ラノベの感想) ソードアート・オンライン 第2巻 アインクラッド (電撃文庫)
概略:
キリトは妹に似ている女の子の手助けをする事になります。その子はキリトの優しさに触れてキリトに惚れちゃったようです。キリトはアスナに紹介された鍛冶師プレイヤーと素材集めに向かいます。二人でドラゴンの巣穴に転落してしまい一夜を明かす事になりました。この子もキリトの温かさに触れて惚れてしまいます。キリトとアスナは幽霊少女の噂を追いかけて死闘を行う事になりました。少女は意外な存在でした。キリトの後悔と贖罪が語られます。
レーベル:電撃文庫
発行日:2009/8/10
著者:川原礫
イラスト:abec
ISBN:978-4-04-867935-0
雰囲気:妹的な友達、アスナの友達と冒険、幽霊少女、キリトの後悔
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黒の剣士 アインクラッド第三十五層 2024年2月
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シリカと云う短剣使いが仲間割れから単独行動をとる事に成ってしまいます。
彼女は幸運にも小型のモンスターを飼いならす事に成功していました。
ピナと名付けて可愛がっていたのですが迷いの森と呼ばれるダンジョンで殺されてしまいます。
普段のシリカならば余裕で攻略できるマップだったのですが冷静さを欠いていました。
さらに回復アイテムを使い切っていたのでモンスターの攻撃を受けHPが減り始めてしまい動揺します。
追い詰められたシリカを庇いピナが犠牲になりました。
ピナが死んだ事でシリカは激高してしまいます。
モンスター達に襲い掛かり一匹を殺します。
残り二匹のモンスターが残っています。
このままではシリカは殺されてしまうって所に助っ人が登場しました。
全身黒い剣士がモンスターを倒してシリカを助けてくれました。
彼はシリカの友達(ピナ)を助けられなかったと詫びてきました。
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ピナが死んだと理解して泣き出したシリカに向かった剣士は生き返らせる事ができると教えてくれます。
47層にある思い出の丘に生えている花を使うと死んだモンスターを生き返らせる事ができるそうです。
シリカは頑張ってレベル上げを行い自分で取りに行く事を決意しました。
しかし生き返らせる事ができるのは死んでから三日以内だと聞いて絶望する事になります。
黒い剣士はシリカに装備品を提供してくれて一緒に47層に行ってくれるそうです。
黒い剣士はキリトと名乗りました。
シリカが何で助けてくれたのか理由を聞くとキリトはシリカが妹と似ていたからだと答えました。
シリカはキリトの事を信じてみる事にしました。
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キリトを伴い35層の街に戻るとシリカがフリーになったと聞いて勧誘しようと集まってきた集団に出くわします。
シリカは中間層のプレイヤーの中でアイドル的な存在だそうです。
キリトとパーティを組む事になったと説明すると残念そうにしていました。
宿屋に到着して中に入ろうとしていると隣の道具屋からシリカの元パーティが出てきました。
シリカに意地悪を言って追い出した女性プレイヤーがシリカに気が付きます。
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彼女はロザリアと云う槍使いです。
彼女はシリカの肩にピナが乗っていない事を指摘してきました。
ピナが死んだ事を告げると楽しそうにしていますね。
シリカがピナを生き返らせる為に《思い出の丘》に向かう事を告げると驚いていました。
キリトの事をシリカに誑し込まれたのか?と揶揄ってました。
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キリトは落ち込んでいるシリカを慰めようとして逆に彼女に励まされる事になりました。
シリカはキリトが何らかの懊悩を抱えている事に気が付いていました。
シリカはキリトともう少し話したいなと考え彼の部屋に行く事にしました。
キリトはシリカを部屋に入れる事に躊躇いを憶えたようですね。
しかし最終的に彼女を部屋に入れて47層について話すことにしました。
キリトはシリカの事を妹認定したようです。
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キリトが自分の部屋を盗み聞きしているプレイヤーの存在に気が付きました。
扉を開けて声を掛けると逃げていきました。
キリトとシリカは何者かに狙われているようです。
シリカはキリトの部屋のベッドで寝落ちしてしまいました。
キリトは床で寝る事になったそうです。
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翌朝、目覚めたシリカは自分がトンデモナイ事をしでかした事に気が付きます。
キリトの部屋で寝落ちしてしまった事を恥ずかしく思ってます。
シリカはキリトに心を許している様子ですね・・・知り合って半日しかたっていないのに寝落ちしてしまうとは。
起きだしたキリトと朝の挨拶を交わしていました。
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二人は47層に向かい思い出の丘を目指す事になります。
この層はカップルのデートコースとして有名なようですね。
そこかしこにカップルと思われるプレイヤーが溢れていました。
シリカは自分とキリトもカップルに見えているんだろうか?と考えて顔を赤くしています。
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途中でモンスターに襲われる事になりました。
ここのエリアのモンスターは動く花が多いそうです。
シリカは蔦で両足を掴まれて持ち上げられる事になっています。
スカートが捲れてしまいますね。
キリトに向かった見ないで助けて、と無茶な要求をしてました。
キリトはモンスターはそれほど強くないちゃんと攻撃すれな倒せるとアドバイスを送ります。
シリカはアドバイスに従いモンスターを倒しました。
その後もキリトはシリカがメインでモンスターを倒すように戦闘を行いました。
シリカは高レベルのモンスターを倒して短時間でレベルを1上げる事に成功しました。
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目的の《思い出の丘》に到着して《プネウマの花》というアイテムを入手しました。
これの雫をピナの心と云うアイテムにかけるとピナが復活します。
二人は35層の街に戻ってからピナを生き返らせる事にしました。
二人は歩いて帰路につきました。
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帰路の途中で、待ち伏せている奴、出てこいよ、とキリトが声を掛けるとロザリアが出てきました。
シリカは彼女の登場に驚いています。
ロザリアはシリカが《プネウマの花》を入手したと知るとそれを寄越せと脅してきました。
彼女は仲間を数人連れていました。
キリトがシリカに同行した本当の理由が開示されます。
キリトはロザリアを探していたそうです。
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ロザリアはオレンジギルド《タイタンズハンド》のリーダーだそうです。
本人は犯罪行為をする事無くグリーンプレイヤーに留まり、手ごろな獲物と思えるギルドに潜り込んでいました。
獲物を誘導して仲間に襲わせてPKや略奪などの犯罪行為をしているそうです。
キリトはロザリアたちに襲われた《シルバーフラグス》というギルドの生き残りであるリーダーに頼まれたそうです。
ロザリアたちを黒鉄宮の牢獄に送って欲しいと頼まれたそうです。
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ロザリアたちがキリトに襲い掛かりましたが彼のHPを減らす事はできませんでした。
彼らがキリトに与えられるダメージ量は10秒間に400だったそうです。
キリトには10秒で600ポイントHPを回復させる戦闘時回復スキルが備わっていました。
ロザリアたちは何時間攻撃してもキリトにダメージを入れられないって事が判明しました。
ロザリア以外のメンバーは負けを認めて大人しく転送されていきました。
ロザリアだけは最後まで口汚く罵っていました。
彼女はSAOがデスゲーム化した事を信じていないようです。
PKをしたからといって本当にプレイヤーが死ぬのか証明されていないと言っていました。
キリトはロザリアを転送口に投げ込みました。
ロザリアたちは軍により拘束される事になるようです。
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キリトとシリカは宿屋に戻りピナを復活させました。
シリカはキリトに付いて行きたいとの衝動に駆られますが彼とのレベル差を考えて諦めています。
キリトはレベル差なんで幻想に過ぎない、そんなものよりも大切なモノがある、と言っています。
次は現実世界で会おう、そうしたら、また同じように友達になれる、と言っています。
シリカとキリトは現実世界での再会を誓い別れる事になりました。
シリカはキリトの事を一日だけのお兄ちゃんと考える事にしたようです。
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心の温度 アインクラッド第四十八層 2024年6月
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SAOで武具店を営んでいるリズベットの元にアスナがやって来ました。
この二人は親友だそうです。
本名は篠崎里香(しのざき りか)って言うそうです。
ログイン当時は15歳の中学生だったそうです。
高校生で武具店を経営しているとは、逞しくなったねー。
アスナは武器のメンテをして欲しいと言っていました。
見てみるとそれ程痛んでいる訳ではないのですが、ピカピカにしておきたいと言っています。
理由を聞いてみると人に会うと言っています。
アスナの表情からリズベットは、とうとう男ができたかぁ、と揶揄います。
アスナが一方通行だし、と認めたので驚いています。
リズベットはウチの宣伝よろしくとお願いしていました。
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翌日、リズベット武具店に片手直剣のオーダーメイドを求める男性客が現れました。
装備品を見るにお金が無さそうに見えたのでリズベットはやんわりと断ろうとします。
男は予算は気にしなくていいから今作れる最高の剣を作って欲しいと要求してきました。
それでも心配なリズベットは要求スペックを提示して欲しいと抵抗します。
男性客は装備していた片手直剣を差し出しました。
確認すると《エリュシデータ》という名の剣でモンスタードロップ品だと分かりました。
その剣が《魔剣》と言われる程の高性能な剣だと分かりました。
リズベットは自分が作った最高傑作を持ち出し男に手渡します。
試し切りをしたいと男が言い出し、リズベットの作った剣でエリュシデータを切りました。
リズベットの悲鳴が上がりました。
折れちゃいましたよ、リズベットの最高傑作。
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男がリズベットの作った剣が意外とやわだったと認めたのでリズベットが切れてしまいます。
材料さえあればエリュシデータなんかポキポキ折ってしまう剣を作れる。
素材集めから付き合ってもらうと言い出します。
男はキリトと名乗りました。
リズベットとキリトは二人だけで素材集めに向かう事になりました。
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二人が向かったのは白い竜が体内で金属を生成すると言われるクエストです。
クエストの内容紹介が長く聞き終わると夕方になっていました。
翌日出直すのも無駄なので二人はそのままドラゴンの巣がある山に向かいます。
二人は当初ドラゴンを倒す方向でクエストを進める事にしていました。
キリトはリズベットに隠れていろと言って単騎でドラゴンに挑みました。
あと数撃でドラゴンを倒せるって段階でリズベットが油断してしまい、隠れている岩陰から出てきてしまいます。
彼女はキリトの素晴らしい剣技に興奮している様子です。
ドラゴンが翼を使い突風を巻き起こしました。
リズベットは突風に攫われてドラゴンの巣に落下する事に成ってしまいます。
ドラゴンの巣は縦穴になっていて地面まで大きな高低差がありました・・・地面に直撃したら死んでしまいます。
落下し始めたリズベットの元にキリトが飛び込んで来て彼女を抱えて落下していきました。
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二人はドラゴンの巣の底で気が付きました。
キリトが剣を岩肌に立てて落下スピードを落としたのが効果的だったようです。
キリトは壁面を駆け上がりドラゴンの巣から離脱しようとしましたが途中で足を滑らせて落下してきました。
脱出手段がないので二人は穴の底で野営する事になりました。
キリトが色々な野営グッヅを持っている事にリズベットは驚いています。
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リズベットは命がけで自分を助けてくれたキリトに魅かれ始めています。
キリトは、見殺しにするくらいなら一緒に死のうと思った、それがリズベットのような女の子ならなおさらだ、と言っていました。
リズベットはキリトの温かさに触れて本気で惚れちゃったようです。
夜は手を繋いで眠る事になりました。
リズベットは人恋しさを感じていたようですね。
キリトへの感情が恋なのか悩んでいました。
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翌朝、キリトが雪の中に埋まっている金属を発見しました。
この金属が二人が探しに来た目的の金属でした。
キリトが発見時の状況から金属がドラゴンの排泄物だと断定しました。
クエストの説明でNPCはドラゴンは体内で金属を生成すると言ってましたよね。
金属を手に入れたので脱出する方法を探す事になりました。
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リズベットがドラゴンは夜行性なので、そろそろ巣に戻ってくるのではないか?と心配しています。
ドラゴンが戻ってきました。
キリトがリズベットを担いでドラゴンの周囲を駆けます・・・ドラゴンが二人を見失います。
キリトはドラゴンの背後から近づき尻尾を掴みました。
驚いたドラゴンはキリトとリズベットを乗せて巣から飛び立ちました。
二人はドラゴンを使い穴の底からの脱出に成功しました。
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高高度からの落下を体験する事になります。
周囲ではビュービューと風の音が鳴っています。
リズベットはキリトに向かって『好きー」と叫んでいます。
キリトには聞こえなかったようですね。
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武具店に戻った二人は早速剣を作る事にします。
リズベットは既にキリトに惚れてしまっているので良い剣が出来たら告白しようと決めていました。
見事な剣が完成しました。
《ダークリパルサー》と云う白銀に輝く剣が完成しました。
キリトが良い剣だと認めてくれます。
リズベットはキリトが既に持っている《エリュシデータ》と同程度の剣を求めた理由を聞く事にします。
キリトは誰にも言うなよ、と言って両手に剣を持った状態でソードスキルを放ちました。
キリトが代金を払おうとするとリズベットが「お金は、いらない」と言って断ります。
彼女は続けて自分をキリトの専属スミスにして欲しいとお願いしました。
キリトが意図を問うと、リズベットは、毎日ここで装備のメンテをさせて欲しいと言っています。
リズベットは顔を真っ赤にしていました、キリトも彼女が告白しようとしていると気が付いて赤くなっています。
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そこにアスナが飛び込んできました。
彼女は昨夜からリズベットと連絡が取れなくなった事を心配していたそうです。
ドラゴンの巣がダンジョン扱いだったのでメッセージが届かないうえマップ追跡もできなかったそうです。
心配したアスナは黒鉄宮までリズベットが存命であるか確認に行ったそうですよ。
SAOではプレイヤーが死ぬと黒鉄宮にある石碑に刻まれた名前に二重線が入ります。
キリトの存在を見てアスナが驚いていました・・・「キ、キリト君!?」と叫んでいます。
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二人が知り合いでアスナがキリトにリズベット武具店を教えた事が分かりました。
更にアスナが一方通行の想いを抱いている相手がキリトだと分かりリズベットは迷います。
自分が横から割り込んで良いのか分からなくなっています。
混乱したリズベットはアスナを連れ出し彼女の気持ちを確認する事にしました。
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キリトを武具店に置き去りにしてカフェでアスナの真意を問います。
あの人なんでしょ、と問いかけるとアスナはキリトに恋している事を認めました。
キリトに店一番の剣を折られたと教えるとアスナは自分の事の様に謝ってきました。
このアスナの姿を見てリズベットはキリト攻略を諦めたようです。
キリトとの事を応援すると伝えます。
リズベットは気丈に振舞っていましたが限界がやって来ました。
アスナに店番を託して駆けだしました。
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失恋してしまったリズベットは一人で街外れで泣いていました。
そこにキリトがやって来ました。
どうやって自分の事を見つけたのか問うと教会の尖塔に登り街じゅう眺めたと言われました。
キリトの滅茶苦茶な行動力のお陰でリズベットは笑う事ができました。
キリトはリズベットにお礼を言ってきましたよ。
リズベットに生きる為に生きている事を教えられたと言っています。
リズベットはこの世界で本当の何かを探していた、それがキリトの手の温かさだったと伝えます。
アスナも苦しんでいる、キリトの温かさを欲しがっている、とアスナの応援をしています。
リズベットはいい子ですね、アスナの援護をしています。
リズベットはキリトにこの世界を終わらせて、現実世界に戻ったら、第二ラウンドするからね、と告げました。
キリトは剣の代金は現実世界で払うと応じています。
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この後も三人の交流は続いたようです。
結婚したキリトとアスナはリズベットの元に報告に来たそうです。
リズベットは言葉の通りにアスナの恋路を応援したようです。
リズベットは未だにキリトに恋しているそうですよ。
その日の鍛冶仕事を終えて昼食をどうしようか考えていると、且つて聞いた事の無い効果音が聞こえました。
慌てて外に飛び出すと、空にシステムメッセージが浮いていました。
リズベットは武具店の店先でゲームがクリアされた事を知りました。
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リズベットは最前線が75層だと知っていました。
ゲームがクリアされたと言っているので、キリトがクリアしたんだと確信しています。
リズベットは「絶対、また会おうね、キリトー!!・・・愛してる!!」と叫んでいました。
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朝霧の少女 アインクラッド第二十二層 2024年10月
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結婚して22層に引っ越したアスナとキリトは穏やかな生活を送っていました。
毎日色々な場所に遊びに行っているようです。
その日もアスナが遊びに行こうと言い出したのでキリトが村で仕入れた面白い話をします。
森の中に白い少女の幽霊が出るそうです。
アスナはその手の話が苦手なので嫌がっていましたがキリトの強い勧めで幽霊少女を探しに行く事になります。
アスナは新婚生活を満喫しているようですね、キリトに肩車して貰い出発しました。
視点が高くなりアスナは楽しそうにしていました。
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幽霊少女が出没すると噂されている場所で二人は幽霊少女を発見しました。
幽霊少女が倒れてしまったのでキリトが駆け寄ります。
彼女のステータスを確認しようとしたのですがカーソルが出ませんでした。
二人は少女を自宅に連れ帰る事にしました。
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翌日目覚めた少女に名前を聞いてみるとユイと答えました。
彼女は8歳から10歳くらいに見えます。
ナーブギアは13歳以上が使用可能との年齢制限が設けてあるので彼女の存在は奇異に感じられます。
彼女に両親の存在を聞いても覚えていないとの答えが返ってきました。
ユイを第一層の始まりの街に連れて行き、彼女の知り合いを探す事にしました。
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ユイに装備品を与える事になるのですが彼女のステータス画面を見た二人は驚く事になりました。
ユイのステータス画面は通常のプレイヤーのモノと大きく異なる構成になっていました。
キャラクターネーム爛には《Yui-MHCP001》と記されています。
プレイヤーネームにしてはおかしい名前ですね、彼女の特異性が増した感じです。
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キリト、アスナ、ユイは始まりの街に落ち立ちました。
二人は久々に此処に戻ってきたのですが街の雰囲気が変わっていました。
この街には多くのプレイヤーが居る筈なのですが人通りが殆どありませんでした。
道端で木の実が落ちるのを待っているプレイヤーから教会で子供たちが大勢生活しているとの情報を得た三人は教会に向かいました。
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教会には人が居たのですが居留守を使っているようです。
しつこく声を掛けるとサーシャと云う女性プレイヤーが出てきました。
彼女はキリトとアスナの事を軍の関係者じゃないかと警戒していたそうです。
サーシャから軍が酷い徴税政策を始めた事を教えられました。
彼女は始まりの街に居た困っている子供を探し出してこの教会で一緒に暮らしている事を教えてくれました。
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教会にサーシャと一緒に暮らしている子供が飛び込んできました。
その子は仲間が軍の連中に捕まってしまったと言っています。
サーシャ、キリト、アスナ、ユイは子供たちを助けに行く事になりました。
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軍の連中は子供たちを囲い込んで徴税を行っていました。
サーシャたちが税金を滞納しているので身ぐるみ剥ぐと言って装備品を脱ぐ事を強要しています。
軍の連中は少女のストリップショーを期待している様子でした・・・とっても下種ですね。
ロリコンペド野郎達の行為に怒り心頭のアスナが本気でお仕置きする事になりました。
街の中は相手に攻撃を加えてもHPを減らす事はありません。
アスナはソードスキルを使った全力攻撃を行い軍の連中にお仕置きをしました。
軍の連中は逃げていきました。
アスナは自分が怒りに任せて荒れてしまった姿は子供たちを怯えさせたよなと思い悄然としています。
しかし子供たちはアスナの強さに感激している様子でした。
子供たちが笑顔を見せるとユイが奇怪な反応を示しました。
みんなの心が・・・と言ってユイは気絶しました。
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ユイの状態が心配だったのでアスナとキリトは教会に一晩泊まる事にしました。
翌朝、賑やかな朝食を採っていると軍の人間がやって来ました。
アスナは軍が御礼参りに来たと警戒しましたが違いました。
やって来たのはユリエールと名乗る美人さんでした。
彼女は非道な行いをしていた軍の連中を懲らしめてくれたアスナとキリトにお礼を言ってきました。
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ユリエールは軍内部が腐敗してキバオウと名乗る一派に牛耳られている事を教えてくれました。
軍は元々シンカーと云うプレイヤーが作ったそうです。
彼は優しすぎて軍の運営をキバオウに任せていたそうです。
キバオウの経営手腕は資金稼ぎにおいては優秀だったようですね。
軍は肥大化していったそうですよ。
しかし肝心の攻略を疎かにしたそうです。
軍の構成員から攻略をしていない事を指摘されたキバオウは起死回生の策として軍内部の上級プレイヤーを最前線に送り込んだそうです。
キリトとアスナの目の前で殺されたコーバッツの部隊だね。
失敗に終わりキバオウ一派は軍から追放されそうになっていたそうです。
キバオウはシンカーを、話があると呼び出して転移結晶を使った《ポータルPK》を仕掛けたそうです。
人の良いシンカーはキバオウの事を信じていたそうで武器も持たずに話し合いの場に向かってしまったそうです。
そしてポータルPKに嵌ってしまったそうです。
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シンカーの転送先は高レベルダンジョンの奥深くだそうです。
ユリエールだけではとても突破できないダンジョンなのでキリトとアスナに助っ人して欲しいとお願いに来たそうです。
ユリエールはシンカーの事を深く愛しているように思われますね。
アスナは彼女の願いを聞き届けたいと思っていますが、現在のSAOでは他人の話は安易に信用せず、裏を取って事実関係を明らかにする必要があります。
ユリエールの話ではシンカーは今にも死にそうな感じなので時間がありません。
判断が付かないアスナに向かってユイがユリエールは嘘を言っていない、信用できると教えてくれました。
キリトはユイの言葉を信じる事にしました。
やってから後悔しよう、と呑気な事を言っているキリトにアスナは従う事にしました。
アスナはちょっとだけ呆れているようでした。
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ダンジョンの場所を聞くとこの層の黒鉄宮の中にあると教えられました。
ベータテスト時代には無かったそうですよ。
キリトは知らなかった、と悔しがっていました。
軍が独占していると聞いたのでさぞかし儲かっただろうねと聞くとそうでも無かったと教えてくれました。
上層階の攻略が進むと現れたダンジョンだそうですよ。
ダンジョン内に出没するモンスターは60層レベルだそうです。
軍に所属するプレイヤーでは太刀打ちできずキバオウは死にかけて逃走したそうですよ。
ユリエールはキバオウが嫌いなようですね楽しそうに語っていました。
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キリトは二刀流を使い出てくるモンスターを薙ぎ払っています。
殆どキリト一人で倒しているのでユリエールは恐縮していましたが、アスナがあれは好きでやっているんだから、ほっとけば良い、と言っています。
彼女の奥さん振りも板についてきた感じがしますね。
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通路の先にある安全地帯に居るシンカーが見えてきました。
ユリエールは嬉しさの余り駆けだします。
キリトがボスモンスターの存在に気が付いて彼女を止めたのですが聞こえなかったようです。
キリトはユリエールがボスと接触するのを避ける為に彼女に抱き着き横の通路に逃げ込みました。
アスナとユイも合流してきます。
ボスのステータスを見たキリトが焦っています。
キリトのレベルでもボスのステータスが見えなかったそうです。
ボスは90層に居るような強敵だと分かりました。
キリトとアスナはユイをユリエールに任せて彼らが転移する時間を稼ぐ事にします。
しかし敵の攻撃力は高すぎました。
一撃貰っただけでキリトとアスナのHPは半分まで減ってしまいます。
次の攻撃を受ければ全損して死んでしまう状態に追い込まれてしまいました。
キリトとアスナを助けたのはユイでした。
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ユイがフラフラとボスの前に歩み出ます。
ボスの攻撃を受けたユイの前に【Immortal Object】の表示がでました。
ユイの手が燃え上がり火焔剣が出現します。
火焔剣で無造作にモンスターを切り伏せて倒してしまいました。
ユイが全てを思い出した、と言っています。
シンカーとユリエールに先に戻って貰いユイの話を聞く事になります。
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ユイは自分がSAOを構成するAIの一つだと語りました。
本来のユイは精神的に不調をきたしたプレイヤーの前に現れてプレイヤーの精神的ケアをする役割を与えられていたそうです。
しかしSAOがデスゲームと化した日にその権限を奪われたそうです。
SAOはカーディナルと云うシステムが統括していて全てのプログラムはカーディナルの元で稼働しているそうです。
プレイヤーと接触禁止になったユイはプレイヤーの観察だけを続けていたそうです。
他のプレイヤーとは異なる精神活動を感じて見に行ったそうです。
ユイが見つけたのは楽しそうに暮らしているキリトとアスナだったそうです。
二人の事を観察する為に森の中で実体化して観察していたそうです。
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ユイがお別れを言ってきました。
ユイはダンジョン内に設置されていたGMが使うコンソールを使いモンスターを消去したそうです。
その行為によりSAOを統括するカーディナルに発見されてしまった、異物と判断されたユイはカーディナルにより消去されてしまうそうです。
ユイはキリトとアスナに他のプレイヤーに喜びを分けて下さいと言い残して消えていきました。
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サーシャの教会でガーデンパーティが開かれています。
アスナの作ったバーベキューを食べて楽しんでいました。
助けられたシンカーはキバオウ一派を除名したそうです。
軍を解体して新たな互助組織を作るそうですよ。
シンカーに救出してくれたお礼を言われたキリトは、向こうでは《MMOトゥディ》の世話になったから、と返答しています。
冷徹な女戦士と云った風情のユリエールはシンカーの横に居ると陽気な若奥様にしか見えませんでした。
サーシャにユイの事を聞かれたアスナはお家に帰ったと答えました。
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ユイが消えた瞬間、キリトがコンソールを操作してユイの本体をキリトのナーブギアのストレージに移動させました。
涙滴型のクリスタルとしてオブジェクト化されました。
今はアスナがペンダントにして下げています。
現実世界でユイを再構築させられる可能性があるそうです。
アスナはユイと再会する為にも益々頑張る事になるようです。
前線に戻ろうと決意しています。
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赤鼻のトナカイ アインクラッド第46層 2023年12月
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キリトはレベル上げに丁度良い狩場で単騎で狩を行っていました。
彼の鬼気迫るレベルアップ行為には理由がありました。
クリスマスの日に《背教者ニコラス》と云うボスが登場して倒すと蘇生アイテムが手に入るとの情報がNPCから齎されました。
キリトには絶対に生き返らせたい仲間が居ました。
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キリトの事を心配しているクラインが話しかけてきました。
彼がキリトの事を心配しているのは本当のようですがキリトから情報を引き出そうとしていました。
クラインも仲間が一人死んでしまったので、そいつの為に蘇生アイテムを欲していました。
しかしクラインは蘇生アイテムの効果については懐疑的でした。
彼のスタンスは可能性があるならば蘇生アイテム入手を行い死んだ仲間への義理を果たしたいって感じでした。
キリトのスタンスは蘇生アイテムの存在を信じたいって感じです。
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キリトは半年前まで《月夜の黒猫団》っていうギルドに所属していました。
自分の適正レベルよりも下の階層に遠征して武器の素材を集めていた時に彼らと遭遇しました。
彼らのパーティ編成は前衛が一人しか居なくてバランスを欠くモノでした。
キリトは彼らを助ける事にしました。
ソロプレイを続けているキリトにはモンスターを倒すたびにハイタッチで喜び合う彼らが眩しく見えました。
キリトはリーダーのケイタからギルドへ誘われます。
キリトは誘いに乗り《月夜の黒猫団》に加入する事にしました。
ここでキリトは自分の本当のレベルを告げる事を恐れました。
本当のレベルを告げて彼らにビーターと罵られる事を恐れたようですね。
自分よりも遥かにレベルの低い彼らを守る事で優越感に浸りたかったんだと後悔しています。
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ギルドメンバーの中にサチと云う槍使いが居ました。
ケイタはギルドの編成の不備を是正する為に彼女を盾装備の片手剣使いに変更させたいと言ってました。
片手剣の使い方が分からないサチの指導をしてくれとキリトに頼んできました。
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キリトが加わった事で《月夜の黒猫団》は急速にレベルを上げていきました。
ギルドホームが買えるだけの金額を溜めケイタが買いに行きました。
残りのメンバーで話し合い、ケイタが帰ってくるまでの間に狩をして家具を揃る事になりました。
向かう先がキリトにとっては安全な迷宮区だったのでキリトは反対しませんでした。
目的の金額が溜まったので街に戻る事になったのですが、戻る前にメンバーの一人が宝箱を発見しました。
キリトは罠がある可能性を知っていたのですが本当のレベルを隠しているので宝箱を開けるなと主張する根拠を示せませんでした。
宝箱を開けるとトラップが作動してモンスターが大量に出てきてしまいます。
その部屋は転移結晶での転移を禁止するエリアでした。
キリト以外の仲間は皆モンスターに殺されてしまいました。
サチが死ぬ寸前にキリトの方に手を伸ばして何かを言おうとしていました。
キリトはサチの最期の言葉を聞く為に背教者ニコラスを単独で狩ろうとしています。
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一人生き残ったキリトはケイタに仲間が死んだ経緯と自分がレベルを偽っていた事とビーターである事を告げました。
ケイタはビーターであるキリトは自分たちに関わるべきでは無かったと言い残して飛び降り自殺しました。
彼の行動もキリトを苛んでいる要因になってますね。
これは逆恨みではないだろうか?
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サチは不安に押しつぶされそうになっていました。
一度家出をして街の水路に隠れていた事がありました。
キリトが迎えに行くと自分が怖がりで、フィールドで狩をするのも怖くて溜まらないと教えてくれました。
以来彼女はキリトの部屋にやって来た彼の隣で眠る事になりました。
キリトとサチの間に恋愛感情はなかったそうですよ。
不安に押しつぶされそうなサチに向かってキリトは「君は死なない」と言って励ましていたそうです。
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クリスマスになりキリトは宿屋に戻り背教者ニコラスに挑む準備をしています。
キリトのステータス画面にはサチとの共用ストレージ用のタブが存在しました。
このタブにアイテムを入れると設定した相手とアイテムを共用できるそうです。
サチがポーションの受け渡しがし易くなると言って共通ストレージの設定を促して来たそうです。
キリトはサチの事を思い出していました。
キリトは背教者ニコラスと相討ちに成る覚悟を固めていました。
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悲壮な覚悟を決めてキリトは背教者ニコラスが出現すると思われる場所に移動しました。
そこは誰も予想していない場所でした。
ニコラスの出現時間を待っているとクラインたち風林火山の面々がやって来ました。
クラインは仲間にキリトの事を尾行させていた事を認めます。
クラインはキリトに合同パーティを組んで背教者ニコラスに挑もうと誘ってきます。
背教者ニコラスは単独で狩るには強すぎる相手です、クラインはキリトに死んで欲しくないと言ってます。
キリトはそれでは駄目なんだ、と言ってクラインの誘いを断ろうとしています。
キリトの心理状態はかなり不味いようです、クライン達を切り伏せて単独でニコラスに挑もうかな、と考えています。
そこにクラインの後を付けていた《聖竜連合》ってギルドが現れました。
彼らは血盟騎士団と並ぶ名声を誇るトップギルドです。
フラグボスのためならばオレンジ化も辞さないそうです。
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クラインはキリトの必死さに打たれたようですよ。
ここは俺らが食い止める、お前はボスを倒せと言ってくれました。
キリトは単騎で背教者ニコラスに挑む事になりました。
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キリトは持ってきた回復アイテムを使い尽くして背教者ニコラスを倒しました。
振るえる手で目的の蘇生アイテムのステータスを確認しています。
《還魂の聖晶石》と云う名前ですね。
効果説明を読むと残念な結果を突き付けられました。
このアイテムは確かに蘇生アイテムでしたが有効なのは死んだ直後のプレイヤーだけでした。
死亡してからおよそ10秒間ならば対象プレイヤーを蘇生させる事ができるそうです。
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キリトはクラインにアイテムの効果を説明して彼にアイテムを譲りました。
クラインはキリトが《月夜の黒猫団》に所属していた事も、彼らが全滅した経緯も知っています。
泣きながらキリトに、お前は最後まで生きろよ、と言ってきました。
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キリトは宿屋に戻り呆然としていました。
自棄に成っているキリトは朝に成ったらボスに挑もう、倒したら次の層のボスに挑もうと破滅的な事を考えていました。
サチとの共通ストレージからストレージを開けとの警告音が鳴ります。
ストレージの中にタイマー式のメッセージ録音クリスタルを発見しました。
開いてみるとサチからのメッセージが再生されます。
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サチは自分が死ぬ事を予感していたと言っています。
自分が死んだらキリトは後悔する、しかし、サチが死んだのは彼女自身が原因であり、キリトの所為では無いと言っています。
サチはキリトが数段強いレベルだって事を知っていたそうです。
キリトが本当のレベルを隠して自分たちと行動している理由は分からなかったそうです。
サチはキリトの事を父親のように思っていたそうです。
サチに取ってキリトは暗い道の向こうでいつもサチを照らす星みたいなものだったそうです。
キリトと会えてよかった、一緒にいられてよかった。
ありがとう。
さよなら。
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サチはキリトの事を恨んでいませんでした・・・感謝していたね。
サチはキリトにSAOの最後を見届けてと言っています。
キリトは強く成るしか無いようです。
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AmazonLink: ソードアート・オンライン2 アインクラッド (電撃文庫)
キリトは妹に似ている女の子の手助けをする事になります。その子はキリトの優しさに触れてキリトに惚れちゃったようです。キリトはアスナに紹介された鍛冶師プレイヤーと素材集めに向かいます。二人でドラゴンの巣穴に転落してしまい一夜を明かす事になりました。この子もキリトの温かさに触れて惚れてしまいます。キリトとアスナは幽霊少女の噂を追いかけて死闘を行う事になりました。少女は意外な存在でした。キリトの後悔と贖罪が語られます。
レーベル:電撃文庫
発行日:2009/8/10
著者:川原礫
イラスト:abec
ISBN:978-4-04-867935-0
雰囲気:妹的な友達、アスナの友達と冒険、幽霊少女、キリトの後悔
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黒の剣士 アインクラッド第三十五層 2024年2月
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シリカと云う短剣使いが仲間割れから単独行動をとる事に成ってしまいます。
彼女は幸運にも小型のモンスターを飼いならす事に成功していました。
ピナと名付けて可愛がっていたのですが迷いの森と呼ばれるダンジョンで殺されてしまいます。
普段のシリカならば余裕で攻略できるマップだったのですが冷静さを欠いていました。
さらに回復アイテムを使い切っていたのでモンスターの攻撃を受けHPが減り始めてしまい動揺します。
追い詰められたシリカを庇いピナが犠牲になりました。
ピナが死んだ事でシリカは激高してしまいます。
モンスター達に襲い掛かり一匹を殺します。
残り二匹のモンスターが残っています。
このままではシリカは殺されてしまうって所に助っ人が登場しました。
全身黒い剣士がモンスターを倒してシリカを助けてくれました。
彼はシリカの友達(ピナ)を助けられなかったと詫びてきました。
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ピナが死んだと理解して泣き出したシリカに向かった剣士は生き返らせる事ができると教えてくれます。
47層にある思い出の丘に生えている花を使うと死んだモンスターを生き返らせる事ができるそうです。
シリカは頑張ってレベル上げを行い自分で取りに行く事を決意しました。
しかし生き返らせる事ができるのは死んでから三日以内だと聞いて絶望する事になります。
黒い剣士はシリカに装備品を提供してくれて一緒に47層に行ってくれるそうです。
黒い剣士はキリトと名乗りました。
シリカが何で助けてくれたのか理由を聞くとキリトはシリカが妹と似ていたからだと答えました。
シリカはキリトの事を信じてみる事にしました。
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キリトを伴い35層の街に戻るとシリカがフリーになったと聞いて勧誘しようと集まってきた集団に出くわします。
シリカは中間層のプレイヤーの中でアイドル的な存在だそうです。
キリトとパーティを組む事になったと説明すると残念そうにしていました。
宿屋に到着して中に入ろうとしていると隣の道具屋からシリカの元パーティが出てきました。
シリカに意地悪を言って追い出した女性プレイヤーがシリカに気が付きます。
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彼女はロザリアと云う槍使いです。
彼女はシリカの肩にピナが乗っていない事を指摘してきました。
ピナが死んだ事を告げると楽しそうにしていますね。
シリカがピナを生き返らせる為に《思い出の丘》に向かう事を告げると驚いていました。
キリトの事をシリカに誑し込まれたのか?と揶揄ってました。
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キリトは落ち込んでいるシリカを慰めようとして逆に彼女に励まされる事になりました。
シリカはキリトが何らかの懊悩を抱えている事に気が付いていました。
シリカはキリトともう少し話したいなと考え彼の部屋に行く事にしました。
キリトはシリカを部屋に入れる事に躊躇いを憶えたようですね。
しかし最終的に彼女を部屋に入れて47層について話すことにしました。
キリトはシリカの事を妹認定したようです。
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キリトが自分の部屋を盗み聞きしているプレイヤーの存在に気が付きました。
扉を開けて声を掛けると逃げていきました。
キリトとシリカは何者かに狙われているようです。
シリカはキリトの部屋のベッドで寝落ちしてしまいました。
キリトは床で寝る事になったそうです。
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翌朝、目覚めたシリカは自分がトンデモナイ事をしでかした事に気が付きます。
キリトの部屋で寝落ちしてしまった事を恥ずかしく思ってます。
シリカはキリトに心を許している様子ですね・・・知り合って半日しかたっていないのに寝落ちしてしまうとは。
起きだしたキリトと朝の挨拶を交わしていました。
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二人は47層に向かい思い出の丘を目指す事になります。
この層はカップルのデートコースとして有名なようですね。
そこかしこにカップルと思われるプレイヤーが溢れていました。
シリカは自分とキリトもカップルに見えているんだろうか?と考えて顔を赤くしています。
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途中でモンスターに襲われる事になりました。
ここのエリアのモンスターは動く花が多いそうです。
シリカは蔦で両足を掴まれて持ち上げられる事になっています。
スカートが捲れてしまいますね。
キリトに向かった見ないで助けて、と無茶な要求をしてました。
キリトはモンスターはそれほど強くないちゃんと攻撃すれな倒せるとアドバイスを送ります。
シリカはアドバイスに従いモンスターを倒しました。
その後もキリトはシリカがメインでモンスターを倒すように戦闘を行いました。
シリカは高レベルのモンスターを倒して短時間でレベルを1上げる事に成功しました。
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目的の《思い出の丘》に到着して《プネウマの花》というアイテムを入手しました。
これの雫をピナの心と云うアイテムにかけるとピナが復活します。
二人は35層の街に戻ってからピナを生き返らせる事にしました。
二人は歩いて帰路につきました。
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帰路の途中で、待ち伏せている奴、出てこいよ、とキリトが声を掛けるとロザリアが出てきました。
シリカは彼女の登場に驚いています。
ロザリアはシリカが《プネウマの花》を入手したと知るとそれを寄越せと脅してきました。
彼女は仲間を数人連れていました。
キリトがシリカに同行した本当の理由が開示されます。
キリトはロザリアを探していたそうです。
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ロザリアはオレンジギルド《タイタンズハンド》のリーダーだそうです。
本人は犯罪行為をする事無くグリーンプレイヤーに留まり、手ごろな獲物と思えるギルドに潜り込んでいました。
獲物を誘導して仲間に襲わせてPKや略奪などの犯罪行為をしているそうです。
キリトはロザリアたちに襲われた《シルバーフラグス》というギルドの生き残りであるリーダーに頼まれたそうです。
ロザリアたちを黒鉄宮の牢獄に送って欲しいと頼まれたそうです。
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ロザリアたちがキリトに襲い掛かりましたが彼のHPを減らす事はできませんでした。
彼らがキリトに与えられるダメージ量は10秒間に400だったそうです。
キリトには10秒で600ポイントHPを回復させる戦闘時回復スキルが備わっていました。
ロザリアたちは何時間攻撃してもキリトにダメージを入れられないって事が判明しました。
ロザリア以外のメンバーは負けを認めて大人しく転送されていきました。
ロザリアだけは最後まで口汚く罵っていました。
彼女はSAOがデスゲーム化した事を信じていないようです。
PKをしたからといって本当にプレイヤーが死ぬのか証明されていないと言っていました。
キリトはロザリアを転送口に投げ込みました。
ロザリアたちは軍により拘束される事になるようです。
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キリトとシリカは宿屋に戻りピナを復活させました。
シリカはキリトに付いて行きたいとの衝動に駆られますが彼とのレベル差を考えて諦めています。
キリトはレベル差なんで幻想に過ぎない、そんなものよりも大切なモノがある、と言っています。
次は現実世界で会おう、そうしたら、また同じように友達になれる、と言っています。
シリカとキリトは現実世界での再会を誓い別れる事になりました。
シリカはキリトの事を一日だけのお兄ちゃんと考える事にしたようです。
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心の温度 アインクラッド第四十八層 2024年6月
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SAOで武具店を営んでいるリズベットの元にアスナがやって来ました。
この二人は親友だそうです。
本名は篠崎里香(しのざき りか)って言うそうです。
ログイン当時は15歳の中学生だったそうです。
高校生で武具店を経営しているとは、逞しくなったねー。
アスナは武器のメンテをして欲しいと言っていました。
見てみるとそれ程痛んでいる訳ではないのですが、ピカピカにしておきたいと言っています。
理由を聞いてみると人に会うと言っています。
アスナの表情からリズベットは、とうとう男ができたかぁ、と揶揄います。
アスナが一方通行だし、と認めたので驚いています。
リズベットはウチの宣伝よろしくとお願いしていました。
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翌日、リズベット武具店に片手直剣のオーダーメイドを求める男性客が現れました。
装備品を見るにお金が無さそうに見えたのでリズベットはやんわりと断ろうとします。
男は予算は気にしなくていいから今作れる最高の剣を作って欲しいと要求してきました。
それでも心配なリズベットは要求スペックを提示して欲しいと抵抗します。
男性客は装備していた片手直剣を差し出しました。
確認すると《エリュシデータ》という名の剣でモンスタードロップ品だと分かりました。
その剣が《魔剣》と言われる程の高性能な剣だと分かりました。
リズベットは自分が作った最高傑作を持ち出し男に手渡します。
試し切りをしたいと男が言い出し、リズベットの作った剣でエリュシデータを切りました。
リズベットの悲鳴が上がりました。
折れちゃいましたよ、リズベットの最高傑作。
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男がリズベットの作った剣が意外とやわだったと認めたのでリズベットが切れてしまいます。
材料さえあればエリュシデータなんかポキポキ折ってしまう剣を作れる。
素材集めから付き合ってもらうと言い出します。
男はキリトと名乗りました。
リズベットとキリトは二人だけで素材集めに向かう事になりました。
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二人が向かったのは白い竜が体内で金属を生成すると言われるクエストです。
クエストの内容紹介が長く聞き終わると夕方になっていました。
翌日出直すのも無駄なので二人はそのままドラゴンの巣がある山に向かいます。
二人は当初ドラゴンを倒す方向でクエストを進める事にしていました。
キリトはリズベットに隠れていろと言って単騎でドラゴンに挑みました。
あと数撃でドラゴンを倒せるって段階でリズベットが油断してしまい、隠れている岩陰から出てきてしまいます。
彼女はキリトの素晴らしい剣技に興奮している様子です。
ドラゴンが翼を使い突風を巻き起こしました。
リズベットは突風に攫われてドラゴンの巣に落下する事に成ってしまいます。
ドラゴンの巣は縦穴になっていて地面まで大きな高低差がありました・・・地面に直撃したら死んでしまいます。
落下し始めたリズベットの元にキリトが飛び込んで来て彼女を抱えて落下していきました。
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二人はドラゴンの巣の底で気が付きました。
キリトが剣を岩肌に立てて落下スピードを落としたのが効果的だったようです。
キリトは壁面を駆け上がりドラゴンの巣から離脱しようとしましたが途中で足を滑らせて落下してきました。
脱出手段がないので二人は穴の底で野営する事になりました。
キリトが色々な野営グッヅを持っている事にリズベットは驚いています。
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リズベットは命がけで自分を助けてくれたキリトに魅かれ始めています。
キリトは、見殺しにするくらいなら一緒に死のうと思った、それがリズベットのような女の子ならなおさらだ、と言っていました。
リズベットはキリトの温かさに触れて本気で惚れちゃったようです。
夜は手を繋いで眠る事になりました。
リズベットは人恋しさを感じていたようですね。
キリトへの感情が恋なのか悩んでいました。
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翌朝、キリトが雪の中に埋まっている金属を発見しました。
この金属が二人が探しに来た目的の金属でした。
キリトが発見時の状況から金属がドラゴンの排泄物だと断定しました。
クエストの説明でNPCはドラゴンは体内で金属を生成すると言ってましたよね。
金属を手に入れたので脱出する方法を探す事になりました。
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リズベットがドラゴンは夜行性なので、そろそろ巣に戻ってくるのではないか?と心配しています。
ドラゴンが戻ってきました。
キリトがリズベットを担いでドラゴンの周囲を駆けます・・・ドラゴンが二人を見失います。
キリトはドラゴンの背後から近づき尻尾を掴みました。
驚いたドラゴンはキリトとリズベットを乗せて巣から飛び立ちました。
二人はドラゴンを使い穴の底からの脱出に成功しました。
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高高度からの落下を体験する事になります。
周囲ではビュービューと風の音が鳴っています。
リズベットはキリトに向かって『好きー」と叫んでいます。
キリトには聞こえなかったようですね。
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武具店に戻った二人は早速剣を作る事にします。
リズベットは既にキリトに惚れてしまっているので良い剣が出来たら告白しようと決めていました。
見事な剣が完成しました。
《ダークリパルサー》と云う白銀に輝く剣が完成しました。
キリトが良い剣だと認めてくれます。
リズベットはキリトが既に持っている《エリュシデータ》と同程度の剣を求めた理由を聞く事にします。
キリトは誰にも言うなよ、と言って両手に剣を持った状態でソードスキルを放ちました。
キリトが代金を払おうとするとリズベットが「お金は、いらない」と言って断ります。
彼女は続けて自分をキリトの専属スミスにして欲しいとお願いしました。
キリトが意図を問うと、リズベットは、毎日ここで装備のメンテをさせて欲しいと言っています。
リズベットは顔を真っ赤にしていました、キリトも彼女が告白しようとしていると気が付いて赤くなっています。
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そこにアスナが飛び込んできました。
彼女は昨夜からリズベットと連絡が取れなくなった事を心配していたそうです。
ドラゴンの巣がダンジョン扱いだったのでメッセージが届かないうえマップ追跡もできなかったそうです。
心配したアスナは黒鉄宮までリズベットが存命であるか確認に行ったそうですよ。
SAOではプレイヤーが死ぬと黒鉄宮にある石碑に刻まれた名前に二重線が入ります。
キリトの存在を見てアスナが驚いていました・・・「キ、キリト君!?」と叫んでいます。
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二人が知り合いでアスナがキリトにリズベット武具店を教えた事が分かりました。
更にアスナが一方通行の想いを抱いている相手がキリトだと分かりリズベットは迷います。
自分が横から割り込んで良いのか分からなくなっています。
混乱したリズベットはアスナを連れ出し彼女の気持ちを確認する事にしました。
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キリトを武具店に置き去りにしてカフェでアスナの真意を問います。
あの人なんでしょ、と問いかけるとアスナはキリトに恋している事を認めました。
キリトに店一番の剣を折られたと教えるとアスナは自分の事の様に謝ってきました。
このアスナの姿を見てリズベットはキリト攻略を諦めたようです。
キリトとの事を応援すると伝えます。
リズベットは気丈に振舞っていましたが限界がやって来ました。
アスナに店番を託して駆けだしました。
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失恋してしまったリズベットは一人で街外れで泣いていました。
そこにキリトがやって来ました。
どうやって自分の事を見つけたのか問うと教会の尖塔に登り街じゅう眺めたと言われました。
キリトの滅茶苦茶な行動力のお陰でリズベットは笑う事ができました。
キリトはリズベットにお礼を言ってきましたよ。
リズベットに生きる為に生きている事を教えられたと言っています。
リズベットはこの世界で本当の何かを探していた、それがキリトの手の温かさだったと伝えます。
アスナも苦しんでいる、キリトの温かさを欲しがっている、とアスナの応援をしています。
リズベットはいい子ですね、アスナの援護をしています。
リズベットはキリトにこの世界を終わらせて、現実世界に戻ったら、第二ラウンドするからね、と告げました。
キリトは剣の代金は現実世界で払うと応じています。
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この後も三人の交流は続いたようです。
結婚したキリトとアスナはリズベットの元に報告に来たそうです。
リズベットは言葉の通りにアスナの恋路を応援したようです。
リズベットは未だにキリトに恋しているそうですよ。
その日の鍛冶仕事を終えて昼食をどうしようか考えていると、且つて聞いた事の無い効果音が聞こえました。
慌てて外に飛び出すと、空にシステムメッセージが浮いていました。
リズベットは武具店の店先でゲームがクリアされた事を知りました。
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リズベットは最前線が75層だと知っていました。
ゲームがクリアされたと言っているので、キリトがクリアしたんだと確信しています。
リズベットは「絶対、また会おうね、キリトー!!・・・愛してる!!」と叫んでいました。
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朝霧の少女 アインクラッド第二十二層 2024年10月
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結婚して22層に引っ越したアスナとキリトは穏やかな生活を送っていました。
毎日色々な場所に遊びに行っているようです。
その日もアスナが遊びに行こうと言い出したのでキリトが村で仕入れた面白い話をします。
森の中に白い少女の幽霊が出るそうです。
アスナはその手の話が苦手なので嫌がっていましたがキリトの強い勧めで幽霊少女を探しに行く事になります。
アスナは新婚生活を満喫しているようですね、キリトに肩車して貰い出発しました。
視点が高くなりアスナは楽しそうにしていました。
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幽霊少女が出没すると噂されている場所で二人は幽霊少女を発見しました。
幽霊少女が倒れてしまったのでキリトが駆け寄ります。
彼女のステータスを確認しようとしたのですがカーソルが出ませんでした。
二人は少女を自宅に連れ帰る事にしました。
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翌日目覚めた少女に名前を聞いてみるとユイと答えました。
彼女は8歳から10歳くらいに見えます。
ナーブギアは13歳以上が使用可能との年齢制限が設けてあるので彼女の存在は奇異に感じられます。
彼女に両親の存在を聞いても覚えていないとの答えが返ってきました。
ユイを第一層の始まりの街に連れて行き、彼女の知り合いを探す事にしました。
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ユイに装備品を与える事になるのですが彼女のステータス画面を見た二人は驚く事になりました。
ユイのステータス画面は通常のプレイヤーのモノと大きく異なる構成になっていました。
キャラクターネーム爛には《Yui-MHCP001》と記されています。
プレイヤーネームにしてはおかしい名前ですね、彼女の特異性が増した感じです。
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キリト、アスナ、ユイは始まりの街に落ち立ちました。
二人は久々に此処に戻ってきたのですが街の雰囲気が変わっていました。
この街には多くのプレイヤーが居る筈なのですが人通りが殆どありませんでした。
道端で木の実が落ちるのを待っているプレイヤーから教会で子供たちが大勢生活しているとの情報を得た三人は教会に向かいました。
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教会には人が居たのですが居留守を使っているようです。
しつこく声を掛けるとサーシャと云う女性プレイヤーが出てきました。
彼女はキリトとアスナの事を軍の関係者じゃないかと警戒していたそうです。
サーシャから軍が酷い徴税政策を始めた事を教えられました。
彼女は始まりの街に居た困っている子供を探し出してこの教会で一緒に暮らしている事を教えてくれました。
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教会にサーシャと一緒に暮らしている子供が飛び込んできました。
その子は仲間が軍の連中に捕まってしまったと言っています。
サーシャ、キリト、アスナ、ユイは子供たちを助けに行く事になりました。
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軍の連中は子供たちを囲い込んで徴税を行っていました。
サーシャたちが税金を滞納しているので身ぐるみ剥ぐと言って装備品を脱ぐ事を強要しています。
軍の連中は少女のストリップショーを期待している様子でした・・・とっても下種ですね。
ロリコンペド野郎達の行為に怒り心頭のアスナが本気でお仕置きする事になりました。
街の中は相手に攻撃を加えてもHPを減らす事はありません。
アスナはソードスキルを使った全力攻撃を行い軍の連中にお仕置きをしました。
軍の連中は逃げていきました。
アスナは自分が怒りに任せて荒れてしまった姿は子供たちを怯えさせたよなと思い悄然としています。
しかし子供たちはアスナの強さに感激している様子でした。
子供たちが笑顔を見せるとユイが奇怪な反応を示しました。
みんなの心が・・・と言ってユイは気絶しました。
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ユイの状態が心配だったのでアスナとキリトは教会に一晩泊まる事にしました。
翌朝、賑やかな朝食を採っていると軍の人間がやって来ました。
アスナは軍が御礼参りに来たと警戒しましたが違いました。
やって来たのはユリエールと名乗る美人さんでした。
彼女は非道な行いをしていた軍の連中を懲らしめてくれたアスナとキリトにお礼を言ってきました。
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ユリエールは軍内部が腐敗してキバオウと名乗る一派に牛耳られている事を教えてくれました。
軍は元々シンカーと云うプレイヤーが作ったそうです。
彼は優しすぎて軍の運営をキバオウに任せていたそうです。
キバオウの経営手腕は資金稼ぎにおいては優秀だったようですね。
軍は肥大化していったそうですよ。
しかし肝心の攻略を疎かにしたそうです。
軍の構成員から攻略をしていない事を指摘されたキバオウは起死回生の策として軍内部の上級プレイヤーを最前線に送り込んだそうです。
キリトとアスナの目の前で殺されたコーバッツの部隊だね。
失敗に終わりキバオウ一派は軍から追放されそうになっていたそうです。
キバオウはシンカーを、話があると呼び出して転移結晶を使った《ポータルPK》を仕掛けたそうです。
人の良いシンカーはキバオウの事を信じていたそうで武器も持たずに話し合いの場に向かってしまったそうです。
そしてポータルPKに嵌ってしまったそうです。
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シンカーの転送先は高レベルダンジョンの奥深くだそうです。
ユリエールだけではとても突破できないダンジョンなのでキリトとアスナに助っ人して欲しいとお願いに来たそうです。
ユリエールはシンカーの事を深く愛しているように思われますね。
アスナは彼女の願いを聞き届けたいと思っていますが、現在のSAOでは他人の話は安易に信用せず、裏を取って事実関係を明らかにする必要があります。
ユリエールの話ではシンカーは今にも死にそうな感じなので時間がありません。
判断が付かないアスナに向かってユイがユリエールは嘘を言っていない、信用できると教えてくれました。
キリトはユイの言葉を信じる事にしました。
やってから後悔しよう、と呑気な事を言っているキリトにアスナは従う事にしました。
アスナはちょっとだけ呆れているようでした。
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ダンジョンの場所を聞くとこの層の黒鉄宮の中にあると教えられました。
ベータテスト時代には無かったそうですよ。
キリトは知らなかった、と悔しがっていました。
軍が独占していると聞いたのでさぞかし儲かっただろうねと聞くとそうでも無かったと教えてくれました。
上層階の攻略が進むと現れたダンジョンだそうですよ。
ダンジョン内に出没するモンスターは60層レベルだそうです。
軍に所属するプレイヤーでは太刀打ちできずキバオウは死にかけて逃走したそうですよ。
ユリエールはキバオウが嫌いなようですね楽しそうに語っていました。
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キリトは二刀流を使い出てくるモンスターを薙ぎ払っています。
殆どキリト一人で倒しているのでユリエールは恐縮していましたが、アスナがあれは好きでやっているんだから、ほっとけば良い、と言っています。
彼女の奥さん振りも板についてきた感じがしますね。
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通路の先にある安全地帯に居るシンカーが見えてきました。
ユリエールは嬉しさの余り駆けだします。
キリトがボスモンスターの存在に気が付いて彼女を止めたのですが聞こえなかったようです。
キリトはユリエールがボスと接触するのを避ける為に彼女に抱き着き横の通路に逃げ込みました。
アスナとユイも合流してきます。
ボスのステータスを見たキリトが焦っています。
キリトのレベルでもボスのステータスが見えなかったそうです。
ボスは90層に居るような強敵だと分かりました。
キリトとアスナはユイをユリエールに任せて彼らが転移する時間を稼ぐ事にします。
しかし敵の攻撃力は高すぎました。
一撃貰っただけでキリトとアスナのHPは半分まで減ってしまいます。
次の攻撃を受ければ全損して死んでしまう状態に追い込まれてしまいました。
キリトとアスナを助けたのはユイでした。
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ユイがフラフラとボスの前に歩み出ます。
ボスの攻撃を受けたユイの前に【Immortal Object】の表示がでました。
ユイの手が燃え上がり火焔剣が出現します。
火焔剣で無造作にモンスターを切り伏せて倒してしまいました。
ユイが全てを思い出した、と言っています。
シンカーとユリエールに先に戻って貰いユイの話を聞く事になります。
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ユイは自分がSAOを構成するAIの一つだと語りました。
本来のユイは精神的に不調をきたしたプレイヤーの前に現れてプレイヤーの精神的ケアをする役割を与えられていたそうです。
しかしSAOがデスゲームと化した日にその権限を奪われたそうです。
SAOはカーディナルと云うシステムが統括していて全てのプログラムはカーディナルの元で稼働しているそうです。
プレイヤーと接触禁止になったユイはプレイヤーの観察だけを続けていたそうです。
他のプレイヤーとは異なる精神活動を感じて見に行ったそうです。
ユイが見つけたのは楽しそうに暮らしているキリトとアスナだったそうです。
二人の事を観察する為に森の中で実体化して観察していたそうです。
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ユイがお別れを言ってきました。
ユイはダンジョン内に設置されていたGMが使うコンソールを使いモンスターを消去したそうです。
その行為によりSAOを統括するカーディナルに発見されてしまった、異物と判断されたユイはカーディナルにより消去されてしまうそうです。
ユイはキリトとアスナに他のプレイヤーに喜びを分けて下さいと言い残して消えていきました。
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サーシャの教会でガーデンパーティが開かれています。
アスナの作ったバーベキューを食べて楽しんでいました。
助けられたシンカーはキバオウ一派を除名したそうです。
軍を解体して新たな互助組織を作るそうですよ。
シンカーに救出してくれたお礼を言われたキリトは、向こうでは《MMOトゥディ》の世話になったから、と返答しています。
冷徹な女戦士と云った風情のユリエールはシンカーの横に居ると陽気な若奥様にしか見えませんでした。
サーシャにユイの事を聞かれたアスナはお家に帰ったと答えました。
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ユイが消えた瞬間、キリトがコンソールを操作してユイの本体をキリトのナーブギアのストレージに移動させました。
涙滴型のクリスタルとしてオブジェクト化されました。
今はアスナがペンダントにして下げています。
現実世界でユイを再構築させられる可能性があるそうです。
アスナはユイと再会する為にも益々頑張る事になるようです。
前線に戻ろうと決意しています。
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赤鼻のトナカイ アインクラッド第46層 2023年12月
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キリトはレベル上げに丁度良い狩場で単騎で狩を行っていました。
彼の鬼気迫るレベルアップ行為には理由がありました。
クリスマスの日に《背教者ニコラス》と云うボスが登場して倒すと蘇生アイテムが手に入るとの情報がNPCから齎されました。
キリトには絶対に生き返らせたい仲間が居ました。
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キリトの事を心配しているクラインが話しかけてきました。
彼がキリトの事を心配しているのは本当のようですがキリトから情報を引き出そうとしていました。
クラインも仲間が一人死んでしまったので、そいつの為に蘇生アイテムを欲していました。
しかしクラインは蘇生アイテムの効果については懐疑的でした。
彼のスタンスは可能性があるならば蘇生アイテム入手を行い死んだ仲間への義理を果たしたいって感じでした。
キリトのスタンスは蘇生アイテムの存在を信じたいって感じです。
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キリトは半年前まで《月夜の黒猫団》っていうギルドに所属していました。
自分の適正レベルよりも下の階層に遠征して武器の素材を集めていた時に彼らと遭遇しました。
彼らのパーティ編成は前衛が一人しか居なくてバランスを欠くモノでした。
キリトは彼らを助ける事にしました。
ソロプレイを続けているキリトにはモンスターを倒すたびにハイタッチで喜び合う彼らが眩しく見えました。
キリトはリーダーのケイタからギルドへ誘われます。
キリトは誘いに乗り《月夜の黒猫団》に加入する事にしました。
ここでキリトは自分の本当のレベルを告げる事を恐れました。
本当のレベルを告げて彼らにビーターと罵られる事を恐れたようですね。
自分よりも遥かにレベルの低い彼らを守る事で優越感に浸りたかったんだと後悔しています。
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ギルドメンバーの中にサチと云う槍使いが居ました。
ケイタはギルドの編成の不備を是正する為に彼女を盾装備の片手剣使いに変更させたいと言ってました。
片手剣の使い方が分からないサチの指導をしてくれとキリトに頼んできました。
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キリトが加わった事で《月夜の黒猫団》は急速にレベルを上げていきました。
ギルドホームが買えるだけの金額を溜めケイタが買いに行きました。
残りのメンバーで話し合い、ケイタが帰ってくるまでの間に狩をして家具を揃る事になりました。
向かう先がキリトにとっては安全な迷宮区だったのでキリトは反対しませんでした。
目的の金額が溜まったので街に戻る事になったのですが、戻る前にメンバーの一人が宝箱を発見しました。
キリトは罠がある可能性を知っていたのですが本当のレベルを隠しているので宝箱を開けるなと主張する根拠を示せませんでした。
宝箱を開けるとトラップが作動してモンスターが大量に出てきてしまいます。
その部屋は転移結晶での転移を禁止するエリアでした。
キリト以外の仲間は皆モンスターに殺されてしまいました。
サチが死ぬ寸前にキリトの方に手を伸ばして何かを言おうとしていました。
キリトはサチの最期の言葉を聞く為に背教者ニコラスを単独で狩ろうとしています。
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一人生き残ったキリトはケイタに仲間が死んだ経緯と自分がレベルを偽っていた事とビーターである事を告げました。
ケイタはビーターであるキリトは自分たちに関わるべきでは無かったと言い残して飛び降り自殺しました。
彼の行動もキリトを苛んでいる要因になってますね。
これは逆恨みではないだろうか?
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サチは不安に押しつぶされそうになっていました。
一度家出をして街の水路に隠れていた事がありました。
キリトが迎えに行くと自分が怖がりで、フィールドで狩をするのも怖くて溜まらないと教えてくれました。
以来彼女はキリトの部屋にやって来た彼の隣で眠る事になりました。
キリトとサチの間に恋愛感情はなかったそうですよ。
不安に押しつぶされそうなサチに向かってキリトは「君は死なない」と言って励ましていたそうです。
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クリスマスになりキリトは宿屋に戻り背教者ニコラスに挑む準備をしています。
キリトのステータス画面にはサチとの共用ストレージ用のタブが存在しました。
このタブにアイテムを入れると設定した相手とアイテムを共用できるそうです。
サチがポーションの受け渡しがし易くなると言って共通ストレージの設定を促して来たそうです。
キリトはサチの事を思い出していました。
キリトは背教者ニコラスと相討ちに成る覚悟を固めていました。
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悲壮な覚悟を決めてキリトは背教者ニコラスが出現すると思われる場所に移動しました。
そこは誰も予想していない場所でした。
ニコラスの出現時間を待っているとクラインたち風林火山の面々がやって来ました。
クラインは仲間にキリトの事を尾行させていた事を認めます。
クラインはキリトに合同パーティを組んで背教者ニコラスに挑もうと誘ってきます。
背教者ニコラスは単独で狩るには強すぎる相手です、クラインはキリトに死んで欲しくないと言ってます。
キリトはそれでは駄目なんだ、と言ってクラインの誘いを断ろうとしています。
キリトの心理状態はかなり不味いようです、クライン達を切り伏せて単独でニコラスに挑もうかな、と考えています。
そこにクラインの後を付けていた《聖竜連合》ってギルドが現れました。
彼らは血盟騎士団と並ぶ名声を誇るトップギルドです。
フラグボスのためならばオレンジ化も辞さないそうです。
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クラインはキリトの必死さに打たれたようですよ。
ここは俺らが食い止める、お前はボスを倒せと言ってくれました。
キリトは単騎で背教者ニコラスに挑む事になりました。
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キリトは持ってきた回復アイテムを使い尽くして背教者ニコラスを倒しました。
振るえる手で目的の蘇生アイテムのステータスを確認しています。
《還魂の聖晶石》と云う名前ですね。
効果説明を読むと残念な結果を突き付けられました。
このアイテムは確かに蘇生アイテムでしたが有効なのは死んだ直後のプレイヤーだけでした。
死亡してからおよそ10秒間ならば対象プレイヤーを蘇生させる事ができるそうです。
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キリトはクラインにアイテムの効果を説明して彼にアイテムを譲りました。
クラインはキリトが《月夜の黒猫団》に所属していた事も、彼らが全滅した経緯も知っています。
泣きながらキリトに、お前は最後まで生きろよ、と言ってきました。
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キリトは宿屋に戻り呆然としていました。
自棄に成っているキリトは朝に成ったらボスに挑もう、倒したら次の層のボスに挑もうと破滅的な事を考えていました。
サチとの共通ストレージからストレージを開けとの警告音が鳴ります。
ストレージの中にタイマー式のメッセージ録音クリスタルを発見しました。
開いてみるとサチからのメッセージが再生されます。
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サチは自分が死ぬ事を予感していたと言っています。
自分が死んだらキリトは後悔する、しかし、サチが死んだのは彼女自身が原因であり、キリトの所為では無いと言っています。
サチはキリトが数段強いレベルだって事を知っていたそうです。
キリトが本当のレベルを隠して自分たちと行動している理由は分からなかったそうです。
サチはキリトの事を父親のように思っていたそうです。
サチに取ってキリトは暗い道の向こうでいつもサチを照らす星みたいなものだったそうです。
キリトと会えてよかった、一緒にいられてよかった。
ありがとう。
さよなら。
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サチはキリトの事を恨んでいませんでした・・・感謝していたね。
サチはキリトにSAOの最後を見届けてと言っています。
キリトは強く成るしか無いようです。
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