ラノベの感想) 最強魔法師の隠遁計画18 (HJ文庫)


概略:
大貴族の娘テスフィアと絶対強者アルスが留守にしているので第2魔法学院が荒れています。
貴族の三年生が取り巻きを連れて下級生を的にした訓練を始めます。
見かねたアリスとシエルが止めに入ります。
システィア理事長は生徒による自浄作用が働いている事を喜んでいます。
フェーヴェルン家とウームリュイナ家が争うテンブラムが始まりました。
テスフィアは強力な駒であるアルスとミルトリアを単独行動させます。
アイル側の強者オルネウスとシルシラの相手をして貰おうと考えます。
自分も含めた全員で前進し索敵を開始します基本に忠実な戦術を使ってきたよ。
対してアイルの方は常識では考えられない奇策を使ってきます。
テスフィアは窮地に立たされます。

レーベルHJ文庫
発行日2024/5/1
著者イズシロ
イラストミユキルリア
ISBN978-4-7986-3535-4
雰囲気自浄作用、予想外の展開、圧倒的、催眠術、継承魔法発現、刺客登場、vs暗殺集団、精神干渉魔法、隠されてた顔、衝撃、闇を吐きだす、到達点


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第99話「小さな蕾」
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襲撃事件の後、第2魔法学院の雰囲気が変わりました。
アルスとテスフィアがテンブラムに参加する為に学院を離れています。
ロキも同行しているのでアリスだけが学院に残っています。
アリスは自主的にテンブラムについて学んでいたんですが自分が参加する事は無いと区切りを付けます。
訓練を再開しようと考えて訓練場にやってきました。
シエルがアリスの事を心配してくれますね。
三人が留守にしているので心配なようですよ。
アリスは大丈夫だよと強がって見せています。
テンブラムの結果が心配なようですがシエルがアルスくんが一緒だから大丈夫だよと励ましてくれます。
訓練場に貴族の上級が取り巻きを引き連れやってきます。
訓練場を独占的に使おうとして他の生徒を追い散らしています。
数名の下級生を結界内に閉じ込めて訓練の的にしています。
アリスはこんな行為は許されないと考えます。
シエルも同じ気持ちのようですが問題行動を行っている上級生の父親がシエルの父親の上司だと教えられます。
シエルの父親は下っ端軍人です。
アリスはシエルの立場を理解しますが見過ごせないと伝えます。
アリスはテスフィアなら後先考えないで止めに入ると考えます。
シエルはアリスの覚悟を知ると味方してくれます。
アリスが「やめなさい!!」と一喝します。
上級生の取り巻きがアリスが孤児であると進言します。
貴族の上級生はテスフィアと仲の良いアリスは勘違いをしている。
貴族に対する態度を教えてやると考え靴を舐めろと命じてきました。
アリスが、それは嫌かな、と答えると激昂させますね。
煽ってるとも取れるんだけど?
シエルがレナポルド先輩、就職先は決まったんですか?ととぼけた質問をしてきます。
これは確実に煽りだよな。
レナポルドは有名な部隊から不採用となっています。
シエルは面接時のレナポルドの態度が悪いから不採用だったんじゃないですか?と煽ります。
激昂したレナポルドは実力行使に出ます。
アリスに向かって魔法を纏わせた細身の剣を突き刺そうとしてきます。
性格がセコイ彼は事故を装いアリスを殺そうとしてきました。
死んでもドブネズミが一匹いなくなるだけと考えています。
アリスはアルスの薫陶を受けているだけに上手でした。
レナポルドと少し遅れて攻撃を始めた彼の取り巻き全員の攻撃を魔法で弾き返します。
衝撃を受けて地面に倒れたレナポルド達をシエルの土魔法が拘束しました。
レナポルド達はシエルが魔法力を封じてこなかったのを相手の落ち度と捉えます。
最大火力魔法で砲撃しようとしてきました。
アリスの次の魔法の準備が終わります。
シエルが拘束を解きました?
アリスはアルスから教えられた魔法<セレスティスト>を放ちます。
目も眩む輝きと共に光柱が降ってきました。
光柱はレナポルド達のAWRを的確に加熱して持っていられなくしました。
圧倒的な実力差にレナポルドは呆気に取られています。
座り込んでいるレナポルドをアリスが諭しますよ。
上手く行かない現状を嘆き下級生を使って憂さ晴らししても意味が無い。
こんな事を続けているとそのうち自分が駄目になる。
訓練とは己と向き合う為のモノです。
私達はこれからそういう訓練を行いますと伝えます。
レナポルドは反省したみたいね。
訓練場を明け渡してくれます。
取り巻きの一年生はアリスをやり込められなくて不満なようですね。
こいつにはアリスの諭は届いてないな。
次はもっと人数を集めて挑みましょうと進言してきます。
レナポルドはこれ以上俺に恥をかかせる気かと言って取り合いませんでした。
アリス達がどんな訓練をするのか興味があるようで見学する事にしました。
一部始終を見ていたシスティが満足そうにしています。
生徒の自主性を重んじている彼女はアリスとシエルが独力で問題を解決したのが嬉しいみたいです。
この手の問題は教師が介入しても表面的な解決にしかならない。
生徒同士で解決すべきと彼女は考えているの嬉しいようです。
システィの横にエリーナという既婚女性が来ていますね。
エリーナはアルスが特別魔攻部隊に居た時の同僚のようですよ。
システィの軍時代の部下のようですね。
エリーナはアルスの成長がきになっているようです。
システィは会いに行けばいいのにと言ってまがアルスが最も辛い時期に一緒だったので、それを思い出しそうなので今は会わない方が良いと言っています。
システィとエリーナはアリスが使った<セレスティスト>に注目しています。
アルスが四大レリックの一つを解明したのでは?と考えています。
システィとエリーナはアルスの薫陶を受けているアリスの行く末が心配になっていますね。
強く成り過ぎてしまうのが不安みたいだ。
話題がアルスを心配するベリックとウィザイストの動きに変化します。
ベリックはアルスとテスフィアをくっ付けようと画策した事がありました。
ウィザイストは自分の娘とアルスをくっ付けようと考えているようです。
システィとエリーナは二人が余計な企てをしないように気を付けなくてはと考えています。

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第100話「テンブラム開始」
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フェーヴェルン家は最後の参加者の到着を待っています。
システィの師匠でありリリシャの師匠で祖母であるミルトリアが参戦する事になっていました。
彼女はアフェルカの重鎮でセルバとも深い関りがあります。
リリシャがアルスの世話になりシスティにも頼まれたので参戦する事になりました。
テスフィアとアルスとアイルが調印式を行ってルールの最終確認をしています。
アルスは勝利した場合の報酬を一つ追加する事を求めました。
フェーヴェルン家が勝利した場合、二度とアルスの周辺にウームリュイナ家が現れるのを禁じました。
調印式が終わりテンブラムが始まりました。
テスフィアは横陣形を取り配下と共に索敵活動を始めました。
強力な駒であるアルスとミルトリアには単独行動を取らせます。
アイルは常套手段から外れた行動に出ています。
テンブラムは互いの宝珠を奪い合う競技です。
通常は魔法を使い宝珠を守るガーディアンを呼び出します。
アイルはそれをしないで宝珠を持って窪地に隠れました。
テスフィア達は次々とウームリュイナ家のメンバーの位置を特定していきます。
がアイルがガーディアンを使わないので宝珠の位置を特定できません。
ウームリュイナ家にはオルネウスとシルシラという強力な二人が参戦しています。
アルスがオルネウスと対峙する事になりました。
フィールドに強敵発見を知らせる魔法が炸裂しました。
これを合図にアルスとオルネウスの戦いが始まります。
オルネウスと対峙したアルスは彼が相当数の殺しをしてきていると見破ります。
本来なら魔法師としてはアルスが圧倒的優位なんですがルールによって実力は拮抗しています。
オルネウスは魔法を絡めた格闘戦を挑んできました。
アルスのAWRは鎖に繋がれた小刀なので接近に応じます。
オルネウスはアルスのAWRを拳で弾いてきました。
オルネウスはアルスの喉を狙ってきますね、魔法の詠唱を塞ぎにきました。
アルスは咄嗟に蹴りをだして喉を潰されるのを防ぎますがAWRを弾かれた衝撃で肩が外れました。
オルネウスはアルスに小さなダメージを蓄積していきます。
アルスはオルネウスとやり合う事を避けて逃げに転じます。
オルネウスがアルスを引き付けていると察したアイルが次の行動にでました。
宝珠を側近に渡して巨大なガーディアンを出現させます。
【万年樹《ジュライ》】と呼ばれる雷で作られた木を召喚しました。
しかも宝珠の守り手がジュライの守りの傘に入るように展開しました。
フェーヴェルン家側はジュライの傘を突破しなくては攻撃ができなくなります。
観客席で見ていたフローゼとセルバとロキが慌てています。
そこに「親が娘を信じなくてどうする」と言ってウィザイストが現れます。
フローゼとウィザイストは三大貴族の当主同士で軍では一緒に戦った腐れ縁です。
ウィザイストがアルスをテンブラムに参加させた方法を質問してきました。
フローゼはしれっとテスフィアとアルスが婚約したと嘘を吐きます。
ウィザイストは抜け駆けはズルいぞと抗議してきます。
がロキが傍らにいるので追及を避けます。
ウィザイストは娘とアルスをくっ付けたいようなのでフローゼの嘘は肝が冷えたようです。
セルバがフローゼの発言は嘘でテンブラムの掛の商品にアルスの処遇が入っているので参加が強制されていたんだと教えています。
アルスが心配って側面もあるそうですが本当の目的はウームリュイナ家を後ろ盾と考えている少将の動きでした。
ウームリュイナ家が負けた場合大きく権力が削がれるのでモルウェールドが何らかのアクションを起こす可能性は高いと考えて見にきたそうですよ。
ウィザイストはモルウェールドの屋敷で戦う事になった少女の事を気にかけています。
幼少期のアイルの事も知っていて危惧を抱いていたようです。
こうなってしまったかと呟いていますね。
主審席に居るリリシャが焦っています。
ウームリュイナ家が使ったジュライがルール違反なのでは?と疑います。
同じく主審をしているエインへミル教のシルベット司教はウームリュイナ家が使った絡繰りに気付いてたようです。
平然としていますね。
ルール違反を疑うリリシャにウームリュイナ家はガーディアンの総数を減らしたのでは?と教えます。
事前確認で宝珠に注がれた魔力の総量だけが確認されました。
組み込まれているガーディアンの数は確認しませんでした。
リリシャは自分の落ち度を悟ります。
ルール違反ではないと判明しましたがフェーヴェルン家に攻撃手段が無いのも事実です。
リリシャは主審として観客にウームリュイナ家の使ったジュライがルール違反ではないと説明する事にします。
発信するメッセージにテスフィア達へのヒントを潜ませます。
ウームリュイナ家の味方だろうシルベットには気付かれませんでした。

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第101話「魔女の中の魔女」
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ミルトリアはシルシラと戦っていました。
風系統の魔術を自在に使いシルシラを圧倒しています。
ミルトリアは魔力操作と分散管理の名手で大量の風の矢を打ち出してシルシラの足止めに成功しています。
風の矢の軌道を自由自在に操るのでシルシラは遠隔攻撃と誤認しています。
ミルトリアはシルシラのごく近くの森に隠れています。
シルシラは大量の矢に対抗する為に自身を魔力で包み込む事にしました。
自分を中心に広範囲を覆います。
矢が当たると氷漬けになるので音で矢が飛んでくる方向を認識しようと工夫しました。
ミルトリアは余裕ですねシルシラの対応を褒めています。
老獪なミルトリアはシルシラのアイルへの忠誠心を利用する事にします。
シルシラとは無関係な方向に大量の風の矢を射出しました。
シルシラはアイルが絨毯爆撃されてしまうと焦ります。
アイルの魔力には何らかの秘密がありそうですね・・・攻撃を受けると危うい事になるようです。
シルシラはミルトリアを捨て置きアイルの元に急ごうとしました。
走り出したシルシラの背にミルトリアが放った風の矢が命中しました。
シルシラはミルトリアが自分と無関係な方向に大量の風の矢を放ったのが罠だったと気付きます。
衝撃で倒れたシルシラに残っていた風の矢が降り注ぎます。
シルシラは残っていたHPを全損してゲームから脱落しました。
シルシラを撃破したミルトリアがリリシャのメッセージに気付きます。
ウームリュイナ家が使ってきた巨大ジュライを打ち破るには風魔法が必要と伝えてきました。
ミルトリアはリリシャの送ってきたメッセージの出来を褒めています。
ジュライを破る為に動き出します。
アルスとオルネウスは肉弾戦を続けています。
何度も攻撃を受けたのでアルスはオルネウスの使っている魔法が斥力だと気付きました。
オルネウスは他者と自分の魔力を跳ね返す異能を持っていました。
アルスにテスフィアからのメッセージが届きます。
アルスは時間稼ぎの目的で動いていたようですね。
決着を付ける宣言してオルネウスを仕留めに掛かります。
関節技を含むラフファイトを挑みますね。
オルネウスは斥力を使って対抗するので倒すのには時間が掛かりそうでした。
テスフィアとの合流が遅れるなとアルスは覚悟します。
攻防が続いてたんですがオルネウスが突如戦意を失います。
テンブラムよりも重要な出来事が起こったと言ってルールで付けている腕輪を自ら破壊しました。
腕輪が破壊されえると失格となります。
オルネウスが主審席を見ていたのでアルスは大司教が何かするのか?と問います。
オルネウスは裏の世界では口が回り過ぎると長生き出来ないと言って誤魔化します。
オルネウスが去った理由が分からずアルスは暫し呆然としています。

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第102話「無垢なる氷の女王」
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双方の宝珠の位置が判明して争奪戦が始まるとテスフィア達は考えていました。
アイルがガーディアンとして巨大なジュライを召喚したので想定外の展開となりました。
アイル陣営は宝珠の守り手をジュライの傘の中に抱え込んできたのでテスフィア陣営に攻撃手段が無くなります。
更にアイル陣営には宝珠の守り手をガードする人員が不要でした。
それを攻撃役として投入してきたのでテスフィア陣営は防御が飽和します。
宝珠を守るには相手との距離を取る必要が出てきたのでテスフィアが宝珠を持って自陣地に戻ります。
テスフィアの狙いはオルネウスと戦っているアルスの帰還を待つ事です。
他のメンバーはテスフィアを守りつつ攻撃機会を狙う事にしたみたいだね。
自陣地に戻ったテスフィアに何者かが近付いてきました。
期待を込めてアルスと呼びかけるんですが現れたのはアイルでした!!
彼はジュライに守られている宝珠と共に居るんだと考えていたテスフィアは驚きに包まれます。
テンブラムの試合場内では腕輪から発する魔力反応によって参加者の位置特定が行われています。
テスフィアにはアイルが自陣営に気付かれずにここまでやってきた方法が分かりません。
己の策が上手く行き上機嫌なアイルが得意顔で解説してくれます。
アイルも第2魔法学院の生徒なんですが彼には魔法適性がないそうです。
魔法師でない彼は魔力を放出しないので腕輪による索敵に引っかからないんだと教えられます。
戦闘力が皆無と自己申告した事になるんですが彼は余裕を見せてきます。
アイルは幼い頃からテスフィアに少しずつ催眠術を掛けていました。
それを使ってテスフィアを操り敗北を宣言させようと考えていました。
アイルがテスフィアに催眠術を掛けてきます。
テスフィアが抵抗を示したのでアイルは怪訝に思っています。
抵抗を示すテスフィアからアルスの名前が出たのでアルスが何かの対策を施したんだと気付きます。
と同時にジュライの防御が突破されたとの報告が入ります。
通信は指揮官用の腕輪からの一方通行の通信しか認められていないので詳しい状況が分かりません。
余裕が無くなったアイルはテスフィアの髪を乱暴に掴み強引に催眠術を掛けようとしてきます。
テスフィアが必死の抵抗を見せた事で予想外の結果を引き起こします。
アイルの催眠術によって意識を失ったテスフィアが変貌を遂げます。
赤かった髪が白くなり強烈な冷気を発し始めました。
テンブラムの参加者が装着している腕輪を破壊します・・・これでテスフィアは失格だね。
無意識状態からアイルを氷の矢で攻撃してきました。
咄嗟に避けたアイルは腕輪を破壊されます。
この段階でアイルも失格になったね。
意識の無いテスフィアはアイルを仕留めようとしてきました。
冷気によって身動きが取れないアイルは死を覚悟しますが忠臣シルシラが駆け付けます。
間一髪でアイルを抱きかかえて直撃を回避します。
アイルはシルシラが失格になっていると分かりルール違反を咎めていますね。
テンブラムの脱落者は戦闘区域から即時離脱しなければなりません。
シルシラはアイルを守る為なので仕方がありませんと答えています。
アイルは彼女の献身ぶりに感謝しているようだね。
テスフィアの冷気によってシルシラも動けなくなりました。
彼女は最期までアイルを守ろうとしてきます。
そこにアルスが現れてテスフィアの冷気で行動不能になっていたシルシラとアイルを動けるようにしてくれます。
アイルはアルスの登場を確認すると気絶しますね。
己の敗北も悟ったようです。
シルシラにアイルを連れて逃げるように告げます。
シルシラはアイルを抱えて逃げ出しました。
アルスはテスフィアの変化に驚いているようですが彼女の状態を冷静に観察していきます。
テスフィアの状態からフェーヴェルン家の継承魔法を発現していると予想します。
アイルがテスフィアの意識を奪い去った事が発動の契機になったんだろうと考えます。
テスフィアの握っているAWRキクリを見ると柄が砕けて茎(なかご)が漏出していました。
茎に継承魔法が隠されていたようですね。
意識の無いテスフィアがそれを握った事で継承魔法が発現したようです。
アルスは自分がテスフィアに施した魔力器拡張訓練も継承魔法の発現に影響したと考えます。
アルスはフェーヴェルン家の継承魔法を氷系統魔法の究極自律砲台のだなと例えます。
フェーヴェルン家の継承魔法は術者の存在を変化させる魔法のようです。
テスフィアは【最古の記述《レリック》】刻まれていると言われている古代魔法を使いました。
【氷麗剣《ユビキタス》】と【厳凍斧《イストール》】って魔法を発現しました。
解析が進んでいない魔法をいとも簡単に使っています。
もう一つ同種の魔法を発現しようとしていたんですがアルスが【ダモクレスの剣】という魔法で防ぎました。
アルスの使った【ダモクレスの剣】も凶悪な魔法のようです。
トランス状態のテスフィアを元に戻しました。
倒れかけたテスフィアをおぶってアルスは自陣営に戻る事にします。
テスフィアが気を失っていると思っているアルスは彼女の成長を褒める言葉をこぼしました。
「・・・全く、お前は飽きさせないな」
テスフィアが気付いたのでどこまで覚えているか確認します。
テスフィアはアイルの催眠術にかかりアルスが死ぬ姿を見せられたところまで覚えていました。
アルスは自分もテスフィアも腕輪が壊れてしまい失格になった事を伝えます。
勝敗を心配するテスフィアにアイルの腕輪はテスフィアが破壊した事を教えます。
テスフィアはその時の事を覚えていませんでした。
双方の指揮官と有力参加者は軒並み失格になっているので勝敗の行方は不明です。
アルスはテスフィアが継承魔法を発現するという非常事態が起こったのでテンブラムは中止だろうと予想します。
テスフィアはアルスが言った飽きさせないって発言を聞いていました。
よっぽど嬉しかったのか自分でリピートしようとしてきます。
アルスがそれ以上続けたら振り落とすと警告するとバランスを崩して落ちかけます。
テスフィアはアルスの背に抱き着いてきて落下を免れました。
テスフィアはアルスが自分の成長を見守ってくれているのが嬉しいと言ってきます。
アルスは寝言は寝て言え、少しは成長したと思ったんだがと答えます。
テスフィアはおっぱいがアルスの背中に当たっている事に気が付いて慌てています。
前よりも大きくなったからね、アリスには負けるけど、ロキには圧勝!と言ってきます。
アルスは誤解を招く言い方はするなと応じています。
テスフィアがどこが成長したと考えたのか質問してきました。
アルスはテスフィアが魔法師として成長している多分、一人の女性としても成長していると考えているんですが照れくさいので誤魔化しますよ。
正直に感想を伝えてあげればねーと思わなくはないですがアルス自身もテスフィアをどう考えているの気持ちが定かではないようなので仕方ないな。
移動中にテンブラムの結果を伝えるリリシャのアナウンスが聞こえてきました。
不測の事態が発生したがフェーヴェルン家の勝利が宣言されました。
テスフィアは喜びを爆発させています。
自陣に戻るとフェーヴェルン家のメンバーが集合していました。
勝利の経緯を教えられます。
リリシャからのヒントによりミルトリアがジュライの傘に穴をあけてジュライを破壊したようです。
焦ったウームリュイナ陣営は小回りが利く耐久力の低いガーディアンに宝珠を守らせて後方に下がらせようとしました。
そこをテレシアに急襲されて宝珠を奪われたそうです。
テレシアがテスフィアが継承魔法を発現する前に宝珠を確保していたので勝利が決まりました。
ミルトリアから褒められてテレシアが嬉しそうです。
顔がニヤケルのを必死に我慢しているのが可愛いな。
ロキがテスフィアの健闘を称えてきます。
根性を見せてくれたので第二夫人くらいなら、と言っています?
テスフィアが何と言ったのか確認しようとするんですが誤魔化されます。
これってアルスの第二夫人にならなっても良いと考えているってことか?
って事は第一夫人はロキ自身って事なんだよね。
これを聞いてもアルスは苦笑するだけだったぞ・・・冗談だと思われるようだぞ。
ロキのアピールは効果皆無と言えるな・・・もっと頑張らなくては。
テンブラムに勝ちましたがアルスはテスフィアの今後が心配になっています。
継承魔法を発現したのにテスフィアは魔力切れを起こしませんでした。
継承魔法の正体が分かったので目撃者が自分とアイルとシルシラだけだと良いなと考えています。
表彰式にアイルとシルシラの姿はありませんでした?
酷いダメージは受けていない筈なんですが不可解ですね。
アルスの心配は現実になっています。
フローゼとセルバがテスフィアが継承魔法を発現した事に気付いていました。
フローゼは顔がニヤケルのが止められないようです、セルバに注意されていますよ。
フローゼはテスフィアに当主を譲ろうと考え始めているようですがセルバは何かを危惧しています。
フローゼは自分が発現できなかった継承魔法をテスフィアが発現した事が嬉しくて仕方ないようですな。
湧きたつフェーヴェルン陣地からアルスがひっそりと離れます。
ウィザイストが危惧していた事が起きそうです。
後ろ盾となっていたウームリュイナ家が負けてしまったのでモルウェールドが非常手段に出ました。
ロキがアルスに合流して刺客が潜んでいる森に入ります。
アルスはベリックと権力闘争をしているモルウェールドが自分を狙って来ると予想します。
自分から敵陣に乗り込み対処しようと考えたようです。
狙っているアルスの方から向かってきたのでモルウェールドの子飼い達は焦りますが標的の方から来てくれた好都合だと考え方を変えます。
子飼い達の指揮官はノワールでした!!
ノワールはアルスに向かって先輩と声を掛けてきます。
ロキは第2魔法学院でノワールと会った事がないので体裁上「アル?彼女のことを知っているのですか?」と問いかけます。
アルスは第2魔法学院で彼女と知り合い案内した事があります。
予想外の人物の登場に驚いています。
アルスは第2魔法学院の後輩だと紹介するんですがロキが彼女を知っていると教えます。
これにはアルスの方が驚いていますね。
ロキからノワールがアルスやロキと同じ魔法師育成プログラムの四期生ですと説明されました。
ノワールは魔法師育成プログラムの先輩って意味で声を掛けてきたようですね。
彼女はアルスと戦いたくて仕方ないようですよ。
そこに黒幕であるモルウェールドがシルベット司教を伴いやってきます。
アルスは黒幕の彼がこの場に現れた事を怪訝に感じます。
モルウェールドはアルスを捕縛すると言い出しました。
アルスが軍の依頼で危険人物を抹殺していた事実を告発すると言っています。
シルベット司教はそれを承認する為に付いてきたようですね。
ロキが軍の依頼で第一級の犯罪者を殺していたんだと無実を訴えます。
モルウェールドは自身が持っている軍内部における特別逮捕権がアルスに対しても有効に働くと思っているようです。
ロキの発言を暗殺の事実を証言してくれるとは協力的な姿勢だけは好ましいなと嫌味を返してきます。
勝ち誇っているモルウェールドはアルスの表情の変化に気付きません。
対してシルベット司教は気付いたようですよ・・・自分だけでも逃げようと考えたようです。
モルウェールドに教団の諮問官が軍を訪ねることもあるでしょうが詳細はその時にと言って去っていきます。
モルウェールドはまだ気づきませんね。
アルスが素直に命令に従うと信じているようです。
国家への恭順を示す為に素直に同行しろと命じてきます。
当然ですがアルスは断ります。
「寝言は寝て言え、害虫が。俺の返事は一つだ、やれるもんならやってみろ」
モルウェールドはノワールにアルス殺害を命じます。
ロキがなんと愚かな、と呟きますがモルウェールドには聞こえません。
アルスは殺しに来る相手だから容赦は不要と考えます。
ロキはアルスと共に戦おうと考えていたんですがアルスに下がっていろと命じられ驚いています。
アルスはテスフィアの接近に気付いていました。
彼女が介入してくるのを止めてくれと命じられロキは従います。
モルウェールドの子飼いクルーエルサイスが集団戦を仕掛けてきました。
アルスが最初の一人を殺しにかかるんですが無意識に手加減してしまいます。
必殺の一撃だったのですが殺しきれません。
アルスは自身の変化に戸惑っています。
アルスは殺しをするときに意識を切り替えているようですが上手く行きません。
クルーエルサイスは味方の死体を足場にして飛び掛かってきます。
アルスは対処の仕方が甘くなっていると気付きます。
テスフィアやロキに殺しをしている姿を見せたくないって気持ちがある事に気付きます。
危うさを感じたアルスは囲まれてしまい窮地に陥りますね。
【時の忘却《クロノ・ステイシス》】という相手が感じる時間を引き延ばせる魔法を使って反撃しました。
敵とアルスが感じる時間の流れる速さに差がでますね。
飛び掛かってきたクルーエルサイスのメンバーを急所から血を吹き出して一斉に倒れました。
流石アルスだ使う魔法がエグ過ぎる。

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第103章「狂気の優劣」
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戦いの中でアルスは無感情に敵を効率的に殺せる状態に戻りました。
クルーエルサイスの増援部隊が一斉に飛び掛かってきます。
アルスはその中の一人と自分の居場所を入れ替える魔法を使い集中攻撃を回避します。
クルーエルサイスのメンバーは哀れな仲間を切り刻む事になります。
アルスの魔法に気付いたノワールから「何をやってますの!!」と声が掛かります。
アルスが現れてクルーエルサイスの増援部隊を始末しました。
残されたモルウェールドの部下はノワールだけとなります。
アルスとノワールの戦いが始まります。
ノワールは大鎌を使っているのですが接近戦を挑んできます。
アルスは警戒しながら接近して攻撃を繰り出します。
ノワールを捉えそうになりますが何故か彼女に刃を突き込む事ができません。
寸前で攻撃できなくなります?
これはノワールが仕掛けてた精神干渉魔法の効果でした。
ノワールは相手の精神に干渉して相手の一番大切な存在よりもノワールは大切な存在だと認識させていました。
ノワールと対峙したウィザイストは妻や娘のフェリネラよりもノワールは大切な存在だと思わされていたので負けたようです。
アルスはノワールを攻撃できない理由を考え始めます。
アルスを手玉に取っているノワールは気分が高揚しているのね。
得意気に自分の使っている【失楽園】という精神干渉魔法の説明を始めます。
絶対に勝てると思っているみたいだね。
アルスが無感情に敵を殺していく姿を見ていたロキとテスフィアが忌避感を抱いてしまいます。
ロキはアルスの理解者を自認しているのでアルスの姿を恐れてしまった自分を恥じています。
テスフィアが目を逸らそうとしているのを見とがめて残念な気持ちになります。
アルスの真実を知って拒否感を抱くのは悲し過ぎると訴えてきます。
ロキはアルスの抱えている重荷を少しでも軽くしたいと考えていると思いを伝えます。
まだまだ自分はアルスの域には到達できていないと確認が取れてしまい情けなさを感じているようだね。
ウィザイスト、フローゼ、セルバ、ミルトリアも騒ぎに気付いてやってきます。
アルスの姿を見て愕然としているようです。
ウィザイストはいつかはアルスが闇に落ちると恐れていました。
ベリックと共にアルスを裏家業に使っていた自分の行いを悔いています。
フローゼは凡その経緯を察してウィザイストに真相を聞こうとしてきます。
ウィザイストはアルスに適性があり過ぎたと語っているね。
アルファって国を守るにはアルスを裏家業に使うしか無かったと言っています。
モルウェールドの存在に気付いて全滅しない内に引けと伝えます。
諦めの悪いモルウェールドはアルスの方から攻撃してきたと言い出しています。
アルスとノワールの戦いに決着がつこうとしています。
ノワールの目論見ではアルスは自分を殺せないので攻撃を躊躇った瞬間に己の攻撃を当てようとしていたようです。
ノワールの攻撃は暗殺者のセオリーに乗っ取り過ぎてたね。
相手の背後から致命の一撃を狙うとアルスによみきられてしまい防がれます。
アルスの刃がノワールの頬を捉えました。
己が切られるとは思ってなかったノワールは傷の痛みに絶叫しています。
アルスが大切な者が相手でも平然と殺せるんだと分かってしまい歓喜しています。
ノワールの心境は自分と同種の壊れた存在が見つかって嬉しいもののようだ。
アルスになら殺されても良いかもと思ってしまったようです。
アルスの必殺の一撃が迫ってきました。
一撃が刺さる寸前、アルスにはノワールが浮かべる表情がテスフィアやアリスと何ら変わらない少女のように見えました。
咄嗟に蹴りを繰り出しノワールを吹き飛ばします。
ノワールを助けようと思ってしまったようですが取った手段は強烈な蹴りでした。
肋骨を折られたノワールは吹き飛んで行きモルウェールドの足元に転がっていきます。
追い詰められているモルウェールドはノワールを蹴り飛ばしてから顔を掴んで地面に打ち付けています。
痛みを感じてなんかいないよな、まだやれるよな、いつものように悦んでいるだけだよな、まったく悪い子だと激怒しています。
立ち上がらないノワールを見たモルウェールドが激しく罵倒してくるね。
「まったくあのクズ親ともども、わたしの足を引っ張るような真似をしおって!」
うん?ノワールの両親はモルウェールドと関係があったのか?
アルスのAWR【宵霧】がモルウェールドの肩に刺さります。
他人を痛めつけるのが趣味なんですが自分が傷を負わされる事は無かったモルウェールドは絶叫しています。
まだ被害者面しているのね、周囲に居るウィザイストやフローゼ達に早く治癒しろって命じてきます。
アルスはモルウェールドを殺す為に【宵霧】に魔力を込めようとしてきました。
魔力が【宵霧】に届くとモルウェールドは爆発してしまうようでうよ。
ウィザイストが慌てて【宵霧】の鎖部分をぶん殴って魔力の到達を阻みました。
衝撃で【宵霧】が抜けます。
ウィザイストがアルスに向かって敵に能力を晒し過ぎだらしくないと告げます。
彼の指摘でアルスは冷静さを取り戻りました。
気配を探ると何者かが監視しているのが分かりました。
戦闘が終了したと察した何者かは気配を消して去っていきます。
アルスはらしくもなく熱くなり過ぎたと反省していますね。
ロキを呼んで去っていきます。
普段のロキならば戦闘が終われば一早くアルスの元に駆け寄るんですが今回はテスフィアの元から動けませんでした。
ロキは別れ際にテスフィアにこれ以上アルスと一緒に居るのは無理だと伝えようとしますが言えませんでした。
ロキはテスフィアがアルスに対して自分と同じく恋をしていると察しています。
自分と同じ気持ちを抱いている彼女を止められないと思ったのね。
ロキは「では、テスフィアさん、さようなら」と他人行儀な別離の言葉を残します。
テスフィアは返事ができません。
アルスをを見送るしかできません。
こみ上げてくる吐き気を堪えています。
吐きだしてしまってはアルスを拒絶する事になると考えているみたいですね。
テスフィアは無感情で殺しを行うアルスの姿に拒否感を抱いた自分が許せないようです。
アルスとの距離が縮まったと思ってたようですが自分が世界の真実を知らないで守られているだけの存在だと思い知らされたようね。
テスフィアは自分の事を世界の姿を知ろうとしなかった咎人と捉えています。
結構思い詰めているな・・・アルスと再会できるのか?

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第104話「変化の向こう」
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アルスとロキが去るとウィザイストはノワールとモルウェールドの治療を始めます。
一緒に居るミルトリアに治療をお願いするんですがノワールは引き受けてくれますがモルウェールドは拒否されます。
ミルトリアはモルウェールドを豚野郎と呼んで忌避感を示してます。
ノワールの治療だけを始める事になりました。
アルスが手加減していた事が分かりました・・・より酷いのはモルウェールドが加えた蹴りの方でしたよ。
ミルトリアはウィザイストに手伝わせて治癒魔法師が到着するまで持たせてくれます。
治療を治癒魔法師に任せてウィザイストはフローゼと後始末の仕方を相談しています。
フローゼは見物に来ていた貴族たちに余計な事は言わないように釘を刺すと約束してくれます。
ノワールとモルウェールドは一命を取り留め収監される事になります。
一週間後ウィザイストはノワールの元にやってきます。
彼女が拘束されている部屋で目覚めるのを待っていたようです。
目覚めたノワールに状況の説明を始めます。
ノワール・ヴァリス・ウード、ウード家の一人娘で間違いないな?と確認してきますね。
ノワールは頷きます。
家名を聞いてノワールは胸に妙なざわめきを感じています。
ノワールは真っ先にモルウェールドの安否を確認してきました。
ウィザイストはノワールと同様に治療を受けて隣の部屋に寝かされていると教えます。
モルウェールドが全てを吐いたとも教えました。
続けてウィザイストはノワールの両親の死にモルウェールドが関わっている可能性を教えます。
それを聞いたノワールはモルウェールドを擁護しようとしてきました。
決定的な証拠はないんですよね?と問いかけてきます。
自分の両親を殺したかもしれないモルウェールドを庇う姿を見てウィザイストは心が潰れそうになっていますな。
明日から事情聴取が始まるのでゆっくり休め伝えます。
ノワールは拘束衣を着せられていて魔力を検知すると神経麻酔が打ち込まれる首輪をつけられています。
それも説明して逃亡を企てても無駄と教えました。
出る直前にアルスからの伝言を伝えてきました。
「俺一人の首ならいつでも取に来い」
一人になったノワールは部屋からの脱走を試みます。
微量の魔力を使い魔力の鑢を作り出します。
それを使って着せられている拘束衣に切れ込みを入れていきます。
関節を外して拘束衣から脱出しました。
扉にはタッチパネル式の鍵が掛かっているんですがノワールはガラスコップに写ったウィザイストが入力した認証コードを見ていました。
扉を開けて隣の部屋に向かいます。
隣の部屋の扉も認証コードを必要としたんですがノワールの部屋と同じコードで開ける事ができました。
ノワールはモルウェールドを助け出さなければって一心で部屋に侵入してきたんですが・・・
モルウェールドが寝かされているベッドの傍に地に濡れた彼の靴が置かれていました。
それを見るとノワールの意思に変化が訪れます。
ウィザイストから聞かされた両親の死にモルウェールドが関与しているって話とアルス暗殺作戦中にモルウェールドが口走った言葉が繋がります。
ノワールはモルウェールドへの殺意を抱く事になりました。
眠っていると思われるモルウェールドに馬乗りになり顔面を殴り始めます。
ノワールは泣きながら奇声をあげて滅茶苦茶に殴っていますね。
満足するとモルウェールドの上からベッド横に降りて魔法を行使します。
首輪が反応して神経麻酔が打ち込まれますがノワールが作り出した魔法の大鎌がモルウェールドの心臓を貫きました。
ノワールは「あれ?閣下死んじゃった・・・?」と呟き意識を失います。
一部始終をマジックミラーで区切られた隣室からベリックとウィザイストが見ていました。
認証コードが同じだったのはノワールの心の闇を吐き出させる為だったのね。
ノワールがモルウェールドと認識した存在はウィザイストが持ってきたクルーエルサイスの死体でした。
ベリックとウィザイストはノワールを更生させようと考えています。
ここまで心が壊れている彼女を更生できるのかは分かりませんがベリックが見捨てる事ができないようだ。
彼女がアルスとロキと同じ魔法師育成プログラムの生き残りと知り心を痛めています。
ウィザイストが意識を失っているノワールを狂気の現場から運び出しました。
本物のモルウェールドはというと別の部屋で精神魔法技師に尋問されていました。
現れたベリックにモルウェールドが何事か文句を言っているようですが口が塞がれているので何と罵倒してるかは分かりません。
ベリックが知りたいのはモルウェールドが魔法師育成プログラムに関わっているかと密会していた人物です。
魔法師育成プログラムの方は昔の記憶過ぎて曖昧な事しかわからないそうです。
密会していた相手が誰なのかは上手く記憶が抽出できないそうです。
妙ですね。
ベリックはウームリュイナ家か?と考えますが少し引っかかりを覚えます。
精神魔法技師がクラマではないか?と言ってきますね。
ベリックは一軍の少将だったモルウェールドが直接繋がるのは危険すぎるので違うと考えます。
アルスとノワールの一戦だけではなくテンブラムの最中から何者かが監視していたという報告を受けています。
状況からベリックはエインヘミル教団ではないか?と推察します。
エインヘミル教団は意外なほどやり手でモルウェールドに加担する結果になってしまい申し訳ないと謝罪してきています。
ベリックや元首シセルニアの元に教団の使者が訪れています。
誤解を解くために献上品を持ってきました。
献上品の中に魔物の正体や由来を解明するキーアイテムまで含まれていました。
モルウェールドと親密だったシルベット司教は自ら謹慎して責任を負うという謙虚な態度を示しています。
状況から見てモルウェールドはエインヘミル教団に利用されたのかもな。
政治取引が行われベリックはエインヘミル教団の布教拠点の一部を接収しました。
これ以上の布教拡大を一時的に禁じる措置を講じる事ができました。
エインヘミル教団がアルファの貴族層に広まっているのがなー。
ウームリュイナ家とも関係してそうなんだよなー。
モルウェールドがクルーエルサイスを総動員したので屋敷の警備が疎かになりました。
彼の屋敷の捜索が可能となり犯罪行為の証拠を大量に入手できました。
モルウェールドが失脚する事が確定し軍を纏めるための大きな障害が取り除かれました。
ベリックは一気に軍の改革をしなければならないだろうと考えています。
アルファ内部での問題が無くなれば外界進出が本格化するんだろうか?

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魔法師育成プログラムの四期生であるノワールは少々増長しているみたいですね。
元々魔法師育成プログラムは軍関係者の遺児や孤児を対象に実施されていました。
ノワールの両親は健在なんですが彼女に英才教育を施す財力がありませんでした。
元々ノワールは人を傷つける事への抵抗感を持っていませんでした。
強く成りたい彼女は育成プログラムの存在を知り自ら志願して参加する事になりました。
メキメキと強く成り同期生で一番強くなります。
現役の魔法師を相手にした本格的な模擬戦でもそれなりに戦えるようになります。
増長しているノワールは強いと噂されている二・三期生のトップと戦わせて欲しいと要求しています。
教官達はノワールの増長を窘めようとしているようですが効果が無いみたい。
そこに噂していた二・三期生のトップが現れます。
三期生のトップは銀髪の少女でした。
二期生のトップは黒髪の痩せた少年で陰気に見えました。
ノワールの目には「いかにも弱そう」と映ります。
二人が模擬戦を始めます。
銀髪の少女が使う魔法は洗練されていました。
一目見てノワールは自分よりも強者だと悟り舌打ちしています・・・悔しかったのね。
銀髪の少女を黒髪の少年が圧倒しています。
それを見たノワールが歓喜していますね。
貪欲に強さを求めるノワールに明確な目標ができました。
ノワールはいつか黒髪の少年と優劣を決める時に備えて研鑽を積む事になるようです。
やっべーな!!ノワールって最初から少し変なんじゃん!!!!
モルウェールドに虐待されたから歪んだってだけではないじゃん。
アルスへの執着心を失ってないんだとすると面倒な困ったちゃんになりそうよ。
ロキが苦労しそうだな。
基本強いので味方になってくれると心強いんだけどね。
対戦を餌に交渉すれば案外簡単に味方してくれるかも?

成分表
成分含有量(5:多い、1:少ない)
美少女5
戦闘5
訓練1
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ハーレム3


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