ラノベの感想) デート・ア・ライブ 第22巻 十香グッドエンド 下 (ファンタジア文庫)

概略:
フラクシナスに現れたビーストと戦う事になります。七罪の活躍によりビーストから剣を引き剥がします。剣を握ると元精霊の女の子たちに天使の力が蘇りました。耶倶耶と夕弦が融合して八舞となりビーストを追い込みました。ビーストは自分の世界に逃げ帰る事になります。士道はビーストを追って彼女の世界に向かう事になります。そこで士道はビーストとデートする事になります。ビーストの正体は十香でした。

レーベル:ファンタジア文庫
発行日:2020/3/20
著者:橘 公司
イラスト:つなこ
ISBN:978-4-04-073581-8
雰囲気:ビースト登場、ヒーロー七罪、天使装備、並行世界、デート、狂三の協力、再会?
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第六章 星宮六喰
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謎の精霊ビーストがフラクシナスの艦橋に出現しました。
ビーストは空間を切り裂いてフラクシナスに侵入してきました。
彼女は士道を求めてやってきたようです。
艦橋内で暴れ始めたので制御が失われようとしていました。
士道はビーストに組み付き外に飛び出す事にします。
ビーストが暴れたのでリアライザの効果範囲から出てしまいました。
士道とビーストは避難が終わっていない地域に墜落する事になりました。
小鳥とマリアは<ユグド・フォリウム>を飛ばして士道を保護する事にします。
フラクシナスから制御できなくなったので元精霊だった女の子たちが現地に向かう事になりました。
六喰と士道は六喰の家族に会いに行く事になります。
父、母、姉が仲良く暮らしている姿を見た六喰は満足しました。
六喰の事を忘れている彼らに声を掛けずに去る事を決めます。
六喰は生涯家族に会わない事を決めました。
その決意の証として長かった髪を切る事にしました。
士道とビーストが落下した地域で六喰と七罪と二亜が救助活動をする事になります。
六喰はそこで瓦礫に埋もれていた姉を助ける事になりました。
姉(朝妃)との再会に六喰は動揺しています。
姉も六喰に会った事で封印されていた記憶を呼び覚まされる事になりました。
姉はかつて六喰を拒絶してしまった事を後悔していたようです。
不思議な力を使い救助活動を行っている六喰の邪魔をしてはならないと考えます。
六喰に「がんばって」と伝えて避難していきました。
六喰は姉に思い出して貰え受け入れて貰えた事が嬉しかったようです。
フラクシナスではマリアがビーストの解析を行っていました。
能力を解析に回す必要があったので神無月が操艦を行っています。
解析の結果ビーストの振るう10本の剣が何であるか判明しました。
10本の剣は琴里達が所有していた天使でした!!
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第七章 鏡野七罪
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四糸乃に触発されて七罪は琴里から自身の調査報告書を受け取りました。
四糸乃は過去を思い出すのに時間ときっかけが必要でしたが七罪は自分の名前を読んだ段階で思い出してしまいます。
七罪の母親は妻帯者との間に七罪をもうけました。
七罪の母親は口止め料として養育費を受け取っていました。
しかし七罪に対する愛情はありませんでした。
養育費を受け取るために七罪が必要だったようです。
しかも短気でこらえ性が無く七罪に暴力をふるっていました。
七罪は母親の事を脅威に感じて波風を立てない生き方を学んでいきました。
まったく養育をしてくれません。
食事も与えて貰えなかったらしく七罪は学校の給食に栄養補給を頼っていました。
長期休暇の間のエネルギー補給は調味料などから摂取していたそうです。
母親への恐怖心から七罪には反抗する意思はありませんでした。
七罪が中学生になった頃、父親が死に養育費の支払いが停止してしまいます。
母親は七罪に向かって身体を売ってお金を稼げと命じてきました。
これまで散々、七罪の事を不細工と罵ってきたのに都合がいいな。
七罪が不細工な自分は誰にも買ってもらえないと反論すると母親が首を絞めてきましたよ。
窒息死しかけている七罪に澪が精霊の力を与えてくれました。
七罪は精霊の力を使い母親をカエルに変えて逃げ出す事に成功しました。
七罪の臆病で疑り深い性格は母親によって醸成されたようです。
元精霊の女の子たちが精霊の能力を引き剥がせる武器を使い戦闘を行っていました。
七罪はわき役の自分はみんなの邪魔にならないようにしようと思っていました。
しかし七罪以外の女の子がダウンしてしまいます。
七罪が相手をするしかなくなるのですが七罪は逃げたいと思っています。
深手を負っている士道が起き上がり七罪のサポートを申し出てきました。
七罪の事を理解している士道は彼女が奥の手を用意していると気が付いていました。
七罪は士道の信頼にこたえる為、仲間を救うために精霊に武器を突きたてました。
うんうん、七罪は頑張ったぞ。
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第八章 風待八舞
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七罪の活躍でビーストから10本の剣を分離させる事に成功しました。
女の子達が剣を手に取ると封印されていた天使の力を使えるようになりました。
反撃開始です。
七罪は、マリアに可愛い七罪と褒められて照れています。
琴里と折紙が最大級の砲撃を行いました。
しかしビーストに避けられてしまいます。
六喰と七罪が避けられた時に備えていました。
二人は天使の力を使い砲撃を吸収してビーストの背後から放ちました。
砲撃がビーストを捉え倒せたかと思われましたがビーストは動き続けます。
必殺攻撃を放ち硬直している琴里にビーストの爪が迫ります。
琴里を救ったのは新たな精霊、風待八舞でした。
士道は八舞に耶倶耶と夕弦の面影を見ます。
八舞は耶倶耶と夕弦が融合した精霊でした。
耶倶耶と夕弦は人間だった頃、一人の少女だったと知りました。
どちらかが存在しない人間だったのではないか?と怖くて剣を取るのが遅れました。
耶倶耶と夕弦の双方に八舞だった頃の記憶がありました。
八舞はひかれそうになっている子供を助けて交通事故に遭いました。
死にかけている八舞をファントムが精霊にしたそうです。
悩める耶倶耶と夕弦は揃って士道に話を聞きに行きました。
士道は別々の経験を経ている耶倶耶と夕弦は本物なんじゃないか、との答えを返してくれます。
士道に勇気を貰った事を思い出した耶倶耶と夕弦は剣を取り融合を果たしました。
優しく口付けしながら融合しています。
八舞の攻撃は苛烈でビーストを追い込み始めます。
追い込まれたビーストの爪が融合して巨大な剣に変化しました。
その剣は十香が所持していたサンダルフォンにそっくりでした。
驚き動きを止めた八舞をサンダルフォンの斬撃が襲います。
斬られたかと思われたのですが八舞は天使を変形させた盾で防ぎました。
八舞が天使を変化させた突撃槍をビーストに向かって放ちました。
効くか?
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第九章 誘宵美九
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八舞の放った突撃槍でビーストは大きなダメージを受けます。
士道がビーストに歩み寄ると空間に亀裂を生じさせて逃げてしまいました。
ビーストを逃がした事に士道はモヤモヤした気持ちになっています。
士道の元に空中から10本目の剣が落ちてきました。
落ちてきたのはサンダルフォンと対をなすナヘマーでした。
ナヘマーを手に取るとナヘマーの思考が流れ込んできました。
ナヘマーは士道にビーストを追いかけて欲しいと考えていました。
士道はビーストを追いかけようとしますが琴里たちに止められます。
琴里たちは、ビーストを追いかけて行った士道が戻ってこられるのか心配していました。
彼女たちの想いを踏みにじる真似は出来ないと考えた士道は追いかけるのを止めようと考えます。
しかしたった一人、美九だけが士道を応援しようと考えていました。
そう考えられたのは美九にアメリカ進出の話が沸き上がって時に士道が示してくれた優しさを思い出したからです。
美九は士道や他の女の子に会えなくなるのを嫌いアメリカ進出を拒否しました。
美九をアメリカに呼ぼうと考えたのは長身グラマラスなキャリアウーマンタイプの金髪美女です。
美九は彼女の魅力にアメリカ行きを決断しそうになっていますが、何とか踏みとどまりました。
士道は美九の幸せが一番重要だと助言します。
マネージャーの昴は諦めきれないらしく、可愛い女の子を用意しようとしています。
美九は心がグラグラ揺れているようですね・・・
士道は美九がどんな選択をしようとも彼女の味方で居ると告げました。
美九は士道の優しさに大喜びしています。
その時の士道の対応を思い出した美九は士道を応援する事に決めました。
美九は天使を使い歌う事にします。
彼女の歌を聞いた琴里たちは士道の決断を認める事にします。
彼女たちも心の奥底では士道の思い通りにさせて上げたいと思っていたようです。
琴里が戻ってこないとラタトスクが収集した士道の黒歴史を公開すると脅してきます。
絶対に戻って来てって励ましなのね。
琴里たちに見送られて士道はナヘマーを使い空間に亀裂を入れビーストの元に向かいました。
士道が到着したのは全てが破壊された世界でした。
疲弊したビーストがたった一人で休息をとっています。
ビーストは士道が追ってきた事に驚愕しています。
士道には二度と会わないと決めたんだと言って逃げようとしています。
士道はビーストに近付き彼女にキスをしました!!
キスを終えるとビーストの口からシドーと声が漏れてきました。
ビーストは十香だったのね。
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第十章 夜刀神十香
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士道が辿り着いたのは並行世界でした。
士道は十香とデートする事にします。
十香に連れられて来禅高校に向かいます。
そこで十香から彼女の世界の話を聞くことになりました。
彼女の世界の士道は死んでしまったそうです。
絶望に囚われた十香は正気を失い世界を破壊してしまったそうです。
士道は自分が死んでいる事に驚いています。
士道も自分の世界の十香が消滅してしまった事を教えました。
それから互いが生きていた頃に経験した思い出を語り合う事になりました。
微妙に経験した事が異なっている事からここが平行世界である事が分かりました。
士道は十香を自分の世界に来ないか?と誘いました。
十香は誘いに乗ると思ったのですが拒否してきました。
彼女は自分の士道との思い出が残る世界を捨てられないと答えました。
士道も自分でも同じ決断をするだろうなと思い彼女の決断を受け入れる事にします。
十香が士道を元の世界に帰してくれました。
別れる前に十香は士道の頬にキスしてくれます。
続きは、そっちの世界の十香にしてもらえ、と言っていました。
士道はフラクシナスで事後処理をしている琴里の上に転送されました。
琴里は士道に潰されて苦しそうにしています。
士道は並行世界で十香に会い、思い出を語り合った事を知らせます。
季節が廻り、入学式の朝になりました。
琴里、四糸乃、六喰、七罪、真那が来禅高校に入学する事になります。
来禅高校の制服に身を包んだ5人のお披露目会が五日家で開かれる事になりました。
アメリカに進出した美九まで戻って来て彼女たちの制服姿を堪能しています。
フラクシナスから霊波が観測されたとの報告が入り琴里はフラクシナスに向かいます。
来禅高校の制服を着た琴里を拝めて神無月が歓喜に打ち震えています。
マリアから霊波の詳しい観測結果を聞いていると折紙とニ亜がやって来ました。
二人は霊波反応の正体について知っているようです。
世界の意思が何かを再構成しようとしているようです。
士道と別れ自分の世界に残った十香は人間が生き残っていると知り喜んでいます。
十香の影から少し成長した狂三が現れました。
自分が殺した筈の狂三の登場に十香は動揺しています。
狂三は殺されたふりをして十香が正気を取り戻すのを待っていたそうです。
狂三が怪しく微笑んで世界をやり直しませんか?と提案してきました。
大学に向かう士道が桜並木の中で十香と再会する事になりました。
名前を尋ねた士道に対して十香が答えました。
「私の名前は夜刀神十香。大切な人にもらった、大切な名だ。素敵だろう?」
十香が帰ってきたんだね、良かったな士道。
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