ラノベの感想) ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで 6 (オーバーラップ文庫)
概略:
戦いが終わりトーカは蠅王ノ戦団の団長ベルゼギアと名乗りカトレア王女と謁見します。
カトレアがヴィシスに反感を抱いていると分かったので協力する事になります。
綾香が助けて貰ったお礼を伝えてきます。
彼女にも正体を明かせないのでベルゼギアとして接します。
助けられたと恩義に感じている綾香は他の高レベル勇者の現状を聞かれて正直に教えてくれました。
綾香が大魔帝軍の側近級を倒してレベルが499になったと知った桐原が本気の斬撃を放ってきました。
聖や綾香に助けられた桐原グループのメンバーは反感を抱きます。
桐原は綾香の実力を確認したかっただけだ、死んだ仲間の事を嘆くよりも自分のレベルアップを計れとの見解を示します。
カトレアを守るって目的を達成した蠅王ノ戦団はエリカの家に戻ってきました。
セラスがトーカへの想いを打ち明けます。
トーカはヴィシスを倒す為の次の行動に移ります。
エリカに禁呪書を読めると教えられた禁字族が住んでいる最果ての国に向けて出発します。
レーベル | オーバーラップ文庫 |
発行日 | 2020/11/25 |
著者 | 篠崎 芳 |
イラスト | KWKM |
ISBN | |
雰囲気 | 挨拶、情報交換、偽装、合体、禁字族、密偵、制裁、密命、宣戦布告 |
戦いが終わりトーカはカトレア王女と対面する事になりました。
正体を明かせないので蠅王ノ戦団の団長ベルゼギアと名乗りました。
カトレアは観察眼に優れていました仮面越しでもトーカが信用できる人物と判断しました。
セラスの事をよろしくと頼まれます。
カトレアはセラスを傍らに置いておきたいと思っているのですがヴィシスを嫌っています。
ヴィシスがセラスに手を出してくると予想されるのでトーカの元に置いておくことにしたようです。
カトレアはセラスがトーカに惚れていると見抜いているのな。
ヴィシスに悪感情を持っていると分かったので今後も協力していけそうです。
トーカは蠅王ノ戦団の行方を聞かれたら北に向かったと答えてくれとお願いしました。
後で話したいと言っていた十河綾香が対話を要求してきました。
断る事もできたんですが一緒に戦った味方同士なので断ると目立ちそうです。
正体を明かせないのでベルゼギアのまま綾香と会います。
トーカは綾香から高ランク勇者の現状を聞き出します。
桐原と聖と綾香が順当にレベルアップしている事が分かりました。
彼らのうちの誰かが大魔帝を倒すまでにヴィシスに復讐を果たさねばなりません。
綾香がクラスメートを守るためにもっと強く成りたいと言っていました。
綾香がヴィシスを守るために敵になる可能性があります。
綾香と戦う事になったら厄介だと考えています。
今でも綾香は高い善性を失っていないようです。
善人を相手に殺し合いが出来るのか?と自問していますが今のトーカでは難しいかもな。
会話の最中にベインが見つかったとの報が入り綾香と別れます。
エリカから貰った魔道具の痕跡を残したくないのでイヴと二人で痕跡の消去を行います。
フリーズで凍らせてから斧で氷を砕いて粉末状に変えました。
カトレアと別れを済ませたセラスが戻って来たので一旦エリカの住処に戻ります。
カトレアに用意してもらった陣幕の中で転送石を使用して一瞬で戻ります。
発見されたベインは酷い傷を負っていました。
復帰には暫く時間が掛かりそうです。
綾香は彼が生きていた事を喜びます。
ベインは後は任せると言って運ばれて行きます。
敵前逃亡した小山田は城内の地下牢で発見されました。
怖くて逃げ込んだ震えていたようです。
小山田は心が壊れてしまったようで再起は難しそうだな。
安は戦場から離れた草原で見つかりました。
発見時の彼は空腹から乗ってた馬を絞めて食べていましたよ。
見つけてくれた兵士に探しに来るのが遅い、一刻も早く女神に連絡して自分の指を治療しろと命じました。
傷を負わされた事に対して恐怖よりも怒りが勝っているようです。
まだ戦えそうですが身勝手なところがなー。
西に派遣された戦場グループは戦地に残っていまいた。
西軍も大きな被害をだしてしまったんですが戦場グループに死傷者は出ませんでした。
無傷で生き残ったので反感を買わないように復旧作業に積極的に協力しています。
鹿島小鳩も無傷でした。
戦場は心の内を言える誰かを欲しているようですね。
小鳩に考えている事の一部を明かしています。
戦場の目標は自分のグループを無事に元の世界に帰す事でした。
ヴィシス以外の誰か例えば大魔帝が元の世界に戻せる力を持っているなら大魔帝に付くのも有りと言っています。
小鳩は戦場の考え方に怖さを感じています。
戦場は必ず大魔帝を倒さなければならないとは考えていません。
綾香は大魔帝を倒してヴィシスに元の世界に帰して貰おうと考えているので思考の柔軟性はあるようです。
トーカも戦場を警戒しているんですがそれは自分に似ているからのようですよ。
戦場がキープレイヤーになる機会は来るんだろうか?
綾香と再会したヴィシスが掌返しをしてきました。
綾香が固有スキルに目覚めて側近級を倒したと知り歓迎ムードですよ。
これまで綾香に辛く接していたのは固有スキルが発現すると信じてたからだと調子の良い事を言っています。
元々トーカを廃棄する段階で綾香が殴りかかってきたから錯乱してしまったと誤認したからだ。
綾香に責任があるけど自分は女神なので綾香の非も自分の非として認めますと身勝手理論を振りかざしています。
綾香はヴィシスとの付き合い方を学んだようですね。
一々イラつくヴィシスの発言を無視して自分の要求を通す事にします。
綾香は功績に対する褒美として仲間の治療を依頼しました。
ヴィシスの治癒能力は殆どの傷に有効なんですが傷が深いと永い眠りにつく事になります。
それを聞いて綾香は意識が無いアギトの治療を依頼します。
意思確認ができるベインと安は本人の意向に沿って欲しいと頼みました。
小山田は精神的に壊れているようなのでヴィシスの治癒では治せないと言われました。
ヴィシスと入れ替わりに桐原と高雄姉妹がやってきます。
桐原と聖は東の戦場で多大なる戦果をあげました。
桐原が参戦すると大魔帝が逃げたので彼は自分に恐れをなして逃げやがったと思っています。
これってトーカが南の戦場で側近級を殺したからだよね。
綾香は小山田の状況を伝えようとしたんですが桐原は聞いちゃくれません。
桐原が気にしているのは仲間の事ではなく綾香の戦果でした。
側近級を殺したらしいな?と質問してきました。
途中で配下を置いて行く事になりさぞ心配だっただろうと綾香は考えていたようですが彼の思考は規格外です。
桐原は綾香が戦果をひけらかすと心配なようですね。
レベルで綾香に先を越されたと危惧しているような?意外に小物かもしれんな。
綾香が固有スキルに目覚めたので桐原ももうデカい顔できないねと樹が揶揄います。
冷静な聖は綾香が松葉杖を付いている事に注目しました。
綾香は敵にやられた傷ではないと教えます。
綾香は鬼槍流の影響だと教えようとしますが聖が遮ります。
聖は桐原に綾香の手の内を知らせるのは不味いと思ったみたいだね。
話題を変える為に綾香のレベルを聞いてきました。
綾香がステータスを開いて確認すると499と表示されていました。
それを伝えると桐原が綾香に向けて斬撃を放ってきます。
綾香は自然と回避行動に移りましたが体に負荷がかかりました。
聖が桐原の斬撃の邪魔をしたので斬撃は綾香を逸れました。
聖が桐原を咎めます。
本気で綾香を殺そうとしたなと咎められ桐原が意図を告げてきます。
桐原は綾香の実力を探るために本気の殺意を乗せた攻撃をしたまでだと言っています。
自分を越えるかも?って危機感から綾香を殺そうとしたとも取れるんですが・・・
桐原は本気で殺すつもりなら【金色龍鳴波(ドラゴニックバスター】を放ってたと言っています。
桐原グループの生き残り室田絵里衣が桐原の行いを咎めます。
室田は仲間の幾美が死んだ事を伝えます。
綾香が自分たちを守ってくれたんだと言って桐原の行いを非難しますよ。
普通の感覚なら配下を守ってくれた綾香に礼を言っても良いと思うんですけどね。
桐原は死んだのは弱いからだと切り捨てました。
ピーピー喚く時間を有効活用して自分を磨けと言ってきます。
ある意味では正しくも聞こえるんだよね。
安全で平和な世界から命が軽い異世界に放り込まれたのでいい加減に適応しろよと言いたいようです。
もっちと言い方を工夫すれば伝わる可能性もありますが仲間の死でショックを受けている室田には伝わりません。
桐原は孤立する事になりそうです。
聖が綾香の部屋にやってきて情報交換を行います。
聖がクラスの現状を細かく把握している事が分かりました。
今回の戦闘で桐原グループと安グループが瓦解したので両グループのメンバーを十河グループに取り込むのが良いと言ってきます。
綾香は聖がリーダーになるのが適切だと提案しますが断られました。
十河グループは纏まり始めているので異分子の自分たち姉妹が入るべきでは無いと言っています。
それから十河グループ、桐原グループ、安グループにサブリーダーを作るべきと助言します。
綾香が支持をだせない時は十河グループのサブリーダー周防カヤ子に支持を出して貰おうと決まります。
聖が綾香に近づきメモ帳に盗み聞きされている話を合わせてと書いてきます。
聖が綾香に愛の告白をしてきました。
綾香は聖の演技だと分かっていてもシドロモドロになってしまいます。
聖がドアに近づくと盗み聞きしていた誰かは逃げて行きました。
聖から女神の配下だと思うと教えられます。
綾香が演技の意図を問うとこれから綾香と頻繁に接触する機会が増える。
行動の意図を勘繰られたくないので綾香に恋愛的な感情を持っていると誤認させたかったと教えてくれました。
綾香はドキドキしています・・・聖の様子から完全な演技だったと分かるので百合展開はなさそうです。
いや信憑性を持たせる為にイチャイチャし始めるのかな?
聖はこの世界の事に付いて色々と調べているみたいです。
綾香に女神に頼らなくても元の世界に戻れる方法があるかも知れないと言ったどうする?と問いかけてきました。
エリカの家に戻って来たのでトーカとセラスの同衾が再開しました。
セラスが遂に寝ているトーカに無許可でキスした罪を打ち明けます。
トーカは状況からセラスの行為を予想して知ってたんですよね。
それを打ち明け謝る必要は無いと答えます。
トーカはセラスの事を受け入れていると伝えました。
セラスはトーカに嫌われると恐れていたので嬉しそうです。
トーカは両親の話をして恋愛的な行為に忌避感を抱いている事を伝えます。
セラスの本気に対して誠実に答える事にしたようです。
トーカの両親は見た目だけは優れていたそうです。
お互いに見た目に惚れて結婚してトーカまで作ったんですが結果は悲惨でした。
だからトーカはセラスを抱く事に忌避感を持ったようです。
ここでセラスが勇敢さを見せてくれます。
トーカが自分を想ってくれていると分かり勇気が出たのかもな。
試してみなくては分からいので試してみましょうと言ってトーカと合体したみたいです。
トーカとセラスに進展があった事はエリカにバレました。
関係が進展してもトーカとセラスはこれまで通りに接してたんですが目ざといです。
トーカはイヴを呼び出して別れを伝えます。
イヴはトーカの復讐に付き合うつもりだったんですがね。
自分は何らかの失態を演じてしまったのか?と問いかけてきました。
トーカはリズと二人で平和に暮らすって目標を叶える時だと言って説得します。
リズは周囲の人間の気持ちを推し量れる優しい子です。
イヴがトーカとセラスに協力したいと言い出せば自分を殺してイヴを送り出してくれるだろう。
リズの為にイヴに身を引いて欲しいと頼みます。
イヴは知らぬ間にリズに負担を掛けていたと気付かされ衝撃を受けています。
トーカの指摘は正しいと判断してリズと共にエリカの家に残ると決めました。
トーカの次の目的は禁呪書の解読です。
エリカに教えて貰った禁呪書を読める禁字族の国に最果ての国に向かう事にします。
直ぐに出発しても良かったんですがリズに思い出を作らせる事にします。
セラス、ピギ丸、スレイは連れて行く予定ですが疲労が目についたので休ませる意図もありました。
最後に楽しい一日を過ごす事ができました。
出発の前夜にトーカとセラスが混浴しています。
セラスが全裸で混浴するのを恥ずかしがっているのでトーカが不思議がってました。
二人とも動ける体を持っているのできっと激しかったんだろうなー。
再会を約束してエリカ、イヴ、リズと別れました。
トーカ達は魔郡帯を西に向かいます。
北部に比べて弱い魔物しか存在しないようで楽な移動となっています。
フレイに二人乗りして移動していますね。
トーカが前でセラスが後ろでした。
きっとセラスはトーカの背におっぱいを押し付けて甘えたかったんだろう。
移動を続けていると人間の足跡を発見しました。
足跡を追うと切り捨てられた人面種を発見しました。
人面種を殺せる力を持った人間が複数名居るようですね?
トーカは勇の剣と呼ばれる存在が来ているのかもと予想します。
トーカの予想は当たってたぞ。
勇の剣はヴィシスの隠密部隊で彼女の命令で禁字族の国の入り口を探していました。
ヴィシスの配下なので最低のクズ集団でしたよ。
ルイン、サツキ、トアド、ユーグング、ミアナ、ストライフ、アレーヌ、カロ、バードウィッチャー、ナンナトットで構成されています。
長い間魔郡帯で調査活動をしていたようで人類最強が死んだ事を知りませんでした。
禁字族の国に入るには神獣と呼ばれる存在が必要です。
彼らはヴィシスから預けられたニャキという猫耳、猫手、猫尻尾の神獣を連れていました。
さぞかし大事に扱っていると思うよね。
予想に反して彼らはニャキに荷物持ちをさせ虐げていました。
ちょっとでもニャキの行動が気にくわないと罵倒して殴る蹴るの暴行を加えています。
ニャキはひたすら自分の非礼を謝っています。
こいつらマジで最低だぞ。
誠意が足りないんだよと言って土下座させてからニャキの頭を踏みつけています。
禁字族の国の入り口が見つかったようでヴィシスに報告する為に使い魔を放っています。
調査は順調に進んでいたんですが襲撃に遭います。
ニャキへの折檻をしている最中でした。
派手に蹴り飛ばしたので死んでしまったか?と危ぶみます。
ニャキが気絶しているだけと分かり安堵していたときに瀕死のストライフが戻ってきて逃げろと警告を発します。
襲ってきたのはウルザの魔戦騎士団でした。
神獣もらい受けると言ってたのでウルザも何かを掴んでいるようですね。
勇の剣の戦闘力は高いようです。
襲撃者を一人残して皆殺しにします。
残った一人を拷問して目的を聞き出しています。
拷問方法もエグイですよ彼らの残虐さが見えます。
鑢で手の指を削っています。
最後にはお願いだから殺してと懇願してきました。
尋問の結果、襲ってきたのがミラ帝国だと判明しました。
狂美帝を敵視している一団が起こした行動と予想されます。
神獣を欲する理由に心当たりがあるようです。
ストライフを殺された腹いせにニャキを殺す事にしますがその前にストライフの埋葬を行います。
仲間意識が高そうですね長い別れを行いました。
気絶していたニャキを殺そうとすると彼女は逃げた後でした。
勇の剣から逃げ出したニャキがトーカ達に出会います。
追われているニャキは助けてと叫びたいのを我慢して逃げてと叫びます。
自分の命よりもトーカ達の事を心配してくれました。
ニャキが自分たちを心配して助けてと言えないんだと察します。
トーカはニャキを落ち着かせて詳しい話を聞き出す事にしますが・・・
トーカ達が殺されてしまうと危ぶんでいるニャキは焦ります。
さっさと逃げてもらう為に勇の剣の怖さを説明する為に彼らがこれまで行ってきた虐殺行為を語ります。
勇の剣の怖さを一番分かり易く説明できると考えてスピード族を虐殺した時の話をしてきました。
ニャキの姿を見ると虐待されていた事が察せられました。
それだけでもトーカはニャキを追っている連中を殺そうと考えてたんですが決定的になります。
勇の剣はイヴの両親を惨殺した犯人でした。
その時の事を自分たちの活動の中で一番輝かしい瞬間だったと笑いながら話していたそうですよ。
ニャキはトーカが勇の剣に勝てるとは思っていません。
人類最強に挑もうと計画しているほどの強者なので考え直してと心配してくれます。
トーカは自分が人類最強を殺した事を教えました。
勇の剣がトーカに殺される可能性があると分かるとニャキは自分を迫害していた勇の剣の心配をしています。
ニャキの善性が感じられますね。
トーカが勇の剣を葬る理由が増えました。
トーカはニャキをセラスに任せてピギ丸とフレイを連れて勇の剣の抹殺に向かいます。
勇の剣は全員で一斉にニャキの捜索を行いませんでした。
ニャキを下等な存在と見下しているので全員で追う必要は無いと判断したようです。
トアドとバードウィッチャーが探しにきましたね。
トーカは二人を油断させる為にヴィシスの使いを詐称して近付きます。
二人に憧れてこの仕事を始めましたと褒めちぎります。
トアドとバードウィッチャーは気分よくなり油断します。
トーカの接近を許してしまいパラライズで動けなくされました。
トーカはできるだけ残忍に二人を殺す事にします。
まずは二人の足に剣を突き刺してねじりますね・・・とっても痛そうです。
移動力を奪い絶望感を与えてから彼らの亜人族に対する考え方を聞き出す事にします。
トアドとバードウィッチャーは亜人族を人間扱いしていませんでした。
汚らわしい存在と罵倒して全滅させなければならないと主張します。
彼らのクズっぷりが確認できました。
トーカはバードウィッチャーにバーサクを掛けて狂乱状態にして二人に殺し合いをさせる事にします。
トアドは泣きながらバードウィッチャーを殺しましたがトーカに殺されました。
トアドとバードウィッチャーの戻りが遅いのでサツキ、ナンナトット、カロの三人が探しに行く事にします。
トーカはサツキにバーサクを掛けてナンナトットを殺させたようですね。
カロが逃げたのですがセラスに任せて捨て置きます。
カロなら問題なく殺せると考えたからです。
サツキ、ナンナトット、カロの戻りを待っている時にルインが嫌な予感に苛まれます。
彼の予感は当たるので残っている仲間は彼の指示に従い警戒態勢をしきました。
ルインは自分たちを狙う存在の気配が妙だと感じています。
全身を視界に収められるのは不味いと直感が告げてきます。
魔道具を使って四方を魔法の壁で囲み中に隠れます。
ルインは勇の剣で一番強いらしいので何らかの特殊能力を持っているのかもな。
トーカの状態異常スキルは相手の全身を視界に入れないと発動できません。
ちょっと困った状況です。
トーカはバーサク状態のサツキを誘導して魔法の壁に突撃させました。
勇の剣はサツキに襲われ混乱しますが彼の様子がおかしい事に気付きます。
サツキが隙間から壁に入り込んで斬りかかって来たのでルインがサツキを殺します。
殺される寸前にトーカはバーサクを解いてサツキを正気に戻しました。
勇の剣はもう少し待てばサツキは正気に戻ったのでは?殺したのは早計だったと罵り合いを始めます。
こいつら強いみたいですが精神的には未熟すぎますね。
仲間割れを誘発するトーカの攻撃方法も嫌らしい。
それだけ腹に据えかねているって事ですね。
トーカはフレイに八本足状態になってもらい周囲を走ってもらいます。
馬二頭で敵が迫ってくると思わせて敵の注意を引いて貰おうと考えます。
同じ理由でピギ丸にも巨大化してもらってから拡声の魔道具を使って大声で鳴いて貰います。
まんまと勇の剣の注意をピギ丸に引きつける事に成功したトーカはスロウのスキルを使って勇の剣に近付きました。
一番の強者であるルインだけがトーカの接近に気付きましたがパラライズを掛けられます。
大声で叫んでしまったので内臓にダメージを受けています。
ルイン、ユーグング、ミアナ、アレーヌを同時に行動不能にして制裁を始めます。
ポイズンを非致死で掛けて弱らせます。
毒では死ねない状態にして長く苦しめる事にしました。
四人が弱って来た頃に一人逃がしてやった、もう一人逃がしてやる。
この中で一番有用な情報を提供してくれた一人を逃がすか検討してやると持ち掛けます。
最初は仲間を裏切れないと言ってたんですが死が迫ってくると裏切りが発生しました。
誰もが助かりたくて有用な情報を喋ってくれました。
助かりたい一心でペラペラ喋ってくれますね。
ヴィシスが禁字族を警戒している事が分かりました。
彼らは禁字族の国の入り口を探している事と場所を特定できたのでヴィシスに報告済みだと明かします。
有効な情報を引き出せたのでスピード族を滅ぼした理由を聞いてみます。
彼らはスピード族がいつかは人間と分かり合えると考えている事が許せなかったんだそうです。
亜人種に対して強い嫌悪感を持っていて根絶やしにしないと人類が危ういと考えていました。
意思疎通ができる知的存在を此処まで嫌える理由がトーカには理解できませんでした。
トーカは蠅王の仮面を外して素顔を晒します。
中身が人間だと分かったので四人は助けて貰えると期待しましたが当然無理です。
有用な情報を提供したら助けるか考えてやると言っただけだと言い捨て四人を殺しました。
何度も正気を疑われたんですがトーカは正気なわけねーだろとの感想を述べています。
あっそうトーカは自分が非道な人間と認識しているのね。
でもねー本当の悪人は自分を悪いとは思ってないと思うんよねー。
自覚的に悪だと思っているだけトーカはマシな奴だと思います。
意図的に逃がしたカロがセラスと遭遇しました。
お互いに相手を強者だと認識しています。
セラスがエルフだと分かるとカロの下種さが漏出しました。
カロも亜人を見下し何をしてもいい相手と認識しているのでセラスをぶちのめしてエロい事してやろうと考えました。
セラスが工夫をしましたよ。
初撃を加減して放ちカロに格下と誤認させました。
本気の速さで二撃目を放ち切り捨てました。
セラスは自分に殺された事を感謝しなさいと言っています。
トーカだったらこんなものでは済みませんよ、彼女はトーカの闇部分も理解しているようです。
これなら二人が仲違いする心配は無さそうですね。
戻って来たトーカは血痕が残っているに気が付きます。
セラスはカロを始末した事を報告しました。
トーカはセラスに任せてしまった事を謝りますが彼女なら問題なく倒せると思ったからと信頼を示します。
セラスはトーカに信頼を示され嬉しそうにしています。
勇の剣を始末してきたと聞いてニャキが驚いています。
トーカは勇の剣から最果ての国(禁字族の国ね)への入り口を発見したとの報をヴィシスに送ったと聞きました。
急いで最果ての国に向かう事にします。
エリカから鍵を貰っているので問題は無いんですがニャキを魔郡帯に一人で置いていけないので一緒に連れて行く事にしました。
野営中に食事を出してあげると分量の多さに驚かれます。
トーカは勇の剣がニャキを虐げていた事実を再確認して不快感を強めます。
ニャキは急いで食べ始めているね・・・ゆっくり食べる事も制限されていたようです。
トーカとセラスはニャキの心を癒してあげようと優しく接する事を心掛けています。
ニャキにはママさん、ねぇニャ、まいニャと呼ぶ大切な存在がいました。
ママさんは一人ぼっちだったニャキを拾って育ててくれたそうです。
寿命で既に死んでましたそうですが、ねぇニャとまいニャは生きているそうですよ。
二人とは血の繋がりはないそうですが本当の家族のように接してくれた大切な人だそうです。
ニャキはヴィシスに利用されていたので二人もアライオンの住人である可能性が高そうです。
戦場で遭遇する可能性がありそうなので名前を聞いておく事にしました。
ニャキが「ねぇニャの名前はニャンタン・キキーパットと言いますニャっ」と教えてくれました。
まさかのニャンタンですね。
ヴィシスの側近を務めているのでトーカは戦う事になりそうだな。
ヴィシスの元に勇の剣が送った最果ての国発見の報が届きました。
誰を差し向けるかを検討して安に任せる事にします。
呼び出された安は大魔帝とは関係ない西の任務に就いてくれと言われて異を唱えます。
ヴィシスは安の扱い方を学んだようですね。
特別感を出して安を説得しました。
大魔帝を倒す事よりも重要な任務で安にしか頼めないと懇願します。
安が桐原や聖では無理なのだなと確認するとヴィシスは酷い答えを返しますよ。
S級は頭で戦えない方ばかりでしょう?
安は確かにと納得してくれました。
特別に重要な任務を任されて安はご機嫌で退室します。
ヴィシスは単細胞は時に哀れですがとても扱いやすいとの感想を述べています。
神族で寿命がとても長いヴィシスは人間を愚か者と認識しています。
最果ての国に向けて安と第六騎兵隊が出発しました。
禁呪はヴィシスに対して有効なようですね。
やっと自分を害する可能性を排除できると彼女はご機嫌でした。
そこに狂美帝、ミラ帝国がアライオンに対して宣戦布告したとの報が届きます。
ヴィシスは呆気に取られて「・・・は?」って問いかけています。
勇の剣を襲いニャキを強奪しようとしたミラ帝国の作戦は失敗したんですがねー・・・
他にもアライオンに対抗する手段を得たのだろうか?
成分表
成分 | 含有量(5:多い、1:少ない) |
美少女 | 5 |
魔法 | 5 |
蹂躙 | 5 |
鬼畜 | 5 |
外道 | 5 |
復讐 | 5 |
成長 | 5 |
清廉 | 5 |
高潔 | 5 |
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