漫画の感想) ちはやふる 第29巻 (BE LOVE KC)
概略:
瑞沢高校は決勝トーナメントで苦戦しています。北央がトップの状態で3試合目に対戦する事になります。太一の母親が会場に来ています。太一が来ていると思ってやってきたようです。太一は母親に秘密でかるたを続けていました。
レーベル:講談社コミックビーラブ
発行日:2015/10/13
著者:末次由紀
ISBN:978-4-06-380484-3
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女帝が会場に到着して利恵子(かなちゃんのお母さん)さんと話しています。
女帝はハチマキを作ってきたと言っています。
利恵子さんは最後の手段にいいかも知れません、と言っています。
利恵子さんは千早のお母さんに気が付きます。
千早ママが帰ろうとしている太一ママに声を掛けます。
利恵子が太一ママに太一が何でかるた部を辞めたのか聞いています。
利恵子は太一に着付けが出来ると楽しみにしていたのにと訴えています。
2年間に撮りためた利恵子コレクションを見せています。
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太一ママはかるた部のユニフォームが袴だと知りませんでした。
そんなことも知りませんでした、本当に太一は何故かるた部を辞めたんでしょう?と項垂れています。
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太一ママは試合をしているかるた部の子たちがカッコいいと認めます。
何故その中に太一はいないのでしょうと言っています。
1位をキープできなければかるた部を辞める事、と言ってはいましたが、太一が従うとは思っていなかったそうです。
しかも、あの子絶対かるた辞めてない、と言っています。
太一はかるたをしている事を隠せていると思っているようですが、バレています。
千早ママが勝ち進めたら全国大会に一緒に応援に行きませんか?と誘います。
利恵子さんは乗り気ですが太一ママは断っています。
太一ママは、試合用の着物を貸してくれたお礼を言います。
続けて、着物を着る機会ができたら、お店の方に相談に伺います、と言い残して帰って行きました。
利恵子さんは上客の予感にゾクゾクしています。
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太一は周防名人の元に通い彼の練習に付き合っています。
太一は周防名人と練習する事で周防名人の声が大きく聞こえるようになったそうです。
チームを手放し一人になって初めてかるたが楽しいと感じています。
周防名人は太一に才能について語ります。
才能とは火が起こるまでの早さだ、火の強さや、燃え続けられる時間を保証しない、と言っています。
時間を掛ければ同じ場所まで来られるって事かな?
強すぎて直ぐに飽きてしまうって事かな?
周防名人は太一に色々と教えているようです。
太一は周防名人の傍にいる事で強く成ろうとしているようだね。
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2試合目、瑞沢は冨原西に3対2で勝ちましたが僅差での勝利なので苦しくなります。
かなちゃんの対戦相手は速水さんという書道を嗜む人でした。
かなちゃんは和のものへの深い愛を持つ人との対戦を満喫していました。
千早は一人で早く勝ち過ぎないように戦っています。
仲間を支える事を意識しています。
苦戦中の田丸は試合中に自分を気に掛けてくれる千早に感謝しているようです。
自分を励ます先輩の言葉が信じられないのは、自分が一番自分を信じていないからだ、と感じています。
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3試合目、瑞沢は北央と当たる事になりました。
ヒョロ君はひょろっとカードを使いオーダーを決めています。
瑞沢は北央からできるだけ多くの勝ち星をあげる必要がありました。
菫はオーダーをどうするのか心配しています。
千早たちは、筑波、綾瀬、田丸、西田、駒野、のオーダーで行く事に決めます。
筑波君は一度、自分の名前を大江と書き直して、再度、筑波と書き直しました。
それを見た菫は、なんかあんたらしいわ、と納得しています。
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筑波君は自分の所為で先輩たちの最後の試合になったらどうしようと不安になっています。
田丸も随分と参っている様子です。
千早が田丸さんは近江神宮に行った事あるよね、と聞いてます。
田丸は行った事がある、おおつ光ルくんTシャツを10枚持っていると自慢しています。
田丸は近江神宮は聖地じゃないですか、クイーン目指す者としては当然です、と答えます。
肉まん君と机君はクイーンを目指していると聞いて驚いています。
田丸は親がと付け加えました。
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自分の翠という名前も、両親が桜沢翠さんのファンだったので、彼女のような素晴らしい選手に成れと思って付けてくれたと教えます。
それを聞いて千早は、すごいね、それは凄いね。
名前貰ってまっすぐここまで来たんだね、絶対に桜沢先生に会いに行かないとね、と言って田丸の手を引きます。
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勝ったら焼き肉を奢ると言っている持田先生をヒョロ君が止めます。
焼き肉はまだ先で良いです。
今年こそ、東京で一番になり、全国で一番になります、応援よろしくお願いします!!
と言って試合に臨みました。
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今年の北央は1年生が3人居て、全員ヒョロ君が集めたメンバーです。
ヒョロ君は自分を敵チームの一番強い相手に当てる事で他のA級メンバー4人を勝たせる作戦を取っています。
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千早はヒョロ君と対戦する事に成りました。
千早が初めてだねヒョロ君と公式戦で試合するの、と言うと、ヒョロ君は、千早はずっと、俺なんか眼中になかったろ。
お前は自分より強い奴しか見てねえんだ、冷てえよ、と言われてしまいます。
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田丸は太田くんと当たる事になります。
太田君が嫌味を言ってくると田丸は係員の元にいき彼の名前を聞いています。
そして太田君うるさい、と言い放ちました。
太田君は名前を覚えられていなくて不満なようです。
田丸は、私をハブってる人なんて沢山いるし、あんたはその人たちを見ているだけの人だったし、と言い返しました。
田丸は、千早の言った桜沢先生に会いに行かないとね、って言葉に高揚しています。
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ヒョロ君は千早とどうしてこんなに差がついた、と呪います。
帰って来いよ真島、淋しいよ、才能のそばは苦しいよ、と思っています。
ヒョロ君は自分が負けてもチームが勝てば勝ちなんだ、真島帰って来いよ、俺が作った、負けない北央を見に来いよ、と思っています。
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ヒョロ君は、自分で、かるたが強くなりそうと思えた生徒を勧誘したようです。
素人だったその子たちの面倒を見たのはヒョロ君です。
自分が勧誘した子に抜かれていきます。
自尊心の強いヒョロ君は悔しい筈なのですが、彼らの面倒を見続けました。
これまでの実力があるリーダーが引っ張て来た北央よりも今の方がチームとして完成度が高いのは、工夫した事、努力した事をヒョロ君が分かってくれるからです。
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対戦中に千早はヒョロ君の凄さを感じとります。
チームからの信頼とチームへの気配りを感じ太一みたいだと思っています。
千早も太一の様にチームメートを鼓舞しょうとしています。
それを見たかなちゃんは千早が太一がかるた部に戻ってこないと思っていると察します。
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筑波君は対戦相手が田丸みたいなタイプと気が付きます、強気に攻めていく事になります。
田丸は仲間外れにされてもかるたを辞めなかった理由を考えています。
強くなりたいから、頑張ってきたことは、誰に褒められなくても無くならない、と強気になります。
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千早がヒョロ君に勝ちました。
北央は誰かが負けたら本気を出す事にしています。
残り4人の動きが良くなります。
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筑波君と田丸は頑張ったのですが僅差で負けてしまいます。
残っている机君と肉まん君は運命戦に持ち込みました。
二人は札合わせを行っていたのですが出たのは北央の自陣でした。
瑞沢は北央に4-1で負けました。
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千早は自分の所為だ、ごめん皆、ごめん先生、ごめん太一、と謝ってます。
瑞沢は、泣き崩れていますね。
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しかし奇跡的な事が起こります。
朋鳴高校と冨原西高の対戦が3-2で冨原西の勝利に終わります。
これで北央以外のチームが1勝2敗で並びます。
勝ち数も3校が同点です。
判定は将順の勝ち数で決まる事になります。
主将、副将、三将、まで瑞沢と朋鳴で同点でした。
四将で差が付き瑞沢が勝ちました。
瑞沢の四将は机君です。
彼はチームを良く救うね・・・
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太一の元に仲間から勝利報告のメールが届きます。
個別に送って来ているところに太一の人望の厚さを感じるね。
千早が最後の札が「せ」だったと教えています。
もう一度出逢う運命を願う歌に、太一は自分も運命に捕まっているのか?と自問しています。
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詩暢ちゃんは紹介されたパン屋のバイトを頑張っています。
店の全てのパンを買って食べ比べて一番好きなパンを決めました。
自作のポップを作って来ています。
詩暢ちゃんがバイトしている訳は、呉服の藤岡さんがスノー丸コラボ着物を作ったからでした。
子供用なのですが反物もあるので、大人用にあつらえて貰おうと考えています。
その資金を稼ぐ為にバイトを始めたそうです。
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詩暢ちゃんはお勧めのパンをお客にごり押ししています。
うちはうちで好きなものと生きていくんや、と気合が入っています。
しかしあまり役には立っていないようです。
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表彰式が行われヒョロ君が優勝カップを受けとります。
東京予選の実行委員長が挨拶に現れます。
実行委員長は、苦しい時にどれほど堪えたかるたができるかという堪忍力が必要。
真に尊敬される柱としての力、北央学園にはそれがあった。
全国大会でも活躍を期待しています、団結力、と言っています。
ヒョロ君を絶賛しています。
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千早はその通りだと思っています。
朋鳴の佐々さんも、その通りだ、自分の力が足りなかったと泣いています。
佐々さんは1日でも長く坪口さんと青春していたかったようです。
坪口さんは、あれは嘘だ、青春が高校生の今だけのわけがあるか。
青春は何度でも来る、何度でも来るから、何度でもがんばれよ、な。
と言って部員たちを励ましていました。
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母親と一緒に帰ろうとしている千早はヒョロ君が待っているのに気が付きます。
ヒョロ君は言い過ぎたと謝ってきました。
お前は、ずっと、強くて孤独なやつのそばにいてやろうとしてたもんな、冷たくない、まちがってもねえよ。
と謝ってきます。
じゃあな、と言って立ち去ろうとするヒョロ君に千早は抱き着きます。
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優勝おめでとう、ヒョロ君。
北央、強かった、強かった。
全国大会では負けないよっ。
と言って千早は立ち去ります。
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驚いたヒョロ君は固まってしまいます。
千早に抱き着かれているところを北央の応援団に見られたようです。
須藤君は、浮気か?やめとけよ、ゆかり嬢に殺されるぞ、と言っています。
千早は母親に一人で帰ってて、と謝り、かるた部の元に向かいます。
千早は全員を送っていくと言って一緒に帰る事にしました。
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詩暢ちゃんはにこやかにお勧めのパンを紹介したりして頑張っていたのですがクビになりました。
母親と同じ3日だったようです。
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家に戻った詩暢ちゃんはかるたの練習をしようとしてお座敷に向かいます。
そこでは祖母が詩暢ちゃんが大量購入したパンを食べていました。
様子のおかしい詩暢ちゃんに祖母はどうしました?と聞いています。
詩暢ちゃんはかるたで生きたいのにできん。
でも他の事も出来ん。
お母さんみたいに私もなる。
おばあちゃんに養ってもらって、お荷物になって、悔しい、怖い、でもできん。
かるたしか好きじゃない、かるたしかできん。
と苦しい胸の内を吐き出します。
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祖母は詩暢ちゃんからかるたを取りあげます。
これは私が買ったものだ、手に入れたければ、かるたのプロになるしかないやろ、と言っています。
詩暢ちゃんは、かるたのプロなんて存在しないと反論します。
祖母は、若く、美しく、世界一強い、あんたがプロになれなかったら、誰もなれない。
覚悟しなさい詩暢。
世界で一人目のかるたのプロになりなさい、と告げました。
流石ですね、とんでもない事考えていますね。
詩暢ちゃんの事が相当好きだよね。
既にプロになる為の根回しは終わってたりするのだろうか?
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成分 | 美少女 | 友情 | ライバル | かるた愛 | 恋愛 |
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