ラノベの感想) 最強魔法師の隠遁計画 第12巻 (HJ文庫)
概略:
テスフィアと婚約していると言って現れたウームリュイナ家のアイルと対面する事になります。話し合いが拗れて貴族的な決着方法テンブラムで勝負する事になりました。アルスに付いて行ったリリシャが立会人をする事になります。ウームリュイナ家とテンブラムを行う事になったのでフェーヴェル家当主のフローゼと相談する為にフェーヴェル家に向かいます。フローゼはテスフィアがアルスを落としたと勘違いしていて大歓迎してくれます。セルバの過去が少し明かされる事になります。そこにリリシャが関わってきますよ。
レーベル:HJ文庫
発行日:2021/2/1
著者:イズシロ
イラスト:ミユキルリア
ISBN:978-4-7986-2414-3
雰囲気:交渉、貴族的決着方法、継承魔法、相談、報復、仲裁、計略、手駒?
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アルスはテスフィアと婚約していると言って第二魔法学院に現れたウームリュイナ家のアイルと話し合う事になります。
システィに厄介事を持ち込むなと苦言を呈されてしまいますね。
応接室でアイルと対面する事になりました。
貴族のしきたりを知らないアルスはリリシャに助っ人を求める事にします。
二人でアイルに会いに行く事になりました。
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アイルとの話し合いは当然ですが上手くいきません。
アイルはテスフィアとの婚約を認められた証文を持ってきています。
リリシャに確認してもらうと本物である事が分かりました。
このままではテスフィアはアイルの言いなりになるしかありません。
アイルはテスフィアとの婚約を政略結婚と考えていました。
彼女に好意を抱いているので求婚しているわけではありません。
テスフィアと結婚する事でフェーヴェル家を吸収合併しようと考えています。
三大貴族のうち二つが合併する事で国内の勢力図が崩れる事を狙っているようです。
最終的には元首の座をねらっているみたいですね。
アルスは貴族社会の面倒さを感じています。
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アルスはこれまで時間を費やして訓練したテスフィアを取り上げられるのが我慢なりません。
テスフィアに好意を抱いている訳では無いようです。
アルスは魔力を放出してアイルを威嚇する事にしました。
驚いたことにアルスの魔力量を見せつけられてもアイルは恐怖しませんね。
アルスへの興味を深める結果となります。
話し合いは平行線を辿っているので決着を付ける方法として貴族社会で行われていた試合形式の勝負を行う事になりました。
【テンブラム】と呼ばれる何らかの試合を行う事になります。
ここでリリシャが立会人をすると言い出しました。
アイルが認めたのでリリシャは第三者として参加する事が決まります。
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勝負の日時と試合内容はアイルが考える事になりました。
勝負で掛ける内容も決定しました。
アイルは自分が勝ったらアルスの所有権を主張しました。
軍を辞めベリックの指揮下から離れて自分の私兵になれと言ってきました。
これに対してアルスも対等な対価を要求する事になります。
アイルはアルスが何を要求してくるのか興味深々でした。
アルスの要求はアイルの予想の斜め上を行ってました。
アルスは自分が勝ったら二度と俺の前に姿を表すなと要求しました。
これを聞いたアイルは余りの面白さに笑い出しています。
益々アルスへの興味を深める結果となりました。
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ウームリュイナ家とテンブラムを行う事になったので現当主のフローゼと相談する為にフェーヴェル家に向かう事になります。
アルスの順位を知ったフローゼは大歓迎してくれます。
フローゼはテスフィアがアルスをモノにしたと考えているようです。
第一位のアルスをフェーヴェル家の婿にできると勘違いしていて大喜びしています。
アルスからテスフィアとの関係は男女のそれではないと教えられてガッカリしています。
アルスがテスフィアに関心を持ってくれいてる事に満足する事にしたようです。
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フローゼはテスフィアとアイルの婚約は正式に解消したと考えていました。
フローゼの口からウームリュイナ家が証文を扱う人物を買収して有効な証文を手に入れたのだろうとの予想が語られます。
フローゼはウームリュイナ家に吸収される事を嫌いテンブラムに乗り気になります。
彼女自身は詳しく知らないので執事のセルバに教えて貰う事になります。
フローゼはアルスを引き留めたいようですね。
アルス、ロキ、テスフィアは泊まっていく事になりました。
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アルスはベリックから流されたフェーヴェル家が極秘の継承魔法を保有しているって情報を確認する為にフローゼから話を聞きだす事にします。
フローゼからフェーヴェル家の継承魔法に付いて教えられる事になります。
彼女からフェーヴェル家の家督を継ぐ後継者と継承魔法を継ぐ人物が同一人物である必要は無い事が教えられました。
アルスは雪山で会った魔法師がフェーヴェル家に関わる人物か確認する事にします。
フローゼからはフェーヴェル家に関わる人物では無いとの答えが得られました。
アルスがテスフィアの為に開発した魔法がフェーヴェル家の継承魔法の一つに近いと教えて貰います。
フローゼはテスフィアなら継承魔法を使えるようになると期待しているみたいだね。
引き続きテスフィアを頼むとお願いされました。
アルスは魔法の師として関わるつもりで快諾しています。
フローゼはテスフィアとアルスが恋仲になる事を期待しているようですね。
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テスフィアは嫌がるロキを自室に連れて行く事にしました。
ガールズトークをするそうです。
ロキはアルスに助けを求めたのですが女の子らしい体験は貴重だと考えたアルスはテスフィアに任せる事にしました。
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テスフィアの部屋に拉致されたロキは延々とテスフィアのガールズトークを聞く事になりました。
話疲れてテスフィアが寝落ちします。
自分も寝ようとしたのですが寝ぼけたテスフィアに背後から抱き着かれる事になりました。
テスフィアはアルスとイチャイチャしている夢を見ているようです。
巧みな手さばきでロキを半裸にしてパジャマの中に手を突っ込んできました。
両脚をロキの身体に巻き付けて固定しているので逃げられません。
背中にテスフィアのおっぱいを押し付けられてロキが暗い気分になっています。
彼女はおっぱいが小さい事を気にしていますね。
テスフィアに生意気な谷間が存在するのが気に入らないようです。
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ロキがテスフィアに絡まれている頃、セルバを狙った刺客がフェーヴェル家にやって来ました。
セルバは暗殺集団アフェルカの元隊長でした。
幼いフローゼと出会いアフェルカを裏切り抜けたようですよ。
外界に存在した《トロイア監獄》を脱獄した元部下がセルバに復讐しようとやって来ました。
セルバに恨み言をぶつけて挑んできました。
セルバの戦闘力は圧倒的でした。
アフェルカは裏切り者を必ず粛清するので備えていたようですね。
屋敷の庭には周到な罠が用意されていて簡単に襲撃者を始末しました。
この戦いをアルスが隠れてい見ていました。
助太刀したかったようですがセルバの罠が怖いので見ている事にしたようです。
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出ていくタイミングを失いアルスが困っています。
そこに第二の刺客が現れました。
アルスはセルバに助太刀する事にしました。
二人の前に刺客が姿を表します。
刺客はセルバに復讐しようとした人物を止めに来たそうですよ。
殺すつもりだったので手間が省けたと言ってますね。
今日は戦う気は無いと言ってます。
いずれセルバに対する粛清が行われると言い残して逃げて行きました。
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セルバから今の戦いをテスフィアには内緒にして欲しいとお願いされました。
セルバはテスフィアにフェーヴェル家の裏の顔を隠しておきたいと考えています。
アルスはいずれ当主になるテスフィアが知らないままで良いのか?と思いつつセルバのお願いを聞き入れる事にしました。
テスフィアが貴族の令嬢にしては貴族的でないのはセルバの配慮があったからのようです。
呑気なお嬢様として育ってますからね。
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翌日はフェーヴェル家の内部を案内される事になりました。
フォローぜさんはアルスを婿にする気満々なようです。
彼にフェーヴェル家を良く知って貰おうとしていますね。
AWRの開発部門まで存在するね。
アルスは技術者と情報交換をしていました。
楽しそうですね。
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夜遅くに第二魔法学院に戻って来たアルス達にシスティが声を掛けてきました。
アルスと二人だけで話したいと言われます。
システィはリリシャが学院に脅威を持ち込むと言っています。
ここでリリシャがセルバを殺す為にフェーヴェル家に向かったと教えたようです。
アルスはリリシャを失うのはマイナスになると考え彼女を助ける為にフェーヴェル家に引き返す事にします。
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リリシャは勝手にウームリュイナ家とフェーヴェル家の間で行われるテンブラムの立会人になった事を咎められます。
彼女の兄がアフェルカのボスなのですが兄はリリシャを落伍者と考えていました。
失態続きのリリシャに挽回の機会としてセルバの暗殺を命じました。
リリシャは絶対に任務を成功させなければと追い詰められています。
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フェーヴェル家に潜入したリリシャはセルバを探します。
セルバが一人になった廊下で仕掛けたのですが気配を察知されていました。
戦闘用のメイドを嗾けられます。
物凄いパワーのあるキックを貰ってしまい窓を突き破って庭に放り出される事になります。
戦闘メイド二名とセルバに囲まれてしまいます。
リリシャは不利を悟りますがセルバが意外な行動に出ました。
セルバは戦闘メイド二名を下がらせて一対一の戦いを始めます。
リリシャは好機ととらえたのですが戦闘力に差があり過ぎました。
リリシャが魔力で操る糸を使っているのを見たセルバは彼女がアフェルカが送り込んだ刺客だと気付いたようです。
セルバの糸がリリシャの首に巻きつこうとしています。
殺されそうなリリシャの前にアルスが現れセルバの糸を切りました。
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リリシャは黒いボディースーツを着こみ顔を隠しています。
アルスは糸を使っている事から襲撃者がリリシャだと気が付いたようです。
セルバに向かって戦いを止めるように訴えています。
セルバはアルスの求めに応じて戦闘態勢を解きました。
アルスに助けられたリリシャは逃げて行きました。
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逃げたリリシャはアフェルカの本部に戻り自分で負傷の治療をしています。
骨折を自分で繋ぎなおしていますね・・・物凄く痛そうです。
任務に失敗してしまったリリシャが兄の元に連れていかれます。
兄から彼の意図を聞かされることになりました。
兄はリリシャではセルバに勝てないと分かっていたそうです。
リリシャがセルバに殺される事でアフェルカがフェーヴェル家に報復する大義名分を作りたかったそうですよ。
リリシャは自分が期待されていない事と捨て駒にされた事を知りました。
絶望しているリリシャの背中に落伍者を表す焼き印が押される事になりました。
リリシャは落伍者としてアフェルカを追放される事になりました。
心が壊れちゃったように思えるのですが彼女は立会人を務める事ができるのか?
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元首シセルニアがシスティの師匠であるミルトリア老女とチェスをしています。
シセルニアはウームリュイナ家のアイルの動きとアフェルカがセルバを粛清しようとした事を察知していました。
ミルトリアはアフェルカの創設メンバーで相談役に収まっています。
リリシャを指導した事があり彼女の死を回避する為にシスティに情報を流したようです。
それがアルスに伝わり彼がリリシャを守る結果となりました。
シセルニアはウームリュイナ家が謀反を起そうとしている事を察知していてアルスを自分の戦力として使いたいようです。
アルスが自分の意図した通りに動いてくれて満足しています。
シセルニアは三大貴族が力を持ち過ぎないように良い具合に飼いならしたいようです。
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アフェルカの頭目を務めるリリシャの兄はシセルニアの命令に逆らっているようです。
シセルニアはアフェルカを潰しても良いかと考えています。
これはミルトリアの意見とも一致しています。
ミルトリアはセルバを守っていました。
セルバに長い間粛清の手が伸びなかったのはミルトリアが止めていたからのようです。
しかしリリシャの兄はミルトリアの命令もきかないそうですよ。
ミルトリアは裏切り者に粛清を加える方針をやめさせたいみたいです。
その為ならばアフェルカが解体されても問題無いと考えています。
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シセルニアはアルスが自分の側に付いてくれている限り戦力的に負ける筈は無いと考えています。
最悪の場合はウームリュイナ家とアフェルカをアルスに潰させようと考えているような?
アルスの周囲にはシセルニアの放った監視者が居るようです。
アルスにも気づかれていないようなんですよね。
アルスはシセルニアの手の上で踊らされている事になるのでしょうか?
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シセルニアの命を受けたリンネが国境地帯にある森の中の廃屋でイリイスと対面しています。
リンネからシセルニアの代理で来たと言われてイリイスは話を聞く事にしました。
イリイスは理知的で話はスムーズに進んでいるようです。
情報交換が終わりリンネは無事にイリイスの元を離れました。
シセルニアの意向を聞いたイリイスはこれまでの己の行いを後悔しているようです。
何を話したんだろうか?
シセルニアはイリイスまで味方に引き入れるつもりなのか?
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