ラノベの感想) 魔弾の王と極夜の輝姫 2 (ダッシュエックス文庫DIGITAL)
概略:
イルフィング島の海岸に流れ着いたソフィとティグルを闇の影星を少女が助けてくれました。
リネアと名乗った少女は二人を洞窟に案内してくれます。
上陸した事がエフゲーニアにバレると困るのでソフィはリネアに口止めを行います。
リネアはソフィと同じく片方の親が闇の影星の出身者でした。
身の上が似ているのでリネアはソフィに好意的です、秘密を守ってくれます。
ソフィ主導で闇の影星の集落への潜入を目指す事になります。
夜の精霊を降臨する儀式を指揮するエフゲーニアは協力者のヴェトールが連れて来た戦姫イリーナ=タムを警戒しています。
イリーナはジスタートからの独立を目指しているヴェトールに協力するふりをして彼女の目的を達成しようと考えています。
それぞれの思惑を抱きながら儀式の準備が進みます。
レーベル | ダッシュエックス文庫 |
発行日 | 2024/12/31 |
著者 | 川口 士 |
イラスト | 植田 亮 |
ISBN | |
雰囲気 | 恩人、潜入、脱出、逃亡、助っ人、阻止、想定外、封印、後始末、再会、封印、解放 |
海に落ちたティグルを助けようとソフィ―が後を追います。
何とかイルフィング島に泳ぎ着きました・・・愛しのティグルを死なせたく無いと必死だったのね。
極寒の海なのでソフィーの頑張りだけではとても泳ぎ着けないと思われるのでティル=ナ=ファが助けてくれたみたい。
疲弊して倒れている二人を闇の緑星の少女リネアが発見しました。
彼女はソフィーと同じく片方の親が闇の緑星であるハーフでした。
身の上が似ているのでソフィ―に気を許してくれます。
人気のない海岸に倒れていた理由を説明しなければならないのですが敵かもしれないので全てを話す事はできません。
リネアが自分よりも年下だと分かったのでソフィは嘘を吐く事を躊躇います。
囚われの母親を救出する為に乗り込んできたという重要な部分をぼかして嘘にならないように説明します。
ティグルは気を失ったままなのでソフィーが背負って移動を始めました。
リネアはソフィーとティグルを彼女が隠れ家として使っている島の外れにある洞窟に案内してくれました。
リネアは闇の緑星の村では半端者として軽く見られているそうです。
薪拾いの途中だったので集落の帰る事になります。
ソフィー達も一緒に来ないか?と誘われるんですが断ります。
自分たちの存在を報告しなで欲しいとお願いして別れました。
リネアが去ってからティグルが目覚めたので二人は闇の緑星の集落への潜入行動を開始します。
隠れ家に置いてあったモノで使えそうなモノを勝手に拝借して持って行く事にするね。
リネアに悪いと思いつつも背に腹は代えられんってことだね。
ソフィとティグルは移動方法を工夫しました。
松明で灯りを灯すと発見される恐れがあるので見回りをしている影の緑星の後をつけて集落まで案内して貰おうと考えました。
極夜が始まっていて周囲は真っ暗なので彼らも松明を灯りとして使っていました。
それを目印にして距離を取りながら後について行きます。
空腹だったので見張りが用意した串焼き肉を盗んでいます。
ティグルが茂みを揺らして注意を引いている隙にソフィーが串焼き肉を盗み取りました。
三本あったので一本ずつ食べますね。
残りの一本をどちらが食べるのか譲り合う事になっています。
ソフィは自分の方がお姉さんだからティグルに譲るべきと考えますがティグルはソフィが食べるべきと主張します。
言い合っていると冷めてしまうので半分こする事になりました。
ソフィアが先に食べて残りをティグルに渡します。
途中でソフィは関節キスになるのでは?と気付いて顔を真っ赤にしていますがティグルは気にしません。
ソフィに気にならないの?と問われて塩加減が強すぎるよなと味に関しての感想を述べてきました。
意識しているのは自分だけなのか?と思い知らされてソフィはちょっとガッカリしてない?
闇の緑星の集落に行くには広めの断崖を渡らなければならないと分かりました。
保護色によって見えなくなっている吊り橋があったのですが当然見張が立っています。
ティグルは見張りを倒して橋を渡ろうと主張しますがソフィは倒した見張りが発見される危険性を説き別の道を探す事にします。
ふんふんお姉さんのソフィが行動の決定権を握っているのね。
吊り橋に繋がっているのとは別の道を進むと放置されている橇を発見しました。
ソフィが橇で斜面を滑り降り勢いをつけて断崖を橇で飛び越えようと提案してきます。
ティグルは嘘だろ危険すぎるだろと思うんですが見張りを倒して進むよりも発見される可能性は低いと説得されてしまいます。
ソフィは相手を納得させるのが上手だね。
ソフィの思惑通り橇で断崖を飛び越える事はできたんですが怖すぎました。
ティグルは二度としないと誓います。
儀式を行う祭儀場への入り口を発見しました。
一人の老人が倒れていたのでソフィが駆け寄り助け起こします。
老人は見張り役だったのですがサボってただけのようです。
集落まで運んでくれと頼まれたのでソフィは背負って運ぼうとしました。
親切心が仇となるんだよなー、老人に背後から拘束されてしまいます。
ソフィの緑柱石の瞳を見た老人は驚いていますね・・・生贄に捧げるソフィの母マーシャよりも綺麗な目をしていると感嘆しています。
ティグルが気配を殺して忍び寄り老人を殴り倒して気絶させソフィを助け出しました。
敬老精神に欠けてますがまあ敵なんで仕方ないよな。
二人は気絶させた老人を茂みに隠し急いで集落へ向かいます。
さっき拘束されたばかりなのに懲りないソフィは自分が潜入して村人からマーシャの拘束場所を聞き出してくると言い出します。
彼女はラリッサに貰った闇の緑星の装束を着ているので紛れ込む事は可能でしょう。
他に手が無いと分かっているのでティグルはソフィの無事を祈り待つ事にします。
潜入したソフィは女性たちの立ち話に聞き耳を立てています。
そこで儀式が予定よりも早まるって話を聞きました。
もっと詳しい情報を持っていそうですが安易に声を掛けるのは躊躇われます。
彼女達が好奇心からソフィについて色々と質問してきそうだと思われたからです。
通りかかった男達がマーシャがヴェトールの別宅に拘束されていると話しているのを聞きました。
子供ならばこちらの素性を明かさないでも有益な情報を得られると考えたソフィは通りかかった少女に声を掛けようとしました。
振り返った少女はリネアでしたね。
リネアもソフィと分かり二人して固まってしまいます。
そこにリネアの知り合いであるイリーナ=タムが声を掛けてきました。
リネアは機転を利かせてソフィに道を聞かれた演技をして彼女をイリーナから逃がしてくれました。
ティグルの元に戻って来たソフィはマーシャが集落の外にあるヴェトールの別荘に囚われていると教えます。
イリーナはリネアとの会話を早々に終わらせてソフィを追います。
ソフィを一目見て闇の緑星の者ではないと見抜きました。
彼女はヴェトールの野望の協力者なので報告するべきなんですが協力者とは偽りでした。
ソフィの存在は秘宝を手に入れるのに使えると考え報告しませんでした。
イリーナの狙いは闇の緑星が持っている秘宝を手に入れる事でした。
ヴェトールとエフゲーニアには戦姫と名乗っているんですがそれも嘘でしたよ。
彼女の両親は詐欺師で言葉巧みに相手を騙して先祖の埋葬品を巻き上げる商売をしていました。
その話を打ち明けられたイリーナは自分も詐欺師を目指す事を決めました。
詐欺師だった両親を尊敬しています。
父親から大きな事を目指すべきと助言されてその気になってしまいます。
あるとき自分が本物の戦姫イリーナ=タムとうりふたつの容姿を持っていると知ります。
イリーナは戦姫に成りすまして大きな詐欺を働こうと考えました。
ヴェトールがジスタート王国からの独立を企てていると知り戦姫として接触して彼の信頼を得ました。
ヴェトールは最初から騙されていたんだよねーちょっと可哀想ですはあるね。
肝が据わっているソフィは正面から別荘に乗り込む事を提案しました。
ソフィが景気づけに接吻しようと提案してきました!!
ティグルは驚き、接吻とは景気付けでするものなのか?って疑問を持ちます。
判断力は保たれているな、でもソフィが目を閉じて顔を向けてきたので、ティグルの判断力は溶けます。
ソフィの肩に手を置き優しく接吻しました。
自分から要求しておいてソフィは真っ赤になっています。
エフゲーニアにマーシャを連れてくるように頼まれたと見張りに説明して別荘に入れて貰います。
儀式の開始は早まったので色々と忙しいらしく見張りも慎重さを失っていたと見えますね。
ティグルの事は自分の助手と説明したら信用されました。
別荘の中のどこにマーシャが囚われているのか分からないのソフィは見張りに場所を質問しています。
ティグルは怪しまれるかも知れない質問を平然としてしまうソフィの豪胆さに驚いています。
部屋の場所は分かったのですが鍵が掛かっていました。
緊張を強いられる場面なんですがソフィの頭は高回転していますね。
大事な生贄を飢えさせる筈は無いと考えて食事を運んでいる可能性に思い至り厨房に向かいました。
厨房には予想通り各部屋の鍵束が置かれていました。
急いでマーシャの居る部屋に向かい鍵を開けて室内に入ります。
ソフィは泣きながらマーシャに抱き着きました。
急がなければならない場面なんですがティグルは無粋な真似はしませんよ。
感動の再会場面にジーンとなっています。
マーシャも緊迫した場面に慣れているのか初対面のティグルについてあれこれ質問しませんでした。
当初の計画ではマーシャを連れ出して逃げる事を想定してたんですが予定が狂います。
マーシャからどこかの部屋に囚われているウィクターも助け出したいと言われます。
計画の困難さが増したんですが断る事はできません。
ウィクターは足を鎖で縛られて部屋の中に倒れていました。
ソフィ達が助けに来た事に驚いています。
絶望的な状況でも彼は脱出の可能性を高める努力を行っていました。
足を拘束している鎖の強度を下げる努力をしていましたよ。
ティグルが持っていたナイフで足の拘束を破壊しました。
部屋から飛び出すと侵入がバレていました。
ヴェトールとイリーナが廊下に出てきて四人を捕まえようとしてきます。
ヴェトールは協力してくれたイリーナを戦姫殿、さすがだと称えます。
それを聞いたウィクターが訝しんでいますね。
ウィクターは一度本物のイリーナ=タムに会った事があるそうです。
彼女が竜具を持っていない事と、その時に感じた人智を越えた恐ろしい力の存在が感じ取れないと言っています。
イリーナは竜具は自由に形を変えられると言い返しますがウィクターを納得させられません。
もうちょっと追及すればイリーナが偽物と暴けたかもしれないけどヴェトールが攻撃姿勢を取ります。
ウィクターとマーシャは阿吽の連携で燭台の灯りを破壊して周囲を暗くします。
ティグルもウィクターに言われて燭台を一つ破壊しました。
ティグルは咄嗟に連携したウィクターとマーシャに感嘆しています。
ウィクターとマーシャは数の優位性を使って強行突破を試みます。
視界が悪くなったのでヴェトールが燭台を投げつけてきました。
壁に当たって跳ね返りティグルの左腕に当たります、激しい痛みを感じますが無視して走ります。
イリーナはそれほど激しく攻撃してきませんでした。
逃がした方が自分の計画がやり易くなると考えたようです。
別荘から逃げ出す事はできましたが騒ぎを聞きつけたエフゲーニアが追ってきました。
精霊の加護がある彼女は暗闇を問題にしません、追いついてきました。
ウィクターは拷問されたうえ食事を抜かれていたので疲弊しています。
逃げきる事はできませんでした。
ここでソフィが自己犠牲の精神を発揮してティグル、マーシャ、ウィクターを逃がしてくれました。
ティグルは捕まったソフィを置いていけないと考えますがマーシャに手を引かれて逃げ出す事になります。
マーシャとウィクターはソフィを助け出すつもりでした。
追手がかかって窮地に陥りますが予想外の人物が助太刀してくれました。
ティグルとソフィをイルフィング島まで運んでくれたベルゲが助けに来てくれました。
追手はベルゲによって撃退されました。
ベルゲの姿を見てからティグルは気絶しました。
ティグルが目覚めるとマーシャが案内してくれた洞窟に寝かされていました。
落ち着ける状態になったのでそれぞれの状況を教え合います。
ティグルはソフィを助け出した経緯と母親を助け出したいと言う彼女に協力していた事を伝えました。
氷の舟の集落で二人は恋人同士になったって話は伏せておきます。
ソフィの両親に彼女に断りもなく伝えるのは不味いと思ったようですがベルゲが台無しにしてくれます。
ベルゲからティグルとソフィは恋人同士で氷の舟の連中は皆知ってるぜと暴露されました。
知らぬ間に娘に恋人ができていたと知りウィクターは激しく狼狽していますげマーシャは喜んでいます。
ベルゲはエフゲーニアに殺されたフロールヴの遺体を回収すると一度氷の舟の村に戻ったそうです。
族長に闇の緑星への報復を願い出ますが却下されました。
それは力を示したティグルの死を軽視する事に繋がります。
氷の舟は力を示した者を尊ぶ習慣があるので族長の求心力の低下を招く事になるんだよね。
そこで族長はベルゲにティグルの成し遂げたかった事を単独で成せれば力を貸そうと条件を提示してきました。
フロールヴとティグルの敵討ちに燃えているベルゲは一人でイルフィング島に引き返してきたそうです。
彼は船から落ちたティグルと彼を助ける為に飛び込んだソフィが水面に浮かんで来なかったので二人は死んだと思っていました。
ティグルとソフィが生きていたと知り大変に驚いています。
ティグルはフロールヴが自分を庇って死んでしまったのでベルゲに謝罪しています。
ベルゲは目的を遂げる事がフロールヴの死に報いる事になると答えます。
四人はソフィを救出して儀式を食い止める作戦会議を始めました。
イリーナはエフゲーニアの目を盗んでイルフィング島内を探索しています。
ベルゲに遭遇した闇の緑星の戦士から報告が入り氷の舟が攻め込んでくる可能性が浮上します。
エフゲーニアは島の周囲を警戒する為に戦力を割かざろう得なくなりました。
島内の警戒が薄まりイリーナの計画の助けになっています。
イリーナは島の墓所で念願だった秘宝を発見しました。
それだけでは彼女の望む力を手に入りません。
力を手に入れるには降臨させた夜の精霊を秘宝に取り込む必要がありました。
イリーナは儀式の途中で乱入すると決めます。
エフゲーニアは闇の緑星の族長に呼び出されます。
族長は彼女に族長の座を譲りたいと伝えてきます。
エフゲーニアは自分が選ばれるとは思ってなかったようで驚いていますね。
族長は精霊の加護を強く受けているエフゲーニアを心配しています。
力が大き過ぎて他の村人に怖がられているエフゲーニアを不憫に思っているようです。
エフゲーニアはソフィを生贄にして儀式を行うと報告します。
衣装も重要らしくマーシャように仕立てた衣装を手直しする必要があるので儀式を二日遅らせると言っています。
掴まったソフィは裸にされて採寸されています。
左腕を骨折してしまったティグルは腕を使って弓を引く事ができません。
考えた末に足を使って弓を引く方法を考え付きました。
アイディアを聞いたウィクターは驚きます。
それだけでは攻撃手段が心許ないと感じた彼は添え木に細工をして武器を仕込む事を提案しました。
ウィクターは拷問時に手の指を折られているので剣が逃げれなくなっているので攻撃役ができません。
元から戦闘向きではないマーシャと一緒に攪乱を行う事になりました。
儀式の会場に忍び込んでソフィを助け出す役目はティグルとベルゲが担う事になりました。
儀式が始まりました。
エフゲーニアは捉えていたラリッサとリネアを儀式の場に連れて来ていました。
ソフィを取り返しに来たティグル達への人質とする為です。
ソフィは麻痺状態にされて祭壇に寝かされています。
祭壇の周囲に配置されている燭台の火が全て消えると夜の精霊が降臨します。
燭台が消え始めます、ティグルとベルゲは騒ぎが発生するのを待っています。
ウィクターとマーシャが集落の空き家に火を付けて騒ぎを起こしました。
村の見張り役が駆け込んできてエフゲーニアに報告してきます。
エフゲーニアはウィクター達が儀式を邪魔する為に引き起こした事だと断じて儀式を継続します。
更に島の周囲を警戒していた見張りが駆け込んできて氷の舟の舟が島に向かってきていると報告しました。
氷の舟の族長はベルゲが島に向かった後で大量の舟を出し氷の舟の意思を示す事にしました。
それが見張には攻め込んでくると見えたのね。
エフゲーニアは判断を迫られます。
氷の舟が現れた海岸沿いに戦士を向かわせる事にして儀式を継続します。
ティグルとベルゲが動き出すチャンスはまだ来ません。
ソフィを救出できない状況で全ての燭台の火が消えて夜の精霊の降臨が始まってしまいます。
エフゲーニアは興奮しています。
そこでイリーナが動き出します。
彼女は持っている秘宝を掲げて夜の精霊に突撃しました。
夜の精霊は秘宝に吸い込まれて行きます。
ここでイリーナの予想していなかった事が発生しました。
イリーナは手に入れた夜の精霊の力を己のモノとして行使できると考えていたようですが違いました。
夜の精霊は獰猛で接触した人間から生命力を奪い始めました。
イリーナは夜の精霊に呑み込まれてしまいます。
エフゲーニアは最初、儀式を台無しにしたイリーナへの怒りから彼女に向かって行きましたがイリーナは夜の精霊に殺されてしまいました。
夜の精霊が触れる者全てから生命力を吸い取ると分かったのでエフゲーニアは己の考え違いを認識します。
彼女も夜の精霊は闇の緑星に加護を与えてくれると考えてたんですが思い違いでした。
夜の精霊はこの世に出現させてはいけない存在でした。
エフゲーニアは夜の緑星が全滅する事を阻む為に戦う事にします。
彼女を守っている精霊たちは夜の精霊を怖がっていましたがエフゲーニアを守るために奮い立ちます。
エフゲーニアと夜の精霊が戦っている隙にティグルはソフィを助け出しました。
ソフィは助けに来てくれると信じていたと言って抱擁を交わします。
エフゲーニアとイリーナの戦闘の余波を受けてソフィの着ていた衣装はボロボロになっています。
片方のおっぱいが飛び出ていて長い金髪が先端を隠している状態です、セクシーですねー。
感動の抱擁シーンなんですがソフィとティグルは微妙な雰囲気になっています。
エフゲーニアが力尽きようとしています。
精霊の加護があっても夜の精霊が相手では勝機を見いだせなかったね。
左腕を骨折していて弓を引けないティグルをソフィが手助けします。
二人で家宝の黒弓を引いてティル=ナ=ファの力を引き出して矢を放ちました。
矢がイリーナが手に入れた秘宝に吸い込まれ夜の精霊を封印する事ができました。
エフゲーニアは夜の精霊を封印できたと知り安らかに死んでいきました。
これで事態は終息してはいませんでした。
エフゲーニアが死んでしまい後ろ盾を失ったヴェトールは数名の護衛を引きつれて島を脱出しました。
体勢を立て直して闇の緑星を殲滅しようと考えます。
夜の精霊を降臨させる事に失敗したので闇の緑星がイルフィング島を統一する可能性は消えました。
儀式上で多数の村民が夜の精霊に生命力を奪われて死にました。
勢力としての力を失ってしまったのでジスタートからの独立計画は瓦解しました。
イリーナが偽の戦姫だった事も判明したので自分が騙されていたと知ります。
保身の為に反乱計画の罪を全て闇の影星に着せようと考えました。
本宅に戻ると腹心のラドミスが迎えてくれます。
ラドミスに闇の影星を殲滅する事にすると伝えると驚かれます。
彼にはジスタートから独立計画を教えてありました。
ヴェトールが本気だと分かると従ってくれます。
ラドミスからオステローデの戦姫の使者が来ていると教えられます。
ヴェトールは使者を言い包めて時間を稼ぎ闇の影星を滅ぼそうと考えます。
使者が本宅に滞在してくれていれば話は速かったんですが町の外に陣営を築いてそこに居ると教えられます。
ヴェトールはオステローデの陣地を偵察に向かいます。
オステローデの使者はジスタート王の命令を受けて偵察目的でやって来ました。
ウルス達は彼らと接触してヴェトールが反乱を企てている事を伝えました。
最初は手柄になるか分からないので乗り気ではなかったんですがウルス達の報告で確実な手柄になると分かり乗り気になっています。
指揮官のマレークは大雑把な性格でウルス達に町に潜んでヴェトールの帰りを待てと命じます。
マレークを放置できないヴェトールは使者を出して会談を要請しました。
マレークは堂々と正面からヴェトールの屋敷に向かいます。
町に潜んでいたウルス達はヴェトールが帰って来たと分かると夜襲を仕掛ける事にしました。
ヴェトールはラドミスに翌日に雇い入れていた傭兵を率いてイルフィング島に攻め込むと命じ準備を始めさせます。
就寝しようとしていると血相を変えたラドミスが飛び込んできました。
屋敷に襲撃者が現れたと言っています。
迎撃に出たヴェトールとウルスが切り合う事になります。
ウルス達はヴェトールを生け捕りにするつもりでした。
切り結びながらヴェトールがこれまでの苦労を吐露しています。
何度も蛮族の討伐を国王に陳情しても断られ続けた事。
仕方ないので独立を志した事。
何も成せないで終わる事に彼は無力感を感じていたようです。
同じ領主という立場からウルスは己の考えを語ります。
ウルスは自分が何かを成せなくても何かを成せる後進を育てる事ができれば領主として十分な功績を残した事になると伝えます。
ウルスの言葉を聞いたヴェトールは祖父と父の人生を思い出し自分が間違っていたと理解したようです。
剣を手放し抵抗を止めました。
ヴェトールが闇の影星を滅ぼす計画を放棄した事で騒動は終わります。
取り合えず。
ティグル達がイルフィング島から戻ってきました。
ウルスの姿を見つけてティグルが駆け寄り抱き着きます。
ウルスは優しく抱き留めてくれましたが目が怖いです。
勝手に危険に飛び込んだティグルにお仕置きする気ですね。
ソフィがティグルを叱らないでと訴えますがウルスを止める事はできません。
ウルスの部下たちはティグルの味方になってはくれませんでした。
極夜が終わるまでイルフィングの町に留まる事になりました。
ティグルとソフィは二人で遊び回ったそうです。
極夜が終わり二人はそれぞれの故郷に帰る事になります。
ティグルはベルゲとお互いに弓の技量をあげるとの約束を交わします。
ソフィは友達になったリネアに手紙を書くとの約束を交わしています。
ティグルとソフィは楽しかったと言い合って別れました。
それから一年も立たない内にソフィの元に竜具ザードが現れました。
ザードはソフィの全てが気に入ったと言っています。
ソフィはザードを受け入れ戦姫になる事にしました。
戦姫としての新たな暮らしに魅力を感じたから受け入れたようです。
夜の精霊を封じてから五年後ソフィは再びイルフィング島を訪れます。
封印は五年で解けてしまうので今度こそ夜の精霊を解放するのが目的です。
ティグルも同行して協力して夜の精霊を解放する筈だったのですが到着が遅れています。
ソフィはお姉さんとして一足先にイルフィング島に入り状況確認をしておこうと考えました。
封印されている祭儀場に向かう前にソフィは闇の影星を集落に向かいます。
元の集落は封印場所は近くて危険なので族長は集落を移転させました。
ソフィが集落に到着するとリネアが迎えてくれました。
手紙でのやり取りを行っているのでリネアはソフィが戦姫になったと知っています。
ソフィの口調が淑やかになったと指摘されてますね。
久々に再会して心が軽くなったのかソフィはリネアに愚痴を零しています。
ソフィと離れている間にティグルは他の戦姫とも知り合っていました。
しかもサーシャ、エレン、リュドミラ、エリザヴェータから好感を持たれています。
ヴァレンティナだけはティグルに猫のような目をしていると言われて憤慨していました。
憤慨してはいるんですけど楽しそうにソフィに語ってくれたそうです。
ティグルはソフィへの手紙に知り合いの女の子の事も書いているみたいです。
彼女達だけではなくティグルには親しい幼馴染の少女が居る事を明かしています。
他にもブリューヌの王子の護衛役の女騎士がティグルに会うために何度もアルサスにやって来たそうです。
王子の方はティグルの弓の技量を賞賛してくれています。
王子の命令でアルサスに通っていたとも取れそうですがソフィは女騎士の動向に不安を抱いています。
それからふらりとアルサスに現れて数カ月間滞在した薄紅色の髪の少女も紹介されています。
彼女は狩が得意で見事な作りの斧を持っていたそうです。
ソフィはティグルを取られてしまうのでは?と心配になっていますね。
手紙に知り合った女の子の話を書いている辺りティグルはソフィに隠し事をしたく無いとも取れますね。
リネアは大丈夫でしょと言って笑っています。
その日はリネアの家に泊めてもらいました。
リネアと別れたソフィは封印地の偵察を行う事にしました。
戦姫になったソフィに警戒心を持ったのか夜の精霊が封印から出て攻撃してきました。
今のソフィには夜の精霊に対抗できるだけの力があります。
一人で戦い始めました。
夜の精霊はイリーナの姿を取って攻撃してきました。
斧を思っている手が触手状になってソフィに迫ります。
ソフィは地面を転げ回って触手攻撃をかわしています。
触手の本数が増えます、ソフィが打ち落とせたのは一本だけでした。
触手はソフィに迫ってきました、絶体絶命のピンチを飛んできた矢が救ってくれました。
遅れていたティグルが到着しましたね。
ティグルは五年前よりもティル=ナ=ファの力を引き出せるようになっていました。
ここでザードが黒弓に反応しますね。
ザードからの力が黒弓につがえた矢に集束していきました。
ザードは力を貸すと言っていました。
ザードの力とティル=ナ=ファの力を乗せた矢を放ち夜の精霊が封印されていた秘宝を破壊しました。
それによりイルファング島に囚われていた夜の精霊を解放する事ができました。
解放された夜の精霊は極光(オーロラ)状になり天に昇っていき霧散しました。
ソフィとティグルは再会を喜び合います。
ソフィはティグルの背が伸びた事を指摘します。
ティグルの身長はソフィよりも高くなっていました。
ティグルもソフィの変化について言及しなければと思うのですが上手い表現がでてきません。
視線を下に逸らすと彼女の大きく成長したおっぱいが飛び込んできます。
どこを見ているの?とソフィに叱られてしまいます。
視線に敏感になっているのね・・・誰でもソフィのおっぱいに視線を持っていかれているようだ。
ティグルは、きれいになったよ、とても、と答えました。
良い答えだったようですね。
ソフィから再会を接吻をしてきましたよ。
驚くティグルに「次は、あなたからしてちょうだいね」と言ってきました。
ソフィはお姉さんって立場で行く事にしたようだな。
二人は並んで歩きながら離れている間の事を語りあいます。
ソフィが黒弓について何か分かった事があるか?と問いかけてきます。
ティグルはウルスに協力してもらい過去の歴代の当主の記録を読んだそうですが何も分かりませんでした。
ソフィは黒弓の伝承を入手していました。
ジスタートが興るよりも前の時代にある男が女神から必ず命中する弓を授かり、あらゆる敵を射倒して王になったそうです。
その男は「魔弾の王」と呼ばれていたという伝承です。
ヴォルン伯爵家の初代当主が生きていたころジスタートは既に存在していたので直接的な関係は無さそうです。
女神がティグルに力を貸してくれたのは事実なので黒弓は様々な人の手を経てヴォルン家の家宝になったと考える事にしました。
ティグルは自分に王の器があるとは考えていません。
黒弓については根気よく調べていくしかなさそうだとの結論が出ました。
ソフィが話題を変えます。
ティグルが他の戦姫と仲良くしている事を追及してきましたね。
サーシャがティグルを客将として招きたいと誘っています。
ティグルは正面から断るのは難しいから保留にしているだけで行く気は無いんだと答えます。
誠実に答えたんですがソフィは不満でした。
ソフィはティグルがマーシャにソフィの事を自分の女と説明したそうねと言ってきます。
説明に困ったティグルは視線を逸らしてしまいソフィの胸元に向けてしまいます。
ソフィは胸元を隠して「真面目に答える気はあるの?」と追及してきます。
ティグルは生真面目な表情になりソフィが統治している公国に行ってみたい、それから彼女が生まれ育ったルブリンの町にも行ってみたいと伝えます。
常々ソフィはティグルに自分の統治している公国を見せたいと考えていたので大満足の答えを得られました。
大歓迎すると答えティグルが育ったアルサスに連れていってと答えます。
ソフィの機嫌が直りましたね。
二人はエフゲーニアに夜の精霊を解放できた事を報告する為に死者の魂が眠る大木に向かいます。
エフゲーニアに顛末を報告しました。
ティグルはグンヴァントの魂の安らぎも祈りました。
町で聞いた話ではそろそろ極夜が始まるそうです。
ティグルは出発するのは極夜が終わってからにしようと提案します。
ソフィは同意して数日滞在する事になりました。
二人で周辺を見て回る事になるみたいです。
どちらからともなく手を繋いでいますね。
ソフィの嫉妬はいらぬ心配だったようですね。
ティグルは間違いなくソフィに惚れてますな、どう見ても二人は恋人同士です。
ソフィ良かったねー。
成分表
成分 | 含有量(5:多い、1:少ない) |
美少女 | 5 |
戦闘 | 5 |
作戦 | 5 |
恋愛 | 4 |
正義 | 5 |
ラッキースケベ | 4 |
AmazonLink: 魔弾の王と極夜の輝姫 2 (ダッシュエックス文庫DIGITAL)
コメント
コメントを投稿