言っています。
姉小路が住んでいるセキュリティが売りのマンションにお堅い感じの美女がやってきます。
美女がとある部屋に入っていきました。
そこに文弥が居ましたね、美女の正体は亜夜子です。
文弥はその部屋の住人と交渉して借りているそうです。
亜夜子が怪しげな笑みを浮かべていますね・・・文弥は女装してヤミちゃんになっていました。
亜夜子は久々にヤミが見れて嬉しいみたいです。
亜夜子は徹夜で警護していた文弥に仮眠を取らせる目的で部屋にやって来ました。
優しいお姉さんですなー
新ソ連の刺客が姉小路の専属運転手の隙を突こうとしてきました。
運転席のドアを開けている間に車内に爆弾を仕込もうとしています。
これを黒羽家の魔法師が撃退しました。
運転手には痴話喧嘩に見えるように偽装しています。
初手から失敗してしまいスミルノフは驚いています。
ここで計画を断念できていれば助かったかもなー
スミルノフは一人ずつ手法を変えた暗殺者を姉小路の行く先々に潜ませていました。
それを達也がエレメンタルサイトを使って発見して文弥に伝えているようです。
文弥と亜夜子は黒羽家が所有しているダミー会社(旅客運送事業)の車に乗り込み姉小路の行動を追っています。
文弥が仮眠をとる事になりますね。
文弥が目覚めると三時間が経過していました。
亜夜子がヤミとイチャつき始めます。
ヤミの頭をナデナデしたいと言っているな。
亜夜子が満足したタイミングで達也から連絡が入ります。
刺客は車の中からマシンガンをぶっ放して姉小路を殺そうとしているそうです。
文弥は車を寄せてダイレクトペインを撃ち込み車内に潜んでいた暗殺犯を気絶させました。
AI仕掛けの自走車は乗員に異常が発生したと判断して車を路肩に止めます。
文弥は偽の救急車で犯人を運べと部下に命じます。
深雪とリーナが達也が直接手を下さない理由を聞いてきます。
達也は黒幕を炙り出す為に全てを状況を俯瞰的に見たかったと答えます。
スミルノフは暗殺計画が失敗し続ける状況に混乱しています。
自分が知らない暗殺部隊が存在するのか?それとも国に属さない暗殺集団がそんざいする?
自問を続けるスミルノフが四葉家の存在に思い至ります。
スミルノフは四葉家が「触れてはならないもの」と言われている噂を信じていませんでした。
しかし暗殺が悉く失敗するのでまさかと思い始めています。
姉小路は何にも気付かずにいつもの日常業務に励んでいます。
夜九時を回ったところでスミルノフは暗殺を諦めます。
十人居た部下の半数は音信不通になってしまいます。
スミルノフは組織から逃げようと決意します。
文弥たちは暗殺者を殺さずに拘束していたので黒幕を吐かせる事に成功しました。
スミルノフの居所を吐かせたので退治に行く事になります。
姉小路が無事に帰宅したので達也の協力も終わります。
ディーンの事が気になりだしエレメンタルサイトで見つけ出そうと試みます。
ここでディーンのサイオンを捕捉できない事に気が付きました。
何らかの細工を行ってエレメンタルサイトから逃れていると分かります。
達也は悔やみますが一瞬です。
後手にまわる事になるがディーンの次の動きを待つと決めます。
文弥と亜夜子が部下を連れてスミルノフが住んでいるマンションにやって来ました。
部下がアッサリドアの電子ロックを解除してマンション内に入ります。
玄関ドアから出てきたスミルノフを意識を漂白する激痛が襲います。
文弥のダイレクトペインが炸裂しました。
スミルノフはあっさり確保されます。
亜夜子は呆気ないと呆れていますが文弥は不意を突かれれば自分たちも同じようにあっさりヤラレルと言っています。
敵の接近を許した甘さには呆れるけどねと付け足します。
達也は姉小路との約束の時間まで巳焼島で仕事をする事にします。
同行している兵庫が藤林を尋ねます。
藤林は真夜は作らせた電子情報室に居ました。
そこは使えなくなったハッキングシステム「フリズスキャルヴ」の代わりになる代物です。
部屋の中にいる他の社員は藤林と兵庫の仲がどうなっているのか噂をしていますよ。
藤林と兵庫が連れだって出かける姿を度々目撃されているので噂が立ったようです。
藤林は仕事ですと説明するんですが兵庫が笑っているだけなので噂になったようだね。
兵庫は藤林にディーンの行方を掴んで欲しいとお願いしてきました。
藤林は達也からの依頼なのか質問しています。
兵庫は達也の懸念事項を払拭したいと思いお願いに来たと言っています。
藤林もディーンの使うギャラルホルンの危険性を聞いているので協力する事にします。
兵庫がありがとうございます、と凄腕ジゴロも斯くやって笑顔を向けますが藤林は赤面したりはしません。
本当に仕事上だけの関係みたいだね。

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【8】分岐点
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達也が姉小路との会食にやってきました。
姉小路は外国の元元首をもてなす時に抜擢するシェフとウェイターを手配してありました。
食事が終わった段階で姉小路が提案の内容を話し始めます。
姉小路は恒星炉の為に国後島を50年間無償で貸し出すと言ってきました。
関東州が提示した三宅島の件と比べると破格の好条件です。
綾小路の持ってきた草案を読んで達也は恒星炉事業の継続が困難な状況に陥ると土地を返却する必要がある事に気付きました。
姉小路はよく気が付いたなと忌々しげな感嘆を示します。
達也は相手は元老院なのでそれくらいの罠があってもおかしくないと考え姉小路の案を検討すると答えます。
掴めたスミルノフを始めとする新ソ連の工作員を尋問した文弥たちは背後関係を掴みます。
スミルノフが新ソ連の情報局長ソコロフの直属だったと判明しました。
文弥は意外に大物を捕まえたんだなーと驚きます。
更にソコロフの元に香港三合会の元文正が頻繁に訪問していた事も掴みました。
そこから新ソ連が北海道に出兵したのが三合会の手引きだったと分かります。
亜夜子が達也に対する不安を煽る世論工作にも新ソ連が絡んでいるのか?と尋ねます。
黒川からそちらには新ソ連は関与していないと教えられます。
達也に対する不安を煽っているのが香港三合会だと確定しました。
亜夜子は三合会を潰しましょうと座った目で文弥に迫ります。
文弥がまずはご当主様の意向を伺わなければと宥めます。
四葉家は攻撃されないかぎり公権力と争うつもりはありません。
三合会は公安もマークしているので勝手に潰すと彼らの面子を潰す事になるからね。
亜夜子もそこは理解してくれました。
達也は深雪を連れて巳焼島に飛びます。
真夜に姉小路の提案を伝えて判断を仰ぐ為です。
姉小路の案を説明された真夜は北方の防衛に四葉家を利用しようとしていると呆れています。
真夜が判断は達也に任せると言ってきました。
四葉家の権利を侵す者には何者であろうと四葉家の敵として対処しますと付けたします。
そこにはもう一度大国を敵に回すことも辞さないとの意思が含まれています。
達也は深雪に決めさせても良いですか?と真夜に質問します。
真夜は構いませんよ深雪さんが次期当主としてどのような判断を下すのか興味があると言っています。
真夜は葉山と話した国を所有するのは深雪でなければならないって話を思い出しています。
いきなり重要事項の決定を委ねられて深雪は狼狽しています。
不安そうに達也を見てきますね・・・
深雪は自分が女王になるかも知れないことに気付いていないみたいです。
達也はそんな深雪に頷きを返します。
深雪は姉小路の提案を受けるとの答えを出しました。
真夜と話した後すぐに達也が姉小路に電話して料亭に招待しました。
姉小路は快諾してくれます。
達也が食事が始まる前に提案を受けると伝えます。
それを聞いて姉小路は安堵している様子です。
達也はもう一つ相談があると言ってジェフリーからの誘いがあった事を明かします。
姉小路は既にカウアイ島の話を知っていました。
達也が恒星炉をアメリカに広げる事は創業当初からの予定でしたから断る理由がないと伝えます。
姉小路は達也に「まさか反対しませんよね?」と言わせてはならないと判断して容認する事にしました。
話がまとまったので二人は仲良く食事を楽しみました。
姉小路は元老院として腰が低いようですがやり手です。
翌日、巳焼島でステラジェネレーターの取締役会が開かれました。
開催を知らせてから日が無かったんですがほとんどの役員が出席してくれました。
皆儲けの匂いを嗅ぎつけたんだね。
開催時点で決まっていたカウアイ島の件と姉小路に回答したので国後島の件も議題となりました。
役員は皆驚き、興奮し、両島に進出することを全会一致で可決しました。
具体的な段取りは達也に一任する事も決まりました。
達也はジェフリーにカウアイ島の件を受けるとメールしました。
30分後に彼から電話が掛かってきました。
現在のジェフリーはボスのスペンサーが大統領選を戦っているので忙しい身の上です。
ジェフリーは達也がカウアイ島の件を受けてくれて嬉しくて仕方ないようです。
大喜びで電話をかけてきました。
達也が国内で投資する予定があるのでカウアイ島にプラントを建設させてもらうのは少し先になると伝えます。
具体的な年数を聞かれて二年後になると答えます。
太平洋ミサイル試射場を閉鎖するのにその程度の時間がかかるので自分たちにとっても都合がいいと言ってくれます。
直ぐに契約書を送りたいが選挙で忙しいと言われます。
達也はスペンサー閣下の就任式が終わってからで結構ですよと答えます。
ジェフリーは達也からの祝辞を伝えておきますと言ってきました。
達也は少し気が早いと感じますが余計な事は言いません。
選挙戦はスペンサー優位で進んでいるので新大統領に当選しそうです。
達也はUSNAの大統領とも仲良しになるのかー

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【9】災い来る
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霞ヶ関の警察省庁舎で会議が行われています。
香港三合会の構成員と思われる大亜連合の人間が日立市に集まっている理由を解明するのが目的です。
多くの構成員を逮捕してあるんですが全員が日立市に行けと命じられたとしか話しません。
詳しい理由は知らないようですね。
会議に参加しているメンバーの中に十師族・三矢家の三男が居ました。
三矢元章(みつや もとあき)は司波達也氏に対する不安を煽る宣伝活動と関連性は無いのでしょうか?と問題提起します。
現状何の手掛かりも無いのでその線で調べてみる事になります。
日立市に何か達也と関係する拠点がないか調べる事が決まります。
ディーンが関空から日本に上陸しました。
フィリピンを出発する前に日本に恨みを抱いている人物と会っています。
その人物は弓削公明という日本人の修験者で古式魔法師でした。
弓削は修験者としての禁忌を犯してコミュニティを追放された過去を持っています。
古式魔法師だけでなく日本に恨みを抱いているので三合会に協力的でした。
弓削が日立市に日本の霊的なアキレス腱があると教えたようです。
それで三合会の構成員が日立市を目指して移動しているのね。
ステラジェネレーターで仕事をしている達也の元に藤林がやって来ました。
会って早々に藤林が謝罪してきました?
達也は理由が分からず説明を求めます。
藤林から兵庫に頼まれてディーンを探していた事を教えられます。
ディーンの居場所を特定したんですが一足遅く既に関空から入国されてしまった。
入国後は変装して協力者の自家用車で移動したので所在が分からないと報告されました。
達也は藤林に掴んだ情報を匿名で書く情報機関にリークするように指示します。
実家暮らしの元章が帰宅しました。
帰宅した彼を妹の詩奈が出迎えてくれます。
元章は父親の部屋に行き日立市に四葉家が関係する施設が無いか聞いてみます。
父親の三矢元は公安は四葉家と争うつもりかと言って焦りを見せます。
元章は三合会の工作員が日立を目指して移動している事を教えます。
元は日立市に四葉家関連の施設は無いと教えます。
日立市に日本の霊的なアキレス腱が存在している事も教えました。
高天原の武神が唯一打ち負かせなかった神、天津甕星(あまつみかぼし)を封印した聖地があると教えます。
それくらいした大亜連合のテロリストが狙う場所は思い当たらないそうです。
具体的ば場所は大甕神社(おおみかじんじゃ)だそうです。
翌日日立市に向かう前に元章は警察省の庁舎に出勤しました。
そこではテロ対策の部署と欧米担当の部署が難しい顔で話し合っている光景が広がっていました。
先に来ていた刑事から匿名のタレコミによってUSNAに連邦指名手配されてる魔法師が三合会の支援を受けて入国したと教えられます。
元章の中でこれまでの情報が繋がりました。
元章は元に教えられた大甕神社が敵の狙いだと警視正に伝えます。
石塚警視正は元章の情報を採用したようです。
大甕神社の周辺に人員を配置する事を決めます。
ステラジェネレーターで姉小路から預かった契約書の内容を法務チームと検証していた達也に藤林が連絡してきました。
公安と洲警察が日立市南部に多数の私服刑事を投入していると言われます。
達也はエレメンタルサイトを使って自分の眼で確かめようとします。
藤林に止められました。
現場には感知能力に優れた三矢元章が居るのでやめた方が良いと言われます。
藤林は達也の魔法無断使用がバレるのを危惧しています。
メイジアンの未来にとって重要な事業を控えているのでリスクを冒すべきではないと言っています。
達也は藤林に従う事にします。
控えていた兵庫に四葉家東京本部の戦闘員に即時出撃できる態勢で待機するように伝えて欲しいと頼みます。
帰宅した達也を不安そうな深雪とリーナが迎えてくれます。
達也はディーンが現れた事を教えます。
ディーンが三合会の支援を受けていて日立市に向かっている。
狙いが分からない二人に日立市に日本の霊的アキレス腱があると聞いたことがあると教えます。
ステラジェネレーターの社長などという肩書が無ければ現地に乗り込むだが・・・と悔しそうですね。
ディーンは三合会の工作員と共に日立市に到着しました。
大甕神社の周辺に警官がうようよしていますがディーン達が現れたのは古房地公園という断崖の上の公園です。
元、元章、達也は大甕神社が標的だと思い込んでいますが違ったね。
文弥と亜夜子がやってきて大甕神社の周辺に警官が多すぎて自分たちの配下を配置できないと言ってきます。
それを聞いてリーナは安心しているんですが達也の見解は違いました。
これまで様々な細工をしてきた三合会とディーンのやり口にしては単純すぎる。
標的は別にあるのでは?と疑います。
文弥はいったん下がらせた部下に大甕神社周辺以外を探らせる事にしました。
自分も現地に乗り込むと聞いてリーナが同行を申し出ます。
達也が居るので深雪のガードは任せられる出掛けても問題無いと言っています。
亜夜子はリーナが一緒ならデートに見えるわねと言ってきます。
文弥は僕じゃ釣り合わないよと難色を示します。
深雪から文弥くんだったらリーナの隣に立ってもおかしくないわよ。
デートじゃなくても観光案内しているとは見て貰えるんじゃないかしらと言われてしまい断れなくなりました。
古房地公園でディーン達が儀式を始めました。
その儀式に空澤兆佐(からさわ ときすけ)という魔法師警官が気付きます。
彼はバラサイト化したレイモンド・クラークとジェイコブ・レグルスを発見した人物です。
感は鋭いようだ。
リーダーの元章に海の方から嫌な気配が漂ってくる見に行きたいと願い出ます。
元章は刑事の勘を軽視しません、見に行く事を認めました。
ディーン達はワンボックスの中で儀式を始めました。
儀式を行うのは五人の道士です。
最後に唱和して術が発動すると道士は床に頽れます。
元章は足下から沸きあがる魔法的なエネルギーを感知して倒れそうになります。
自走車で日立市に向かっていたリーナと文弥も同じ魔法的なエネルギーを感知して感覚の混乱に陥ります。
リーナが反射的にパレードを発動するとエネルギーはリーナをすり抜けました。
リーナは文弥から運転権を奪い取り事故を回避しました。
日立市で起こっている異変は調布でも観測されました。
深雪が顔色を失い達也の胸に縋りついてきます。
達也も動揺しているようで普段にもまして冷静に分析的な事を口走っています。
事象干渉力に似たエネルギーが無秩序に放射されている。
領域干渉に似ているが、干渉力は事象を変更しないという定義すらされていない。
まるで原始的な祭祀による熱狂だ。
達也は深雪を落ち着かせる為にエネルギーの噴出は収まり始めている。
東京への影響は限定的だ、政治機能や経済の本社機能がダメージを受けている可能性は低い。
と言っています、あんまり深雪には関係が無さそうな事まで説明しているね、焦ってるようだ。
エレメンタル・サイトも遮られたようですので焦るかー
魔法的エネルギーは激しい火山爆発の噴煙のように情報次元を厚い雲で覆いました。
これは意外と不味いかも。
ワンボックスの中で生きているのはディーンだけでした。
彼は狂気に取りつかれた様に笑っています。
彼にギャラルホルンを授けたラ・ロのデーモンと会話しています。
「我が力、我が命が対価だ。好いだろう!全てを持っていけ!」
ディーンは全力でギャラルホロンを発動しました。
己を顧みない魔法はディーンの魔法演算領域を彼の精神を破壊しました。
ディーンは死んだみたいですね・・・
無責任だなーヤリ逃げだよー
テロリストらしいっちゃらしいけど。
ギャラルホロンは神々の吹き鳴らす破滅の笛の音となって響き渡りました。
結構不味そうですね。
対応策は深雪の対抗魔法の威力に掛かってくるなー

成分表
成分含有量(5:多い、1:少ない)
組織運営5
戦闘5
経営5
エロ3
美女5
ヒーロー5


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