ラノベの感想) インフィニット・デンドログラム 22 星辰揃いしとき (HJ文庫)

概略：
トーナメント最終日に嫉妬魔王のジーが動画撮影目的でギデオンにやって来ます。
彼女はエフの妹でレイを動画に出演させたいと考えています。
エフに協力してもらいレイを強制参加させます。
動画撮影にジュリエット、チェルシー、マックスが巻き込まれる事になります。
カルディナの超級アルベルトが王国に移籍して飛び入り参加してきます。
トーナメントの決勝戦でフィガロとアルベルトの超級対決が実現しました。

レーベル	HJ文庫
発行日	2024/10/01
著者	海道左近
イラスト	タイキ
ISBN
雰囲気	最終日、動画配信者の野望、融資、巻き込まれ、強奪犯、撮影、移籍、未来予知

トーナメント最終日、レイは大学の講義があり不参加の予定だったのですが休講となりデンドロにログインします。
フィガロが出場する試合が始まるまで出店を見て回っていました。
良さそうな武器を見つけるんですがネメシスが浮気は許さんと言って買わせてくれません。
そこでマックスと出会いました。
マックスは「積雲」という魔剣が欲しいのですが資金が心許ない様子です。
連日トーナメントの賭けで勝利しているレイには懐に余裕がありました。
５億リルまでなら貸せるぞと伝えるとマックスが悩みます。
レイは本当に賭け事に強いよな、ネメシスが呆れているぞ。
マックスをレイから３憶リル借りて「積雲」を落札しました。

中学生のジュリエットも学校があるのでトーナメント最終日には参加できない筈でした。
不運にも風邪をひいてしまい家で寝ている事になります。
母親には大人しく寝ているように言われたんですがデンドロの誘惑に負けます。
少しの後ろめたさを感じながらデンドロにログインしました。
ジュリエットはチェルシーとマックスに遭遇します。
マックスが新しく手に入れた「積雲」の試し切りがしたいと言うのでレイが借りている第八闘技場に連れていく事にします。
途中で昨日ジュリエットと友達になったジーと再会したので彼女も連れて行く事になりました。
ジーはレイと同様にジュリエット語が理解できる人です。

レイはクランで確保してあるボックス席でマリーと二人でフィガロの試合を観戦予定でした。
そこに因縁ある光王エフが侵入してきました。
第八闘技場が大変な事になっていると知らせてきました。
エフが何らかの悪事を企てている可能性もあるのでマリーに彼の監視を任せレイとネメシスが第八闘技場に急行します。

レイとネメシスが第八闘技場に入ると中にジュリエット、チェルシー、マックス、ジーが居ましたよ？
特に問題が起こっているようには見えなかったんですがジーが不穏な行動を始めます。
ありがとう兄さんと言っているのでエフはレイを第八闘技場に向かわせる為に嘘を吐いたみたいだね。
動画配信者であるジーがレイをスペシャルゲストに迎えた動画撮影を開始しました。
レイ達はジーのエンブリオに呑み込まれてしまいます。
ジーが設定したダンジョンを攻略しなければ第八闘技場を強奪されてしまう危機に陥ります。
ジーはレイ達が苦労しながらダンジョンを攻略してラスボスである自分と戦うって動画を撮りたいようです。

レイとネメシスが出ていったボックス席ではマリーとエフの舌戦が勃発しています。
マリーが押され気味です。

レイ達はジーの設定したダンジョンの攻略を開始しました。
難易度が高く苦戦してますがクリア時間に制限があるので足止めされる訳にはいきません。
チェルシーとマックスがカッコイイ事を言ってくれます。
二人で敵を食い止めるのでレイとジュリエットはジーの元に向かえと言ってくれます。
此処は任せろ、先に行け、って事だね。

闘技場で行われているトーナメントは順調に試合が進み決勝戦となります。
決勝に進出したのはフィガロとカルディナの超級アルベルトです。
二人とも攻撃力が高すぎて全力を出し切れない状態でした。
全力を出すと闘技場に設置されている結界を撃ち抜いて観客に死傷者が出てしまいます。
そこで宮廷魔術師のインテグラが追加の結界を張る事になりました。
これでフィガロとアルベルトは全力が出せるようになります。

フィガロとアルベルトの戦いは激しいものとなります。
アルベルトは七回まで死ねる特性を持っていました。
フィガロが劣勢になるんですがシュウとハンニャは彼の勝利を信じ切っています。
超級の二人はテロに備えて会場の警備担当なんだよね。
フィガロは戦いながらアルベルトの特性を把握していき勝利を掴みました。

レイとジュリエットがジーの元に到達します。
ジーはレイと同様にデバフを攻撃力増加に転嫁してきます。
魔王だけに強いんですがレイは彼女の強さがシステム的なモノだと気付きます。
ジュリエットのように戦闘の才がある訳ではないようです。
それでもレイとジュリエットの二人だけでは倒せそうもありませんでした。
そこに足止め役の敵を掃討したチェルシーとマックスが合流します。
四対一の不利な状況なのですがジーのニヤニヤが止まりません。
彼女はエフに勝ったレイに勝つ事で兄よりも強いと証明したいと考えてるんですが最大の目的は別にありました。
見栄えのする動画を撮影するのが最大の目的でした。
ジーはレイ達に負けるんですが強大な敵を仲間と協力して倒すという良い動画が撮れたと大喜びしていました。
また動画を撮りに来ると迷惑な宣言もしてくれます。

勝利したのですがジュリエットが浮かない顔をしています。
手配書が出回っているジーはデスペナルティを受けると監獄行きになってしまう。
友達を監獄送りにしてしまったと悔いているようです。
レイとチェルシーがジーは監獄送りを回避できる特典武具を持っている事を教えてあげます。
年に八回までデスペナの復帰に使える【七転八置】という移動式セーブポイントを持っている事を教えてあげました。
便利過ぎる。
ジーは配信動画でその効果を説明していました。
ジュリエットは知り合ったばかりなのでまだ見てなかったようですね。

エフがマリーに新作を読みたいので、そろそろ仕事してくださいね、一宮渚先生、と言ってきました。
マリーも言われてばかりではありません。
エフの正体に気付けたので、執筆頑張ってくださいね、海藤星原先生、と言い返しました。
思わぬ反撃に苦笑を浮かべてエフは去っていきました。
彼の目的はレイを第八競技場に向かわせる事だけだったね。

トーナメントが終了したのでアルベルトの尋問を行う事になりました。
シュウがレイを呼び出し尋問に立ち会わせます。
レイ、シュウ、フィガロ、ハンニャ、アズライト、アズライトの護衛の騎士達が集まっています。
カルディナの超級であるアルベルトは王国に移籍して飛び入りでトーナメントに参加してきました。
その理由と目的を聞き出そうと試みます。
アズライトが尋問を行うんですがアルベルトは喋りません。
肯定と否定を頷きと首ふりで表現してきます。
意思疎通に困ってしまったのでシュウはルークを呼び出します。
ルークはアルベルトの様子を観察しています。
アルベルトは何も喋ってないんですがルークは彼の主張を汲み取れています。
レイは驚愕していますが彼もジュリエット語を普通に理解するからね、似たような能力なのかも。
レイはジュリエットは普通に話していると認識していました。
それを聞いたルークが驚いています。

アルベルトはカルディナの議長から王国に移籍してトーナメントに出場するように命じられていました。
トーナメントが終わったら好きにしていいとも言われています。
アルベルトは情報収集と環境テストの為にデンドロに来ています。
一か所に留まるのは最良ではないと考えていたそうです。
カルディナでは四年以上を過ごしたので王国にも同程度留まりたいそうです。
王国内で危険なモンスターの討伐や指名手配のマスターの追跡に尽力するつもりだ。
今後ともよろしくお願いしたい、と言っています。

アルベルトが喋らないのは発声による情報出力が困難で、話すとコミュニケーション齟齬が生じる可能性が高いからだそうです。
って事はアルベルトはルークと組んで行動する事になるのか？

アルベルトはティアン相手に被害を出す事に忌避感を抱いています。
マスターだけが参加する＜戦争＞なら問題なく尽力してくれるそうです。

参加するクランを選ぶ事になるんですがルークが＜デス・ピリオド＞を紹介すると、ぜひ入らせて欲しいと言われます。
これにはレイが驚いています。
ルークはレイなら許可してくれると思ったようです。
レイは「出すけどな！？」と言ってアルベルトの所属を認めました。
超級がまた増えましたね。

アズライトが深刻そうな顔で質問します。
アルベルトにいつカルディナを出発したんだ？と問いかけます。
アルベルトは一ヵ月前に出発したと答えました。
それを聞いてレイ達は戦慄しています。
一ヵ月前は＜トーナメント＞の構想が形になる前です。
カルディナの議長には未来が視えているとしか思えません。

カルディの議長は未来が視えているようです。
これまでに起こった事件の殆どを仕組んだのは議長みたいだよ。
議長は何度もレイによって計画を邪魔されているようです。
レイの事を邪魔に感じているような？

ジーの本体である藤原銀河が撮影した動画の編集を行っています。
めちゃくちゃ良い動画ができたと大喜びしています。
また王国にやって来そうだよね。
そしてレイ達に多大な迷惑を掛けてきそうだ・・・
ジュリエットはジーのチャンネルを登録しています。
ジーは登録者を一人増やす事にも成功しました。

成分表

成分	含有量（5:多い、1：少ない）
美少女	5
仲間	5
バトル	5
武具・防具	3
ハーレム	4

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