ラノベの感想) フルメタル・パニック!ずっとスタンド・バイ・ミー(上) (富士見ファンタジア文庫)


レーベル:富士見ファンタジア文庫
発行日:2010/7/25
著者:賀東招二
イラスト:四季童子
ISBN:978-4-8291-3410-8

宗介とかなめが居なくなってから一年が過ぎようとしていました。
陣代高校にも平和が戻ってきています。
坪井校長は他の学校に赴任していました。
恭子は回復して復学したようです。
入院中の恭子の元に足繁く通った孝太郎は恭子と仲良くなっていました。
孝太郎が信二に教えてくれました。
テロリストに拘束された恭子を救ってくれた宗介に悪態を吐いた事を恭子が後悔していると。
孝太郎も別れ際に宗介を詰ってしまったので後悔があるみたいです。
世界に全面核戦争を始めてしまう雰囲気が漂っています。
信二は核戦争が勃発しそうな状況でも呑気に過ごしている民間人にイライラを募らせていました。
信二は宗介の行方をネットを使って追ってたようですが足取りは掴めませんでした。
信二は宗介に何かをしたいようです。
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マロリー卿(サー・マロリー)が行動を起こしました。
ミスリルが襲撃されて以降彼も潜伏していたのですが裏切り者の所在を掴んだようです。
裏切り者は彼の父親(ロード・マロリー)でした。
元々ミスリルを創設しようと提案したのがロード・マロリーでした。
彼が居る隠れ家に向かいます。
父親と対峙したマロリーはその行いの真意を問います。
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マロリー卿は父親を殺すつもりでした。
拳銃を構えます、そこにカリーニンが部下を引き連れてやってきてマロリー卿の右手の指を撃ちました。
カリーニンはロード・マロリーに聞きたい事がありました。
ロード・マロリーはカリーニンとサー・マロリーにアマルガムの秘密を語ってくれます。
アマルガムは1948年に創設されたと教えてくれます。
以降、アナログな暗号を使ってやり取りを行っていたそうです。
創設時のアマルガムは世界を滅亡から救う事が目的の崇高な組織でした。
世代交代が進むうちに組織が腐っていき既得権益を守るだけの組織に落ちぶれてしまいました。
アマルガムの創設時からマロリー家はアマルガムの調停者として活動していたそうです。
ロード・マロリーは調停者を父親から引き継いだ時点でアマルガムは堕落していて修正不能な状態でした。
そこでロード・マロリーは外部からアマルガムを制御するための対抗組織としてミスリルを創設したそうです。
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カリーニンはロード・マロリーから過去にアマルガムに関わった人物の名簿を奪おうとしていました。
レナードの作戦が世界をあるべき姿に戻す事なのでウィスパード誕生の契機となった実験が行われてた当時のアマルガム関係者を知りたかったようです。
当時の関係者に干渉することで世界を修正するつもりのようです。
名簿を手に入れたカリーニンはサー・マロリーとロード・マロリーを残して撤収しました。
サー・マロリーに彼の持ってた拳銃を渡しています。
これはサー・マロリーに目的を達成しろとのメッセージだったね。
カリーニンたちが立ち去った後、サー・マロリーはロード・マロリーを撃ったようだぞ。
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かなめはメリダ島で世界を修正する装置TARTAROSの建設に参加していました。
かなめは自身が世界を修正する計画の中核をなしている事に大きな満足感を抱いていました。
時折、訪れる違和感が悩みのようです。
ふとした瞬間に自分が自分でないと感じているようです。
いまのかなめの事を傍で覗き見している誰かが居るように感じています。
この存在が本来のかなめなのかもね?
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テッサたちはレナードたちの計画がメリダ島で行われると知りました。
レナードはテッサが邪魔をしてくると考えているのでテッサたちを分散させる為にアフガニスタンにあるソ連の基地を占拠して核ミサイルの発射体勢を整える陽動作戦を展開しました。
テッサは両方に対処する事にしました。
人員が少ないし装備も心許ない状況ですが部隊を二つに分ける事にしました。
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ソ連の基地を奪ったのはエリゴールに乗ったサビーナとファウラーでした。
二人は基地の奪還に来たソ連軍のアームスレイブを撃破していました。
ファウラーはサビーナにメリダ島に残りたかったのではと問います。
サビーナはかなめにご執心のレナードを見た良くないのでメリダ島を離れられたのは良かったと言ってますね。
サビーナはレナードがこの世界を修正してくれる事に期待を掛けたいました。
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テッサは今まで隠したいたレナードの目的を主要メンバーに説明する事にしました。
テッサの話を聞いてメンバーはレナードの計画が実行された場合、自分たちはその結果を認識する事ができないと知ります。
テッサの説明ではレナードの世界修正が行われると、事実そのものが変化して、それに伴って脳の化学的反応が起こる。
普通の人間には変化を観測することは不可能と説明しました。
ウィスパードだけがそれを認識できると説明します。
レナードは世界の歴史を都合の良いように改変して自分たちの記憶や意識を新たな世界に持ち込もうとしていると説明しました。
主要メンバーはレナードの目的を聞いて彼の邪魔をする必要があるのかと疑問を呈しました。
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マオ、クルーゾーを始めとする陸戦部隊を核ミサイルを発射しようとしている基地に向かわせる事にします。
テッサと宗介がトゥアハー・デ・ダナンに乗り込みメリダ島に向かう事になりました。
他のメンバーにメリダ島に同行しろと命じるだけの理由がテッサには思い付きませんでした。
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物資の積み込みをしている時にマオが元気無さそうにしていました。
宗介はクルツの真似事をしてマオを励まそうとしましたよ!!
「どうしても心配なら、俺が抱いてやるぞ」「二人で熱い運動を楽しめば、すっきりして仕事に集中できるだろうからな」と言いました。
マオが唖然としていましたよ。
宗介はマオがクルツに対してそうするように殴ってくると思っていたようです。
宗介は殴る事によりマオが元気になるのではないかと考えたようですね。
マオは宗介がクルツの代わりをしようとしていたと理解します。
そして宗介にはクルツの代わりはできないと言って項垂れる宗介を優しく抱きしめてくれました。
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宗介の元にレモンがやってきてミラからの手紙を渡してくれました。
彼女の名前は漢字では九壇未良(くだん みら)と書くのね。
未良は近況の報告とレナードがやろうとしている事に対する彼女の考えを教えてくれました。
未良はレナードがやろうとしている世界の修正に賛成のようですよ。
シベリアでの実験の記憶が今でも蘇り悪夢に魘されるそうです、それが無かった事になるのならば、レナードにやりたいようにやらせるのは間違いではないと考えているようです。
しかしそれを止めようとしているテッサに反対するつもりもないそうですよ。
未良はテッサを止める判断は自分を救ってくれた宗介に任せると言ってます。
未良はさり気なく宗介に熱烈なアピールをしていました。
御所望ならば何でもしますと書いてありました。
レモンに手紙の配達を頼んだので彼が読めないであろう日本語で手紙を書いたようですね。
宗介はテッサを止めるべきなのか悩み始めていました。
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レモンは未良が手紙を渡した時の表情がラブレターを渡す乙女の表情に近かったと言ってます。
宗介は未良の好意が分かってませんね、本当に勿体ないよ。
レモンが自信を無くしています、宗介がやたらモテるのが悔しいみたいです。
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マデューカスがテッサに翻意を促すため辛い提案をします。
テッサは宗介だけを伴いメリダ島に向かうと言ったのですがそれでは失敗すると思ったようです。
テッサが一人でトゥアハー・デ・ダナンを動かす事になるので彼女には休息をとる時間が無くなります。
熟練の航海士の腕には及ばないので最低限の人員は連れて行くべきだと言います。
テッサは乗員を残す理由が無いと考えています。
マデューカスはテッサに部下に付いてくるように命じるべきだと言いました。
テッサは一人になって考えます。
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テッサはマデューカスの意見に従い、必要最低限の乗員を乗せる事にしました。
レーバテインの最終調整を行っているサックス中尉も残る事になりました。
彼はノーラと共に故郷に帰るつもりだったのに、ちょっと可哀想です。
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テッサが最後の訓示を行う事になりました。
テッサは色々な思いが渦巻いていて注意力が落ちてたようです。
タラップを登る時に足を絡ませて転んでしまいました。
テッサはパニックになりそうでした。
命令で直立している部下たちは動けません、肩が震えて笑いを堪えているようです。
テッサは転んだ事で吹っ切れたようです。
ごくシンプルに最後の訓示を行いました。
「みなさん今日でクビです。ご苦労さまでした」
笑いが沸き起こっていました。
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宗介はトゥアハー・デ・ダナンの発令所に向かいます。
テッサを止める為に拳銃を忍ばせていました。
本来であれば宗介には発令所に立ち入る権限は無いのですがテッサは此処に居る事を認めてくれました。
この時のテッサの態度がとてもゾンザイで太々しいものでした。
宗介はテッサの変化に気がつきましたが、良い方に変化したと捉えます。
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核ミサイルの基地を奪還する作戦に向かったマオたちは最後の補給を受ける為に田舎の飛行場で待機していました。
装備の輸送が間に合わないので待機する事になります。
レイスが補給物資を持ってやって来ました。
レモンはレイスとの再会が嬉しくて彼女に抱き着く勢いで迎えますがレイスの態度は冷然としたものでした。
レモンがちと可哀想ですね。
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レイスは二つのモノを持ってきたと言ってきます。
最初にこれから攻略をしようとしている核ミサイル発射基地の詳細な見取り図を提示してくれました。
時間が無かったのでクルーゾーが基地への突撃班を集めて作戦の変更を行い始めました。
レイスはもう一つの情報を開示したかったようですけど作戦に直接関わらないと言ってしまった為、後で話す事になりました。
作戦会議の後、マオが仲間たちに声を掛けます。
「あんたたちが世界を救うってことよ」と声を掛けると仲間たちは笑い出したぞ。
緊張と悲壮感が無くなりチームの雰囲気が良くなりました。
仲間の一人がクルツならひでえこと言いそうだと冗談を言い出します。
クルツなら自分が活躍できないから失敗しろと言い出すぞって話になります。
「クルツをがっかりさせるために」作戦を成功させようって雰囲気になってしまいました。
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レイスが青い顔をしていますよ、彼女はマオと仲間たちの話を聞いているうちに顔色が悪くなりました。
レイスは残り一つの報告を言い出せませんでした。
マオたちは出発しましたよ。
レイスが誰かに連絡をしています。
相手が怒っているようですね、レイスは部隊の良い雰囲気を壊したくなかったので言い出せなかったと言ってます。
相手は誰だろうか?死んだと思われているクルツだろうか。
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マオたちは輸送機で敵基地に向かいますが途中で攻撃を受けます。
予定地点よりも多少前に降下しました。
レイスの情報で精度は向上しましたが、上手く基地を奪還できるでしょうか。
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メリダ島に向かったトゥアハー・デ・ダナンは敵の潜水艦と水中戦を始めます。
アマルガムはアメリカ軍を動かしてきました。
潜水艦が四隻、水上艦がニ隻、対潜ヘリが二機。
アマルガムのリバイアサンが五隻。
合計で11の敵機を相手にする事になりました。
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テッサは先制攻撃をする事になりました。
無茶な操艦で攻撃を行っています。
敵の攻撃を貰ってしまいました。
戦闘が始まったので宗介はレーバテインの元に向かい発射準備を整える事になります。
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格納庫に向かうと激しい戦闘で艦が揺れたので酷い有様になっていました。
ここでレーバテインの最終調整を行っていたサックス中尉が大型の発電機の下敷きになり重症を負っています。
サックス中尉は最後の力を振り絞り宗介にレーバテインの残された整備項目の操作方法を伝えました。
サックス中尉は亡くなってしまいます。
宗介はサックスの指示に従いレーバテインの整備を終わらせて発進位置に移動しました。
目覚めたアルはサックスの死に対して自分に責任があるのかと宗介に問いかけてきました。
アルが益々人間的な感情を示すようになっています。
宗介がサックス中尉の死は必要な事を行った結果だ、アルのセイではないと告げるとアルが安心しています。
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戦闘の間隙をついてトゥアハー・デ・ダナンは海上に浮上してレーバテインを射出しました。
レーバテインには急造の緊急展開ブースターが搭載されていました。
これはM9用のブースター二機をくっ付けた代物です。
メリダ島に向かって飛行中のレーバテインが敵影を捉えました。
べヘモス三機を発見して飛行状態から大出力砲での攻撃を行いました。
アルが飛行中は冷却が楽ですと感想を述べていました、意外と余裕があるのかも?
べヘモスを倒したレーバテインはメリダ島に上陸を果たします。
宗介には何か作戦がありそうです。
アマルガムが傍受できるように公開発信を行うようです。
何をしようとしているのでしょうか?
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成分美少女戦闘ラッキースケベ技術兵器
評価AAAAAACAAAA
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