ラノベの感想) 公女殿下の家庭教師 10 千年の都 (富士見ファンタジア文庫)


概略:
王都から水都に逃亡したアレン、リディヤ、アトラはアルヴァーン姓を名乗り老舗ホテルに宿泊しています。
アレンを独占できる状態なのでリディヤが甘えていますね。
水都で獺族の船頭スズと知り合います。
彼女の祖父が営んでいる道具屋に案内されてアレンは驚く事になります。
リディヤはアレンの嫁扱いを受けてご機嫌です。
アレンの希望で水都の大図書館に向かいます。
不思議な貴婦人から不穏な古都に子供連れで滞在するのは危険と警告されました。
水都では経戦派で聖霊教と繋がっているカーニエン侯爵が暗躍しています。

レーベルファンタジア文庫
発行日2021/11/20
著者七野りく
イラストcura
ISBN
雰囲気行方、水都、高級宿、観光、追手、メガネ悪魔、経済紛争、大図書館、出会い、再会、襲撃、伝説の英雄戦、敗北


ステラとリチャードがアレンの実家の庭先でお茶を飲んでいます。
ステラがリチャードに紅茶を淹れてあげているよ。
二人の会話内容はアレンが王太子殿下によって王都に招聘された事に関してでした。
アレンは王太子殿下からの要求を拒否してリディヤと共に王都を脱出したと伝え聞いています。
手に入れた情報から教授がアレンを王都から遠ざけようとしていると予想しています。
リチャードはステラに弱音を見せてきました。
アレンと一緒に戦って自分が七面倒な状況分析をするより先陣に立って剣を振るう方が向いていると語ります。
次期リンスター公爵としては失格かな?とステラに問うてきました。
ステラも自分の力不足を痛感しているのでお気持ちは分かりますと答えているね。
それに対してリチャードはステラには流星(アレンの事)が付いているので大丈夫さと言っています。
リディヤとリィネがアレンに懐いているけどステラの恋路の邪魔はしないさとも言っています。
リチャードがアレンは褒賞の全てを教え子と妹の為に使った事に関して苦言を呈しています。
ステラにアレンを叱って欲しいとお願いしてきました。
ステラは困っていると焼き立てクッキーを持ったリリーがやってきました。
リリーがアレンを叱ると言い出しています。
リチャードは話がややこしくなるから割り込んでくるなと文句を言っています。
リリーに対して叔父上が嘆かれているよ、メイド仕事も辞めさせたがっているし、婿取りもさせたがっている、と聞いていると諭します。
リリーはあっけらかんと、魔法の言葉がありますから問題ないですと答えてるよ。
リリーは婿候補たちに「私と婚約したいのならアレン様を倒してください!」と言っているそうです。
リチャードは額に手を当てあきれ、ステラは激しく嫉妬しています。
自分の気持ちを素直に表せるリリーが羨ましいようだね。
ステラはリリーがアレンの魔法をアレンジ無しで使える事にも嫉妬しているようですよ。
そこに軍用グリフォンに乗ったカレン、ティナ、エリー、リィネが戻ってきました。
彼女達はアレンを追う為に南都に飛ぼうと言っています。
リサとレティは護衛無しでは認められないリリーを説得してみせろと言っています。
ステラは少し意地悪を思い付くね。
リリーはメイド服を欲しがっているのでフェリシアならメイド服を仕立てる事ができると悪魔の囁きを行います。
リチャードがメイド服の貸与にはメイド長アンナと副メイド長ロミーの許可が居ると呟きますがステラが黙らせました。
リリーはメイド服に釣られて護衛役を快諾してくれました。
ステラ達はアレンを追って南都に向かう事になりました。

リチャードがレティと話しています。
チセ様のカレン達の寸評を教えて貰っています。
カレンは比類なき「先祖返り」で団長の短剣と修練があれば真の雷狼になれるそうです。
ステラは魔力覚醒の兆候の公算大、そうなれば約百年ぶりの有資格者になるそうです・・・あらあら?ステラにも隠されている能力があるのね。
エリーは植物魔法の適性が極めて高く、ウォーカーにしてウォーカーに非ず、だそうです。
エリーが物凄く強くなりそうじゃない?アレンは彼女の淑やかさが失われないように育てなければ。
リディヤの様にしてはいけない・・・

南都に到着したアレン達はゴンドラに乗ってホテルに向かっています。
ゴンドラを漕いでいるのは獺族のスズという少女でした。
アレンは遠い異国の地で獣人族と知り合えて嬉しそうです。
それを見たリディヤが嫉妬していますね。
スズの祖父が「猫の小路」という古道具屋を営んでいるので後日言ってみる事にします。

リディヤの案内してくれたのは超高級ホテルでした。
「水竜の館」というホテルで予約は無かったんですがフロントで半分に割られた金貨を見せると泊めて貰える事になります?
態度が恭しくなり支配人のパオロですと名乗ってきますよ。
宿泊名簿に記帳する事になりました。
アレンは性なしなので少し困ります。
リディヤはアレンに丸投げして彼が何と書くのか試しているようです。
アレンは勇者アリスに家名を借りる事にしました。
アレン・アルヴァーンと記帳します。
それを見てリディヤは不満そうにしていますね。
アレンはリンスターと敵対している国に来ているのでアリスの家名を使ったと言い訳しています。
リディヤは当然の様な顔でリディヤ・アルヴァーンと記載して照れています。
アトラはまだ文字を書けないのでアレンがアトラ・アルヴァーンと書きました。
新婚さんみたいだな・・・アレンとリディヤは意識しまくりです、ちょっと可愛いぞ。

半分に割られた金貨の効果は絶大で三人は最上階の部屋に案内されました。
パオロは直々に案内までしてくれています。
リディヤが金貨の意味を教えてくれます。
半分に割られた金貨にはリンスターの諜報員である事を示す意味があるそうです。
リンスター家がアレンに大きな権限を与えている事を教えてくれました。
リンスター家はアレンに功績をたててもらい彼の地位を上げようと画策しているようですよ。

リディヤはアレンを独占できる状況なので甘えてきますね。
二人で和気藹々と観光予定を建てています。
アレンは大図書館に絶対に行きたいと主張しています。
リディヤはあまり待たせないでねと言って認めてくれました。
リディヤは聖堂に行ってみたいと言っています。
アレンはパオロに頼んで水都の地図を用意して貰っています。
移動はゴンドラになるので獺族のスズに予約を入れて貰っています。
水都の情勢を調べる為に翌日から新聞を届けてもらう事にします。

パオロがニケ・ニッティに報告を行っています。
「水竜の館」の支配人は表の顔で裏の顔はニッティ家の諜報員でした。
パオロはリディヤとアレンが滞在している事を報告しています。
アルヴァーンを名乗っていましたがリンスター家の娘と気付いています。
アレンの名を聞いてニケが驚いています。
アレンなら講和を求めてくると期待しているようだね。
ニケが王立学校でのアレンの凄さを語っています。
パオロは「剣姫の頭脳」は単なる噂と思ってたようですがニケの評価が高い事から考えを改めています。
ニケはカーニエン侯が聖霊教と悪だくみしている事も掴んでいます。
ニケはアレン達の動向の監視をパオロに命じています。
弟のニコロの事も気になっているようでパオロに様子を聞こうとして思い留まっています。
素直じゃないな。

リディヤとアレンの会話から実はアレンが大学校の主席卒業者だったと判明しました。
狼族に拾われた捨て子で性が無いアレンが主席卒業となると王都に残る獣人差別が加熱するとの判断からリディヤが主席となったそうです。
主席アレン、次席リディヤ、三席シェリル王女だったようですよ。
アレンは次席もシェリルに譲ろうとしたようですが断られました。
新聞でニッティの名を見たのでアレンが卒業式の出来事を夢に見ています。
帰ろうとしているアレンをニケ・ニッティという人物が呼び止めました。
彼はアレンとリディヤは飛び級で進級していたのでそれまで話した事も無い同級生です。
ニケはアレンが主席じゃない事に意義を唱えてくれました。
アレンはリディヤとシェリルと亡きゼルベルト・レニエ以外に自分を評価してくれる人物が居た事を驚き嬉しくなっています。
ニケはアレンと一緒に何かをしたかったようですよ?
アレンが目を覚ますとリディヤとアトラが抱き合って眠っていました。
リディヤは何故かアレンのシャツを着ていますね。

翌日から観光に出ました。
スズは指名してくれた事を喜んでいます。
「水竜の館」から指名される事は箔付けになるので嬉しいと言っています。
スズにはアレンとリディヤが夫婦に見えているようですよ。
仲良し夫婦で羨ましいと言ってますね・・・それを聞いてリディヤの機嫌が良くなっています。
大図書館に向かっている途中でアトラの帽子が飛ばされてしまいます。
別のゴンドラに乗っている黒服の貴婦人が帽子をキャッチしてくれました。
大図書館の前で合流してアトラの帽子を返してくれました。
いい人そうなんですがアレンに警告をしてきました。
珍しい子達を連れているのね貴方。
悪い事は言わない、早めに古都から出なさい。
今は戦時なのだから、子供を連れてこんな所にいてはいけないわ。
アレンは「はぁ」と呆気に取られていると「忠告はしたわ」と言って去ってきました?
リディヤに確かめるも彼女も貴婦人の正体は分からないと言っています。
魔法も使わずに自分の中の炎麟とアトラが大精霊とバレるとは思えないと言っています。
少し不穏ですね。
三日月のイヤリングが印象的でした。
気を取り直してアレンは大図書館に入ります。

大図書館は歩いていける場所ではないので地元住民には不人気です。
観光客が足を運ぶのも珍しいらしく司書さんが張り切っています。
アレンにこっそり貴重かつ危険な物は全て旧聖堂地下に運ばれていると教えてくれました。
アレンは古い本が集まっている三階に向かいます。
リディヤと一階でアトラに絵本を読んであげています。
三階に向かったアレンが古書を取り出そうとしている少年と出会いました。
彼が取り出そうとしている本は「魔王戦争秘史 上」という本です。
コールハート伯爵家に生まれし英雄「三日月」の真実の物語です。
アレンは少年に手を貸してあげてアレンと名乗ります。
アレンの名乗りを聞いて少年は驚いているな?
その時に本棚の上で鼠が動く気配を察知します。
アレンが感知魔法を発動すると鼠の気配が消えました・・・アレンは鼠がリンスターの護衛だと気付きます。
少年がニコロと名乗ってきました。
アレンはニコロに重い本を取り出すときは誰かに助けてもらいましょうと助言します。
機会があったら「魔王戦争秘史 上」の感想を聞かせてくださいと言い残して別れました。
旅行者には本の貸し出しは行っていないのでアレンはまた来ようと考えています。

続いてスズの案内で彼女の祖父が営んでいる道具屋「猫の小路」に向かいます。
リディヤはそこでアトラに薄紫色の布を買っています。
スズが祖父のジグを連れてきました。
アレンがこう見えて狼族なんですよと自己紹介するとジグの表情が変わりますね。
スズに口が悪いダグの野郎がべた褒めしていただろと言っています。
アレンは不味い流れだと察知しますがアトラとリディヤがアレンがダグが褒めていたアレンだと認めてしまいます。
ジグは上機嫌で嫁さん用にとっておきの宝飾品を見せてやると言って奥に引っ込みます。
アレンの嫁に何もしないとダグに殺されてしまうからなと楽しそうにしています。
アレンは嫁じゃないと教えようとしますがリディヤに遮られます。
嫁認定されてリディヤが上機嫌になっていますよ。
スズが噂話を振ってきました。
リンスターは戦場で強いだけではなく眼鏡をかけてる「悪魔」みたいな人が居て、経済戦を仕掛けていると教えてくれました。
戦争が始まってからの短期間に大店が幾つも潰されて大混乱になっていると言っています。
アレンはフェリシアがやり過ぎていると考えて頭を抱えています。
フェリシアは水都で恐れられる存在になっているね。
アレンと関わった女の子は周辺国に脅威と思われる運命にあるな。
アレンは元凶として狙われる事にならないか?
リディヤをはじめティナとかリィネとかカレンとか武闘派が多いから大丈夫か・・・
リディヤはジグの店でネックレスを購入して上機嫌です。

次にパオロに紹介された珈琲が美味しい「海割り猫亭」というカフェに向かいます。
人気店らしく万席だったんですが相席なら入れると言われました。
上機嫌なリディヤはどうでも良いみたいですねアレンが相席でも良いか問うと問題無いと答えます。
アレン達は初老の男性と相席する事になりました。
初老の男性はピルロというと自己紹介してきました。
水都に生まれて今年で幾つになったかな?五十以降の歳は数えてないと笑っています。
若くしてこんなに美しい奥さんと可愛い子がいるとは、前世でどのような功徳を積んだのかと少々問い詰めたくなるね、と言ってきました。
茶目っ気がある人のようだね。
軽薄さを感じさせずにさり気なくリディヤとアトラを褒めてくる当たりが凄い。
ピルロが世間話の体でアレンに現在の水都をどう思うか質問してきました。
アレンとリディヤはピルロの正体に気付いているな。
リディヤに目配せすると答えていいと言ってる。
アレンは水都統領と副統領が即座に動くべきだと答えます。
ピルロはリンスター家との講和を求めているようですね。
絶対に勝てない相手に抗うのは悪手だと分かっているようですよ、弁えているな。
ピルロは具体的にどうすれば?と聞いてきます。
アレンは自分が知る限りリンスター家に勝てるのは「軍神」ハワードか対魔族戦想定のルブフェーラ、それと魔王直轄軍のみ。
このまま戦争が続けば北部五侯国だけでは済まなくなる。
南方諸島も侯国連合を見限る可能性が出てきます。
東方の自由都市や連邦も領土侵略の好機と捉え大陸南方を巻き込む大戦となります。
それは商いを行う上で最悪ではないでしょうかと助言しました。
ピルロはまさかそこまでの大事にはならないと思いたいようですね。
アレンは王国で内乱が起こると誰が想定されていましたか?と釘を刺しています。
ピルロもアレンの正体が「剣姫の頭脳」と知ってたようね。
妙齢の女性が顔をひきつらせてピルロを呼びにきました。
ピルロは大変興味深い話だった感謝する。
講和条件の具体案、君の意見がまとまったなら、このカフェに何時でもいいので来てくれ、是非聞きたい、と言い残して帰って行きました。

リンスター家の指令室でフェリシアが休憩して食事を執るように促されています。
今の彼女はリディ―の勧めで軍服を着ていますよ。
アレンとリディヤが王都を脱出したと聞いてメイドたちが最初に軍服姿を見せてから獣耳メイド服を見せた方が効果的と言った結果です。
敵が厄介な暗号を使っているのでサーシャ・サイクスは前線に向かいました。
彼女はリチャードの婚約者なんですがリチャードが手紙を寄こさないので奮起しています。
フェリシアはサーシャを戦友と思っているので自分も頑張らなければと考えています。
フェリシアはサーシャを戦友と思っているので自分も頑張らねばと考え食事は指令室で執ると主張してメイドたちを困らせています。
そこに南都に到着したステラ達が入ってきました。
ステラとカレンを見たフェリシアは彼女達に駆け寄ります。
疲弊しているのでフラフラしているのでステラに抱き留められています。
ステラとカレンはフェリシアに好意的なんですがティナとリィネが警戒感を強めています。
二人はフェリシアの巨乳軍服に危機感を募らせ敵認定していますね。
この場に同志アリスが居てくれればと嘆いています。

旧友と再会した事でフェリシアは休みを取る事を承諾しました。
食事を執ってから入浴を済ませてパジャマパーティをしています。
ティナとリィネはフェリシアとリリーにおっぱいを大きくする秘訣を質問しています。
何故かカレンは仲間と認識していますね、カレンは迷惑そうにしていますよ。
リリーは普通に食べて良く寝ていただけと答えています。
フェリシアは運動が苦手で食も細いんだけどと言ってますね・・・おっぱいを大きくするために特段何かをしたわけではないそうです。
ティナとリィネは絶望しているような?
結構切実に可愛い下着が見つからないと主張しますがティナとリィネが即座に否定しました。
カレンはフェリシアが下着に気を使っていなかった事を思い出します。
フェリシアがメイドたちに以前の下着はあり得ませんと駄目だしされたので気を使うようにしていると答えています。
フェリシアはおっぱいが大きくても良い事なんて無いと言ってますよ。
それを聞いてリリーが抱きしめると喜んで貰えますとアレンの性癖をバラしました。
ステラは嫉妬しティナ、エリー、リィネは抜け駆けしましたね、とリリーを責めています。
リリーはお姉ちゃんなので甘やかす事にしたんですと笑っています。

ティナがアレンとリディヤが水都に向かったと断定しました。
二人が南都に来ていないのでそこしかないって感じですね。
リディヤがかつてララノアか水都に亡命すると言っていた事も根拠になっています。
敵国の中心地にわざわざ出向くのは普通なら考えられないんですがアレンとリディヤならあり得るとの結論に達します。
一刻も早く水都に行きたいようですが交通手段が問題になりました。
水都とは距離が離れているのでグリフォンで往復する事はできません。
片道切符で敵地に乗り込むほどの武力をティナ達は持っていません。
ティナが南都から直接水都に向かうのは困難だがアトラス侯国の侯都からなら行けるのでは?と気付きます。
ステラとカレンはフェリシアに協力して一刻も早くアトラス侯国を攻略しようと決めました。
ティナ達は元気に返事をしています。
サリーが吉報を持ってきました。
侯国連合が講和交渉を申し出たと知らせてくれました。
まだ何かあると合図してきたのでステラとカレンはティナ達を寝かしつけます。
途中で倒れそうなのでフェイリシアは居残りねと伝えます。
リリーが付いて来ようとしたエリーに抱き着き止めてくれます。
ステラとカレンは廊下でまっていたサリーとエマから凶報を知らされます。
ロラン・ウォーカーからの報告でフェリシアの父親エルンストが反乱軍の兵站を担当していた。
王都陥落前にララノア共和国に逃亡したと知らせてきました。
ステラとカレンは驚愕しフェリシアに知らせるのは回避すると決めました。
体の弱いフェリシアにこれ以上心労をかける事はできないからなー

アレンがリディヤの髪を切ってあげています。
リディヤはナイフで髪をバッサリ切った事を教えたく無いようです。
アレンはリディヤの毛先を整えてあげているようですね。
リディヤはアレンの好みが長髪なのでまた伸ばすと言っています。
長い髪は手入れが面倒なので本当は短くしておきたいそうですがアレンの好みに合わせていると言ってますね。
アレンは自分以外にも髪を切ってもらいなよ?と促してきます。
リディヤは他の男性に私の髪を切られても良いの?と質問してきました。
アレンは絶対に嫌だと思っているようですよ、それが分かりリディヤは嬉しそうにしています。
ニコロがアレンを尋ねてきました。

ニコロは「魔王戦争秘史 上」が読み終わったので感想を伝えに来てくれました。
アレンは数日で読破したニコロに驚いています。
ニコロのメイドさんが嬉しそうにニコロは熱中すると半日以上も読み続けると教えてくれました。
アレンとニコロが楽しそうに会話しています。
ニコロが魔王戦争秘史は本来の魔王戦争史とは異なり「流星」の副官でありながら謎が多い「三日月」の手紙を基に書かれていると教えてくれました。
アレンが著者は誰なのか質問するとウェインライト王国のコールハート伯爵家の人なのは確かです。
下巻を読めばハッキリすると思うと教えてくれました。
残念な事に大図書館に下巻は無かったそうですよ。
熱意があるニコロは全力で下巻を探させていると言っています。
ニコロのメイドさんがそろそろ御屋敷に戻りませんと定期船が無くなってしまいますと言ってきました。
アレンとリディヤは二人を送って行く事にします。

ニコロは中央島に住んでいるらしく定期船を逃すと帰れなくなるようです。
雨が降ってきていました。
アレンとリディヤが相笠で歩いているのでニコロは顔を赤らめていますね。
アレンとリディヤが襲撃者の存在に気が付きます。
近道になると言ってニコロとメイドさんが路地に入って行きます。
そこで襲撃者に襲われました。
襲ってきたのは聖霊教異端審問官でしたよ。
アレンとリディヤが遅れをとる事はありません。
襲撃者を撃退して捕まえました。
アレンがニコロに姓を聞いてみるとニッティと答えてくれます。
ニコロは水都副統領を務めているニエト・ニッティの次男でした。
アレンとリディヤはニコロとメイドのトゥーナを連れて「水竜の館」に戻る事にします。

リディヤがニコロに何故狙われたのか質問しています。
口調が厳しいのアレンがリディヤを嗜めています。
アレンが僕達の正体を知ってましたよねと尋ねるとニコロは兄からアレンの事を聞いていたと教えてくれました。
アレンは襲撃者の中にカーニエン家の者が居た事を教えます。
ニコロはカーニエンに狙われる心当たりが無いようですね。
ニコロは老人のような諦念を示し自分に価値は無いと言っています。
ずぶ濡れのニケが「水竜の館」に駆け込んできました!!
ニコロは驚いています。
アレンが武器を持って入ってくるなら敵とみなします、でもその気はないようでうね?と問います。
ニケは愚門だ、我等は平和を希求していると答えました。
アレンはニケの不器用が直ってないと理解します。
ニケは詰問口調でアレンとリディヤに説明を求めます。
ニコロはニケがアレンを疑っていると思ったようですね。
二人が助けてくれたと訴えます。
ニケは黙れ愚弟、貴様の意見は聞いていない、早く屋敷に戻り大人しくしていろ、と命じています。
心配で仕方ないようですが素直に表現できないみたいね。
アレンは今からニコロとトゥーナをニッティに屋敷に戻すのは危険と指摘します。
ニケに向かってつけられましたね、と続けます。

カーニエン侯爵家の部隊が迫っていました。
奇襲したかったようですがアレンとリディヤにはバレバレです。
リンスター家のメイド隊は迎撃態勢を整え終わっています。
カーニエン侯爵が部隊を連れて水竜の館に踏み込んできました。
協力関係にある聖霊教にせっつかれて行動を起こしたようですよ。
本当のところは行動に出たくは無かったみたいですけどね。
水都では武力行使は禁じられています。
支配人のパオロが用向きを問いただしていますね。
カーニエンは国家機密を狙う危険人物が入り込んでいるとの情報を得た看過できないと言っています。
パオロはそんな御客様は居ないと答えています。
昨今の国難の折、意見の相違はありましょうが、議論に剣を用いるのは侯国連合の伝統に背くものと愚考します、お帰りをと伝えます。
ニケも同意見なのか問うてきました。
ニケはニッティは身内を見捨てないと答えます。
カーニエンは交渉決裂と破断します。
武力行使を行ってきたんですがアレンとリディヤが居るので無意味でした。
アレンとリディヤはアルヴァーン姓を名乗っていますよ。
奇襲用に配置してあった部隊もリンスター家のメイド隊に無力化されてしまいます。
ニケはカーニエンに引けと言っています、アレンとリディヤの二人には太刀打ちできないと言ってるね。
カーニエンは迷ってるようですが外から攻撃が飛んできました。
カーニエンが勝手に攻撃したのは誰だと叫ぶとイーディスが出てきたぞ。

イーディスは時間の無駄なので攻撃を主張してきます。
アレンとリディヤがアルヴァーンを名乗ったのも気に入らないようですよ。
イーディス達はニコロを贄として狙っていました。
ニコロ以外は殺しても構わないと言って攻撃を始めます。
イーディスはリディヤの事をリンスターの忌み子と詰ってしまいアレンの怒りを買っています。
アレンが魔女の魔法を使いイーディスを驚かせています。
驚いたイーディスはアレンに何者なのか質問してきます。
アレンは一介の家庭教師と答えようとしたんですがニケに遮られます。
ニケはアレンの事をウェインライト王国最高魔法士「剣姫の頭脳」だと叫びます。
苦虫を嚙み潰したような表情が彼の複雑な心情を表しているな。
リンスター家のメイド隊に配下を倒されてしまいイーディスは悔しそうですが聖女様の予言通りだと強がっています。
「欠陥品の鍵」如きなぞに、と言おうとしてリディヤに切られます。
何とな逃げたようですね。

アレンとリディヤはイーディスを追う事になります。
出発前にアトラが「こわくて哀しい鬼がいる、きをつけて」と警告してくれます。
イーディスが逃げ込んだのは「勇士の島」と呼ばれる合同墓所でした。
そこで戦闘が再開されますがアレンとリディヤが圧倒しています。
アレンの事を何れ聖女様へ仇なす可能性があると言って警戒しています。
劣勢なイーディスは破れかぶれになっているな。
骨竜を顕現させようとしてたんですが、助っ人が介入してきました。
「いけない子。私は忠告したのに・・・悲しいわ。とてもとても、とても悲しいわ。そんないけない子には、少し折檻が必要なようね」と言っています。
介入してきたのは大図書館でアトラの帽子を渡してくれた貴婦人でしたよ。
イーディスがアリシア殿と驚いています。
アリシアはこの地で竜の骨を使うのは聖女の計画を駄目にすると言ってイーディスを逃がしました。

アリシアがアレンとリディヤに三つの選択肢を提示してきました。
一つ目は、今すぐこの場を立ち去れば追わない、見逃してあげる。
二つ目は、私の手を取り仲間になる、特にアレンは有望と言っています。
三つ目は、私と大英雄「流星」唯一の副官、「三日月」アリシア・コールフィールドと戦い、少し痛い目を見てから水都を去る。
三つ目が断然お勧めよ、と言ってきました。
アレンはアリシアの姓を聞いて驚いています。
コールフィールド?コールハートじゃないのか?

アレンはアリシアが聖霊教と手を組んでいる理由を問います。
流星の仲間だった彼女が聖霊教という得体の知れない集団に加担しているんだから問わずにはいられないよな。
アリシアは今日は良い夜よと言ってご機嫌な様子ですね。
忌々しい「礎石」のせいで紅月が近くならないと水都に入れないとも言っています?
機嫌がいいので少し遊んであげると言って攻撃してきました。
アレンは転移魔法を使ってリディヤと共に「勇士の島」から「七流の広場」まで転移します。
他の島に転移したのでアレンの消耗しているな。
リディヤが最大火力で火焔鳥を放ち直撃させました。
しかしアリシアはダメージを負っていません!!
アリシアがその理由を教えてくれます。
アリシアは吸血鬼になっていました!!
何故と問うと、私だけの「アレン」を取り戻す為よ、と答えられます。
アリシアは聖女が復活させようとしている蘇生に期待しているようですね。
アレンを生き返らせる為に人である事をやめたと言ってるよ・・・愛が重いな。
必ずアレンを蘇らせて、今度こそ一緒にこの汚れた世界を救うの、今しているのは、その準備と「掃除」かな、と言っています。

アレンはレティシアと会った事を教えます。
レティシアがこの場に居たら全力でアリシアを止めるでしょう、流星のアレンも生きていれば必ずそうされると確信してます、と伝えます。
アリシアは「ふーん」と言って幾ばくかの寂しさを感じさせるね。
少しだけ自分の行動に迷っているのか?
アリシアは半分だけ殺す事にするわと言って攻撃を再開しました。
リディヤが狙われたと感じてアレンはサポートに入りますが罠でした。
アリシアの狙いは最初からアレンでした。
アレンが大きなダメージを負ってしまいます。
リディヤが駆け寄り二人で回復魔法を掛けています。
リディヤがアレンの愚考を咎めてきます。
私を見なさい。
今あんたの隣に居るのは誰?
リディヤ・リンスターでしょう?
ティナ・ハワードでも、エリー・ウォーカーでも、リィネ・リンスターでも、ステラ・ハワードでも、カレン、でもない。
今まで格上相手の戦いで私達がどうやって生き延びたか、今すぐ思い出せ―。
アレンはリディヤを信じなかった事を謝罪しています。
アリシアはアレンが復活するのを待ってくれているな・・・二人がどんな力を示すのか興味があるのか?

アレンはリディヤにキスして魔力を深く繋ぎます。
リディヤの白い翼が八枚に増えました。
リディヤの魔力を使えるように成ったアレンが四大極致魔法を顕現させます。
「火焔鳥」「氷雪狼」「暴風竜」「雷王虎」
アレンが四大極致魔法、リディヤが「大炎蛇」同時に放ちました。
アリシアが巨大な爆発に巻き込まれました。
炎の中からアリシアが出てきましたよ!!
アリシアの黒帽子と黒傘、黒のドレスはボロボロになってましたが身体的に負傷はありません。
怪物です。
お気に入りの傘だったんだけど・・・迎えが来たので今宵はここまでにしましょう。
私にもしないといけないことがあるし。
アリシアが霞のように搔き消えて上空を飛んでいる黒銀の飛竜に遷移しました。
面白いモノを見せてくれたので返礼をすると言って単純な横薙ぎの斬撃を放ってきました。
七竜の広場の北方部分が土台ごと真っ二つにされて海中に沈みました。
とんでもないですねー
アレンとリディヤは見逃して貰えたようです。

アレンとリディヤは敗北を受け入れていますがニコロとアトラと炎麟を守れた事を喜んでいます。
二人とも生き残ったので次は負けないと考えています。
これもでも二人で戦い負けた経験はあるようですね。
そのたびに敗北を乗り越えてきたようなので落ち込む事は無さそうです。
アレンは吸血鬼はシャレにならないと言って早急に調査を開始しようと考えています。
「コールハート」と「コールフィールド」今まで殆ど取っ掛かりさえ無かったローザ・ハワードとの関わりも気になると考えています。
ってことはステラとティナも特殊な血を受け継いでいるって事になるのか?

アレンとリディヤが「水竜の館」に戻ると残骸の片づけが始まっていました。
派手に壊したからなー
カーニエンの捕虜の尋問はパオロに任せたとリンスターメイド隊のシンディが教えてくれました。
ニケは屋敷に戻ったそうですがニコロとトゥーナの面倒はアレンに任せると言っていたそうです。
アレンはニコロに会いに行きニケがどれだけ彼を心配しているかを教えてあげました。
ニコロはニケに厄介者と思われていると考えていたので嬉しそうにしています。
ニコロがニケと知り合いなんですか?と問うてきます。
アレンは一度でも話した事がある人の名前は忘れないと答えます。
卒業式の後にニケに呼び止められアレンを評価していると言われた事は内緒のようです。

部屋に戻るとリンスターメイド隊のサキが困惑しています。
そこにはよ幼狐に戻ったアトラが丸くなっていました。
水都北方で閃光が走った直後にこの姿になったと教えてくれます。
アレンはアトラが「紅剣」最大発揮の制御を手伝ってくれたんだと気付きます。

ニケからの書簡が届きました。
講和派と経戦派の小競り合いが水都各所で始まった。
都市内に居る兵数は限られている為、当面大規模衝突は考えにくい。
現在カーニエンは沈黙している。
全てアレンの予想通りに推移しているそうです。
リディヤに頼まれてしまったのでアレンはリンスターメイド隊に今後の方針を伝えています。
魔法生物による早期警戒網を構築して貰います。
当面はニコロ、リディヤ、アトラを守る事に注力するようです。
水都における「礎石」という言葉についての調査も命じました。
これはニコロに聞くのが速いだろうと助言を付け加えます。
リディヤが手を引きベッドに倒れ込んだアレンにリディヤが引っ付いてきます。
アレンはリディヤに次は勝とうと伝えます。
リディヤは戦意旺盛のようで、とうぜん、よ、と答えています。

移動を始めたアリシアがイーディスに回復に努めてと諭しています。
ロンドイロを含めて私が一つずつ丁寧に潰すからと言ってるな。
ヴィオラがアリシアならアレンとリディヤを倒せたのでは?と質問しています。
アリシアは無粋と答えています。
ニコロが探していた「魔王戦争秘史 下」はアリシアが持ち出していました。
彼女の妹が書いた本のようですよ。
戦地からアリシアが送った手紙を元に妹が本を残していた事に驚いているようです。
流星を継ごうとしている「欠陥品。なれど最後の鍵」とそれを慕う「忌み子」
まるで彼と彼女のよう、見せつけられると、嫉妬してしまうわ、と言っています。
これって流星とレティシアの事みたいね。
勝つのは私、アリシア・コールフィールドだけど。
計画成就のその日まで「聖女」の言葉は絶対でないといけない。
新時代の英雄も、小賢しい人も、恐ろしい竜も、健気な八大精霊すらも打ち倒し、私は、私達は全てを手に入れる!
八大聖霊を健気と言ってるところが何とも凄いな。
英雄のアリシアが敵に付いてたね。
強敵なので不味いよね。
アレンとリディヤは勝ち筋を見つけられるのか?

成分表
成分含有量(5:多い、1:少ない)
美少女5
魔法5
剣技5
恋愛5
教師1
ラッキースケベ3


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