ラノベの感想) ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで 8 (オーバーラップ文庫)


概略:
最果ての国はアライオン十三騎兵隊との戦闘を開始します。
トーカの予想よりも強いので順調に戦果をあげていますが酷い目に遭うよ。
狂美帝が最果ての国に加勢してくれます。
彼の部隊に戦場浅葱のグループが同行しています。
大魔帝がアライオンの王都に出現しました。
対応に向かった聖は大魔帝を綾香に任せてヴィシスの元に向かいます。
ヴィシスは大魔帝の放つ邪王素の影響でステータスが下がっています聖は反旗を翻しました。
綾香が大魔帝を追い詰めるんですが桐原が裏切ります。
桐原は自分の才を周囲に正しく認識させたいと考えています。

レーベルオーバーラップ文庫
発行日2021/11/25
著者篠崎 芳
イラストKWKM
ISBN
雰囲気下種、交戦、非道、決着寸前、裏切り、死闘、逃亡、共闘、ツンデレ、再会、交渉


出兵前に第六騎兵隊の隊長ジョンドゥがヴィシスと会っています。
そこでヴィシスから蠅王ノ戦団を味方に引き入れろとの密命を受けています。
他にも安が使えないようなら殺してしまえと頼まれています。
ジョンドゥはご褒美として十河綾香をくださいとお願いしています。
綾香はこれまでジョンドゥが見てきた中で最高の善人だそうですよ。
ジョンドゥは善人が堕落して自殺を望む姿を見るのが大好きなんだそうです。
大魔帝を倒したからでいいので綾香をくださいと言っています。
無事に戻ってこれると信じ切ってますね。
ヴィシスはジョンドゥの悪辣さにドン引きだと言いつつも約束を交わしてくれます。
ジョンドゥは綾香が悪に落ちて自殺を望むまで追い込むつもりのようですね。
堕落していく綾香の姿を想像してヤル気を漲らせています。

第一騎兵隊の非道さを知り戦う事を決意したリィゼがトーカに従うようになります。
彼女がトーカの指示に従えと言ってくれたので最果ての国の兵力を有効活用できるようになります。
トーカは前線に出たいので指揮をキィルに任せセラスを補佐役に付けました。
セラスに指揮を取らせなかったのは有事の際にトーカの元に駆けつけて貰う為です。
肉体的にも精神的にも大きなダメージを受けたリィゼには扉の中に戻ってもらい援軍の手配を頼みました。
他にも現在の状況を中の人に伝えて貰います。
ジオの率いる豹煌兵団とニコの率いる竜煌兵団が大活躍する事になります。

アライオン十三騎兵隊は連携が取れていませんでした。
各隊の仲が悪く個別に戦っていました。
敵側の意思が読みにくいんですが一度に大軍を相手にしなくてよくなりました。
トーカは遊撃隊として戦力的に厳しい部隊に加勢する事になっています。

竜煌兵団の加勢に向かう途中で亜人を食材と認識している変態しかいない第十騎兵隊と遭遇します。
こいつら亜人を生け捕りにして生きたまま裁こうと考えていました。
殺してしまうと鮮度が落ちるとか言っている変態さんしか存在しない隊です。
トーカを怒らせるには十分ですね・・・
トーカは連絡役に化けて近付きパラライズで麻痺させます。
動けない敵を簡単に料理しました。

敵が伝令役に化けて偽情報を流していると第六騎兵隊のジョンドゥが予想します。
第六騎兵隊は狂美帝が近くに来ている可能性を考慮していました。
狂美帝と組んだなら彼の配下が伝令役に化ける可能性もあると考えます。
まだ蠅王ノ戦団の存在には気付いていません。
第六騎兵隊が伝令役の検分を厳しくしたとの報が届きます。
トーカは敵に自分と同じように考える厄介な奴が居ると知ります。
各部隊に第六騎兵隊を発見した場合は交戦しないで逃げろと徹底させます。

トーカは一旦ジオと合流して今後の動きを検討していました。
そこに竜煌兵団が第六騎兵隊に壊滅させられたとの報告が届きます。
よっぽど惨い姿を見せられたようで伝令役は正確な報告が出来ない状態でした。
ニコ達を発見した場所に案内してもらいます。
トーカの逆鱗に触れる惨状が待っていました。

第六騎兵隊は殺した竜煌兵団の死体を解体して生きている竜煌兵に縫い付けました。
ニコは口に死体を?まされて首からメッセージを記した板を下げさせられていました。
こいつらは見せしめなので発見しても殺すなと書かれていました。
メッセージの最初は丁寧な公文書のような文言だったのですが次第に狂気が見えるようになります。
最後の方は殺してくれと懇願するくらいまで追い込んでやると書かれていました。
トーカは生きた敵を交渉材料にしない狂気を見て激怒します。
第六騎兵隊は敵が怖がる姿が見たくてこのような暴挙に出たと思われます。
トーカが怒っていると分かり周囲に居た豹煌兵団の兵士はビビりまくっていました。
ジオも怒り心頭になり一人で敵討ちに向かおうとしたのでトーカにスリープで眠らされました。
呼び寄せたセラスも余りの惨状に静かな怒りを湛えています。
トーカの怒りは豹煌兵団を怖がらせるだけでなく彼らの関心を引き付ける事になりました。
亜人が酷い目に遭わされた惨状を見て本気の怒りを示したトーカへ協力したいと言ってきます。
トーカは第六騎兵隊に近づく方法に悩んでいました。
豹煌兵団の兵士達は切り離された腕や耳を手土産にして第六騎兵隊に近付いて欲しいと提案してきました。
彼らはトーカの優しさが分かったようです。
トーカのような人間が居るので人間との和解を諦められないと言っています。
戦いに貢献したいとお願いされてトーカは彼らの提案を受け入れます。
セラスには嘘のない驚きを示して貰いたいので秘密にしておきます。

トーカとセラスは蠅王ノ戦団の格好に着替える事にします。
時間が無いので一緒に着替えていますね・・・慣れてきている。
トーカとセラスとピギ丸はスレイに乗って第六騎兵隊に会いに行きます。
蠅王ノ戦団の登場に驚いているようですがヴィシスから交渉するように言われているのでいきなり攻撃はしてきません。
呪術が効果を発揮する範囲を予想しているようで効果範囲から少し遠い場所で止まれと言われます。
交渉役は第六騎兵隊の副隊長フェルエノクが担当すると言われます。
隊長のジョンドゥは仲間の中に混じっていてトーカを観察していました。
名乗りを上げるんですがセラスが嘘だと見抜きます。
この段階でトーカ達はジョンドゥが誰なのか分かっていません。
トーカは相手を信用させる為に豹煌兵団からもらい受けた豹兵の腕とか耳を見せます。
これまでの戦いで豹兵の死体は少なかったので信用して貰えます。
更に信用を得る為に第一騎兵隊のミカエラを見捨てたと伝えます。
第六騎兵隊の面々はミカエラの事が嫌いなようです。
彼を信じるようなら交渉しなかったと言ってますね。
更にミカエラから聞き出したと言ってシャナティリス族を全滅させたのは本当なのか質問しました。
あれは残念な戦いだったと当時を振り返ります。
簡単に殺し過ぎてしまったと後悔しています。
何故そんな質問をするのか問われてセラスと因縁があるんだと教えます。
シャナティリス族のせいでセラスは国を追われてネーアで騎士団長をしていたと伝えます。
セラスはシャナティリス族討伐に参加していた者に個別でお礼がしたいと伝えます。
第六騎兵隊の面々はセラスがご奉仕してくれると考えそれぞれエロ行為を妄想しているようですよ。
まあ普通はそう考えるよな・・・セラスの美貌は有名だから。
セラスが蠅騎士の仮面を取り嫣然とした微笑みを浮かべます。
セラスの美顔に第六騎兵隊の面々は隙だらけになっています。
ヒャッハー美女とやれるぜラッキーってなもんだね。
トーカは冷静に彼らを観察して一人だけ何の感情も浮かべていない人物を発見しました。
ジョンドゥを特定しましたね。
トーカが隙だらけの第六騎兵隊にパラライズを仕掛けました。
一早くフェルエノクが気付いて反撃を命じようとしますが間に合いません。

作戦は見事に嵌ったんですがトーカは違和感を覚えます。
一早く危機に気付いたのが副隊長のフェルエノクだった事に引っかかりを覚えます。
セラスに周囲を警戒するように命じました。
トーカから5メートル離れた位置に突如男が出現して剣を投げてきます。
セラスが察知して剣を弾き返しました。
剣を投げて来たのはジョンドゥです。
トーカはジョンドゥに何らかの異能がありパラライズから逃れたと予想します。

ジョンドゥの方もトーカに危機感を募らせていました。
トーカの事を自分と同じ匂いがする強敵と認識してトーカの観察を始めました。
ジョンドゥは他者の認識から消える異能を持っていました。
トーカの能力を見極める為に何度も攻撃してきます。
トーカの方もジョンドゥの動きを観察して彼がセラスとピギ丸を防御手段と認識している事に気が付きます。
攻撃を仕掛けてくるのはトーカだと思い込んでいると見抜きます。
トーカはピギ丸にセラスの動きに合わせて鳴き声をあげるように頼みます。
セラスには本気の速度で動かないように命じています。
ジョンドゥを陥れる為にセラスに向かって彼女を犠牲にすると受け取られる命令を出します。
ジョンドゥは騙されてしまいセラスに斬られました。
動きが鈍ったジョンドゥをパラライズで行動不能にしました。

トーカを自分と同質の存在と認識しているジョンドゥは自分に殺されるなら仕方ないと考えています。
ある程度の満足感を持って死にかけているのでペラペラと情報を吐いてくれます。
最果ての国の扉を開けられる神獣は第九騎兵隊と一緒に居るそうです。
ジョンドゥがシビト・ガートランドと異父兄弟だと教えられました。
トモヒロ・ヤスを拘束していると教えられます。
これにはトーカも驚いていました。
ジョンドゥは自分はシビトよりも強いと考えていました。
シビトの強さは母親の血によるものだと考えていたようです。
そう言われてもトーカとセラスには違和感しかありませんでした。
自分を切り伏せたセラスからシビトと戦った時よりも自分は強くなっているけど今の自分ではシビトには勝てないと思うと告げられます。
トーカとセラスからシビトの強さは彼の母親が原因では無いと思うと言われてジョンドゥは壊れます。
シビトよりも自分は強いと思う事で存在理由を得ていたようですね。
自分が強者では無かったと教えられジョンドゥは自分の人生を後悔しながら死にました。
余りに惨めな最期だったのでトーカは彼への復讐心を霧散させました。
手足の指を一本一本折っていくとか耳や鼻を削ぐとか残虐な殺し方はしませんでした。
まあ屑野郎には相応しい最期だったようです。

戦場の後方に潜んで成り行きを見守っていた第九騎兵隊の前に狂美帝が現れました。
第九騎兵隊は変人揃いの十三騎兵隊の中では真面な集団でした。
戦場が嫌な雰囲気に包まれているので撤退を考えていました。
狂美帝と一緒に戦場浅葱のグループが来ていました。
ビビる鹿島小鳩を笑顔で鼓舞しています。
人を殺す練習をしてみようと明るく宣言しています。
浅葱グループはこれまでに魔物は殺した事はあるようですが人間相手の殺し合いは初めてのようです。
明るく練習と言っている浅葱の精神がちと怖いですね。
仲間を守るために必死で壊れてるのか?

高雄姉妹と綾香は大魔帝の元に急いでいます。
聖が風を操れるので窓から地上に飛び降りる事になります。
躊躇する綾香を樹がお姫様抱っこしていますね。
その時に樹は綾香の豊かな乳に触れたようです、柔らかさに感激しています。
樹の事だから抱きかかえる時に乳を握ったな・・・羨ましい奴め。
綾香が面倒を見ているグループと合流する事ができました。
聖は綾香と共に大魔帝を倒しに向かう事にします。
大魔帝の吐き出す邪王素で城に居るこの世界の住人は倒れています。
彼らを魔物から守る必要がありました。
樹に綾香グループと連携してこの世界の人達を守れと命じます。

聖と綾香が大魔帝と接敵する前に桐原が現れます。
綾香はS級三人で連携して大魔帝を倒そうと考えますが聖に止められます。
桐原は大魔帝と一緒に聖と綾香を狙っていました。
大魔帝を倒すのは自分だと言いたいようですね・・・協力は無理そうです。
桐原が余裕な態度で大魔帝に挑んだんですが殴り飛ばされて遠方に吹っ飛んで行きました。
綾香は心配していますが聖は大丈夫でしょうと考えています。
綾香が一人でも大魔帝に対抗できると分かったので時間稼ぎを頼んで考えていた計画を実行に移します。
綾香から一時間は大魔帝を抑えて置けると言われました。
時間稼ぎを頼まれた綾香が可能なら大魔帝を倒してしまっても良い?と聞いてきます。
これには聖も驚いたようですね。

聖が向かった先はヴィシスの元でした。
ヴィシスは信頼している聖が助けに来てくれて嬉しそうにしていますね。
が裏切られます。
聖はヴィシスに肩を貸しながら接近して彼女の胸にグングニルと呼ぶスキルを放ちました。
おや?聖はヴィシスの乳に触れたのか?どうだった柔らかかった?
ヴィシスを殺す事にためらいがあったので右半身を吹き飛ばすだけに留まります。
裏切られてヴィシスは怒り心頭なようですね。
早急に半身を修復させる為に黒紫玉(こくしぎょく)と呼ぶ丸薬を飲んでいます。
この高性能な回復薬の存在は聖に取って想定外でした。
それでも大魔帝の邪王素の影響でヴィシスは能力を落としています。
ここでケリを付ける為に聖は果敢に戦闘を継続します。
聖はヴィシスを大魔帝の近くに追い込もうとしてきました。
ヴィシスは聖の嫌らしい攻撃にイライラきています。
劣勢だったのですが城の中で戦ってたのでチャンスが到来します。
聖が懇意にしていた貴族令嬢が倒れていたので盾として使いました。
聖は攻撃できなくなりヴィシスの持ってた剣で腹を刺されます。
ヴィシスもエグイな刺した剣を回転させて聖の内臓にダメージを増やしています。
聖の危機に樹が現れます。
樹は逃げる事に全力を注ぎヴィシスの視界から消えました。

大魔帝と単身で戦っている綾香は鬼槍流の極意を二倍に強化します。
神速の斬撃が放てるようになり大魔帝を追い込んでいきます。
綾香の強さを理解した大魔帝は死を覚悟しているようですね。
綾香の必殺の一撃を何と桐原が受け止めました!!
吹き飛ばされても気絶していただけのようです。
桐原は綾香を含むすべての人類にキリハラ(王の器)の持ち主が誰なのかを示したいと考えているみたい。
この場で綾香に大魔帝を殺されるとキリハラを示せないと考えたのね。
キリハラを示すには大魔帝に味方するしかないと考えたようです。
神聖連合では自分の才を活かしきれない。
だったらあえて敵側になって2-Cの前に敵として立ちはだかるしかないと宣言します。
綾香には滅茶苦茶な論理に聞こえているようですが桐原にとっては正しい論理なようです。
まあ自分の価値を正しく認識させたいって思っているみたいなので間違った行動とは言えないね。
綾香は大魔帝を倒せば元の世界に戻れるのよと説得を試みますが桐原には届きません。
桐原が心の内を明かします。
元の世界に戻っても意味が無い。
元の世界は閉塞感しか感じない。
どんなに成功しても天井が知れている。
対してこの世界なら才があれば国を持つ事だってできるんだ。
だったらこっちの世界に残るしかないだろと言いたいようだ。
窮地を勇者に救われた大魔帝は混乱気味です。
大魔帝は相手の嘘が見抜けるようですね、桐原に偽りが無いと考えます。
本気で味方になろうとしていると分かったので彼を配下に加えると伝えます。
桐原が大魔帝の考え違いを指定します。
自分と大魔帝は王同士なので対等の協力関係が成立するんだ決して配下では無いと指摘します。
同盟者しかあり得ないと主張するね。
大魔帝は桐原の恐ろしさが理解できているようで彼の考えに賛意を示します。
桐原とは同盟者になると宣言しました。
大魔帝は桐原を連れて北に戻ります。
桐原が綾香に向かって、自らのミスで失ったものの大きさを覚えて置け、との捨て台詞を残しました。
桐原は綾香たちが彼を正しく評価できないので仕方なく敵方に付いたと言いたいようだ。
相当な自信があるようですが綾香は強く成ったよ。
勝てるのか?口だけ野郎ではないのか?大丈夫なのか?

残っている十三騎兵隊との戦いを控える最果ての国軍に狂美帝が接触してきました。
虚美帝は最果ての国との交渉を望んでいました。
残敵の掃討に協力したいと打診してきました。
トーカ達はこれを受け入れます。
狂美帝の協力が得られたので残りの騎兵隊も掃討できました。
第十一騎兵隊との戦闘時に懸念事項だった神獣を捕まえました。
狂美帝が交渉を望んているので受けるか話し合う事になります。
トーカ達は見張りを残して扉の中に戻りました。

扉の中に戻ったトーカをニャキが迎えてくれます。
ニャキはトーカ、セラス、ピギ丸、フレイの無事を喜んでくれます。
戦闘に参加していないので蠅王ノ戦団を追い出されないか心配していますね。
トーカは扉の開閉を頑張ったニャキは立派に蠅王ノ戦団の仲間だと伝えます。
喜ぶニャキの姿にトーカは癒されています。

禁字族の族長ムニンが感謝を伝えてきました。
セラスとは初対面だったのね。
セラスの美しさにムニンが怪しげな吐息を吐いています。
セラスがムニンの容姿を褒めると、あなたから見たら私は結構なおばさんじゃない?と言ってきますね。
お世辞でも嬉しいと笑顔を見せてきます。
自分のペースに巻き込んでいくムニンを見てたトーカは叔母さんに似ていると感じます。
ちょっと苦手なタイプみたいだね。

トーカとセラスも加わり狂美帝の申し出を受けるか断るかが話し合われました。
最果ての国の首脳部はトーカを信頼しきっているようです。
トーカに意見を求めてくるね。
トーカは他国の事なので自分たちで決めて欲しいと答えます。
国王のゼクトは人間と戦う事を恐れるあまり判断を誤ったと反省しています。
最果ての国はエリカの残した魔道具に頼り切っています。
その魔導具も寿命が近付いていて食糧事情がひっ迫する未来が見えています。
どこかの国と国交を開く必要がありました。
話し合いに応じる事が決まります。

話し合いが終わるとリィゼがトーカを自宅に誘ってきます。
彼女が謝罪しようとしていると分かっているのでトーカは応じます。
リィゼが手料理を振舞ってくれます。
料理を食べるのでトーカが蠅王の仮面を外しました。
リィゼは元からトーカが人間だと分かっていたので問題にはなりません。
それどころかトーカの素顔はリィゼの好みだったようです。
彼女の料理は見た目は悪いんですがとても美味しかったそうです。
見た目の問題を指摘されたリィゼは食べてしまえば同じでしょと言い返してきました。
リィゼは判断を誤り国を危機に追い込んだ自分が宰相を続ける事を迷っていました。
トーカは失敗から学んだリィゼなら宰相に相応しいと励まします。
リィゼはトーカに酷い事を言ったのに優しくしてくれるのが不思議でした。
理由を聞いてきます。
トーカは己の考えを教えます。
トーカには善悪を判断する客観的な基準はないそうです。
トーカの逆鱗に触れるか触れないかで判断しています。
リィゼの暴言は逆鱗に触れなかったので優しくしていると伝えました。
ある意味では壊れた人格と言えますね。
自分は正義の味方ではないと言ってるので自己分析は間違ってないな。
それよりも・・・リィゼはトーカに惚れてませんかね?

部屋に戻るとセラスが迎えてくれます。
セラスはトーカの疲労を心配していました。
トーカが狂美帝との交渉を担当するリィゼに交渉時の注意点を纏めようとしています。
セラスが睡眠をとる事を勧めてきました。
トーカの疲れてないという答えは嘘だと指摘してきました。
セラスが嘘を見破れるって事を失念する程疲労しているんだと諭されてトーカは眠る事にしました。
セラスはトーカが眠るのを見届けると言ってきます。
トーカは寝ている隙にキスするのか?と揶揄います。
セラスは反省しているのでいつまでも話題にしないで欲しい。
今後はしたいときは要求すると答えます。
ほうほうセラスとトーカの仲は順調に深まっているようです。
トーカが目覚めるとセラスが机に突っ伏して寝落ちしていました。
トーカの代わりにリィゼへの助言を纏めていたようです。
トーカは戦闘時にセラスが精式霊装を使ったので睡眠欲を捧げる対価が発生していたんだと気付かされました。
普段なら見落とさないだろうにトーカは本当に疲労していたようです。
トーカはセラスを起こさない為にスリープを掛けてからベッドに運びます。
セラスの寝言が聞こえてきました。
眠っていてもセラスはトーカを心配してくれているようです。
トーカは「ありがとな、セラス」と彼女への感謝を口にしています。
彼女には本当に助けられているからなー大いに感謝するといい。

回収した安は発声を封じるマスクを付けて拘束してあります。
助け出した時に食事を与えたそうですが大変感謝していたそうなので更生しているかも?
切られた指は元に戻らなかったそうなのでジョンドゥ達に相当酷い目に遭わされたようです。
戦う意思が残っているのか不安ですね。

ヴィシスの前から逃亡した聖と樹は金凄魔郡帯に逃げ込みました。
ヴィシスが狂美帝の元に向かうと予想して追手を放つと予想したからでした。
聖を刺したヴィシスの剣には毒が塗られていました。
しかも遅効性だったので聖は症状が現れるまで気付けませんでした。
アライオンは毒の所持を禁じています。
聖はヴィシスが毒を独占する事で邪魔者を排除しようとしていたと気付かされます。
回復スキルでは毒の解毒は出来ないので聖に死が迫ってきました。
樹は泣きながら死なないでと懇願しています。
聖は樹を落ち着かせてこれからの活動方針を伝えます。
樹に綾香と接触してここで話した内容を伝えるように指示します。
残った時間で一緒に過ごしてきた思い出を語り合うことにします。
聖の目が見えなくなりました。
聖が別れを告げてきます。
「イツキ?」との問いかけがありました。
驚く樹の前にイヴ・スピードが現れました。
彼女は高雄姉妹が居る事に驚いています。
イヴはエリカと暮しています。
エリカなら毒の治療法を知っていそうだよね・・・聖は助かるかもな。

トーカとセラスは狂美帝との会談場所に到着しました。
既に狂美帝が待ってたね。
その列に戦場浅葱と鹿島仔鹿が混ざっている事にトーカは驚きます。
浅葱は恐れしらずだねー狂美帝の事を「ツィーネちん」と呼んでいます。
浅葱たちは第九騎兵隊との戦いで見事な戦果をあげたようですよ。
小鳩が固有スキルを発現して浅葱の固有スキルの運用状態を好転させました。
小鳩に発現した固有スキルとは他の勇者のステータスを見られる能力でした。
勇者の頭上に小鳩にしか見えないステータスウィンドウが開き相手のステータスが表示されます。
浅葱の固有スキルは勇者のステータスを向上させるバフ系なので相手のステータスが見える小鳩のスキルを重宝しています。
小鳩は戦闘中に仲間のステータスを見続けてバフが切れたタイミングを浅葱に教える役割を担っているようです。
この世界の住人のステータスは見えないので狂美帝たちのステータスは見えません。
小鳩は狂美帝が苦手なようですね、彼の事を怖いと感じています。
会談場所にやってきた蠅王とセラスを見つけた小鳩が驚きに包まれます。
彼女の固有スキルは消費MPが低いのでスキルを切るのを忘れがちでした。
これではいけないと自省してたんですがスキルを切ってなかった事で思わぬ事実を知る事となります。
蠅王の頭上にステータスが見えました?
小鳩は混乱しています。
ステータスが見えるって事は蠅王は勇者です。
生死不明のクラスメートは三森灯河だけのようなので小鳩が正体に気付きそうですね・・・
別行動を取っているクラスメートだと考えてくれると助かるんだけど流石に無理があるよね。
それを浅葱に知らせるかが問題になりそうだね。
ステータスが見えるってことはあの桁違いなレベルも見たって事だよね。
小鳩たちとはレベル差が大きそうだよね。
そこを信じられるかも判断材料になりそうだな。
信じられずに誤表示と認識してくれると助かるんだけどねー。
無理だよなー。
小鳩に正体が露見するんだろうね。

成分表
成分含有量(5:多い、1:少ない)
美少女5
魔法5
蹂躙5
鬼畜5
外道5
復讐5
成長5
清廉5
高潔5


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