ラノベの感想) へヴィーオブジェクト 純白カウントダウン (電撃文庫)

概略:
子供からのお手紙からとんでもない陰謀に巻き込まれる事になります。サンタクロースを捕獲したと偽装するだけのお仕事が貴族たちの隠し財産を回収する任務に発展してしまいます。隠し財産は金塊だと思っていたら寿命を延ばすと喧伝されているイモータノイドでした。貴族たちは病気に苦しんでいる子供をイモータノイドの運び屋に仕立てていました。ヘイヴィアが貴族としての矜持を試される事になります。クウェンサーと金髪巨乳ちゃんが発破をかけて彼を奮い立たせています。最終的に陰謀が王族や貴族の特性を覆す為のモノである事が判明しました。王族や貴族の存亡の危機が起ころうとしています。ここでもヘイヴィアが試される事になります。

レーベル:電撃文庫
発行日:2019/10/10
著者:鎌池和馬
イラスト:凪良
ISBN:978-4-04-912668-6
雰囲気:金髪巨乳サンタ、金塊探索、ナイト様、秘密銀行、トンネル奪還訓練?、遺伝情報、破綻、裸エプロン
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序章
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恵まれない子供が正統王国軍に手紙を出します。
手紙をくれた男の子はサンタクロースの実在を調べて欲しいと言っています。
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第一章 地獄氷サンタクロース >> 北極航路救出戦
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正統王国軍が広報活動としてロンドンの上空でサンタクロースの捕獲作戦を行う事になりました。
男の子がくれた手紙が引き金になったようですね。
これだけ聞くと良い話に思えますが作戦内容は汚い大人が考えそうな内容でした。
自分たちでドローンを飛ばしてロンドン上空で撃墜した事にします。
ドローンが見えなくなったらあらかじめ待機しているボロボロなサンタクロースが出てきて捕まえる算段でした。
ドローンを落とそうとして妨害電波を発信している民間人を無力化する任務についています。
不埒な行為を働く民間人にヘイヴィアは慈悲を掛けませんでした。
ターゲットが巨大なクリスマスツリーの下で電波を飛ばしていたのでツリーに積もっている雪を狙撃の衝撃で落っことして生き埋めにしていました。
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失敗する要素は妨害電波を出している民間人だけだと考えていました。
そっちの排除が上手くいったので失敗する筈は無かったんだよね・・・
しかし新入りのエリーゼ=モンタナ(金髪の巨乳ちゃん)がやらかしてくれます。
サンタ役の老人が寒いと言っていたのでサンタ役を交代してあげたようです。
取材のカメラが捉えたのは赤ビキニのセクシーお姉さんでした。
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作戦に失敗した第37機動整備大隊は北極圏に派遣される罰ゲームを受ける事になってしまいます。
怒れるフローレイティアはエリーゼを椅子にして作戦の説明を行っています。
四つん這いでフローレイティアに乗られているエリーゼは何だか嬉しそうですよ・・・彼女はMなのか?
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複数の貴族たちが資金を隠す為に金塊を積んだ船で北極圏を通ろうとしたそうです。
しかし氷に閉じ込められてしまい動けなくなったそうです。
この情報を嗅ぎつけた情報同盟が金塊を狙って動き出しました。
クウェンサーたちは情報同盟と競争する事になりました。
更に不運な事にヘイヴィアとクウェンサーはエリーゼと同じチームになってしまいます。
彼女は凄いドジッ子で迷惑を掛けられる事になっています。
二人は彼女が巨乳ちゃんだから助けてあげています。
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クウェンサーはエリーゼを囮として使っているのですが彼女、意外とタフです。
割と平気な顔をして窮地を潜り抜けていました。
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座礁した船ジュリアスシーザーに一番乗りしたのはヘイヴィア、クウェンサー、エリーゼの三人でした。
おっかなびっくり乗船すると中は意外なほど平穏でした。
子供が出て来てエリーゼを見て喜んでいます。
彼女の事をサンタクロースだと認識しているようですね。
世界中に恥を晒してしまった事をエリーゼが痛感しています。
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乗っていた貴族の中にヘイヴィアの事を知っている貴族が居ました。
彼らから詳しい話を聞く事になりました。
三人はこの船が金塊を運んでいると考えていたのですが運ばれていたのは違うモノでした。
正統王国では寿命を30%伸ばせると言われているイモータノイドと言う鉱石が流行っています。
この船は病気の治療と称して体の中にイモータノイドで作られた人工臓器を移植された子供達を運んでいました。
貴族たちは自分たちの行いが酷い行為だとは認識していませんでした。
貴族が平民を使うのは当たり前と考えています。
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貴族階級のヘイヴィアは酷い憤りを感じています。
この船に乗っている貴族に仕えている平民たちは辟易していたようです。
ヘイヴィアに子供たちの夢を叶えて欲しいとお願いしてきました。
子供たちはナイトが助けに来てくれると期待していたようだね。
ヘイヴィアはナイト役を務める事になっています。
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これまで酷い扱いを受けていた子供たちは自分たちに助けられる権利は無いと思っていたみたいだね。
ヘイヴィアはナイトの自分が助けてやると約束していました。
ヘイヴィアが凄くカッコイイです。
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ヘイヴィア、クウェンサー、エリーゼの三人は子供たちを船から助け出しました。
非道な行いをしていた貴族たちはクウェンサーの作った爆弾の衝撃波で脳震盪を起こして昏倒させました。
そして船に置き去りにします。
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作戦、終了後、フローレイティアがエリーゼに語っています。
イモータノイドの地中含有率はゼロだそうです。
自然には存在しないって事なのか?
何だか詐欺の匂いがしてきたぞ。
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行間一
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情報同盟のレンディ=ファロリート中佐がイモータノイドを使って一儲けしようと企んでいます。
情勢不安な国の住民相手に財産をイモータノイドに変換してあげる代わりに手数料を取ろうと画策しています。
100%確実に儲かると自信を見せていますがどうなるのでしょうか?
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第二章 年末と年始に挟まれて >> ウユニ方面塩湖鎮圧戦
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正統王国では年末にロイヤルクリーナーと呼ばれる大掃除イベントが行われるようです。
第37機動整備大隊でも行われる事になりクウェンサーが幸運な目にあっています。
お姫様(ミリンダ)がロングスカートのメイド服に着替えてベイビーマグナムの掃除を始めました。
クウェンサーの担当している場所の上で作業に入ったので下に居るクウェンサーからスカートの中が丸見えになっています。
お姫様のパンツは薄い青でした!!
クウェンサーはミントのアイスクリームみたいな清涼感があってとっても良いと感じています。
羨ましいぞ、ラッキー野郎め!
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ウユニ塩湖で資本企業と戦う事になります。
警察系のオブジェクトが出てきました。
ヘイヴィアとクウェンサーはまたもエリーゼとチームになってしまいます。
エリーゼはまたもドジを踏むんだけと巨乳につられているヘイヴィアとクウェンサーに助けられています。
途中でミョンリと合流して敵オブジェクトの足元に穴を開ける作戦行動を開始しました。
動けなくなった敵オブジェクトをお姫様に撃ってもらう作戦です。
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塩湖には塩を採掘したトンネルが出来ていました。
トンネルの中を進み落とし穴を作るポイントに移動しています。
途中で資本企業の兵士とやり合う事になります。
トンネルが2段になっていてヘイヴィア達が2段目に落ちると資本企業の兵士が嫌がらせに手榴弾を落としてきました。
怒ったミョンリが虐殺行為を行っています。
彼女は巨大なハサミが付いた作業車両を運転していました。
ハサミを使って資本企業の兵士を上下に斬り落としていました。
彼女を怒らせない方が良いようですね。
大人しそうな印象があるんだけど中身は過激な子のようです。
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ナパームで焼かれそうになってますね。
逃げ出す時に慌てているエリーゼの股間に挟まれてクウェンサーが幸せになっています。
結構なピンチに陥るのですがクウェンサーが敵オブジェクトの弱点に気が付き打開策を打ちます。
クウェンサーのアイディアで敵オブジェクトの関節部に障害を発生させお姫様に撃たせました。
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作戦終了後、フローレイティアがエリーゼに大きな戦争に備えておけと言っています。
エリーゼには何らかの秘密がありそうです。
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行間二
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情報同盟でもロイヤルクリーナーが行われています。
正統王国だけの行事ってわけではないのね。
おほほは素っ裸にぶかぶかのオーバーオールだけで参加しているぞ。
脇からちら見えしてるようだね。
ここでもレンディ―はイモータノイドを使った資金洗浄を行っています。
好調なようで大層ご機嫌ですよ・・・彼女の企みは上手くいくのでしょうか?
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第三章 ニューイヤーを求めて >> モンブラン国境線掃討戦
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12月31日の大晦日に第37機動整備大隊は大規模な演習を行う事になりました。
軍の上層部からの嫌がらせのようです。
モンブランにあるトンネルを武装勢力から解放する訓練です。
部隊を二つに分けて模擬戦を行う事になりました。
クウェンサーとヘイヴィアは解放する側になりました。
今回はエリーゼとは別チームです・・・彼女は武装勢力側になったみたいです。
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トンネルの中を進んでいくと血みどろのエリーゼと遭遇しました。
彼女から訓練が乗っ取られていて第21機動整備大隊と交戦する事になると聞かされます。
彼女は敵から奪った携帯端末を所持していました。
パスワードロックが掛かっていて詳しい情報は引き出せませんでしたがボディファイルと言う単語が目につきました。
フローレイティアに報告して電子シミュレート部門が調べる事になりました。
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フローレイティアは第21機動整備大隊の部隊長の個人情報を調べる事にします。
調べ始めると予想外に早く通信を遮断されてしまいます。
フローレイティアはスパイの存在を疑い出したようです。
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合流したエリーゼが今までのドジッ子とは違った一面を見せてくれます。
彼女が所属を明かしてくれます。
彼女は陸軍特殊部隊に必要な技術の全てを収めた第七特別教導隊の教官でした。
陸戦のプロってことなのね。
窮地と思える場面でも結構余裕で生き延びていたはずだよ。
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物凄くおっかないプロ集団の一員のようなのですがヘイヴィアとクウェンサーからの扱いは余り好転しませんでした。
ドジッ子の印象が強すぎたようですね。
しかしエリーゼが捕まえた21大隊の兵士を尋問すると態度が少しだけ変わったぞ。
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エリーゼはクウェンサーとヘイヴィアを離れた場所に移動させてから尋問を開始しています。
優しく質問しても素直に答えないので両足を拳銃で撃ち抜いています。
優しい声音でもう一人人質がいるので動けないお前は此処に置いて行くと脅しています。
凍死か餓死する未来しか無いと理解した敵兵は素直に吐いたようです。
ここからがヘイヴィアとクウェンサーには見せられなかった場面だね。
二人と合流したエリーゼは敵兵は逃げたと言っていましたが、殺してクレバスに落したみたいだよ。
怖すぎるねー、彼女はSッ気もありそうだよ。
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エリーゼの入手した情報からボディファイルの中身が判明しました。
少数派の王族や貴族は遺伝子的に病気に弱い可能性が高いようです。
混血が進んでいる平民の方が遺伝子的に病気に強いようです。
それが分かった王族や貴族は自分の遺伝子を強化しようと考えたようですね。
正統王国は領土を求めて戦っていることまで判明しました。
遺伝子の強化に役立つ鉱物の存在を信じて領土を広げようとしていたようです。
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ボディファイルが明るみに出ると王族や貴族は平民に逆襲されると思ったようです。
秘密を知り過ぎた第37機動整備大隊を葬ろうとして今回の訓練を指示したみたいです。
貴族の弱点を知ってしまったヘイヴィアがボディファイルをもみ消すか公表するかで悩んでいます。
フローレイティアは公表するでしょう。
悩めるヘイヴィアをクウェンサーが説得しています。
みんなに尊敬されるような存在になれるように自分を積み重ねていくしかないと言ってます。
それでも覚悟か決まらないヘイヴィアをエリーゼが焚きつけました。
彼女はヘイヴィアを逃亡兵と見なして置いて行く事にします。
クウェンサーと腕を組んでヘイヴィアを置いて行く振りをしています。
ヘイヴィアは二人に同行する事を選びました。
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お姫様は敵のオブジェクトに撃ち抜かれて脱出する事になってしまいます。
ヘイヴィアは絶望していますがクウェンサーには勝つ自信がありました。
敵オブジェクト(クリスタルスクライング)は特殊な構造をしていました。
装甲がガラスで出来ています。
防弾ガラスを何重にも重ねた構造のようです。
しかし絶縁体になるガラスの特性が弱点となりました。
山の上部で行動不能になっているベイビーマグナムの足元を撃ちます。
衝撃でベイビーマグナムがクリスタルスクライングに突っ込んで激突しました。
その衝撃でクリスタルスクライングの内部の配線を壊したようです。
クリスタルスクライングはコンデンサ化してしまい内部から爆発しました。
オブジェクトが無くなったので第37機動整備大隊にチャンスがやって来ました。
ベイビーマグナムを破壊して油断していた21機動整備大隊を駆逐する事になりました。
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作戦終了後、フローレイティアがスパイを暴き出しています。
スパイは彼女の傍に居た秘書のような女性仕官でした。
女性仕官はナイフに仕込まれている銃を抜こうとしたんですがフローレイティアの動きの方が速かったです。
彼女は咥えていた煙管を女性仕官の手の甲に投げつけました。
女性仕官は火傷したみたいだね。
隙が出来てしまいフローレイティアに投げ飛ばされています。
肩が脱臼して攻撃手段を失いました。
これ以上抵抗するなら股関節を脱臼させると脅しています。
尋問はエリーゼに任せる事になりました。
これは洗いざらい吐く事になるね。
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行間三
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快調に手数料を稼いでいたレンディ―を悲劇が襲います。
フローレイティアの大隊が21大隊を駆逐したのでイモータノイドの銀行が破綻しました。
レンディ―は資金を失う事になったようです。
資本企業の真似事なんかするからいけないんだよ。
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終章
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今回の件はフローレイティアが裏で仕込んだ極秘作戦でした。
それがバレたのでヘイヴィアやクウェンサー達、大隊メンバーの多くが仕返ししようと猛っています。
フローレイティアにエッチな格好をさせてお仕置きしようとアイディアを出し合っています。
危機感を感じていたフローレイティアは流石策士ですね。
先手を打って迎撃に出ました。
なんと彼女は裸エプロンと大量の料理でヘイヴィアたちを出迎えました。
お尻とおっぱいに納得した派とあくまで鉄槌を下す派に分かれてしまい統制が取れなくなります。
仲間同士で争う事になりフローレイティアは助かりました。
彼女はそこまでよんでいたんだろうか?
無防備な裸エプロンになった事から予想していたと思えるな。
ヘイヴィア達では彼女には勝てないって事だね。
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フローレイティアがエリーゼからボディーファイルの件は片付いたと報告を受けています。
彼らの研究成果を保存していた医療サーバーは破壊されたクリスタルスクライングだったそうです。
データが失われたのでこれ以上研究を続ける事が出来なくなったそうですよ。
問題が消滅したので第37機動整備大隊が狙われる事も無くなるそうです。
二人が戦争について話しています。
競争無くして教育は無理とエリーゼが言っています。
一人で満足できる学習は自然消滅してしまったとも言ってますね。
フローレイティアは不毛だねとの感想を述べています。
対してエリーゼは自分ルールを作って戦争に楽しみを見つけては?と提案しています。
酷い世界ですがフローレイティアにはエリーゼの提案を実行できるとは思えないね。
彼女、純粋な人みたいだし。
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成分美少女オブジェクト作戦戦闘ラッキースケベ
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