ラノベの感想) 公女殿下の家庭教師 7 先導の聖女と北方決戦 (富士見ファンタジア文庫)


概略:
反乱を起こしたオルグレン公爵家はリンスター公爵家とハワード公爵家の流したニセ情報に騙されています。
自分達優位に事が運んでいると思い込んでいます。
リンスター家は侯国の兵站に大打撃を与えています。
リンスター家の兵站を担当しているフェリシアは戦後を見据えた経済攻撃を仕掛けています。
ハワード家ではティナとエリーが後方支援で大きな役割を果たしています。
ワルターとグラハムと教授は偽情報を使ってユースティン帝国軍を一度の戦いで殲滅しようとしています。
ステラが自力でワルター達の意図に気付いています。
ハワード家の作戦が嵌り勝利が見えるんですが聖女に心酔している新使徒が現れます。
ステラが対峙し窮地に陥ります・・・そこに勇者アリスが現れます。
囚われのアレンがエーテルハートの研究室だった場所で精霊と出会います。
そこには炎魔と呼ばれていた人物の思念が残っていてアレンに挑んできます。
カレンが使者として西方のルブフェーラ公爵家に向かいます。

レーベルファンタジア文庫
発行日2020/11/17
著者七野りく
イラストcura
ISBN
雰囲気欺瞞情報、兵站、夜襲、防衛線、助っ人、使者、双天、歓喜、履行


義挙を行ったグラント・オルグレン公爵たちは偽情報に踊らされています。
南ではリンスター公爵家が北ではハワード公爵家が大負けしているとの情報を得て義挙が成功すると思っています。
これはリンスターとハワードが意図的に流した偽情報でした。
どうもグラントは勝手にオルグレン公爵を名乗っているだけにようですよ。
父であるオルグレン公爵に毒を盛り寝たきりにさせているようです。
そもそもグラントには大軍を指揮するだけの能力が欠けているように思えます。
オルグレン公爵家は200年ほど外敵と戦った経験がありません。
王都に進軍したんですが兵站が上手く機能していないようですよ。
列車を使って王都に向かった軍に食料を届けようとしてたようですが配布が滞り腐らせています。
その失態をグラントに報告できないようですよ。
次男のグレッグが兵站を担ってたようですが誤魔化そうとしています。
三男のグレゴリーが指摘したいようですが封じ込められています。
グレゴリーはこの機会を使って魔法の実験をしたいようですよ。

ハワード公爵家の本陣でティナとエリーが兵站を担うシェリーの手伝いを行っています。
ティナは戦域全ての天気予報を行っていて軍の運用に貢献しています。
エリーは並列作業で大量の書類をさばいてシェリーを助けています。
才覚を発揮している二人を見てステラが劣等感を抱いていますね。
ステラは戦場に出たいようですがワルターに止められてしまい逃げてきた住民を慰撫する役目を担っています。
自分にできる事をしなければと考えているステラが能力を開花させますね。
ハワード家は軍神の異名を持っています。
戦上手と言いたいようですね、ステラは次期ハワード公爵に相応しい才覚を見せてくれます。
戦況を示す図を見ていたステラがワルターの作戦を見抜きました。
ワルターとグラハムと教授は帝国軍を自領深くまで進出させてから包囲殲滅を狙っていました。
迎撃地点が分かったステラは軍服に着替えて出陣する事を決めました。
一方的にワルターに出陣すると伝えて向かってしまいます。
軍服姿に着替えたステラをティナとエリーが絶賛していますね。
二人とも同行したいと言ってきたんですがステラは思い留まらせます。

リンスター家は初戦で大勝利を与えてから侯国軍の兵站施設に夜襲をかけています。
グリフォンを使って空から魔法攻撃を行って食料や武器を焼いています。
リディヤだけは地上で戦っているのでリリーが加勢に向かっています。
アレンが生死不明なので心が死んでいるように見えますね。
攻撃目標を破壊して戦争を終わらせようとしています。
目標の設定はリンスター家が行っていてリディヤは淡々と目標を駆逐しているだけのようです。
リィネとリリーはリディヤの心が壊れてしまうのではと危惧しています。

フェリシアはリンスターの本陣で兵站を担当していました。
寝ないで作業を行っているようですね。
彼女はリンスターの兵站を担うだけではなく侯国に対して経済攻撃も仕掛けていました。
集めた物資をリンスターに焼かれてしまったので侯国では小麦価格が高騰しています。
フェリシアはベイゼル侯国とアトラス侯国で対応を分けると言っています。
内部分裂を狙っていますねよ。
ベイゼル侯国にだけグリフォン便の使用許可を要求する事にしました。
侯国には空路という概念が存在しないので侯国連合内の空路の独占を目論んでいます。
フェリシアが戦後を考えていると知りリィネは彼女の強さを感じ取っています。
強かなフェリシアはこの機にアレン商会の販路を広げようと画策しているようですよ。
もう余裕があり過ぎて笑っちゃうよね。
少しベイゼル侯国とアトラス侯国が哀れになるよな、恐らく戦争に負けるだろうし、戦後になっても空路を独占される事になるんだよ。

アレンと戦わされたギルは幽閉生活を送っています。
ギルはコノハが義挙に関わらせない為に自分を軟禁していると分かっていました。
理由を聞きだす事にします。
コノハはグレゴリーによって呪いをかけられているので喋ると死にます。
彼女の様子からギルは呪いの存在に気付いたようですよ。
コノハにキスして呪いを自分に移して喋れるようにしてあげています。
コノハは愛するギルにキスされて嬉しい反面、ファーストキスがこのような事になり嘆いています。
コノハはギルが幼い頃に買い取った奴隷の少女でした。
姉をグレゴリーに人質に取られているので彼に逆らえなかったそうです。
ギルの元にオルグレン公爵家の重鎮、ヘイグ・ヘイデン伯爵とザウル・ザニ伯爵がやって来ました。
二人は今回の義挙に反対のようですが公爵を継いだグラントに逆らえなかったようです。
ギルから義挙は失敗に終わると言われて驚いています。
ギルは辛らつだよね。
魔王との再戦に200年備えているリンスター、ハワード、ルブフェーラとオルグレンが同格だと認識してないか?
だとしたらオルグレンは東方で微睡過ぎたんだ。
大樹への攻勢を掛ける為にヘイグとザウルは戻っていきました。
ギルは自分が情を与えた相手を最後まで面倒みると決めます。
コノハに資金を渡して姉を助けて逃げろと命じます。
コノハは最後までギルの傍に居たいと言ってきました。
ギルは姉を捜し、逃がせ、その後でまだ想いが残っているなら戻って来い。
俺はオルグレンの責任を果たすと伝えて送り出します。
ギルはアレンと戦わねばならなかった事を激しく後悔していますよ。
しかもアレンはギルに手加減してくれていました。
ギルは何をするのか心配だね。

東都の大樹では防衛戦が続いていました。
アレンに後を託されたリチャードが指揮を継続しています。
カレンは戦場に出たいようですがリチャード達に止められて大樹内で負傷者の手当をしています。
いよいよ防衛線が破綻しかけカレンは戦場に出る事になります。
リチャードはカレンを参戦させてしまった事を悔いていますね。
ヘイグとザウルが戦場に出てきて降伏を呼び掛けてきました。
リチャードが近衛騎士は降伏する事はあり得ないと返答するとアンナの賞賛が降ってきました。
アンナとリンスター家のメイドが現れて攻撃を始めました。
アンナが帝国出身でリンスター家でメイドを始める前はユースティン帝国の暗部に所属していて「死神」を拝命していたと明かしました。
ヘイグとザウルは兵を下がらせる事にしますがアンナの射程内でした。
アンナとリンスター家のメイドたちが猛威を振るう事になります。
アンナ達はグリフォンに乗ってやって来ました。
その中にアレンが助けたグリフォンが混ざっていたようですよ。
カレンに力を貸してくれます。
カレンが増幅した魔法を放つと大樹に続く大橋が落ちました。
オルグレン家の兵は引くしか無くなります。

リチャードはカレンとアンナを連れて大樹の会議室に向かいます。
族長たちは入口に結界を張って中に入れないようにしていました。
破られる事は無いと思ってたようですがアンナが簡単に結界を斬ってしまいました!!
族長たちは勝手に入って来たリチャード達を咎めてきますね。
族長たちが何も決められなかったのは族長の中に裏切り者が居たからでした。
反乱軍に加担した二人の族長は大樹から姿を消していました。
族長たちのまとめ役狼族の族長オウギの息子のトネリ達も裏切りに加担していました。
トネリ達は新市街に偽情報を流して大樹への非難を思い留まらせました。
アレンが迎えに行く理由を作ったのね。
アンナが辛らつに動こうとしない族長たちを非難しました。
まるで200年前の魔王戦争を見てきたような口ぶりでした。
それを指摘されるとアンナは従軍していましたと答えています。
流星と会った事は無いそうですが当時の獣人たちが遅参した事で流星を見殺しにする結果となっただろと言っています。
カレンはアンナさんって幾つなの!!と驚いています。
過去の醜聞をばらされても族長たちは答えを出せません。
そこにアレンに助けられた女の子が現れてアレンを助けて欲しいと訴えます。
オウギは自分達が間違っていた事を認めるね。
金庫から流星に託された布を取り出します。
ルブフェーラ公爵家へ「古き誓約」の履行を要請すると宣言します。
他の族長たちも賛同してくれました。
誰が使者として西都に向かうかって話になります。
リチャードとアンナはカレンしか居ないと言い出し彼女に決定しました。
カレンはアレンが助けらグリフォンに乗って前ルブフェーラ公爵を尋ねる事になりました。

アレンは地下牢の中に入って行くしかなくなりました。
魔力は魔法を封じられていて外に出ても聖霊騎士が待ち構えています。
しかも10日で死ぬ呪いまで掛けられています。
進んでいくと大きな扉がありました。
扉を開いて中に入ると巨大な白虎が鎖に繋がれていました。
鎖は白虎の魔力を封じているようですね。
アレンは白虎の魔力が氷鶴や炎麟と似ていると気付きます。
アレンは白虎が精霊だと気付いたようです。
鎖から解き放ってあげると巨大な白虎は獣耳と尻尾を持つ幼女になります。
アレンに懐いてしまいます。
喋れないようなのですがアレンを誰かの元に連れて行きたいようです。
幼女に手を引かれてアレンは牢獄内にあった暗い穴に入りました。
中に入ると階段が続いていてアレン達は降りて行きます。
最下層に到着すると行き止まりになっていました。
壁に触れるとアレンは全能感を感じます。
壁には封印魔法が施されていたんですが過去にここを訪れた者の思念が残されていました。
思念からこの場所がエーテルハートの研究棟だと分かりました。
幼女の名前がアトラと言う事も分かりました。
思念を助けを借りてアレンは封印を解き室内に入ります。
そこはハワード家の温室に似た印象を持っていました。
ステラとティナの母親の性がエーテルハートだった事が分かっています。
ローザはここを参考にして温室を作ったのかもな。
研究室には風呂があったのでアレンとアトラは入浴する事にしました。
風呂から出てアトラの髪を乾かしてあげるとアトラは眠ってしまいました。
若い女性の声が聞こえてきました。
場所を変えましょう、アトラは巻き込めない。

アレンは最初の部屋に飛ばされました。
そこで炎麟をリディヤに封じた時に見た女性が待っていました。
女性の身体は透けていてアレンは彼女が既に死んでいるんだと気付きます。
アレンは女性にアトラを鎖を解かなかった理由を問います。
女性は悔しそうに自分には解けなかったと教えてくれました。
アトラを捉えていた鎖はエーテルハートを殺して大魔法を弱らせ捉える為に作られた代物だそうです。
女性がアトラの正体を教えてくれます。
戦争に利用しようと捉えた大精霊だそうです。
アトラは八大精霊の一柱「雷狐」だそうですよ。
彼女が利用しようとしたのは「炎麟」「石蛇」「雷狐」だと教えてくれました。
しかし一緒に暮らすうちに情が湧いたようですね。
三匹を逃がす事にしたようです。
炎麟と石蛇は逃がせたそうですが雷狐を逃がす前に彼女は殺されてしまったそうです。
生前も死後も人間に裏切られたので人間を信じられないと言ってますね。
アレンは秘密を聞き出そうとしてるんですが勝ったら教えてあげると言われます。
彼女はアレンにアトラを任せたいようですな。
もう一度人間を信じさせて、あなたを信じさせてと言っています。
アレンは【双天】と呼ばれていたリナリア・エーテルハートと戦う事になってしまいました。
「史上唯一【天騎士】にして【天魔士】だった者だよ、死力を尽くしなさい、さもなければ・・・死ぬわよ?」
やっぱりリナリアはアレンに負けたいようだな。

ユースティン帝国軍を自領深くまで進出させたハワード家は仕上に入ります。
布陣するには絶好の高台に布陣していた本陣を引き払い後退を始めました。
ユースティン帝国軍は高台に本陣を移してきました。
更にハワード家は自軍に弱い箇所を作りユースティン帝国軍に援軍を出させます。
もう少しで勝てると思わせたようですね。
ユースティン帝国軍が本陣を薄くしたのを見たワルターは総攻撃を指示します。
ステラの元にワルターがやって来ました。
ステラが新極致魔法を使うと言っているので止めに来ました。
最高機密扱いなので使うなと言ってきますね。
ステラは敵に与える衝撃は大きい方が良いので使った方が良いと答えます。
遅かれ早かれ他国にバレるので使うべきだと続けます。
ワルターは折れました。
ステラの氷光鷹とワルターの氷雪狼が炸裂しました。
ワルターはステラに突撃を禁じてから敵陣に突撃していきます。

ステラが周囲の警戒を続けていると少女と青年騎士が攻めてきました。
二人の攻撃はステラが魔法によって阻まれます。
ステラが名乗ると名乗り返してきます。
少女はヤナ・ユースティンと名乗り、青年はフス・サックスという名と教えてくれました。
名乗りを終えると二人を目掛けて攻撃が飛んできました。
襲撃者はユースティンの血は手に入ってと言っていますね。
ステラは襲撃者の狙いがヤナ・ユースティンだと見抜き二人を逃がす事にします。
襲撃者が魔道兵を出してきました。
ステラは氷光鷹で対抗する事にしますよ。
襲撃者はそれでは魔道兵に勝てないと踏んだようですがステラが奥の手を使います。
新秘伝の蒼楯と蒼剣を使って物理攻撃を追加したようです。
予想外の抵抗を示すステラに興味が出てきたようで襲撃者が新使徒イーディスだと名乗りました。
イーディスが小瓶を取り出し地面に叩きつけます。
中に封じられていた骨の竜が出てきました!!
イーディスは絶対の自信があったようですがステラが蒼楯によって骨の竜の攻撃を防ぐと同時に攻撃しました。
骨の竜を傷付けられてイーディスが激高していますね?
悪い貴族は死んでしまえと喚いています。
ステラは何とか骨竜の攻撃を防いでいる状態です。
フラフラなんですが倒れないで抵抗姿勢を見せています。
アレン様を助けに行くんだから死ねないとステラが叫びます。
イーディスは諦めの悪いステラにイライラきているようです。
それ以上ステラには攻撃を防ぐ手段は無いので絶体絶命です。
そこに勇者アリスが現れました。

アリスは骨竜を可哀想と言って上空に投げ飛ばしました。
ステラは唖然としています。
アリスは自分を世界を守る剣と言っています。
アリスが剣を抜いて上空に居る骨竜を一閃しました。
骨竜は両断されてしまい砂になって消えました。
アリスがイーディスを挑発してきますね。
他に手があるなら早く出す面倒。
激昂したイーディスは使者を蘇らせる魔法を使いました。
天才魔法士「炎魔」の作り出した禁忌魔法の一つ「故骨亡夢」を使いました。
今回の戦場は古戦場だったのでかつての戦争で死んだ兵士の死体が地面から沸きだしてきました。
イーディスが聖女の目的を語っています。
かつての大英雄「聖女」が扱っていた大魔法「蘇生」を完全に復元する事が目的だと言ってるね。
死んだ者を生き返らせる事ができるみたいです。
ステラは驚愕しています。
アリスは、だいたい理解したと、無感動に言ってますね。
アリスは永遠の生は実現しない。
人だろうとエルフだろうとドワーフだろうとイーディスみたいな半分狼だとうと平等に死ぬと告げます。
イーディスは狼と人のハーフみたいだな。
アリスが宣言します。
「私は-神亡き後の世界を託された『アルヴァーン』の名において、貴方達を止める」
アリスは聖女を信奉しているイーディス達を敵と認定したようですね。
「千雷」という魔法で地面から沸いてきた死者たちを一掃しました。
イーディスは逃げてしまったようです、アリス逃げ足だけは一人前とか面倒くさい、と言っています。
アリスはこれで終わりと考えていたようですがステラが魔法を発動しようとしていました。
不思議に思って理由を問うとステラはこの地の浄化すると答えました。
自分も大変だったのに戦闘終了直後に他人を思いやれるステラに好感を抱きます。
貴方は紅い泣き虫毛虫よりもよっぽどあの人に相応しい。
その呪われた胸がなければ同志に成れたのに残念、もいでおく?と言ってきます。
ステラは慌てて胸をガードして「も、もぎませんっ!」と答えています。
アリスはステラを助ける事にしました。
ステラの魔法を増幅してあげたようですね。
ステラが「清浄雪光」と言う魔法を全力で発動しました。
白蒼の雪が空から戦場となったロストレイの地に降り注ぎます。
ステラの姿を見ていた味方の将兵と潰走しつつあった敵軍が彼女を囲むように集まり手を合わせて呟きだします。
「聖女様だ」「奇跡だ」「嗚呼・・・俺達は何てことを・・・」「導き手だ・・・」
アリスが「狼聖女、おめでとう、今日から、有名人」と言ってきます。
ステラは有名になんかなりたくありません、なりたいのは、と言うとアリスに誘導されます。
あの人のお嫁さん?と問われてステラは勿論そうです、と答えそうになり慌てています。
ステラは心の奥底に秘めていた願望を口にしてしまい赤面していますよ。
アリスが「紅い弱虫毛虫は泣き過ぎて迷子になったらしい、私が止める、手伝って」と言ってきます。
ステラは「はい」と答えました。
アリスにも託され受け継いできた古い古い約束があるそうです。
人同士の争いに介入しないけど、王都から東都に向かうと言っています。
ステラはアリスに同行する事にするようです。
夕食になったら起こしてと言い残してアリスはステラの胸で寝始めました。

グリフォンに乗ったカレンが目的地だったゾルンホーヘン辺境伯の屋敷に到着しました。
強行軍だったのでカレンは意識を失っています。
カレンを助けたのはレティシア・ルブフェーラさんでした。
レティシアはカレンが乗って来たグリフォンが流星が騎乗していたルーチェの子孫だと気付いて保護してくれました。
カレンは綺麗なベッドの上で目を覚まします。
パジャマに着替えさせられているので焦ります。
小さなノックのあとエルフの女性が入ってきました。
彼女からメイドが着替えさせたグリフォンも休ませていると教えられます。
エルフの男性が入って来てレティ様、そろそろお時間ですと言っています。
何処かに行く予定があるようですね?
カレンはレティに持ってきた黒布を見せて「古き誓約」を果たして欲しとお願いします。
黒布を見たレティの態度が一変しました。
私のアレンがやっと帰って来てくれたと言って泣き出します。
泣き止んだレティが自分が流星旅団の副団長をしていたと教えてくれました。
レティは古き誓約を果たすつもりです。
カレンを従えて西部の方針を決定する会議が行われているルブフェーラ公爵家の屋敷に向かいます。
レティがレティシア・ルブフェーラだと名乗ると会議室に入れて貰えました。
会議室では西方は動かないと決まろうとしていました。
レティシアがカレンが持ってきた黒布を見せて古き誓約を果たす時がきたと教えると会議室の様子が一変しました。
反乱に対して静観すると決まりかけていたんですが誓約を果たすと決まりました。
会議に参加していたジョン王太子が慌てています。
ルブフェーラ公爵が古き誓約を果たす理由を語ります。
魔王戦争最終盤に西方の民は戦功を焦るあまり、聖霊騎士団、オルグレンと共に抜け駆けして敗走する事になりました。
全滅の危機を救ってくれたのがリンスター、ハワード、狼族の大英雄「流星」です。
流星は別れる時に自分のローブの裾を破りレティシアに伝言を託しました。
「僕の全ては獣人族へ」
戦後、オルグレン公爵とルブフェーラ公爵は誓いを建てました。
オルグレンは東都大樹近辺における獣人族の広範な自治を認める。
ルブフェーラは最後に託された黒布を持ってきた者の望みを全力で叶える。
カレンは一人の狼族(アレン)の救出を願いました。
東都の反乱においてアレンがかつての流星と同じ行為を行ったと分かると集まっている人たちは誓約を果たすと決めました。
集まっている人たちは長命種のようでカレンは御伽噺の登場人物を直に見る事になり感激しているね。
会議には王立学校の学校長も来ていてカレンを驚かせています。
学校長が侯爵家の出だと分かりました。
教授の研究室のメンバーも来ていてカレンの護衛につくと言っています。
彼らはアレンを信奉しているので断る事はできないんだと学校長に言われました。
王太子は反対のようですが王女殿下は賛成してくれます。
シェリル・ウェインライトは恩を忘れないと言っています。
カレンは彼女もアレンの王立学校の同級生だと思い出しました。
シェリルは王族が一人も参陣せぬわけには参りません、私も東方に向かうと言っています。
カレンはレティシアに連れられて臨時軍事演習場にやってきました。
そこには誓約に従い参戦する兵士が集まっていました。
流星への借りを返す機会を得られたと歓声を上げています。
ルブフェーラと魔王軍との間で発行信号がやり取りされました。
ルブフェーラ側から流星との誓約を果たしに行く、攻めたければ御随意に、とのメッセージを送ります。
魔王軍側から、快事なり、後日、詳細を必ず報されたし、無事、誓約を果たされん事を、と返信が返ってきました。
魔王軍はルブフェーラが留守の間は動かないようですね。
流星は魔王軍でも認められている存在のようですね。
魔王軍が動かないと予想できないとはオルグレン公爵家は平和ボケしてたね。
三大侯爵家による反撃が始まります。
カレンは兄さん待っていてください、今度は私が、私達が貴方を必ず救ってみせますっ、と決意しています。

成分表
成分含有量(5:多い、1:少ない)
美少女5
魔法5
剣技5
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教師1
ラッキースケベ2


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