ラノベの感想) ソードアート・オンライン 第3巻 フェアリィ・ダンス (電撃文庫)

概略:
アスナがSAOから帰ってきていません。焦燥感を募らせているキリトの元にエギルからアスナの消息に関する情報がもたらされました。新たなVRMMOの中にアスナに似た人物が存在しているようです。キリトは真偽を確かめる為にナーブギアを被り新たなVRMMOの世界に飛び込みます。彼が飛び込んだのは妖精になり空を飛び回る事が売りでPK推奨のアルヴヘイム・オンラインと云うゲームでした。そこで一人の女性プレイヤーと出会う事になります。彼女の助力を得てアスナと思われる人物の元に向かう事になりました。

レーベル:電撃文庫
発行日:2009/12/10
著者:川原礫
イラスト:abec
ISBN:978-4-04-868193-3
雰囲気:アスナ未帰還、ALO、リーファとの出会い、リーファと冒険開始、強敵との決闘
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和人がSAOに囚われている間、妹の直葉は足繁く病室に通い彼の帰還を祈っていました。
和人と直葉の兄妹仲は良好とは言えなかったそうです。
和人が直葉の事を遠ざけていたのが原因のようです。
彼らは本当の兄妹ではなく和人は直葉の母親の姉の息子なんだそうです。
二人は従弟って事になります。
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SAOから帰還した和人は直葉に対して優しくなっていました。
直葉は和人の事を好きなんだと自覚してしまったようですがアスナの存在を知らされて想いの行き場が無くなり困っています。
直葉は剣道をやっていて自宅に小さな道場があります。
亡くなった祖父が作ったものらしいです。
その道場で直葉と和人は剣道の立ち合いをする事になりました。
直葉は全国レベルの選手になっているので和人の事を心配していました。
帰還した和人は落ちた筋肉を取り戻す為にリハビリに通っています。
立ち会うと和人の珍妙な構えに直葉は笑いそうになっています。
しかし隙がありませんでした。
和人が取っているのはSAO時代の構えの様ですね。
立ち合いは直葉の勝利に終わりました。
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和人はSAOから未帰還となっているアスナの眠る病院に足繁く通っています。
理由は不明なのですがアスナの他にも300人程のプレイヤーが未帰還になっています。
和人は明日奈の病室で彼女の父親である結城彰三氏から彼の部下を紹介されました。
須郷伸之と名乗った人物に和人は、人の良さそうな男だな、との感想を抱きます。
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彰三が帰ると須郷が明日奈と結婚する事になったと教えてくれました。
須郷の父親は彰三の片腕で須郷は結城家とは家族ぐるみの付き合いをしているそうです。
須郷と明日奈は親が決めた許嫁だそうです。
須郷は明日奈に近づき彼女の髪を触っています。
和人は激しい嫌悪感を抱きました。
須郷は明日奈が彼を嫌っている事、それを明日奈の両親が知らない事を教えてくれます。
明日奈の意思確認が取れない状況なので須郷は結城家の養子になるそうです。
明日奈の意識が戻らない今の状況は都合が良いと言っています。
須郷は和人に結城家との接触も遠慮してもらう、結婚式には呼んでやるよ、と言い残して立ち去りました。
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多きなショックを受けた和人は自室で呆然としていました。
お風呂開いたよ、と教えに来た直葉は窓を開けてベッドで項垂れている和人に驚きます。
和人が、アスナが遠くに行っちゃうんだ、と弱音を吐いています。
直葉は和人を抱きしめて、好きな人の事を、簡単に諦めてはだめだよ、がんばろうよ、と励ましています。
直葉はとても複雑な心境だったようです。
自分の和人が好きだって気持ちは諦めなきゃ、と思っていました。
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翌朝、和人が目覚めると目の前に直葉の寝顔があり、驚いています。
昨夜、弱音を吐いた自分を直葉が慰めてくれた事を思い出して、子供かよ、と自嘲しています。
和人は直葉の頬をむにーっと引っ張り彼女を起こしています。
目覚めた直葉は自分が和人の部屋の彼のベッドで寝ていたと理解して真っ赤になって部屋を飛び出しました。
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和人のパソコンにエギルからのメールが届きました。
タイトルは【Look at this】と書かれています。
開いてみると写真が添付されていてアスナと思われる人物が映っていました。
エギルに電話して写真が何なのか問うと店まで来られるか?と聞かれます。
和人は「すぐ行く。今行く」と答えて超特急で支度して自転車に飛び乗りました。
向かった先は御徒町にある《Dicey Cafe》と云うエギルが経営している喫茶店兼バーです。
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エギルの本名はアンドリュー・ギルバート・ミルズと言います。
人種的にはアフリカン・アメリカンだそうですよ、親の代からの江戸っ子でもあるそうです。
彼がSAOの虜囚となっている間は彼の奥さんが店の暖簾を守ったそうです。
和人は帰還したばかりで現実世界との折り合いをつけるのに大変だろうと考え、クライン、ニシダ、シリカ、リズベットたちとは連絡を取り合っていません。
そんな中エギルには連絡を取ったって事は彼の事を頼りにしているって事ですかね。
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和人が写真の出どころを聞くとALOと云うVRMMOだと教えられました。
翅のある妖精になり空を飛び回って種族間で世界樹の登頂を争うゲームだそうです。
レベル性ではなくプレイヤーのスキルが向上していく仕様だそうです。
種族間ではPKを推奨しているそうです。
和人はハード過ぎで人気が出ないだろとの感想を抱きましたが空を飛べるのが受けて大人気なんだそうです。
飛行制限区間が設けられていて正規のルート以外から世界樹に到達する事はできないそうです。
五人がかりでそれを試した人たちが居たそうです。
体格順に五人が縦に重なりロケット式に上方向に飛んだそうです。
最後の一人が最高到達点を残す為に写真を撮影して、その中の一枚にアスナと思われる人物が写っていました。
和人はエギルからALOのソフトを貰いアスナ救出の為にALOに乗り込む事になりました。
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和人の部屋で寝落ちしていた事でどんな顔で再会しようとか直葉は混乱中です。
エギルの元から帰ってきた和人は直葉にお礼を言っていました。
アスナの事を諦めない絶対に助け出して見せると宣言していました。
直葉は自分も頑張って良いのかな?と迷っています。
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和人はALOの世界に向かいました。
初期設定で種族を選ぶことになります。
初期装備の色が黒かったのでスプリガンを選びました。
キャラクターネームを決める時に一瞬迷いましたがKiritoと入力してしまいます。
通常ではスプリガンの領地にログインする筈だったのですが一瞬画面が乱れて中立地帯の森に落ちました。
顔から地面に激突してしまったようです。
ステータスを確認するとスキル値がマックス状態になっている箇所がありました。
よく見るとSAO時代のスキル値と同じ値になっていると気が付きます。
アイテム爛を確認すると《MHCP001》と云うアイテムが存在しました。
これはユイをオブジェクト化したモノです。
キリトはユイを実体化して彼女と感動の対面を果たす事になりました。
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ユイに現状を聞いてみるとALOがSAOと互換性のあるシステムの上で動いていると教えてくれます。
キリトのキャラクターデータがSAO時代のコピーだと教えてくれました。
ステータス表示で文字化けしているアイテムは破棄した方が良いと言われてキリトは断腸の思いでアイテムを破棄しています。
ユイにALOの中にアスナが囚われている可能性がある事を教え二人で世界樹に向かう事にしました。
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直葉は友達のレコンと他数名でALOにログインしていました。
直葉のキャラネームはリーファです。
安直なネーミングセンスは和人に通じるものがあるね。
中立地帯で狩を行い帰る途中でサラマンダーの部隊に襲われました。
レコンの中の人は長田慎一と云うクラスメートです。
和人が耽溺しているVRMMOの世界を知りたいと考えた直葉は詳しそうな彼に相談しました。
長田の席の前に行き、話があると言って屋上に呼び出したそうです。
直葉はクラス内でも目立つ存在のようです。
長田に声を掛けた事で注目が集まったそうです。
屋上に呼び出された長田くんは直葉に告白されるのではないか?と期待していたようです。
直葉からVRMMOについて質問されて拍子抜けしたようです。
長田は直葉の事が好きなようですね、それ程頻繁にログインできないと云う彼女のプレイ可能な時間を聞いてスキル性のALOを勧めました。
長田は直葉と一緒に居たいようですね、彼も同時期にALOを始めたそうです。
今では直葉の方が強くなっているようですよ。
スキル性のALOで現実世界でやっている剣道の技術が生きたそうです。
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サラマンダーに追い詰められた二人は直葉を残して全滅してしまいます。
森に逃げ込んで直葉はサラマンダー三人に追い詰められてしまいました。
そこにスプリガンが現れました。
彼はサラマンダー三人で女の子一人をいたぶるのはカッコ悪いぞと言っています。
あっという間にサラマンダー二人を倒してしまいました。
残りの一人はスキルがもう少しで上がるそうです、デスペナルティーを嫌い去って行きました。
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リーファはスプリガンにお礼を言えば良いの?逃げれば良いの?それとも戦う?と問いかけます。
スプリガンは、正義の騎士が悪漢からお姫様を助けたって場面なんだけど。
感激したお姫様が涙ながらに抱き着いて来る的な、と述べていました。
パパにくっついて良いのはママとわたしだけです、と言ってユイが出てきました。
キリトはユイの存在をどう説明しようか悩んでいます。
リーファはプライベート・ピクシーと云うプレオープンの販促キャンペーンで抽選配布されたアイテムだと思ったようです。
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リーファが何故こんなシルフ領に近い場所に居るのか聞くと道に迷ったと言っています。
自己紹介しあった後二人はシルフ領のスイルベーンって街に向かう事にしました。
そこはシルフの領地なので他種族は一方的に殺される可能性があるそうです。
キリトは全てのシルフがPKをして来る訳ではないだろ?と言って気にしていません。
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スイルベーンに行くまでの間にリーファはコントローラー無しで行う随意飛行を教えてくれました。
キリトは直ぐに随意飛行が出来るようになりリーファと同じスピードで飛ぶ事ができるようになりました。
全速力でスイルベーンに向かったのですが着陸方法をレクチャーし忘れました。
キリトは大きな塔の壁面に激突する事になりました。
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リーファの元に先に死んでスイルベーンに戻っていたレコンがやって来ました。
彼はスプリガンのキリトの事を警戒しています。
リーファがキリトにサラマンダーから助けて貰った事を伝えるとちょっとだけ安心したようです。
しかしレコンはキリトの事をリーファに近づく悪い虫として警戒し始めます。
シグルドと云うパーティのリーダーが今日の狩で手に入れたアイテムの分配をしようと呼んでいる事を教えてくれます。
リーファはキリトへのお礼がしたいからと言ってレコンに任せる事にしました。
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リーファとキリトはデザートが美味しいのでリーファが気に入っている宿屋に向かいます。
そこでキリトの目的を聞く事になりました。
キリトは世界樹の上に行きたいと言っています。
そこに探している人が居ると言っています。
リーファは世界樹の上に行き妖精王オベイロンに会う事がALOのグランドクエストであると教えています。
しかし世界樹の根元を守るNPCが強すぎて攻略の目途が立っていない事も教えました。
各種族が資金を貯めている最中だと教えました。
攻略には時間が掛かるって事を教えたのですがキリトは時間が無いんだと言っています。
キリトの深い絶望の色に染まっている瞳をみてリーファはどこかで見たことがあると感じます。
まあそうだね、キリトの中の人は和人だからね。
この時点では二人とも中の人がすぐ隣の部屋にいる事を知りません。
リーファはキリトを世界樹に連れて行く事にしました。
キリトに好意を抱きつつある自分に動揺したリーファは明日の午後三時にここに集合と言い残してログアウトしました。
慌てた様子でログアウトしたリーファの事をキリトが訝しむとユイが浮気はダメですよ、と揶揄ってきました。
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アスナは世界樹の上に設置されている鳥籠の中に居ました。
写真に写っていたのはアスナだったようですね。
彼女は須郷の陰謀によりALOの中に閉じ込められていました。
須郷はALOの中では妖精王オベイロンに成っています。
アスナの事をオベイロンの妃ティターニアと呼んでいます。
須郷はアスナの父親がCEOを務めるレクトのフルダイブ技術を研究している部門に務めています。
そこは解散したアーガスからSAOサーバーの管理を託された部署でした。
須郷はそこのトップのようですよ。
須郷はSAOサーバーが移管される時にSAOにログインしているプレイヤーのデータを盗みだしたようです。
盗みだしたプレイヤーデータをALO内に隔離して脳に関する実験を行っているそうです。
この研究をいずれアメリカの某企業に売るつもりだと自慢しています。
アスナのデータだけは実体化して彼女の事いたぶっているようです。
現実世界では明日奈に嫌われているので仮想世界で仕返ししているようですよ。
絶対的な優位に立っているので須郷は油断していますね。
アスナは大人しくして脱出のチャンスを狙っています。
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直葉はキリトと再会する事が嬉しくなっています。
彼に魅かれ始めているように思われます。
翌日スイルベーンで合流した二人はスイルベーンにあるキリトが激突した高い塔の上から出発する事になります。
遠くまで飛行する場合は高い場所から飛び立って高度を稼ぐそうですよ。
出発しようとしている二人を呼び止める人が現れます。
リーファの事を呼び止めてきたのはシグルドでした。
彼は断りなくパーティを抜けようとしているリーファの事を咎めてきました。
リーファはシグルドのパーティに参加する時に自由参加で抜けたくなったらいつでも抜けられる事を加入条件として提示していました。
それなのに自分の事を無理に拘束しようとするシグルドの態度に辟易しています。
リーファが離脱する事に反対する理由を聞いてみると呆れた答えが返ってきました。
シグルドはリーファがパーティを抜けると自分の面子が潰れると言っています。
ここでキリトが仲間はアイテムじゃないんだぜ、と言ってリーファを擁護しました。
キリトの挑発的な態度にシグルドは激高して武器を抜こうとしています。
この場ではキリトは無抵抗に斬られる事しか出来ません。
周りのプレイヤーの注目を集めてしまいます。
無抵抗の相手を斬ると体面が良くないと言ってシグルドの仲間が止めてくれます。
シグルドは周囲のプレイヤーの反応を気にして引く事にしました。
キリトに向かって中立地帯では気をつけるんだな、と捨て台詞を残しました。
リーファには後で後悔して戻ってくるときに備えで泣いて土下座する練習をしておけと言っていました。
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リーファは何であんな風に束縛しようとするのかな?と悲しい気持ちになっています。
ユイが人間の感情表現は複雑ですね理解できませんと言ってキリトの頬に手を当ててキスしました。
とてもシンプルで簡単です、と言っています。
リーファは凄いAIねと言って驚いていました。
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キリトが思いのほか強かったので旅程は順調に進みました。
世界樹に向かう為には飛行禁止エリアを抜ける必要がありました。
二人は長い洞窟を抜ける事になります。
洞窟に入る前に休憩を取る事になりました。
中立地帯ではそのままログアウト出来ないそうです。
交代でログアウトして残っている方がログアウト中のアバターを守るんだそうです。
ローテアウトと呼んでいるそうです。
リーファからログアウトする事になりました。
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現実に帰還したリーファは簡単な夕食を作ります。
和人の事を呼んだのですが彼は部屋からでてきませんでした。
寝ているのかな?と判断した直葉は一人で食べてからシャワーを浴びています。
直葉はキリトとの冒険にワクワクしていると感じて戸惑っています。
最近の彼女は胸が育ってきているそうですよ・・・確かに大きそうだねー。
体のリアルな存在感が心の奥のかすかな葛藤を生々しく映している気がしています。
別に好きになったわけじゃない、新しい世界に飛び立つのが楽しみなだけ、と自分の心に言い訳していました。
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続いてキリトがローグアウトしたのですが、思いの外早く戻ってきました。
キリトは家族が夕食を用意してくれていたから、と言っています。
和人は直葉が用意しておいたベーグルサンドを食べてきたようですね。
二人がお互いの中の人を知らないのが面白いですね。
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洞窟の途中で自分たちを付けてくる一団の存在に気が付きます。
リーファがハイディング可能な魔法を唱えて壁際で密着して隠れる事になりました。
ここでレコンからのメッセージが届きました。
しかし慌てて送信したのか内容が不明瞭でした。
キリトが小型のモンスターを発見します。
それを見たリーファが血相を変えています。
キリトが発見したのは対象を追跡するトレーシング・サーチャーと云う高位魔法だそうです。
リーファは攻撃魔法でトレーシング・サーチャーを破壊しました。
破壊したので追手に気付かれてしまいました。
二人は洞窟内にある中立都市に向けて逃走を始めます。
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都市は湖の先にあり長い橋が繋がっています。
橋の上まで逃げてきたのですが、後方から追ってきたサラマンダーの部隊に魔法を使われました。
サラマンダーの部隊は土魔法を使い橋の上に強固な壁を出現させました。
物理攻撃では破壊できないそうです。
時間をかければ魔法で破壊できるそうですが追ってきたサラマンダー部隊に追いつかれてしまいました。
二人は勝ち目の薄い戦いを始める事になります。
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サラマンダーの部隊はキリトの物理攻撃力が高い事を知っていました。
前衛に大きな盾を持ったプレイヤーを並べてキリトの攻撃を防ぎ、後衛の魔法使いが攻撃魔法を放ってきました。
キリトの斬撃は前衛のHPを削るのですが、後衛からの回復魔法でたちまち回復されてしまいます。
後衛からの魔法攻撃がキリトにダメージを与えています。
リーファは諦めてスイルベーンからやり直そうと提案しましたがキリトに拒否されます。
キリトは自分の前で仲間を殺させないと宣言しています。
彼の必死さにリーファは驚いています。
ユイがサラマンダーの魔法攻撃を防いでくださいとお願いしてきました。
リーファは指示に従い魔法攻撃を防ぎます。
キリトがスプリガンが使える幻影魔法を使いました。
キリトの姿が巨大な悪魔に変貌しました。
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悪魔になったキリトはサラマンダー部隊に突撃して巨大な手で殴ったり、サラマンダーの体を掴んで地面に叩きつけたりして倒しています。
掴んだサラマンダーを口に入れて噛み殺したりもしていました。
サラマンダー部隊のリーダーと思われるプレイヤーは湖に飛び込んで泳いで逃げようとしています。
しかし湖に生息している巨大なモンスターに食べられてしまいました。
最後の一人をキリトが握りつぶそうとしています。
リーファはそいつを生かしておいて情報を聞き出そうと考えました。
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リーファが尋問を始めたのですが相手は殺せと言って喋ろうとしませんよ。
悪魔からスプリガンに戻ったキリトがやってきました。
キリトは生き残っているサラマンダーに向かってナイスファイトと言って気さくに話しかけます。
戸惑っているサラマンダーに向かってキリトは交渉を持ちかけました。
知ってる事を全て喋ってくれれば、今の戦闘でキリトが獲得したアイテムとユルド(ALOの通貨ね)を全てプレゼントすると言っています。
サラマンダーは交渉に応じてくれました。
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しかし下っ端の彼は大した事をは知らされていませんでした。
キリトとリーファを狩る為に非常呼集が掛かったそうです。
理由は作戦の邪魔だからだそうです。
サラマンダーの大部隊が北に向かって出発したそうです。
キリトとリーファの存在はその作戦に支障を来す恐れがあったそうですよ。
サラマンダーを解放して二人は中立都市に向かいました。
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リーファが悪魔に成っている時の感覚はどんなものなのか聞いてきます。
キリトはモンスター気分が味わえたと言っています。
キリトは戦闘中にブチ切れて前後の記憶が無くなる事が良くあるんだと教えています。
リーファは危ない奴と言って呆れています。
サラマンダーを食べた時の味についても質問しています。
キリトは少し焦げた焼き肉の風味と歯ごたえがあったと言ってリーファの手を齧りました!!
ギャーと悲鳴を上げたリーファに引っぱたかれる事になりました。
キリトとリーファは随分と馴染んでいる様子ですね。
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中立都市ルグルーに到着したのでリーファはレコンからのメッセージの内容を確認する為に一度ログアウトする事になります。
直葉な携帯に長田慎一(レコンの中の人)からの着信が届いている事に気が付きました。
彼は何度も掛けてきたようですね。
彼から掛かってきたので出る事になります。
電話口で長田は焦ったようにまくし立てています。
シグルドが領主のサクヤさんを売りやがった、と言っています。
話を聞いてみるとシグルドがサラマンダーと内通している事が分かったそうです。
シルフの領主であるサクヤがケットシーとの同盟を締結する為に中立地帯に向かったそうです。
シグルドはそれをサラマダーに知らせたそうです。
レコンはシグルドが怪しいと思い彼の事を朝からハイディングを使いつけていたそうです。
逃げようとして石ころを蹴飛ばし見つかってしまったそうです。
現在は毒矢を撃ち込まれて地下水道で麻痺しているそうです。
直葉は「このドジ!大間抜け!」と罵倒しています。
長田は直葉に怒られるのが気持ち良くなってきたかも、と感想を述べています。
長田から会談の場所を教えて貰います。
長田はキリトとリーファの関係を心配しているようですね、どんな関係なの?と聞いてきましたよ。
直葉は一方的に電話を切りました。
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戻ってきたリーファはキリトに謝ります。
しなければならない事ができたので、一緒に世界樹に向かう事はできないと告げます。
時間が無いと告げるとキリトは歩きながら話そうと言って歩き出します。
リーファはシルフとケットシーの領主が同盟の為の会談を開こうとしている事。
シグルドが裏切りその情報をサラマンダーに売った事。
サラマンダーの大部隊が会談を襲撃する為に向かっている事を教えました。
サラマンダーが奇襲に成功すればサラマンダーは世界樹攻略の準備が整います。
キリトが世界樹に行きたいならば、ここで自分を殺してサラマンダーに着くのが合理的だと教えました。
リーファはキリトに斬られる覚悟を決めていました。
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キリトはリーファの事を好きだと言っています。
友達に成りたいと思っている事を教えました。
そんな彼女の事を殺してサラマダーに着く事は出来ないと答えます。
キリトはリーファと一緒に会談場所に向かいサラマンダーを撃退すると言っています。
キリトに手を引かれてリーファは洞窟を抜ける事になりました。
キリトが猛然とダッシュしたので手を握られていてもロマンティックな要素は皆無でした。
二人は山の中腹から空に飛び出しました。
そこから全速力で飛行して会談場所に向かいました。
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会談場所に到着するとキリトは「双方剣を引け」と大声で叫びます。
自分の事をスプリガンとウンディーネ連合の大使だと言い出します・・・勿論大嘘ですよ。
ここには貿易の交渉に来たと言ってますね。
サラマンダーがこの会談を襲撃すれば、スプリガン、ウンディーネ、シルフ、ケットシーの四精力連合がサラマンダーに対抗する事になるぞ、と脅します。
それを回避する為にサラマンダーの指揮官と話したいと提案します。
サラマンダーの指揮官が出てきました。
彼は単独行動をしているキリトの事を大使だとは思えないと言っています。
指揮官は俺の攻撃を30秒耐えられたら大使だと信じてやろうと言い出し一騎打ちが始まりまいた。
.
指揮官の持っている剣がレジェンダリーウェポンの《魔剣グラム》だと判明します。
持ち主が分かっているので彼がサラマンダーの領主《モーティマー》の弟である《ユージーン将軍》だと判明しました。
《魔剣グラム》には斬撃を弾こうとすると剣や盾をすり抜けて斬撃を加える《エセリアルシフト》と云うエクストラ効果が付与されています。
キリトはユージーン将軍の斬撃を貰う事になっています。
30秒が経過したのですがキリトが強いと理解したユージーン将軍はキリトを倒したくなったそうです。
首を取るまでにルールを変更しました。
キリトは剣一本だけではユージーン将軍に勝てないと判断してリーファの剣を借りる事にします。
キリトは二刀流を使いユージーン将軍を倒しました。
.
リーファはユージーン将軍を倒されたサラマンダー部隊の反応を心配しています。
彼らはキリトとユージーン将軍の一騎打ちに感銘を受けていまいた。
一騎打ちでユージーン将軍を倒したキリトに賞賛を贈っています。
サクヤがユージーン将軍を蘇生して彼との交渉が始まりました。
ここでカゲムネと呼ばれているサラマンダーが口裏を合わせてくれました。
彼はキリトとリーファが初めて出会った時にリーファの事を襲って来たサラマンダー部隊の指揮官でした。
彼は自分の部隊が倒された時に一緒にウンディーネが居たと言ってくれます。
ユージーン将軍はそれが嘘だと分かっていてもキリトが大使である事を認めました。
ユージーン将軍がキリトの事をこれまで出会った中で最強のプレイヤーだと認めています。
キリトとの再戦を誓い合って帰って行きました。
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話が全く見えていないシルフ領主のサクヤとケットシー領主のアリシャ・ルーにここまで来た理由を説明しました。
シグルドがシルフを裏切った事を知らされてサクヤは彼に対する制裁を下す事にします。
サクヤはシグルドがパワー思考のプレイヤーで権力を欲していた事を教えてくれます。
もうすぐ実装されると噂されている《転生システム》の存在を指摘します。
サクヤはシグルドがサラマンダーの領主モーティマーにサラマンダーに転生させてやると唆されたのではないかと予想していました。
その話を聞いてキリトはALOはプレイヤーの欲を試す陰険なゲームだなと断じます。
デザイナーは嫌な性格をしているに違いないぜと言っています。
恐らく須郷がデザインしたんだよね、確かに彼は陰険で嫌な奴ですよね。
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アリシャに闇魔法を使ってもらいシグルドの前に姿を晒しました。
シグルドはサラマンダーに襲われてサクヤが死んだと思っていたようです。
シルフ領主の椅子に座り机に足を投げ出して寛いでいました。
サクヤの無事な姿を見て驚き言い訳を始めようとしていましたがリーファとキリトの姿を見て全てが露見したと悟ったようです。
逆切れしてサクヤの政権に自分は必要だぞ、処断する事は出来ないぞ、と喚いています。
サクヤはシルフでいたくないと云うシグルドの望みを叶えてあげる事にします。
彼の事を追放してレネゲイド(領地を出奔したプレイヤーの事ね)にしてあげる事にしました。
シグルドは領主館からどこかの中立地帯に転送されました。
.
シグルドに対する制裁が終わったのでサクヤとアリシャはキリトの正体を聞いてきました。
キリトはスプリガンとウンディーネの大使って話は大嘘だと教えました。
手札がしょぼい場合はとりあえず掛け金をレイズする主義なんだと気楽な調子で答えていました。
彼の強さに魅かれたアリシャとサクヤはキリトに抱き着き色仕掛けを仕掛けてきます。
二人ともキリトを自陣営にスカウトしたいようです。
アリシャは三食おやつに昼寝付きで傭兵しないかと誘ってきます。
サクヤは個人的興味もあるのでスイルベーンで酒でも飲まないかと誘ってきます。
美人領主二人に両サイドから挟まれてキリトは赤くなっています。
リーファがキリトを助け出し叫びます。
「だめです!キリト君はあたしの・・・」そこから先は言えませんでした。
キリトはリーファにとって何なんでしょうね。
言葉に詰まっているリーファに代わりキリトが二人からの誘いを断りました。
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キリトはリーファと一緒に世界樹に向かう途中なんだと断りました。
サクヤはリーファに物見遊山でアルン(世界樹がある街)に行くのか?と聞いてきます。
リーファがシルフを抜けるのを心配したようです。
リーファは領地を出るつもりだったけど、いつかスイルベーンに帰ってくる、と答えました。
サクヤは必ず戻ってきてくれよ、キリトと一緒にな、と言ってくれました。
彼女はシグルドのようにリーファを拘束しようとはしなかったね。
流石に領主ですね、仲間はアイテムではないと理解しています、まあ当然か。
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リーファがシルフとケットシーの同盟の目的を聞くと究極的には世界樹攻略の為だと教えてくれました。
リーファは攻略時に自分とキリトを同行させて欲しいとお願いします。
サクヤとアリシャはこちらから頼みたいぐらいだと快諾してくれました。
しかし世界樹攻略の為にはまだまだ資金が必要なんだそうです。
キリトは攻略資金の足しにして欲しいと言って持っているユルドを全てアリシャに渡しました。
受け取ったアリシャは驚いています。
サクヤに見せると彼女は一等地に城が建つぞ、と言って驚いています。
これだけあれば目標金額に近づけるそうです。
大至急装備をそろえて準備が出来たら連絡をくれるそうです。
アリシャとサクヤはケットシー領に向かう事になりました。
再会を誓い合い別れる事になりました。
.
ユイが出てきてサクヤとアリシャに抱き着かれて鼻の下を伸ばしていたキリトを咎めています。
浮気はだめですよ、と言ってドキドキしていたキリトを咎めます。
リーファは自分は良いの?と質問するとユイはリーファさんは大丈夫みたいです、と答えました。
キリトはリーファってあんまり女の子って感じがしないんだよな、と失礼な事を言っています。
リーファが、それってどういう意味!?と言って剣呑な雰囲気になります。
キリトは親しみやすいって意味だよ、と言って誤魔化そうとしていました。
急いでアルンまで飛ぼうぜと言って逃げ出しました。
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アスナは須郷からキリトの生存を聞いて安堵していました。
キリトに会えないと知り項垂れている振りをして須郷が鳥籠の鍵を開ける様子を観察しています。
ALOでは鏡に映っている風景に注目すると詳細が見えるそうです。
VRMMOに慣れていない須郷はそれを知りませんでした。
アスナは鍵のコードを暗記して須郷が寝ていると思われる深夜に脱出を試みました。
鳥籠から抜け出したアスナは世界樹の内部に入り込みログアウト可能な施設を探し始めました。
「キリトくん・・・わたし、がんばるからね」
アスナはログアウトできるのでしょうか?
.
成分美少女戦闘戦略恋愛ラッキースケベ
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