ラノベの感想) ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで 4 (オーバーラップ文庫)


概略:
蠅王ノ戦団(トーカ達のことね)は金凄魔郡帯に踏み入りました。
最初はトーカの状態異常スキルが通用するのか確認しています。
状態異常スキルが使えると分かったので慎重に進み始めます。
ヴィシスは対大魔帝の戦力を拡充したくて勇者グループを金凄魔郡帯に向かわせました。
レベルアップを行わせてたんですがトーカ達と遭遇した人面種が魔物を呼び出す大声をあげたので大移動に巻き込まれます。
遭難した鹿島小鳩を高雄姉妹が助けに行きました。
小鳩を見つけたんですが小鳩に迫るイヴを発見します。
聖はイヴが会話可能な信頼を置ける人物と評価し会話を始めます。
イヴは聖の心の内が見えず会話から情報を抜かれる事を危ぶみます。

レーベルオーバーラップ文庫
発行日2019/10/25
著者篠崎 芳
イラストKWKM
ISBN
雰囲気軋轢、移動、包囲、蹂躙、次レベル、遭遇、推測、急接近、魔女との出会い


金凄魔郡帯に入った蠅王ノ戦団は慎重に進んでいます。
トーカの状態異常スキルが金凄魔郡帯の魔物に効果を発揮するか一つ一つ試しています。
効果があると分かり安心して進む事ができるようになりました。
イヴとリズはトーカが居るから禁忌の魔女の元までたどり着けると思っています。

移動しているとイヴが奇妙な魔物の気配に気づきます。
姿は見えませんが近くに存在しています。
トーカは拾った卵の存在を思い出しました。
背負い袋から取り出すと孵化しかけていました。
卵がかえると中から人形サイズの馬の魔物が出てきました。
卵の時から接していたトーカとセラスに懐いています。
イヴとリズの事は警戒していました。
二人が危険人物ではないと分かると懐きます。
小型の馬には魔素を流し込む魔石がついていました。
トーカが魔素を流し込むと大きさが二段階に変化しました。
一段階目は荷運びが可能な小型の馬。
二段階目は足が八本ある巨大な馬です。
トーカはスレイと名付けました。
スレイに荷物を運ばせる事ができるようになったので移動が楽になりました。

禁忌の魔女が居る場所までの移動工程の三分の二を消化した時点で巨大で高い岩壁にぶつかります。
迂回する必要が出てきました。
トーカは岩壁に登り周囲を見回します。
アライオン(ヴィシス国)の方角にある金凄魔郡帯で戦闘が行われているようです。
勇者たちがレベルアップに来ているようですね。
トーカは彼らとの接触を避けます。

岩壁を迂回して移動を続けます。
魔女の住処が近いので魔物が少なくなりました。
そのまま安全に魔女の家まで行ければ良かったんですが不意打ちされました。
人面種がイヴの頭上に出現しました。
リズが傍に居たので彼女を守るために咄嗟に切り殺してしまいます。
人面種は死ぬ前に仲間を呼び寄せる叫びを発しました!!
呼び掛けに応じて全方位から魔物が押し寄せてくる事になります。
絶体絶命の窮地なんですがリーダーとしてトーカは余裕ある態度を見せます。
自分一人なら生き残れるので三人は隠れていろと命じます。
イヴは自分が窮地を招いてしまったので付いて行くと主張しますがトーカが自信満々なので折れます。
トーカはピギ丸とスレイには同行してもらう事にします。
困難につき合わせる事を詫びると気にするなと言ってくれました。

トーカはスレイの戦闘能力がどれほどなのか楽しみにしていました。
魔物を見て怖がるどころか勇敢に向かって行ってくれました。
周囲を包囲されているので一撃離脱方式で敵の戦力を削ぐ事にします。
トーカはピギ丸を身体に巻き付けてスレイに騎乗して一撃離脱を行います。
囲まれてしまうと終わりですからね。
トーカは状態異常スキルを使って攻撃していきます。
敵が死ぬ時に一定距離内に居ないと経験値が入らないんですが留まっていると囲まれて潰されるので経験値は諦めます。
この辺の割り切りが出来ているのが凄いよね。
まあ十分にレベルアップしているので焦りが無いとも言えるのかもな。
戦闘を続けているので疲れが蓄積していきます。
MPも減り始めてしまい危うくなります。
敵が少し減ったのでパラライズとポイズンで殺そうとした魔物が死ぬ前に近距離に近付けました。
死ぬ時に一定距離内に居られるようになり経験値を得ています。
戦いの組み立てが上手いですよね。
トーカの事だから数が減れば経験値の回収ができるようになると考えていたんだと思います。
死ぬまでに時間が掛かる攻撃を使い経験値取得を狙ってたのかも。
レベルが上がったのでMPは復活しました。
MPの残量が経戦能力なので戦いを続けます。
経験値が取得可能な状態になったので戦場は狩場と化しました。

イヴはトーカが疲弊して動けなくなっている可能性を危惧します。
動けない彼を助けに向かう必要があると副長のセラスに訴えました。
トーカはイヴにセラス説得方法を教えてありました。
嘘が見抜けるので誠実さを示し事実を並べ有用性を説くと説得できました。
イヴがトーカを探しに行く事になります。
セラスとリズは隠れて待ち続ける事になりました。
リズはイヴが心配なので出ていって欲しく無いようですが状況を慮って我慢しています。

ヴィシスは勇者を金凄魔郡帯に行かせて経験値稼ぎをさせていました。
トーカなら簡単に倒せそうな魔物なんですが苦労しています。
彼らのスキルは基本的に一対一で敵に放つようですね。
一回の戦闘で倒せる相手が一体なので効率が悪そうです。
何も起こらなければ問題無く経験値アップ作業を終えられたんでしょうが問題が生じました。
まあトーカ達のせいなんですけどね。
イヴが殺した人面種の叫びで勇者たちの周囲にいた魔物達まで移動を開始しました。
魔物の大移動が始まり勇者たちは巻き込まれてしまいます。
混乱中に安グループの生徒が二人死に鹿島小鳩と高雄姉妹が行方不明になりました。

綾香は犠牲者を出した事に責任を感じています。
安に声を掛けるんですが彼は綾香とは違う見解を持っていました。
死んだのは二人に力が無かったからだ。
A級勇者の自分を守れたので本望だろうと答えます。
安は弱肉強食なこの世界の現実を受け入れいるな。
綾香はそれを認められなくて安を非難します。
安は綾香の思ってもみなかった反論をしてきました。
日本での格付けをいつまでも引きずるなと言われます。
綾香の言葉は上から押し付けるように聞こえて不快だと言われます。
綾香には自分が上から指図しているつもりは毛頭ありません。
意見交換したかっただけなんですが安の反応は彼女にとっては過剰に思えました。

綾香に噛みつく安を桐原が窘めようとします。
幸運で格付けが上がっても元の器が小さいと滑稽に見えると見下してきます。
安はこの世界に召喚され格付けが変わったと思っているので牙を?きますよ。
ランクが全てじゃない固有スキルの有用性によって格付けは変化すると言いたいようです。
戦場浅葱の固有スキルを例に出してスキルの有用性によってその人の格付けが変わるんだと言っています。
調子に乗っている安に桐原の取り巻き小野寺がキレるんですが安は相手にしません。
B級の小野寺はA級の安にとっては格下なのね、でもそれって主張が矛盾してますよね。

鹿島小鳩が行方不明になったと知らされます。
綾香は浅葱に助けに行こうと提案しますが却下されました。
一人の為に他のメンバーを危険に晒せないと言われます。
浅葱は数の力でこの世界を生き抜こうとしているようですね。
桐原がいずれ浅葱は裏切るので自分たちのグループに関わるなと言っています。
綾香は引率者に鹿島と高雄姉妹の捜索隊に入れて欲しいとお願いしますが却下されました。
S級の綾香はもっと強くなれる、命を大切にしろ、と言われてしまいます。
この発言から見るに三人を見つけ出すのは困難なように思われました。

鹿島小鳩は魔物大移動の混乱時に逸れてしまった浅葱グループのメンバーを探しに行きました。
問題のメンバーは魔物から隠れていました。
探しに来た鹿島の存在に気付くんですが彼女を囮にして一人で帰ってきました。
自分が生き残る為には小鳩を犠牲にするのは仕方ないと言ってました。
最低のクズに思えますが実際に生死の瀬戸際に立たされたら多くの人間が取りそうな行動です。
まあ基本的に人間は自分本位の糞揃いって事だね。
生き残る事を最重視するのが生物として正しいと思うので間違っちゃいないとは思うんだよ。
綾香は己の無力感に苛まれています。
力を持ってしまったクラスメート達はそれぞれこの世界に適応する為に変化しているみたいです。

トーカを探しているイヴが鹿島小鳩と遭遇しました。
小鳩には戦う術がなく魔物が行き過ぎるまで隠れて待っていました。
イヴの方も戦う意思を感じない奇妙な気配だと思っていました。
眼前に現れたのが人間だと分かり驚いています。
トーカと一緒にいるのでアライオンが呼び出した勇者の可能性に思い至ります。
小鳩が怯えていたので頭を撫でようとしますが小鳩を探しに来た樹に雷スキルで攻撃されました。

イヴは雷によってしびれてしまい発声できなくなりました。
戦う意思が無いと伝えたいんですが方法がありません・・・樹の攻撃は苛烈でした。
樹は聖に小鳩を死なせるなと命じられていたので必死です。
イヴは防戦するしか無くなっています。
樹の攻撃がイヴに致命傷を与えようとした時に聖が止めろと叫びます。
聖に忠実な樹は攻撃を止めます。

聖はイヴと意思疎通が可能と分かっていました。
イヴが仲間の加勢に向かうと伝えます。
聖はその人間、よい主のようね、と言ってきました。
イヴは「うむ」と肯定してしまい人間と一緒に居るって情報を引き出されます。
イヴはこれ以上話していると情報を与えすぎると考え撤退を狙います。
聖には敵の意思を読み取る何らかの能力があるようです。
聖がヒジリ・タカオーーと名乗ってきます。
イヴが名乗り返そうとするとイヴ・スピードでしょ?と言われます。
入手した情報から彼女の存在を知ってたんだそうです。
人面種を相手にしても生き残っていると予想されるイヴの主に興味を持ちました。
人面種は強者ですら手を焼くと言われいる、無傷で難なく倒せるのは人類最強かヴィシスくらいだろうと言われています。
この話が本当だとするとトーカの力はヴィシスに迫っているのか?
聖は信頼できる人物とのコネクションは貴重だからイヴを見逃すと言ってきます。
聖はヴィシスに全面的に従うつもりはないようですね。
この世界で自分なりのコネクションを作り上げヴィシスを出し抜こうと感がているようね。
イヴは我が主はそのような単純な物差しでは測れぬ人物だと言い残してその場を去りました。

聖と樹は小鳩が綾香グループに入ってないのが不思議でした。
小鳩が壮絶な覚悟を教えてくれます。
小鳩はどうも魔物を殺した事が無いみたいだよ。
浅葱が周囲に小鳩が魔物を殺したと認めさせているみたいです。
小鳩は浅葱が綾香に害意を向けた時に綾香を助けられるように浅葱の傍に居ると教えます。
小鳩は周囲の人間関係を観察していますね。
まあ能力の無い人間が組織内で生き残るには人間関係の力学を知悉する必要があるので生存本能と言えるかな。
浅葱に友達(この場合は配下と言った方が正しいかも)は多いが親友は居ない。
リーダーとしての重圧に耐える為には誰か信頼のおける人物に愚痴を零すはず。
小鳩は浅葱の親友枠に収まる事で浅葱が漏らす重要情報を綾香に伝えようと考えています。
聖は浅葱が小鳩の裏切りを予想しているのでは?と問います。
小鳩は浅葱は小鳩の事を馬鹿だと思っているので裏切りは想定していない。
ここぞって場面で裏切ってやるんだと教えてくれました。
小鳩も意外と怖い子だったぞ。
こういう小市民は怖いんだよなー。

聖は大魔帝を倒してもヴィシスが素直に元の世界に帰してくれるとは考えていません。
ヴィシスに対抗する手段を構築している最中みたいです。

最後の強敵として人面種が残りました。
トーカのスキルは目視して標的に手を翳しスキル名を発声しないと発動しません。
人面種はトーカと自身の間に他の魔物の死体をはさみ込む事でスキルを発動させません。
上空からのレーザー攻撃を使いトーカのHPを削りにきます。
人面種は思考するので厄介な相手だな。
トーカは人面種に盾にしている死体の横から回り込んでスキルを使ってくると思わせます。
上空に飛び上がってパラライズとポイズンを使って殺しました。
駆け引きは楽しかったみたいです。

レベルが2000を越えました。
包囲される心配が無くなったのでトーカは残っている雑魚魔物でレベルアップに勤しみます。
スキルレベルが上がって派生スキルが現れます。
現れたのはスロウと言うスキルで自分を中心として半径1メートル以内を除き周囲の時間の流れが遅くなります。
他のスキルとの併用はできません。
クールタイムが設定されていて連続使用もできませんでした。
制約は多いですけど使えそうだと考えます。

イヴと合流します。
イヴから高雄姉妹と鹿島小鳩に出会ったと教えられました。
トーカが生きている事は秘密にしておいたとも言っています。
ヴィシスを倒すまでは自分は死んだと認識して貰いたいのでイヴの判断を褒めます。
イヴから高雄聖は何を考えているのか分からなかったと言われます。
トーカも彼女に対して同じ感想を持っていました。

セラスとリズと合流してセラスに手当して貰います。
ピギ丸は疲労しただけでしたがトーカとフレイは傷を負っていました。
傷の手当てを終えるとセラスがトーカを寝かしつけてくれます。
年齢の話になりセラスが予想よりも若い事が判明します。
トーカはエルフのセラスは百年以上生きているお姉さんだと思っていました。
意外にも彼女は生まれてから19年しか経ってないと判明しました。
それでもお姉さんでしたね。
セラスの方もトーカの年齢が意外だったようです。
彼女はトーカの事を20代中盤と考えていました。
年下だった事に驚いています。

トーカはセラスの膝枕で眠りにつきました。
セラスのトーカへの気持ちが暴走してしまいます。
セラスはトーカを地面に寝かせて立ち上がろうとしてたんですが膝が痺れていて彼に覆いかぶさってしまいます。
トーカが熟睡していると分かっているのでセラスの想いは止まりません。
寝ているトーカにキスしてしまいます。
長い間してたようですのでトーカが目覚めてもおかしくないんだけど?
セラスは自分が行った破廉恥な行為に当惑して次の行動に悩みます。
正直にトーカに教えるか黙っているかで悩んでします。
セラスは気付かれて無いと思ってますがトーカはセラスが何かしたと予想できていました。
状況からセラスが寝ている自分にキスしたと察します。
本人がどうするべきか次の行動に迷っているようだったので彼女の出方を待つ事にします。
トーカはセラスの前で一瞬とはいえ意識を手放した事に驚いています。
自分が彼女を信用し始めていると気付かされました。

聖はヴィシスに届けられる前の報告書を横流しして貰い世情を掴んでいます。
やってきた樹を近くに呼び寄せて小声て重大な予測を伝えてきます。
樹は聖の近くに寄るとテレが発生するようです。
聖は廃棄遺跡からの報告書を入手していました。
読んでみると廃棄遺跡から何者かが脱出した可能性が示唆されていました。
死体を確認してないので三森灯河が生存している可能性が出てきました。
聖がこの情報をヴィシスに伝えるか隠すかでトーカの運命が変化しそうだね。
聖はヴィシスに対して全面的な信頼を寄せてないので秘密にしてくれそうです。

ヴィシスがニャンタンに仕置きを行っています。
ヴィシスは十河グループに犠牲者が出る事を望んていました。
刺客を放って殺そうとしてたようですが高雄姉妹に防がれました。
ヴィシスは作戦を邪魔したのが誰なのか質問してきます。
ニャンタンの乳を揉みながら質問しているね。
ニャンタンは犯人は掴めていないと答えます。
誰かを庇っているのか問われて誰も庇っていないと答えました。
うーんニャンタンもヴィシスに忠実って訳ではないんだよね。
高雄姉妹を庇っている可能性もあるか。
ウルザから届いたアシントの報告書の提出が遅れた理由を聞かれます。
ヴィシスは人類最強を殺したアシントと連絡を取ってないよなと疑ってきます。
ニャンタンは何も企んでいませんと答えます。
あれ?ヴィシスはアシントが生きていると思っているようですね。
トーカの偽装工作は上手くいっているようです。
ヴィシスは何でも力でゴリ押しする傾向が強いですね。
交渉している風でいて交渉になってないよ。

蠅王ノ戦団が目的地だった禁忌の魔女の住処に到着しました。
魔物の気配が存在しない静かな場所です。
小さな小屋があったので中に入ってみると床に扉が隠されていました。
開けてみると地下へと続いています。
降りて行くと地上と見まがう空間が広がっていました。
禁忌の魔女と思われる女性が姿を現します。
話しかけくるんですが言葉が通じません?
トーカが変だぞと思っているとセラスが受け答えをしてくれます。
セラスが古代語を理解していると分かると魔女は普通の言葉で話し始めます。
どの程度の輩か判断する為に古代語で話しかけたんだそうです。
セラスが何者なのか問いかけると「笑止」と遮られます。
禁忌の魔女と分かって訪ねて来たんだろ、無駄な事を聞いてくるな、と言っています。
魔女はエリカ・アナオロバエルと名乗りました。
少女のような話し方にトーカが意外感を持っています。
もちっと威厳を漂わせた女性を想定していたようです。
ダークエルフなんで年齢不詳なんだよね。
意外と若い可能性もあるんだよなー。

成分表
成分含有量(5:多い、1:少ない)
美少女5
魔法5
蹂躙5
鬼畜5
外道5
復讐2
成長5
清廉3
高潔3


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