ラノベの感想) 86―エイティシックス―Ep.9 ―ヴァルキリィ・ハズ・ランデッド― (電撃文庫)


概略:
負傷によりプロセッサーを引退する事になったセオが行く末に悩んでいます。セオの負傷は自分の責任だと思っているクレナが落ち込んでいます。シンに見限られるとの恐怖に苛まれていますよ。彼女は自分の行く末に不安を抱えていたので仲間達が未来を語る姿に不安を覚えていました。シン達は聖教国に派遣される事になります。貴族の私兵団ミルメコレオ連隊が随行する事になりました。周辺国から狂った宗教国家と呼ばれる聖教国で思わぬ困難に直面する事になります。エイティシックスの意外な弱点が露呈します。

レーベル:電撃文庫
発行日:2021/2/10
著者:安里アサト
イラスト:しらび
ISBN:978-4-04-913309-7
雰囲気:存在意義、葛藤、私兵団、狂国、空挺降下、作戦順調、裏切り、決断、告白、鹵獲
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セオが負傷して戦線を離れる事になった事が起動打撃軍に大きな衝撃を与えます。
特にクレナが酷い落ち込みようです。
彼女は自分が役立たずだったからセオを戦士として戦えなくしてしまったと考えています。
シンに不要な人材だと思われると怖がっています。
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セオは戦えなくなった自分の身の振り方に悩んでいました。
戦う事でした自分の存在を証明できないと考えていた彼は戦えなくなった事で行く末に悩んでいます。
そんな彼をアネットが救う事になりました。
彼女も大侵攻によって家族を失っているのですが明るさを失っていません。
アネットは何でも良いから自分のしたい事を見つける事だとアドバイスしています。
生きていくために大仰な目的は必要ないと知ったセオが驚いています。
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シンたちが聖教国に派兵される事になりました。
聖教国は狂った宗教国家として周囲の国家から警戒されています。
レギオンの侵攻に疲弊しているこの国から連邦に救援要請が届きました。
レギオンの脅威を排除する為と秘密の目的の為に連邦は救援要請を受けたようです。
こここで貴族の私兵団が派遣部隊に加わる事になりました。
帝国の復活を狙っているらしく華々しい戦果を期待して私兵団を投入する事を決めたようです。
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ミルメコレオ連隊と呼ばれる遺伝子改良された貴族の子弟で攻勢される部隊です。
彼らはエイティシックスと似た境遇にありました。
遺伝子改良の出来が良くなかったようで血統を重んじる貴族社会から出来損ないの烙印を押されています。
ミルメコレオ連隊を率いるギルヴィースはシンに親近感を抱いていたようですよ。
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ミルメコレオ連隊のマスコット、スヴェンヤとフレデリカが会って早々に口喧嘩を始めています。
罵り合いはフレデリカの勝ちだったようです。
スヴェンヤは大声で怒鳴られる事を怖がるね。
小さい頃から大人に怒鳴られて育ったようで大声に恐怖を覚えるようです。
可哀想ですよね。
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聖教国はシン達を暖かく迎えてくれました。
今回は派遣部隊に随行できなかったヴィーカから聖教国は狂った宗教国家だと教えられています。
それを聞かされていたレーナでも異様な価値観を持っていると感じています。
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聖教国に出現した巨大レギオンを破壊する事が表の作戦目標でした。
長射程の砲撃が可能な敵なので接近する必要がありました。
そこでカタパルトを使いレギンレイヴを投擲する事になりました!!
シン達が巨大レギオンに取りついて砲塔を破壊してクレナの乗る巨大砲塔を装備した新型巨大レギンレイヴで砲撃する事になります。
クレナは重要な役割を担っているのですがシンに使えないと判断され部隊を外されたのではないか?と心配になっています。
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クレナの悩みは深く、彼女はレギオンとの戦いが終わる事を恐れています。
戦場が無くなってしまうとシンの役に立てない、自分の存在意義が失われてしまうと考えています。
重症ですね・・・そんな彼女を救う悲惨な出来事が起こります。
シンたちエイティシックスには全く予想外の出来事です。
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空挺降下に成功したシン達は巨大レギオンに取りつきパイルバンカーで装甲を破壊してから内部にミサイルを撃ち込みます。
しかし破壊力が足りなくて動きを止めるのがやっとでした。
クレナの乗っている巨大レギンレイヴが射撃位置に到着するまで巨大レギオンに攻撃を続け砲撃を阻止する事になります。
作戦は意外なほど上手くいっていました。
ここで一緒に出撃した聖教国の一部隊が裏切る事になります。
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聖教国軍の指揮官が裏切りました。
指揮官はヒェルナという女の子なんですが彼女もエイティシックスと同じ悩みを抱えていました。
聖教国は共和国の白豚と同じことを行っていました。
聖教国では人を攻撃する事を宗教で禁じています。
戦う存在が居なくて困った聖教国はテシャトと呼ぶエイティシックスと同じく国民ではない存在を作り出しました。
テシャトは神の武器なので戦っても問題ないとの論法です。
聖教国は生まれた家で生業が決まる国です。
ヒェルナは戦士の家の生まれて聖教徒と呼ばれ戦う事を義務付けられています。
幼い頃にレギオンとの戦争が始まり彼女は家族全てを失いました。
聖教国は意図的にヒェルナの家族を見殺しにしたようですね。
彼女はそれを恨んでいて聖教国の滅びを望んでいました。
エイティシックスを自分と似た存在だと考えていて彼らを巻き添えにして聖教国の信用失墜を狙いました。
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ヒェルナの裏切りを知ったレーナは発令所から逃げ出す事になります。
武器を持て込めないので困っていたのですが正体を隠して随行していたシリンに救われる事になります。
シリンの太ももの内部に拳銃が収納されていました。
レーナ達は発令所からの脱出に成功し機動打撃軍との合流に成功しました。
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ヒェルナの裏切りを知ってもシンは当初の作戦を継続する事を決めます。
レギオンの脅威を排除しなければ連邦も危ないと言って機動打撃軍を説得しました。
エイティシックス達は裏切り者の為に死にたくないと言ってましたね。
レギオンを放り出して帰ろうと言ってます。
正直で正当な主張だと思います。
しかし隊長のシンが戦う事を決めると従っています。
シンが頼りにされているって事がよく分かったね。
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ヒェルナの指揮する部隊と交戦する事になってしまいます。
エイティシックスは人間相手の戦闘経験が皆無でした。
彼らは敵は機械であるレギオンだけと考えていました。
人間同士で争う事は無いと思っていたようです。
まあそれだけレギオンとの戦争が激しいとも言えますね。
聖教国の使うレギンレイヴの中でも無人機と考えられる機体だけを破壊していきます。
しかし恐ろしい事実が判明する事になりました。
無人機だと思われていたレギンレイヴに10歳に満たない子供が乗っている事が判明しました。
余りにも小型なので人間が搭乗できるとは思えなくて無人機だと勘違いしていた事が判明しました。
子供を殺してしまったと判明してエイティシックスは動けなくなります。
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窮地に陥った機動打撃軍を救ったのはミルメコレオ連隊でした。
彼らは人間相手の戦闘も考慮した訓練を受けていたようですね。
容赦なく聖教国のレギンレイヴを破壊していきました。
聖教国軍は練度が低く一方的な虐殺が行われる事になりますた。
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子供を殺す事になったギルヴィースが弱音を吐いていますね。
それをクレナが聞いてしまいました。
ギルヴィース達の抱える傷を知ったクレナが奮い立つ事になりました。
過去の弱い自分に囚われて存在意義を見失っていた彼女は今の自分を肯定する事ができたようです。
無抵抗に殺されて行く聖教国の子供を救うために行動しようと訴えます。
クレナの訴えは動けなくなっていたエイティシックスに伝わり作戦行動を継続する事ができました。
射撃位置に移動したクレナにシンからの通信が入ります。
シンから任せると言われてクレナは喜びで振るえていますね。
一発で仕留める必要があったのですが自信が溢れています。
クレナの砲撃が命中して巨大レギオンは破壊されました。
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ヒェルナの裏切り行為が彼女の独断であり従うのは彼女の部隊だけと気付いたレーナはヴィーカ経由で連邦に報告をいれます。
連邦から聖教国に抗議してヒェルナの行為を止める為に聖教国の別部隊を派遣してもらいます。
介入した聖教国の部隊から命令が出てヒェルナに従っていた部隊を戦闘を停止しました。
ヒェルナの部隊の全てが彼女に従い機動打撃軍やミルメコレオ連隊と戦ったわけではありませんでした。
ヒェルナの立場が悪くなり過ぎないように作戦通りにレギオンの足止めをしていた部隊も存在しました。
それを知ったヒェルナは自害を思い留まりました。
レーナの冷静さが窮地を救ったね。
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心の整理が付いたクレナがレーナの後押しをしています。
レーナがシンに返事をしたと確認したクレナはシンに思いを告げる事にします。
ライデンが気を使いクレナとシンを二人きりにしてくれていまっす。
ライデンは良い奴だ。
シンはクレナから、好きだった、これからも好きなままだ、幸せになってね、と告白されて狼狽しています。
シンはクレナの期待通りに誤魔化す事無くクレナの告白を断ってくれました。
誠実な対応がシンの良さだね。
クレナはシンがレーナと幸せになってくれる事を望んでいるようですね。
彼女も良い女と言えますね。
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クレナがシンに振られたと知った部隊数名からクレナが告白されています。
彼女は断ったようですが、自分が降られるのを待っていたのか?と考え腹立たしいような不思議な気分になっています。
連邦に戻ったクレナが荷物を取りに来たセオと再会しました。
二人とも心の整理が出来たので明るい別れになっています。
セオは一足先に戦場の外を見てくると言って出ていきました。
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シン達はレギオンから非常に重要な情報を入手しました。
指揮官機の制御中枢を鹵獲しました。
分析の結果、複数の<レギオン>指揮拠点の位置情報を入手しました。
レギオンにその事実が露見するの嫌い紙の資料を作っています。
これだけやってればレギオンにバレてはいないよね。
そこにはレギオンの停止命令を下すための発信基地と予測される秘匿司令部の位置が含まれています。
いよいよ反撃に出る事になりそうです。
上手くいくでしょうか?
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成分美少女正義非道友情ラッキースケベ
評価AAAAAAAAAAC
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