ラノベの感想) ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで 1 (オーバーラップ文庫)


概略:
修学旅行中の三森灯河(みもり とうか)がバスごとクラスメートと共に異世界に召喚されました。
ヴィシスと名乗る女神が現れ灯河たちは勇者候補だと言ってきます。
困っているこの世界を救う為に大魔帝(たいまてい)を倒す為に戦って欲しいとお願いされます。
場はヴィシスに仕切られていて流れるように個々の能力測定が始まります。
灯河は最低ランクのE級判定を受けました。
全員の測定が終わるとヴィシスは役立たずのハズレ枠である灯河を廃棄すると言い出します。
クラス委員長の十河さんが唯一反対してくれますがヴィシスにぶっ飛ばされ気絶します。
クラスメートの中にはさっさと転送されろと灯河をなじってくる者もいるね。
灯河は手に入れたばかりのスキルをヴィシスに向けて放ちますが効果はありませんでした。
抵抗虚しく廃棄遺跡と呼ばれる場所に転送されそうです。
灯河はヴィシスをクソ女神と罵ります、少し怒らせる事ができました。
灯河はヴィシスへの復讐を誓い転送されました。

レーベルオーバーラップ文庫
発行日2018/7/25
著者篠崎 芳
イラストKWKM
ISBN
雰囲気勇者召喚、レベル選定、廃棄処分、遺跡サバイバル、レベルアップ、先達の遺品、遺跡脱出、出会い、情報交換


修学旅行中のバスが異世界に召喚されました。
異世界にあるアライオン帝国に転送されてきました。
女神ヴィシスと名乗る美人さんが勇者として召喚したと告げてきます。
ふざけんな!と文句を言いだす生徒が現れます。
担任教師がまずは女神さまの話を聞いてみようと宥めます。

元の世界に帰るには邪王素と呼べれる特殊な魔素が必要。
手に入れるには邪王素の源である大魔帝の心臓を手に入れる。
大魔帝が消滅する際に放出される邪王素をこの水晶の首飾りに取り込む。
どちらにしても大魔帝を倒すしかなさそうです。

ヴィシスはこれから能力値の測定を行いたいと言ってきます。
出席番号中に水晶に触れて能力値の測定が行われました。
年齢が若いほど高レベルになるそうで担任教師のレベルはDでした。
レベルはSが最高でABCDEとランクが下がっていきます。
自分よりもレベルが低い存在を敬う必要は無いと言い出す生徒が出てきました。
担任教師は元々指導力が低いので威厳を失い誰も言う事を聞かなくなります。
教師の心をポッキリ折ったのは小山田という乱暴者の生徒でした。
彼のレベルはAでした。
クラスに君臨している生徒が高レベル判定を受けています。
桐原拓斗という男子のトップがS級判定を受けました。
自分はそんなに凄いのか?と謙虚さを示して女子生徒の黄色い声援を受けています。
女子のトップにいる委員長の十河綾香もS級判定を受けます。
いつも二人で行動している双子高雄姉妹も高い判定を受けます。
姉の聖はS級、妹の樹はA級判定を受けました。
クラスのいじめられっ子だった安智弘がA級判定を受けました。
これまでの低い立場から地位が向上して暗い笑みを浮かべています。
三森灯河(みもり とうか)はE級判定を受けました。
女神ヴィシスがあからさまにガッカリしています。
他の生徒には優しく対応しているんですが灯河にだけ冷たい対応してきました。

全員の判定が終わるとヴィシスが恐ろしい儀式の開催を宣言します。
それは他の生徒のモチベーションを維持させる意味も持っていました。
E級は他の勇者の足を引っ張り戦力を減じさせるので廃棄処分にすると言ってきます。
送り先の廃棄遺跡から無事地上に戻れたら自由に生きて良い。
アライオンは干渉しないと言ってきます。
生き残れる可能性がありそうに聞こえますね。
判定が低かった生徒達は消沈していて反論できる状態ではありませんでした。
高雄姉妹は平常心を保っているようでしたが元から他人に興味が無いのか声をあげません。
委員長の十河綾香が反対しました。
仲間の三森くんを見捨てられない止めて下さいと懇願しますがヴィシスは聞き入れません。
十河に喋らせ続けると他の生徒が常識的な判断力を取り戻してしますと考えたのか?
ヴィシスは十河に腹パンチを喰らわせて気絶させました。
クラスを支配している桐原が庇ってくれればカッコ良かったんですが女子ウケは良いけどクズだぞ。
俺の貴重な時間を無駄にするな大人しく廃棄されろと言ってきます。
桐原が男子のトップ、十河が女子のトップのようですが十河は気絶しています。
桐原が止めないので残りの生徒は誰も廃棄処理に異を唱えられません。
廃棄処理が実行されます。
灯河は生き残る為にヴィシスにスキルを使いました。
相手を麻痺させるパラライズを使いますがヴィシスに効きませんでした。
レジストされてるね。
状態異常系統の呪文を自動で絶対防御する【女神の解呪(ディペルバブル)】という保護膜が常時付与されているから無駄だと言ってきます。
ヴィシスは女神は優しい存在って対面を守りたいのかも。
最後の言い残す事は?と聞いてきました。
灯河は「くたばれ、クソ女神」と答えます。
これにはヴィシスも気分を害したようですね。
灯河を絶望させる為に送り先について教えてくれます。
廃棄遺跡から戻った者は誰もいないと言ってきます。
灯河は戻って来た覚悟しておけよと復讐を宣言します。
ヴィシスは冗談キツイと笑い飛ばして灯河を転送しました。
灯河はヴィシスに対して中指を立てて転送されました。
ヴィシス女神を名乗る割に非道過ぎる、悪役だと思われます。

廃棄遺跡に転送された灯河はモンスターに襲われました。
必死に逃げるんですが追いつかれます。
生き残る為にはスキルを使用するしかありませんでした。
ヴィシスから状態異常系のスキルはハズレ枠だ言われてたんですが他に手段はありませんでした。
パラライズの仕掛けてみるとミノタウロスの動きが止まりました。
成功確率が恐ろしく低いと教えられてたんですがね?
ミノタウロスの動きが止まったのでその場を離れますが次のモンスターが襲ってきました。
モンスターは一匹では無かったのね!!
コカトリスが襲い掛かってきました。
パラライズを使うとまたも動きが止まりました。
奇跡は二連続で起きたりしない、状態異常系はモンスターには有効だろうと予想します。
ステータスを確認すると魔力を表すMP値が減っていました。
ヴィシスから酷い扱いを受けた事で灯河は封じていた己の本性が現れていました。
ポイズンを掛けてコカトリスを殺す事にします。
即死性ではないのでじわじわ毒が浸透していきコカトリスが死にました。
灯河は死ぬのを観察していますね。

灯河の両親は最低の人間で彼を虐待していました。
殴られるのは日常で殺さなければ殺されてしまうと幼心に覚悟を決めていたみたいです。
子供だったので抵抗する力が無く暴力が止むのを待つ日々を送ってたようです。
両親が突然蒸発して灯河は叔父夫婦に引き取られる事になりました。
叔父夫婦は良い人たちで灯河は二人に迷惑を掛けないようにいい子になろうと考えます。
本性を封印して問題を起こさない空気のような存在に徹して生きる事にします。
それがヴィシスからの仕打ちで本性が目覚めたようです。
葛藤なくモンスターを殺す決断ができたのはそういった理由があるようだ。

灯河はパラライズ、スリープ、ポイズン三つのスキルを使えました。
同一対象には同じスキルを連続で掛けることはできません。
灯河はパラライズの効果時間が切れるとスリープを掛けてポイズンでモンスターが死ぬのを待つ戦術を組み上げました。
注意する事は先制攻撃を成功させる事でした。
灯河は神経を研ぎ澄ましてモンスターの気配を探知する事に心血を注ぎます。

廃棄遺跡はヴィシスというかアライオン王国にとって不都合な勇者を捨てる場所のようです。
巣くっているモンスターは凶悪で多くの経験値を持っていました。
一回のレベルアップで何十レベルも上がっています。
スキルにもレベルが設定されていて使用回数が一定数に達すると上がります。
スキルレベルが上がると同時に複数の標的にスキルを使う事ができるようになりました。
必勝法ができたので作業的にレベル上げをしていきます。
元々MPの値が高かったのですがMPの数値が他のステータスよりも一桁多くなっています。
レベルが上がると消費したポイントも完全回復しました。
最初こそMP枯渇の恐怖を味わったんですがレベルが上がるとMPは余り気味になっています。

モンスターを倒す手段を得られましたが別な問題が生じます。
空腹を満たす必要が出てきました。
周囲を探しても食べられそうなものはありませんでした。
モンスターが食べている食材がある筈と考えたんですがね・・・
モンスターは食事を必要としていないのかも?
モンスターは灯河を食べようとして襲ってきていると考えてたんですが違うようですね。
モンスターは灯河を痛めつけて楽しみたいだけのようです。
空腹感に苛まれた灯河は倒したモンスターの肉を食べようと考えます。
死体となってもモンスターの表皮は固いので切り裂けません。
目玉を抉りだして食べてみます!!
驚きの行動だよね・・・空腹になると飢餓感から無謀とも思える行動にでてしまうのかも?
食べてみるとモンスターの体液である酸混じりでとても食べられませんでした。
呑み込む前に吐き出して事なきを得ます。

ヴィシスに渡されたユニークアイテムの革袋から食料が出てきました。
コーラとビーフジャーキーが出てきたので貪り食っています。
革袋に魔素を注ぐと一定時間で食料を出してくれる事が分かりました。
食糧問題も解決しました。
灯河は遺跡を隈なく調べてみる事にしました。
移動中に出会ったモンスターを狩ってレベルアップも欠かしません。

金髪の美女が森の中の湖で水浴びをしています。
彼女は誰かに追われていて森の中を隠れながら移動しているようです。

ヴィシスは残った生徒の訓練を始めました。
最初の試練としてモンスターを殺せるかテストしています。
数名の生徒が意思のある存在を殺す事ができませんでした。
気絶している十河はこのテストを受けませんでした。
十河が目覚めるとヴィシスが謝罪にやってきます。
低姿勢で話してるんですが自分の意思を強要してくるね・・・とても女神とは思えません。
モンスターを殺す事ができなかった生徒を三森灯河と同じ様に廃棄すると言ってきます。
十河は灯河を助けられなかった事を後悔しています。
モンスターを殺せなかった生徒の分まで自分が頑張るので廃棄処理を撤回して欲しいと懇願します。
A級勇者の十河はヴィシスに取って必要な人材なので妥協案を提示してきました。
使えない勇者を預けるので十河に鍛えて欲しいと言ってきます。
十河は受けるしかなくなります。

ヴィシスは城の近くの森で勇者たちの訓練を始めました。
生き残るにはレベルを上げる必要があります。
十河が倒そうとしているモンスターを桐原が横取りしてきました。
桐原の目的は明らかに経験値稼ぎなんですが如何にも十河を助けた風を装っています。
レベル26になったと自慢気なんですが灯河のレベルアップ度合とは桁違いに成長度が遅いね。
一度に大量のモンスターを倒せる灯河との違いのようですね。
元のステータスが高いのでそれでも桐原の方が強いのかな?
ちと疑問に思えるよね。

桐原の行いに十河は呆然としてましたが見ていた高雄聖がクズだと貶してきます。
聖はハッキリ物を言うタイプみたいですね。
十河の事は好ましいと言っています。
彼女は桐原とは一線を引きたいように思えるので十河の味方になってくれるのか?

遺跡の探索を続けていた灯河が大賢者アングリンの遺体を発見しました。
手記が残されていて彼がヴィシスの言っていた暗黒の勇者だと連想されました。
廃棄遺跡は使えない勇者を廃棄する為の場所では無いようです。
ヴィシスに取って不都合な勇者も廃棄されていたと判明します。
アングリンは女神を倒す手段と成りそうな「禁呪大全」という呪文書を残してくれていました。
中を確認すると読めない文字で書かれていました。
アングリンの手紙は読めたので特殊な文字で書かれているようです。
最後のページにアングリンの血で書かれた助言が記されていました。
魂食いに気を付けろ、みんなあれにやられた!?

遺跡を登って行くと人間の手が加えられている階層に出ました。
出口付近に廃棄遺跡の番人が陣取っていました。
アングリンが指摘していた魂食いと呼ばれるモンスターです。
灯河がスキルを当てるには手をかざして照準する必要があります。
パラライズを掛けようとして手をかざすと見えない光線で攻撃されます。
咄嗟に隠れたので指先の肉を少し裂かれるだけで済みました。
爪を剥がされる痛みを感じてるんですが両親にやられていた事なので既知の痛みでした。
壮絶な人生を歩んでたのね・・・
照準できなければパラライズを決められません。
策を考えていると魂喰いが動きます。
魂喰いも他のモンスターと同じで灯河をいたぶり楽しもうと考えていました。
体液を使って人間の形をしたゾンビを生み出し灯河の周囲を囲んできました。
灯河は人間のように見えるので殺す事は出来ないと泣き崩れます。
魂喰いは最高の愉悦を感じているようですが隙が生じました。
灯河の狙いは魂喰いが隙を晒す瞬間でした。
助けを求める風を装って手を魂喰いに向けて手をかざしたままでした。
魂喰いは灯河を弱者と認識していて舐めきってたんだよねー。
パラライズによって魂喰いは動きを封じられポイズンを掛けられました。
灯河に向けて激しい憎悪を向けてきますが灯河は気にしません。
魂喰いが死ぬのを待っています。
ここが灯河の異様さだよね、自分を殺そうとした相手とはいえ徐々に弱り死んでいくのを冷静に観察しているんだよね。
魂喰いが滅びるとこれまでに殺された廃棄勇者の霊魂が次々にお礼を伝えてきました。
灯河の強さに感動しています。
最後にアングリンの霊魂が現れて女神ヴィシスを倒してくれとお願いしてきました。
灯河をヴィシスを倒す事を誓います。

ヴィシスが廃棄遺跡を定期的に見回っていると言っていました。
脱出したのがヴィシスにバレると不味いので道を避けて森を移動する事にします。
状態異常系のスキルが効かなかったのでヴィシスを相当警戒しているな。
森を移動していると仲間から虐められているスライムを発見しました。
五匹のスライムが小さな一匹のスライムを虐めていました。
灯河は暫く観察しています。
虐められていたスライムが反撃を試みました。
数的不利なので更に攻撃されています。
反撃を試みたスライムに灯河は好感を抱きます。
スライムを助ける事にします。
スキルの有効/無効を任意で切り替えられるようになっていました。
その実験をしてみる事にします。
全てのスライムにパラライズを掛けます。
虐めていた五匹にポイズンを掛けました。
脅してから五匹を解放しました。
残った虐められていたスライムに話しかけます。
勇気を持って抵抗した行動を褒めます。
スライムは嬉しそうにしていますね。
パラライズを解除して動けるようにしてあげます。
灯河が移動を開始するとスライムは付いてきましたよ。
一人で居る時間が長くなっているのでモンスターにも話しかける様になっています。
話しかけると一緒に行きたいと言っている様に思えました。
スライムの基本色は青で質問に対して肯定だと緑、否定だと赤に変色します。
嬉しい気持ちになるとピンクに成りました。
色の変化によって意思疎通ができるようです。
灯河はスライムを仲間にする事にします。
ピギーピギー鳴くのでピギ丸と名付けます。
適当過ぎる様に思えますが気に入って貰えました。
ピギ丸は形状を変えられるのでひも状に変形して貰い背後の警戒をして貰う事にします。
役目ができてピギ丸嬉しそうです。

森の中で殺意を放つ四人の男性に遭遇しました。
彼らは誰かを探しているようです。
灯河を見て人違いだと残念そうにしています。
リーダー格は灯河を放置する方針でしたが一人が新しい剣の試し切りがしたいと言い出します。
彼らが追ってるのは女性のようで捕まえて楽しみたいぜーと下卑た欲望を発露してきます。
リーダーから依頼主から手を出すなと厳命されているので今回ばかりは諦めろと命じられています。
灯河は命乞いしながら逃げようとしています。
勿論演技ですね。
灯河を弱者認定している男性は命乞いは無駄だと言って剣を振り下ろそうとしてきます。
パラライズで四人同時に動きを止められます。
人間にも状態異常系のスキルが効いたと分かり灯河は安堵します。
続いてポイズンを掛けました。
男達は命乞いをしてきましたが灯河は無視します。
男達は死にました。
灯河は人間が相手でも平然と殺せました。
他のクラスメートのような葛藤は無いようです。
非道な両親に育てられた事で人間を平気で殺せる精神を得られたのかもと感謝してもいいと思っています。
ちょっとした皮肉みたいね。
叔父夫婦には本当に感謝の気持ちを伝えたいと思っています。
それには元の世界に帰る必要がありますがそれではヴィシスの願いをかなえる事になるんだよね。
困ったね。

森の中にはもう一人の殺気がありました。
殺意に迷いがあるようなので調べてみる事にします。
落ちていた木の枝を放り投げて囮とします。
殺気の主は木の枝に釣られました。
灯河は背後から近づいてパラライズ掛けました。
殺気の主は綺麗な女の子で騎士の様に見えました。
森の中の湖で水浴びしていた女の子だね。
灯河が殺した四人組は彼女を追ってたようです。
彼女は追手と決着を付ける為に殺気を漲らせていたようです。
灯河から追手を殺したと教えられ驚いています。
彼女の目には灯河がそこまで強いと見えません。
言動の審議判定スキルを持っているようで灯河が嘘を吐いていないと分かります。
追手が居なくなった事で安堵したようです。
灯河への警戒心を薄れさせます。
灯河の方は警戒を解きません。
動きを封じた状態で質問をします。
女の子は助けられたと恩義に感じているようで誠実に質問の答えを返してくれます。
灯河は道に迷っている事を明かして一番近い町か村の位置を聞きました。
続いてこの辺りの貨幣価値を聞いてみます。
この辺りがどこの国に所属しているかも質問しました。
灯河は廃棄遺跡はアライオン国内にあると考えていたんですが違いました。
この森は隣国のウルザ王国の南東にある”闇色の森”と呼ばれる森林帯だと教えてくれます。
アオラインの位置を聞くとウルザ王国の北東にあると言われます。
ヴィシスから距離を取れたので当分は見つからないだろうと安堵します。
禁呪書が読めるか聞いてみる事にします。
読めないそうです。
古代文字で書かれていて読めそうな人物を知っていると言われました。
大遺跡帯に住んでいる禁忌の魔女と呼ばれている人物なら読めるかもしれないと教えてくれました。
大遺跡帯の位置を質問すると噂レベルの話を知っていると言われます。
会うのは困難だとも言われました。
理由を聞くと大遺跡帯は別名”金棲魔群帯(こんせいまぐんたい)”と呼ばれている広範囲の魔物の生息地帯にあるからだそうです。
この大陸の中央に位置する危険地帯だそうです。
灯河はお礼を言って別れる事にします。
拘束はもう少しで切れる、旅の無事を祈ると伝えて別れます。

ピギ丸は女の子を見逃した事を心配しています。
灯河は叔母のようなお人好しに思えたので見逃す事にしたと答えます。
女の子と別れた灯河は森の中の湖で体を拭く事にします。
半裸になって体を拭いていると別れたばかりの女の子が現れました。
気配を全く感じなかった事に戦慄しているんですが顔には出しません。
彼女も水浴びをすると思いもう少しで終わると伝えます。
女の子は気にしないでと言って森に消えました。

ピギ丸が女の子の気配を察知できなかった事を謝ってきます。
役立たずと思われて捨てられる恐れているみたいだね。
灯河は自分も彼女の気配に気づかなかった事と彼女が気配遮断の何だかのスキルを持っている可能性を伝えます。
これ位で嫌ったりしないと伝えるとピギ丸は安堵したようで嬉しそうにしています。
灯河とピギ丸は女の子に教えて貰ったミルズって都市に向かいます。

灯河と別れた女の子の方は彼の半裸を見た事にドキドキしています。
速攻で森に消えたのは恥ずかしかったからのようですね。
女の子も路銀を稼ぐ為にミルズにやってきています。
灯河が使った術式が何なのか考えています。
考えられるのは状態異常系の術式なんですが成功率が低いと言われています。
それに持続時間も長かったので詠唱呪文だろうか?と考えています。
灯河に興味津々なようですが目的を忘れては不味いと自制します。
傭兵ギルドに立ち寄り依頼の確認をしています。
傭兵ギルドに賞金首の手配書が貼られていました。
それを見た一人の傭兵が話しかけてきます。
傭兵は賞金首の美しさに感嘆してから女の子を誘ってきます。
女の子は無視して立ち去ります。
傭兵は手配書の元ハイエルフの国の姫サマで人間の国で聖騎士として活躍していた人物と比較したので怒っていると考えます。
女の子が手配書に乗っているセラス・アシュレインでした。
手配されているって事は何らかの悪事を行ったのか?
それとも国にとって不都合が生じたので手配されている?
灯河もミルズに来る予定なので再会しそうだよね。

成分表
成分含有量(5:多い、1:少ない)
美少女5
魔法5
蹂躙5
鬼畜5
外道5
復讐5
成長5
清廉4
高潔3


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