ラノベの感想) 百錬の覇王と聖約の戦乙女 第8巻 (HJ文庫)

概略:
美月をユグドラシルに連れて行く事になった勇斗は彼女の両親に挨拶に行きます。認めて貰う事が出来たので儀式を行う事になりましたがシギュンの秘法の影響で美月だけがユグドラシルに転送される事になりました。豹と雷が侵攻を再開したので狼と角は勇斗が帰還するまでの時間を稼ぐ事になりました。二国の侵攻を支えきれなくなったので美月の提案で満月より前に勇斗の再召喚を行う事になります。ここでリーファが無理をして儀式中に吐血する事になります。ユグドラシルに戻った勇斗は奇策を使いステインソールに撤退を決意させました。

レーベル:HJ文庫
発行日:2015/7/1
著者:鷹山誠一
イラスト:ゆきさん
ISBN:978-4-7986-1043-6
雰囲気:召喚失敗、美月の頑張り、ルーネvsステインソール、リーファと美月とフェリシア、勇斗再臨
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勇斗は美月を連れて再びユグドラシルに行く事を決めました。
その決断を聞いてフェリシアは涙しています。
勇斗は哲仁に朝食を作り親孝行をしています。
既に仲直りしているのですが哲仁も勇斗も素直になれないようです。
勇斗は美月と結婚してユグドラシルに向かう事を告げました。
いきなりな展開に哲仁は仰天していました。
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勇斗は美月を家に呼んで二人でネットショップを巡回してユグドラシルに持っていく品を決めようと考えました。
美月と結婚する事を知らされている哲仁が気を回してくれます。
彼は勇斗と美月が情事に及ぶと予想して留守にすると告げてきます。
勇斗は変な気の回し方はするなと照れています。
哲仁は物入りだと思われる勇斗にお小遣いをくれました。
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哲仁の気遣いにより気まずくなった勇斗は美月を連れて百円ショップに買い物に行く事にします。
美月が小声で、いくじなし、と言っていました。
彼女は勇斗とヤル気だったようです・・・美月の方が積極的なようですね。
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百円ショップでUSBケーブルなどスマホを維持する為に必要な品を購入しています。
小型の双眼鏡なども購入したようです。
文明の利器を持ち込むつもりの様ですね、これで狼の戦力がアップする事になりそうです。
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美月と二人でユグドラシルに行く事を決めた勇斗は彼女の両親に了解を得ようとします。
夕食に呼ばれたのでその席で美月を嫁に欲しい事とユグドラシルに連れて行く事を伝えました。
母親の美代は美月の味方なので理解を示してくれました。
父親の茂は、寝ぼけたこと抜かすな、このクソガキが、と怒っています。
美代も一緒に反対に回ってくれると期待したようですが彼女が勇斗の味方をしているので考えを改めます。
勇斗の事をろくに知らない茂は勇斗とじっくり話す事にしました。
茂は勇斗の事を認める事になったようです。
飲みすぎて酔いつぶれてしまいました。
美代が泣きながら美月の事をよろしく頼むと言ってきます。
勇斗は一生大事にすると誓いました。
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勇斗と美月を転送する儀式を行う事になりました。
茂、美代、瑠璃、哲仁が見送りに来ていました。
フェリシアに連絡して儀式を行ってもらいます。
ここで想定外の出来事が発生してしまいました。
美月だけがユグドラシルに転送されてしまいました。
直ぐに携帯で連絡を取り合い美月が無事にユグドラシルに到着した事が分かりました。
フェリシアに再度儀式を行ってもらい勇斗の召喚を行いましたが失敗に終わりました。
疲弊したフェリシアが倒れてしまったので、美月だけがユグドラシルに転送される事になりました。
勇斗は混乱している彼女の両親を宥めるのに苦労したようです。
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一人だけで転送された美月はフェリシアの配慮で落ち着く事が出来ました。
美月は勇斗の正妻として扱われる事になります。
翌日、狼の幹部に紹介される事になりました。
強面の人たちばかりなので美月はビビっています。
彼らが恭しく自分に接してくるのに恐縮していました。
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勇斗は沙耶に呼び出されました。
彼女はユグドラシルの正体が分かったと言っています。
勇斗が美月だけがユグドラシルに転送された事を教えると困惑しています。
沙耶はユグドラシルに戻って欲しく無かったようです。
勇斗は沙耶から悪い知らせを聞いたようです。
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フェリシアが美月が早くユグドラシルに慣れるようにと女子会を開いてくれます。
フェリシア、ジークルーネ、イングリット、クリスティーナ、アルべルティーナ、エフィーリアが参加してくれます。
美月は勇斗から聞いて彼女たちの事を大まかに知っていました。
美月はエフィーリアにも同席する事を勧めますが奴隷の彼女は恐縮しています。
そんなエフィーリアにアルべルティーナが一緒に勇斗のお妾さんになろうと提案しました。
出席者の女の子たちは美月が勇斗の正妻になる予定だと知っているので彼女の不興を買う事を心配しています。
美月が突然笑い出したので驚いています。
美月は、そうなればみんなで仲良しだね、と言い放ちます。
勇斗と結婚する事を決めた美月は歴史上の王様の正妻に付いて研究しました。
勇斗の浮気を心配して心を病むくらいなら妾の存在を認めてしまおうと考えたそうです。
勇斗を独占したい気持ちはあるが、彼の邪魔はしたくない。
勇斗に想いを寄せているのは狼にとって重要人物ばかりなので彼と仲よくするなと命じて狼が瓦解しては困ると考えたそうです。
美月の態度は「これぞ『王者の妻』の度量だ」と大評判となりました。
美月は知らぬ間に勇斗の正妃として市民たちから絶大な支持を得る事になります。
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勇斗の再召喚に失敗した理由がシギュンの掛けた秘法が邪魔をしている為だと判明しました。
彼女を越える秘法使いを探す事になりリーファの存在を思い出しました。
神帝の彼女に頼みごとをするのは難しいのではないかとの結論に達します。
困った状況に陥っているのですが美月が夢の中でリーファと会える事が判明しました。
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初対面の時にお互いにそっくりな外見を見て驚いていました。
美月の双紋とリーファの双紋が反応してしまい苦しんでいます。
リーファが双紋を操り事なきを得ています。
リーファは帝都から出られないと言っています。
美月がリーファを挑発して彼女の協力を取り付ける事に成功しました。
美月にも双紋がある事が判明したので美月とリーファが共振する事で儀式を行う事になりました。
以降、美月は昼間はフェリシアから夜はリーファから儀式に必要な舞を教わる事になります。
勇斗を再召喚する手立ては見えてきたのですが、豹と雷が攻め込んで来ました。
狼と角は勇斗を召喚する儀式を行う満月がやって来るまで耐える事になります。
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豹と雷は狼を攻めるにあたり役割分担する事にしました。
これは其々の領地が存在する地理的要因が影響していました。
狼の族都は東に存在します。
豹が東に進軍して領土を奪っても自領との間に角があるので飛び地となります。
防衛上の負担が増すだけなので東への侵攻は雷に任せる事にしました。
自分たちは自領の隣にある角を攻める事にしました。
勇斗がユグドラシルから居なくなっていてフヴェズルングの復讐心が薄れている事が大きかったようです。
フヴェズルングは狼の内情に詳しいので鉄製の武器やガラス細工などを作っているイングリットとフェリシアの身柄を要求しました。
雷は狼の内情に詳しくないのでイングリットとフェリシアを差し出す事を快諾しています。
フヴェズルングは勇斗が妹分として可愛がっているリネーアを嬲り者にして鬱憤を晴らそうと考えていました。
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リネーアは勇斗が戻ってくると信じて防衛戦を行う事を決めます。
フヴェズルングがリーファを侮っていた事も角には幸いしました。
リネーアは苦しい懐具合の中で狼から大量の荷車の壁を購入していました。
フヴェズルングはリネーアの実力を認め作戦を練り直す事になりました。
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狼はスカーヴィズとジークルーネに迎撃に当たらせる事にします。
スカーヴィズがファランクスを使い攻め込みます。
ステインソールがファランクスを打ち破る為に前に出てきたときにルーネが親衛騎団を率いて側面から攻め込みました。
狼はステインソールが居ない箇所を攻める事で雷を押し留めようとしていました。
徐々に押し込まれ始めてステインソールがスカーヴィズの前に現れます。
スカーヴィズとステインソールの戦いが始まりました。
スカーヴィズはステインソールの攻撃を受け流そうとしますがステインソールに見切られます。
攻撃が頭を掠めてスカーヴィズは討ち取られそうになっています。
そこにルーネが割り込みました。
ルーネはスカーヴィズを撤退させる為にステインソールに挑む事にします。
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ルーネは精神を研ぎ澄ましてステインソールの攻撃を予測して対抗していました。
双紋の彼を相手にするには消耗が激しすぎました。
動きの鈍くなったルーネを見たステインソールは情けを掛ける事にしました。
スカーヴィズが後2年でルーネは自分を越える戦士になると言っていたのを思い出します。
強敵の存在を求めているステインソールはルーネを逃がす事にします。
後悔する事になるぞ、とルーネが言うと、させてみな、と答えています。
ルーネはギムレーの街に撤退する事になりました。
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荷車の壁を突破するのは困難だと判断したフヴェズルングは角の補給線を断つ事にしました。
角の族都ファールクヴァングを包囲して角が疲弊するのを待つ事にしました。
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狼がギムレーで角がファールクヴァングで包囲されています。
満月まではまだ時間があります。
困った状況に追い込まれてしまったのですが美月が予想外の手段を思い付きました。
彼女は満月を待たずに勇斗の再召喚を行おうと提案してきました。
失敗しても狼に損は無いと言っています。
相談を受けた勇斗も確かにそうだな、と納得してしまいました。
この決断が悲劇的な結果を招く事になるようです。
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美月とリーファが共鳴する事で召喚の儀式が行われました。
双紋を持っている二人が協力しているので勇斗の存在を掴む事に成功しました。
しかしシギュンの秘法により弾かれてしまいます。
そこでリーファは勇斗を掴む秘法《グレイプニル》を二重に掛ける事にします。
勇斗の存在を掴む事に成功しますが満月ではないので異世界への境界面が開いていませんでした。
勇斗の存在を引っ張り上げる事ができません。
リーファが三回目の《グレイプニル》を掛けようとします。
ここでリーファが吐血する事になりました。
負荷が大きすぎたようです。
フェリシアが《グレイプニル》を掛けました。
リーファ、美月、フェリシアの三人で《グレイプニル》を掛ける事になり勇斗の召喚に成功しました。
勇斗は急いでギムレーに向かいました。
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ギムレーの自室で目覚めたルーネは状況を把握しようと考え執務室に向かいます。
そこでは勇斗が待っていました。
勇斗の姿を見たルーネは嬉しさの余り彼に抱き着き泣き出してしまいます。
勇斗はルーネの頭を撫でていました。
騒ぎを聞きつけてスカーヴィズたちがやって来ます。
勇斗の姿を見た配下の者から歓声が上がりました。
彼らは大声で「ジークパトリアーク」と叫んでいます。
街の住民にも勇斗がやって来た事が伝わり大音響で叫び始めました。
この大音響はギムレーに攻め込もうとしていたステインソールにも届きました。
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ステインソールがギムレーの城壁に立っている勇斗の姿を発見しました。
勇斗が生きていると知ったステインソールが狂喜乱舞しています。
勇斗はギムレーの門を開けさせステインソールを手招きしました!!
突撃して二回も勇斗の策に嵌ったステインソールは何か罠があると考えました。
ギムレーの街に攻め込む好機だったのですがステインソールは撤退する事を決めました。
既に領土を取り戻しているのでここで危険を犯す必要は無いと考えたようです。
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姿を見せただけで雷を撤退させた勇斗をみてスカーヴィズは畏敬の念を抱きました。
勇斗はステインソールが攻め込んできた場合に備えて何らかの秘密兵器を準備していました。
それを使えば雷軍を一網打尽にできたそうですよ。
一体何を持ってきたんだろうか?
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美月はリーファにお礼を言おうと考えていますが儀式以降彼女と夢で繋がれなくなっています。
儀式中に彼女が吐血していたのが気になります。
彼女の身に何かが起こったようですね。
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勇斗は角を救う為にギムレーから150キロ離れた位置に布陣している角の本陣に向かいました。
勇斗は狼内の重要都市に宿駅を作り馬を配備していました。
勇斗は馬を乗り換えて通常よりも短時間で本陣に到着しました。
角軍の指揮を執っているハウスグポリは勇斗が大勢の援軍を連れてきていると期待しています。
しかし勇斗が連れてきたのはフェリシア、ジークルーネ、アルべルティーナ、クリスティーナだけでした。
ハウスグポリは落胆しましたが勇斗は問題無いと言っています。
「そろそろこの因縁にもケリをつけるとしようか、兄貴」と自信ありげに言っています。
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勇斗は豹を退ける事ができるのでしょうか?
沙耶が解明してユグドラシルの正体が気になりますね。
リーファの状態も気がかりです。
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