ラノベの感想) インフィニット・デンドログラム 14 物理最強 (HJ文庫)


概略:
交渉が決裂したので戦闘に突入します。クラウディアがアズライトに煌玉馬を使った空中戦を挑んできました。クラウディアはオリジナルの煌玉馬【翡翠之大嵐(ジェイド・ストーム)】を持っていました。レイはアズライトにオリジナル煌玉馬の一騎【白銀之風(ゼフィロス・シルバー)】を貸す事にします。レイ、ルーク、マリー、ビースリー、月夜、月影が物理最強と呼ばれる獣王ベヘモットに挑む事になります。シュウはベヘモットと分断する目的で既に離れた場所でレヴィアタンとの戦闘を始めています。レイ達は小さな勝利の可能性を求めて奮闘する事になります。ベヘモットの規格外の強さを知る事になるよ。月夜が最後に幸せな結果を得る事になります。それはもう嬉しそうにしています。エンブリオのカグヤが共に戦ったレイ達に申し訳ないと思うくらい幸せになります。

レーベル:HJ文庫
発行日:2020/10/1
著者:海道左近
イラスト:タイキ
ISBN:978-4-7986-2322-1
雰囲気:決裂、決闘、空中戦、地上戦、監視者、愛、正体、守銭奴、秘密
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交渉が決裂したので戦う事になります。
レイ達は獣王が怖くて動けません。
クラウディアがアズライトに一騎打ちを挑んできました。
煌玉馬を使い空中戦を行う事を提案してきました。
量産機を使う事になるアズライトが不利になると感じたレイはシルバーを貸す事にします。
アズライトはシルバーに乗りクラウディアを追う事になります。
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地上に残ったレイ、ルーク、マリー、ビースリー、月夜、月影で獣王ベヘモットの相手をする事になります。
物理最強のベヘモットを相手にする可能性があったのでレイ達は作戦を用意してありました。
その作戦を成功させる為に各人が協力する事になります。
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シュウとレヴィアタンは既に戦闘を始めています。
ベヘモットとレヴィアタンが共闘するのを防ぐために離れた場所で戦っていました。
お互いに時間稼ぎがしたいようです。
戦力的にはシュウが有利なようですが彼には全力を出せない理由がありました。
フランクリンが奇襲してくるのに備えて武器を温存しています。
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アズライトとクラウディアの戦いは煌玉馬を使って相手に突撃して斬り合う事になります。
どんな物でも斬れるアルターの斬撃をクラウディアは槍を使って弾いています。
物凄い技量ですね・・・アルターの腹を打ち据えて斬撃の軌道を逸らせています。
戦闘中に思い出話をしています。
アズライトは交渉中にクラウディアの秘密に気が付いていました。
急遽交渉内容が変更になったのですがクラウディアは国王に確認を取っていませんでした。
それを見たアズライトは彼女こそが国王なんだと気が付いたそうです。
クラウディアが自分の秘密を教えてくれます。
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クラウディアには病弱な双子の兄が居て彼が皇帝をしている事になっています。
しかし9年前のテロの時に実は死んでしまったそうです。
彼らを擁立しようとしていた派閥の長(クラウディアの祖父)は病気療養を理由に事実を隠ぺいしました。
その後クラウディアに仮想人格を作り出す能力がある事が判明しました。
クラウディアは兄ラインハルトの仮想人格を作り出し一人二役を演じ始めたそうです。
留学中にアズライトが出会ったラインハルトはクラウディアがラインハルトの仮想人格を使って演じた者でした。
クラウディアにはあらゆる技術を極める才能もあり機械いじりを極めたそうですよ。
同じ能力を使い槍の使い方もマスターしたそうです。
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クラウディアがアズライトを愛している事も発覚しました。
驚きなのですがアズライトは留学中からクラウディアが自分に対して恋愛感情を持っていると知っていました。
それが理由で彼女との友情が無くなるわけではないと考え放置していたそうです。
アズライトも意外と胆力があるな。
アズライトがレイに片思いしていると知ったクラウディアが嫉妬しています。
まさかとは思いますがレイが狙われたりしないよね・・・
アズライトとクラウディアの空中戦は途中でシルバーが消える事になりました。
アズライトはレイが死んだ事を悟ります。
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レイ達はチームプレーで獣王ベヘモットに挑んでいます。
月夜がスキルを使いベヘモットの移動速度を遅くします。
遅くなっても十分に速いんだよなー。
ビースリーが重力を操りベヘモットに荷重を掛けます。
これでもベヘモットは素早い行動が可能でした。
ベヘモットは一人ずつ確実に相手を殺していく事にします。
最初にデバフ効果が最も高い月夜を狙うのが上等手段だと思うのですが月夜は最後まで残される事になります。
ベヘモットは保険と言ってます?何を考えているんだ?
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ルークはレイにベヘモット打倒のチャンスを与える為に犠牲になります。
ベヘモットの攻撃を受けてバラバラにされてしまいました。
ベヘモットの攻撃はエグイですねルークは首まで切り落とされ消滅しました。
ネメシスは第四段階への進化を遂げていました。
第四段階の形態は鏡と二本の短剣です。
鏡に写した相手の指定した能力をコピーできました。
レイはベヘモットの移動能力をコピーして彼女と同等の移動速度を得ます。
二本の短剣はカウンター攻撃を放つことができます。
短剣が二本あるのでカウンター攻撃の威力は等分されています。
月影とマリーは月影の影の中に潜り身を隠してチャンスを伺っています。
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ビースリーの荷重攻撃に対抗する為にベヘモットは隠していたアイテムを装備しました。
ベヘモットは自分に本気で勝とうとして挑んでくるレイ達との戦いを楽しいと感じています。
勝利よりも楽しむ事を優先していますね。
レイのカウンター攻撃が当たりベヘモットの装備している鎧に罅を入れます。
彼女の装備している鎧はデンドロに最初に登場したSUBMを討伐した時に入手したアイテムです。
SUBMが討伐されたとの情報が流れるとマスターが他の国に移籍してしまうので皇国は事実を隠す事にしました。
アイテムの存在を知られるのも不味いのでベヘモットはこれまでそのアイテム【グレイテスト・ワン】を使った事がありませんでした。
始めて使うので習熟度が低いです・・・それがレイ達に善戦させた要因の一つになります。
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ベヘモットはビースリーを殺して荷重攻撃を解除しました。
レイとマリーがグレイテスト・ワンの破壊を狙います。
ベヘモットの本体を露わにして月影の致死スキルで仕留める事を狙います。
マリーが最強の銃弾を使いグレイテスト・ワンの一部を破壊します。
引き換えにマリーは八つ裂きになりました。
残っているのはレイ、月影、月夜です。
レイはガルドランダを召喚して瘴気の煙を発生させ影を見えなくします。
ガルドランダは上半身と下半身に分断されてしまいます。
煙が晴れると正面からレイが突撃してきました。
背後から月影が強襲します。
ベヘモットは月影を殺そうとして振り返り攻撃しました。
吹き飛ばされたのは月影に変身していたレイでした。
慌てて振り向くと月影の手が伸びてきます。
身体に触れられれば彼の致死攻撃を貰ってしまいます。
ベヘモットは咄嗟にグレイテスト・ワンを解いて身体を小さくしました。
月影の攻撃は届かずベヘモットに殺されました。
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残りは支援型の月夜だけなのでベヘモットは勝利を確信しています。
そこに殺した筈のレイの声が聞こえてきました。
死んだ筈のレイはデス・ソルジャーのスキル《ラストコマンド》を使い立ち上がります。
《ラストコマンド》は制限時間が短いスキルなのでほっとけばレイは死にます。
ここでベヘモットはレイを確実に倒す事を選択してしまいます。
不屈の闘志で何度も挑んでくるルーキーに背を向ける事は物理最強の名折れと思ってしまいます。
レイとベヘモットは駆け出し攻撃を撃ち合う事になります。
ベヘモットはレイの攻撃を避け自身の攻撃をレイに当てました。
既に死んでいるレイを行動不能にはできませんでした。
レイの胸を貫いて短剣型のネメシスが飛んできました!!
レイはガルドランダにネメシスを渡し自分の体の陰から投げさせました。
ネメシスがベヘモットに命中してカウンター攻撃《復讐するは我にあり》が発動しました。
ネメシスはレイの作戦に泣く泣く従ったようです・・・自分を犠牲にしても何かを守ろうとするレイの心根を尊いモノだと感じているみたい。
レイは無茶ばかりするのでネメシスの心労が増しています、少し心配だね。
ベヘモットは根性で致命傷を避け生き延びます。
レイは死亡しました・・・
残っているのは月夜とベヘモットだけとなります。
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レイが死ぬ前にカルチェラタン伯爵領で修理中だった煌玉馬【黄金之雷霆(ゴルドサンダー)】が自動修復を追えて飛び立ちました。
シルバーが消え空中に投げ出されたアズライトをゴルドサンダーがキャッチします。
ゴルドサンダーはご主人様の危機に駆けつけてきました。
量産品の部品で修復されたゴルドサンダーを見た【翡翠之大嵐(ジェイド・ストーム)】は鼻で笑っています。
量産機では自分に勝てないと核心しているようです。
飛行能力に特化しているジェイド・ストームを駆るクラウディアは機動性を活かして攻撃してきました。
これに対してアズライトはゴルドサンダーの持つ超加速能力を使い対抗しました。
ゴルドサンダーには搭乗者を電磁バリアで保護し自身を超電磁砲で打ち出す機能が搭載されていました。
クラウディアは驚愕しています。
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アズライトは本気を出す事にしました。
クラウディアに死ぬなよと告げてアルターの力を解き放ちます。
アルターの力を解放したアズライトが空間ごとジェイド・ストームとクラウディアを斬りました。
ジェイド・ストームを破壊されたクラウディアは地上に向けて落下を始めました。
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地上に向けて翡翠色の輝きが落下していくのを見たベヘモットはクラウディアの敗北を悟ります。
月夜は瀕死のベヘモット相手にどう動くか悩んでいました。
支援型の彼女では襲い掛かっても返り討ちに遭うだけです。
次の行動に迷っている月夜にベヘモットが契約書を投げてきました。
契約書にはベヘモットを治療してくれれば24時間ベヘモットとレヴィアタンが王国を攻撃しないと書いてありました。
月夜は悪くない取引だと考えます。
そこで手を打ってあげれば良い人なんだけど月夜は業突く張りの守銭奴です条件交渉を始めます。
720時間ないと足りないと言い始めます・・・
一刻も早くクラウディアを助けに向かいたいベヘモットは月夜の条件を呑む事にします。
脈ありと感じた月夜はどんどん自分に都合の良い条件を追加していきます。
一時間以内にクラウディアに王都テロの停止命令を出させろと要求します。
ベヘモットは受け入れました。
ベヘモットがクラウディアの治療を要求してきます・・・譲歩したので無料で受けてくれると思ったようです。
甘い、甘いなー・・・ベヘモットは月夜の性格の悪さを舐めてました。
業突く張りの月夜はクラウディアの治療までするには別料金が発生すると言い放ちます。
月夜は50億リル(通貨の単位だよね)を要求しました。
ベヘモットはF語を口走り月夜を罵りますが払う事を決めました。
月夜は確かに貢献度高かったけど労働の対価としては受け取り過ぎだよね。
ベヘモットは月夜に弱みを見せたのが敗因でしたね・・・搾り取られる事になりました。
月夜だけが幸せになっています・・・
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墜落したクラウディアは生きていました。
クラウディアは王都テロを主導しているゼタと連絡を取ります。
自分が負けた事を伝え王都でのテロを中止させました。
ゼタはクラウディアに誰かを探すように命じられていたようです。
ターゲットの発見と確認を達成したと答えています。
排除は困難だそうですよ・・・攻撃が届いていないと言ってますね。
その結果をクラウディアは予想していたようですね、それほど落胆はしていません。
ゼタにも欲している物があったようです。
クラウディアの「盗めましたの?」という問いに対して回答を拒否しました。
ターゲットの排除が不可能なのでゼタが次の指示を求めます。
クラウディアは撤退を指示しました。
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アズライトがやってきてクラウディアの無事を喜んでいます。
二人の友情は壊れていないようですね。
アズライトはクラウディアが王都でテロを起こした理由を聞いてきました。
クラウディアは話すとアズライトまで管理者に狙われると返答します。
アズライトがどうしても知りたがったので問題の無い範囲で話す事にします。
クラウディアはこの世界はおかしいと言っています。
元々あった遊戯盤に別のコマを並べたような、それが混ざり合ってしまったような違和感を感じる、と言っています。
元々あった遊戯盤が管理AI達のマスターが居た時代で、別のコマが今のプレイヤー達かな?
超級職の多くがティアンの手を離れた現状ではいずれ来る<終焉>に今のティアンでは勝てないと言っています。
だから”あれ”があるだろう王都を襲撃したそうです。
”あれ”ってなんだよ?
アズライトがマスターを含めて対抗しないのか問うとマスターは無関係だから不可能だと返答されます。
<終焉>はこの世界本来の目的に関わるものなのでマスターは関与できないそうです。
アズライトが王都に何があるのか問おうとしているとベヘモットと月夜がやって来ました。
会話が中断し肝心な事を聞けなくなります。
クラウディアは何かを知っているようです・・・
ゼタに探させていた何かが問題の”あれ”のようです。
排除が不可能と言っていたので個体なのかな?
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アズライトは月夜が裏切ったと思ったようです・・・彼女を罵っています。
月夜は慌てて弁解してレイ達と共に頑張って戦ったと主張します。
月夜の口からレイが死んだ事を伝えられました。
レイはマスターだから直ぐに戻ってくると言われたアズライトはもやもやした気持ちになります。
月夜はアズライトに50億リル貰った事は伏せてベヘモットとの取引内容を教えます。
アズライトは悪くない取引と判断してクラウディアの治療が行われました。
治療が済んだクラウディアが新たな提案をしてきました・・・プランCと呼んでいます。
クラウディアはマスターだけが参加する全てを掛けた戦争をしようと提案してきました。
勝った方が王国と皇国の支配権を得るようですね・・・
クラウディアは人が死なない戦争だと言っています。
彼女はマスターの存在をドライに捕らえているようですね。
遊戯派と同じ視点をもっているような?
アズライトは受け入れるしかありませんでした。
細かなルールは後で決めようと言い残してクラウディアとベヘモットは去っていきました。
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シュウとレヴィアタンの戦いにフランクリンが介入してきました。
レヴィアタンに味方してシュウを倒そうと考えたようです。
しかし月夜に提示した契約書が作用してレヴィアタンは撤退する事になりました。
一人でシュウの相手をする事は出来ないと考えたフランクリンも撤退する事にしました。
新型モンスターがシュウの攻撃にある程度耐えられた事に一定の満足感を得ています。
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フランクリンはレイ達とベヘモットの戦いも観察していました。
レイの戦いを物凄く持ち上げた動画を公開して彼の評価を上げてから自分が叩き落す事を考えています。
レイに執着していますねー。
レイの戦いを見ていたのはフランクリンだけではありません。
光王エフも見ていました。
彼は王都とレイのどちらを見物するか悩んだ末にレイの戦いを観戦する事を選びました。
ベヘモットとの死闘が見られて嬉しそうにしています。
エフが王都の中心から巨大な火柱が上がったのを視認しました。
王都で何が起こったのでしょうね。
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管理AIが今後の方針を巡り揉めています。
今後の厄災の種を王都ごと消し飛ばせる機会が来たのでどうするのか揉めています。
王都に存在する何かが問題なようですね・・・
王都テロで何が起こっていたのか気になります。
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成分美少女仲間バトル武具・防具ハーレム
評価AAAAAAAAAACC
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