ラノベの感想) とある暗部の少女共棲 3 (電撃文庫)
概略:
住処を失ってしまったアイテムは深夜営業しているお店を転々として夜明かししています。
リッチマン生活に慣れている麦野は不満タラタラですよ。
裏家業御用達の不動産屋に仲介を頼むも断られてしまっています。
失った信用を取り戻せば仲介して貰えるとの希望を抱き当たらな仕事を請け負います。
悪徳カルトの本部に乗り込みますが何者かに先を越されてしまいます。
戦果を横取りされてしまったアイテムは横取りした犯人を探し出し始末する事にします。
標的は発見するんですが一人取り逃がしてしまいます。
取り逃がした標的はまたしても何者かに殺されました。
アイテムは再び横取り犯を追うことになります。
追いかけていると麦野の表の知り合いとかち合う事になってしまいます。
白鳥熾媚という女子高生で麦野のクラスの委員長でした。
レーベル | 電撃文庫 |
発行日 | 2024/06/07 |
著者 | 鎌池和馬 |
イラスト | ニリツ、はいむらきよたか |
ISBN | |
雰囲気 | 家無し、仕事、横取り、犯人捜し、表の世界、探偵、対決、正義執行人、正義の意味、冷蔵庫、暴発、敵 |
拠点を攻撃されたアイテムは不動産屋のブラックリストに載ってしまったようです。
新しい部屋を借りられなくなっています。
寝床を失った彼女達は深夜でも営業してるお店を転々と移動しています。
失った信用を取り戻せば部屋を借りられると考え新たな仕事を請け負います。
標的は悪徳カルトの教祖でした。
一般人に被害がでないように極秘裏に暗殺しようとしてたんですが裏目に出たね。
ガールズバンドという裏で殺し屋家業をしているアイドルグループに先を越されてしまいます。
新しい部屋への入居がかかっていた大切な戦果を横取りされてしまいました。
アイテムはガールズバンドの居所を探し出し潰す事にします。
ガールズバンドはオタク系の施設が集まっている学区にあるビルでウエイトレスのバイトをしていました。
アイドルとしては駆け出し段階のようですね。
アイテムに見つかってしまったんですがガールズバンドは焦りませんよ。
ビル内に罠が仕掛けられていてそこにアイテムを誘い込み始末しようと考えていたようです。
暗部に生きるアイテムはそんなことはお見通しでした。
力技で返り討ちにするんですが一人を取り逃がしてしまいます。
慌てて後を追うんですが逃げた一人の死体を見つける事になりました。
アイテムはガールズバントの生き残りを始末した犯人を捜す事にします。
宿が無いので洗濯に苦労していますね。
コンビニのイートインで休憩しています。
飽きた麦野と滝壺が近くの公園に移動しています。
公園にある屋根付きベンチで今後の方針を相談しはじめます。
同じベンチにはガールズバンドの生き残りを始末したフリーズのメンバーがアイテムを監視中でした。
フリーズは写真をネタにして標的を殺す報道に特化した殺し屋集団みたいです。
自分たちを正義の執行者と認識しているんだよねー。
彼女達はアイテムの方が戦闘力が高いと認識しているので内心ドキドキでした。
ごっつい収音マイクと望遠レンズを持っていたので麦野の目に留まりました。
麦野はこいつらを使ってガールズバンド殺しの犯人を捜索できないかな?と考え始めます。
不自然に断って疑われたくないようでフリーズの二人は麦野の話に相槌を打っていますね。
ガールズバンドの生き残りはナイフで刺殺されていました。
滝壺が犯人が使った凶器の予想を行っています。
フリーズは天然素材で地面に埋めておけば分解されるナイフで殺しを行っていました。
公園に凶器を埋めて自然分解を待っている段階だったのね。
深層に辿り着きそうになっている滝壺の鋭さに震えています。
地面に埋め跡が残ってたのかな?
滝壺が地面を掘り返すと凶器のナイフが出てきたぞ。
恐怖が顔に出てしまいフリーズの二人は正体が露見、麦野に吹き飛ばされました。
自分たちを正義を行う集団と思っているので覚悟が足りなかったな。
真の悪党なら顔に出したりしないだろ。
「電話の声」にフリーズを始末した事を伝えると一人残っているぞと指摘されます。
最後の一人がドローン使いだと分かっているので遠隔攻撃を受ける可能性がありました。
どこにいったと喚いていると「ここだよー」って声と共に若い男の上半身が投げ込まれます!!
って事は何らかの手段で切断したって事だよな。
投げ込んだ人物が出てきましたよ。
麦野が驚いていますね。
フリーズの最後の一人を始末して死体を投げ込んだのは麦野の同級生でした。
麦野も表では女子高生をしているのね。
彼女アウトロー感が強いので意外な感じがしますね。
真面目に通学はしてないようです。
必要な出席日数を計算して最小限の登校でやり過ごしているようです。
不登校の不良学生って事ね。
死体を投げ込んできたって事は彼女も暗部の関係者って事になるんだよね。
麦野は彼女の事を表の世界の知り合いと認識していたので意外感が強いみたいだ。
白鳥熾媚(したとり おきび)っていう女子でクラス委員長をしています。
麦野が登校する度に親し気に話しかけてくる存在で麦野は鬱陶しく感じてたみたい。
まあ普通はクラスに馴染めてない麦野の世話を焼いている存在と思うよね。
実際は麦野が暗部の人間と知っていて近付いてきていたようです。
白鳥熾媚には麦野に正体を隠すつもりは無いようです。
自分が探偵家業を営んでいると明かしてきました。
暗部に入って日が浅い絹旗は熾媚が麦野の表の知り合いと分かって対応に困っています。
麦野の方は警戒度をマックスに高めていますね。
いつでも攻撃態勢に移れるようにしています。
熾媚は遺伝子操作で生み出されたニホンオオカミを連れていました。
こいつを攻撃に使ってきたヨ!!
麦野、滝壺、フレンダ、絹旗は熾媚がどんな方法で攻撃してきているのかが分かりません。
翻弄されてしまい彼女を取り逃がす事になりました。
熾媚はアイテムが巻き込まれてしまった事態を調べて知らせてくれると言ってました。
味方してくれるとも取れるんですが麦野は信じません。
熾媚を敵と認定して彼女を殺すと決めます。
暗部に身を置く者同士なので新学期に再会して仲良しこよしはできないと断じます。
麦野って意外なほど仕事に対してはストイックなんだよな。
裏の顔を知っている表の知り合いの存在は居ない方が良いと思っているのか?
まあもしもの時に弱点になりそうではあるんだけど。
熾媚は麦野を暗部から引き上げるって夢を語ってたそうなので信じても良いと思うんだけど。
熾媚から調べ上げた情報を渡したいとの連絡が入ります。
場所は氷で作られたイベント会場でして。
麦野は熾媚を信じ切れてないので待ち合わせ時間よりも先乗りして罠がないか調べる事にします。
熾媚も待ち合わせ時間よりも早くやって来たんですが既に麦野たちが来ている事に驚いています。
麦野の側は熾媚を敵認定しているので戦闘が始まります。
途中まで熾媚の能力が分からなかったので苦戦を強いられましたが麦野の「原子崩し(メルトダウナー)」が熾媚の腹を捉えて決着しました。
死にかけの熾媚が情報の入った記憶媒体を投げ渡してきました。
熾媚から矜持を持って悪を貫いている麦野への憧れが語られました。
熾媚は悪になりきれない自分と違いなりきれている麦野に憧れを抱いていたようです。
死に逝く知り合いからそんな気持ちを告白されたら心が折れちゃいそうに思えるんだけど麦野の心は強かった。
ちょっとだけ熾媚を殺してしまった事に後悔の念を抱いたように見えますが折れません。
熾媚から託された情報を見てみるとアイテムが巻き込まれた事件の真相が分かりました。
学園都市では生徒の方が教師よりも立場が上のようです。
学園都市の治安を維持する為に教師陣が組織する警備員(アンチスキル)と生徒で組織される風紀委員(ジャッジメント)が存在しています。
風紀委員が殺される事を看過しないって方針を取っていました。
風紀委員が殺された場合、加害者と被害者に関係なく関係者は全て抹殺する事になっていました。
アイテムが受けた悪徳カルトの教祖暗殺依頼で風紀委員が一人生贄として殺されていました。
殺された風紀委員は自分の成果が欲しくて危険を顧みず悪徳カルトに潜入していました。
それで生贄として殺されてしまいました。
自業自得と言えると思うんですが学園都市の方針は絶対なようです。
アイテムが仕掛けた段階で既に殺されていたようなので最初からアイテムは狙われる事が決まってたみたい。
完全なとばっちりなんですが相手は容赦してくれませんでした。
学園都市には治安を守る為に正義の頂点として風紀委員の中に処刑部隊が存在しました。
ナンバー000という符丁で呼ばれています。
彼女達の本拠地は長点上機学園の部室棟に存在します。
常盤台や霧ケ丘女学院に匹敵するエリート進学校ですよ。
エリートつまり高位能力者の集まりって事だね。
イノウエフォックス、ヤマダコヨーテ、サトウリカオン、タナカジャッカルってコードネームで呼び合う四人組です。
イノウエフォックスがリーダーです。
四人は学戦都市の科学で作られた戦車に乗り込んでアイテム狩に出発しました。
負けるなんて微塵も考えていません。
麦野は学園都市に七人しか居ないレベル5(超能力者)なんですけど強気だねー。
彼女達は正義の側なので学園都市のバンクに正当にアクセス可能だってアドバンテージがあるんだよ。
能力者である麦野、滝壺、絹旗の情報は入手可能でした。
バンクに情報が無い無能力者のフレンダを一番警戒しています・・・面白いね。
麦野よりも警戒しているよ。
無能力者を侮らないところにプロっぽさを感じるね。
熾媚の情報には既にナンバー000が動き出していると記されていました。
砲撃が飛んできましたね。
滝壺とフレンダが警告を発してくれました。
アイテムはスノーモービルに乗り逃走を始めます。
麦野と絹旗、フレンダと滝壺のペアでスノーモービルに飛び乗ります。
ナンバー000は広範囲を火炎攻撃する弾頭を打ち込んできました。
イベント会場から出てしまいスノーモービルでは移動できなくなりました。
砲撃を避けるには第一学区に逃げ込むしかなくなります。
着弾すると周囲一帯が高熱に晒されるので熱を避ける必要がありました。
巨大な倉庫を発見してそこに逃げ込みます。
逃げ込んだ先は統括理事会のVIP達専用の食糧備蓄庫でした。
賞味期限が近付くとそれを配って感謝を受けています。
麦野は食べきれないで腐らせるだけの食糧を配って感謝されるVIP達に嫌悪感を示しています。
マイナス40度の冷蔵庫になっているので高温を遮るのには適してるんですが寒すぎました。
長期戦は不利なんですが敵の能力が不明なので待ち構える事にします。
フレンドが持ってる爆弾を入り口に仕掛けて罠を張りました。
が無駄に終わります。
ナンバー000は壁を切り裂いて冷蔵庫に侵入してきました。
アイテムは散り散りになってしまいます。
アイテムのオフェンス担当は麦野とフレンダです。
絹旗は滝壺の護衛担当で滝壺は敵の能力を解析するのが役目です。
滝壺は倉庫の上層部に移動して敵の観察を始めました。
電子機器を爆発物として攻撃に転用できる厄介な能力を持った者がいるね。
アイテムは分断されてしまいます。
バンクに情報が無いフレンダと最大攻撃力を持っている麦野を先に無力化しようとしてきました。
接近戦が得意な絹旗は遠距離攻撃を仕掛けて膠着状態にしてきます。
観察を続けていた滝壺が華野超美が麦野に化けて助太刀してくれたのを観測しているな。
超美は「電話の声」なので今回は彼女もヤバい状況に追い込まれているのかも?
ナンバー000は合体技を駆使してアイテムを無力化してきました。
協力してイノウエフォックスにビーム攻撃をさせているようですね。
麦野、フレンダ、滝壺が無力化されてしまいます。
絹旗が生き残りますが勝ちの目はありません。
絹旗に仲間を見捨てて逃げる選択肢が提示されます。
絹旗は麦野の気紛れで助けられた経緯を持っています。
これまでの仕事でもフレンダや滝壺に助けられてきました。
絹旗は彼女達に恩義を感じているので絶対に裏切れないと叫びます。
絹旗の魂の叫びを聞いて麦野が目を覚ましました。
「吠えてくれるじゃねえか、姉妹(ファミリー)」と呟き「原子崩し」をぶっ放します。
絹旗の暑い叫びで魂を揺さぶられているようで麦野は自分へのダメージを無視した出力で原子崩しを放っています。
ナンバー000には全周防御出来ないって弱点があったので吹き飛ばされました。
麦野は最後に原子崩しの出力を切ったんだよね?
華野超美と木原脳幹が連れだって情報収取を行っています。
超美も喫煙者なのが脳幹には嬉しいようです。
超美が煙草、脳幹は葉巻を吸っています。
脳幹は葉巻は高いから味は覚えない方が良いと助言しています。
超美は覚えるとお財布が危うくなると分かり助言に感謝しています。
葉巻に手を出さなければ良いが・・・
二人が向かった先は飛行場に駐機してあるプライベートジェットのような小型機です。
学園都市のVIPが安全を確保する為に用意した空飛ぶ隠れ家でした。
乗り込むと一人の男が首を切られて死んでいました。
超美と同じ階級のようで「電話の声」の一人でした。
同格の相手が敵だったので超美では情報が入手できなかったようです。
超美は「会社の人」と呼んでいますね・・・組織名なのかな?
脳幹には会社の人を殺した犯人が分かっていました。
「『暗部』の天敵、第六位」が殺したと吐き捨てています。
事態は何も解決してないようですね。
問題が解決したので不動産屋で部屋の手配が可能となりました。
深夜と早朝の間なんですが二十四時間営業なの?
次の部屋はどの学区に構えるか意見が衝突していますね。
歩いている麦野が片足を折る事になります。
全く気配がしなかったんですが何らかの攻撃を受けたようです。
周囲を見回すと滝壺、フレンダ、絹旗の姿が消えています。
麦野は精神攻撃の可能性を疑っています。
麦野の前に第六位が現れました。
第六位は麦野の方から踏み込んできたと言ってますね。
麦野の能力は単調なので最初の恐怖を拭いされれば攻略は簡単でつまんないと指定してきます。
超電磁砲や心理掌握の方がよっぽど怖い能力だとも言ってますね。
麦野の生き方の考察も行ってくるな。
第六位には麦野が恐怖で仲間を従えているように見えているみたい。
それでは配下の者が麦野の為に命を懸けようとは思わない。
麦野は身内の裏切りで滅びると予言してきます。
第六位はアイテムの真価を見極めたいようですがその為には次の仕事をして貰う必要がある。
一般人に犠牲が出る可能性を考慮するとここで始末しておくべきか?と悩んでいます。
麦野はふざけんなと叫び反論しています。
好き放題に摘み取る命を選ぶお前たちも殺戮者だろと言い返しています。
第六位が麦野が最後に殺しの手を止めた事に言及してきました。
麦野が抱いた攻撃を止めた感情を大切に育てた方が良いよと労わってくれます。
ナンバー000を消し去る寸前で原子崩しの出力を切った心を大切にすれば変化が起こる可能性があると言いたいようだ。
麦野はうるせえんだよーと叫び返しています。
アイテムは居場所くらいは自分たちの力で守ってやるからなーと叫んでいます。
あくまでも自力で何とかしてやるって気概を見せているな。
麦野は悪を自覚しているので自力で何とかするしかないと覚悟が決まっているようだ。
第六位の助言はありがたく受け取った方が良い方向に修正できると思うけど、そんなの麦野じゃないとも思えるので複雑だ。
成分表
成分 | 含有量(5:多い、1:少ない) |
美少女 | 5 |
残虐 | 5 |
超能力 | 5 |
科学兵器 | 4 |
爆発 | 5 |
百合 | 2 |
友情 | 5 |
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