ラノベの感想) ヘヴィーオブジェクト 最も賢明な思考放棄 #予測不能の結末 (電撃文庫)
レーベル:電撃文庫
発行日:2018/4/10
著者:鎌池和馬
イラスト:凪良
ISBN:978-4-04-893787-0
雰囲気:処刑、反目、兄妹愛、上陸、機械兵器と大バトル、おほほ暴走、爺ハッスル、決着、真実
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序章
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神童計画が破綻したようです。
このままでは情報同盟だけでは事態が収拾できなくなるそうです。
正統王国、資本企業、信心組織は巻き込まれるようです。
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第一章 ブラッディプール>>大西洋人工浮遊島代理戦
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ヘイヴィアたち正統王国の兵士は情報同盟に拘束されていました。
拘束している部隊の指揮官はタラチュア=マティーニ=オンザロックと名乗るアジア系の黒髪美人です。
彼女もマティーニなので変態でした。
ヘイヴィアたちと共闘していたレイスに裏切り者の嫌疑がかけられてしまいます。
それを払拭する為にクウェンサーを銃殺する事を命じられます。
ヘイヴィアは止めろと叫んでいますがレイスはクウェンサーを撃ってしまいました!!
ヘイヴィアはレイスへの復讐を決意します。
以降復讐心を滾らせているおっかないヘイヴィアが見られます。
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フローレイティアは爆発に巻き込まれて基地の瓦礫の中に居ました。
重要機密を持ち出し瓦礫の中から這い出します。
彼女は残った機材と兵員を集めて反撃を企図しますが周囲に部下は一人も残っていませんでした。
呆然としている彼女の元に兄であるブラドリクスがやって来ます。
彼の手には抜身の刀が握られていました。
彼は此処に来るまでに死にかけで助からない兵士の懇願に応え介錯していました。
ブラドリクスは情けをかける事の出来る立派な人物の様です。
部隊を再編して反撃に出ると主張するフローレイティアを仕官である彼女には無事にこの場から逃げ果せる義務があると諭します。
言う事聞かないフローレイティアを気絶させて運び出す事を決めました。
「ごめんティアちゃん。でも駄目だ」
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欲に目が眩んだタラチュアが非常識な作戦を命令をしてきます。
情報同盟の中枢であるマンハッタンが移動を開始しました。
彼女はマンハッタンに関する重要情報を独占するチャンスが到来したと小躍りしています。
マンハッタンの進行方向に中立地帯のオリンピアドームが浮かんでいます。
ここは人口の浮遊島でどの勢力も軍事的に不可侵ってルールになっています。
ここには近くを通る物体のデータを何でも収集可能な放送センターが存在します。
タラチュアは自分が情報を独占して情報同盟の中での地位を高めたいと画策しているので不味いと考えます。
ヘイヴィアたち正統王国の兵士を使ってオリンピアドームを破壊しようと考えました。
攻撃行動が露見しても賠償義務を果たすのは正統王国になると考えています。
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ヘイヴィアたち正統王国の兵士は戦死した事にされてしまい死ぬまでタラチュアの為に働かされる事になります。
ヘイヴィアは自分が死んだとされるとウィンチェル家の跡目争いが勃発してしまうと慌てています。
生きている事を証明できないと貴族の権利を失う大ピンチに叩き落とされてしましました。
でま逆に考えると自分を追い落とそうとする敵を炙り出す好機ではないかな?
ヘイヴィアはタラチュアに交渉を持ちかけました。
何の見返りも無くお前の命令は聞きたくないと言って作戦が成功した場合はレイスの身柄を引き渡す事を要求します。
タラチュアはレイスをヘイヴィアたちと一緒に作戦に投入する事に決めました。
タラチュアとレイスでは階級差がありレイスの方が上官なんですが反逆を疑われたので立場が逆転しています。
タラチュアにとってはレイスは邪魔な存在だったようです。
死んでも構わないと考えヘイヴィアたちと一緒にオリンピアドームの攻略をさせる事にしました。
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ヘイヴィアはレイスが許せないのでレイスの護衛役の男と取っ組み合いの喧嘩を繰り広げる事になります。
レイスとミョンリの仲裁により二人は険悪ムードながらも共闘する事になりました。
レイスが正統王国兵士を率いる事になります。
結果的にこれは正解でした。
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オリンピアドームは中立を唄っていますが実質的には信心組織が軍を駐留させていました。
ヘイヴィアたちは信心組織軍と戦いながら上陸する事になります。
上陸に際しては座礁した船を偽装して海難救助して貰う事でオリンピアドームに接舷して貰います。
人道的見地から救助したのに攻撃されてしまった信心組織は悲惨でしたね。
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レイスは情報同盟流の作戦行動を取る事にします。
無人機を使ってオリンピアドーム内の情報を集めながら的確な攻撃で信心組織を翻弄していました。
数の振りを的確な情報収集で埋めています。
戦闘時にレイスが戦果を上げてもヘイヴィアの彼女を恨む心は変化しませんでした。
レイスの護衛の男と殴り合いに発展しそうになっています。
見かねたミョンリが二人を止めています。
「いい加減に黙らないと両方ともゴム弾の方で仲良く金玉撃って私達だけで先に進みますよ。殺さずに済ませる非殺傷兵器って本当に便利ですよね?」と脅しています。
ヘイヴィアは地味だったミョンリがウルトラレアに化けてキラッキラに輝いていると嫌味を言っています。
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レイスの作戦で信心組織を混乱状態に陥れる事に成功しました。
数的不利なレイスたちは当初の目的を果たすべく放送施設の破壊に向かいます。
ここでレイスが予期せぬ難敵を発見してしまいました。
オブジェクトが存在していました。
レイスは情報を隠していたなとタラチュアを咎めますが彼女は仲良くするつもりは無いからと黙殺しています。
オブジェクトが暴れ回りヘイヴィアたちは逃げ惑う事になりました。
オブジェクトはヘイヴィアたちが乗ってきた船を破壊してしまいます。
彼らはオリンピアドームからの脱出手段を失う事になってしまいました。
オブジェクトがヘイヴィアたちを殲滅する為に動き出す事が予想されました。
ここで予想外の事態が発生しました。
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オブジェクトが何者かによって無力化されてしまいます。
オブジェクトはヘリコプターのローターの様なもので空中に浮いて移動していました。
そのローターに何かが絡まり墜落してしまいました。
墜落した方向には放送センターがあるようです。
ヘイヴィアはクウェンサーがやったのかと思い彼の名を呟きそうになります。
レイスがヘイヴィアから目を逸らしながら「済まないが、それだけは絶対に違う」と呟きました。
レイスはタラチュアから自分を守る為とはいえクウェンサーを殺した事を悔やんでいるようです。
結果的に作戦は成功してしまったようですね。
何もしないで待ってただけのタラチュアが得をする事になるのでしょうか?理不尽ですねー。
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オブジェクトを破壊したのは信心組織の変人のようですよ。
スクルド=サイレントサードと名乗る人物がオリンピアドームに駐留していた信心組織を葬ろうとしているようです。
彼女は『彼』を参考にして爆弾でオブジェクトを破壊したようです。
『彼』の事を探しているようですね。
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スクルド=サイレントサードは信心組織の中でも重要人物のようです。
聖女猊下と呼ばれています。
オブジェクトの操縦士エリートで輝かしい功績があるそうです。
一方で戦争犯罪人でもあるそうです。
小さな街と揶揄される基地内部から犠牲者を選んで殺しているそうです。
彼女はクウェンサー=バーボタージュに興味を持っているそうです。
彼女をコントロールする為には餌で釣るのが効果的だそうです。
クウェンサーの情報を集めて『気を逸らす』程度にその名前を使うのも一つの手だそうです。
これは不味いですね、クウェンサーはレイスに殺されたよね・・・
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第二章 パラサイト・キル>>マンハッタン内部解放戦
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ブラドリクスに助けられたフローレイティアは彼の事をボコボコにぶっ飛ばします。
部下を見捨てて脱出する結果になった事が許せないようです。
所謂八つ当たりってやつですね・・・いいお兄ちゃんであるブラドリクスは無抵抗に殴られたようです。
お姫様はベイビーマグナムを使ってマンハッタンの情報収集を行っています。
マンハッタンの脅威的な戦力を確認する結果となりました。
ベイビーマグナムで突撃しても5分と持たない事が判明しました。
それを指摘されてお姫様は不満顔でぶー垂れています。
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フローレイティアは正攻法では攻略不可能と判断し拘束した資本企業の将官を尋問する事にします。
この将官は舐めた口を利いたばかりにフローレイティアの恐ろしさを体験する事になってしまいます。
フローレイティアは戦場に残してきた部下を救出する為に必死でした。
捕虜に関する戦争条約をガン無視して非人道的な尋問を開始しました。
彼女は生意気で非協力的な将官の喉を撃ちました!!
将官は一度死んで蘇生されます。
蘇生後もまだ質問に答えないので再び殺します。
そして蘇生させました。
何度もそれを繰り返す事になりました。
尋問が始まる前は片腕を失っていただけ(ブラドリクスに斬られた)だったのですが生命維持装置に繋がれた姿になっています。
フローレイティアは顔色を変えていません。
蘇生処置をさせられている尋問担当官の女性は余りの酷い有様に嗚咽を漏らしています。
フローレイティアの凄いところは部下に任せないで自分で処刑を執行するところだよね。
彼女はラグナロクスクリプトなる存在について知りたいようです。
将官は素直に吐いたのでしょうか?
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オリンピアドーム攻略作戦を成功させたレイスはタラチュアと密会していました。
場所は誰も居ない船の艦橋です。
ここでタラチュアはオリンピアドーム攻略作戦の意図を教えてくれました。
予行演習だったそうですよ。
タラチュアはオリンピアドームを攻略させる事でマンハッタンへの上陸作戦の練習をさせようと考えていました。
予行演習が上手くいってタラチュアは上機嫌だったのですがレイスに騙されてしまいました。
レイスは海上にヘイヴィアを待機させてタラチュアから聞きたい事を聞き出した後、狙撃させました。
タラチュアは撃ち殺される事になりました。
悪ぶっていた割に脇が甘かったですね。
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レイスはタラチュアが信心組織の生き残りに狙撃されて死亡したと嘘を吐いてタラチュアの部下を支配下に置きました。
レイスはタラチュアの作戦を引き継ぐ形でマンハッタンへの上陸作戦を決行します。
ヘイヴィアたちもレイスの作戦に乗るしか生き残る術がないので付いて行く事になってしまいます。
作戦は座礁した情報同盟の船の振りをして救助して貰おうってものでした。
しかしマンハッタンは砲撃してきて船を半壊させてしまいます。
レイスはマンハッタンが船を木端微塵に吹き飛ばさなかったので死んだふりをしてマンハッタンに流れ着こうと提案しています。
ヘイヴィアはレイスに逆らいたいようでしたが他の正統王国兵に後ろから銃を突きつけられてレイスに従う事になりました。
レイスの予想通りに敵対行動を取らなければマンハッタンからの追撃はありませんでした。
一行はマンハッタンの波止場に流れ着きました。
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そこにはカメラをかざして来る一般市民が待っていました。
戦時下とは思えない平和な光景が広がっています。
ヘイヴィアが呆気に取られている間にレイスとお付きの青年がマンハッタンに上陸します。
そして心臓マッサージに使うAEDを投げ込んできました。
ここでレイスはヘイヴィアたちを切り捨てる事にしました。
やってきたニューヨークの警備担当メリー=マティーニ=エクストラドライにヘイヴィア達を引き渡してしまいます。
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レイスはヘイヴィアたちは拘束されると思っていたのですがメリーは予想以上に大胆でした。
ヘイヴィアたち正統王国兵から武器を取り上げて解放してしまいます。
お陰でレイスはヘイヴィア達と行動を共にする事になってしまいました。
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メリーは露出癖のある変態のようです。
油紙で作られた赤い施術衣を身につけています。
ヘイヴィア達に見られて感じているようでした・・・マティーニには変態しかいないのだろうか?
メリーは自分の発言に3桁の数字を入れる事で記憶の管理をしやすいように話しています。
レイスとメリーはマティーニシリーズは外部からの干渉により暴走しているのか?と話し合っています。
レイスはメリーが暴走しているのか判断しようとしていましたが分からないようです。
自分も暴走しているのではないか?との疑念に囚われる事になってしまいます。
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カフェに移動して食事をしていた一行を襲う何者かが出現しました。
ここでヘイヴィア達とレイス、メリーが分断される事になってしまいました。
逃げ出したヘイヴィアはニューヨーカーから銃器を調達する事に成功しました。
ちょっと脅しただけで銃器を差し出してくれます。
多くの人が護身用の武器を所持しているようで部隊全員が武装を完了する数が揃ってしまいました。
ニューヨークは恐ろしい場所なのかも知れません。
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逃げ出したヘイヴィアたちは四足歩行する自律制御の機械兵器ブルマイトに追われる事になりました。
サーバーを介さないでも周囲の同型機とネットワークを構築して作戦行動がとれるスグレモノです。
逃げている途中でヘイヴィア達は地下に潜ってネットワークの制御を取り戻そうと画策している情報同盟軍に救われました。
彼らはニューヨークの地下に潜って活動していました。
そこでヘイヴィアはラッシュのエリートに出会う事になりました。
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ヘイヴィアたちの逃走劇を影から助けている人物が存在しました。
その人物はビルの屋上を飛び移り地上に向けて砲撃を加えていました。
ブルマイトを倒す為に装甲を突破して内部から破壊する弾丸を使っていました。
やり口がクウェンサーに似ていると思われるのですが誰なんでしょうね。
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その人物はビルの屋上を伝って移動したいたのですが監視カメラに発見されます。
監視カメラの目を誤魔化す為に死体から剥ぎ取った顔のパーツを取り付けてカメラに映っています。
他人に成りすます事ができているようです。
人物を特定できなかったカメラは別の場所に移動していきました。
この人物は指紋を誤魔化す為に死体の指を10本セットで何組か所持しているようです。
そろそろパーツの補充に行くかと考えて地上に降りていきました。
攻撃手段はクウェンサーに似ていますが彼がここまで非人道的な行動に出るのか疑問ですね。
彼を真似ようとしている別人だろうか?
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地下に潜っていた情報同盟の部隊はマンハッタンの制御を取り戻そうとしていました。
彼等の指揮官はレンディ―=ファロリートと名乗る美人さんでした。
マンハッタンに繋がっているキャピュレットとラッシュに使われているジュリエットが同系統のシステムなんだそうです。
ジュリエットを制御できるオホホの力を使いキャピュレットの制御を奪い取ろうと画策しているそうです。
そこで問題となるのがおほほの精神状態だそうです。
おほほの父親ロイスがニューヨークで行方不明になったそうです。
民間人の彼は避難シェルターに保護されていると考えた彼らは避難場所になっている大学に救出に向かうそうです。
レンディはヘイヴィア達に助力を要請してきました。
彼女はこのままでは四大勢力の一つ情報同盟が倒れてしまう。
そうなると世界戦争が勃発してしまうと言っています。
ヘイヴィア達は自分たちの保身と世界平和の為に協力する事になります。
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おほほが4メートルを超えるパワードスーツに乗って登場しました。
スケールが人間よりも大きいですがバランスは本人と同じなのでGカップは健在です。
身長差があるのでヘイヴィアの頭の少し上にお尻がある事になります。
触ってみるとフカフカで柔らかかったそうですよ。
動くとGカップもタユンタユンと揺れるそうです。
情報同盟は凄いモノを作りましたね。
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大学までの経路は途中で地下道を出て地上を通らなければなりません。
そこでメリーの操る監視網に引っ掛かり無人兵器の追撃を受ける事になってしまいます。
4メートルのおほほは両手に巨大な機銃を装備して後から付いてくる事になりました。
ヘイヴィア達はバイクを奪って大学構内に逃げ込みました。
自動兵器は大学内には入って来れない設定になっているようです。
ヘイヴィアは破壊されたブルマイトの残骸の破壊痕からレイスが大学に来ている事を確信しました。
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ヘイヴィアたちと別れたレイスとメリーはマンハッタンが動き出した事について話し合っています。
メリーはキャピュレットの要請に応じてマンハッタンを貸し出しただけだと言っています。
レイスはメリーかキャピュレットが暴走して動き出したと思っているので意外感に包まれています。
メリーはこの場所に何らかの問題がありキャピュレットがマンハッタンを動かしたと考える方が合理的だと言っています。
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メリーは厄介な人物を保護したと教えてくれました。
それはおほほの父親のロイスでした。
彼はマンハッタンの進入禁止エリアに居てマンハッタンが動き出した時の余波で電磁投擲動力炉砲の区画に落ちてきたそうです。
観察すると彼は民間人の善人で破壊工作を計画している兆候は無かったそうです。
処置に困ったメリーは彼を大学に避難させたそうです。
ヘイヴィアたちは運が無いですねー。
レイスとレンディ達がお互いを疑っていなければ無理な突撃をする必要もなかったのに。
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大学内に入り込んだヘイヴィアたちはどこに避難民が集められているか探す事になります。
オブジェクトが無ければ無敵のヘイヴィアが方針を指示しています。
多くの民間人を抱えこんだので食事の問題が出てくると考えます。
大量の食事をどこに運んだか記したメモがあれば避難民の居場所が分かると考えます。
ヘイヴィア冴えています。
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4メートルのおほほの活躍もあり食堂に到着しました。
ここでレイスと遭遇する事になりました。
ヘイヴィアはクウェンサーを殺された恨みを晴らそうとしますがレイスに助けられる事になりました。
第三勢力が攻撃を加えて来ましたよ。
レイスも誰だか分からないと言っています。
ヘイヴィアはいかれた乱交パーティに一体何人が一つのベッドに飛び込んでいやがる、と悪態を吐いています。
ヘイヴィアの下品な言い回しが増えているように思えますね。
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第三者の狙いがロイスだと予想されます。
一行は第三者を捕まえる計画を建てます。
食堂でレイス、メリーと合流出来たのは幸いでした。
メリーの助力により第三者捕獲作戦が決定します。
敵を体育館の屋根に追い込む事になります。
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敵は爆弾を使ってロイスを吹き飛ばすと考えられました。
床に爆弾を置いても人が多いので死体が肉の壁になりロイスを吹き飛ばせない可能性があります。
天井に爆弾を仕掛ける可能性が高いと判断してヘイヴィアとミョンリが体育館の天井を進んで敵を探す事になります。
敵を屋根に追い込んで、待ち構えているレイス、メリー、おほほにより拘束する計画でした。
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ヘイヴィアは天井に爆弾を仕掛けようとしている人影を発見します。
クウェンサーそっくりの仕草で爆弾を仕掛けていたのはヘイヴィアの知っている人物でした。
「すくるど・・・サイレントサード?」ヘイヴィアは意外感に包まれているようです。
スクルドは笑顔でヘイヴィアに挨拶しています。
「お久しぶりね、ヘイヴィア。そっちの女の子はナニちゃんだったかしら?」
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ヘイヴィアは何の目的で信心組織がスクルドを釈放したのか問いただします。
スクルドはクウェンサーの事を先生と呼んで崇めているようです。
彼の真似をして爆弾を使えるようになったと自慢しています。
ヘイヴィアはサバイバルナイフを手にしてスクルドに襲い掛かりました。
スクルドは手にしていたハンドアックスでナイフを止めようとしてきます。
ヘイヴィアのナイフでハンドアックスは二つに切られます。
スクルドは切られたハンドアックスに信管を刺して起爆させました。
自爆覚悟で爆破したのかと思ったら爆風は一方向にしか飛びませんでした。
スクルドが手元で調整して爆風を制御したようです。
目的は達成できたと言ってスクルドは屋根に逃げていきます。
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彼女の目的は爆発音を聞かせて体育館の中に居る人々にパニックを起こさせる事でした。
ヘイヴィアはパニック防止の策を講じる事になります。
天井のライトを破壊して圧力差で破裂する事があるって書かれたページをでっち上げる事にしました。
人間は複数のソースに弱いという特性を利用してパニックを防止しようと考えました。
クウェンサーが居ないのでヘイヴィアが頑張っていますね冴えわたっています。
ヘイヴィアは嫌がるミョンリを連れて屋根に出る事にします。
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そこには倒れているレイス、メリー、おほほ(パワードスーツ)が居ました。
スクルドに一瞬のうちに倒されてしまったようです。
スクルドがクウェンサーの事を語り始めます。
スクルドはクウェンサーは真面なまましれっと殺せる人間だったと語り始めます。
自分みたいな殺人鬼よりもよっぽどヤバいよと語っています。
真面なまま殺せるってどういう神経しているのかしら、と語ります・・・尊敬している風な口ぶりなんだよね。
スクルドがラグナロクスクリプトの話をし始めました。
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ヘイヴィアはスクルドに飛び掛かります。
スクルドの方からも近づいてきてヘイヴィアの持つ拳銃を掴んで自分の腹を撃ちました。
ヘイヴィアがスクルドを押し倒す格好になります。
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ヘイヴィアはレイスやメリーが簡単に負けた事を疑問に思っていました。
スクルドが恐ろしい事実を語ります。
ラグナロクスクリプトは存在しないそうです。
情報同盟は存在していないモノを存在していると見せかけてマティーニシリーズをシャットダウンしようとしたそうです。
それを掴んが信心組織が自分たちで扱いやすいように再解釈したのがラグナロクスクリプトだそうです。
全ては情報同盟の上層部が保身用に仕掛けた嘘だったそうです。
情報同盟の恐怖心を信心組織がコントロールした結果だそうです。
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スクルドを押し倒しているヘイヴィアはナイフを彼女の心臓に突き刺そうとしていますが決心がつかないようです。
スクルドはヘイヴィアの事を、あなたはブレーキ役だ、あなたには出来ない、と言ってきます。
スクルドは自分の周囲にハンドアックスの塊をばら撒いていました。
彼女はこのまま天井を落として下に居る人間を殺す、クウェンサーなら同じことをする、と言っています。
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これを聞いたレイスがスクルドを撃ちました。
レイスは、そんな訳あるか、クウェンサーがそんな真似するか!!と激高していました。
クウェンサーは敵の砲撃からレイスを庇ってしまうような、根本の作りからして全く違う生き物なんだよ、と叫びます。
それを聞いたスクルドは気が付いてしまったようです。
スクルドは最後の最後で最悪な行動を起こしてくれました。
私は死なない、殺せるのは先輩だけ、と言っています。
目的を達成するのに必要なのはロイスである必要は無いと言ってますよ。
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スクルドがおほほに呼びかけます。
「せんぱいを、クウェンサー=バーボタージュをころしたのはそこの女なんでしょ?なかまはずれなんてカワイソウだよ、きっちりせつめいしてあげなくちゃあ」と言って真実を暴露してしまいます。
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おほほの絶叫が迸りました。
おほほは4メートルのおほほ(パワードスーツ)を遠隔操縦していました。
レンディもおほほの傍を離れて囮になっています。
これはヤバイ事になりましたよ。
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スクルドは達成感に浸っています。
世界の終わりにようこそ、と言っていますね。
おほほはキャピュレットに関わるVIPです、数千人のマティーニと一人で戦えるかも知れません。
そんなおほほと個人的に深い繋がりのある誰かの死が、どんな暴走に繋がるか楽しみだ、と言っています。
尊敬していると言っているクウェンサーの死を使いおほほを暴走させるなんてイカレテいますね。
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スクルド=サイレントサードは撃破されたようです。
しかし彼女を使い情報同盟の崩壊を画策した信心組織の聖者尊翁ティルフィング=ボイラーメイカーは満足しています。
彼はオブジェクトで構築された『クリーンな時代』は人類の発展に邪魔だと考えています。
世界はカオスを求めていると言ってるね。
平和な世界では信仰は広まらないので自分たちで混乱した世界を作ろうとしたようです。
クリーンな時代を形のない退廃と考えたようです。
退廃しきる前に、分かりやすい敵を作り出し、世界を一つにしようと考えたようだ。
勝手な言い草ですねー・・・自分たちが勝てる保証があるのだろうか?
情報同盟を標的にしたのは行き過ぎた監視社会が嫌いだったからなのか?
システム任せだったから隙が大きかったのか?
彼は興味深い何かを使うようです。
モジュール・クウェンサーの準備を、と言っていますよ。
私も出る、とも言っています。
何をするつもりなんでしょうね。
モジュール・クウェンサーが何なのか気になりますね。
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第三章 セレクターy/n>>バミューダ三角形総力戦
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クウェンサーが殺されたと知ったおほほが逆上してマンハッタンを使って敵討ちを始めます。
マンハッタンが破壊されるのも厭わずマンハッタン上に存在しているレイスを狙ってきました。
ヘイヴィア達は逃げ惑う事になります。
マンハッタンの保護システムが作動してビルが倒壊しないように透明な蔦のようなものが出てきてビルを固定しています。
マンハッタンに収容されている1000万の一般人はサイコロ上の生命維持装置のようなものに封印されます。
すごく人道的なシステムなようですね。
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スクルドがおほほを煽って攻撃を激しくしようとしてきます。
逃げる時にヘイヴィアとミョンリはレイスやレンディ―と分断されてしまいます。
ヘイヴィアはスクルドを自由にしておくと被害が増すと判断して彼女を仕留める為追う事にしました。
戦闘機動を始めたマンハッタンは揺れが凄く崩れてくるビルの破片を避けながらの追跡となります。
スクルドが波止場を目指していると知ったおほほはマンハッタンの姿勢を変えて移動を妨げてきました。
スクルドはヘイヴィアの事をクウェンサーが死んでも普段と変わらずに行動できる冷血漢と罵っています。
逆上したおほほが砲撃を加えたのでヘイヴィアたちは海上に落下する事になりました。
ここでヘイヴィアの意識が飛んでしまいます。
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ヘイヴィアが意識を取り戻したのは正統王国の船の中でした。
目の前にフローレイティアの顔があったのでヘイヴィアは見捨てやがった裏切り者と心の中で罵りながら彼女の胸倉をつかみます。
しかしフローレイティアに投げ飛ばされてしまいました。
ここでフローレイティアの爆乳を鷲掴みにする余裕は無かったようです・・・惜しいですね、とっても残念です。
クウェンサーならば手が滑ったと言って爆乳を鷲掴みにしたんじゃないだろうか?
ヘイヴィアはエロ方面に関しては口だけの真面目人間なのかも知れないね。
フローティティアはヘイヴィアに戦線に復帰しろと命じてきます。
マンハッタンでの出来事についてはミョンリ、メリー、レンディ、レイスから説明を受けたそうです。
フローティティアはマンハッタンを片付けると言っています。
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海上に落下して漂っていたヘイヴィア達を回収できたのはお姫様のお陰でした。
彼女がマンハッタンへの攻撃を行いおほほの注意を逸らしている間に回収できたそうです。
お陰でベイビーマグナムはこんがり片面焼になったそうです。
お姫様はおほほと違いクウェンサーの死を受け入れていました。
静かに怒っている感じです、逆上して我を忘れるって感じではありませんでした。
お姫様は感情の抑制された優れた操縦士エリートのようですね。
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情報同盟のレンディ、メリー、レイスを交えて作戦会議が開かれました。
フローティティアはマンハッタンを止めるには操縦士エリートを殺すしかないとの結論を出します。
宇宙空間からのレーザー照射でおほほを抹殺する事になりました。
これはおほほがマンハッタンの正規のコックピットではなく簡易的な疑似システム経由でマンハッタンを動かしていると判断したからでした。
この判断をするのにメリー、レイス、レンディの意見が決定打となりました。
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おほほの位置を特定するのにマンハッタンに残っているスクルドの手を借りる事になりました。
レンディはおほほの抹殺計画に反対でした。
おほほが暴走したのはスクルドに背中を押されたからだと擁護しましたがフローレイティアは黙殺します。
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おほほはマンハッタンの簡易コックピットである大型車両から出て街を歩いていました。
そして当方に暮れる事になっています。
一時の逆上が収まり冷静さを取り戻したようです。
「やっちまった・・・ですわ」
おほほはサイコロ上に封印された一般人を発見して落ち込んでいます。
自分の我儘で一般人を巻き込んでしまったと消沈しています。
おほほはこのまま暴れ回ってもクウェンサーが返ってくる訳ではないとの結論に達し投降する事を決めました。
おほほは父親が居るコロンビア大学の体育館に向かいました。
父親を見てから投降するつもりだったようです。
ここで別な勢力からの攻撃を受ける事になり、おほほは簡易コックピットに戻る事になったようです。
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フローレイティアに非人道的な尋問をされた資本企業のリーガス=ブラックパッションの元に資本企業からの使者がやって来ました。
カトンボのようなドローンです。
ルベールと呼ばれるリーガスの部下が連絡してきました。
資本企業はこれからオブジェクト使った大攻勢をかけると言っています。
その為にリーガスのサインが必要なんだそうです。
リーガスが死んでいれば権限がルベールに移譲されたそうですが存命なので死んで欲しいとお願いしてきました。
ルベールは流石に資本企業の人間ですね。
彼は死ぬに際して降りる保険金の額を心配していました。
自殺しても資本企業の為に戦死した扱いになるので残される家族には多額の保険金が下りるそうです。
それを聞いてリーガスは名誉の自殺を遂げる事になりました。
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資本企業はマンハッタンが進出した地域にある銀行から資本企業の実力者が預金を引き出す時間を稼ぐ為に複数のオブジェクトを出撃させました。
資本企業の本国を防衛する海戦のエキスパートまで投入したのですがマンハッタンに簡単に撃破されてしまいました。
外からオブジェクトをぶつけてもマンハッタンは攻略できないと実証されてしまいました。
これで正統王国のやろうとしている衛星軌道からのレーザー照射作戦の重要度が増しました。
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作戦会議が終わるとレンディたちは拘束されて閉じ込められます。
レンディはおほほにレーザー照射がある事を知らせようとします。
彼女は体の中と下着の中に分解した小型無線機のパーツを隠していました。
体の中に不要な金属ボルトを埋めているそうですよ・・・
フローレイティアも身体の中に何かを仕込んでいるのだろうか。
無線機の組み立てが終わったレンディはおほほに警告を発しようとしていましたが見張りの気配が消えている事に気が付きます。
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扉を開けると二人の兵士が倒れています、殺されたようです。
「やあ」と気さくに声を掛けられレンディは咄嗟に死体からカービン銃を奪います。
知らない相手だったので誰ですか?と問いかける事になります。
そこに居たのは背中に鞘に納めた西洋の両刃の剣に似たユニットを背負った老人でした。
自転車やチェーンソーのような鎖が四肢に伸びて肩、肘、手首、足の付け根、膝、足首にある歯車と連結されています。
レンディは引き金に手をかけたのですが老人が動きレンディの首を掴んできました。
老人は「モジュール・クウェンサー」「モジュール・スクルド」と言っていました。
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老人は自分が信心組織の所属で聖者尊翁と呼ばれている、ティルフィング=ボイラーメーカーだと自己紹介しました。
使っている奇妙な装置が優れた人間のモーションを模倣する装置だと説明しています。
信心組織は人間の能力を高めようとしていると言っています。
人間をシステムの部品と考える情報同盟とは真逆の存在だと言っています。
ティルフィングはレンディを助けるのは正統王国の作戦が成功しそうだからだと言っています。
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正統王国の作戦が成功すれば世界は信心組織と資本企業、正統王国と情報同盟の2対2の冷戦状態になる。
それでは信心組織の目指す世界にならないと主張します。
ティルフィングはオブジェクトをぶつけ合うクリーンな戦争は間違っていると考えています。
それを終わらせて世界を混沌に落とそうとしています。
話し方が柔和で平和的な感じがするのですが内容は過激すぎました。
レンディはティルフィングの思惑に乗るのは世界を混沌に落とす事になると考えます。
元々おほほを助ける為に正統王国を裏切ろうと考えていたレンディは余計な真似をするな、自分の純度が下がると言ってティルフィングを殺そうとします。
しかしティルフィングはモジュール・スクルドを展開していました。
レンディは刺されたようです。
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マンハッタンが資本企業のオブジェクト達を葬ったので海は大荒れでした。
大波が押し寄せてきてヘイヴィア達の乗っている船を呑み込もうとしてきます。
フローレイティアはヘイヴィアとミョンリに通信機を背負わせて沈みそうな船から脱出させます。
ヘイヴィアにはおほほの座標を知らせてくるスクルドからの通信を受け取る重要任務がありました。
沈みそうになっている船から他の船に飛び移る曲芸をしながら通信を待っています。
飛び移った船のレーダーが動きヘイヴィアとミョンリは電子レンジ以上に凶悪なマイクロ波を浴びそうになります。
ギリギリで防護対策の整った艦内に飛び込めました。
ヘイヴィアが俺サマのビッグマグナムは大丈夫か?人類の至宝が煮えてないだろうな?との下品な感想を述べています。
相槌を入れるミョンリの耐性が増していますね。
ティッシュの中身を顕微鏡で確認するのは後にして下さいと返しています。
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スクルドからの通信が入って来ました。
座標が分かったのでレーザーが発射されます。
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脇腹をティルフィングに刺されたレンディは置き去りにされています。
壁に背中を預けてへたり込んでいますがおほほに逃げろと警告を発しました。
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レンディからの警告を受けておほほは咄嗟に簡易コックピットである作業用バンから飛び降りました。
おほほが飛び降りた後にレーザーが命中して作業用バンは消し飛んでしまいます。
その衝撃で周囲の物体が壊れて破片が飛び散ったようです。
おほほは大きなダメージを負ったようです。
それでも喫茶店のカウンターの影に移動して隠れました。
おほほを監視していたスクルドは彼女が生きていると確信して彼女を探す事になります。
おほほを発見するのですが今の弱り切った女の子然としたおほほに興味を失いました。
自分の趣味では無いと言っておほほを放置して去って行こうとします。
おほほがどこに行くのか質問するとコックピットを探すと言っています。
先輩なら何か面白いものが見つかりそうだと言ってそうするだろうと言っていました。
何かピースが足りないような気がするとも言っていました。
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レーザーが発射された事を見たヘイヴィアとミョンリは、やったのか?と疑問を持ちます。
そこにティルフィングが現れて、そんな話で終わりにしてもらっては困ると言ってきます。
突然現れたヘンテコな爺にヘイヴィアは困惑しています。
ティルフィングはこれからマンハッタンに接近したいので背中の無線機を使ってベイビーマグナムに偽情報を流してマンハッタンにぶつけて抵抗の有無を確認して欲しいと要求してきました。
ティルフィングは素早くミョンリの後ろに回り込み頸動脈を絞めて彼女を気絶させました。
銃器の全く通じないティルフィング相手にヘイヴィアには打つ手がありません。
そこにブラドリクスが登場して刀で斬りかかりました。
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ブラドリクスは達人だと思うのですがティルフィングは余裕で対応して見せます。
ブラドリクスは研究資料として保存済みだそうです。
二人の対決は一瞬で決着しました。
ブラドリクスはティルフィングの二の腕や脇腹を斬ったようですが膝をつくはめになります。
第五試作世代相手に手傷を負わせるとは良くやるとブラドリクスの事を誉めています。
ブラドリクスを倒したティルフィングはヘイヴィアへ協力を迫って来ました。
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ヘイヴィアの背中の通信兵装備から声が上がります。
スクルド=サイレントサードって死角ナシの最強ちゃんだったっけ。
爆弾だけはどうしてもかわしきれなかった、と言っています。
そしてティルフィングの至近でプラスチック爆弾が炸裂しました。
「・・・どうなって、やがる・・・?」
「本当の本当に、テメェなのか・・・。クウェンサー!?」
ヘイヴィアは混乱しているようです。
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バミューダトライアングルにある半径10メートル程の無人島にスクルトが到着しました。
「なーんだなーんだ、そっちが1ばんのりか」と言っています。
無人島には先客がいました・・・それはクウェンサーでした。
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スクルドはキャピュレットのコアを求めてこの島にやってきたそうです。
島に設置されている大型の冷蔵庫を指していますね。
ネットワークには中心は無いので冷蔵庫は全システムを殺せるブレーカーかな?と予想しています。
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クウェンサーが生きていたのはレイスが一芝居打ってくれたからでした。
レイスはクウェンサーを銃殺するふりをして4大勢力の外側から事態を見つめて問題の解決にあたらせたそうです。
海に落ちたクウェンサーはカタリナ=マティーニの乗っていた潜水艦に救助されて姿を消したようです。
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ブレーカーを落とせばティルフィングの狙い通りになります。
スクルドは混迷の世界に成れば戦争が激しくなるので殺しがし易くなると喜んでいます。
彼女はブレーカーを落として情報同盟を壊滅させたいようです。
クウェンサーもクリーンな戦争は間違っている考えているのでスクルドの意見に乗りそうになりますが思いとどまりました。
クウェンサーはレイスに借りがあると言っています。
クウェンサーを処刑した事になっていたレイスは批判の矢面に立たされて針の筵状態でした。
彼女の辛く苦しい決断が無ければ自分はあっさり殺されていた。
世界がどうなろうと無言で救えと言ったレイスの意思だけは無視できないそうです。
クウェンサーはこの島の存在を知った時からスクルドがここにやって来ると確信していたそうです。
クウェンサーがスクルドを待っていて決闘を挑んできたと知りスクルドは「かっこういい」との感想を述べます。
クウェンサーとスクルドは爆弾を使って対決する事になりました。
助けが誰も居ないのでスクルドが有利に思えますよね?
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終章
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結果はクウェンサーの大勝利でした。
クウェンサーはスクルドが到着する前に無人島に爆弾を仕掛けておいてスクルドがどこに立とうが爆発に巻き込めるように準備していました。
そうとは知らないスクルドは両足の骨を砕かれてしまいました。
スクルドは爆弾では勝てないかーと感想を述べました。
私はあなたが欲しい、と言い残して気絶します。
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『おめでとうございます』とアナスタシアプロセッサから声が掛かります。
アナスタシアプロセッサはクウェンサーの事を情報同盟に勧誘してきました。
この島を見つけられたクウェンサーには情報同盟の特権階級に成る権利があるそうですよ。
クウェンサーは正統王国で一番有名なオブジェクト設計士になり王侯貴族相手に平民風情が真正面から下克上を起こす。
大金持ちになって美女に囲まれてウハウハの生活を送れれば文句はないので情報同盟の特権は邪魔でしかないと告げます。
アナスタシアプロセッサは情報同盟に移籍すれば今すぐにでも設計士の電子ライセンスを発行する。
サービスでネット銀行の預金残高を増やしてSNSの注目度も上げてあげると破格の条件を提示します。
情報同盟では条件さえ整えば放っておいても美女が自動的に集まる仕組みがあるそうです、結果的にウハウハだそうですよ。
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クウェンサーはぐらつきましたが断る事にします。
アナスタシアプロセッサは等価交換は計算の基本と言ってクウェンサーの貢献に報いようとします。
クウェンサーは情報をくれとお願いしました。
アナスタシアプロセッサはエロ方面での情報を提供しようとしてきます。
強度級です、物凄く優遇されたエロ情報を提供されるようですがクウェンサーは耐えます、断りました。
クウェンサーは真実を教えて欲しいと求めます。
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アナスタシアプロセッサはクウェンサーと関わりのある人間の現状を報告してくれました。
レイス、メリーは不問だそうです。
負傷したレンディは助かるそうです。
おほほの罪は非公開となり第二世代の操縦士エリートと国際的トップアイドルを続けるそうです。
マンハッタンは元の場所に戻るそうです。
クウェンサーはマンハッタンが移動した事を目撃したニューヨークの住民は問題無いのか?と問います。
アナスタシアプロセッサは自分の持っている約19億のSNSカウントを駆使して情報操作をして誤魔化すと言っています。
軍関係者が揃って口を閉じれば問題を集団ヒステリーで片付ける事ができるそうです。
情報同盟はおっかないですね。
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アナスタシアプロセッサは自分の事を広告塔と言っています。
特権気取りの人間が頂点に立つ他の三つの勢力は旧時代の代物だと宣伝する為の広告塔なんだそうです。
最重要機密ではないのか?とのクウェンサーの問いには、人間は自らの手で検索を駆使して分かる程度の秘密に吸い寄せられる。
だから隠しているようで隠れていないんだそうです。
興味を持ってもらえないとアナスタシアプロセッサ側からコントロールの糸口が掴めないそうです。
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アナスタシアプロセッサの元になったのはレイスの母親のがん細胞です。
しかしレイスの母親であるアナスタシア=ウェブスターそのものではないと言っています。
ただの体細胞の寄せ集めに記憶や人格が宿るとは思えないと言っています。
それでも自分に母親の面影を見てくれるレイスには思い入れがあるそうです。
レイスに対する優先度は情報同盟の一般民衆や他のマティーニに比べても高く設定されているそうです。
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今回の騒動では針の筵状態のレイスを助ける為に何度も介入しようと思ったそうです。
クウェンサーは色々と安全装置がゆるゆるでおっかないとの感想を抱きます。
クウェンサーが居たのはレイスに取ってプラス補正にあたる幸いだったと言っています。
レイスを庇う生体は用意できるがレイスが自分の意思で守りたいと思える生体は用意できないからだそうです。
レイスが過酷な状況に耐えられたのは胸の内にいる見えない誰かのお陰だったと言っています。
それがクウェンサーだったと言いたいようです。
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アナスタシアは誘惑に屈しなかったクウェンサーにはこれまで見てきた誰とも違う可能性を感じると言っています。
クウェンサーにはアナスタシアプロセッサを破壊するという選択肢も見えているのでは?と問いかけてきます。
アナスタシアプロセッサには奥に真なる代表が別に居るそうですが破壊されると大きな打撃を受けるそうです。
正統王国に固執するクウェンサーには情報同盟に義理立てする必要はないのでは?と問われます。
クウェンサーはさっさとタスクを閉じてレイスとの貸し借りをチャラにしたいんだと答えました。
アナスタシアプロセッサは有益・無益の計算の外にある返答は対処に困るとの感想を述べます。
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アナスタシアが殺人鬼(スクルド)の口は封じて欲しいとお願いしてきました。
彼女はクウェンサーとは別な意味で予測しにくい存在だそうです。
クウェンサーはスクルドを殺すつもりは無いようです。
生かしておいても狂人の戯言だ、とってつけた財宝島の伝説なんて誰も信じないと告げました。
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クウェンサーは二度と会うことは無いだろうと言って立ち去ろうとします。
アナスタシアプロセッサは諦め悪く人生を諦めたらいつでもお声がけ下さいと言っています。
クウェンサーは再度断っています。
自分の力で手に入れたもので無いと意味がないと言っています。
簡単に与えられるって事は簡単に奪われる恐怖や不安が常に付きまとう。
抱えるものが多ければ多いほど、心の方から壊れていくと言っています。
アナスタシアプロセッサは学習を保留にしました・・・論理的回答とは思えないそうです・・・確かに。
クウェンサーは希望を胸に真っ暗闇の世界に帰って行きました。
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アナスタシアプロセッサは、不思議な人だった。
あの生き方は、ただの殺人鬼よりもよっぽどいびつだとの感想を持ちました。
AIに歪だと言われてしまうクウェンサーは案外危険な人物なのかも知れないね。
自分の力で目的を叶えようとする姿勢は立派だよね。
クウェンサーの生存を知った時の、おほほ、お姫様、フローレイティアの反応が気になりますね。
ヘイヴィアはおほほに直接会っていないので、まだGカップだと思っているんだよね・・・
彼が真実を知る時は来るのだろうか?
知ったらおほほへの興味は失われるのだろうか?
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