ラノベの感想) 百錬の覇王と聖約の戦乙女 第5巻 (HJ文庫)

概略:
勇斗はエフィーリアの心配をしています。親馬鹿振りを発揮して勝手に授業参観に向かいます。ジークルーネが山賊討伐で仔ガルムを拾いました。イングリットが勇斗に自分は女なんだと認識させようと頑張ります。しかし意図的な行動は効果を発揮しませんでした。彼女の不意の行動が勇斗を誘惑していますが本人に自覚がありません。アースガルズ帝国の神帝リーファが狼の族都にお忍びで遊びに来ています。見聞を広める為に単身で酒場に繰り出し酔客と喧嘩になりました。止めに入った勇斗はリーファと出会い彼女の容姿に驚きます。

レーベル:HJ文庫
発行日:2014/9/1
著者:鷹山誠一
イラスト:ゆきさん
ISBN:978-4-7986-0871-6
雰囲気:改革、治安維持、美月の頑張り、イングリットのアピール、シャールヴィの思い出、そっくりさん、暗躍
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PROLOGUE
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勇斗とフェリシアは執務室に移動中です。
そこに強い風が吹いてきました。
フェリシアは勇斗に太ももが見えるようにスカートを抑えます。
しかし勇斗は「さびいいいいい!」と言ってフェリシアの事を見ていませんでした。
フェリシアは自分に魅力がないのでは?と不安になっています。
ユグドラシルでは20歳を越えて未婚の女性は蔑まれます。
あと数ヵ月で20歳を迎える自分には魅力が無くなっているのでは?と疑っています。
勇斗はイングリットに作らせたコタツを執務室に用意していました。
フェリシアと二人でコタツに入っています。
疲れが溜まっているのかフェリシアは居眠りを始めます。
勇斗は初めてフェリシアの寝顔を見ましたよ。
フェリシアは無意識の間に勇斗にアピールできています。
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INTERLUDE 1
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神聖アースガルズ帝国の神都グラズヘイムで神帝シグルドリーファが乳兄弟にお願い事をしています。
父兄弟のファグラヴェールは《剣》の宗主をしています。
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ACT 1 粘土版の家の雌狐たち
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勇斗の命令で粘土板の家に通い始めたエフィーリアは女子たちに虐められていました。
無視されているのですが仕方ないと諦め粘土板の家に通い続けています。
粘土板の家は午前中だけなので午後からは宮殿で仕事をしています。
勇斗にお茶を運ぶのがエフィーリアの日課になっています。
勇斗から粘土板の家の様子を聞かれたエフィーリアは成績は問題と答えます。
勇斗はエフィーリアが何を隠していると気が付きました。
心配性な勇斗はクリスティーナを伴い勝手に授業参観を行いました。
そこで勇斗はエフィーリアが無視されている現状を知ります。
勇斗が大人気なく自分が出ていき対処しようとするのですがクリスティーナが自分に任せておけと言ってくれます。
クリスティーナは既に虐めの首謀者を特定済みでした。
女子の中に女王が居て彼女が命じてエフィーリアを無視している事が分かっています。
クリスティーナは自分が生徒として乗り込んで行って新たな女王となりエフィーリアを救う事にします。
クリスティーナは幼いながらも人間の醜悪さを理解していました。
救われたエフィリーアがどんな態度を取るのか注目していた彼女は戦慄する事になります。
クリスティーナの目論見通り彼女が新たな女王となりこれまでエフィーリアを虐めていた女の子は一人ボッチになります。
エフィーリアは心からの慈愛に満ちた表情で虐めっ子に手を差し伸べました。
エフィーリアは自分を救ってくれた勇斗の様に在りたいと考えていました。
クリスティーナはエフィーリアの高潔さに戦慄していました。
クリスティーナはどんなに汚しても汚れないアルべルティーナを愛しています。
エフィーリアにも同種の感情を抱いたのでしょうか?
だとするとエフィーリアの貞操が危険なような気がしますね・・・大丈夫でしょうか?
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INTERLUDE 2
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リーファがファグラヴェールに頼んだのは宮殿から出たい街を見たいって事でした。
勝手に彼女を連れ出したファグラヴェールは見つかると不味い立場になるようです。
文句があるなら一戦交えると悲壮な覚悟を決めています。
リーファは楽しそうに街を見物していました。
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ACT 2 戦いの狼
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ジークルーネは勇斗から山賊の討伐を命じられました。
季節は冬です、とても寒いです。
彼女は配下の親衛騎団(ムスッペル)を率いて山狩りに向かいました。
今回は訓練課程の若手も連れて行く事になります。
ルーネが直々に若手の指揮をとり練度を確かめる意図がありました。
山賊の集落を発見して攻め込む事になります。
ジークルーネが名乗りを上げて降伏を呼び掛けました。
山賊は『最も強き銀狼』が攻めてきたと知り降伏しようと考えます。
しかし彼らを率いているお頭が降伏を拒否して戦闘になりました。
山賊のお頭は20代前半で他の山賊よりも頭ひとつ大きかったです。
彼はエインヘリアルでジークルーネに対抗する事できました。
強敵の登場にルーネは喜んでいます。
お頭は勇斗の事を馬鹿にしました、これが不味かったね。
ジークルーネを怒らせる事になります。
ルーネは勇斗の力を示す為にお頭が使っている斧を斬り捨てました。
お頭は崖に追い込まれます。
彼の力を惜しいと思ったルーネは再度降伏を勧告して勇斗の元で働かないか?と誘います。
お頭は崖から飛び降りて逃げました。
彼の無鉄砲さにルーネは呆れてますが、同じように崖から飛び降り追いかけます。
お頭は負傷を覚悟で飛び降りました。
しかしルーネは槍を使って落下の衝撃を緩和して華麗な着地を決めます。
追い込まれたお頭はルーネに斬り掛かってきました。
ルーネはお頭を斬ります。
斬られたお頭は川に落ちてしまい流されて行きました。
川の流れが速く追いかける事はできませんでした。
ルーネは崖を登る事は困難だったので配下の者にロープを用意させます。
待っている間に彼女は巨大な狼と遭遇しました。
ルーネは「大狼ガルム」と呼んでいます。
ルーネは居合を使いガルムを追い払おうとします。
殺気を放つ事でガルムをビビらせようとしたようですが失敗しました。
ルーネはガルムを斬り殺す事になりました。
安全を確保したルーネは救援が来るまで近くの洞穴で待つ事にします。
そこには仔ガルムが5頭いました。
しかし4頭は飢えて死んでいました。
生き残りの1頭が唸り声を上げています。
ルーネと戦ったのはこのガルムの母親のようです。
ルーネは仔ガルムに羊の乳を上げる事にします。
懐かれたルーネは仔ガルムに「戦いの狼(ヒルドールヴ)」と名を付けて育てる事にしました。
ルーネはヒルドールヴを立派な戦士に育てるつもりです。
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INTERLUDE 3
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グラズヘイムの正門を抜けた所でリーファとファグラヴェールは別れる事になります。
ファグラヴェールはリーファが居なくなった事を隠す為の工作をすると言っています。
リーファにはエルナとスィールと云う二人の女性エインヘリアルを付ける事になります。
リーファは気に入らない相手と政略結婚させられるようですね。
その前に何かをしたいようです。
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ACT 3 fly me to the moon
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美月は月宮神社から御神鏡を自宅に持ち帰っていました。
驚きですが美月の家である志百家家が月宮神社の宮司を代々務めてきたそうです。
今の持ち主は美月の祖父でお願いすると鏡を持ち出す事を許可してくれました。
美月はおっぱいが大きいようです。
親友の高尾瑠璃が美月のおっぱいを揉んでいます。
瑠璃の家系は皆おっぱいが小さいそうですよ。
あたしに少しよこせと無茶な事を言っています。
瑠璃は勇斗がユグドラシルに転送された話を信じてくれています。
美月はモテるようですね。
彼女の所属しているグループにタマちゃんって娘がいます。
彼女は池田君ってクラスメートが好きなんだそうです。
しかし池田君は美月の事が好きなんだそうです。
瑠璃はクラス内で美月が居なくなった幼馴染を未だに想い続けていると言って美月の事を守りました。
瑠璃は年上の従兄が好きなんだそうです。
その従兄には綺麗な彼女が居て片思い中なんだそうです。
クリスマスに美月が一人だと知った瑠璃は自宅で開くパーティに美月を招待しました。
従姉の沙耶が帰国してクリスマスにパーティを開くそうです。
美月は沙耶が考古学を専行していると知り23日に沙耶に会いに行きました。
沙耶は瑠璃から勇斗が過去に飛ばされた事を知らされていました。
美月から詳しく話しを聞き出し対策を協議する事になりました。
沙耶は勇斗の飛ばされた世界が北欧神話に似ていると言っています。
美月は北欧神話の最後でフェンリルやヨルムンガンドが殺される事に気付き勇斗の事が心配になります。
沙耶はそうと決まったわけではないと言って美月を落ち着かせます。
終末の刻に、全ての封印、足枷や縛め消しび、束縛されていた者たちが解き放たれる、とあるので、帰ってこれる、とも解釈できると言っています。
沙耶は自分でも調べておくと言ってくれます。
瑠璃が美月を送っていく事になります。
そこでタマちゃんが池田君に告白して付き合う事になったと教えてくれました。
池田君が美月に好きな人が居ると知り傷心中のところにスルリと滑り込んだ、タマちゃん、女だ、と言っています。
瑠璃は恋ってタイミングが重要ね、と力説しています。
美月はクリスマスイブに勇斗に電話を掛ける事にしまいた。
勇斗は眠そうな声で不機嫌そうにしていますが、全然怒っていない事が美月には分かっていました。
昨日瑠璃の家に行っていた事を教えます。
瑠璃の従姉と話が盛り上がったと教えます。
格好良い人だよ、と教えると勇斗が、いとこが男か女か教えろと言って狼狽しています。
勇斗が嫉妬していると分かり美月は嬉しそうです。
美月は勇斗に愛の告白を行うのですが文学少年では無い勇斗はその言い回しを知りませんでした。
美月は「ばーか。馬鹿馬鹿ばーか」と罵倒しています。
勇斗が文句を言ってきますが途中で電池が切れてしまいました。
美月はずっと心配しているんだ、これくらい言わなきゃおさまらない、ぶぁーか、と零しています。
御神鏡を手に取り美月は涙を零しています。
彼女の双眸に鳥を象った金色の紋様がくっきりと浮かび上がっています。
鏡は曇っているので美月には自分の双眸に浮かんだ紋様を確認できませんでした。
志百家家にも秘密がありそうですね。
《妖精の銅》で作られた御神鏡を所持していたからね。
志百家家はユグドラシルからやって来た一族なんだろうか?
美月の話を信じてくれた沙耶が4年前に何かがあったと言っていました。
彼女も何らかの関係があるのでしょうか?
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INTERLUDE 4
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リーファがイアールンヴィズにやって来ました。
『黒きもの』のお膝元なので一度来たかったそうです。
活気に溢れているイアールンヴィズを見て帝国は滅びる運命にあるのやもしれぬ、と寂しそうに呟きます。
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ACT 4 空回りのふいご
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コタツで丸まっている勇斗をイングリットが迎えに来ました。
彼女は勇斗が約束を破ったと怒っています。
二人がじゃれ始めたのでフェリシアが生暖かい目で見つめています。
勇斗とイングリットはイングリットの工房に向かい二人っきりでガラス細工を作る事になります。
二人っきりって所がイングリットにとって重要です。
勇斗からガラス細工の作り方を教えて欲しいと言われたイングリットは彼と二人っきりになれるように画策しました。
イングリットは勇斗が自分の事を女扱いしていないのではないか?と疑っています。
この機会に勇斗に女らしさをアピールする事にしました。
もうすぐ誕生日を迎えるフェリシアとジークルーネにガラス細工の品を作りたいと聞いたイングリットは不貞腐れています。
勇斗を愛している彼女にとっては二人はライバルです。
休日を返上してライバルにプレゼントする品を作らされる自分に嫌気がさしています。
雰囲気が悪くなったので勇斗が二人きりなんだ無視するのはやめろと言ってきます。
二人きりである事を思い出したイングリットは当初の計画通りに勇斗にアピールを開始します。
ガラス細工を作る作業中に必要以上に勇斗の背中におっぱいを押し付けています。
勇斗は作業に集中しているようでイングリットのおっぱいに気が付いていません。
彼女のアピールは上手く行かないのですが意図しない行動が勇斗をドキドキさせています。
ガラスを膨らませるのに鉄竿に息を吹き入れます。
勇斗が使っていて鉄竿をイングリットが奪い取り手本を見せています。
彼女は無意識だったようですが間接キスする事になっています。
勇斗に指摘されてイングリットは真っ赤になっていました。
無事に作業が終わったのでイングリットは服の胸のあたりを掴みバサバサはためかせて風を送り込みました。
おっぱいが見えそうになったようだね、勇斗が慌てていました。
友人として女としての自覚が無いと心配になった勇斗はイングリットに説教しています。
がさつすぎる、もうちょっと自分が女だって意識しろよ!と言ってしまいます。
お前にだけには言われる筋合いはない、と叫んだイングリットの拳が勇斗の顎を捉えました。
彼女は無意識に行動する方が勇斗を誘惑できるようです。
勇斗はイングリットの助けを借りてフェリシアに一輪挿しの花瓶、ジークルーネに風鈴を作りました。
手伝ってくれたお礼にイングリットに勾玉を作ってプレゼントしました。
彼女に渡す時に勇斗は照れてますね・・・意外とイングリットにも可能性があるような?
手作りのプレゼントを貰いイングリットはご機嫌です。
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INTERLUDE 5
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イアールンヴィズの高級宿に泊まっているリーファはコタツの魔力にメロメロになっています。
護衛のエルナとスィールもコタツの魔力に取りつかれていました。
三人でゴロゴロしていたのですが限られた時間を寝て過ごすのは不味いと気が付きます。
リーファが酒場に繰り出したいと言い出しました。
エルナとスィールは酔客に絡まれますと言って却下します。
リーファはエインヘリアルの二人が守れば問題無だろ?と言い返しますが認めて貰えません。
リーファは最終手段に出たようです。
詠唱無しで《レージング》と《グレイプニル》と云う二つの秘法を使いました。
詠唱無しの秘法二連発はくたびれる、と言って汗を拭うリーファの双眸に金色の紋章が浮かんでいました。
エルナとスィールは驚愕しています。
やってることは間抜けなんですがリーファは規格外な力を有しているようです。
護衛役を動けなくしたリーファは酒場に繰り出すのでしょうか?
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ACT EX シャールヴィの受難な日々
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豹と雷が極秘裏に盃を交わす事になりました。
五分の兄弟盃なのでお互いに牽制しています。
豹のフヴェズルングから雷のステインソールに握手の手を差し出します。
ステインソールはかなりの力で握り返しました。
腕力では勝てないと判断したフヴェズルングは柳の技法を使いステインソールの重心をずらしました。
握手は引き分けで終わったようです。
フヴェズルングは早々に退室してステインソールの化物ぶりに忌々しそうにしていました。
フヴェズルングが雷と盃を交わしたのは勇斗の考案した荷車の壁をステインソールに打ち砕かせる意図からです。
二つの氏族が盃を交わした事を極秘にしたのは勇斗の不意を突くつもりの様です。
春が楽しみだと言っているので攻め込んでくるつもりの様です。
フヴェズルングを必要以上に威嚇したステインソールはシャールヴィに怒られています。
シャールヴィはステインソールと始めて会った時の事を思い出しています。
誰の盃も受けていない13歳のステインソールがシャールヴィが守る砦に配属されました。
雷の中央はステインソールに大きな期待を寄せています。
目上を敬わない生意気なステインソールを躾てやろうと勝負を挑み簡単に負けてしまいました。
シャールヴィの実妹であるレスクヴィは当時はシャールヴィを雷の宗主にしようと画策していました。
ステインソールに負けたので計画が遅れると文句を言っています。
ステインソールがシャールヴィの見舞いにやって来ました。
ステインソールは自分が勝ったので好きにやらせてもらうと宣言します。
砦を預かるシャールヴィは勝手は許さないと諭します。
ステインソールは自分一人で敵対している《蛇》の砦を落としてくれば問題ないなと言い出します。
シャールヴィから城門破壊用に使う大きな丸太を借りて1人で出陣して行きました。
シャールヴィはステインソールに何らかの秘策があるのだろうと期待します。
彼の戦いを城壁から観戦する事にしたのですが余りの非常識さに驚く事になりました。
ステインソールは何の工夫もなく丸太を担いで蛇の砦に歩いて行きます。
途中で攻撃を受けるのですがその全てを弾くか交わすかして城門に辿り着きます。
丸太で城門を殴りつけて破壊し砦の中に侵入しました。
シャールヴィは慌てて配下を連れて砦に駆けつけます。
そこで待っていたので蛇の部隊を壊滅させたステインソールでした。
彼は言葉通りに一人で砦を落としました。
以降シャールヴィはステインソールの下に付いて彼の補佐をしているようです。
ステインソールが宗主になる前に雷は幾度か滅亡の危機に瀕したようです。
その度にステインソールが常識外れの活躍で危機を乗り切ったようです。
今ではシャールヴィは若頭補佐の重職に就いています。
最近のステインソールは時々シャールヴィの意見を聞いてくれるようになったそうです・・・これは大きな進歩だね。
豹から贈り物(鉄製の武器だよね)を贈られた雷は戦力が上がったようです。
シャールヴィは自信満々ですね、次の戦いは激しくなりそうです。
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EPILOGUE 1
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美月から自分がユグドラシルを滅ぼす存在かも知れないと聞かされた勇斗は動揺していました。
気晴らしに夜の街を散歩する事にします。
途中で見かけたクリスティーナを伴い夜の街に繰り出します。
街に向かう途中でジークルーネが飼い始めた仔狼のヒルドールヴと出会います。
ヒルドールヴは人間に懐いたようです。
勇斗はヒルドールヴも一緒に連れて行く事にしました。
街は静まり返っていました。
日本では夜でも灯りが付いているのですがユグドラシルはそこまで豊ではありません。
静まり返っている街に怒声が響き渡ります。
酒場からの怒声のようでした。
勇斗とクリスティーナは行ってみることにします。
そこでは女の子と酔客が喧嘩していました。
勇斗が止めに入るのですが酔客は彼の素性に気が付きません。
クリスティーナが「畏れ多くも第八代《狼》が宗主スオウユウト様にあらせられるぞ!」と叫びます。
勇斗の漆黒の髪と瞳を見て酔客は彼が宗主だと理解しました。
クリスティーナが「宗主の御前です。一同、図が高い。控えい控えい控えおろう!」と叫ぶと一人を除いて地面に平伏しました。
勇斗はやりすぎだろうとクリスティーナに抗議しようとして驚く事になりました。
一人だけ立ったまま呆然と佇む少女を見て固まります。
少女の髪の色は真っ白で血のように紅い瞳をしています。
それ以外は幼馴染の美月と瓜二つでした・・・って事はですね、この少女も巨乳ちゃんなんだよね♡。
勇斗は「美月・・・?」と呟いています。
美月とそっくりの少女は恐らくリーファだよね。
二人には何らかの関係性があるのでしょうか?
勇斗は美月の事を愛しているのでリーファは完全無欠の美少女に見えていると思われます。
ユグドラシルに居る勇斗を愛する少女達にとっては最大のライバルになりそうですよ。
面白くなりそうです。
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EPILOGUE 2
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ご老公と呼ばれる老人がアレクシスを使い何かを画策しているようです。
豹と雷に同盟を結ばせたのもご老公の意向のようですね。
勇斗が初代神帝ヴォーダンを上回る空前絶後の大英傑だったとしても、この危機を乗り越えられない、と思っています。
ここがよく分からねいね?勇斗に期待しているのかな?
アレクシスが彼女も快く快諾したと言っているので力のある女性が一枚かんでいるようです。
ご老公は自分の悲願を成就させる為には帝国に滅びて貰っては困ると言っています。
邪魔者には早々にご退場いただかなくては、と言っていますね。
邪魔者とは勇斗の事でしょうか?それともリーファの事だろうか?
よく分からないね・・・謎だ。
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成分美少女チート恋愛ラッキースケベハーレム
評価AAACAAB
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