ラノベの感想) 86―エイティシックス―Ep.12 ─ホーリィ・ブルー・ブレット─ (電撃文庫)


概略:
連邦は情報漏洩の原因を突き止めて対処を行います。 パラレイドが情報取得に使われていました。 レギオンの侵攻を食い止める為に巨大な泥濘地を作る為にダムの破壊作戦が計画されます。 連邦の政策に不満を持っている一部の部隊が反乱を企てました。 よく理解していない核兵器を使ってレギオンを駆逐すると宣言します。 連邦上層部は呆気に取られてしまいます。 ダム破壊作戦と反乱部隊討伐作戦が同時進行する事になります。 そこに迷子の原生怪獣が乱入する事になってしまいます。

レーベル:電撃文庫
発行日:2023/2/10
著者:安里アサト
イラスト:しらび
ISBN:978-4-04-914396-6
雰囲気:後悔、盗聴、欺瞞、無能、汚い爆弾、クジラ、ダム破壊、抹殺、逃亡

連邦は盗聴疑惑の解明に奔走します。
作戦計画がレギオンに筒抜けになっている理由を探っています。
人為的な手段での盗聴は警戒しているので可能性は薄いと判明しました。
パラレイドが利用されているのではないか?との仮説を建てます。
その可能性があるのか質問されたアネットは肯定しました。
彼女はその可能性を見過ごしていた自分を責めています。
従軍していたエイティシックスは連邦に保護された時点でパラレイドを除去されました。
他にパラレイドを持っている存在が居るのだろうか?
盗聴に利用されていたのは従軍していなかったエイティシックスだと判明しました。
幼年過ぎて戦場に出られなかったのね。
保護された彼らは連邦でそれなりの地位にある軍人に養子として貰われます。
元々彼らはアルバ達がパラレイドを通じて彼らが感じている苦痛を共感する為に使っていました。
恒常的な暴力に晒されていたらしく命令には従わなければならないと心が理解していました。
連邦に救出された共和国の上層部に彼らに命令を下している人物が居るようです。
お父さんの仕事の話が聞きたいと言って作戦計画を聞き出してたようです。
パラレイドを介して聞こえるらしく内容を命令者に報告する必要は無かったみたいです。
非道なやり方ですが発見されにくい狡猾な手段だよね。
共和国の上層部は腐敗しきってますよね。
アネットは可哀そうなスパイ装置の子供たちを特定する作業に付き合っています。
パラレイドの有無を調べていますね。
心を痛めているアネットを見たセオが慰めてあげています。
美味しいお菓子とコーヒーを飲むためにカフェに誘っています。
紙コップに猫とか犬の顔を描いてあげると言ってますね。
アネットは誘いに乗りますよ・・・セオやるな。

共和国市民を脱出させる作戦が大失敗に終わりレーナが悲嘆に暮れています。
食事もろくに取れなくなり睡眠もできていません。
彼女の不調に気が付いたシンはレーナを休ませる事を提案しました。
レーナには休暇が与えられて後方の療養施設に送られる事になりました。
リフレッシュして貰おうとって事だね。
シンはレーナが居ないので自分が頑張らなければ、彼女にカッコ悪い姿は見せられないと意気込みます。
まあねー普通に作戦が進んでいれば醜態を晒さずに済んだんだけどね。

盗聴問題が解決するまで作戦計画は停止しています。
エイティシックス達は後方で休暇と変わらない時間を過ごす事になっていました。
平和な時間が流れていたのですが水面下では間抜け過ぎる策謀が進行していました。

連邦が帝国だった頃にとある地域に原子力発電所を作りました。
とある貴族に管理を任せています。
農業をやめて原子力発電が領地の収入源となりました。
儲かったらしく領地は豊かになり領民はニコニコでした。
平和で長閑な暮らしをしていたようですが革命とレギオン戦争が発生しました。
レギオンの標的になるからなのか原子力発電所は運用停止となります。
領地は貧しくなりました。
革命で領民は自由と平等を与えられらのですが持て余してしまいます。
自分で考える事が大嫌いな人たちばかりだったので教育機会を与えられても多くの者は学びませんでした。
市民としての能力が著しく劣る事になってしまうんですが、それを上に立つ者のせいにしてしまいます。
軍役に就く事になり再び教育機会を得るのですがここでも学びません。
兵器を動かす為に必要な最低限の知識も身に着ける意思が無かったので後方での輸送部隊に配属する事になりました。
彼らはそれも不満に思っています。
自分はもっとできると勝手な思い込みに囚われているのね。
厄介だ、本当に厄介だよ。
連邦も本心では彼らには何もさせたく無かったんだけど平等を謳う正義が邪魔をしたよ。
レギオンとの戦局が苦しいって事情もあったようです、人手不足ね。
馬鹿でも後方での単純な輸送作業くらいはできるだろ?と考えました・・・甘い。
国として正しくあろうとして労働機会を取り上げませんでした。
馬鹿なりに考えてとんでもない行動を始めてしまいます。

後方の輸送部隊に配属されていたのは原子力発電所があった属領の市民だったようです。
子供の頃からの知り合いでした。
領民たちを管理していた家の娘ノエレ・ロヒを姫様と言って慕っていました。
その姫様も同じように学ぶ事を拒否してたんだよね。
ノエレが自分たちが貧しいのはレギオンに勝てないから。
連邦の高官たちは何かを間違えているのでレギオンに勝てない。
封鎖された故郷の原子力発電所に残っている燃料棒を使えば核兵器が作れる。
核兵器を使えばレギオンなんて簡単に吹き飛ばせると考えました。
ノエレは物凄い名案を思い付いたと感じています。
彼女が核兵器の話を部下たちに伝えると盛り上がってしまいました。
彼女の部下は子供の頃からの仲間で構成されているので信じてしまいます。
仲間もノエレと同じく教育機会を活かせなかった連中です。
知識は何もありません。
恐ろしい事に核兵器がどんなモノなのか理解してないんだよ。
当然危険性も知りませんよ。
ノエレを崇拝する姿勢は子供時代から変わってないので彼女の素晴らしい計画に賛同してしまいます。
ノエレは連邦の間違いを正す為に立ち上がりました。
救世義勇連隊<ヘイル・メアリィ連隊>を名乗り連隊長になります。
連邦に向けて大々的なスピーチを始めました。
連邦の高官たちは馬鹿が余計な事を始めやがってと怒り心頭です。

同時期に連邦では北部第二戦線を泥濘化する極秘作戦を進行していました。
ダムを破壊して干拓地を泥濘に戻してレギオンの侵攻を妨げる事を計画していました。
シン達の機動打撃群も動員する予定でした。
作戦決行直前まで存在を隠したかったんですがヘイル・メアリィ連隊掃討に作戦に従事させざろう得なくなりました。
ヘイル・メアリィ連隊が厄介なところは核兵器を使うと言っている事でした。
確かにレギオンを掃討する事はできますが使用地域は放射能で汚染されます。
レギオンを倒してもその地域を施入する事ができません。
レギオンは放射能の影響を受けにくいので次の部隊を送り込んできます。
倒しても無意味なので真面な考えの人は使わないんだけどノエレにはそれが分かりませんでした。
無意味な行為って気付けないノエレの無能さが如何ほどか分かるね。

演説では核兵器を使うと言っていたので連邦は可能なのか、どうやって製造するんだ?と慌てます。
使われる前に無力化しようと部隊を派遣しました。
強化服を着こんだ歩兵を送り込み捜索させます。
機動打撃群は捜索可能になるように当該地位のレギオンの排除を行います。
これで機動打撃群が北部第二戦線に来ている事が分かりました。
発見前に彼らの言う核兵器が使われてしまいます。
ノエレは遠くからでも確認できる大爆発が発生すると考えていました。
しかし爆発は物凄く小規模、搭載していたトラックを吹き飛ばすのが精々の威力しかありませんでした。
ノエレが核兵器と考えていたのは放射性汚染弾でしたよ。
お粗末すぎます。
連邦の高官は頭を抱える事になりました。
対してレギオンは自分たちに全く無害な攻撃の意図が理解できません。
警戒して一時的に行動を止めています。
連邦の監視を続けてその意図を掴もうとしています。
レギオンの方がよっぽど優秀なのが泣ける。

実はエイティシックス達も核兵器について理解していませんでした。
疑問を持ったシデンが知っているであろう誰かに聞いてみようと考えます。
シンやライデンに聞くのはプライドが許しませんでした。
頼みのレーナも後方で療養中です。
困った彼女は直接面識のない高官に質問をぶつけます。
シデンは自分の名前と顔など知らないだろと思って話しかけたのですがバッチリ覚えられていました。
まあ上に立つ者の覚悟の違いだな、きっと一生懸命に部下の名前と顔を覚えたに違いない。
シデンが質問したのはミアロナ中佐でした。
彼女の家は閉鎖された原発を管理していました。
原子力を家業と考えている彼女は原子力の魅力に取りつかれていました。
シデンが原子力に関して質問してくれた事が嬉しくて溜まらない様子です。
流石支配階級の出ですよね。
人との接し方を心得ています。
本来なら自分て懇切丁寧に教えたかったみたいですけどそれをするとシデンが引いてします。
彼女の興味を損なわせる事になってしまうと考えます。
直接指導したいのをグッと我慢して初心者でも理解可能な教材を手配しました。
最初は教育ビデオからはじめる事になりシデンは仲間と一緒に見ることになります。
ミアロナ中佐は知らない事を自分から知ろうと自然な形で行動するエイティシックス達を眩しく感じているようです。
86区では自分で考え行動できないと死んでしまったからね。
可能な限りの知識を身に着け生き残ってきた彼らには普通の行動なんだね。
エイティシックス達を自分自身の王と言ってます。
自分で考え行動し結果を受け止める強さがあるって事みたい。
何も考えず文句しか言わないヘイル・メアリィ連隊の連中とは対局に居るよね。
レギオン戦争に適応した適性人類って感じかな。

放射能汚染を広げるわけには行かないのでヘイル・メアリィ連隊と放射性汚染弾の捜索が行われます。
数名を拘束する事ができましたが死にかけでした。
放射能に関する知識がない彼らは強奪した燃料棒を無造作に取り出して爆薬と合わせて放射性汚染弾を作りました。
致死量の被爆をしていました。
脱走者なので連邦の対応は徹底的に冷たいです。
死ぬのが分かっているので治療はしませんよ。
死ぬ前に残りのヘイル・メアリィ連隊が潜伏している場所を聞き出せました。
ヘイル・メアリィ連隊の一部隊を大きな川の近くで発見します。
掃討可能な状態だったのですが原生怪獣(クジラ)と遭遇しました。
幼体のクジラで迷って川に入ってしまったようです。
クジラに関する知識がない捜索部隊はビビって発砲してしまいます。
攻撃をうけたクジラが反撃して捜索部隊は全滅しました。
ノエレはクジラが助けてくれたと解釈しました。
勿論彼女もクジラに関する知識は持っていません。

バカバカしい捜索作戦な上にクジラまで出現してシンが弱音を吐く事になりました。
食堂で人が居る前でレーナに会いたいって零します。
同席していたライデン、アンジュ、クレナはシンが初めて人前で弱音を吐いた事に驚いています。
ライデンとアンジュがシンがレーナに弱っている姿を見せたくないって気持ちを理解してくれますがクレナは容赦しないよ。
彼女はシンに告ってフラれています。
自分の前でレーナに会いたいって言うなんて配慮に欠けると言ってますね。
仕返しとしてレーナとレイドデバイスを繋ぎました!!
クレナの暴挙にライデンとアンジュは戦慄しシンは激おこです。
覚えてろよクレナと恨み言を言いながらレーナとの交信を始めます。
隣の部屋に移動して交信しているんですけどね・・・壁が薄くて隣の声は丸聞こえですよ。
食堂ではアンジュとクレナが楽しそうに話しています。
シンをやり込めたクレナは自分も成長しているんだと大きな胸を張っています。
いつまでも妹ではないんだよと言っています。
クレナが強くなったとアンジュとライデンは感じています。
アンジュはシンが人前で弱味を見せてくれた事が嬉しいようです。
レーナと話す事でシンは活力を取り戻しました。

核兵器が思った効果を発揮しなかった事でノエレは作戦の失敗を痛感しました。
知識の無い彼女には何で思い通りの効果を発揮しないのか分かりません。
製造方法が間違っているので効果を発揮しないのは当然なんですがそれが分かりません。
自分は正しい事をしている筈なのに何で上手く行かないんだと不条理を呪います。
作戦は失敗したので終わりにしようと考えますが部下たちから姫様なら何とかしてくれると羨望の眼差しを向けられてしまい言い出せない。
ノエレは王として振舞う事を重荷に感じ始めています。
それを親友で副官のニンハ・レカフが察してくれます。
ノエレを止める為にニンハは投降してきました。
ニンハは同行を条件にヘイル・メアリィ連隊が潜伏している場所を教えます。

潜伏場所の特定ができたのでダム破壊作戦とヘイル・メアリィ連隊掃討作戦を同時に進行させる事になりました。
レギオン達は機動打撃群を包囲して殲滅しようと企んでいました。
入念な準備を行っていましたよ、大丈夫なのか?
連邦はレギオンが情報取得に使っていた通信網を逆利用して偽情報を流します。
船団国群は連邦に逃れてきました。
全員を受け入れて貰う条件として従軍する事になっています。
イシュマエルから陸に上がったクジラは攻撃を受けない限り自分からは攻撃してこないと教えられます。
クジラへの発砲を避ける事が決まります。
レギオンがクジラと同士討ちにならないか?と検討されます。
エイティシックスから人間よりも大きな生物は標的になっていなかったと教えられます。
レギオンがクジラを攻撃する事はなさそうですね。

核兵器が思ったように機能しないので窮地に立たされているノエレに仲間の一人がクジラを使ってレギオンを倒そうと提案しました。
彼らもクジラは自分たちを助けてくれたと考えています。
幼体を探し出して親クジラにレギオン攻撃をお願いしようと考えました。
クジラとの意思疎通の方法も分からないのですが何とかなると考えています。
馬鹿だから楽天的なのかな?
姫様ならできますと言われてノエレもその気になってしまいます。
自分は正しいんだから上手く行かない筈はないと考えていますね。
捜索部隊を組織して探しに行く事になります。
本体は潜伏先に残り放射性汚染弾を守ります。

無知な彼らは爆弾を制作した者が体調を崩している事を気に留めません。
血を吐いて死んでいったんですけど大した問題では無いと思っています。
捜索部隊に参加できる人員が少ないのを嘆いていますよ。

複数のダムを順次破壊する必要がありました。
部隊を分けて別行動となっています。
レギオンに襲われる事になりました。
森の中で光学迷彩を使う機体と戦車型がコンビを組んで襲ってきました。
戦車型を破壊するには装甲の薄い個所を砲撃する必要があります。
光学迷彩によって姿を消されるので苦戦しています。
レギオンは機動打撃群を包囲網に閉じ込めました。
主力と考えていた休眠状態の機体を起動させます。
挟み撃ちにして倒す計画だったようですが失敗しました。
シンの異能を恐れる彼らは休眠状態で機体を積み上げてたようです。
足場を確保できなくて瞬時の行動が取れませんでした。
ヴィーカがレギオンの作戦をよんで罠を仕掛けてありました。
主力と考えられていたレギオン部隊は殲滅させられます。
シンはダムの中に陣取り高所から攻撃してくる巨大なクモ型に手こずっています。
伏兵のレギオン部隊も存在したのですが思わぬ人達が助けてくれます。
第二次大攻勢から逃げ遅れてダムの建物に避難していた連邦の部隊が危機を知らせてくれました。
彼らは迷子になった船団国群からの避難民を保護していましたよ。
彼らの貢献でレギオン部隊を排除する事ができました。
作戦失敗を悟った残存レギオンは撤退しました。
この辺りの判断は流石に速いよね。

ミアロナ中佐が率いる掃討部隊が攻撃を始めました。
ヘイル・メアリィ連隊は自動小銃しか武器を持っていないので戦いになりませんでした。
連邦の作戦を危機に晒した脱走者たちなので虐殺されます。
首謀者のノエレも始末されるんですが投降したニンハが射線飛び出し一緒に殺されました。
ニンハはノエレと一緒に死んであげようと考えてたようです。
潜伏先に隠れていた最後の一人が罵詈雑言を吐いてきます。
あんたらが言ったように自分で考えて行動したのに攻めるのか。
それなら最初から能なしは何もするなって言ってくれよ。
自分が悪者になりたくないから言わなかったんじゃないか!卑怯者!
ミアロナは、そうだな、正義の国は卑怯だ、と言って引き金を引きました。
なんかなー自分で考えないで全ての責任をエイティシックスに押し付けた共和国人と同じだよね。
この手の輩はどこにでも居そうです。
連邦も似たような人間を多く抱えているように思えます。
連邦はどうやって対処していくんだろうね。
自由と平等を標榜している限り解決策はなさそうに思えます。
これからも足を引っ張られる事になるんだようなー。

クジラ捜索部隊が念願のクジラを発見しました。
クジラに攻撃しようとしています。
高所から狙撃していたクレナがこれを発見します。
自分の位置からは対処が間に合わないのでシンに伝えます。
シンがクジラを庇う位置にレギンレイヴを移動させます。
邪魔をするシンに向かって彼らが敵意を向けてきました。
全ての責任をシンに向けてきましたよ。
お前たちのせいだ。
俺達には何もできないんだ。
できないだからしょうがないじゃないか。
それをお前たちが無能だ怠慢だって切り捨てたから、何度も踏みにじったから悪いんだ。
お前たちが俺達を一度だって守っても助けてもくれなかったから!
彼らは憎しみという統一された意識に溺れているみたいです。
統一された意思に包まれるのは気持ちいいと感じています。
とっても気持ち悪いね。
シンが引き金を引く前にイシュマエルの部隊が駆けつけて彼らを消し去ってくれました。
連邦を救う救世主を目指して立ち上がったのに連邦を危機に陥れただけだったヘイル・メアリィ連隊は全滅しました。
何て無駄な戦闘なんだ。
シンは無能力な彼らから向けられる統一された憎悪に恐怖を感じました。

クジラへの攻撃は回避されたので攻撃される事はありませんでした。
攻撃されてたら大被害に遭ってたので良かったです。
親クジラと幼体クジラが合流するのを静かに見守る事になります。
親クジラがイシュマエルに強烈な殺気を放ってきました。
彼の事を覚えているようですね。
陸に居るので攻撃はしないと言っているようですよ。
海に戻っていきました。

全ての問題が解消されたのでダムの爆破が行われました。
連邦はレギオンの侵攻を妨げる泥濘地帯を手に入れました。

フレデリカも共和国市民を脱出させる作戦で助けられなかった市民が多かったのを嘆いていました。
ヴィーカが自分の手の届かない相手の事まで責任を感じる必要は無いと教えたのですが反発を覚えていました。
第二次大攻勢で逃げ遅れた連邦兵が船団国群の逃げ遅れを匿っていた事実が彼女の心を軽くします。
フレデリカはヴィーカに向かって誰かに与えられる王冠でなく自分の振る舞いによって自身の王になると宣言します。
聡いヴィーカはフレデリカの言い回しから彼女は貴族ではなく皇族の生き残りだと気が付きます。
レギオンを停止させる切り札だと判明しました。
フレデリカは大きな戦力を持たない今のヴィーカでは自分を害する事はできないだろと伝えます。
ヴィーカもそれは認めていますよ。
他に知っているのはシンだと言われました。
ヴィーカはこれまで通り協同する事にします。

シンがレーナに今回の作戦行動を報告しています。
本来の作戦は意外と容易なものだったのですが余計な介入者の存在が要らぬ手間を掛けさせてくれました。
多分に愚痴が含まれているみたいです。
シンはレーナに色々と背負わせるのは不味いと分かったと伝えます。
レーナはこれまでも頼るだけではなく支えてくれていたと答えています。
まあエイティシックスとレーナの関係性は一方的な盲心って事では無いので彼女の言は正しいね。
レーナからもう少し甘えて欲しとお願いされます。
シンは言質を取ったと考えて良いかなと伝えてから、レーナが足りない、早く会いたい、傍に居たい、と伝えます。
レーナは嬉しそうに、わたしも、あなたが足りない、と答えています。
ラブラブですねー。
これで人前でも二人だけの世界を形成できるように成れば本物ですね。
いっそ皆にウザがられるくらいにイチャイチャしてみるのも良いかもしれませんね。

パラレイド使った情報漏洩は防止されたのですが逃げ出したエイティシックスが居ます。
チトリと名乗る<仔鹿(アクタイオン)>と呼ばれている存在です。
時間が無いと言っていますね。
打ち明けられたユートはチトリに協力する事にしました。
連邦は裏切れないので友達のアマリに逃亡の報告を行って貰います。
義理は果たしていますがチトリの願いを叶えて上げたいと思ってしまいました。
チトリと同じ願いを何度も聞いていてこれまでは叶えてあげられなかったので協力するのね。
チトリは共和国への帰り道を教えて欲しいと言っています。
生き残った共和国人にダスティン・イェーガーって男の人が居なかったと?聞いてきました。
あら?これってアンジュの彼氏ではないですか?
アンジュとダスティンもラブラブの様子なんですが波乱の予感がしますね。

成分表
成分含有量(5:多い、1:少ない)
美少女5
正義5
非道5
友情4
4
ラッキースケベ1


AmazonLink: 86―エイティシックス―Ep.12 ─ホーリィ・ブルー・ブレット─ (電撃文庫)

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