ラノベの感想) インフィニット・デンドログラム SP.2 南海編(下)(HJ文庫)
概略:
シュウとリエラはアビスシェルダーを倒す手立てを思い付きました。
それにはリエラの知り合いのクラン<水底の乙女達>の手助けが必要でした。
しかしリエラが心配な彼女達はリエラに戦闘から外れろと要求してきます。
自分の手でアビスシェルダーを倒したいというリエラの想いを遂げさせる為にシュウは彼女達と決闘して力量を示す必要が出てきました。
南海で猛威を振るっているアビスがアビスシェルダーの分体であると判明します。
本体のアビスシェルダーの危機に集結する恐れがあります。
グランバロアは全船団の総力を結集してアビスがアビスシェルダーの元に向かうのを防ぐ事になります。
大規模な包囲討伐作戦が始まります。
レーベル | HJ文庫 |
発行日 | 2025/01/01 |
著者 | 海道左近 |
イラスト | 黒田エリ |
ISBN | 978-4-7986-3724-2 |
雰囲気 | 失意、約束、合流、腕試し、包囲作戦、駆除、加護、殴り合い、恐怖、勝利 |
天神の槍が効かなくてアビスシェルダーに敗北した事実にリエラは落ち込みます。
そんな彼女にシュウは慰めの言葉を掛けるのではなく彼女が立ち上がるのを見守っています。
リエラはシュウの気遣いに感謝していますね。
シュウは食事とトイレの為に一旦リアル世界に戻りました。
バルドルも無くなるのでリエラはアドベンチャー二世号から持ち出した小型船で大海原を漂う事になります。
これは怖い、周囲は海しかないからね、とっても不安だったようです。
リアルに戻ったシュウは食事とトイレを済ませてからヤマモトがホームページで公開したアビスシェルダーの特性を確認しました。
アビスシェルダーを放置すると世界が終わってしまう可能性があると判明します。
デンドロに戻ったシュウはリエラにそれを話して対抗策を話し合いました。
アビスシェルダーを倒すにはバルドルで物理攻撃を行い絶対的な防御力を誇るアビスシェルダーの殻を破壊する必要がありました。
その為にはリエラの友人であるクラン<水底の乙女達(ルサールカ)>の力を借りつ必要がありました。
リエラとシュウはアドベンチャー二世号との合流を目指します。
アドベンチャー二世号の通信設備を使いグランバロア本国にアビスシェルダーの危険性を伝える為です。
リエラが心配で仕方ないルサールカのオーナー、バネッサと副船長を務めるウルスラは既にリエラの捜索を始めていました。
アドベンチャー二世号とも合流していたのでリエラとシュウは彼女に接触する事ができました。
一緒にアビスシェルダーの討伐を行って欲しいとお願いすると断られてしまいます。
二人にアビスシェルダーの危険性は伝えて理解して貰えたんですがリエラが心配だって心境が勝りました。
二人は共闘しても良いがリエラは船から降りて欲しいとお願いしてきました。
戦闘でリエラが死んでしまうのを恐れています。
リエラはティアンなので死んだらそれまでだからね、二人が心配するのは分かりますね。
ここで折れないのがシュウだよなー。
確かにリエラは絶対に必要な戦力ではないんだよねー。
シュウは最初に約束したリエラがアビスシェルダーの討つのに協力するって約束を守ってくれます。
シュウが折れないと分かるとバネッサとウルスラは彼の力量を知っておきたいと考えます。
リエラを任せても大丈夫なのか試そうって事ですね。
まあ二人はシュウに勝てる気なんだけどね。
協力してもらうには彼女達に勝つしかなくなりました。
シュウのバルドルとバネッサとウルスラが乗り込む潜水艦が戦う事になってしまいます。
戦う前からシュウはハンディを負う事になりました。
二人を殺さないで勝たなければなりません。
バネッサとウルスラは深海に潜り《振海波動砲》で攻撃してきました。
バルドルの兵装ではダメージを与えられないと分かったのでシュウが非常識な手段に出ます。
クマの着ぐるみからクジラの着ぐるみに着替えて生身で深海に潜りました。
深海に潜んでいたバネッサとウルスラが乗っているセイレーンという潜水艦(振海戦艦)を殴りつけて外壁を壊して乗り込みます。
バネッサはシュウの攻撃手段に気付いて負けを認めました。
シュウの着ぐるみ便利過ぎる。
グランバロアの全艦隊の指揮官を集めた会議が行われて大規模な包囲作戦が決まりました。
南海で猛威を振るっているアビスがアビスシェルダーの分体だと分かったので分体が本体を助けに行くのを阻む事になります。
本体のアビスシェルダーに挑むのはバルドル、アドベンチャー二世号、セイレーンになります。
他の艦隊は東西南北の海域に展開して潜んでいるアビスを殲滅する事になりました。
シュウがバルドルのロボット形態を維持できる時間は30分なのでそれまでの間、持ちこたえるのが最低限の任務です。
アビスシェルダーは多くのUBMも捕食しています。
アビスはアビスシェルダーが不要と判断した能力を切り離した存在なので不要なUBMの特性を受け継いでいる可能性があります。
厳しい戦いになりました。
どこにいるか不明なアビスシェルダーを確実に発見するのにシャッテンというマスターのエンブリオの能力を使いました。
【大小禍福 シタキリスズメ】という能力でモンスターとアイテムを引き寄せる事ができます。
驚異度を自由に設定できてそれに応じたモンスターを呼び寄せる事ができました。
南海にはアビスシェルダーより凶悪なモンスターは居ないとの想定で実施されます。
他に強力なUBMが居たら不味かったんですがアビスシェルダーを呼び出すのに成功しました。
ウルスラが海を割るモーゼという能力を発動して半径8000メテルの海域の海水を消滅させます。
アビスシェルダーが現れた地点を含む海域の海水が消えました。
シュウがバルドルをロボット形態に変化させて物理攻撃を始めます。
狙いはアビスシェルダーの殻を破壊する事でした。
バルドルの最大威力の攻撃はアビスシェルダーの殻を砕く事ができました。
絶対の防御力を打ち破れる存在の出現にアビスシェルダーは忘れていた恐怖心を思い出します。
恐慌状態に陥ったようで分体であるアビスを呼び寄せる事にします。
東西南北に散っていた分体は本体の命令を受けてアビスシェルダーに向かって移動を始めました。
包囲網を敷いている各艦隊がそれを迎え撃つ事になりました。
UBMの特性を引き継いだアビスも混じっていて窮地に陥りますがギリギリで打ち倒しています。
バルドルとアビスシェルダーの決闘会場に向かわせるのを防ぐ事ができました。
バルドルとアビスシェルダーは近接戦闘を繰り返していました。
バルドルは破損状況が酷くなっていきます。
対してアビスシェルダーは自己修復機能を持つモンスターを捕食しているので自己修復が行われています。
HPはMAX状態が維持されていてシュウが圧倒的に不利でした。
がシュウ達の狙いはアビスシェルダー本体へのダメージではなく本体を守っている殻の破壊にありました。
殻はメタル系スライムで出来ているので修復するには同じ特性を持っているスライムを捕食する必要がありました。
戦闘中に本体は修復されるんですが殻は破壊されたままの状態でした。
バルドルが片膝を突きます・・・勝利を確信したアビスシェルダーに食欲が戻ってきました。
エンブリオであるバルドルは捕食可能なようですね・・・アビスシェルダーが近付いてきました。
この時点でアビスシェルダーを守っていた殻は破壊されています。
シュウはリエラに天神の槍を発射するように命じます。
リエラが発射トリガーを引いて天神の槍をアビスシェルダーに撃ち込みます。
守りを失っているのでアビスシェルダーの本体の消滅が始まります。
アビスシェルダーは一撃だけでは全て消滅しません。
逃げようとしているので発射後加熱している天神の槍の台座をアドベンチャー二世号から切り離します。
天神の槍ごとアビスシェルダーに向けて射出しました。
生き残る事に必死なアビスシェルダーがそれを衝撃波で弾き返すんですがシュウによまれていました。
シュウはバルドルを跳躍させて天神の槍を蹴り返してアビスシェルダーに突き刺しました。
アビスシェルダーは消滅しました。
アビスシェルダー討伐で最大の功績をあげたのはリエラと判定されました。
彼女は特典武具を手に入れました。
アビスシェルダーを呼び寄せるのに使ったシャッテンのシタキリスズメがアイテムとして南海に沈んだままだった新式大和を引き当てました。
ヤマモトはデスペナルティになったので新式大和の所有権を失っていたのね。
彼のクラン<GFRS>はアビスシェルダー討伐作戦に全ての艦艇を出してくれたのでちと可哀想です。
結局<水底の乙女達>に金銭を支払い新式大和を買い戻す事になりました。
グランバロアは事後処理で大忙しです。
リエラも多忙を極めていました。
シュウはリエラが忙しそうだったので別れを告げずに王国帰ろうと考えました。
王国行きの定期船を待っているシュウの元にリエラが見送りに来てくれました。
リエラは入手した特典武具はシュウが所有すべきと言ってくれますがシュウはリエラが持っているべきと答えます。
まあデンドロのシステムはリエラに与えたのでそれが正解だと思うね。
二人は握手をして再会を誓います。
ここでリエラがちょっとだけ勇気をだしましたよ。
握手をしたまま背伸びしてシュウの唇にキスしてきました!!
シュウはクマの着ぐるみを着てるんですけどね。
シュウはリエラにキスされるとは想定してなかったようです。
リエラはおつりだよと言っています。
シュウはアビスシェルダー討伐に協力した代金として運賃とリエラからのお礼の言葉だけを受け取っていました。
それだけでは自分が貰い過ぎなのでキスをおつりとして返したって事ですね。
リエラが、次は素顔にしてやるよ!、と笑うと、シュウは10年早い、と答えます。
リエラは、10年後だ、楽しみに待ってろよ、と満面の笑みで言って去っていきました。
リエラはシュウに惚れてしまったようですね。
リエラがシュウにキスしたシーンを海賊船団の船団長バルタザール・グランドリアが見ていました。
引きとめなくて良かったのか?とリエラに聞いてきます。
リエラはシュウは自分が正しいと思う事を曲げない。
自分からここに残ると言わなかったのが答えだと返しました。
王国にもシュウを必要としている連中が居るだろうし、また会おうと約束したので引きとめなくても問題と答えます。
リエラは短期間でシュウの特性を見極めたみたいね。
リアルに戻ったシュウは弟の玲二に電話しています。
デンドロを始めるように誘っていますね。
玲二は受験結果が出るまでは始めないと答えます。
シュウが帰って来たので何となく電話したんだと教えるとどこに行ってたのか質問されます。
シュウは大海原を漂流して小さいけど芯の強い船長の舟に拾われて海を荒らす怪物退治を手伝って世界を救ってきたと答えました。
玲二はシュウがとても楽しんできたと感じ取っていました。
シュウはリエラとの冒険が心底楽しかったみたいですね。
大学合格が決まったら玲二はシュウの案内でデンドロを始めるみたいです。
成分表
成分 | 含有量(5:多い、1:少ない) |
美少女 | 5 |
仲間 | 5 |
バトル | 5 |
武具・防具 | 5 |
ハーレム | 2 |
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