ラノベの感想) 百錬の覇王と聖約の戦乙女 第14巻 (HJ文庫)
概略:
勇斗はフェリシアに追及されてユグドラシルが沈む事を教えます。この話をリーファに立ち聞きされてしまいました。ユグドラシルを揺るがす大地震が発生して大きな被害を出しました。ユグドラシルが沈むと知っている面々は時間が無くなってきたと戦慄しています。地震の被害から民衆を守る為に勇斗は神殿を解放したのですが恨まれてしまいます。ハールバルスが勇斗の所為で大地震が起こったとの噂を流しました。ハールバルスの暗躍の所為で民衆が暴動を起こす事になります。
レーベル:HJ文庫
発行日:2017/11/1
著者:鷹山誠一
イラスト:ゆきさん
ISBN:978-4-7986-1562-2
雰囲気:フェリシアにバレた、神都グラズヘイムへ、大地震発生、リーファと挙式、勇斗神帝になる、リーファの死
.
ハールバルスの手から解放されたリーファはファグラヴェールと再会しました。
嬉しさの余りファグラヴェールはワンワン泣いています。
勇斗は彼女の実態が妹を溺愛する泣き虫だったと知り意外感を覚えています。
.
神都グラズヘイムに進軍する事を請け負った勇斗はその厳しさに困っています。
冬になってしまったので補給路に雪が積もり移動が困難となっています。
ユグドラシルがいつ沈むのか分からないので急いで神都グラズヘイムに到達してリーファと挙式する必要がありました。
リーファから神帝としての帝位を譲り受ける必要がありました。
焦る勇斗にフェリシアが話しかけてきます。
彼女は普段は安全策を好む勇斗が無理な行軍をしようとしている事を奇異に感じていました、彼女の追及が始まります。
フェリシアはリネーアだけに話し秘密にしいてる内容を教えてくれない場合おっぱいを使った奉仕を控えると言ってきます。
勇斗はフェリシアが自分に対して軽口を叩けるようになったのを見て話す気になりました。
フェリシアのおっぱい奉仕は絶品のようですよ、それを我慢する事は出来ないそうです。
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勇斗はユグドラシルが海に沈む事をフェリシアに教えました。
この話をリーファに立ち聞きされてしまいました。
彼女は、双紋の力を使い気配を隠していたようです。
勇斗はリーファに自分が3500年先の未来から来た事を説明します。
自分の世界にユグドラシルが存在していない事から海に沈む可能性が高い事を納得させました。
勇斗の話を聞いたリーファは彼が『黒きもの』の伝承に一致すると言っています。
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リーファから帝国では勇斗がこの世界を滅ぼす『黒きもの』だと思われていたと聞かされます。
勇斗は意外すぎる話しに驚いていました。
リーファは勇斗がユグドラシルで歩んできた軌跡が伝説と符合していると言っています。
彼女は勇斗が世界を滅ぼすとは思っていないそうです。
ユグドラシル崩壊の危機に神が遣わしてくれた存在だと思っていると伝えます。
.
勇斗はイングリットに頼んで海を渡る為の大型船を作らせている事を教えました。
リーファからユグドラシルの東に別の大陸があるとの話を聞けました。
これまでは予測を元に動いていたので確信が持てました。
勇斗は慣れ親しんだユグドラシルを捨てて新天地を目指す事を民に納得させる必要があります。
その為に神帝になる必要があると告げました。
リーファもその有効性を認めています。
.
族都ギムレーはお祭り騒ぎになっていました。
勇斗が討伐軍を撃破して神帝シグルドリーファと婚約を発表したので盛り上がっています。
酔ったヨルゲンがリネーアに絡んでいました。
リネーアに、懐妊はまだなのですかな?と聞いています。
リネーアは真っ赤になって、まだその兆候は無いと答えていました。
彼女と勇斗は離れてしまっているので行為が出来ていないので懐妊する筈は無いんだよね。
困っているリネーアの元にスカーヴィズがやって来ました。
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スカーヴィズは悪酔いしないのでリネーアは助かっています。
スカーヴィズは西の豹残党を追い返しました。
その後、角のハウグスポリと連携して蹄に攻め込み宗主を生け捕りにして降伏勧告を受け入れさせました。
大活躍だったのですが、すべて勇斗が討伐軍に勝ってくれたからだ、と言っています。
リネーアはスカーヴィズの態度から勇斗の偉大さを再確認していました。
リネーアは勇斗がリーファとの結婚式を神都グラズヘイムで行う事を伝えます。
スカーヴィズは随分と忙しないな、との感想を抱きます。
彼も慎重な勇斗が急ぎ過ぎていると奇妙に思ったようです。
リネーアはユグドラシルが沈む事を知っているのですがスカーヴィズには言えないので誤魔化しています。
彼に兵糧を神都グラズヘイムに運ぶ事を頼んでいます。
.
勇斗たちは特別製の馬車で神都グラズヘイムに向かう事にしました。
最初はリーファとファグラヴェールだけで乗る予定だったようですがリーファが一緒に居て欲しいと願い出ました。
少し前まで敵だった鋼の兵士に囲まれて移動するのが怖かったようです。
勇斗は一緒に乗って行く事にしました。
勇斗、フェリシア、リーファ、ファグラヴェール、美月が乗り込む事になりました。
移動中は暇になるので勇斗はトランプを持ち込んでいました。
この世界で作らせたものの様です。
大貧民をしているのですがフェリシアが勇斗の味方をするのでゲームにならないようです。
美月を同行させる事をリーファは心配しています。
リーファは美月のお腹を触らせて貰っています。
彼女は自分も勇斗の子供が欲しいと呟いていました。
.
神都グラズヘイムに到着した勇斗はその大きさに圧倒されていました。
神都グラズヘイムを囲む城壁の長さに驚いています。
勇斗たちを出迎えてくれたのはヤルル家の当主スヴェイグジルの孫娘イヤールクでした。
勇斗は出迎えに孫娘を出して来た事をに対して嫌味を言っています。
イヤールクは勇斗が女好きとの噂を聞いたので自分が出てくる事になったと返しています。
確かにフェリシア、ジークルーネ、美月が側に居るので女好きって噂も間違ってはいないね。
勇斗はフェリシアに命じてイヤールクに《グレイプニル》を掛けました。
イヤールクの中からハールバルスの意識体が出てきました。
.
封印しようと考えていたのですがフェリシアの《グレイプニル》を弾き返して逃走されてしまいました。
リーファはハールバルスは双紋を持つ自分を除けば帝国一の秘法使いだと言って慰めています。
リーファ達は勇斗がハールバルスの存在に気が付いた事を称賛しています。
勇斗はイヤールクの反応が人間らしくなかったから気付いたと説明しています。
彼がイヤールクに嫌味を言ったのはテストを兼ねていたようです。
.
勇斗は巨狼ヒルドールヴに乗って神都グラズヘイムに入る事にしました。
巨狼に乗っている勇斗の雄姿に民衆はどよめいていました。
リーファは懐かしさもあってかグラズヘイムとヴァラスキャールブ宮殿を自慢しています。
自分と結婚すればすべてが手に入るんだぞ、嬉しかろう?と問いかけてきます。
勇斗は別にと気の無い返事を返しました・・・リーファは愕然としていますね。
.
勇斗の感心はハールバルスに移っていました。
ユグドラシルから脱出するのでグラズヘイムは捨てる地です、興味を持てないのも頷けます。
リーファは《グレイプニル》で捕縛しようとしたのは良い考えだと認めます。
逃げられたのはフェリシアの呪力が小さかったのが問題だ自分ならば捕まえられると言っています。
問題はハールバルスを誘き出す方法でした。
リーファがハールバルスと同化していた時に『死にとうない』との声を聞きました。
そこから連想して勇斗には彼の狙いが分かったようです。
逃げ出したハールバルスは絶好の依代を見つけたと喜んでいます。
.
ユグドラシルを大地震が襲いました。
遂に始まってしまいましたね。
神都グラズヘイムは大きな被害に見舞われる事になりました。
リーファとの結婚式を延期して復興作業に従事する事になりました。
勇斗は陣頭に立ち復興作業に従事しています。
凍死者を出さない為にヴァラスキャールブ宮殿の一角を一般市民に解放する許可が欲しいと言っています。
神帝の許可を取ったという大義名分があれば、あとは自分たちで何とかする、と言っています。
そんな勇斗を見てリーファは、まぶいのぅ、と呟きます。
リーファは自分が役立たずな事を痛感していました。
.
リーファが美月に愚痴を零していました。
美月は勇斗もユグドラシルに来たばかりの頃は愚痴ばかり言っていたと教えてくれます。
何事も経験が大事と言われてリーファは行動に出る事にしました。
自分にできる事が無いか勇斗に聞きに行く事にします。
最初はエフィーリアと一緒に怪我人の治療を行います。
しかしリーファは上手く包帯を巻けませんでした。
次に食事の配給係をする事になります。
ここでも配る量を均等に出来なかったので民から恨まれる事に成ってしまいます。
.
責任を感じたリーファはその夜食事を抜く事にしました。
心配したファグラヴェールが飛び込んできます。
リーファは食事の配給係で失敗した事を教えます。
ファグラヴェールは失敗から学ぶ事が大切だとリーファを諭します。
リーファは自分を信じてくれるファグラヴェールの為に頑張ろうと決意して元気になりました。
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地震に襲われたグラズヘイムを見えハールバルスはざまあみろ、と思っています。
復旧作業で警備が薄くなっているのでチャンスと捉えています。
.
クリスティーナが悪い噂があると知らせてくれます。
グラズヘイムの人口は10万人です。
今回の地震が勇斗の所為だとの噂が広まっていました。
クリスティーナは噂の広がり方に作為的なものを感じると言っています。
勇斗はハールバルスが流していると断定しました。
クリスティーナに頼んで風の妖精団を使い勇斗に好意的な噂を流す事にしました。
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リーファは勇斗の悪評が広まっていると聞いて憤慨しています。
勇斗から慰問を控えて欲しいと言われて愕然としています。
勇斗からリーファが何か行動を起こすと勇斗に無理強いされていると思われてしまうと言われます。
リーファは自分の行動が勇斗の足を引っ張ている事に落胆しています。
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バーラから民衆が暴動を起こしたとの報告が入って来ました。
5000人程の民衆が暴動を起こして5つある食糧庫を占領されたそうです。
勇斗はいざとなれば力で鎮圧するしかないが民衆との軋轢は一層深まると言っています。
リーファは自分が動く事で民衆を説得しようとしました。
.
食糧庫に向かうと民衆はリーファの登場に沸き立ちます。
自分たちが食糧庫を占拠した功績を誇っています。
リーファが「この・・・痴れ者どもがっ!」と怒号を発します。
リーファは勇斗が民が飢えないように助けてくれている事を説明します。
しかし思考能力が低い民衆には理解できませんでした。
リーファは、騙されているんだ、と言い返されてしまいます。
大勢の間抜けな人間を相手にする時の難しさを痛感しています。
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心が折れそうになっているリーファは勇斗の声を聞いて踏み留まります。
彼女は自分の特性を生かした方法で説得する事にします。
リーファは鎮静の呪歌を歌い民衆を鎮静化しました。
呪歌には気休め程度の効果しか無いのですが双紋のエインヘリアルであるリーファが歌ったので効果絶大でした。
暴徒は鎮静化して暴動が治まりました。
勇斗がお礼を言ってきましたがリーファは、早々に立ち去る事にします。
勇斗の姿が見えなくなるとリーファは吐血しました。
ファグラヴェールが悲鳴を上げそうになりますが、リーファに止められます。
リーファは己の状態を勇斗に秘密にしようとしています。
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以降もリーファは呪歌を歌い民衆を慰撫しています。
これは身体にも負担を掛ける行為でファグラヴェールは止めたいようです。
リーファは己の死期を悟り自分にできる事をして過ごそうと決めていました。
シギュンに身体を見て貰うと霊体の右腕が吹き飛んでいる事が判明しました。
普通ならば神力が零れ落ちて死んでしまうそうです。
双紋の並外れた力により命を繋いでいる状態だと言われました。
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リーファはファグラヴェールに幸せになって欲しいと考えます。
彼女に結婚を勧めていますが、こんな年増をもらってくれる男性はいませんよ、と断られています。
ユグドラシルでは婚期が早いので20代半ばのファグラヴェールは立派な行き遅れです。
しかし彼女は気にしていませんね、重症です。
リーファは愛する姉に幸せになって欲しいと思っています。
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リーファは勇斗、クリスティーナ、アルべルティーナと一緒に神都グラズヘイムを散策する事にします。
クリスティーナのルーンを使い気配を薄くして散策しています。
民衆に気付かれずに行動できてリーファは嬉しそうです。
牛串を買って食べています。
リーファが、今日の事はずっと忘れん、とお礼を言うと、勇斗は大げさです、と答えます。
リーファは、自分にとって最高の贅沢だ、と言っていました。
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勇斗が三日後に結婚式を行う事を決めました。
ファグラヴェールは神帝を軽んじていると反対しています。
リーファは、地震も起きた、民の不安も収まった今、躊躇う理由はないな、と勇斗の決断を承認しました。
こちらとしても願ってもない話だろ、と言われてファグラヴェールは反論できなくなります。
彼女はリーファの死期が近い事を知っていました。
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リーファが美月の部屋に呼ばれる事になりました。
彼女は何を言われるのか不安になっています。
同行するファグラヴェールの存在を心強く思っています。
部屋では美月、フェリシア、ジークルーネ、アルべルティーナ、クリスティーナ、が待っていました。
美月が思いのほかフレンドリーだったのでリーファは救われます。
美月、リーファと呼び合う事になります。
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美月は勇斗が三日後に結婚式を行うと決めた事に憤慨しています。
ファグラヴェールは美月がリーファの事を大切にしてくれてると知り安堵しています。
末永くリーファ様と仲よくして下さいとお願いしています。
美月は、ファグラヴェールと他人な気がしない、前から知っている感じがする、と言い出します。
ファグラヴェールも美月に同じようなに親しみを感じていると答えています。
二人はあっという間に意気投合する事になりました。
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話しが一年前に鍋を囲んだ時の事になります。
リーファはリネーアとイングリットの事を懐かしんでいます。
二人は勇斗から頼まれた仕事が忙しいので結婚式に参列する事はできません。
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リーファの呪歌を称賛する流れになりました。
リーファは謙遜して大した事ではないと言っています。
本当に凄いのは勇斗の事を陰に日向に支えている、そなたたちだ、と言っています。
この発言を聞いて一同は感激しています。
リーファが成長していると喜んでいますよ。
リーファは褒められている理由が分からないようです。
リーファの疑問に答えたのはクリスティーナでした。
一年前のリーファならば謙遜などしないで自分の力を誇示してふんぞり返っていたように思うと言ってくれました。
リーファはクリスティーナの歯に衣着せぬ物言いに感謝しています。
リーファは本当の自信を手に入れたから成長できたと言っています。
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リーファの成長を感じたファグラヴェールが泣き出したのでしんみりとした雰囲気でお開きとなりました。
ファグラヴェールはリーファに心を許せる友達が出来たと喜んでいます。
いつ死んでも本望だと言い出したファグラヴェールをリーファが咎めています。
自分が死んだ後も勇斗の力になってもらわねば困ると言って叱責します。
ファグラヴェールは美月達にも受け入れられた、これからではありませんか、と言ってリーファを励まします。
リーファが倒れてしまいました。
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目覚めたリーファを勇斗、フェリシア、美月が心配そうに見ています。
リーファはファグラヴェールを咎めますが勇斗に怒られてしまいます、美月とフェリシアも怒っていますよ。
リーファは病状について教えれば、寝てろと言うだろ、だから言えなかったと言っています。
勇斗はリーファの体調が回復するまで結婚式を延期しようと言い出します。
リーファは慌てて止めます。
リーファは自分の身体が限界にきていて回復しないと告げます。
同意を求められたアースメギン使いのフェリシアと美月は沈痛な表情を浮かべます。
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リーファは自分の務めを果たさせてくれ、と訴えます。
勇斗には神帝の称号が必要になる。
それを手に入れるのは禅譲でなければならない。
リーファは自分一人の命とユグドラシルの民、どちらを取るべきか諭します。
どうせ死ぬなら勇斗の妻として死にたい、と言うリーファの願いを叶える事にします。
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美月が気を遣いリーファを勇斗と二人っきりにしてくれました。
リーファは美月の気遣いに感謝しています。
リーファは新妻に対する態度がなっていない勇斗を咎めています。
勇斗は敬語を辞めて対等の言葉遣いで話す事になります。
リーファは死にたくないと言って泣き出します。
勇斗は泣いても良いんだと言ってリーファを泣かせてあげます。
リーファは勇斗と共に生きたいと言って泣いていました。
泣いてすっきりしたリーファは勇斗に初めてを捧げる事にします。
「抱いてくれ、勇斗殿。そなたを愛し愛された記憶を、この身体と心に刻んでほしい」
切ないですね。
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リーファはヴァラスキャールブ宮殿から式場に向かいます。
彼女が式場として選んだのはフロプト公園でした。
グラズヘイムで最も大きな公園で市民の憩いの場です。
ここで結婚式を挙げることで市民に結婚式を目撃させようと考えています。
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祭司は帝国神官長が務める事になっています。
リーファとしてはフェリシアにして欲しかったのですが結婚に正当性を持たせる為に諦めました。
儀式が無事に終わり大歓声に包まれます。
リーファが演説を始める事になります。
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リーファは蕩けるような笑顔と声で完膚なきまでに惚気てみせました。
リーファが勇斗に惚れ込んで妻となったと印象付ける作戦です。
勇斗がユグドラシル全てを背負えるだけの器があると主張します。
地震の原因がこの地の統治を任された神帝一族の怠慢と無能にあると謝ります。
勇斗の事を大神ユミルがユグドラシルの民を救う為に遣わせた使者であると告げます。
アースガルズの皇統は役目を終えた、神帝の地位を返上して勇斗に譲る、新しい神帝スオウユウトの誕生じゃ、と告げました。
リーファの目論見は上手く行き大歓声に包まれます。
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演説を終えたリーファは壇上から降りようとして倒れそうになりました。
勇斗が咄嗟に抱き留めて事なきを得ています。
抱き留めた事により二人の仲睦まじさを強調する事になりました。
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リーファは「やるべきこと」が残っていると言っています。
リーファにそっくりな美月は姿を晒すと民衆に混乱を与えるとの配慮から馬車の中から見ていました。
美月の元にやってきたリーファは美月のお腹に触っています。
リーファの心残りとは美月の腹の中の子でした。
《グレイプニル》を使い美月の子供に憑依していたハールバルスを捕まえました。
リーファはハールバルスを捕まえる瞬間を待っていたそうです。
リーファはハールバルスを倒し新たな世界を作ろうと考えていたようです。
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吐血によりリーファのアースガルズが弱まります。
ファグラヴェールが《戦を告げる角笛》を使いリーファの力を引き出してくれます。
リーファはハールバルスの思念体を押し潰す事に成功しました。
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力尽きて倒れ込んだリーファを勇斗が抱き留めます。
リーファは死ぬ前にファグラヴェールに最後の命令を残します。
結婚して子を成せ、名付け親になってやろう、男の子ならシグルト、女の子ならリーファ。
勇斗との間に子を生してもよいぞ、妾の代わりに生んでやってくれ、と告げます。
ファグラヴェールは、主命承りました、命に代えましても果たさせていただきます、と答えました。
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リーファは勇斗に双紋を譲る事にします。
勇斗は双紋なんて要らない、長生きしてくれと泣き叫んでいます。
リーファは泣くな、民を頼む、美月や皆と幸せに、と言い残して亡くなりました。
最後に、生まれ変われるなら、またおぬしのそばに、と言っていました。
勇斗はリーファの願いを叶える事を誓います。
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信長は槍を攻略中でした、歯ごたえのない相手に暇を持て余しているようです。
勇斗が神帝シグルドリーファと結婚して新たな神帝となったと知り喜んでいます。
信長は自分の野望を邪魔する存在として勇斗を排除する事にしたようです。
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美月はリーファの死を悼んでいる、フェリシア、ジークルーネ、アルべルティーナ、クリスティーナの姿を見て嬉しいと感じてます。
美月は自分がリーファだと思い出しました。
彼女は3500年の時を経て願い通りに勇斗のそばに転生した存在でした。
美月に王の妻としての心構えが出来ていたのも、フェリシアたちに嫉妬心を抱かないのもリーファだからでした。
フェリシアたちを応援したのも大切な友達だからだったのね。
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美月はリーファである事を伝えたいと思いましたが辞める事にします。
死者を冒涜していると怒りを買うか、気が触れたと思われると考えての事です。
それはリーファにとっても本意ではない、時間が必要だ、と判断しました。
美月は泣いている勇斗を抱きしめて、ここにいるよ、と心の中で伝えました。
リーファの執念深さが凄いですね。
違う身体で勇斗に抱かれてるよね、リーファが先に勇斗とヤッタ事になるのか?
いつ勇斗に真実を教えるのか注目ですね。
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勇斗はフェリシアに追及されてユグドラシルが沈む事を教えます。この話をリーファに立ち聞きされてしまいました。ユグドラシルを揺るがす大地震が発生して大きな被害を出しました。ユグドラシルが沈むと知っている面々は時間が無くなってきたと戦慄しています。地震の被害から民衆を守る為に勇斗は神殿を解放したのですが恨まれてしまいます。ハールバルスが勇斗の所為で大地震が起こったとの噂を流しました。ハールバルスの暗躍の所為で民衆が暴動を起こす事になります。
レーベル:HJ文庫
発行日:2017/11/1
著者:鷹山誠一
イラスト:ゆきさん
ISBN:978-4-7986-1562-2
雰囲気:フェリシアにバレた、神都グラズヘイムへ、大地震発生、リーファと挙式、勇斗神帝になる、リーファの死
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ハールバルスの手から解放されたリーファはファグラヴェールと再会しました。
嬉しさの余りファグラヴェールはワンワン泣いています。
勇斗は彼女の実態が妹を溺愛する泣き虫だったと知り意外感を覚えています。
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神都グラズヘイムに進軍する事を請け負った勇斗はその厳しさに困っています。
冬になってしまったので補給路に雪が積もり移動が困難となっています。
ユグドラシルがいつ沈むのか分からないので急いで神都グラズヘイムに到達してリーファと挙式する必要がありました。
リーファから神帝としての帝位を譲り受ける必要がありました。
焦る勇斗にフェリシアが話しかけてきます。
彼女は普段は安全策を好む勇斗が無理な行軍をしようとしている事を奇異に感じていました、彼女の追及が始まります。
フェリシアはリネーアだけに話し秘密にしいてる内容を教えてくれない場合おっぱいを使った奉仕を控えると言ってきます。
勇斗はフェリシアが自分に対して軽口を叩けるようになったのを見て話す気になりました。
フェリシアのおっぱい奉仕は絶品のようですよ、それを我慢する事は出来ないそうです。
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勇斗はユグドラシルが海に沈む事をフェリシアに教えました。
この話をリーファに立ち聞きされてしまいました。
彼女は、双紋の力を使い気配を隠していたようです。
勇斗はリーファに自分が3500年先の未来から来た事を説明します。
自分の世界にユグドラシルが存在していない事から海に沈む可能性が高い事を納得させました。
勇斗の話を聞いたリーファは彼が『黒きもの』の伝承に一致すると言っています。
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リーファから帝国では勇斗がこの世界を滅ぼす『黒きもの』だと思われていたと聞かされます。
勇斗は意外すぎる話しに驚いていました。
リーファは勇斗がユグドラシルで歩んできた軌跡が伝説と符合していると言っています。
彼女は勇斗が世界を滅ぼすとは思っていないそうです。
ユグドラシル崩壊の危機に神が遣わしてくれた存在だと思っていると伝えます。
.
勇斗はイングリットに頼んで海を渡る為の大型船を作らせている事を教えました。
リーファからユグドラシルの東に別の大陸があるとの話を聞けました。
これまでは予測を元に動いていたので確信が持てました。
勇斗は慣れ親しんだユグドラシルを捨てて新天地を目指す事を民に納得させる必要があります。
その為に神帝になる必要があると告げました。
リーファもその有効性を認めています。
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族都ギムレーはお祭り騒ぎになっていました。
勇斗が討伐軍を撃破して神帝シグルドリーファと婚約を発表したので盛り上がっています。
酔ったヨルゲンがリネーアに絡んでいました。
リネーアに、懐妊はまだなのですかな?と聞いています。
リネーアは真っ赤になって、まだその兆候は無いと答えていました。
彼女と勇斗は離れてしまっているので行為が出来ていないので懐妊する筈は無いんだよね。
困っているリネーアの元にスカーヴィズがやって来ました。
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スカーヴィズは悪酔いしないのでリネーアは助かっています。
スカーヴィズは西の豹残党を追い返しました。
その後、角のハウグスポリと連携して蹄に攻め込み宗主を生け捕りにして降伏勧告を受け入れさせました。
大活躍だったのですが、すべて勇斗が討伐軍に勝ってくれたからだ、と言っています。
リネーアはスカーヴィズの態度から勇斗の偉大さを再確認していました。
リネーアは勇斗がリーファとの結婚式を神都グラズヘイムで行う事を伝えます。
スカーヴィズは随分と忙しないな、との感想を抱きます。
彼も慎重な勇斗が急ぎ過ぎていると奇妙に思ったようです。
リネーアはユグドラシルが沈む事を知っているのですがスカーヴィズには言えないので誤魔化しています。
彼に兵糧を神都グラズヘイムに運ぶ事を頼んでいます。
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勇斗たちは特別製の馬車で神都グラズヘイムに向かう事にしました。
最初はリーファとファグラヴェールだけで乗る予定だったようですがリーファが一緒に居て欲しいと願い出ました。
少し前まで敵だった鋼の兵士に囲まれて移動するのが怖かったようです。
勇斗は一緒に乗って行く事にしました。
勇斗、フェリシア、リーファ、ファグラヴェール、美月が乗り込む事になりました。
移動中は暇になるので勇斗はトランプを持ち込んでいました。
この世界で作らせたものの様です。
大貧民をしているのですがフェリシアが勇斗の味方をするのでゲームにならないようです。
美月を同行させる事をリーファは心配しています。
リーファは美月のお腹を触らせて貰っています。
彼女は自分も勇斗の子供が欲しいと呟いていました。
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神都グラズヘイムに到着した勇斗はその大きさに圧倒されていました。
神都グラズヘイムを囲む城壁の長さに驚いています。
勇斗たちを出迎えてくれたのはヤルル家の当主スヴェイグジルの孫娘イヤールクでした。
勇斗は出迎えに孫娘を出して来た事をに対して嫌味を言っています。
イヤールクは勇斗が女好きとの噂を聞いたので自分が出てくる事になったと返しています。
確かにフェリシア、ジークルーネ、美月が側に居るので女好きって噂も間違ってはいないね。
勇斗はフェリシアに命じてイヤールクに《グレイプニル》を掛けました。
イヤールクの中からハールバルスの意識体が出てきました。
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封印しようと考えていたのですがフェリシアの《グレイプニル》を弾き返して逃走されてしまいました。
リーファはハールバルスは双紋を持つ自分を除けば帝国一の秘法使いだと言って慰めています。
リーファ達は勇斗がハールバルスの存在に気が付いた事を称賛しています。
勇斗はイヤールクの反応が人間らしくなかったから気付いたと説明しています。
彼がイヤールクに嫌味を言ったのはテストを兼ねていたようです。
.
勇斗は巨狼ヒルドールヴに乗って神都グラズヘイムに入る事にしました。
巨狼に乗っている勇斗の雄姿に民衆はどよめいていました。
リーファは懐かしさもあってかグラズヘイムとヴァラスキャールブ宮殿を自慢しています。
自分と結婚すればすべてが手に入るんだぞ、嬉しかろう?と問いかけてきます。
勇斗は別にと気の無い返事を返しました・・・リーファは愕然としていますね。
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勇斗の感心はハールバルスに移っていました。
ユグドラシルから脱出するのでグラズヘイムは捨てる地です、興味を持てないのも頷けます。
リーファは《グレイプニル》で捕縛しようとしたのは良い考えだと認めます。
逃げられたのはフェリシアの呪力が小さかったのが問題だ自分ならば捕まえられると言っています。
問題はハールバルスを誘き出す方法でした。
リーファがハールバルスと同化していた時に『死にとうない』との声を聞きました。
そこから連想して勇斗には彼の狙いが分かったようです。
逃げ出したハールバルスは絶好の依代を見つけたと喜んでいます。
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ユグドラシルを大地震が襲いました。
遂に始まってしまいましたね。
神都グラズヘイムは大きな被害に見舞われる事になりました。
リーファとの結婚式を延期して復興作業に従事する事になりました。
勇斗は陣頭に立ち復興作業に従事しています。
凍死者を出さない為にヴァラスキャールブ宮殿の一角を一般市民に解放する許可が欲しいと言っています。
神帝の許可を取ったという大義名分があれば、あとは自分たちで何とかする、と言っています。
そんな勇斗を見てリーファは、まぶいのぅ、と呟きます。
リーファは自分が役立たずな事を痛感していました。
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リーファが美月に愚痴を零していました。
美月は勇斗もユグドラシルに来たばかりの頃は愚痴ばかり言っていたと教えてくれます。
何事も経験が大事と言われてリーファは行動に出る事にしました。
自分にできる事が無いか勇斗に聞きに行く事にします。
最初はエフィーリアと一緒に怪我人の治療を行います。
しかしリーファは上手く包帯を巻けませんでした。
次に食事の配給係をする事になります。
ここでも配る量を均等に出来なかったので民から恨まれる事に成ってしまいます。
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責任を感じたリーファはその夜食事を抜く事にしました。
心配したファグラヴェールが飛び込んできます。
リーファは食事の配給係で失敗した事を教えます。
ファグラヴェールは失敗から学ぶ事が大切だとリーファを諭します。
リーファは自分を信じてくれるファグラヴェールの為に頑張ろうと決意して元気になりました。
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地震に襲われたグラズヘイムを見えハールバルスはざまあみろ、と思っています。
復旧作業で警備が薄くなっているのでチャンスと捉えています。
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クリスティーナが悪い噂があると知らせてくれます。
グラズヘイムの人口は10万人です。
今回の地震が勇斗の所為だとの噂が広まっていました。
クリスティーナは噂の広がり方に作為的なものを感じると言っています。
勇斗はハールバルスが流していると断定しました。
クリスティーナに頼んで風の妖精団を使い勇斗に好意的な噂を流す事にしました。
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リーファは勇斗の悪評が広まっていると聞いて憤慨しています。
勇斗から慰問を控えて欲しいと言われて愕然としています。
勇斗からリーファが何か行動を起こすと勇斗に無理強いされていると思われてしまうと言われます。
リーファは自分の行動が勇斗の足を引っ張ている事に落胆しています。
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バーラから民衆が暴動を起こしたとの報告が入って来ました。
5000人程の民衆が暴動を起こして5つある食糧庫を占領されたそうです。
勇斗はいざとなれば力で鎮圧するしかないが民衆との軋轢は一層深まると言っています。
リーファは自分が動く事で民衆を説得しようとしました。
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食糧庫に向かうと民衆はリーファの登場に沸き立ちます。
自分たちが食糧庫を占拠した功績を誇っています。
リーファが「この・・・痴れ者どもがっ!」と怒号を発します。
リーファは勇斗が民が飢えないように助けてくれている事を説明します。
しかし思考能力が低い民衆には理解できませんでした。
リーファは、騙されているんだ、と言い返されてしまいます。
大勢の間抜けな人間を相手にする時の難しさを痛感しています。
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心が折れそうになっているリーファは勇斗の声を聞いて踏み留まります。
彼女は自分の特性を生かした方法で説得する事にします。
リーファは鎮静の呪歌を歌い民衆を鎮静化しました。
呪歌には気休め程度の効果しか無いのですが双紋のエインヘリアルであるリーファが歌ったので効果絶大でした。
暴徒は鎮静化して暴動が治まりました。
勇斗がお礼を言ってきましたがリーファは、早々に立ち去る事にします。
勇斗の姿が見えなくなるとリーファは吐血しました。
ファグラヴェールが悲鳴を上げそうになりますが、リーファに止められます。
リーファは己の状態を勇斗に秘密にしようとしています。
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以降もリーファは呪歌を歌い民衆を慰撫しています。
これは身体にも負担を掛ける行為でファグラヴェールは止めたいようです。
リーファは己の死期を悟り自分にできる事をして過ごそうと決めていました。
シギュンに身体を見て貰うと霊体の右腕が吹き飛んでいる事が判明しました。
普通ならば神力が零れ落ちて死んでしまうそうです。
双紋の並外れた力により命を繋いでいる状態だと言われました。
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リーファはファグラヴェールに幸せになって欲しいと考えます。
彼女に結婚を勧めていますが、こんな年増をもらってくれる男性はいませんよ、と断られています。
ユグドラシルでは婚期が早いので20代半ばのファグラヴェールは立派な行き遅れです。
しかし彼女は気にしていませんね、重症です。
リーファは愛する姉に幸せになって欲しいと思っています。
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リーファは勇斗、クリスティーナ、アルべルティーナと一緒に神都グラズヘイムを散策する事にします。
クリスティーナのルーンを使い気配を薄くして散策しています。
民衆に気付かれずに行動できてリーファは嬉しそうです。
牛串を買って食べています。
リーファが、今日の事はずっと忘れん、とお礼を言うと、勇斗は大げさです、と答えます。
リーファは、自分にとって最高の贅沢だ、と言っていました。
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勇斗が三日後に結婚式を行う事を決めました。
ファグラヴェールは神帝を軽んじていると反対しています。
リーファは、地震も起きた、民の不安も収まった今、躊躇う理由はないな、と勇斗の決断を承認しました。
こちらとしても願ってもない話だろ、と言われてファグラヴェールは反論できなくなります。
彼女はリーファの死期が近い事を知っていました。
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リーファが美月の部屋に呼ばれる事になりました。
彼女は何を言われるのか不安になっています。
同行するファグラヴェールの存在を心強く思っています。
部屋では美月、フェリシア、ジークルーネ、アルべルティーナ、クリスティーナ、が待っていました。
美月が思いのほかフレンドリーだったのでリーファは救われます。
美月、リーファと呼び合う事になります。
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美月は勇斗が三日後に結婚式を行うと決めた事に憤慨しています。
ファグラヴェールは美月がリーファの事を大切にしてくれてると知り安堵しています。
末永くリーファ様と仲よくして下さいとお願いしています。
美月は、ファグラヴェールと他人な気がしない、前から知っている感じがする、と言い出します。
ファグラヴェールも美月に同じようなに親しみを感じていると答えています。
二人はあっという間に意気投合する事になりました。
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話しが一年前に鍋を囲んだ時の事になります。
リーファはリネーアとイングリットの事を懐かしんでいます。
二人は勇斗から頼まれた仕事が忙しいので結婚式に参列する事はできません。
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リーファの呪歌を称賛する流れになりました。
リーファは謙遜して大した事ではないと言っています。
本当に凄いのは勇斗の事を陰に日向に支えている、そなたたちだ、と言っています。
この発言を聞いて一同は感激しています。
リーファが成長していると喜んでいますよ。
リーファは褒められている理由が分からないようです。
リーファの疑問に答えたのはクリスティーナでした。
一年前のリーファならば謙遜などしないで自分の力を誇示してふんぞり返っていたように思うと言ってくれました。
リーファはクリスティーナの歯に衣着せぬ物言いに感謝しています。
リーファは本当の自信を手に入れたから成長できたと言っています。
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リーファの成長を感じたファグラヴェールが泣き出したのでしんみりとした雰囲気でお開きとなりました。
ファグラヴェールはリーファに心を許せる友達が出来たと喜んでいます。
いつ死んでも本望だと言い出したファグラヴェールをリーファが咎めています。
自分が死んだ後も勇斗の力になってもらわねば困ると言って叱責します。
ファグラヴェールは美月達にも受け入れられた、これからではありませんか、と言ってリーファを励まします。
リーファが倒れてしまいました。
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目覚めたリーファを勇斗、フェリシア、美月が心配そうに見ています。
リーファはファグラヴェールを咎めますが勇斗に怒られてしまいます、美月とフェリシアも怒っていますよ。
リーファは病状について教えれば、寝てろと言うだろ、だから言えなかったと言っています。
勇斗はリーファの体調が回復するまで結婚式を延期しようと言い出します。
リーファは慌てて止めます。
リーファは自分の身体が限界にきていて回復しないと告げます。
同意を求められたアースメギン使いのフェリシアと美月は沈痛な表情を浮かべます。
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リーファは自分の務めを果たさせてくれ、と訴えます。
勇斗には神帝の称号が必要になる。
それを手に入れるのは禅譲でなければならない。
リーファは自分一人の命とユグドラシルの民、どちらを取るべきか諭します。
どうせ死ぬなら勇斗の妻として死にたい、と言うリーファの願いを叶える事にします。
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美月が気を遣いリーファを勇斗と二人っきりにしてくれました。
リーファは美月の気遣いに感謝しています。
リーファは新妻に対する態度がなっていない勇斗を咎めています。
勇斗は敬語を辞めて対等の言葉遣いで話す事になります。
リーファは死にたくないと言って泣き出します。
勇斗は泣いても良いんだと言ってリーファを泣かせてあげます。
リーファは勇斗と共に生きたいと言って泣いていました。
泣いてすっきりしたリーファは勇斗に初めてを捧げる事にします。
「抱いてくれ、勇斗殿。そなたを愛し愛された記憶を、この身体と心に刻んでほしい」
切ないですね。
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リーファはヴァラスキャールブ宮殿から式場に向かいます。
彼女が式場として選んだのはフロプト公園でした。
グラズヘイムで最も大きな公園で市民の憩いの場です。
ここで結婚式を挙げることで市民に結婚式を目撃させようと考えています。
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祭司は帝国神官長が務める事になっています。
リーファとしてはフェリシアにして欲しかったのですが結婚に正当性を持たせる為に諦めました。
儀式が無事に終わり大歓声に包まれます。
リーファが演説を始める事になります。
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リーファは蕩けるような笑顔と声で完膚なきまでに惚気てみせました。
リーファが勇斗に惚れ込んで妻となったと印象付ける作戦です。
勇斗がユグドラシル全てを背負えるだけの器があると主張します。
地震の原因がこの地の統治を任された神帝一族の怠慢と無能にあると謝ります。
勇斗の事を大神ユミルがユグドラシルの民を救う為に遣わせた使者であると告げます。
アースガルズの皇統は役目を終えた、神帝の地位を返上して勇斗に譲る、新しい神帝スオウユウトの誕生じゃ、と告げました。
リーファの目論見は上手く行き大歓声に包まれます。
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演説を終えたリーファは壇上から降りようとして倒れそうになりました。
勇斗が咄嗟に抱き留めて事なきを得ています。
抱き留めた事により二人の仲睦まじさを強調する事になりました。
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リーファは「やるべきこと」が残っていると言っています。
リーファにそっくりな美月は姿を晒すと民衆に混乱を与えるとの配慮から馬車の中から見ていました。
美月の元にやってきたリーファは美月のお腹に触っています。
リーファの心残りとは美月の腹の中の子でした。
《グレイプニル》を使い美月の子供に憑依していたハールバルスを捕まえました。
リーファはハールバルスを捕まえる瞬間を待っていたそうです。
リーファはハールバルスを倒し新たな世界を作ろうと考えていたようです。
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吐血によりリーファのアースガルズが弱まります。
ファグラヴェールが《戦を告げる角笛》を使いリーファの力を引き出してくれます。
リーファはハールバルスの思念体を押し潰す事に成功しました。
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力尽きて倒れ込んだリーファを勇斗が抱き留めます。
リーファは死ぬ前にファグラヴェールに最後の命令を残します。
結婚して子を成せ、名付け親になってやろう、男の子ならシグルト、女の子ならリーファ。
勇斗との間に子を生してもよいぞ、妾の代わりに生んでやってくれ、と告げます。
ファグラヴェールは、主命承りました、命に代えましても果たさせていただきます、と答えました。
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リーファは勇斗に双紋を譲る事にします。
勇斗は双紋なんて要らない、長生きしてくれと泣き叫んでいます。
リーファは泣くな、民を頼む、美月や皆と幸せに、と言い残して亡くなりました。
最後に、生まれ変われるなら、またおぬしのそばに、と言っていました。
勇斗はリーファの願いを叶える事を誓います。
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信長は槍を攻略中でした、歯ごたえのない相手に暇を持て余しているようです。
勇斗が神帝シグルドリーファと結婚して新たな神帝となったと知り喜んでいます。
信長は自分の野望を邪魔する存在として勇斗を排除する事にしたようです。
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美月はリーファの死を悼んでいる、フェリシア、ジークルーネ、アルべルティーナ、クリスティーナの姿を見て嬉しいと感じてます。
美月は自分がリーファだと思い出しました。
彼女は3500年の時を経て願い通りに勇斗のそばに転生した存在でした。
美月に王の妻としての心構えが出来ていたのも、フェリシアたちに嫉妬心を抱かないのもリーファだからでした。
フェリシアたちを応援したのも大切な友達だからだったのね。
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美月はリーファである事を伝えたいと思いましたが辞める事にします。
死者を冒涜していると怒りを買うか、気が触れたと思われると考えての事です。
それはリーファにとっても本意ではない、時間が必要だ、と判断しました。
美月は泣いている勇斗を抱きしめて、ここにいるよ、と心の中で伝えました。
リーファの執念深さが凄いですね。
違う身体で勇斗に抱かれてるよね、リーファが先に勇斗とヤッタ事になるのか?
いつ勇斗に真実を教えるのか注目ですね。
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役職 | 名前 | 就任時からの変遷 |
宗主 | 周防勇斗 | |
女将 | 志百家美月 | |
舎弟頭 | フェリシア | 側室 |
舎弟 | フヴェズルング | |
序列一位若頭 | 《角》宗主リネーア | 側室 |
序列二位若頭補佐 | 《狼》宗主ヨルゲン | |
序列三位幹部 | 《爪》宗主ボドヴィッド | |
序列四位幹部 | 《灰》宗主ドーグラス | |
序列五位幹部 | 《犲》宗主フンディン | |
序列六位幹部 | 《麦》宗主ラーガスタヴ | |
序列七位若衆筆頭 | スカーヴィズ | 《豹》宗主 |
序列八位若衆 | イングリット | |
序列九位若衆 | ジークルーネ | 側室 |
序列十位若衆 | アルべルティーナ | |
序列十位若衆 | クリスティーナ | |
《剣》宗主 | ファグラヴェール | |
神帝 | シグルドリーファ | 第二正妃、崩御 |
成分 | 美少女 | チート | 恋愛 | ラッキースケベ | ハーレム |
評価 | AAA | C | AAA | AAA | AAA |
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