ラノベの感想) 続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー 8 (電撃文庫)
概略:
レナ達はロッキー・ディーンとローラ・シモンを捕まえる為にカリフォルニア州にやってきました。
隠れ家まで行ったのですがディーンとローラが居ないと判明します。
バンクバーに戻ろうと決めた夜にディーンがラ・ロの遺跡から入手した魔法を使いました。
それを感知したレナは達也に助けを求めます。
スターズのカノープスも達也に協力を求めてきました。
ディーンが入手した魔法の特性を知りたい達也は彼らの求めに応じる事にします。
レーベル | 電撃文庫 |
発行日 | 2024/5/10 |
著者 | 佐島勤 |
イラスト | 石田加奈 |
ISBN | |
雰囲気 | 暴動の影に魔法、根回し、サンプル捕獲、鎮圧作戦、逃亡阻止、便利な戦略級魔法、盗み、ヒント提供、遺跡発掘一回目、罠確認、三勢力、攻防、幻覚世界の試練、魔法授受、秘密ができた、切り捨て、課題、意外な協力者、新たな刺客 |
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【1】サンフランシスコ暴動
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FAIRのロッキー・ディーンとローラ・シモンを探す為にUSNSカリフォルニア州にやってきたレナ・フェール、遠上遼介、アイラ・クリシュナ・シャーストリー、ルイ・ルーの四人が困っています。
警察権に邪魔されて捜査権を得られないスターズのスピア少尉に依頼されて探しに来たんですが。
ロッキーとローラが潜伏場所として使っていた家までは来ました。
が家の中に二人の気配はありませんでした。
二人はシャスタ山でラ・ロの魔法を入手してから戻ってきていないと予想されます。
スピカに頼んで家の中に入れるようにして貰おうとします。
スピカからは許可が降りなかったので無理と言われてしまいます。
この地に留まっても何もできないと考えバンクバーに帰ろうと考えました。
出発前夜にディーンがラ・ロの魔法を使いました。
その気配をレナが察知します。
急いで魔法が使われたと思われるサンフランシスコを見に行くと暴動が発生していました。
レナは何とかしなければとの思いに駆られてスピカを呼び出します。
現地入りを強く懇願するんですが安全を確保できないとして断られます。
スピカに現地に入っても何ができるんですか?と問われてしまいました。
何とかしなければと考えているレナは達也を頼る事にします。
同じ様に事態を察知したカノープス大佐も達也に連絡してきました。
ニュースでサンフランシスコの暴動を知った達也は即座にラ・ロの魔法が関係していると考えます。
そしたらカノープスとレナの二人から話したいとのメールが届きます。
達也はカノープスへの返答を先にします。
カノープスは国際電話を掛けてきて達也にUSNAに来て欲しいとお願いしてきます。
達也はUSNAの問題に自分が介入しても良いのですか?と問います。
カノープスは事態を早期に解決したいので是非とも協力して欲しいと言っています。
達也は準備が整ったら連絡すると答えます。
達也は四葉家に連絡して真夜の許可を取ろうとします。
忙しいらしく昼頃に葉山執事から折り返しの連絡が入りました。
明晩七時に東京のホテルで会うと言われます。
下準備を終えて達也は巳焼島から東京の自宅に帰宅しました。
深雪が出迎えてくれるんですが不機嫌そうにしています。
達也が自宅に戻ったのは約一週間ぶりだったのでほっとかれて不機嫌なようですよ。
達也が抱き寄せると途端にご機嫌になりました。
翌日達也は知らないらしいんだけど四葉家が経営参加しているホテルで真夜に会う事になります。
真夜はロイヤルスイートの応接室で待っていました。
真夜は達也が現地入りする事で得られるメリットを問うてきます。
達也はラ・ロの魔法の形跡を直接見る事で得られる情報があると答えます。
達也に自信があると分かったので真夜は反対しませんでした。
真夜さんは四葉家にメリットがあると判断しました。
達也が出国する為には東道閣下の了解を必要としています。
真夜はその辺りの確認を終えていました。
元老院は賛成派と反対派に分かれていて東道は達也の出国に賛成でした。
ただし条件も付けられます。
事態解決に直接的に関わる事は禁じられました。
達也としてはラ・ロの魔法の形跡を知れればいいので納得します。
風間大佐からメールが届きます、話したい事があるので時間を調整して欲しいと言っています。
達也は自宅に併設されている四葉家が内緒話をするのに使っているレストランに彼を招きます。
風間は達也が出国する事を知っていました。
国防軍でもサンフランシスコの暴動で何らかの魔法が使われたと考えていました。
彼の用向きは達也の行動の確認だったようです。
達也はカノープス大佐に準備が整った事を連絡しました。
急いでいるカノープスは急いで輸送機を手配します。
達也は男性二名で向かう事を伝えます。
レナと連絡を取る事にします。
FEHRが金欠だと知っているので達也の方から電話してあげています。
ちょっと優しいな。
電話口に出たレナは事態解決の為に力を貸して欲しいとお願いしてきます。
達也は明日か明後日にはうかがえると伝えました。
レナからは潮騒のようなさざめき、人の声が聞こえてきたと、教えられました。
カノープスとレナの二人からロッキーのサイオンパターンが変質している可能性を示唆されます。
普通は変らないモノらしいので達也は大きな興味を持っています。
レナは今回使われた魔法が世界大戦の引き金になると憂慮しています。
留守番を言いつけられて不機嫌な深雪とリーナに見送られて達也はカノープスが用意した輸送機の元に向かいます。
空軍基地では国防軍の明山が風間を連れて待っていました。
明山から外交特権を与えられます。
これは達也が外国勢力に拘束されたくない日本政府と問題を解決したら速やかに帰国して欲しいUSNAの見解が一致した結果のようです。
どちらの政府も達也の意思を曲げられるとは思っていません。
USNAは特に達也の事を怖がっています。
軍刑務所を陥落された事がショックなのね。
達也は花菱兵庫を伴いカノープスが用意した輸送機に乗って出国しました。
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【2】ギャラルホルン
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USNAのトラビス空軍基地に到着した達也をカノープスが迎えてくれました。
達也の迎えは他人には任せられないと言っています。
最重要人物として扱ってくれていますね。
翌朝から行動を開始します。
カノープスからサンフランシスコの状況が説明されました。
話を聞くと暴動は政治的な目的で行われているわけではないと分かりました。
出会い頭に殴り合いが発生する西部劇の酒場のような雰囲気に覆われていると説明されます。
人間の素の感情が表に出てきているようです。
会議の場で達也がディーンを捕縛に関わる事を国家保安部から拒絶されたと伝えられました。
達也はディーンの捜索に関われないと言われます。
達也の案内役としてソフィア・スピカ少尉が紹介されました。
リーナから聞いているので達也は彼女を知っているんですが初対面を装います。
スピカは達也に同行する事になりますね。
達也は彼女にレナと面会したいので案内して欲しいとお願いします。
スピカはレナと協力関係にあるのがバレたのか?と不安に駆られています。
関係を誤魔化しながらレナの元に案内してくれました。
レナと面会した達也がまだ潮騒が聞こえるのか質問します。
レナは聞こえると答えました。
彼女から潮騒が何かへのブーイングのように感じられると教えられました。
何に対してのブーイングなのか問うと秩序ではないかと答えられます。
ラ・ロがシャンバラに叛逆する為の組織だったと知っている達也は妥当な予想だと考えます。
達也はレナに他者の精神を安定させる魔法が使えるのか問いました。
レナは使えると答えますが一度に干渉可能なのは二十人から三十人だと付けたします。
とても暴動に参加している全員を鎮静化させる事は出来ないと言っています。
達也はロッキーがラ・ロの魔法を入手した場所を知ってるんですがUSNAには知らない事になっています。
スピカに案内をお願いしました。
レナ達も同行を希望したんですがスピカに拒まれました。
ヘリで遺跡に向かう事になるね。
遺跡の床を調査した達也が何も残っていない事を確認します。
魔法名だけが分かりロッキーが入手し暴動を引き起こした魔法がギャラルホルンと言う事が判明します。
達也がギャラルホルンに感染したサンプルを入手したいと考えます。
暴動を解決するには必要な行為と説明されスピカは判断に迷います。
達也が暴徒に襲われたくらいでどうこうなるとは思ってませんが反撃する手段としてサンフランシスコを灰燼にきされるかも知れないと危惧しています。
マテリアル・バーストを使わなくてもそれくらいなら出来てしまうと思われています。
カノープスに判断を委ねる事にしました。
カノープスはサンプルを欲しがる達也の要求にこたえてくれます。
暴徒が集まっている空港に向かう事になるんですが殊更強固な護衛を付けませんでした。
達也とスピカが空港に降り立ちサンプル集めを始めます。
暴徒たちは女性のスピカに狙いを定めて襲ってきました。
スピカは雷を纏った針を突き刺す魔法ホーネット・ニードルを使い暴徒の動きを鈍らせます。
達也は魔法を使わないで暴徒を制圧しました。
暴徒の頭に触れてギャラルホルンに直接罹患した人物を探しています。
都合三十人ほどの暴徒を拘束する事に成功しました。
その中に五人ほどの罹患者を発見します。
基地に連れ帰り詳しく調査する事になりました。
調査にはアビゲイル・ステュアートが立ち会ってくれます。
調査の結果ギャラルホルンは人間が持っている破壊衝動を刺激する魔法だと分かります。
暴動が大きくなったのは群集心理が働いたからでした。
最初にギャラルホルンによって破壊衝動が強い人が暴れ始めます。
それを見たギャラルホルンを受けてない人間も暴れはじめた事で暴動が大きくなったようです。
ギャラルホルンは持続性のある魔法では無いとも判明します。
ギャラルホルンは最初のきっかけを与えただけで暴動は起こしている人々の心理が継続させているようです。
暴動を治めるには暴れている人々の精神を安定させるしかないと判明します。
達也はスピカと共にレナに会いに行きます。
レナにギャラルホルンの特性を説明して暴動の鎮圧にはレナの魔法が有効だと示唆します。
レナは自分の魔法が暴動鎮圧に有効と気付きますが自信無さそうです。
レナは暴動に参加している人々を全て落ち着かせる必要があると考えているようです。
達也は燃える物を無くす消化方法に例えてレナの役割を説明します。
一部の暴徒の精神を安定させて暴動に空白地帯を作る事で全体を鎮圧できると説明しました。
レナはこれなら可能かもとヤル気になります。
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【3】アタラクシア
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ディーンとローラは彼らを匿ってくれている朱元允(ジユユエンユン)と出国の相談をしていました。
朱元允はディーンを上海かシンガポールに送り届けると言ってきます。
ローラが彼の意図を問います。
朱元允は日本か大亜連合で暴動を起こして欲しいと答えました。
朱元允は華僑なのですが自分はUSNA国民だと考えています。
大亜連合はあくまでも商売相手と考えていて祖国とは考えていません。
ディーンはギャラルホルンを入手した事を朱元允に隠せていると思ってたんですがバレてます。
朱元允はサンフランシスコで起こしたのと同規模の暴動を起こして欲しいと言ってきます。
それでギャラルホルンを秘匿していた事をチャラにすると言ってきます。
ディーンは自分たちが発見したお宝を横取りしたのはそっちだろと言いたいんですけど立場が下なので言えません。
サンフランシスコの暴動はディーンがギャラルホルンの威力を確認する為に試しに発動した事で発生しました。
彼らが移動に使ったルート101って幹線道路に沿って暴動が発生しています。
暴動が空港内まで広がっていないので飛行可能になりそうです。
朱元允はプライベートジェットを用意してあるので出国しろと促してきました。
ディーンは基本的に朱元允に逆らわないので従います。
達也がレナ一行をスターズのサンフランシスコ暴動対策本部であるトラビス基地に呼び出します。
レナをカノープスに紹介する意図がありました。
カノープスには既に暴動を鎮圧する為にレナの魔法が有効だと説明してありました。
簡単な挨拶を済ませてレナ達による鎮圧作戦が始まります。
司法当局が達也をこの問題の解決に関わらせたくないと判断したので留守番する事になりました。
レナはオープントップの車でルート101を移動しながら暴徒のクラスターに向けて魔法を放ちます。
レナはアタラクシアと呼ばれる他者の精神を安定させる魔法を使っています。
ディーンとローラは朱元允の手配した車でサンフランシスコ国際空港に向かっていました。
空港周辺に集まる暴徒と州兵が睨み合っていました。
混乱に乗じて空港内に入り込もうと考えディーンがギャラルホルンを使いました。
その気配をレナと達也に察知されます。
達也からギャラルホルンを使われたと聞いたカノープスはプライベートジェットの飛行を禁止してもらう為に動き始めます。
間に合うか?との懸念がありましたがレナが動いたので一応の成果をあげます。
レナもギャラルホルンが使用された場所を特定できました。
サンフランシスコ空港に乗り込みます。
プライベートジェットに向かって走っている一台の自走車を発見しました。
遼介がその車にローラが乗っていると察知します。
核心がありそうだったのでレナは遼介の行動を止めません。
遼介は単身で追いかける事になります。
自分の全身を覆う強化魔法リアクティブアーマーを纏って加速魔法で接近しました。
プライベートジェットは離陸体制に入ろうとしています。
止める為にアイラが戦略級魔法アグニ・ダウンバーストを使います。
アグニ・ダウンバーストは威力を調整できる魔法でした。
飛行機を離陸不可能にするくらいのダメージを与える為に発動します。
圧縮した風の塊を上空から打ち付けて主翼に亀裂を生じさせました。
プライベートジェットは離陸できなくなります。
遼介がディーンとローラが乗るプライベートジェットの窓を破って内部に侵入しました。
彼の防御魔法の厄介さを知っているローラは舌打ちしていますね。
ディーンを逃がす事にします。
ローラは視界を塞ぐ為に魔法による煙を発生させました。
続いてディーンを機外に逃がしてハッチを閉じました。
遼介はディーンが逃げた事に気付きましたがレナにとってより厄介な敵はローラだと考えています。
ローラを拘束する事を優先してディーンの逃亡を無視します。
機内に居る朱元允の配下が発砲してきました。
ローラが使った魔法の煙で視界を塞がれているので遼介の防御魔法の効果が見えませんでした。
銃弾では彼の防御魔法を撃ち抜けないので発砲する度に自分の居場所を教える結果となります。
遼介は一人ずつ敵を無力化していきました。
気絶させる方針で捕まえようとしてたんですが視界が悪いので同士討ちで死者を出しています。
ローラは最後まで残るんですが彼女の魔法では遼介に有効なダメージを入れられませんでした。
精神干渉魔法も使ったのですがレナと一緒に居る事で遼介が精神干渉魔法への対抗手段を習得していた事で有効な攻撃にはなりません。
遼介はレナを支えたいと考え彼女が発する精神干渉魔法に抗う術を身につけました。
リアクティブアーマーに精神干渉魔法を防ぐ効果が宿りました。
ローラは音による攻撃に切り替えます。
アズラエルという音を介して呪いをかける魔法を使います。
遼介の方が魔法力が大きかったのでローラの魔法は効果を発揮できませんでした。
それが彼女のプライドを傷付けます。
手持ちの魔法を次々と繰り出したんですが効果を得られません。
ローラは逆上してしまったようですバベルまで使ったので息切れしました。
遼介はローラの首を圧迫して彼女を落としました。
レナ達はディーンを乗せた車が飛行場から逃げて行くのを見とがめます。
スピカの提案で車で追いかける事になるんですがFBIの公安警察部門である国家保安部(NSB)に邪魔されます。
NSBはアイラの使ったアグニ・ダウンバーストを違法な魔法と咎めてきます。
ディーンを追いかけるならアイラを拘束すると脅してきたようです。
ディーンを追えなくなりました。
逃げたディーンは追ってくるNSBの車に向けてディオニュソスを放ちます。
運転手が酩酊状態になったようでNSBの車は事故を起こしてディーンを追えなくなりました。
拘束されたローラがトラビス基地に移送されてきました。
ステュアートがご覧になりますかと言ってくれたので達也はローラの状態を確認しにいきます。
達也の目的は二つありました。
一つ目は逃げられた場合に備えてローラのエイドスを記憶する事です。
見てみるとローラは様々な改造を施された特徴的なエイドスを持っていました。
次に知りたかったのはディーンの痕跡です。
ローラにはディーンとのパスが残っていました。
それを頼りにディーンの居場所を大まかに特定できました。
詳細位置が分からないので直ぐに魔法で消すことはできませんが別の手段を用いれば可能と分かります。
目的は達成できました。
達也に幸運が訪れます。
スターズは達也を信用しているようでスピカとステュアートが揃って席を外します。
一人になった達也が盗みを働くね。
ローラの耳には魔法の外部装置と思われる石が装着されていました。
それを分解を使ってローラからはずしポケットに入れてしまいます。
ローラはスターズの秘密基地に移送されて魔女の生態を解き明かす材料になります。
達也に求めた役割が終わると国防総省は早々に帰国してもらう事にします。
輸送機の準備が終わるまでの時間で達也はローラから取りはずした石を解析します。
機能をデータ化して保存してから石は分解で消しました。
持ち出しがバレる可能性を塞いできたね。
その際に石からバベルのデーモンが離脱するのを視認します。
バベルは「導師の石板」に戻ったと予想されます。
石板は光宣か確保して巳焼島に保管してあります。
帰ったら確認してみようと考えています。
達也に重要な魔法を発動する外部装置を盗まれたと知らないカノープスは丁寧なお礼を言ってきます。
ギャラルホルンに対抗する手段がレナの魔法しかない現状を憂いています。
他の対抗策を問われて達也はガスの使用をすすめています。
他にも精神を安定させる魔法の開発が有効だろうと伝えます。
カノープスは開発協力を打診してきました。
達也は恒星炉の改良があるので意見交換でよければ連絡してくださいと答えました。
カノープスはスターズ本部に帰りましたがスピカは最後まで残り見送ってくれます。
達也は小さな親切心を起こしてディーンの行方の手掛かりを教えます。
海中は探していますか?と問いかけます。
スピカは達也の能力に驚いています。
達也は多分、北だと思いますよ、と続けました。
達也は水曜日に座間基地に戻ってきました。
魔法大学の講義が終わったばかりの時間なんですが深雪が迎えてくれました。
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【4】樹海遺跡の番人
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座間基地から調布の自宅に戻った達也は真夜さんに報告を入れます。
真夜はギャラルホルンを達也の術式解散(グラム・ディスパージョン)で無効化できるか聞いてきます。
達也は発動時に無効化する事はできるがギャラルホルンが終了しても影響が残り続けるので有効な手段とは言えないと答えます。
神経ガスで暴徒を無力化するのは採用しにくい対策案です。
真夜はギャラルホルンがラ・ロの魔法なのでシャンバラの遺跡に対抗手段が無いのか聞いてきます。
達也は真夜に気付かれたく無かったようですがあると答えます。
ニルヴァーナと呼ばれる精神を鎮静化する魔法の存在を教えました。
隠されている場所も分かっていて富士山麓の地下だと教えました。
真夜は入手を催促してきたね、達也は明日にもで発掘に向かうと答えました。
達也は深雪とリーナにギャラルホルンの対抗手段になるニルヴァーナを入手する為に富士山麓の遺跡に向かうと教えます。
場所が近く日帰り可能だったので深雪は同行をねだりませんでした。
富士山麓の遺跡にはパラサイトを人間に戻す魔法が封じられています。
達也が一人で発掘に行くと伝えたので深雪が光宣を連れていかないのか?って疑問を持ちました。
真夜から光宣を連れて行くのは駄目と言い渡されていました。
元老院がパラサイトである光宣が日本の大地を踏むのを許さなかった結果です。
達也は元老院に断られたので光宣を連れて行けない旨を彼に伝えます。
光宣は納得してくれました。
光宣はパラサイトを人間に戻す魔法の存在を知ってから悩みを抱えています。
彼はパラサイトになる事で病弱な体とさよならできました。
パラサイトになる事で有用な存在になれたと思っています。
水波が人間に戻る事を選んだ場合自分はどうなるのか悩んでいます。
水波を失った自分は本物の化物になってしまうと考えています。
そうは言っても水波の意思を妨げる事もできないようですよ。
光宣はパラサイトを人間に戻す魔法が見つからない事を願っています。
達也の発掘作業が失敗する事を願っているわけでは無いんだけどね。
複雑な心境です。
光宣は衛星軌道居住施設・高千穂から達也の発掘作業をサポートする事になりました。
達也は夜明け前に富士山麓の遺跡に入りました。
フリードスーツを着て万全の装備を整えています。
遺跡には結界が張られていて光宣の視界が遮断されました。
達也は慎重に分解で穴を掘って遺跡の祭壇まで進みます。
本当に分解は便利だよね。
祭壇の前には三つの鍵と鏡が置かれていました。
シャンバラ遺跡の鍵である宝杖を石壁に近づけます・・・先端が触れる寸前で罠の存在に気付きました。
遺跡には何らかの残留思念が残っていて宝珠を使うと発動するようです。
達也は準備不足だと判断して戻る事にします。
分解で穴を掘ってあるので再成を使って埋める事ができました。
達也が地上に戻ると発掘した痕跡は消えていました。
達也は深雪が魔法大学に登校する前に戻ってきました。
余りにも早く戻ってきたので深雪が心配しています。
達也が準備不足だったので戻ってきたと説明して大学に登校すると告げます。
フリードスーツを脱ぐのを深雪が手伝ってくれます。
深雪とリーナは普通に授業に出ますが達也は出ません。
達也は既に実績を上げているので講義を担当している講師に嫌がられるからでした。
魔法大学内にある四葉家が乗っ取った未確認魔法研究会ってサークル室で深雪とリーナに今後の方針を語ります。
黒羽亜夜子と文弥もサークル室に来ているね。
二人は達也がサークル室に居ると知り駆けつけたようです。
達也は何らかの残留思念が残っていて遺跡にアクセスできなかったと語ります。
遺跡にアクセスするには罠に掛かるしかなく精神干渉攻撃を受ける。
精神干渉魔法が得意な深雪にサポートして欲しいと頼みます。
深雪は快諾してくれます。
リーナには無防備なる達也と深雪の護衛を頼みます。
話を聞いていた文弥と亜夜子が協力したいと申し出ます。
亜夜子が遺跡の番人が発掘の邪魔をしてくるだろうから信頼できる仲間が必要だと主張します。
達也は二人にも協力してもらう事にします。
達也たちがサークル室で話している頃、食堂でエリカが幹比古に依頼をしています。
エリカから「明日、付き合って欲しいんだけど」と言われて幹比古が焦っています。
荷物持ちをさせる気だな?と言い返すと違うと言われます。
エリカは千葉家として吉田家に協力を求めてきました。
エリカの兄修次(なおつぐ)が所属する第一師団遊撃歩兵小隊、通称「抜刀隊」の仕事だそうです。
青木ヶ原で古式魔法師が無許可の魔法儀式を行おうとしているとの密告があった。
抜刀隊はその対処を命じられたそうです。
幹比古は快諾しました。
遺跡の番人の一族は四大老の一人と繋がっていました。
穂洲実明日葉(ほずみ あすは)は達也が遺跡の魔法を手に入れるのを拒みます。
遺跡に封じられている魔法が人間をパラサイトに変える魔法だと知っています。
遺跡に入るのを物理的に邪魔しろと命じています。
まあ四大老の一人だからパラサイトを作れる魔法が外に出るのを拒むわな。
四葉家の後ろ盾である四大老の一人東道青波(とうどう あおば)は別な見解を持っていました。
彼は達也が遺跡から魔法を入手する事を望んでいます。
抜刀隊を動かしたのは彼でした。
八雲の寺に来ていて幾つか確認しています。
八雲の所属する比叡山に穂州実から協力要請がありました。
比叡山は国防軍と争いたくないと言って断りました。
八雲が達也の手伝いを申し出ると東道は否定します。
穂州実と表立って争う意思は無いので見守れと命じています。
穂州実の邪魔をする為に抜刀隊を動かしたくせに・・・間接的に影響を与えるのはありみたい。
富士山麓に三勢力が集結する事になるみたい。
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【5】幻界の試練
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達也は深雪とリーナと亜夜子と文弥を連れて遺跡に向かいます。
ハイキング用としても違和感がない戦闘服を着ています。
四葉家って戦闘用の装備品に金を掛けてるよね。
遺跡の入り口に繋がる風穴に向かっている途中で幹比古とエリカが来ている事に気が付きます。
達也は幹比古はエリカに引っ張り出されたんだろうと予想します。
リーナは幹比古はともかくエリカに見つかるのは厄介だと判断しました。
リーナはミキヒコと名前で呼ぶのね。
亜夜子に手伝ってもらい幻影魔法を分散させる事で尾行されるのを防ぐ事にしました。
リーナがウォーキング・シャドウという歩き回る分身体を作ります。
達也とリーナの分身体をそれぞれ三体作って散らばらせます。
亜夜子が分身体に電磁波撹乱の魔法を掛けて識別し難くしました。
幹比古とエリカは抜刀隊に協力して穂州実の命を受けて達也の邪魔をしようとしている遺跡の番人一派を狩っていました。
幹比古が達也の気配を察知します。
幹比古は気のせいだと思ったようですがエリカがあり得ると言ってきます。
エリカは国防軍が古式魔法師を取り締まっている事を訝しんでいました。
達也が関係しているならば有かもと考えます。
エリカは達也の事を国を守る最強の切り札と考えています。
と同時に政府にとっては絶対に機嫌を損ねたくない人物と考えています。
幹比古は同意しています。
幹比古は達也が日本を滅ぼす事に忌避感を抱いていないと考えています。
達也に邪魔と思われ虫けらのように消される古式魔法師の姿が思い浮かびます。
幹比古とエリカはそうしない為に頑張って敵の駆逐を行います。
二人が頑張っている様子は達也たちに伝わります。
達也は理由はわからないが随分と頑張っていると評しています。
自分が恐れられているからとは夢にも思ってないのがおかしいね。
エリカの動きにリーナと亜夜子が驚いています。
ジャングルでエリカに襲われたら苦戦しそうだと考えています。
エリカってリーナに警戒されるほど強いのね。
エリカと幹比古が張り切っているので遺跡の番人たちは達也の障害になれませんでした。
彼らは穂州実に庇護されている時間が長すぎたので国防軍に邪魔されるとは思っていませんでした。
なぜ国益を守ろうとしている自分たちが官憲に迫害されるんだ理不尽だと呪いながら捕縛されます。
こうなると権力者に守られるのも考え物だよね。
四葉家のように自衛の手段を持ってないと駄目だよね。
抜刀隊が頑張ってくれたので達也たちは何の障害にも遭わずに遺跡の入り口に到着しました。
達也が深雪とリーナを連れて遺跡に向かいます。
亜夜子と文弥には周囲の警戒を頼みました。
文弥はシャンバラ遺跡に興味津々だったのですが亜夜子は快諾します。
達也は分解を使って穴を掘って遺跡の祭壇に到達しました。
深雪に役割を説明します。
遺跡にアクセスすると罠が発動して達也は錯乱状態になるかもしれない。
錯乱したらアイシーソードって魔法で達也を眠らせて遺跡の外に運び出して欲しいと頼みます。
何の変化が無くても5分が経過したらアイシーソードを使ってくれと付け足します。
リーナには無防備になる達也と深雪の護衛を頼みました。
達也は宝珠を使って残留思念の罠を解除することにします。
罠を仕掛けた存在は精神的に追い込んで遺跡に入るのを断念させようとしていたようです。
達也は暗闇に囚われますが恐怖を覚えません。
懐かしさを感じています。
四葉家は達也がマテリアル・バーストを暴発させない為に精神面から鍛えたようです。
三歳の頃から精神面を鍛える訓練を始めたそうですよ。
どんな状況でもパニックに陥らない強い精神力を養おうとしたようです。
暗闇に対する恐怖心を取り除く訓練は初歩だったようです。
幻覚世界は色々な手段だ達也を追い返そうとしてきますが効果はありませんでした。
ここが幻覚の世界であると強く認識すれば水中で呼吸困難になる事はあり得ません。
強固な精神力を持っている達也にはこれまで遭遇した遺跡の罠で一番簡単だなと感じています。
最後に自分のドッペルゲンガーと戦う事になりました。
周囲を溶岩に囲まれている浮島で戦っています。
ここまでたどり着くまでに達也が少なくない負傷を負っています。
ドッペルゲンガーの方が無傷なので戦闘力の面ではドッペルゲンガー有利です。
達也が押され始めてしまい負けそうです。
負けると罠を最初からやり直すことになるんだろうと予想します。
幻覚世界での達也の行動は死を厭わない積極的な動きでした。
罠を仕掛けた主は達也を命知らずと考えています。
しかし達也の本心は深雪を守れなくなるので死にたくないと考えています。
そこに認識の齟齬が生じました。
ドッペルゲンガーは達也を溶岩に突き落とそうとしてきました。
例え幻覚の世界でも死にたくないと考えている達也は飛び掛かってきたドッペルゲンガーの首に足を巻きつけて投げ技を放ちます。
ドッペルゲンガーは溶岩に落ちました。
達也の前に大陸風の古い道服を来た術者が現れます。
彼が罠を仕掛けた張本人と分かります。
達也は秦の始皇帝に不老長生の仙薬の入手を命じられ日本に渡ってきた徐福だと予想します。
バベルを分析した津久葉夕歌がイラン高原から日本を経由して北アメリカ大陸に伝わったと予想していました。
二千三百年前には今よりもシャンバラ遺跡の伝承が残っていたのかもしれない。
徐福はその伝承を追いかけて富士山麓の遺跡を発見した。
遺跡は封じられていて鍵は遺跡の中に置かれていました。
遺跡に入る手段が無かった徐福は誰かに遺跡の場所を知られない為に罠を仕掛けたのだろうと考えます。
罠がシャンバラとは無関係だと知れたので達也は罠を消滅させる事にします。
分解は達也の魔法演算領域に固定されいるので幻覚世界でも使えました。
達也がアストラル・ディスパージョンを発動すると徐福ともども幻覚を使った罠は消えました。
達也でも自力で発見するのは困難と言っているので遺跡の場所を特定した徐福は凄い人だったのね。
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【6】遺産相続
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罠を消去すると達也の意識は現実世界に戻ります。
達也は思ったよりも時間が掛かったという実感を得ていましたが事実は違いました。
達也の意識が戻った事に深雪とリーナが同時に驚いています。
深雪から罠の解除を始めてから一秒前後しか経過していないと言われ達也が驚きます。
無事に罠を解除できたので遺産の入手作業に移る事にします。
深雪とリーナがこの場に留まる理由は無くなりました。
達也は二人を自宅に帰すことにします。
深雪は不服そうですが遺産取得に掛る時間が半日前後と言われ納得します。
達也は遺跡の鍵を深雪に託して帰らせます。
亜夜子と文弥には継続して遺跡に繋がる風穴の警備を任せます。
エリカ達は逃げ出した遺跡の番人の捕縛を行っています。
全ての番人の捕縛が終わったので抜刀隊は引き上げる事になります。
立ち去る寸前にエリカが訝し気な視線を樹海に送ります。
何かの気配を察知したようですが気のせいだと思い直したようです。
エリカの視線の先には亜夜子と文弥たちが隠れていました。
二人に率いられた黒羽家の配下はエリカ達が風穴に近づかないように彼らを惑わせて誘導していました。
倒すのではなく誘導するのは骨の折れる作業だったようです。
抜刀隊が去ったのを確認して亜夜子と文弥は戻る事にします。
配下には引き続き風穴の警備を言い付けます。
時間になったら交代するのよとホワイトな社長令嬢お嬢様っぽい台詞を残します。
達也は黒羽家の家人が運転する車で東京に戻りました。
調布の自宅に到着したのは午前零時を回っていたんですが深雪たちは起きて待っていました。
深雪、リーナ、亜夜子、文弥が迎えてくれます。
達也は真夜への報告書を提出してから光宣と水波への通信回線を開きます。
二人も交えて遺跡での発掘結果の説明を行います。
最初にパラサイトを奴隷化する魔法が存在しなかった事を伝えました。
シャンバラはパラサイトを奴隷として使役していたのでそのような魔法の存在が疑われていました。
光宣と水波はほっとしています。
次にパラサイトを人間に戻す魔法が存在した事も伝えます。
この魔法は光宣か水波に渡すと伝えます。
達也は目的だったニルヴァーナ以上に危険な魔法が登録されていたと教えます。
アチャラマナスと呼ばれる群衆を操り人形に変えてしまう魔法があったと教えます。
感情を凍結する魔法で反抗心や死への恐怖も凍結するそうです。
人間を命じられるままに死地に飛び込む兵士に変えられると知りリーナが嫌悪感を示します。
ファシストが喜びそうだと言って嫌悪感を示しています。
文弥がそれだけではないよ、どんな理想を掲げる権力者にも魅力的だと言いたします。
反抗心が失われるなら権力者には統治がしやすくなるよね。
物凄くヤバい魔法なんですが習得できる人間は限られると説明します。
精神干渉系魔法への極めて高い適性が必要で適性がその一点に集中している必要がある。
深雪でも習得は無理だろう。
亡き母四葉深夜ならば習得できたかもしれないと伝えます。
深夜の名を聞いて深雪は色々な感情がオーバーフローしていますが達也はやっぱり無感動です。
達也は深夜の他にも習得できる人物が居るかもしれないと危惧しています。
光宣は遺跡を埋める事を提案しますが高い魔法技能の持ち主ならば掘り起こせる可能性があります。
達也は宝杖に遺跡に触れる者が現れたら警報を入れる設定を行いました。
消極的だが今はそれしかできないと言っています。
悪用しようと企む人が出てこないと良いんですが・・・
翌朝の朝食の席で深雪が遺跡にあった鏡を放置した理由を聞いてきます。
達也は苦し気に鏡にパラサイトをコントロールする機能が付与されている事を教えます。
深雪は手元に置いて安全に保管しないのが不思議なようですね。
達也が思わぬ理由を説明してくれます。
魔法を使い続ける限りパラサイトは出現し続ける事になる。
鏡は単独では機能しません、遺跡に接続される事で機能します。
だったら問題無いのでは?と深雪は考えます。
達也は、鏡を解析して現代魔法で同じ装置を作るのは可能だ。
パラサイト対策として自分がそれを作らないという自信が無いと答えます。
達也でなくても他の誰かが鏡の機能を模倣する装置を作るかも知れない。
だから遺跡に置いておくんだと説明しました。
それを聞いた深雪が朝食の席から立ちあがります。
戻ってきた深雪の手には遺跡から持ち帰った三つの鍵が握られています。
重要な鏡を安置してあるので遺跡の鍵を分散する事を提案してきます。
深雪は達也、深雪、水波の三人が一本ずつ持っている事を提案します。
達也は深雪の案を採用しました。
穂州実明日葉が遺跡の番人が全て国防軍に捕まったと報告されます。
達也が遺跡で何かをしたとは分かっていますがそこに拘泥しません。
結果が出てしまったので穂州実は遺跡の番人への興味を失います。
東道が抜刀隊を背後で操っていると知ってるんですが取り戻そうとは考えませんでした。
穂州実は遺跡の番人を切り捨てる事にしました。
元々彼女は番人ではないからね、保管されている魔法を入手されたなら不要と思ってもおかしくないね。
四葉家では真夜が序列三位までの執事を呼び出して達也の報告書に疑義が無いか確認しています。
同席しているのは第一の葉山忠教(はやま ただのり)
彼は四葉を監視する為に元老院が送り込んだスパイです。
そして真夜はそれを知っています。
四葉家で彼の正体を知っているのは真夜だけのようです。
元老院の支配人なので高位にあるようですよ。
第二位の花菱但馬(はなびし たじま)
彼は達也の側近を務める兵庫の父親で本家直轄の私兵集団を束ねています。
第三位の紅林邦友(くればやし くにとも)
四葉家の研究部門統括者で遺伝子工学者で魔法師調整体作成の専門家です。
達也の報告書に問題は無いとの意見で一致しました。
紅林が真夜におねだりをしてきます。
達也の報告書を読んだ紅林はシャンバラの魔法に合わせた調整体の作成を提案してきました。
シャンバラの魔法は現代魔法とも古式魔法とも異なるので必要になると力説しています。
真夜は有用性を認めたようですね達也に相談してみると答えました。
紅林の発言を聞くと達也の存在感は四葉家でも大きくなっているよう思えますね。
紅林は達也様呼びしています。
真夜は思わぬ宿題を抱え込む事になりました。
達也は調整体の存在についてどう考えているんだっけ?
忌避感とか持ってなかったよね。
深雪が調整体なのでそれはないか?
週末の土曜日に達也が光宣と水波を巳焼島に呼び出しました。
そこでパラサイトから人間に戻れる魔法の伝授を行います。
光宣と水波が相談した結果水波が伝授される事になります。
傅く水波の頭部に宝杖をかざして授受を行いました。
魔法は無事に水波に授受されました。
魔法式を定着させる為に水波と光宣は巳焼島に泊まる事になります。
リーナは自分の部屋を使ってと提案しました。
深雪は自分の部屋にリーナを泊めてあげると提案します。
リーナは翌日の日曜日は亜夜子とデートするので東京に戻ると言っています。
深雪は達也とごゆっくり、最近達也は忙しかったでしょ、と付け加えます。
深雪は頬を染めながら「・・・そう?」とだけ答えました。
初々しいな、お前ら婚約してから随分と時間が経過してるよな。
巳焼島はカップル祭りだったのね。
深雪は高千穂に帰る前に水波に遺跡の鍵を渡しました。
分散する理由は告げられませんでした。
まあそうだねパラサイトを使役可能な鏡を誰かに悪用させない為に鍵を分散して安全をはかるとは言えねーよな。
光宣と水波に隠し事が出来てしまったね・・・
バレても水波は怒らないだろうけど光宣はどうでるかな?
水波を危険に晒す可能性があるって事で敵対の意思を示すかも・・・
彼は達也に似ていて水波だけが大切なようだからね。
彼女に危機が迫れば世界でも滅ぼしそうなんだよな・・・
今のところは危険人物の達也と光宣がタッグを組んでいるので問題がないんだけどさ。
世界は意外と危ういバランスの上に存在しているのかも?
世界の安寧を望むなら深雪と水波を害する行為だけはしてはならない。
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【エピローグ】北海の暗雲
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朱元允の手配した潜水艇でサンフランシスコを脱出したロッキー・ディーンがUSNAアラスカ州に現れます。
場所はアラスカ基地でゲストとして迎えられています。
スターズがディーンを捕縛できなかったのはアラスカ基地が協力してたからなのね。
これはアラスカ基地が華僑に支配されているのではなく基地の重鎮が朱元允に協力しているからでした。
アラスカ基地の重鎮であるエリオット・ミラー大佐は戦略級魔法を操れる使徒です。
USNA軍は三人の使徒を抱えています。
公式にはリーナの除隊を認めてないので彼女もカウントされています。
ミラーはリヴァイアサンという戦略級魔法が使えます。
使徒である彼は達也に対して弱腰な連邦政府に不満を抱いてます。
達也のマテリアル・バーストの威力を正しく理解していて危険視しています。
ミラーはUSNAの最大の敵は達也が居る日本だと考えています。
朱元允は華僑同胞には隠していますがUSNAへの強い愛国心を持っています。
ディーンがサンフランシスコで暴れるのを黙認したのは日本と大亜連合を弱体化させる魔法の有用性を確認する為でした。
朱元允はディーンを使って日本と大亜連合を弱体化しようと考えています。
朱元允とミラーは共にUSNAの利益を考えて協力しているようです。
ミラーは一刻も早くディーンを日本に送りだそうと考えていました。
彼の到着前から準備を進めていたので早々に送り出します。
ディーンと面会する意義を感じていません。
ディーンは体よく使われる事になるみたい。
民間の遠洋漁船にディーンを乗せて西太平洋に送り出しました。
日本に向けて達也に向けて新たな刺客が放たれました。
達也は存在しているだけで敵を作るまでになってしまったのね。
彼と仲良くしようって考える人ばかりでは無いって事ね。
達也たちはギャラルホルンへの対抗策を入手しました。
有効な攻撃ができるとは思えないんだが。
ディーンは上手く立ち回れるかな?
成分表
成分 | 含有量(5:多い、1:少ない) |
組織運営 | 1 |
戦闘 | 5 |
経営 | 1 |
エロ | 2 |
美女 | 5 |
ヒーロー | 5 |
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