ラノベの感想) 花物語 (講談社BOX)


レーベル:講談社BOX
発行日:2011/3/29
著者:西尾維新
イラスト:VOFAN
ISBN:978-4-06-283771-2
雰囲気:神原の憂鬱、ライバルとの再会、悪魔様、猿の手消失、1on1、斬髪

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第変話 するがデビル
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001
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神原駿河が自分と彼女を導いた彼女の事を語る様です。
神原は自分の事を馬鹿だと思っているようです。
馬鹿な神原は自分の暗黒面を切り離し悪魔に願ったそうですよ。
彼女は人を嫌わないで生きたいと思ているようです。
しかしその方法がわからないようです。
どうやって自分の暗黒面と折り合いを付けているのかが知りたいようです。
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002
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神原は悪夢を見ていたようです。
彼女は自分の母親である神原遠江、旧姓臥煙遠江の事が苦手なようです。
遠江の事を母親らしくない母親だと感じていました。
遠江は神原家の長男と結婚する為に駆け落ちをしたそうです。
神原は父親が遠江のどこに惚れたのか不思議だったようです。
遠江は子供の神原を一人前の人間として扱っていたようです。
幼い神原には意味の分からない蘊蓄を垂れていたようです。
駆け落ちまでした二人は交通事故で鬼籍に入ってしまいました。
残された神原は父方の祖父母に引き取られる事になりました。
神原は祖父母は母親の事を恨んでいると知っています・・・それを自分に隠そうとしている事が歯がゆいようです。
一緒に悪口を言って盛り上がりたいと考えています。
神原の左手に宿る猿の手は遠江が残したモノでした。
遠江には何らかの意図があったようです、今の神原の猿の手の使い方が不満なようです。
神原は死んだ母親の幻聴を聞いているようです。
神原は眠っている間に徘徊しないように太い柱に左腕をガムテープでぐるぐる巻きにして眠っています。
寝返りが打てないので眠りは浅く悪夢を見る様です。
神原は暦の事を襲った事実を重く受け止めて自分が無意識下で暴力を振るわないように努めているようです。
彼女がいつもハイテンションなのは眠りが浅い事が関係しているのでしょうか?
神原は裸で寝ているようですよ、裸エプロンならぬ、裸ガムテープというのも粋だと思っています。
彼女が変態であるのは確かなようです。
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003
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神原は毎朝10キロx2のジョギングをしているそうです。
彼女がジョギングしている間に祖父母は朝食を食べ終えてしまうので一緒に朝食を採る事は無いそうです。
遠江の幻聴が聞こえてきて一緒に朝食を食べなければ家族じゃないと考えるのは暴論だと主張します。
遠江は羽川の家の事情を知っていて一緒に食べていてもあれは一緒くたでしょと告げてきます。
神原は家事が壊滅的に苦手だそうです、これは祖父母が几帳面な性格で全てやってくれるからかもと考えています。
両親には恵まれなかったが祖父母には恵まれたと感じています。
朝食を食べ終えると神原は新聞の検分を始めます。
彼女が注目するのはこの町周辺の記事です。
そこに刺殺事件や暴力事件が無いか確認しています。
発見した場合は自分にアリバイがあるのか確認しています。
彼女は毎朝新聞を検分して自分が犯罪を犯していないか確認するようです。
意外と気苦労が多い生活を送ってますね。
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004
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爪が伸びている事に気が付いた神原は爪切りを探します。
彼女の部屋は散らかっているので探し物は大変なようです。
暦は神原の部屋の惨状を『地盤沈下』と表現したそうです。
暦は神原の部屋での探し物を『宝探し』と表現したそうです。
神原は暦の言語センスには見習うべきものがあると考えています。
神原は発想の転換が得意なんだそうです。
爪きりが無かったのでハサミで代用する事を思い付きました。
神原は自分のこの才能を高く評価しているようですが、そんな事は無いよね・・・ただだらしないだけだよね。
神原は人に怒られる事が嫌いなようです。
祖母に頼めば代わりの爪切りを借りられるのに小言を言われるのを嫌い実行しません。
左利きの神原は左利き用のハサミを使いました。
右手の爪は切れたようですが左手の爪は途中までしか切れませんでした。
爪を切ってから鏡に写った自部の髪に寝ぐせが残っている事に気が付きます。
神原は寝ぐせをハサミで切ってしまいました。
優柔不断な神原は髪が伸びたのでばっさり切ってしまいたいと思っていますが実行に移せないそうです。
自分には優柔不断って四字熟語は似合わないと考え強欲と呼ぶべき、グリード様だと評しています。
神原は暦と戦場ヶ原が居なくなってしまった直江津高校に登校します。
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005
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暦と戦場ヶ原が居なくなったのは彼らが卒業したからでした。
別に彼らが亡くなった訳ではありません。
神原は直江津高校の三年生に進級しました。
成績的に留年の可能性のあった暦は職員室で土下座をして先生方の恩赦を取り付けたそうです。
それを見ていた羽川が美しい土下座だったと神原に教えてくれたそうです。
羽川は自分同様、暦の行動を美化しているきらいがあるので話半分に聞いておかないと、と感じていました。
神原は怪異絡みの人脈で自分だけが取り残されたと感じて寂しくなっています。
登校中の神原に話しかけてくる後輩が登場しました。
それは忍野扇くん?でした。
神原は扇が女の子じゃなかったけ?と疑問を持ちます。
扇に生まれた時から男の子でしたよ、流行りの男の娘ではありません、と言われてしまい納得する事になります。
彼は忍野メメの親戚筋って事になっています。
暦は彼の事を直ぐに信じたようですが羽川は疑っていたそうです。
二人の評価が分かれた事が印象に残っていたようです。
扇はいつの間にか神原と親しくなっていたそうです。
扇は神原の事をスター扱いしていました。
神原がスターだったのは一年生の頃で彼女が所属するバスケットボール部を全国大会に出場したころです。
猿の手を左腕に宿している現在の神原は部活を引退して一生徒に戻っています。
それでも扇は神原の事をスター扱いしてきます。
彼は神原の事を駿河先輩と呼んでいます。
馴れ馴れしい様に感じますね。
駿河は扇との会話は疲れると感じています。
暦に自分との会話は疲れると言われた事を思い出して暦に悪い事をしたと反省していました。
駿河は走って登校しているのですが扇は自転車で併走していました。
扇は後ろ向きに自転車を漕いでいます?
神原は自転車の構造上、後ろ向きにペダルを漕ぐ事は可能なのか?と疑問に思っています。
扇が話しかけてきたのには理由がありました。
扇は神原に『悪魔様』の噂を知っているか?と聞いてきましたよ。
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006
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クラス替えで神原は暦と戦場ヶ原と羽川が使っていた教室に割り振られました。
教室に一番乗りした神原は暦の使っていた机を探します。
目印があるわけでもないので見つからないかと諦めかけた時に『阿良々木暦』と彫刻刀で掘られた机を見つけました。
暦が彫刻刀を持ってきているとは思えなかったので戦場ヶ原が掘ったモノだと断定します。
神原は戦場ヶ原の机に座りクラスメートが来るのを待ちました。
神原の元にバスケ部で一緒だった日傘がやってきました。
彼女はクラス替えはブルーになると言っています。
友だちが新しいクラスで新しい友達を作るのを見るのが嫌なんだそうです。
彼女の意見を聞いた神原は暦と戦場ヶ原が仲良くなった時の事を思い出しています。
担任の教師がやってきてホームルームが始まり受験生としての心得を語っていました。
神原は馬鹿なのでこのままでは大学に行けないそうです。
進学校の直江津高校に入学できたのは戦場ヶ原と同じ高校に通いたいという強い動機があったからだそうです。
自分は大丈夫なのかと神原は心配になっているようです。
下校時刻になり日傘が新しく作った友達を連れて一緒に帰ろうと誘ってきました。
彼女は自分の事を人見知りだと言っていましたが神原は絶対に違うと感じています。
自己評価と他人からの評価は異なるんだなと感じていました。
神原は行くところがあったので断る事にします。
理由を正直に語れないらしいので参考書を買いに行くと嘘を吐きました。
神原は平然と嘘が吐けるそうですよ。
神原は去り際に日傘に『悪魔様』を知っているか質問しました。
日傘から意外な答えが返って来ました。
「なんでるがーみたいな前向きな子がその噂を知ってるの?」
日傘は神原の事を「るがー」と呼んでいます。
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007
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神原は悪魔様って呼び方がおかしいと感じています。
悪魔に様をつけるのがおかしいと感じています。
神原は扇から悪魔様の噂を聞いたようです。
その噂は直江津高校に蔓延していて『悩みごとを解決してくれる』そうです。
扇は『絶対』に悩みごとを解決してくれると言っていました。
さらに絶対って所が怪しいとも言っていました。
悪魔様は高校生くらいの女の子だそうです。
神原は自分が悪魔様になっている可能性を疑っています。
神原は千石が噂を信じて酷い目に遭った事を知っているので調査に乗り出すつもりです。
暦のようにやれないかもしれないけど、彼のような行動を目指すつもりでした。
日傘への言い訳として暦からのメールで悪魔様の事を知ったと告げました。
暦は直江津高校で有名な先輩だったようです。
伝説の阿良々木先輩とメル友なの?と驚かれる結果となりました。
日傘と話していたのですが別グループの女子まで寄ってきてしまいました。
神原は暦こそスターだ、スーパースターだ、と感じています。
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008
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神原は阿良々木火憐に電話して彼女から悪魔様の情報を得る事にします。
知ってることを全て話してしまう明け透けな火憐に危機感を抱いています。
神原がファイヤーシスターズは動くのか?と質問すると解散したと教えられます。
火憐がこの春、栂の木高校に進級したのでファイヤーシスターズは解散したそうです。
今は栂の木二中に残った月火がムーンファイヤーと名乗って活動しているそうですよ。
神原はネーミングがダサイと感じています。
神原が悪魔様が本物の悪魔である可能性があるか質問すると火憐は大笑いしています。
高校生になった火憐は、もうお化けなどは信じないそうです。
お化けは居るはず無いけど、いるとしたら兄ちゃんだな、と言って暦の奇行の一端を教えてくれます。
『暇だから遊ぼうぜー』と火憐の部屋に入ってきて爪切りで火憐の素肌に何かをしたそうです。
神原がそれは私が聞いても良い事なのか?と話の腰を折ってしまったので内容は分かりません。
暦が火憐に何をしたのか気になりますね?
火憐は悪魔様に接触する3つの方法を教えてくれました。
イージーモードが手紙を出す事です。
場所が毎回変わるようですが指定された場所に手紙を置いておくと悪魔様が手紙を読んで受理、不受理を決めてくれるそうです。
ノーマルモードは悪魔様に電話することです。
悪魔様は携帯電話を使っているようです、番号はその都度変わるようです。
直接悪魔様に相談する事ができます。
悪魔様の声は送話口にハンカチでも被せているような濁ったモノで男か女か分からないそうです。
ハードモードは悪魔様に直接会う事です。
火憐は現在会える場所を知っていました。
そこは学習塾跡の廃墟、焼け野原だそうです。
神原はそこに向かう事にするようです。
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009
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神原は叡考塾に通っていた事がありました。
中学二年生から三年生の間で馬鹿な彼女が進学校の直江津高校に入学できたのは叡考塾のお陰のようです。
当時の叡考塾は駅前に出来た大手予備校に対抗する為に優秀な講師を雇っていたそうです。
その費用が嵩んで経営が圧迫されて倒産する事になってしまったそうです。
これは意外な事実ですね、彼女はあの場所に強い関わりがあったのね。
焼け野原では悪魔様が立っていました。
彼女の姿を見て神原は驚く事になりました。
彼女はジャージをだらしなく着こなした茶髪の女の子でした。
左足にギブスをハメています。
悪魔様は神原の事を知っていました、神原駿河さんと呼んできます。
神原は「その通りだよ、沼地蠟花さん」と答えました。
沼地蠟花はバスケットボールプレーヤーで中学時代の神原のライバルでした。
神原のチームと対戦する前の試合で負傷して選手生命を絶たれたそうです。
三年も前の事なのですが未だにギブスをハメているのは一生治らない傷を負ってしまったのかと神原は同情的です。
神原は蠟花に悪魔様をやっている理由を聞きます。
蠟花は自分の為にやっていると返答しました。
彼女は高校には通っていないそうです、誰にも雇われていないフリーターだそうです。
神原は悪魔様をする事でお金儲けをしていると思ったようですが違いました。
蠟花は自分の不幸さを和らげるために他人の不幸を蒐集しているそうです。
無料相談を請け負っているそうですよ。
他人の語る生の不幸話を聞いて自分よりも不幸な人が居ると自分を慰めているそうです。
本当に不味い状況に陥っている相談者には相応しい専門機関を紹介しているそうです。
それ以外の相談者に対しては何もしないそうです。
相談者の抱えている悩みは時間が解決してくれる類のものしか無いと言っています。
蠟花は相談者の話を聞く事で彼らの精神のバランスをとっているそうです。
これが解決率100%の正体でした。
蠟花は神原が面白半分にやってきたので悪魔様は終わりにすると言っています。
三年の間、色々な名前を使って不幸の蒐集をしていたそうです。
面白半部の人間に見つかったら名前を変える事が長生きの秘訣だそうです。
神原は蠟花のやり方に頭に来て彼女の事を右手で殴ってしまいます。
殴られた蠟花は殴った方が負けだと言っているように見えました。
彼女には悪事を働いている自覚はないので名前を変えてまた始めるそうです。
蠟花は神原の右胸を握って来ました!?これは殴られた事に対する報復なようです。
愛撫的な触り方ではなかったので痛かったようです。
神原は自分が悪魔様では無かったと確認できたので蠟花の行為を見逃す事にします。
神原は蠟花との対決結果を暦にメールしました。
『昔の知り合い(女の子)におっぱい揉まれた』
暦は速攻で返信してきました・・・『僕も混ぜて!』
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010
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神原が風評を気にして動き回るのはいつもの事なんだそうです。
小学生の時に悪魔に願ってから似たような事を繰り返しているそうです。
神原は蠟花の名前を忘れたいと思っていましたが忘れがたい体験をする事になるようです。
翌日、目覚めた神原はいつものように柱に固定した左腕を外そうとします。
そこで昨日探していた爪切りを発見しました。
神原は左手の爪を切り始めます・・・親指、人差し指、中指。
そこまで切った時に彼女は左腕が人間の腕に戻っている事に気が付きました。
これは蠟花に会った影響なのでしょうか?
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011
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神原は動転していたようです・・・思わず全裸になって姿見の前で色々なポーズをとって左腕の状態を確認しています。
左腕は人間の腕に戻っていました。
神原は嬉しいと感じていますが、それよりも強い疑問を感じてます、なんで?
神原は悪魔の腕を持つに至った原因である暦に何かがあったのか?と心配になります。
神原の左腕は『阿良々木先輩なんていなくなってしまえ』と彼を心底憎んだ結果です。
暦の身に何かがあった、と考えた神原は携帯電話に手を伸ばしました。
電源を入れていなかったらしく溜まっていたメールの受信が行われます。
そこに暦からのメールが届きました。
暦はメールで謝ってきています。
おっぱいを揉まれたとメールした神原に、僕も混ぜて、と返信した事を詫びていました。
このメールから神原は暦は無事だなと判断しています。
左腕が元に戻った原因として神原の脳裏に沼地蠟花の顔が浮かびます。
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012
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神原は蠟花が自分の悩みを解決してくれたのか?と考えますが自分で否定しています。
彼女は悩みを聞くだけで解決はしてくれない。
蠟花は神原の左腕が猿の腕に変化している事をしりません。
それを知っているのは暦、戦場ヶ原、羽川、扇、だけのようです。
神原は左腕に包帯を巻いてランニングウェアに着替えてランニングに出かける事にします。
ランニングウェアは身体のラインがはっきり出るらしいです、神原が着ると結構エロい格好なのかも知れないね。
神原は左腕が人間の腕に戻ったのでバランスが変りランニング中に転んでしまいました。
彼女の走るスピードは速いのでかなりの衝撃を受けたようです。
左腕はすりむけて出血していました。
神原は左腕の痛みを感じ、自分の腕が元に戻った喜びに震えています。
決してM属性から来る喜びでは無いそうです。
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道の真ん中で泣きながら笑っていた神原は通報されました。
やってきた警察官にジョギング中に転んで泣いていた、同時に笑っていたのはマゾだからだと説明しました。
それを聞いた警察官は、そんな事を言うのは阿良々木くんくらいだと思っていたと述べました。
神原は有名人過ぎると暦を感心する事になります。
親切な警察官はパトカーで神原を自宅に送ってくれました。
神原はパトカーを初体験しています・・・ちょっと羨ましいかもしれないね。
バランスが元に戻り走ると転んでしまう神原は歩いて登校する事になります。
登校中の神原に扇が話しかけてきました。
「おやおや駿河先輩、何か嫌なことでもあったんですか?」
走っていない神原を見て足を怪我したと思ったようです。
神原が否定すると扇は「じゃあ生理とか?」と不躾な質問をして来ます。
神原が不躾だと咎めると扇は「あ、しまった。今は男子だっけ」と奇妙な返答をしていました。
やはり扇は女の子で今だけで男の子になっているようです。
神原はそこを追及する事はありませんでした。
神原が体調が悪いんだと言い訳すると扇は「二ケツで行きましょう」と提案してきます。
神原は二ケツって単語に反応しました・・・彼女は二ケツをエロワードとして認識していました。
ケツって単語が下品に感じるそうです、そう感じるようになったのは暦に原因があるようです。
扇が悪魔様が居なくなったと話題を変えてきました。
『店じまい』の広告を出したそうです。
神原は蠟花の行動が思いのほか早い事に驚いています。
火憐に会える場所を聞いて左腕が元に戻った原因が蠟花にあるのか確認しようと思っていたのですが。
神原は蠟花の居場所を特定して会いに行く事になるのでしょうか?
神原は悪魔的な人間とは、悪魔に願い事をする自分のような人間の事だと考えています。
彼女の後悔は深いようですね。
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014
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学校に到着した神原は日傘に蠟花の住所を知らないか聞いてみます。
残念ながら日傘は知らないそうです。
彼女は蠟花がバスケットボールを引退した事で転校した事を知っていました。
蠟花はバスケットボールの強豪校に通っていたそうですがスポーツ特待生だったそうです。
学費を免除してもらっていたらしいのですが部活を引退した事でその特典を失い転校したそうです。
救済措置もあり学校に残る事もできたそうですがプライドがそれを許さなかったのだろうと日傘は指摘してくれます。
日傘は昔の知り合いの伝手を使い調べようか?と提案してくれましたが神原は断ります。
怪異絡みだと思われるので友人を巻き込みたくないと考えました。
探す手段が無くなってしまったのですが神原は諦める事はできませんでした。
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015
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神原は日傘に誘われて町を出て地元の大学のオープンキャンパスに出席しました。
日傘が受ける本命の大学のオープンキャンパスの予行演習だそうです。
神原は大学に行く事になる筈だからと考えて楽しんだそうです。
左腕が人間の腕に戻ったので大学でもバスケットボールをする事が可能となりました。
神原は選択肢ができたと喜んでいます。
しかし前触れもなく人間の腕に戻ったので前触れもなく猿の腕に戻る可能性も考慮しています。
日傘とオープンキャンパスの感想を言い合ってから別れる事になります。
日傘は電車で神原は走って町に帰る事になります。
一人になった神原は彼女の事を待っていた人物と出会う事になりました。
「やっと会えたな。臥煙の忘れ形見」
待っていた人物とは貝木泥舟でした。
神原は泥舟にあったら何も言わずに逃げろと言われていたので走って逃げようとします。
最初から全力で走りだします・・・神原は好スタート切れた、素晴らしいダッシュができたと思ったようです。
貝木は革靴を履いていたので追いつかれる筈は無いと考えていました。
甘かったです、本当に大甘でした。
貝木は余裕で神原を抜き去り通せんぼをして来ます。
神原は納得できないようです無茶な軌道で方向を変えて再び逃げます。
しかしまたも楽々追い抜かれて通せんぼされてしまいました。
神原は幼い頃、足が速くなりたいと悪魔の腕に願ったそうです。
その自分が負けたのは不味く無いかと思ったようですが既に悪魔の腕は人間の腕に戻っているので安堵します。
左腕から消えた悪魔の腕は、元々入っていた箱の中には戻っていません。
悪魔の腕は消えてしまったようです。
神原は足の速さという自信のアイデンティティを砕かれて絶望しています。
力なく地面にへたりこんでしまいました。
その姿が貝木には土下座しているように見えたようです。
男に追われて逃げ切れないと悟り土下座を始めたと解釈したようですね。
自分が悪党だと思われていると悟り傷付いている感じです。
貝木は暦と戦場ヶ原から神原や彼等の住む町から出入り禁止にされています。
だから神原が町の外に出る機会を待っていたそうです。
お茶を奢ってやる、と言って神原を喫茶店に誘います。
これは物凄く珍しい行為だそうですよ。
何か伝えたい事があるそうです。
貝木は神原の事を臥煙の忘れ形見と言っていました。
神原は貝木が母親の知り合いだと理解し、このまま帰ったのでは負けっ放しだとの意地もあり、彼の誘いに乗る事にしました。
貝木は詐欺師なので身体能力は低いのかと思ってましたが侮れませんね。
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016
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単純な性格の神原は足の速い人間を無条件で信じてしまうそうです。
神原は貝木が暦と戦場ヶ原の仇敵と知っているので彼の事を嫌おうとしますが無理でした。
貝木はやたらと神原に親切にしてきます。
喫茶店と言っていたのですが貝木は神原を高そうな焼き肉屋に連れて行きました。
しかも個室を予約していましたよ。
貝木は肉を食えと言って神原に肉を勧めてきます。
貝木に悪意が全くない事が分かってしまった神原は居心地が悪そうにしています。
貝木は神原の母親である臥煙遠江に惚れていたそうです。
『臥煙の忘れ形見』と呼ばれるのが嫌な神原は他の呼び方をしてくれと言ってしまいます。
貝木は神原とは絶対に呼びたくないと言って駿河と呼ぶことになります。
貝木は子供の頃に遠江と知り合い大学時代まで交流があったそうです。
生前の遠江が貝木に、自分に何かあったら駿河の事を気に掛けてくれ、とお願いしたそうです。
遠江のお願いを叶える為に貝木は駿河の前にやって来たそうですよ。
貝木は高校時代は陸上部だったそうです。
足が速いのは貝木ストライドと呼ぶ独自の走法を編み出したからだそうですよ。
教えてやろうか?と言われますが駿河は断りました。
陸上部での種目が砲丸投げだったと言っているので嘘かも知れないけどね。
貝木は何かあったら俺を頼れと言って名刺を渡してきます。
渡す前にゴーストバスターと書かれた箇所を射線で消しています。
貝木は本気で駿河の事を見守るつもりのようです。
悩める駿河に貝木は自分の嫌っている人間が自分を嫌ってくれるとは限らないと諭してくれます。
駿河は貝木に納得させられたようですね。
貝木は猿の手に頼る位ならば俺に頼れと言ってきました。
貝木は駿河が遠江から猿の手を託されている事を知っていました。
絶対に使うなと警告してきましたね。
貝木は駿河がすでに猿の手を使っている事は知らないようです。
近々回収業者が現れるので迷うことなく渡してしまえ、と助言してくれます。
回収業者とは悪魔のパーツを集めている蒐集家だそうですよ。
貝木は最後まで駿河に気を使っています。
あまり楽しそうではない彼女を慮って先に帰ろうとします。
珍しい事に数枚の紙幣を置いて行き、あと二三皿頼めと言ってきました。
駿河は貝木を呼び止めてしまいます。
何も話すことも無いのに呼び止めた駿河は苦し紛れの質問をする事になりました。
今日、自分がこの場所に来ることをどうやって知り得たのか質問します。
貝木は友達に聞いたと返答しました。
駿河が日傘から聞いたのかと呟くと貝木は怪訝そうな顔をして違う名前だったと言っています。
貝木は沼地蠟花、確かそんな名前だったと言ってきました!!
駿河にとって貝木は良いおじさんのようです。
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017
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家に帰ってきた神原は焼き肉の匂いを落とす為に入浴しています。
貝木に自分の情報を教えた蠟花の事が気になっているようです。
貝木に聞けば色々分かったのでしょうけど彼に必要以上の情報を渡すのは周囲の人間が危険かもと判断して断念します。
神原は火憐の信頼を利用して彼女に蠟花の事を調べて貰う事にしました。
火憐はまた遊んでくれれば問題無いよと言って快諾してくれます。
火憐は月火に調べ物を頼むようです。
最近の月火は生き急いでいるそうで翌日には結果を報告できると言っていました。
しかし月火の情報は無駄になる事になります。
蠟花が直江津高校にやって来ましたよ。
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神原が登校すると自分の教室の自分の席に蠟花が座っていました。
彼女は神原の事を待っていました。
神原が何をしに来たと問うと私に会いたかったんじゃないの?と返答しました。
神原は蠟花の左腕が悪魔の腕になっている事に気が付きました。
いつ奪ったのか問うとおっぱうを揉んだ時だと答えられます。
蠟花は神原のおっぱいを揉んでいる間に仕掛けを施したそうです。
仕掛けが発動して効果が現れた翌朝くらいに神原から悪魔の腕が消えたそうですよ。
貝木と蠟花は知り合いだったそうですよ。
貝木は神原に会った時点で悪魔の腕が消えている事を知っていたそうです。
蠟花は貝木は情報を半分だけ伝える事にしているそうだと説明してくれます。
貝木は物語の主人公ではなく黒子に徹したいと考え、知っている情報の半分を教える事に留めているそうですよ。
神原は暦と戦場ヶ原から貝木は情報を出し惜しみすると聞いていたので彼のイメージと重なりました。
貝木の事を生来の詐欺師なんだなと感じられて安心しています。
蠟花が放課後、時間あるか?と聞いてきました。
神原は彼女から話を聞き出したいので、あると答えます。
蠟花は放課後体育館で待っていると言ってきました。
蠟花は神原から悪魔の腕の話を聞きたいと言っています。
大事なコレクションの来歴を聞きたいそうですよ。
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蠟花が教室から出て行くとこれまで教室に入れなかった生徒がぞろぞろと入って来ました。
危険人物と思われる容姿の蠟花を恐れて教室の外から見ていたわけでは無いようです。
他のクラスメートは全員何らかの理由で登校するのが遅かったようです。
これは蠟花が何かをしたようです。
放課後、体育館に向かうと蠟花が待っていました。
彼女は松葉杖を使わないで立っています。
彼女は「1on1、やる?」と聞いてきました。
神原は応じる事にしました。
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020
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神原はバスケットボールを運ゲーと考えていました。
シュートが入るのは確率的になっていて運が良い方が試合に勝つ事になると考えています。
ゴールに直接ボールを叩き込むダンクは神原は試合では使いたく無いそうです。
彼女の中ではあれは反則として捉えていました。
負けず嫌いの神原はそれで良いと思っているようです。
負けず嫌いの神原は実力で勝敗がはっきりする陸上競技はやりたくなかったそうです。
負けてしまった場合に自分が何をするのか考えると怖かったようです。
神原にとってバスケットボールは純粋に楽しいだけのスポーツだったそうです。
神原と蠟花は楽しそうにバスケットボールに興じたようです。
得点は蠟花の方が高かったので試合は彼女の勝ちですが内容的には神原の勝ちだそうです。
1時間程プレーして二人はへたり込む事になります。
蠟花が神原に悪魔の腕に何を願ったのか聞いてきました。
神原は蠟花が引退後の3年間にしてきた話と引き替えに話す事にします。
まずは神原の話から始める様です。
蠟花は面白い話を期待していますが神原は自分は面白みの無い人間なのだ、裏表なんだと自嘲しています。
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021
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神原は自分が悪魔の手に願った内容を話したようです。
『足が速くなりたい』『大好きな先輩ともう一度昔のように』この二つが願った事です。
蠟花は神原の願い事を純朴で平凡と評しました。
暦と忍の話しや戦場ヶ原が怪異に遭った話はしなかったようです。
蠟花は戦場ヶ原と羽川の事は噂で聞いていたそうです。
清風中学の戦場ヶ原と羽川の噂は他校にも響いていたそうです。
神原は自分の問題と戦場ヶ原の問題を解決してくれたのは今は戦場ヶ原の彼氏になっている男の先輩だと教えました。
蠟花は暦の事を人格者と評価していますが神原には認め難いようです。
暦は火憐と月火と爛れた関係になりつつあるようですよ。
神原の話を聞いた蠟花は神原が女の子好きだと確信したようです。
バスケットボールをプレイしている最中でもチームメイトや対戦相手に向ける視線が怪しかったそうです。
蠟花は「ねえ、ちゅーしよっか」と誘ってきました!!
神原は動揺してしまい動けなくなってしまいます。
暦に色々とエロ発言をしている彼女ですが知識の殆どは座学によるもので実践経験はないそうですよ。
無抵抗な神原は蠟花に押し倒されてしまいます。
蠟花の唇が近づいてきました。
神原は動けませんでした、そしてほっぺにチューされる事になったようです。
神原はガッカリしたのかな?
蠟花は神原が受けだなと結論付けたようです。
王子様のように憧れられている神原が実は誰よりも少女だって事実は面白いと言っています。
蠟花は左腕のギブスを腕に力を込めて破壊しました。
中からは猿の手が出てきます。
足を怪我している筈の蠟花がダンクシュートを決めました。
そしてギブスをハメた足を使って着地します。
足のギブスを外すと中から悪魔の足が出てきました。
神原は猿の手が短くなっている事に気が付きます。
蠟花は神原が対価として支払った神原の身体は神原の中に残したと言っています。
神原は無茶苦茶な話だと感じています。
神原は蠟花が3年間にしてきた事の話しを聞く事にします。
蠟花は自分が肉体に抱える悪魔はこれだけじゃない、と言っています。
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022
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蠟花は小学生の頃はサッカーをやっていたそうです。
抜群の運動神経を持っていて男の子に交じってサッカーをしていたそうです。
そこでやり過ぎてしまったそうです。
一人で全員をぶっちぎってゴール・トゥ・ゴールを決めてしまったそうです。
そして男子から嫌われる結果となりました。
男子に嫌われるという事は女子からも嫌われる事になり彼女は学校中から嫌われる事になりました。
蠟花は才能を持つ者は凡人の嫉妬に気をつけなければならないと学びます。
彼女はディフェンスだけをやるようになったそうです。
これがバスケットボールで蠟花が得意とした『沼地ディフェンス』の原型だそうです。
才能のある蠟花の元にスポーツ特待生の話が来たそうです。
サッカーの特待生の話だったそうですが蠟花はイージーモードからノーマルモードに変更しようと考えバスケットボールでの推薦を願い出たそうです。
少しの間実力を披露するとスカウトマンは納得してくれたそうです。
バスケットボールの特待生になった蠟花はチームを自分のワンマンチームに変えたそうです。
しかし才能を隠さなかったのでチームでは浮いた存在だったそうです。
自分の才能を疎ましく思っていた蠟花は体の手入れを怠っていたそうです。
中学時代のある試合で試合中に倒れる事になってしまいました。
その理由は疲労骨折だそうです。
骨折した場所が悪かったらしく彼女は一生運動が出来ない足になってしまいました。
対戦相手のチームは蠟花の怪我に責任を感じて大会を棄権したそうです。
蠟花は馬鹿な事をした、飛んだ棄権思想だと揶揄しています。
怪我で選手生命を絶たれた蠟花をこれまで彼女を疎んじていたチームメイトや先生が励ましてくれたそうです。
一時は感動して一緒に泣いたそうですが、それでどうなると感じたそうです。
将来が絶たれて最底辺に落ちた蠟花に相談を持ち掛けてくるチームメイトが現れました。
最初、蠟花はチームメイトの心境が理解できなかったそうです。
蠟花は彼女が自分に相談を持ち掛けてきた理由を察する事になりました。
チームメイトは自分よりも可哀想な境遇にある蠟花に相談する事で自分を慰めたかったんだと気が付きました。
蠟花はチームメイトの話を聞く事で自分も癒されている事に気が付きます・・・人の不幸は蜜の味だそうです。
蠟花はチームメイトの不幸話を全て聞き出します。
もう聞き出す事は無いと判断した彼女は、チームメイトを追い払う為に、全ての悩みは引き受けた、と言ったそうです。
これは嘘で蠟花は何も行動しなかったそうですが、数日して相談を持ち掛けたチームメイトがお礼を言いに来ました。
彼女は問題が解決したと喜んでいました。
蠟花は時間が問題を解決する事を実例として知る事になります。
この体験により蠟花は自分の欲求を満たす為に『悪魔様』を始める事になったそうです。
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蠟花の話を聞いているうちに神原は気が重くなっています。
彼女は蠟花の話を聞き続けるべきなのか迷ってますね。
貝木に言われたとおりに回収業者でる蠟花に猿の手を渡してしまう方が良いのか悩んでいます。
神原は蠟花から続きを聞く事にします。
蠟花はまだ悪魔との馴れ初めを話していません。
彼女なりに神原に気を使ったようです。
悪魔との馴れ初めは聞かない方が良いと思ったようです。
話しを聞くか聞かないか二者択一だと言ってきました。
これに対して神原は話すか悪魔の手を返すか二者択一だと迫ります。
「おお、怖い怖い」と良いリアクションを返して蠟花は話しを続ける事になります。
蠟花は意外と乗りの良い子かも知れないぞ。
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リハビリを始めた蠟花は先生からなるべく外に出るようにと言われたそうです。
それを理由にして彼女は『不幸の蒐集』を始めたそうです。
地元での蒐集は自分の身元を隠すのに都合が悪いので他の町で始めたそうです。
神原は蠟花が同じ町に引っ越してきたと思っていたようですが違う町に住んでいるそうです。
蒐集活動の資金は蠟花の足に賭けていた保険金だそうです。
両親が高額の保険を賭けていたそうで高額の保険金が下りたそうです。
暇に任せて蠟花は全国を渡り歩いて不幸の蒐集をしていたそうです。
3年の間に全ての都道府県を制覇したそうですよ・・・凄い執念だよね。
失敗を繰り返して現在の悪魔様のシステムを洗練させていったそうです。
ある町で詐欺行為を働いていた貝木泥舟とバッティングしたそうです。
そこで貝木と取り引きをする事になったそうです。
それが貝木と知り合うきっかけでした。
お互いの活動が相手の邪魔になるのでバッティングしないように情報交換する事にしたそうです。
その後ある町で花鳥桜花(はなどり ろうか)さんという女子高生に相談を持ち掛けられる事になったそうです。
花鳥さんはハードモードを使い蠟花と連絡を取ったそうです、直接会いに来たって事だね。
その時の花鳥さんは追い詰められていたそうです。
彼女には将来を約束した大学生の彼氏がいて彼氏の子供を妊娠したそうです。
母親に認められずしかし子供をおろしたくはないと彼女は考えていました。
彼氏も当てにならない状況で追い詰められていたそうです。
そんな彼女は父親の形見だという悪魔の足に願ったそうです。
花鳥さんの足が悪魔の足になり寝ている母親を蹴り殺そうとしたそうです。
しかし踏ん張りがきかずに母親を殺すには至らなかったそうです。
誰にも相談できない花鳥さんは蠟花に相談に来たそうです。
蠟花は花鳥さんの重すぎる悩みに狼狽したそうです。
しかし話を聞いている内に彼女を助けたいと思ってしまったそうです。
蠟花は自分の心境を義侠心と評して言います。
しかし妊娠した花鳥さんにできるアドバイスはありませんでした。
蠟花は花鳥さんを強く抱きしめて泣きながら大丈夫、あなたの悩み事は引き受けた、と囁いたそうです。
花鳥さんがどんな顔をして帰って行ったのか伺う余裕はなかったそうです。
寝ると母親を殺してしまうかもしれないので今夜も徹夜すると言い残して花鳥さんは去って行ったそうです。
蠟花は貝木に相談する事にしたそうです。
連絡すると貝木は『高いぞ』と返答したそうです。
それに対して蠟花は『構わない。金はいくらでも出す』と返答したそうです。
翌朝、蠟花は自分の足が悪魔の足に変化している事に気が付いたので貝木には相談に行かなかったそうです。
花鳥さんを助けたいとの蠟花の義侠心が悪魔の足を移動させたのでしょうか?
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025
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蠟花は自分の足に悪魔の足が移動した理由を理解していませんでした。
彼女は自分の義侠心が悪魔の手を呼び寄せたと考えています。
神原はそんな適当な理由で怪異が動くものかと否定しますが蠟花は認めません。
怪異は民間伝承に過ぎないので適当で問題だろうと言っています。
蠟花は悪魔の足を引き受けてから花鳥さんとは会っていないそうです。
直接会いに来た彼女の連絡先を知らなかったのが理由ですが知っていたとしても蠟花は会わなかっただろうと言ってます。
神原は無責任だと言おうとしますが口ごもる事になります。
蠟花がそこまで花鳥さんに対して責任を持つ必要があるのか?と考えてしまいます。
蠟花は悪魔の足が蠟花に移動したと知れば花鳥さんが重みを感じてしまうから会いたくなかったと言っています。
花鳥さんの抱えていた問題はそもそも蠟花がどうにかしなければならない理由は無いからね。
蠟花は悪魔の足を手に入れた事で歩けるようになったのですが怪我人の振りを続けました。
彼女の故障は新聞でも取り上げられたので治りましたと主張する事は出来なかったそうです。
尤も最大の理由は不幸の蒐集をするのに怪我人の振りは都合が良かったからだそうです。
蠟花は悪魔のパーツを商売敵と捉えたそうです。
人の悩みを無効化してしまう悪魔のパーツは不幸な話を蒐集したい蠟花にとっては都合が悪い存在でした。
そこで彼女は悪魔のパーツを集める事にしたそうです。
現在集めているのは全体の三分の一だそうですよ。
蠟花は全ての悪魔のパーツを集めて悪魔を自分の中に取り込んでやるつもりです。
神原はできるのか?との疑問を抱きました。
蠟花は貝木から神原の猿の手の状態を聞いて知っていました。
神原の猿の手は二つ目の願い事が途中で停止している状態でした。
時期が来れば願い事がキャンセルになり神原の元から消えるはずだったそうです。
何かの拍子に願い事が再開する可能性があったので蠟花は神原を助けた事になるのかな?
蠟花は神原の聞いた事に対する回答を話し終えて去って行きます。
もう二度と会う事は無いと言っています。
神原は蠟花が自分とバスケットボールをする為に現れたと感じています。
これは案外正鵠を射ているように思えるね。
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蠟花と別れた神原は彼女にお礼を言うべきだったのか?と悩みます。
神原は蠟花の話を聞いて落ち込んだだけでした。
何もヤル気になれない神原は散らかり放題の自室に戻り制服のまま敷きっぱなし!?の布団に倒れ込みます。
そのままでは制服が皺になるので両手を使い制服を脱ぎ始めます。
両手が使える事実を噛みしめています。
自分は何でもできる、バスケットボールもできるようになったと感じているようですが喜んでいるわけではないようです。
そのまま眠りかけている神原の携帯電話が鳴りました。
掛けてきたのは火憐でした。
火憐は沼地蠟花の事が分かったので連絡してくれました。
神原は申し訳なさそうに蠟花とは今日会ったと告げます。
それを聞いた火憐はそんな筈は無いと否定します。
火憐は沼地蠟花は3年前に自殺したと教えてくれました!?
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火憐は蠟花が自殺した時の状況を教えてくれました。
バスケットボールの試合で怪我をして選手生命を絶たれ転校する事になります。
転校先の中学校を卒業する前に右手でカッターナイフを持ち左手の手首を切って自殺したそうです。
火憐との通話を終えた直後に日傘から電話が掛かって来ました。
彼女も蠟花の事を探してくれていたそうです。
神原はわざわざ連絡してきたと少し心がヤサグレています。
日傘は中学時代に鎬を削った相手が自殺していたと知り暗くなっています。
彼女は蠟花の家庭環境に問題があった事を教えてくれます。
火憐は月火が調べた地方紙のコピーを写メールで送ってくれました。
そこには蠟花の死亡記事が載っていました。
複数の証拠から神原は蠟花が死んだのは事実だと認めます。
自分が会ったのは蠟花の幽霊だったと結論付ける事にしました。
幽霊ならば全国を回ったという話しにも辻褄が合います。
幽霊ならば足代と宿代は不要になりますからね。
保険金で活動を続けたという話しでは説得力に欠けました。
神原の悪魔の手が蠟花に移動したのも彼女が怪異だったと考えれば納得できます。
神原は貝木に連絡をとり蠟花の事を聞こうとしますが電話は繋がりませんでした。
神原は繋がらなくて良かったと感じてます。
このまま蠟花の事を忘れても良いのかと自問して許されるような気がすると考えます。
しかしモヤモヤは消えないようです。
神原は全裸で入念なストレッチをしてから薄いランニングウェアに着替えます。
神原は走る事にしました。
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神原は全てを置き去りにする為に全力で倒れるまで走る事にしました。
ペース配分を無視した全力で10時間以上も走り続けたそうです。
最後は力尽きて道に倒れ込んでしまいましたが神原はゴールした気分でした。
神原は戦場ヶ原の走り方は綺麗だったと昔を思い出しています。
戦場ヶ原と羽川は有名人だったのですが羽川は完璧すぎて学校のみんなは近寄り難いものを感じていたそうです。
神原が羽川の事を知らなかったのはその辺が原因だね。
戦場ヶ原の方は抜けたところがあり後輩に人気があったそうです。
神原は戦場ヶ原の走りが美しすぎたので悪魔に願った償いとして走りに邁進してきた自分は隣で走ってはいけないと思っていたそうです。
戦場ヶ原がスプリント勝負を申し込んできても断り続けたそうです。
戦場ヶ原の美しい走りを思い出していた神原は車のクラクションで現実に引き戻されます。
道路のど真ん中で大の字になっていたのでクラクションを鳴らされました。
神原はすぐにどくと言ったのですが声は小さく運転手には届きませんでした。
疲労困憊の神原は機敏には動けませんでした。
心配した運転手が車から降りてきて大丈夫か?と顔を覗き込んできました。
運転手は阿良々木暦でした。
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神原は暦が車を運転していた事にガッカリしています。
暦はロードレーサーに憧れているとかバイクの免許を取ると言っていたそうです。
暦は卒業祝いに親に車を買って貰えたそうですよ。
神原は更にガッカリしていました。
神原は憧れのお姫様抱っこを憧れの暦にされてしまい恥ずかしくなっています。
車の後部座席に寝かされて家まで送られる事になりました。
道中、神原は自分の抱えている悩みについて愚痴を零していました。
暦は取り立ての免許とおろしたての車に舞い上がって早朝から目的も無く車を走らせていたそうです。
忍を例外とすると妹二人以外で暦の車に乗るのは神原が初めてだそうです。
戦場ヶ原は暦の運転が信用できないので乗らないそうです。
羽川はNGOに参加して地雷が埋まっているオフロードで軍用車を乗り回しているそうですよ。
彼女に披露できるドライブテクニックは無いので彼女の事は乗せたく無いようだぞ。
羽川は予想外に危険な事をしているようだね。
神原は暦に、どうして自分を殺し続けて動く事ができたのか質問しています。
暦は羽川以外に影響があったとすれば、ヒーローになりたいと思っていた奴が沢山いたと知り心強さを感じたからだと答えました。
神原は暦に幽霊の友達がいたよな?と質問します。
暦は友達なんてもんじゃない、前世では同一人物だったんじゃないかと考えていると返答します。
神原は幽霊になる奴とならない奴の違いについて聞いていました。
暦は案外皆が幽霊になっていて見える人と見えない人が居るんじゃないかと答えます。
幽霊は成仏すべきか?って話になり暦は成仏したら悲しいなと答えました。
暦はだからあいつは成仏しないでこの町にいてくれるのかもと言っています。
神原は蠟花の名前を出さないで暦に愚痴を零していました。
神原は蠟花の問題は解決に動かないのが一番の解決法だと愚痴っています。
誰も困っていないから何もしないのが一番良い、と言うと暦は否定してくれます。
神原が困っていると言っています。
自分が困っているって事は自分が動く理由になると助言してくれました。
神原はそれは時間が解決してくれると返答しますが暦には考え過ぎだと言われてしまいます。
納得がいかないならば戦うべきだと言ってくれます。
神原はもっとシンプルであるべきだったと結論をだしました。
神原は戦う事を決めます。
神原は自分で蠟花との決着を着けて暦と戦場ヶ原からも卒業して一人でやっていけるようにならなければと考えていました。
暦に、できる事が無いか聞かれた神原は無いと返答します。
暦は用なしと言われた割には嬉しそうです。
神原が自立しようとしている事を感じたのかもね。
神原は部屋の片付けに来て欲しいとお願いすると、そこを真っ先に卒業してろ、と言われてしまいました。
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門の前まで送って暦は車から降りずに帰るつもりだったようです。
ここで神原が欲を出し暦にお姫様抱っこで家の中まで運んでもらおうと考えました。
しかし暦はそこまではしてくれませんでした。
肩をかしてくれただけでしたが密着できたので神原は満足しています。
暦は神原の祖母に見つかってしまい食卓に招かれる事になりました・・・暦と祖母は顔見知りです。
一晩走り何も食べる気になれない神原は学校を休んで一日眠ると告げて部屋に向かいます。
途中で祖父に届け物があったと教えられます。
部屋に運んであると言うので部屋に入り包みを開けてみる事にします。
中からは桐の箱が出てきました。
送り主は貝木でした。
『臥煙から預かっていた一品だ。ゆえに金はいらない。使いたければ使え。捨てたければ捨てろ』
神原は昨日掛けた電話の答えがこの桐の箱なんだろうと考えます。
中身は悪魔の頭のミイラでした。
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筋肉痛で動けなかった神原は3日後直江津高校の体育館で蠟花と対決する事になりました。
貝木は神原に猿の頭を捨てて欲しかったようですが神原は蠟花との決着をつける事にします。
神原は蠟花の事が見ていられなかったそうです。
彼女を成仏させてやろうと思い1on1を挑む事になります。
蠟花は自分が死んでいる事に気が付いていませんでした。
本気の勝負をする事になり、神原は全国大会に出場した時のユニフォームに着替える事にします。
この姿が自分の能力を最も引き出せると思ったそうです。
露出癖がある神原は蠟花の目の前で裸になって着替えています。
蠟花も本気になり悪魔の手足を使って挑んできました。
勝負内容は1プレーの勝負になります。
神原がシュートを決められれば神原の勝ち、止められれば蠟花の勝ちです。
神原は直ぐに蠟花の凄さを思い知る事になりました。
自分にピッタリと密着してくる蠟花に驚いています。
蠟花から2歩後退して離れる事になりました。
あと1歩動くとトラベリングの反則になってしまいます。
追い詰められた神原は奇策に出ました。
神原は蠟花にパスを出して彼女がボールを確保する前に奪い取りダンクシュートを狙います。
蠟花を抜き去りジャンプに入った神原は再び驚く事になります。
蠟花の右手がブロックする為に伸びてきます。
ここで蠟花は悪魔の左手を使いませんでした?
神原は蠟花の手を振り切りダンクシュートを決めました。
絡み合いながら二人はコートに落下しました。
その結果神原が蠟花を押し倒す格好になっています。
いつまでも押し倒した体勢でいると変な気が起こりそうなので神原は蠟花の上からどきます。
二人で笑い合っています。
良い勝負を終えた宿敵同士の良い笑顔でした。
憑き物が落ちたような蠟花の顔はとても可愛かったそうです。
神原は押し倒した時にキスしておけばよかったと後悔しています。
蠟花は初めてパスを受けたと言って喜んでいました。
現役時代の彼女は味方からパスを貰う事は無かったそうです。
蠟花はバスケットボールはチームでやるスポーツだったんだなと言っていました。
それを知らずに辞めてしまった事を後悔しているようですよ。
蠟花は何だかよくわからない人生だった、きちんと負ける事ができて良かったと言っています。
受験勉強なんかやめて、さっさと現役に復帰しろよ、人生にモラトリアムなんてないんだぜ、とのアドバイスを贈り消えて行きました。
蠟花が消えた後には人型に猿のミイラのようなパーツが残されていました。
神原は素早くそれを回収します。
神原は蠟花が嫌いだったのではなく、彼女が羨ましかったんだと気が付きました。
神原はチームプレーを得意とし蠟花は一人で敵五人を相手にする個人プレーが得意でした。
自分に無いモノを持っている蠟花に憧れていたようです。
神原は綺麗に蠟花を送り出す事ができたようです。
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蠟花に勝った夜、神原は夢の中だ母親の意見を聞かされています。
母親は今回の騒動を自分に無いモノを羨んだだけだと評しました。
神原は珍しく母親に反論しました。
今回の騒動はたまたま会った懐かしいやつと遊んだだけだと言いました。
母親は蠟花の事を泥水と言ってますね、駿河はどうなんだろうねと問いかけます。
駿河は向こう見ずってのはどうです、と返答しました。
母親は「寒いよ」と言っていました。
確かにあまりうまい喩えでは無かったようだね。
神原は母親に、また、と言って別れます。
その直後に暦によって起こされました。
全裸で寝ていた神原は暦が夜這いにきたと思ったようです。
「ま、まさか!」と言っていますが、暦に「そのまさかじゃねえよ」と即座に否定されてしまいます。
暦に神原の裸を見てもなんとも感じなくなってきた、と言われてしまいます。
更に妹の全裸の方が興奮すると言ってしまいます。
神原がどういうタイミングで妹の全裸を見るのだ?と問いかけると、脱がせたときにとか、と返答しました。
神原は裁判をすっ飛ばして実刑でいいんじゃないか?と感想を述べています。
暦は本当に神原の全裸では興奮しなくなったようですよ、すぐに片づけを始める事になりました。
神原は今回は暦と一緒に部屋の片づけをする事になります。
片づけて貰うのは今回で最後にすると言っているので成長したのかも知れません。
神原は手に入れた悪魔のミイラの処分を暦にお願いする事にします。
処分に困った神原は悪魔のミイラを忍のおやつにすれば良いと考えました。
暦は成程と納得しているので神原の考えに従うようです。
神原は暦に願い事をするなら、どんな願い事をするのか問いかけます。
暦は悩んだ末に火憐ちゃんが妹じゃなかったらいいのにと願う、と言っています。
神原はそれだけは願うなと返答しています。
暦は火憐と恋愛関係になりたいのかな?
火憐が義妹になったとしても妹だと罪悪感があるんだ、法律に変わって貰って、と言っています。
神原が火憐ちゃんは大丈夫なのか?と不安を口にすると、暦は自分が一生面倒を見るから火憐ちゃんは大丈夫だと返答しました。
すでに不味い事になっているような発言ですね。
暦は願いなんて叶わなくても良いんだ、願った時点で既に価値があるだろう、と言っています。
神原は暦に自分の髪を切って貰う事にしました。
彼女なりのけじめだそうですよ。
神原は暦に車を出してもらい蠟花の墓参りをするつもりです。
暦は今回神原が行った行為について色々な事を言う人間がいるだろうが気にしなくていい、「お前は青春をしたんだ」と優しい言葉をかけました。
神原は初めて暦に優しい言葉をかけられたそうです。
憧れの暦に優しくされて良かったね、頑張った甲斐があったぞ。
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