ラノベの感想) 俺は星間国家の悪徳領主! 7 (オーバーラップ文庫)


概略:
宇宙に進出するだけの技術を持たない未開の惑星に存在するアール王国が出現した魔王に滅ぼされようとしています。
追い詰められた王国は魔王を倒せる勇者を召喚する事にしました。
案内人の仕業でその召喚魔術にリアムが巻き込まれてしまいます。
アール王国に転移させられ勇者と共に魔王を討伐を頼まれます。
リアムが不在となったバンフィールド領は分裂の危機に瀕する事になります。
案内人がティアとマリーの欲望を増幅したので二人が暴走して決起する事になります。
二人が勝手な行動を取っているので隙が生じてバンフィールド領の当主交代を狙うクリフが息子のアイザックを送り込んできました。
高潔なリアムの統治下で不正が働けず不満を募らせていた役人が情報を流した結果です。
クレオ派からもリアムに反感を抱いている貴族が脱退して海賊と組んでバンフィールド領で海賊行為を企みます。
リアムは数日位領地を離れても問題と思ってたんですが存亡の危機に瀕する事になります。
クラウスがバンフィールド領を守る為に奔走する事になっています。

レーベルオーバーラップ文庫
発行日2023/5/25
著者三嶋与夢
イラスト高峰ナダレ
ISBN
雰囲気追及、召喚、勇者、出会い、暴走、派閥争い、裏切り者、事件、勝利、ペット、信仰、制裁、降格


酷い母親に絶望した女子高生が夜の公園で項垂れています。
安久井 香菜美(あくい かなみ)という女の子で複雑な家庭環境にあります。
香菜美がお父さんと呼んでいる人物は本当の父親ではありません。
母親が不倫をしていた相手が彼女の父親のようですね?
その男性の事はパパと呼んでいます。
両親が離婚する時に香菜美はパパの方が良いと言ってしまいました。
幼かった香菜美はそれを何とも思っていませんでした。
パパが香菜美と母親を捨てました。
香菜美と母親はボロアパートで極貧生活を強いられる事になっています。
香菜美はお父さんが自分を大切にしてくれていたと理解して彼を絶望させる発言をしてしまった事を悔いています。
お父さんは既に亡くなっていて香菜美は謝罪する事もできません。
項垂れている香菜美の足元が光り彼女は異世界に転送されてしまいます。

バンフィールド家の領地で世界樹が発見されました。
エリクサーが取れる貴重な木で帝国内にも少数しか存在しない貴重な木です。
世界樹は人間には管理できません。
エルフ、ゴブリン、オーク等の亜人が管理能力を持っていました。
それぞれが代表者を送り込んで世界樹の管理をさせて欲しいと交渉してきました。
エルフの女王アンシュリーはリアムが美しい自分を見て靡くと確信していたようですね。
しかしリアムは彼女の容姿に特別の価値を見出しません。
管理を任せるかは考えておくと答えて交渉を終わらせました。
続いてゴブリンとオークの代表が交渉にやってきました。
彼らは醜い容姿をしているんですがリアムは悪徳領主は彼らを重用すべきだと考えて管理を任せる事にしました。
リアムとしてはエリクサーは買えるので他の貴族への自慢のネタとして世界樹を所持したいと考えていました。
元気に育てろよと二人に命じています。
管理を任せられると確信していたアンシュリーは激怒しています。
エルフは見た目に反して意地汚い存在でした。
これまでもエリクサーを搾り取り何本もの世界樹を枯らしています。
リアムは良い選択をしたね。
彼女達は管理を任せられたらエリクサーを搾り取ろうと考えていました。
リアムに選ばれなかった事で彼への悪意を持ちます。
そこに案内人がやってきました。
エルフはこれまでも後ろ暗い行為を繰り返していたので高純度な悪意を纏っていました。
案内人がそれを吸収して復活を遂げました。
案内人に負の感情を吸い取られたアンシュリーはエリクサーへの執着心を失います。
どこか手ごろな星に定住しようと言い出しています。
良い女王になったようですね。

力を得た案内人はリアムを陥れる作戦を練ります。
直接彼を攻撃するのは危険なので彼を領地から離してみる事にします。
転移魔法を使おうとしている国があったのでリアムを巻き込む事にしました。

休憩室で天城に膝枕して貰って休んでいるとロゼッタがリアムの仕事を手伝いたいと言ってきます。
人間を信じていないリアムは彼女に権力を持たせるのを拒みます。
お前にやらせる仕事は無いと厳しい口調で否定しました。
可哀想なロゼッタは泣きながら部屋を出て行きます。
それを見ていたブライアンと天城がリアムを責めてきます。
二人はリアムが後継者を定めていない事を危惧しています。
ロゼッタは正妻候補なので彼女と早く子供を作って欲しいと思っています。
追及を逃れられず困っているリアムの足元に転移魔法陣が出現しました。
教育カプセルで知識を得ているリアムは転移の魔法陣だと理解します。
杜撰すぎるなとの感想を持ちますね。
転移先が同じ世界の遠くの惑星だと分かったみたいだね。
ブライアンと天城の追及から逃れるチャンスを得られたと考えます。
リアムなら転移を逃れる事ができたようですが転移される事を選びました。
天城が驚いたようです。
リアムは数日のバカンス気分だったようです。
自分が居なくても数日なら領地は問題無くまわると思っていました。
甘かったぞ。

リアムが行方不明になった事でバンフィールド領は大混乱に陥ります。
筆頭騎士が居ないのが仇となります。
本来なら実力者のティアとマリーが領内を纏めるべきなんですが二人はお互いの排除を目論みました。
お互いに対して大きな負の感情を持っているので案内人の目に留まります。
案内人は自分の分身を作りティアとマリーに付けました。
案内人はティアとマリーに己の欲望に正直になれと命じます。
二人の欲望を知った案内人はドン引きしていますね。
二人は保管されているリアムの遺伝子を盗み出して自分との子供を作ろうと画策しました。
マリーはロゼッタも連れ出す事にしました。
案内人の分身体が手助けしなくてもティアとマリーがどんどん暴走していきます。
分身体は自分達がやる事ない、一緒にいる必要ってあるのか?と黄昏ます。

ティアとマリーは配下連れて第二惑星と第三惑星に拠点を構えます。
他にも自分たちに協力してくれる艦隊を集めようとしていました。
応じる艦隊が意外に少ないようですね。
リアムにしか忠誠を示さない艦隊も多いようです。

リアムが善政を敷いているので悪事を働けなくなり苦々しく思っている役人が残っていました。
彼らはリアムの不在を他家やリアムの父親クリフに流します。
クリフは息子のアイザックを後継者としてバンフィールド領に送り込んできました。
バンフィールド家の支援を受けているノーデン男爵がアインザックを迎え入れています。
リアムは会った事もない弟です。
アイザックの護衛としてクリフは自分の護衛をしていたキースという騎士を送り込みます。
嘗てのバンフィールド家の筆頭騎士です。
幼いリアムを見捨ててクリフに付いて首都星に逃げた人です。
彼らはリアムの屋敷に乗り込んできて好き勝手に贅沢な暮らしを始めます。

ティアとマリーが己の欲望に忠実に動いているバンフィールド家を守っていたのはクラウスでした。
クラウスはリアムが帰ってくるのを信じて現状維持に努めています。
上手く立ち回れば地位向上が狙えたみたいですが自分の権限が及ぶ範囲の仕事を全うする事にしました。
これがリアムの高評価に繋がります。

問題児のチェンシーはリアムを殺す為には腕を上げる必要があります。
練習相手として風華と凛鳳をターゲットにしました。
リアムにメイド修行を命じられて不満が募っている二人は挑んでくるチェンシーで憂さ晴らしする事にします。
簡単に殺せるようですが殺さずに相手をしていました。
三人はリアムが帰ってきても戦い続ける事になります。

風華と凛鳳が相手をしてくれないので寂しいエレンはリアムの匂いがする場所を求めます。
アヴィドの元までやってきました。
マシンハートと融合して命を持ったアヴィドは自分の意思で動けます。
コックピットを開けてあげてエレンを招き入れ寝かしつけました。
そこにリアムの力を奪おうと考えた案内人が錬金箱を求めてやって来ました。
アヴィドが動き出して案内人に襲い掛かります。
驚きだね案内人は握り潰そうしてきたアヴィドの両腕を受け止めています。
案内人はアヴィドごときでは自分を殺せないぞと凄んでコックピットを強引に開けてきました。
眠っているエレンはリアムの夢を見ているのかな?彼女からリアムに向ける感謝の気持ちが発射されて案内人に突き刺さります。
エルフから負の感情を吸い込み絶好調だった案内人はシルクハットだけの状態まで弱らされてしまいます。
逃げ出しました。
アヴィドは修理と自己強化を始めます。

リアムが転移した時に一緒に香菜美も転移してきました。
二人を呼び出したのは宇宙に進出する技術を持っていない未開の惑星にある王国でした。
アール王国とよばれる国で香菜美と同世代のエノラって女の子が女王をしています。
魔王が現れて亜人を率いて攻めてきた。
自分達だけでは太刀打ちできないので勇者を召喚しました。
どうか国を救う為に魔王を倒してくださいとお願いされます。
香菜美はエノラ達が置かれている状況に同情的で強力する気になっています。
リアムは相手が未開惑星の国だと理解しているのでヤル気がありません。
数日間バカンスを楽しもうと考えていました。
リアムの影に潜んでいる暗部が一緒に転移してきました。
女性だったのでクナイという呼び名を付けます。
クナイに現地の情報を調査させます。
結果は予想通りで酷い状況だと分かりました。
敵が大したことない事も判明します。
自分も統治者であるリアムの目にはエノラは統治者として失格と映っています。
駄目な相手なので真面に話を聞く価値を感じていません。
リアムの冷たい態度に香菜美が反感を持っています。
リアムの方は香菜美が前世で自分を拒否した血の繋がらない娘と同じ名前なので気になるようです。
リアムが語る前世の記憶と香菜美の話から考えて彼女はリアムの血の繋がらない娘のようですね。
本人たちは最後までそれに気付けませんが。
リアムは香菜美が人を信じすぎるのが許せないようですね。
エノラは歓待してくれるが魔王を倒したらお前は邪魔者になるぞと警告しています。
人を信じすぎる香菜美はお父さんの影響を受けすぎていると考え彼を馬鹿者と否定します。
香菜美は尊敬しているお父さんを否定されて激怒しています。
彼女の家庭環境が複雑な事を知らされます。
母親が不倫していて香菜美は不倫相手が自分の本当の父親だと教えられました。
パパと呼んで幼い香菜美は懐いていたそうです。
しかしパパは香菜美を母親を愛していませんでした。
母親はお父さんと離婚してパパと一緒に成ろうと考えていたようですが捨てられました。
リアムの腕輪には色々な機材が収納されていました。
ドローンが収納されていて救難信号を発信しておきました。
これで数日で迎えが来るだろうと考えています。
実際には装置の出力では信号が届かなかったようですよ。
リアムを影から助けている前世で飼っていた犬の霊が信号の出力を上げています。

復活した魔王は亜人を配下にして王国に攻め込んできました。
亜人軍には狼族が含まれていました。
族長の娘にチノという女の子が居ました。
彼女は特別な存在で巫女になる予定です。
初陣を飾ることを楽しみにしていました。
表面的には強気なんですがビビリな性格をしています。

リアムの屋敷で傍若無人な振る舞いをしているアイザック配下の騎士が立山を壊してしまいました。
ブライアンが完全に破壊される前に回収しています。
騎士を相手に勇気ある行動ですよね。
リアムの屋敷で仕えているメイドや使用人は真っ青になって恐怖していました。
アイザック達はどれほど不味い事をしてしまったのか分かっていません。
まあ帝国はメイドロボを忌避する文化なので仕方ないか。

バンフィールド領が分裂状態だって情報はカルヴァン派にも伝わりました。
クレオ派に対して劣勢なので攻撃のチャンスでした。
案内人の存在を知らないカルヴァンはこうも簡単に分裂するのは罠ではないか?と考えます。
失敗ができない状況の彼は静観する事にしました。

亜人軍が攻めてきたのでリアムが勝手に迎撃に出ます。
城門を開けて出て行ってしまいますよ。
エノラ達は城内に攻め込まれると顔を青くしていました。
相手がね弱すぎたね。
リアムの振るう刀の剣圧だけで肉辺に変えられています。
チノが出てきて名乗りを上げてきました。
勇気ある行動なんですがビビりまくっているので呂律が廻っていません。
彼女の姿を見たリアムが歓喜しています。
近付いて行きお前は犬族なのか?と問いかけます。
チノは違う狼族だと言い返すんですが呂律が廻ってないのでリアムは聞き取れません。
彼女の父親が機転を利かせて自分たちは犬族だと答えています。
本当は狼族なので犬呼ばわりはプライドが傷つくんですけどね。
リアムには勝てないと分かっているのでプライドを捨てています。
犬族だと聞いてリアムが喜んでいます。
父親は交渉を纏められると考えてチノをリアムに献上すると言い出しました。
リアムは驚いていいの?と聞き返しています。
問題無いと言われたのでリアムはチノをペットとして連れ帰ろうと決めました。

失踪する前にリアムは第七兵器工場に超弩級戦艦を発注してありました。
完成したのでニアスが届けに向かっています。
贅沢に希少な金属を使って建造されているので性能が飛びぬけています。
航行データを採取しているニアスが床を転がり大喜びしていますよ・・・お母さんは嬉しいと歓喜しています。
超弩級戦艦がリアムの救難信号を捕捉しました。
迎えに行く事になります。

滞在も飽きてきたので数名の亜人を連れて魔王を倒しに行く事にします。
対峙した魔王ゴリウスはエネルギー体で物理攻撃も魔法攻撃も効きませんでした。
リアムがどうやって倒そうかと悩んでいると空からアヴィドが降ってきました。
乗っていたエレンがリアムの愛刀を投げ渡してきました。
愛刀を見たゴリウスが斬られると確信します。
愛刀は聖なる光を放っているように見えています。
ゴリウスはリアムの事を神聖な何かと考えています。
逃げようと考えて上昇しました。
そこにはアヴィドが待ち構えていてゴリウスを復活できないほどに破壊しました。
エレンがブライアンと天城とニアスが一緒に来ていると教えてくれます。
リアムはティアとマリーが居ない事を不審に感じています。

魔王を倒したので王城に凱旋する事にします。
王城ではリアムを守るロイヤルガードが出迎えの準備を整えていました。
リアムが玉座に座り傍若無人な態度を取っていました。
エノラ達では言い返す事ができません。
そこに天城がやってきてリアムを叱っています。
恐ろしい存在であるリアムを叱る事ができる天城を見てエノラは天城への信仰心を持ってしまいます。
未熟な召喚術でリアムを召喚したアール王国の魔法使いをバンフィールド家の魔法使いが問い詰めています。
彼らは稚拙な魔法陣で転移を防ぐ防壁を突破できたのか知りたがっています。
まあ案内人がした事なので原因を特定する事はできないよねー。
リアムは転移を回避できたのにしなかった負い目があるのでバンフィールド家の魔法使いを攻めません。
領地が二つに分裂していると聞いて急いで戻る事にします。

香菜美を元の世界に送り返す事にします。
アール王国の魔法使いは一方通行で送り返す事はできないと言ってましたが知識不足なだけでした。
バンフィールド家の魔法使いには香菜美を元の世界に戻す事が可能でした。
元の世界に戻っても香菜美には居場所が無いそうです。
この世界に残ってエノラを助けたいと言っています。
リアムは心の弱いエノラでは香菜美を守れないと教えます。
問題だった魔王が滅びたので香菜美の力は危険視される。
エノラの周囲は香菜美を暗殺しようと企むだろう、そしてエノラは逆らえない。
リアムは香菜美の頭を撫でて助言を送ります。
自分の人生の責任を取れるのは自分だけだと教えます。
香菜美がやり直せるだけの餞別をおくります
魔王城でパクった宝石が入った小袋をお土産に持たせてあげます。
香菜美はバンフィールド家の魔法使いにより元の世界に戻されました。

リアムに頭を撫でられた香菜美は懐かしさを感じています。
お父さんに撫でられたようだと感じています。
やっぱり香菜美はリアムの前世での血の繋がらない娘だよ。
香菜美と暮した事でリアムの子供に対する気持ちに変化が生まれました。
裏切った妻と不倫相手は許せんが香菜美は幸せに暮らしていると良いなと思うようになっています。
香菜美への忌避感が薄れたので子供を作るかも知れないな。
香菜美は旅立った翌日に戻ってきました。
一週間ほどアール王国で過ごしたんですが時間の流れる速さが違うのか?
使われたのが送り届ける時間を選べる魔法だったのか?
アパートに戻ると母親は香菜美を探そうともしないで飲んだくれて寝ていました。
リアムの助言にしたがい行動を起こします。
祖父母の家に行って窮状を訴える事にしました。
祖父母は香菜美を引き取ってくれて母親とは縁切りしたようです。
香菜美は勉強して人生を切り開こうと努力を始めています。
リアムから貰った宝石を売る事はできませんでした。
時間の経過とともにエノラとの思い出は薄れていきますがリアムとの記憶は残っています。

途中で海賊行為を働いている艦隊を発見しました。
クレオ派に入ったけどリアムに不満を持つ貴族やカルヴァンの息が掛かっている貴族が海賊と一緒に海賊行為を働こうとしています。
そこにリアムが率いるバンフィールド艦隊が現れます。
リアムは殲滅を命じました。
貴族は降伏して許しを請うてきますがリアムは認めません。
栄えある帝国貴族が海賊行為をする筈ないだろあれは偽物だと言い張り殲滅しました。

ティアとマリーが集めた艦隊を率いて決戦に挑みます。
集めた艦隊は戦場までは同行してくれますが戦闘開始を命じても動いてくれません。
仕方ないので二人は配下を率いて機動機士で戦う事にしました。
マリー達が使っているテウメッサの方がティア達が使っているネヴァンよりも高性能です。
そのままでは負けてしまうのでティアはオプションパーツを装備させました。
機動力を向上させる使い捨ての高額なオプションです。
ティアの機体に搭載されたオプションは更に指揮能力を高める機能も付いていました。
ブリュンヒルドと呼ばれています。
最初はティアの配下が優勢でした。
機動力が向上したので敵を追いかけまわしています。
時間の経過と共にマリーの配下が優勢になります。
動きはテウメッサよりも高速になったんですが直線的なので対応されてしまいます。
ティアとマリーが一騎打ちをする事になりました。
相手を殺すって負の感情を燃料にして死闘を行っています。
この段階でも案内人の分身体が二人に付いていました。
もっと力が必要だと考えた二人は案内人の分身体が持っていた負のエネルギーを吸収してしまいます。
搾り取られ過ぎて分身体は消滅しました。
決着がつく前にアヴィドに乗ったリアムが現れ二人を叱ります。
お前たちにはガッカリだと言っています。
消沈した二人は戦闘を止めます。

本星に戻ったリアムは後始末を始めます。
謁見の間に配下を集めて裏切り者の炙り出しを始めます。
状況が理解できないバカなアイザックはリアムに向かってさっさと爵位を渡せと迫ります。
自分はカルヴァンの後ろ盾を得ているんだと凄みます。
リアムが書面で取り決めを行っているのか問うと不安そうにしています。
リアムは余りの馬鹿さに呆れています。
自分が戻ったので当主交代なんて不要だし、敵対しているカルヴァンの言う事を聞く必要が何処にあると突っぱねます。
リアムは皇太子なんでどうでも良いと思っているね、敬称をつけてねーよ、カルヴァンと呼び捨てです。
アイザックの騎士キースがメイドロボを使っているリアムは当主に不適格だと主張してきました。
リアムの家臣が同調する事を期待したようです。
メイドロボを誹謗するとリアムが激怒すると知っている家臣は同調しません。
メイドロボを誹謗したキースの事をリアムは斬りました。
リアムが立山が不在だと気付きました。
何があったと聞かれてクラウスがキース配下の騎士が立山に暴力を振るった事を教えます。
激怒したリアムは首謀者を切り刻みました。
アイザックは余りの恐ろしさに失禁しています。
ククリに頼んでキースと配下の騎士を拷問してから殺す事にします。
自分では一瞬で殺してしまうので立山が感じた恐ろしさを体験させられないのれククリに任せます。
アインザックを殺してもクリフは次の子供を作りそうなので殺しません。
痛めつけて逆らう心を挫いてから送り返す事にします。

裏切った役人は処刑する事にします。
意外と多くの裏切り者が居たので領内で一斉に大掃除を行う事にしました。
リアムに叛意を持っている家臣が一掃される事になりました。
カルヴァン派が紛れ込ませていたスパイも処断される事になりました。
カルヴァンはやっぱり罠だったか静観していて良かったと考えています。
しかし苦しい状況に追い込まれる事になってしまいます。
リアムに反抗したクレオ派への参加者がカルヴァン派を勝手に名乗り始めました。
裏切り者なので使えない貴族なんですがカルヴァンは抱え込むしか無くなりました。
対してクレオ派は不穏分子を一掃できました。

結局リアムを破滅させられなかった案内人がバンフィールド領の本星に戻ってきました。
地面から案内人を焼く感謝の気持ちが流れ込んできました。
宇宙空間まで逃げると世界樹が発見された星から世界樹の感謝の念が流れ込んできている事が分かりました。
本来世界樹は個人に感謝を示したりしないそうですがリアムに感謝を捧げています。
案内人はリアムが尊い存在になっていると知りました。

闘争を続けているチェンシーと風華、凛鳳の戦いに介入しました。
風華と凛鳳はチェンシーを殺さずに痛めつけるだけにしていたのが災いしました。
負ける度にチェンシーは体を改造していき強さを増してきました。
最終的に意識を封入した核だけになり液体金属の身体になっていました。
そこまでしてやっと風華と凛鳳の放つ一閃を避けられるようになりました。
チェンシーを殺せなくなり困っている二人の前にリアムが現れます。
風華と凛鳳の一閃を避けられるようになったチェンシーはリアムを殺せると考えて嬉々として飛び掛かってきました。
リアムは機械の身体になってしまったチェンシーにガッカリしています。
切り刻んで核を取り出しました。
配下に命じてチェンシーの肉体を再生させるように命じます。
チェンシーを仕留められなかった風華と凛鳳にはお説教をしています。
たるんでるな修行のやり直しだと言っています。

リアムの存命をしり逃げ出したノーデン男爵は自分の屋敷に逃げ帰り逃亡の準備を始めます。
妻を連れて逃げようとしているところに彼を殺そうと考えた兵士たちがやって来ました。
兵士たちは問答無用で男爵と妻を撃ち殺します。
領主殺しは重罪なので彼らは自分達が処刑されるのを覚悟しています。
話を聞いてティアがやって来ました。
ティアはノーデンを殺した兵士達に新しい身分を与えて他の惑星に移住させる事にします。
新しい領主が派遣されるまでティアが管理する事にします。

リアムは自分が居なくてもティアとマリーが領地を治めてくれると期待していました。
その期待を裏切り蜂起した二人を罰する事にします。
理由を問うと余りにも酷すぎる理由が語られます。
二人ともリアムの子供が欲しかったそうですよ。
混乱を利用してリアムの遺伝子を盗み出してリアムの子供を孕もうとしたそうです。
理由を聞いてリアムはドン引きしています。
二人は数十年献身的に仕えてくれてるんですがバンフィールド家では騎士の資格を剥奪する事にします。
メイドにしてセリーナに常識を教えさせる事にしました。
代わりに領地を良くまとめていたクラウスを筆頭機士に任命しました。
ティアとマリーが闇討ちを狙ってそうなのでクラウスを暗殺したら斬り捨てるぞと脅しておきます。
最後に普通に仕事をしてくれていれば二人のどちらかを筆頭機士にしたのにと言い残します。
ティアとマリーは崩れ落ちました。

ククリがリアムが転移させられるという失態を犯したクナイを殺そうとしていました。
リアムは転移を避けられたのに逃げなかったので処刑を止めています。
ククリはリアムが名を与えた事を知り驚いています。

領内が落ち着いたのでリアムを領民への復讐を行う事にします。
子作りデモで辱められた事への復讐です。
必用も無いのに福祉政策を充実させる為と言って増税に踏み切ります。
内容は役人に丸投げします。
粛清が終わった直後なので役人はリアムが自分たちを試していると邪推します。
役人が頑張って福祉内容を決めます。
リアムはもっと分かり易くしろと命じました。

無意味な増税を行うと知りシエルが非難してきました。
彼女にはリアムに反抗するという鋼の心があります。
ロゼッタに期待を裏切られたのでリアムはシエルを可愛がっています。
揶揄って楽しむ事にしています。
ククリはリアムに反抗的なシエルを殺したそうですがリアムに止められ断念しています。

ブライアンと天城がリアム不在時の指揮系統を決めるように要求してきました。
リアムはロゼッタの親衛隊を作ることにします。
子作りデモで役に立たなかったユリーシアに親衛隊作りを任せる事にします。
リアムに渡された資金が予想外に高額だったのでユリーシアは困っています。
夫人の親衛隊としては多すぎる艦隊が作れてしまいます。
ユリーシアは一隻を豪華にする事で標準的な数に抑え込む事にしました。
計画書ができたのでロゼッタに確認してもらう事にします。
知識の無いロゼッタはシエルに相談する事にします。
シエルはリアムが暴走した時にロゼッタに止めて貰おうと考え色々と助言しました。
リアムに内緒で彼を止める為の戦力を得られると喜んでいます。
シエルの行動はククリに監視されているのでリアムに筒抜けです。
ククリはシエルを危険視して殺したいようですがリアムは企みが筒抜けだと気付いていないシエルが可愛くて仕方ありません。
シエルは放置しますが彼女の考えを実行させるのは悔しいのでロゼッタに自分で考えて活動しろと命じます。
ロゼッタは自分とは関係ない理由で貧困に喘いでいる人を艦隊要員として雇い入れる事にします。
困った人を救済する事を親衛隊の活動目的に定めました。

未開惑星から連れてきたチノはメイドとして働かせる事にします。
ティアとマリーと一緒にセリーナに預けます。
チノは未開地で育ったので宮廷マナーなど知りません。
リアムにはチノを矯正するつもりはありません。
セリーナがティアとマリーの教育に困っています。
二人にリアムが何故二人を遠ざけたのか説明しても理解できていません。
勝手に遺伝子を使って子供を作ろとした女をどう思うと質問すると二人は揃って気持ち悪いと答えます。
しかし自分たちが同じ行為をしていたって事に気付いていません。

アール王国で天城が信仰されています。
リアムを𠮟りつける姿に感動したエノラが天城の銅像を建てて祈りを捧げさせています。
祈りを捧げる時には男性も女性もメイド服を着用する事になっています。

犬族の族長はリアムの銅像を建てて自分たちはリアムの配下になったと喧伝して亜人族の中で優位性を確保しています。
生贄に捧げたチノには自分だけを恨んで欲しいと考えています。
チノが辛い目に遭っている事を想定していますが実際は楽しく暮らしています。

数カ月後首都星に戻ったリアムは増税結果の報告を受けました。
膝から崩れ落ちる事になっています。
領民は増税を聞いてもリアムに感謝していました。
リアムは領民に知識が無いので迫害されていると理解できないと考えます。
天城に命じて教育期間を現在の9年から12年に延ばし教育内容も見直せと命じました。
折角増税したのに嘆き苦しんでくれないと意味ないからね。
リアムは悪徳領主への道は険しいと感じています。

>>
特別編 量産型メイドロボ・玉城
>>
破壊された立山がメーカー修理から戻って一ヵ月が経過しました。
過保護なリアムは毎日立山の元にやってきて調子はどうだ?と心配しています。
天城が何度も通常業務に戻っているので問題無いと説明するんですがリアムが聞き入れません。
天城はリアムの意見を取り入れ立山の業務を減らす事にします。
それを聞いたリアムはティアとマリーに業務を割り振る許可を与えました。
人間の業務を減らす為に存在するメイドロボの業務を減らす為に人間に押し付ける。
いいネタが手に入ったと玉城が喜んでいます。
天城の姿を見ていた玉城がリアムに構って貰えなくて嫉妬していると指摘します。
はっとしたリアムが天城に謝罪してきました。
天城が一瞬返答に躊躇したのでメイドたちが集まるチャットルームで塩見が照れていると盛り上がっています。
塩見は玉城が呼び出されて天城から長いお説教を受けると期待していました。
しかし天城は大き過ぎる独り言はリアムに対して失礼ですよと叱っただけでした。
塩見の方は天城に呼び出される事になります。
立山の業務を見直すのでついでに余裕のありそうな塩見の業務も見直すと言っています。
玉城はそれもいいネタになると喜んでいます。
塩見は何をしても天城にお説教を受ける運命にあるようです。

成分表
成分含有量(5:多い、1:少ない)
美女5
恋愛3
ラッキースケベ2
統治5
戦闘5
経営5
悪徳5
善行5
変態5


AmazonLink: 俺は星間国家の悪徳領主!7 (オーバーラップ文庫)

コメント

人気の投稿「過去1年間」

ラノベの感想) 最弱無敗の神装機竜《バハムート》第20巻 (GA文庫)

ラノベの感想) 幼女戦記 第14巻 Dum spiro,spero ‐下‐

ラノベの感想) 俺を好きなのはお前だけかよ 第17巻 (電撃文庫)

ラノベの感想) オーバーロード 第16巻 半森妖精の神人 [下]

ラノベの感想) ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 第5巻 サード・スクワッド・ジャム ビトレイヤーズ・チョイス<下>(電撃文庫)

ラノベの感想) 幼女戦記 第13巻 Dum spiro,spero ‐上‐

ラノベの感想) オーバーロード 第15巻 半森妖精の神人 [上]

ラノベの感想) キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦 16 (富士見ファンタジア文庫)

ラノベの感想) オーバーロード 第14巻 滅国の魔女

ラノベの感想) ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 第6巻 ワン・サマー・デイ (電撃文庫)