ラノベの感想) ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで 2 (オーバーラップ文庫)


概略:
トーカはピギ丸を連れて森で助けた女性騎士に教えて貰ったミルズの町に向かいます。
そこで魔物強化に必要な素材が取れる遺跡の調査依頼が出ていました。
侯爵が竜眼の杯ってアイテムを欲して参加者を募集しています。
遺跡に立ち入る正当な理由ができたと喜びトーカは参加する事にします。
町を紹介してくれた女性騎士も遺跡調査に参加します。
彼女は路銀に困っていて報酬欲しさに参加しています。
この世界の相場を知らないトーカは買い物に同行して貰っています。
トーカは順調に遺跡を探索して竜眼の杯を手に入れました。
入手直後に女性騎士が現れたので竜眼の杯を譲りました。
恐縮した女性騎士はトーカが魔物素材を入手する手伝いをしてくれます。

レーベルオーバーラップ文庫
発行日2018/12/25
著者篠崎 芳
イラストKWKM
ISBN
雰囲気遺跡探索、素材集め、露見、危機、情念、交渉、不意打ち、転機、主従関係?、マスク


トーカ(三森灯河)はピギ丸を連れてミルズの町に向かいます。
魔物であるピギ丸の存在がバレないように工夫しています。
ピギ丸に水晶玉に変形してもらい占い師を志す若者を装うつもりでした。
元々慎重な性格のようで無知な田舎者を装い衛兵の警戒心を薄れさせています。
わざと町の名前を間違えて警戒心を薄れさせています。
ピギ丸を連れて無事町に入る事ができました。

宿屋に泊まる時にも主人にチップを弾んで厚遇されるように仕向けています。
色々と世渡り上手にみえますね。
名前を聞かれたので咄嗟にハティ・スコルと名乗ります。
町の配置を把握する為に一周してから宿屋で夕食をとりました。
異世界の食事に期待していますね、同時に酔客の会話から情報収集を試みています。
行動に無駄が無いのな。

町に入る時に衛兵のお姉さんから遺跡の所有者である侯爵が冒険者を募集していると聞いていました。
ミルズ遺跡に新たな階層が発見されたので冒険者を募っているそうです。
仲良くなった宿屋の主人から翌日参加希望者に説明会が実施されると教えてもらいます。
廃棄遺跡で手に入れた禁呪大全に魔物を強化する素材に関する記述がありました。
ミルズ遺跡の最深部で目的の魔物素材が入手可能です。
トーカは行ってみる事にします。

募集の列に並んで待っていると一人の男性冒険者が後ろに並んでいる女性冒険者に因縁をつけはじめました。
森でトーカが助けた女性冒険者ですね。
彼は女性が知人に似ていると言っていますよ。
なんでも彼の誘いを冷たく断ったらしいね。
それが悔しくて彼女の声と容姿を克明に覚えているそうです。
声と卑猥なおっぱいを覚えていると大声で叫んでいますね。
知り合いの女性とは手配書が出回っているセラス・アシュレイと言うエルフの姫騎士でした。
女性冒険者がかぶっているフードを剥ぎ取りエルフの長い耳が出てくるのを期待してたみたい・・・
出てきたのはセラスとは違った美人さんでした、耳は人間のモノで長くないね。
女性はあなたに会った事はない、人違いだと言ってたんですよね。
ミスト・バルーカスと名乗っています。
男性冒険者は当てが外れて大恥を掻いてしまいます。

登録が終わったのでトーカは遺跡探索に必要な装備を買いに行く事にします。
途中でミストとすれ違う事になるんですが彼女が声を掛けてきました。
無視するのは気が咎めるので会話に応じます。
トーカはミストの事を叔母に似ていると感じていて彼女に対して適当な扱いができません。
買い物をしたいトーカはミストに助言者役を頼みます。
相場が分からないのでぼられる事を避ける為でした。
追手から助けてくれたトーカに恩義を感じているミストは彼のお願いに応じてくれます。

ミストは旅慣れていて商人が便乗値上げする事を知っていました。
見事な交渉術で値札の三分の一で購入させてくれます。
無事に目的の買い物は終わったんですがミストがふらつき倒れそうになります。
トーカは支えてあげたので彼女の顔に急接近しました。
そこで目の下に隈があるのを見とがめます。
ミストは慌てた様子で立ち去ります。
トーカはピギ丸を連れてミルズ遺跡に向かいました。

ミルズ遺跡の魔物には大した脅威を感じませんでした。
廃棄遺跡で戦った魔物と比べると雑魚に感じられます。
余裕があるので麻痺させた魔物に短剣が刺さるか実験しています。
短剣は刺さったね・・・廃棄遺跡の魔物が特別に固かったと判明しました。
トーカはパラライズで行動を封じた魔物をポイズンで毒状態にして短剣を刺していきます。
この攻撃が冒険者達に危機感を持たせる結果となります。

クラスメート達はアライオン近郊の遺跡でレベルアップを行っていました。
遺跡に出現したスケルトンナイトを強敵と言っていますね。
トーカに比べるとレベルアップの進捗が遅いようです。
ヴィシスが十河綾香を呼び出しました。
綾香は他のS級やA級とはうまくやっていけないと感じています。
強者はまとめて運用したいヴィシスはそれが不満でした。
綾香の事を我儘となじってきます。
国王から戦わない勇者は廃棄するしかないと言われたと教えてきます。
我儘を言うのだから彼らの面倒をみろと命じてきますよ。
綾香は魔物を殺す事に忌避感を示すクラスメートを預かる事になりました。
綾香は廃棄遺跡に飛ばされた灯河は死んでいると考えています。
今のトーカの強さを知ったら驚くだろうなー。
これ以上クラスメートを死なせないとの使命感から引き受けました。
綾香は引き受けたんですがヴィシスは不満なようですね。
綾香が立ち去ると彼女の事を「クソガキが」と罵っています。
女神にあるまじき暴言吐いているね。
やっぱり彼女は悪だよな。

階層を降りて行くとミストに恥をかかされた男性冒険者が二人の男性冒険者に協力を要請している場面に行き会います。
ミストを殺すのを手伝って欲しいとお願いしていますね。
男性冒険者はセラスに対する恨みもまとめてミストにぶつけるつもりです・・・逆恨みも甚だしいね。
頼まれた二人の男性冒険者は乗り気になっています。
ミストを犯してから魔物の餌にする事で話がまとまりました。
待ち伏せして襲い掛かる算段でした。
会話を聞いてしまったトーカは最低の屑野郎と判断します。
ミストを助ける意味が強そうだがクズを殺すと気分が良いとも感じています。
三人を殺す事にしました。
三人は毒殺されたあと死体を魔物に喰われる事になりました。

ミストの脅威を取り除き先に進みます。
MPの消費が気になるので途中で休憩をはさんでいます。
寝るとMPが回復する事を掴んでいます。
休憩を終えて探索を再開すると血相を変えて下階から戻って来た剣虎団と名乗る傭兵団と行き会います。
彼らは遺跡の魔物が奇妙な死に方をしていると言っています。
遺跡に何らかの変化が起こっている、危険なので一旦地上に戻ると言っていますね。
親切な人達で一緒に戻らないか?と誘ってきます。
トーカは自分の殺し方が誤解されていると気付くね。
逸れてしまった仲間を見捨てる事は出来ないので一人で探してから戻ると断りました。

成程ねートーカの戦闘スタイルは特異なのね。
剣虎団は行き会う冒険者にも警戒を呼び掛けると言ってたので遺跡を探索する冒険者が減りました。
トーカは遺跡を探索して侯爵が取ってこいと命じた「竜眼の杯」を発見します。
傍には竜眼の杯を守るように石像が安置されていました。
トーカは近付くと動き出すだろうと予想します。
パラライズを使うと石像が苦しみだしました。
ポイズンも使って石像に化けていた魔物が死ぬのを待ちます。
お宝は手に出来たのですがトーカの目的は魔物強化に使う素材収集です。
先に進む事にします。
下の階への入り口を探していると誰かがやってきました。
やって来たのはミストでした。

彼女は路銀が必要なので奇怪な死に方をしている魔物の情報を聞いてもライバルが減ったと考えました。
急いで降りて来たようですが少し遅かったね。
ここで竜眼の杯を奪おうとして襲ってこないところが清廉だよな。
竜眼の杯を手にいれたハティ(まだ本名は名乗ってなかった)の事を褒めてくれます。
ミストがお金に困っていると知っているのでハティは竜眼の杯を彼女にプレゼントしました。
高潔な彼女はタダで貰うわけにはいかない自分の沽券にかかわると言って護衛役を申し出ます。
トーカはミストの事を信頼できると感じています。
彼女の申し出を受ける事にします。

ミストからこの世界の魔物に関して情報を得る事ができました。
経験値を大量に保有している金眼の魔物は邪王素の影響を受けているそうです。
元々凶暴性を秘めていた魔物の本能が解放されるだけで穏やかな魔物には影響がないそうです。
大賢者アングリンの提唱した説だそうですよ。
金の色が一致しているのでトーカは桐原拓斗に違和感を感じていますね。
アングリンがスライムと友好関係を結んでいたと教えてくれます。
魔物が人間と仲良くなる場合もあると言われたのでピギ丸の存在を明かす事にしました。
ピギ丸とミストは仲良くなります。

トーカはミストが隠している事を暴く事にします。
途中で倒れられては困ると言ってミストに休息を取る事を勧めます。
ミストは従うふりをしてやり過ごそうとしたようですがトーカが一枚上手でした。
ピギ丸にミストの注意を引いて貰っている隙にスリープを掛けます。
ミストが眠りに落ちると彼女の姿が変化しました。
顔が変わり人間の耳がエルフの耳に変化しました。
ある程度予想していたんですがミストはセラス・アシュレイでしたよ。
スリープを使ったのがバレると不味いのでその場は寝ていたふりをして誤魔化します。
眠りから覚めたミストは眠ってしまった事実に驚いています。
ハティとピギ丸が眠っていたので安堵しています。

探索を続けると目的だった素材が取れる魔物が襲い掛かってきました。
スケルトンキングと呼ばれる巨大なスケルトンが現れます。
強敵らしくミストが青い顔でハティを守りきれないかもと弱音を吐いています。
ミストは危機感を抱いてましたがトーカのパラライズからのポイズンコンボで問題無く倒せました。
ミストはトーカの強さに呆れている感があるね。

竜眼の杯はミストが発見した事にします。
彼女は恐縮してましたがトーカは発見者として注目されるのを嫌いました。
別々に地上に戻ります。
発見者のミストは侯爵から表彰される事になりました。
報酬の支払いは歓迎式典に出席しないと貰えないと言われました。
彼女も目立ちたくないと考えているんですが路銀は必要なので出席します。

その日の夜にトーカの部屋で今後の相談を行う事になりました。
トーカは彼女の真偽を判定する能力と戦闘能力に魅力を感じています。
決して彼女が超絶美人なので一緒に居たいって事では無いようです。
このまま護衛として雇いたいと伝えます。
人の好いミストが断り難くなるように竜眼の杯を手にして路銀の問題は無くなったが考えて欲しいとお願いします。
ミストは迷っている様子ですね。
トーカは彼女が野営する時などの睡眠を懸念していると分かっていました。
さり気なくセラスと呼びかけます。
トーカへの警戒心が薄まっているミストはハイと答えてしまいました。
トーカは遺跡探索中に休憩したときにスリープのスキルを使ってミストを眠らせた事。
彼女が眠ると変身が解けたのを確認した事を伝えます。
話しの組み立て方が上手いのでセラスは憤慨しません。
トーカは本名を名乗りました。
お互いに隠し事を教え合った関係を構築しています。
彼女の能力を高く買っているので売り渡すような真似はしないと伝えます。
セラスはトーカを信じてみようと考え護衛役を引き受けてくれました。

部屋に戻ったセラスは体を清めています。
濡らした布で肌を拭いていますね・・・
セラスの乳の下を拭きたい!!
トーカに会う前に身を清めておくべきだったかも?とちょっと後悔していますな。
あっらーセラスちゃんてばトーカを好きになっちゃったのか!!

翌日の朝食を一緒にとる事にします。
今後の方針を話し合う予定だったんですが周囲の客から二人の関係を揶揄する声が聞こえてきました。
竜眼の杯の入手者としてセラスは有名人になっています。
そんな彼女がトーカの部屋から出てくるところを目撃されてたみたいね。
二人がヤッタとの下卑た噂が聞こえてきました。
セラスはトーカの名誉を傷つけられたと憤慨していますがトーカは無視することにします。
侯爵の歓待は午後には終わるので宿屋の前で待ち合わせる事になりました。

セラスが侯爵に会っている間にトーカはピギ丸を強化しています。
待ち合わせの時間になってもセラスは現れませんでした。
二時間待っても現れません。
トーカはピギ丸にセラスが護衛の報酬として受け取った青竜石を持ち逃げした可能性を問いかけます。
ピギ丸は微塵もセラスの裏切りを考えていませんでした。
侯爵邸で何らかの問題が発生した可能性が高そうです。
町にセラスの正体が露見したって噂が流れました。
セラスが森に逃げたって情報も流れてきました。
トーカとピギ丸は彼女を迎えに行く事にしました。

森に逃げたセラスをこの世界の強者として知られている黒竜騎士団が追ってきます。
セラスは精霊の加護を使って武装を整えています。
変身の加護が見破られた衝撃で精式霊装(せいしきれいそう)という武装が使えなくなっています。
セラスは一般団員を何人も倒したようですがオーバン隊の副隊長ギズンに押し倒されました。
ギズンはセラスを犯す気満々ですね。
セラスみたいな超絶美女とヤレる幸運を神に感謝しているね。
そんな感謝をされても神も困るだろうに。
貞操の危機に瀕しているセラスをトーカが助けました。
ギズンをパラライズで麻痺状態にしました。
セラスが動けなくなったギズンの下から這い出してきました。
セラスは報酬を持ち逃げされたと思われトーカに見限られたと考えていただけに驚いています。

トーカがセラスに向かって服を脱げと言ってきます!?
セラスは「えっ」って感じで驚いていますよ。
セラスは助けた報酬として身体を要求されたと混乱したようです。
トーカは新しい服を用意したので着替えろと言ってきました。
護衛は継続する流れになっていますがセラスはそれは問題だと感じていました。
賞金首の自分と行動しているとトーカに迷惑が掛かると恐れています。
トーカは彼女を説得する為に本当の目的を聞いてみる事にします。
セラスはヨナトって国から出ている西大陸に渡る船に乗るつもりでした。
船賃がやたらと高額なので竜眼の杯を探す依頼に参加したそうです。
彼女が身を隠せる場所を欲していると分かったので禁忌の魔女に匿って貰おうと提案します。
トーカはヴィシス攻略の切り札になりそうな禁呪の内容を知る為に禁忌の魔女に会おうとしています。
一緒に金凄魔郡帯に向かおうと誘います。
セラスがそこまで親身になってくれる理由を聞いてきます。
トーカはセラスの雰囲気がお世話になった叔母に似ているからだと答えました。
トーカの表情が緩み本当に叔母を大切にしていると伝わったようですセラスは同意してくれました。

ギズンからセラス暗殺を依頼したのが誰なのか聞き出そうとしていると空から槍が飛んできました。
槍は動けないギズンの頭を貫通します。
上空に黒竜騎士団の最強集団五竜士が集まっていました。
五竜士と呼ばれる最強ランクの騎士のうち四人が集まっていました。
その中に人類最強と呼ばれいるシビト・ガートランドも居ました。
セラスは絶望感に打ちひしがれています。

セラスの暗殺を依頼したのは彼女が仕えていたネーア聖国のオルトラ国王だと明かされます。
結構な老人なんですがセラスの姿を見た事で枯れていたオスの本能が滾ってしまいました。
出来る事ならセラスを押し倒して彼女の純潔を散らしたいとの情欲を抱えていました。
しかしセラスに拒まれるのが怖くて内緒にしていました。
まあ勇気を振り絞って行動にでたとしても断られただろうけどね。
セラスは人間の目から見ると物凄い美女なんですがエルフは美形揃いなので特段自分の容姿に自信を持っていません。
人間の男性から好色な目を向けられるのを怪訝に思い疎ましく感じていました。
セラスが嘘を見抜けるのでオルトラは頑張っていい王様のふりをしていたようです。
彼女を抱けないまでも配下に置いておく事で彼女を所有しているって所有欲を満たして満足していました。
碌な人物ではないよね。

セラスに対してヴィシスが興味を持った事が破綻の始まりだったようです。
ヴィシスがセラスを配下に加えたいと要請したんですがオルトラは拒絶しました。
怒ったヴィシスはシビトが所属するバルクス帝国にネーアを滅ぼすようにお願いしました。
ヴィシスの所属するアライオンとバルクス帝国は仲良しです。
セラスが捕まり誰かにヤラレル事を嫌ったオルトラは彼女が逃げるのを黙認しました。
オルトラの娘カトレアがセラスを逃がしてくれました。
カトレアが男性からの不埒な誘いからセラスを守ってくれていました。
ネーアの聖騎士隊が女性だけで構成されていたのはそういった理由のようです。

シビト以外のメンバーがセラスの処遇を話し合っています。
セラスを部下たちに廻させようって意見と純潔のまま殺して死体を持ってこいってオルトラの依頼に従うべきとの意見が出ます。
シビトがオルトラの依頼に従うべきと判断したのでセラスが犯される危険は去りますね。
シビトはセラスにも生き残るチャンスを与える事にします。
自分と戦い生き残れたら見逃すと言い出します。
シビトは交渉中のセラスには目を向けずトーカに注目していました。
彼は自分を殺せるほどの強者を求めていました。
五竜士を目の前にしてもビビらず反撃の機会を狙っているトーカに興味を持ちます。

トーカはシビトの発言から彼の性格を分析中です。
攻撃行動を示すと発動前に殺されてしまうと分かっていました。
策を弄して殺すしかないとの結論に至ります。
トーカは生き残る為の交渉を始めます。
シビトも嘘を見抜けるようなので事実を並べて解釈を誤らせる事にしました。
シビトが自分を殺せる可能性を持っている強者との戦いを望んでいる事を聞き出します。
作戦が決まりました。
トーカは自分がヴィシスに召喚された異世界の勇者だと明かします。
シビトも異世界の勇者に期待していました。
トーカはこれからシビトを殺せるくらいに強く成るので見逃せと要求します。
方法を問われたので金凄魔郡帯に赴きレベルアップをはかる予定だと教えます。
具体性がある計画だったのでシビトはトーカを逃がす事にします。
立ち去る許可を出してくれましがセラスはこの場で殺すと言ってきます。
トーカがそれは困る今の自分の実力では単身で金凄魔郡帯に赴いても殺されてしまう。
セラスには護衛してもらう予定なのでここで殺されるのは困ると伝えます。
元々シビトはセラスには全く興味を持っていませんでした。
彼はセラスを国を捨てて逃げ出した臆病者と思い込んでいるのでそうなるよね。
トーカがいずれヴィシスの元に戻ると約束したので逃げ去られる可能性が消えます。
トーカとしてはヴィシスへの復讐は絶対に成し遂げると思っているので嘘にはなりません。
トーカの心意気に感激したシビトはトーカが強く成る事に期待する事にします。
トーカの言い分を認めセラスも見逃す事を決めました。
良い取引ができたとご機嫌で帰って行こうとしています。
最高の結果を得てシビトに隙が生じました。
トーカがパラライズを発動して五竜士の四人の行動を阻害します。
騎乗していた竜も一緒に行動阻害されて地面に落下してきました。

人類最強と呼ばれているだけあってシビトは麻痺状態では少し動けました。
持ってた槍を投擲しようとしてきましたが投げる事はできませんでした。
麻痺状態で無理に動くと大きなダメージを受けます。
一人の竜騎士が死ぬと空に向かって仲間に危機を知らせる信号弾が打ちあがります。
別行動を取っていた残りの黒竜騎士団が集まってきました。
シビトは配下に向かって遠距攻撃でトーカとセラスを殺せと命じます。
ここで忠実に命令に従われたら不味かったんですが最強と呼ばれているシビトがダメージを負っている事実に動揺します。
警戒心が勝り距離をとってしまい即座に攻撃してきませんでした。
時間ができたので強化したピキ丸とのコラボ攻撃が可能となりました。
ピキ丸が触手状になりトーカの体に張り付きます。
目の横までピキ丸の触手が伸びてきます。
トーカは背中から翼のように広がったピキ丸の触手を伸ばします。
上空の黒竜騎士団をパラライズの射程圏に捉えました。
ピキ丸の触手はトーカの体の一部と判定されているのでパラライズを発動することができました。
黒竜騎士団は竜ごと墜落してきました。
騎乗していた竜は多くの経験値を持ってたようです。
レベルアップしてトーカは新たなスキルを覚えます。
早速使ってみているね。
シビトは最後まで生き残ったんですが結局死にました。
死ぬ前に何者なんだと問われトーカは復讐者と答えました。
強敵との一対一の決闘の約束をして意気揚々と引き上げようとしてたんですがねー騙されちゃったよ。
トーカは自覚的ですが見事な悪党ぶりです。

シビトの死を確認してからセラスに着替えて貰いました。
森の中での着替えですねー覗きたいなー。
トーカが居なければセラスは確実にシビトに殺されていました。
命を救われた恩義に報いる為にトーカの復讐に付き合うと言ってきます。
トーカは個人的な復讐なのでセラスが求めている正義は無いと言って断ろうとします。
セラスはトーカの恩に報いたいのでトーカが正しいと考えているなら構わないと返してきます。
心酔しているように思えますね。
一度死んだ身なので好きにお使いください、どう扱われても本望です、と言ってくるよ。
これって下卑た相手に言ったら凄い事されそうですけどね・・・トーカは下種では無いのでエロ方向には行かなさそう。
チョーッと勿体ないように思えるよね。
トーカはセラスの好きにさせる事にします。
呼び名が問題になりました。
咄嗟の時にトーカと呼んでしまうのを避ける為に状況によって「我が主」と呼びたいとお願いしてきます。
トーカは凄い呼び方だと思いつつも有用性がありそうなので認めました。

レベルアップ作業を行っているクラスメートをヴィシスの配下が迎えにきました。
ニャンタン・キキーパットと名乗る細身の女性です。
小山田が俺達より強いのか?弱いなら従うつもりはねーぞと噛みつきます。
ニャンタンは小山田をブチノメシテ強さを示しました。
見ていた綾香は彼女の動きの速さに瞠目しています。

ニャンタンがヴィシスに忠誠を誓っているのは妹達を人質に取られているからのようです。
ヴィシス最低だな。
忠誠心を確かめる為に素足を差し出して舐めさせていますよ。
ニャンタンは逆らえないらしくペロペロしていますね。
調子に乗ったヴィシスが親指をニャンタンの口に突っ込んできました。
ニャンタンはしゃぶり続けています。
女神の指の味か―ちょっと興味あるね。

五竜士が動いたとの報告を持って部下が現れます。
二人が情事に及んでいると勘違いして照れています。
ヴィシスは忠誠の儀式なので気にせず報告を続けろと命じます。
ひょっとして見られて興奮している?
ヴィシスは五竜士が動いたと聞いてセラスの死を予想していますね。
もう彼女への興味は失せたと言っているな。
シビトを上手く使えないか?と考え始めています。
シビトが放逐したトーカに殺されたと知ったら驚くだろうなー。

廃棄遺跡の調査隊はヤル気が無いようです。
遺跡調査に使っているヴィシスから与えられた魔道具が既定の反応を示さなかったんですが報告を怠ります。
廃棄遺跡から脱出できる者など居る筈ないと考えていました。
魔道具が反応しなかったのは故障したからだ。
半年後の定期報告の時にまとめて報告すれば良いか?と考えました。
トーカが廃棄遺跡から脱出したって事実がヴィシスに伝わるのは先になったね。
トーカにとっては幸運だったな。

トーカとセラスは金凄魔郡帯に向けて出発しました。
黒竜騎士団が壊滅した報が伝わっている事を警戒してバラバラに移動する事までしています。
宿屋で一人になったセラスがトーカへの想いを自覚しています。
トーカの事を考えると頭にジワッとした熱を持つそうです。
もう完全に惚れてしまったようですね。
我が主と呼ばせて欲しとオネダリしたのも名前で呼ぶのが恥ずかしくなったからです。
トーカの復讐に余分な感情が混ざるのは不味い、彼の邪魔になってしまうと考え想いを伝えるのはやめる事にします。
忠実な騎士であろう、仕える者と主の関係として、旅の従者であろう、彼の剣であろう、と心に決めます。
健気ですなー。

トーカは一人で町の散策をしています。
祭りが開かれていました。
祭りには被り物をして踊る風習がありました。
マスクを売っている露店の店主から蠅王の逸話を聞かされます。
根源なる邪悪から疎まれて排斥された存在で追放され追放した親玉とも最終的に対立するので世界中で人気だそうです。
蠅王のマスクは大陸中で売られていると聞いてトーカは使えると考えます。
顔を隠して活動する時に使えるなと考えます。
トーカは王と配下のマスクを購入しました。
試着してみると気に入りました。
使う事になりそうだね。
今後、何者か問われた時にどう答えるか考えています。
商人と名乗るには色々と揃えるものが多そうです、傭兵団と名乗ろうと決めます。
現状はトーカ、セラス、ピギ丸の二人と一匹ですけどね。
トーカはヴィシスへの復讐心を新たにしています。
「悪魔に魂を売り渡した人間の執念、甘く見ないことだ」
トーカが廃棄遺跡を脱出した情報がヴィシスに届くのが遅れそうなので準備はできそうだね。

成分表
成分含有量(5:多い、1:少ない)
美少女5
魔法5
蹂躙5
鬼畜5
外道5
復讐3
成長4
清廉5
高潔5


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