ラノベの感想) 大日本サムライガール 第5巻 (星海社FICTIONS)

概略:
栞が出演する事になり低迷を続けていた「ひまりんプロジェクト」の視聴率が上向きました。由佳里が親友が始めたドーナツ店の宣伝を個人的に始めたいと言ってきました。興味を引かれた颯斗は親友のお店に連れて行って貰う事にします。芹沢佐歩を紹介され彼女のドーナツを食べる事になりました。颯斗は彼女のドーナツは売れると考えひまりプロダクションの新規事業にする事を決め自分がプロデュースする事にします。由佳里に負けない為に最高の広告塔を用意する事を決めます。日毬と凪沙がドーナツを苦手としていると分かったので片桐杏奈に話を持っていく事にしました。颯斗の計画を聞いた杏奈が一大決心をする事になります。

レーベル:星海社
発行日:2013/4/15
著者:至道流星
イラスト:まごまご
ISBN:978-4-06-138860-4
雰囲気:栞活躍、由佳里の友人、ドーナツ屋、広告塔、移籍、新会社、影響力拡大、アメリカ大使館
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栞が出演する事で日毬との対決って構図が出来上がったので低迷していた「ひまりんプロジェクト」の視聴率が改善しました。
颯斗と由佳里は栞の売り出し方を考えていく事になります。
颯斗は栞ならば早い段階で人気タレントに成れると確信していました。
千歳の売り出し方は未だに良いアイディアがありません。
グラビアアイドルとしては一級品だと颯斗も認めているのですが支持層に偏りがあるのが難点でした。
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由佳里は余暇を使って親友のドーナツ店を宣伝したいと言ってきました。
ひまりプロダクションの名刺を使うので颯斗に断りを入れてきました。
由佳里を内心では高く評価している颯斗は名刺を使うのを許可します。
由佳里はまだ共同経営者だって自覚が薄いようですね。
興味を持った颯斗は由佳里に連れられてドーナツ店の見学に行く事にしました。
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銀座と聞いていたので颯斗は賃料が高そうな綺麗なビルに入っていると予想していました。
しかし行ってみると銀座の外れにある年季の入ったぼろビルでした。
颯斗が率直な感想を述べると由佳里が怒り始めてしまいます。
ぼろビルは親友の実家の持ちビルでした。
由佳里から親友の芹沢佐歩を紹介されました。
佐歩はヨーロッパで修行した実力者でした。
彼女のドーナツを食べてみた颯斗は売れると判断しました。
余剰資金がある颯斗は新規事業としてドーナツチェーンを展開しようと考えます。
自分で販売戦略を練る事にしました。
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広告塔になる女の子を探す事になります。
日毬か凪沙が使えれば問題無いのですが二人はドーナツを食べると気分が悪くなってしまいました。
普段から粗食な彼女たちにはドーナツの油は強すぎたようです・・・胸焼けを起こしていますね。
栞が自分が広告塔になると立候補してくれましたが颯斗が却下しました。
颯斗は栞の強みはラーメンや牛丼の宣伝に向いていると説明したのですが彼女は不満そうです。
栞はおしゃれで可愛い食べ物は似合わないと言われたと勘違いしたようですね。
颯斗が嫌ったのは栞の強みが削がれてしまう事でしたので、似合わないではく勿体ない、と思ったようです。
颯斗は美少女ばかりに囲まれていますが彼女たちを商品として認識できています。
正当な評価もできているようです。
彼には彼女たちへの恋愛感情は皆無の様ですよ。
勿体ないですが、そうじゃないと芸能事務所の社長なんてできないよなー。
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颯斗と壮司は日毬に好意的な記者を選び出し勉強会を開く事にします。
日毬も参加するので日毬に好意的な記者は大喜びしています。
颯斗と壮司は彼らに日毬の考えを伝える事で有事の際に味方にしようと考えていました。
颯斗は世間に公開しても問題ない情報と非公開のままにして欲しい情報を伝え守らせる事にします。
約束を破った者は二度と勉強会に呼ばれなくなるので皆約束を守ってくれています。
日毬はメディアを味方に付けることが出来ました。
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ドーナツ店の販売計画を練り始めた颯斗なんですが早々に困った状況に陥ります。
直ぐに調子に乗るので面と向かって褒めたりはしないのですが彼は由佳里を高く評価しています。
特に彼女の新しい何かを考え出す発想力の豊かさを高く評価していました。
このままでは彼女の計画した「kagura」に負けてしまうとの焦りを覚えます。
絶対に失敗できない颯斗には日毬級の求心力のある広告塔を連れてくる必要がありました。
そこで思い切った手に出る事にします。
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颯斗は片桐杏奈を広告塔にしようと考え西プロダクションにコンタクトを取りました。
ひまりプロダクションは業界内での影響力を強めているので西社長が直々に相手をしてくれました。
西社長は日毬を抱えている颯斗が杏奈に仕事を依頼してきたのが不思議だったようです。
日毬がドーナツを食べられないと教えると、驚いたようですが納得してくれました。
新規事業としてドーナツチェーンを始めるにあたり杏奈を広告塔にしたいと伝えると西社長は納得してくれました。
大きなビジネスになると理解した西社長はご機嫌でした。
杏奈を連れてきて彼女に直接ビジネスの内容を説明する事になりました。
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颯斗の説明を聞いた杏奈が予想外の行動をとる事になりました。
彼女は颯斗のビジネスプランに天啓を受けたと言っています。
西社長にお願いして颯斗と二人だけで話す許可を貰う事にします。
西社長も杏奈の事を大変可愛がっているので彼女のお願いを聞いてあげています。
杏奈から颯斗も驚いた仰天提案がなされる事になりました。
杏奈は颯斗が作る新会社の社長に成りたいと言ってきました。
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彼女はアイドルとしてトップの地位にありますが、そこで満足してはいませんでした。
彼女は長期的に人々と関わり幸せにする何かをしたいと思っていたそうです。
颯斗は杏奈がしっかりとした考えを持っていると知り驚きましたが彼女の可能性の高さを理解しました。
颯斗は杏奈の提案に乗る事を決めます。
しかし西プロダクションと敵対したくない彼は杏奈から話して貰う事にします。
杏奈も颯斗の立場を理解していて自分で西社長を説得する事に同意しました。
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二人は西社長の元に戻り、杏奈からひまりプロダクションに移籍したいと切り出しました。
西社長は呆気に取られていました。
最初は冗談めかして颯斗を非難してきましたが杏奈から自分の意志で颯斗の元に行きたいと言われてしまい慌てる事になります。
西社長は杏奈を説得し始めましたが彼女の決意は固く翻意させる事はできませんでした。
二人の話し合いは平行線だったので颯斗が新たな提案をしました。
颯斗は杏奈に西プロダクションに所属して芸能活動を続けながらドーナツ店に関わってもらう提案を行いました。
しかし西社長は納得してくれませんでした。
杏奈の移籍を巡り争う事になってしまいました。
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西社長は杏奈の移籍金として5億円を要求します。
更に杏奈が上げる芸能活動の売り上げの5割を5年間西プロダクションに収めて欲しいと要求してきました。
西社長は杏奈を手放すつもりは無いようです。
一旦話は終わり颯斗は別な提案を考える事になりました。
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颯斗は銀行に頼んでヨーロッパで売りに出ている老舗の菓子店やパン屋を物色しています。
買収して杏奈のドーナツ店として出店する計画です。
何度もヨーロッパで仕事をしている杏奈が現地で見つけた美味しいスィーツを日本に紹介するって筋書です。
歴史あるドイツの洋菓子店の買収に成功しています。
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颯斗は西プロダクションの経営状況を調べてみる事にします。
株式を上場しているのですが株価が実態に比べて恐ろしく安い事を発見しました。
颯斗は西プロダクションの株式を買う事にします。
颯斗としては西プロダクションの経営権を得るつもりはありませんでした。
株価の低迷に困っていた西社長に株を買う事を知らせると喜んでくれました。
しかし買った株の数が多過ぎたようです。
西社長は颯斗が買収しようとしていると思い抵抗する事になりました。
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颯斗は西社長に一方的に嫌われています。
西プロダクションは健全経営の優れた会社なのですが仕事の領域が芸能関係だけです。
芸能以外の分野にも進出済みのひまりプロダクションとは資金力が違います。
それでも資金を集めた西社長は颯斗に市場価格よりも少しだけ高い値で株を売って欲しいとお願いしてきました。
元々杏奈の移籍を成功さえたい颯斗は自分が買った時の平均価格で株を売る事にしました。
西社長が提示した額よりも随分と安いです。
株を売る条件として杏奈の移籍を認めてもらう事にします。
杏奈を我が子のように大切に思っている西社長は杏奈の移籍を認める事になりました。
自分たちでは杏奈が望んでいるチャンスを提供できないと気が付いてますね。
良い取引ができた颯斗と西社長はニコニコ笑顔です。
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西プロダクションで杏奈のマネージャーをしていた森をどうするかが問題となりました。
真面目で確実に仕事をこなすと西社長は評価してましたが、どうしても必要な人材では無いそうです。
颯斗もどうしても欲しい人材とは評価していません。
相談の結果、杏奈に判断を任せる事になりました。
しかし杏奈まで、引き抜いても置いて行っても、どちらでも良いと言っています。
一定の評価は受けてますが、少し可哀想ですね。
まあ経営者視点の従業員としてはこんなもんなのかなー?
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森を呼んで本人の意思を確認する事になりました。
杏奈が始める新会社に就職しないか?と問われた森は混乱しています。
サラリーマンである彼は即断できませんでした、まあ、そうだよねー、困るよねー。
颯斗から年俸600万円から始めましょうと言われて、ちょっと心が動いています。
即断できない森に杏奈が焦れたようですね。
早く決めないと話は無しにすると決断を迫りました。
森は杏奈に付いて行く事を決めました。
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杏奈と森が西プロダクションを退社する日がやって来ました。
予想に反して二人は冷たく追い出される形でエレベータに乗り込む事になりました。
杏奈は落ち込んでいます。
森が、実は杏奈は社内で嫌われていたんだ、と暴露してくれます。
エレベータがエントランスに到着すると喝采が杏奈を包む事になりました。
森が杏奈を驚かせる為に社員たちが結託して冷たい態度を取っていた事を教えてくれました。
杏奈は社員一人一人と言葉を交わして別れを惜しんでいます。
そこに西社長が大きな花束を持ってやって来ました。
西社長は泣くのを我慢しながら杏奈の行く末を祝福してくれましたが、我慢しきれず大泣きし始めてしまいました。
杏奈は祝福されて西プロダクションから送り出される事になりました。
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杏奈を預かる事になった颯斗と由佳里は彼女の実家に向かい両親と面会する事にします。
彼女の実家は元々は神社だったぞ。
現在は神社として運営はしてないそうです。
両親から杏奈が子供の頃から勘が鋭かった事を教えられました。
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杏奈、森、佐歩の歓迎会を開く事になりました。
ここで壮司と杏奈が挨拶を交わす事になります。
杏奈から日本大志会の最古参の会員だと聞いて壮司は認識を改めています。
自分よりも先達だと知り尊敬の念を抱いています。
杏奈は会員数が10人いるかいないかって頃に日本大志会に入会したそうです。
会員番号は一桁の可能性もあるね。
杏奈は毎月送られてくる日毬の写真を楽しみにしているそうです。
筋金入りのファンだね。
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日毬と同じ事務所に移籍できた杏奈は大喜びしています。
無意識に日毬と凪沙のおっぱいを揉んでいますね。
二人とも感じてしまい腰砕けになっています。
杏奈と日毬の文通は今でも続いていました。
二人は手紙で色々な事を語り合っているそうです。
杏奈の前では日毬が気弱な女の子になっているのが面白いです。
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杏奈の新会社の社名を決める事になりました。
颯斗が例として出した「杏奈プロジェクト」って名前が気に入った杏奈はそれを採用する事にしました。
杏奈も日曜朝の経営者会議に出席する事になります。
そこで杏奈から早くも新たなビジネスプランが提示される事になりました。
杏奈はピザをおまけに使ったドーナツの宅配を計画していると告げました。
彼女はパーティ用に売り出そうと考えています。
価格設定を高めにして友人が集まる折に買って貰おうと考えているようです。
颯斗は杏奈に由佳里並みの発想力があると知り驚くことになっています。
二人には負けられないと密かに決意してますね。
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相変わらず千歳の売り出し方が見つからない状況だったのですが杏奈が素晴らしいプランを考えました。
颯斗は千歳のドジを強みとは考えていませんでした。
杏奈は千歳の美人でドジなところが強みになると断言します。
杏奈の目には千歳のドジが可愛いと映っていました。
そこでひまりプロダクションの日常を撮影して千歳の売り込みに使う事にしました。
杏奈の秘書になってしまった森がプロから撮影をレクチャーされる事になりました。
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杏奈は颯斗の事を社長と呼んでいました。
杏奈自身も新会社の社長なので紛らわしいので呼び名を考える事になります。
何と呼ばれようと気にしない颯斗は好きに呼んでくれていいと言ってしまいます。
彼は杏奈のセンスを甘く見ていましたね・・・
杏奈は名案を思い付いたって感じで「颯斗キュン」と呼んできましたよ!!
颯斗は顔面蒼白で否定していますが由佳里には好評でした。
一生のお願いだからやめて、と頼むと杏奈は妥協して「颯斗くん」と呼ぶことにしてくれました。
荘司にも仇名を付ける事にします。
「壮ちゃん」と呼ぶことに決めました。
呼ばれた壮司はちょっと嬉しそうにしています。
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メンバーが増えたので事務所の引っ越しを行う事になりました。
壮司に丸投げしたのですが良い物件が見つかりました。
銀行から紹介されたそうです。
日毬の家からも近い事から新宿御苑の前にあるビルを一本買う事にしました。
10階建てで10階と9階をひまりプロダクションの事務所として使う事にしました。
日毬の日本大志会と杏奈の杏奈プロジェクトも同じビルに事務所を構える事になりました。
「きれいなネット政治推進協会」も入る事になりました。
まだ空きがあるので専用の撮影スタジオや録音スタジオを作っています。
段々と設備が充実してきましたね。
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日本大志会の会員が3万人を超えました。
それを記念してパーティを開くことにしました。
日毬は無料で招待したかったようですが無秩序になるのは困るので5000円の参加費をとる事にしました。
出される食事が高額なのでそれでも大赤字だそうです。
栞が司会役を引き受ける事になりました。
メディアに大きく取り上げられる事が分かっているので彼女はノリノリで頑張ってくれています。
颯斗は栞のタレント性の高さを再認識しています。
パーティは大成功しました。
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野党になってしまった民政党が日毬にコンタクトしてきました。
党崩壊の危機にある彼らは日毬に民政党から出馬して欲しいとお願いしてきました。
日毬の求心力を使い支持者を集めたいようです。
日毬が被選挙権を得るまでに10年近くの時間が必要です。
日毬は彼らを打倒する事を目指しているので断る事にしました。
しかし民政党は諦められないらしく最後まで勧誘してきました。
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民政党が日毬に接触した事を知った自友党も日毬に接触してきました。
与党である自友党は余裕があるのでそれ程しつこく勧誘はしてきませんでした。
ただ自分たちの党運営に自信があるようで日毬が政権を目指すならばうちに来なさいと言っていました。
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公安も動き出します。
日本大志会の担当を自称している黒谷が良い話があると言って引っ越し直後のひまりプロダクションにやって来ました。
黒谷は公安が日本大志会に資金提供したいと考えてると伝えてきました。
日毬は困惑していますね。
金額を聞いてみると月に100万円支払うと言っています。
颯斗は余りの安さに驚いていました。
日本大志会には毎月3万人超えの会員から3000円の会費が集まります。
確かに額が安すぎますね。
日本大志会は資金が余っているので断る事にするようです。
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新しい事務所に仕事が終わった杏奈が帰ってきました。
日毬、凪沙、千歳、栞は既に事務所に集まっていました。
杏奈が熱烈に日毬を好きだってアピールすると日毬がテレテレになってしまいます。
日毬の可愛らしさに感激した杏奈が日毬の胸にダイブしてきて顔を胸にうずめます。
日毬は感じ過ぎてしまい蹲ってしまいました。
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日毬の感度の良さに驚いた栞に千歳が秘密特訓をした事を教えています。
日毬は弱点を克服する為に千歳に突端を突いて貰っていたそうです。
しかし直ぐに立っていられなくなってしまいギブアップしたそうです。
感度良すぎですね。
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日毬のおっぱいネタで盛り上がっている一同の前に壮司がやって来ました。
壮司は颯斗と日毬に話があると言って二人を事務所から連れ出しました。
ビルの前にタクシーが待っていて乗り込みます。
目的地に到着する前に壮司が真摯な調子で自分の忠誠心を疑わないで欲しいとお願いしてきました。
訳が分からない日毬と颯斗が連れて行かれたのはアメリカ大使館でした!!
何が起こるんだ!!
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成分美少女恋愛経営芸能=政治活動ハーレム
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