ラノベの感想) インフィニット・デンドログラム 21 神殺し (HJ文庫)


概略:
ギデオンでUBMへの挑戦権を掛けたトーナメントが開催中です。
10日間連続開催で大いに盛り上がっています。
優勝者予想の賭けも盛況でレイも大金を掛けています。
大穴を当てて大金を手にしています。
マリーが出場する事になるんですが開催時間が平日の午後だったのでレイたち学生組は観戦できませんでした。
マリーは優勝する自信があったんですがルールに負けました。
一回戦で負けてしまい落ち込んでいます。
彼女を励まそうとして超級殺しと呼ばれるようになった経緯を聞いてみる事になります。
マリーから疫病王を倒した手法が語られます。

レーベル:HJ文庫
発行日:2023/10/1
著者:海道左近
イラスト:タイキ
ISBN:978-4-7986-3307-7
雰囲気:大穴、逃走、転職、敗北、過去、戦争準備、来訪者

ギデオンで10日間連続の決闘大会が開催中です。
レイも二日目に出場したんですが二回戦で負けました。
クランのメンバーも参加しているのでレイは余り気味の資金を賭けています。
初日はレイレイが優勝しました。
二日目は先輩(ビースリー)と狼桜が決勝に残りました。
お互い手の内を知り尽くしている因縁ある相手なので読み合いになります。
相手が知らない新装備や新スキルを織り交ぜての戦いになりました。
最初に優位になったのは狼桜でした。
狼桜は強制的に装備を剥ぎ取る槍を入手していました。
防御主体で戦うスタイルのビースリーは装備品を剥ぎ取られてしまい下着姿になってしまいます!!
彼女のセクシーな姿が拝めたのは良い点なんですが負けそうでした。
狼桜は勝利を確信したようですがビースリーも攻撃手段を隠していました。
指定した範囲を高重力で圧し潰すスキルを披露してくれます。
狼桜は地面に押し付けられてしまい行動不能となりました。
ビースリーは「伏せだぜ、ワンちゃん」と狼桜を挑発しています。
激怒した狼桜は人には見せられない顔で圧死しました。
この戦いは二人の間に遺恨を残す事になりました。
ビースリーが勝ったのでデスピリオドの異名が轟く事になります。
レイレイとビースリーの勝ち方が残虐だったので恐ろしいクランと思われてしまいます。
その日の本命は狼桜でした。
レイはビースリーに高額を掛けていたのでぼろ儲けしてしまいます。
ネメシスが金銭感覚が狂ってしまうぞと心配しています。
レイは借りているクランの本拠地を買い取れるかもしれないと答えています。
ネメシスは賭けで家を買うなんて妄言だからなと釘を刺しています。
レイも納得はしているんですが実際に買い取り資金を博打で稼いでしまいそうに思えるんだよね。
レイって分析力が高いと思うんだ。

三日目に出場したルークが大穴として優勝しました。
ここでもレイはルークに大金を掛けていました。
クラン外のメンバーからルークは数合わせの新人と認識されていました。
トーナメントが始まる前は無警戒だったようです。
ルークの戦い方は相手の攻撃手段をひたすら潰し戦力を十全に発揮させない戦い方でした。
勝ち上がって行くと対策を講じられます。
若干不利になりましたが小手先の対策ではルークを仕留める事はできませんでした。
対戦者はルークの一番怖い面を理解します。
彼は対戦者を観察して心理を読んで対策を打つ事で勝利を掴んでいました。
敵の能力を最低化して自分の能力を最大化しています。

大金を稼いでもレイの心は心配事で溢れています。
レベルアップしたネメシスの食事量が爆増しています。
初戦敗退したイオが落ち込んでいます。
彼女を励ますために残会を開く事になりました。
そこでネメシスは会話に加わる事も無くひたすらに食べ続けています。
トーナメント四日目はジュリエットが優勝しUBMを撃破して特典武具を獲得しました。
五日目は扶桑月夜が優勝しました。

トーナメント六日目にカシミアが出場します。
その日の商品は正体不明ので価値が定かではありませんでした。
カシミアがこれを狙ったのは勘だそうです。
今回のUBMの中で一番強そうに感じたんだそうです。
カシミアは五人のメンバーを率いてUBMに挑む事になります。
彼は知りませんがメンバーに選ばれる為に激しい戦いが繰り広げられました。
狼桜もメンバーになりカシミアと一緒に戦う事になります。
決闘が開始された瞬間にカシミアと狼桜が攻撃を始めます。
狼桜は見事にUBMの背後から一撃必殺の攻撃を放ちますが雷に撃たれて塵になりました!!
即死を阻害する装備品を二つ装備してたんですが瞬殺されました。
今回はトーナメントに参加せずUBMが闘技場から逃走をはかったときに対応する役目をになうシュウがそれを目撃します。
ハンニャのシュウと一緒にUBMの逃亡を防ぐ役割を担っていました。
シュウはUBMが複数回の雷撃を行った事に驚いています。
カシミアは自意識があり斬る相手を選ぶ太刀を抜いて雷撃を切り伏せました!!
雷を切ってしまったカシミアにもシュウは驚いています。
UBMはドラゴンだろうと予想されていたんですが人型でした。
カシミアは首チョンパできると喜んでいましたが様子が変です。
左半身が存在しませんでした。
左半身が無い事に混乱していました。
【蒼■■辺 ヘイロン・■■■■■】って名前のようですね。
■で伏せられている箇所が左半身を表す名前のようです。
戦う準備ができていない状態で狼桜とカシミアに攻撃されたんですが自動的に迎撃してみせました。
UBMはカシミアが雷を斬った事を見て彼が強敵で殺される可能性があると判断します。
居なくなった左半身に会うまで死ねないと判断したヘイロンは逃げる事を決めます。
頭上に向かって光線を放ち闘技場の結界を破壊して逃げました。
シュウとハンニャは迎撃態勢を取りますが予想外です。
ヘイロンが逃走に移ったので取り逃がす事になりました・・・

逃げたヘイロンはグローリアが倒されたノヴェス峡谷に現れます。
大きなエネルギーが氾濫した形跡があったので無尽蔵にエネルギーを喰らう半身の手がかりがあるかもと期待しています。
しかし何の痕跡もありませんでした。
失望していると声を掛けられました。
そこには一人のマスターが居ましたよ。
危険を感じてヘイロンは闘技場の結界を破壊した光線を放ちます。
マスターは握っている剣に「ネイリング」と呼びかけます。
剣はマスターのエンブリオでした。
ネイリングは光線を切り裂いてしまいます!!
死を覚悟したヘイロンは半身の名を叫びます。
「あるめーら・・・アルメーラアアアアア!!」
マスターは追撃をやめて、それは女の名前か?と尋ねてきます。
ヘイロンが頷くと、お前の愛する者か?と聞いてきました。
再び頷くと「行け」と言ってきます。
逃がしてくれました。
ネイリングが人間型になりUBMなのに逃がしても良いの?と問いかけてきます。
マスターは興味が無いと答えています。
このマスターはゲーム内で大事な存在を喪ったようですよ。
傷心からログインできるまでに回復し愛する者が死んだ地に向かおうとしています。
花を供えてデンドロを引退する気のようです。
マスターは【剣王】フォルテスラです。
ネイリングはフォルテスラが絶望した事で超級エンブリオに進化を果たしています。
しかし彼の引退を止める事はできないようです。
フォルテスタの存在を自陣営の戦力増強を目論む【水晶之調律者(クリスタル・チューナー)】が捕捉しました。
王国で活動しているインテグラの補佐をする為に各地に情報収集用のドローンカメラを配置してありました。
その一機がフォルテスタの存在を捉えました。
仲間に引き入れる為に動きだしそうです。

皇国に移籍したローガンがゼタの授業を受けています。
こだわり派なのかゼタはホワイトボードを持ち込んで授業を行っています。
彼女の所属クランifに勧誘する時にだした強くしてやるって約束を果たしています。
ゼタはローガンのエンブリオと【魔将軍】ってジョブの相性が悪い事を説明ました。
ローガンのエンブリオ、ルンペルシュティルツヒェンの最大の利点を活かしきれていません。
【魔将軍】は強すぎるので他のジョブとのシナジー効果が失われていました。
ゼタは発想の転換を図り戦闘職から生産職にジョブチェンジする事を提案しました。
ルンペルシュティルツヒェンの利点は対価を支払う事で無限に強力な悪魔を召喚できることです。
ゼタは小賢しい戦術を無視して大量の凶悪な悪魔を召喚して数で押し切ってしまえと助言します。
ローガンは対価を支払いきれないと反論します。
ゼタは生産職になり支払うべき対価を自分で生産すればいんだよと教えてあげました。
ルンペルシュティルツヒェンの特性上生産職になると規格外の成功確率を手に入れる事ができます。
ゼタはローガンがそれに気付いていないのが不思議でした。
ローガンは生産職を軽視していたので気付かなかったようですよ。
しかも自分よりも格下と思っていた生産職のフランクリンに負けた事で生産職を忌避する感情が増していました。
だからルンペルシュティルツヒェンに生産職での可能性があるとは考えもしませんでした。
ゼタの論理的な説明を聞いてローガンは転職を決意しました。
ゼタはローガンに錬金をさせる事にします。
ルンペルシュティルツヒェンの特性により元にした金属よりも高価値の金属を錬金する事ができます。
ローガンは【錬金術師】に転職して神話級金属を錬金できる【高位錬金術師】を目指す事になります。
凝り性なローガンは【高位錬金術師】になれました。
しかし不満も出てきます。
【高位錬金術師】では確実に神話級金属を錬金できません。
【錬金王】になるのを目指していますが錬金に必要な触媒がなくなりそうです。
早く帰ってきてゼタと嘆いています。

トーナメントの7日目にマリーが出場する事になっていました。
月曜日の平日だったのでレイを始めとする学生メンバーは観戦する事はできませんでした。
可哀想なマリーは応援無しでトーナメントに望む事になります。
決闘場の警備を任されているシュウとハンニャは観戦したみたいですよ。
マリーは自分が優勝できるとの確信を持っていました。
レイはマリーの強さの特性上無理じゃないと予想していました・・・
結果はレイの予想通りとなってしまいます。
マリーは一回戦で優勝する事になる人物と対戦する事になり負けました。
落ち込んでいます。
マリーは超級殺しとして有名です。
彼女を先生と呼び慕っている霞達に慰められています。
レイはマリーから試合内容を聞く事になります。
マリーは決闘のルールによって強さの源泉を制限される事になっていました。
元々開始の合図で決闘が始まるので奇襲が得意な彼女には不利なルールなんだよね。
彼女の最大の強みはこの世界から隔絶された場所に自身を退避させる事ができる能力です。
これで敵の攻撃を交わして接近して攻撃するのを強みとしていました。
しかしこのスキルを使うと結界に死亡判定されてしまう為に使えませんでした。
マリーは強みを封じられ苦しい戦いを強いられ一方的に負けました。
ルールに負けた事は分かったんですけど落ち込んでいます。
マリーの気分を高揚させる為に超級殺しと呼ばれるようになった事件について教えてもらう事にします。
マリーは詳しくは自分がホームの図書館に収納したDINが発行した新聞のバックナンバーを読んでくれと言って詳細は省きます。
王国で疫病王というマスターが大量殺人事件を起こしました。
疫病王が有名になり殺したマリーが超級殺しと呼ばれるようになったと教えてくれます。

その日の夜、レイは図書館に言ってバックナンバーを読んでみる事にします。
そこにマリーが現れたので彼女から詳細な事件解決の経緯を聞く事になります。
デンドロには七大国家の他にも小国が存在します。
小国の一つに疫病王が出現して殺人ウィルスをバラまき始めました。
疫病王は他のマスターよりもデンドロについて詳しいようです。
自分はかつてデンドロの神だったって独り言を呟いています。
これは現在の運営に向けてのメッセージだったようです。
かつての力を取り戻す為にレベルアップを狙っています。
その為に必要なリソースを効率よく稼ぐ為にティアンを大量に殺そうと考えたようです。

疫病王はメイヘムって小国で犯行を始めました。
丁度その時期にメイヘムに天地を飛び出し世界を放浪している勇者が滞在していました。
草薙刀理(くさなぎ とうり)というティアンです。
勇者は何でもできるのですが天地にいる限り戦いに明け暮れるしかありませんでした。
刀理はそれに嫌気がさして自分の可能性を知る為に世界を放浪していました。
メイヘムでマールという少年(ティアン)と出会います。
マールは平和な村に嫌気がさしていました。
世界には刺激的な事が多いと噂に聞いて憧れを抱いています。
何でもできる刀理の事をズルイと感じていました。
マールが眠れずに夜の村を散歩していると村の夜景を観賞している刀理と出会います。
ここで刀理が自分と同じ閉塞感を感じている事を知り親近感を抱く事になります。
マールは刀理と友達になりました。
マールは積極的に村での暮らしを刀理に体験してもらう事にします。
刀理も村での穏やかな日常に充足感を抱いています。
しかしいつまでもメイヘムに留まっている事はできません。
出発の前日に疫病王が事件を起こしました。

刀理は村長の家に逗留していました。
村長の家にはメイヘムの首都から毎朝新聞が配達されてきています。
その日は配達が遅れていました。
遅れて新聞が届けられるんですが取りに行った村長の絶叫が響きます。
危険を察知した刀理は完全装備で外に出ます。
そこには口から血を吐き羽が毟れていく鳥が転がっていました。
新聞を配達してくれている鳥です。
鳥の様子からウィリスによる疫病が発生していると刀理は予測します。
彼の予測はあたり村長が血を吐いて倒れてしまいます。
回復アイテムを使って治療を試みますが村長は絶命しました。
家の中から村長の家族が絶命する悲鳴が聞こえてきました。
刀理は疫病の広がり具合を把握する事にします。
村に疫病を運ぶ病原菌が迫っている事が分かりました。
新聞を運ぶ鳥は降りようとして高度を下げた事で罹患したと分かりました。
刀理は死んだ村長からリソースが移動するのを感知しました。
天地のティアンはそれが分かるようですよ。
リソースが移動したのでこの現象が人為的に起されていると判明します。
リソースの移動先に疫病王の存在を捕捉します。
刀理はそこに向かおうとしますがマールを助けられる可能性に気付きました。
彼の住んでいる家は村長の家から離れた場所にありまだ病原菌が到達していない可能性がありました。
急いでマールの家に向かいます。
到着した時点で彼の家は感染圏に入っていましたがマールは羊を放牧させる為に離れた場所に居ると分かりました。
刀理はジェムを上空に投げ一緒に旅をしているドラゴンを呼び出します。
旅の途中で知り合ったアルクァルという【ハイエンド・ライトニング・ドラゴン】です。
刀理はアルクァルにマールを村から安全圏まで運んでもらう事にします。
アルクァルは友の最期の頼みとして請け負ってくれました。
アルクァルはマールを王国の端にある町まで運ぶ事にします。
刀理は疫病王の元に急ぐ事にしました。
勇者といえども生物なので疫病に罹患します。
疫病王の元まで辿り着けるかは刀理の膨大なHP頼みだったんですが届きませんでした。
疫病王は首都にある王城で事件を起こしました。
リソースの移動が途絶えたので全ての生物が死んでしまったと判断して移動を開始します。
王国に行こうと考えています。
王城から出ると途中の道に完全武装の死体が立ったままの状態で待っていました。
死んだ刀理なんですが天地出身の彼は死んでも一度だけ攻撃できる【死兵】を取得していました。
骨になってしまってるんですが疫病王の首を狙った攻撃をしてきました。
疫病王(キャンディー)のブローチが破壊されます。
致命の一撃だったんですが身代り装備のお陰でキャンディーは死を回避しました。
ここでキャンディーは刀理の装備していた【試製滅丸星兜】という兜を手に入れいます。
この兜が敵意を察知できる優れモノでした。
安全を考えてキャンディーは一度ログアウトしてブローチが回復するをの待つ事にします。

マールを王国まで運んだアルクァルは刀理の戦いの結果を確認しに行きます。
刀理の亡骸を発見して彼が失敗したと悟ります。
アルクァルは疫病王が姿を現すのを待つ事にします。
キャンディが姿を見せると遠距離化の雷撃を放ちました。
キャンディは【試製滅丸星兜】装備していました。
攻撃を察知して雷を無効化するレインコートを装備して回避しました。
攻撃手段を失ったアルクァルはマールに状況を報告しに戻ります。
刀理に託されたのでここで死ぬ事はできませんでした。

DINメイヘム支部の社員が疫病の発生を察知して本部や他の支部に連絡したので世界は疫病王の存在を知りました。
各国は超級を送り込んで疫病王の討伐を試みますが全て失敗に終わります。
王国にやってくるとの情報を得たので対策が取られます。
マリーも対策会議に参加していました。
そこでマールとアルクァルの存在を感知します。
マリーはマールが匿われている場所に向かいます。
黒い靄を纏った姿で現れたマリーにマールとアルクァルは驚いています。
マリーは自分の描いている漫画の主人公キャラをロールプレイしています。
依頼が無くては殺し屋として動けないって制約を自分に課しているようですね。
マールに復讐をしたいか質問しています。
マールが敵討ちを望んていると言ったので引き受ける事にします。
マールからの依頼で疫病王を殺す事になりました。
依頼を引き受ける条件としてアルクァルに運んでもらう事になります。
他の超級やアルクァルから聞いた交戦結果からマリーは疫病王対策を思いついていました。

マリーはアルクァルに疫病王の頭上まで運んでもらいました。
真上から落下して疫病王に接近して近接戦闘で殺す計画です。
マリーの落下時に目くらましとなる攻撃をしてもらう事にします。
ウィルスに関しては世界から隔絶するスキルを使って回避しようと考えていました。
しかし落下点が少しずれていたので使えなくなります。
マリーは分身体を作り出してそれを蹴る事で落下軌道を修正しました。
アルクァルの雷撃が終わると疫病王の目の前にマリーが出現していました。
マリーは短剣で疫病王の首を狙います。
致命の一撃を与えて彼のブローチを破壊しました。
止めを指すのにマリーは自身のエンブリオを使います。
アルカンシェルのリソースを総動員して彼女が描いた物語の最強の殺し屋を呼び出します。
”神殺し ラ・グラベル”というマリーが創造した殺し屋が呼び出され疫病王を真っ二つにしました。
疫病王はデスペナルティになり監獄に送られます。
マリーもウィルスに殺されました。
両者死んだんですが疫病王は監獄に収監されたのでマリーの勝利となりました。
これがマリーが超級殺しと呼ばれるようになった経緯です。

マリーに破壊された【試製滅丸星兜】は作成者の元に戻る事にします。
意思があるようですね。
デンドロ内の強者の情報を集めているように思えます。

監獄に収監されたキャンディはマリーへの復讐を誓います。
レベルアップすれば監獄から出られると仮定して早速ウィルスをバラまき始めました。
そこにゼクスが現れます。
スラムである彼には生物用のウィルスは効きませんでした。
ゼクスはキャンディーの肩に触れて食材が駄目になるのでウィルスを放出するのをやめて欲しいとお願いします。
抜け目ないゼクスはこの時にキャンディの髪の毛を入手して彼に擬態する情報を入手しています。
キャンディはスライムにも効くウィルスを放出するんですがゼクスは彼に擬態して無効化しました。
キャンディは攻撃手段を失います。
攻撃の意思を失ったようですが当時監獄に収監されていたハンニャが登場します。
ハンニャのサンダルフォンに踏みつぶされてキャンディは死にました。
キャンディは町でウィルスをバラまくのを諦めたようです。

マリーが疫病王を倒したと知ってもマールの心は晴れませんでした。
絶望している彼が空気に溶けている【天竜王 ドラグヘイヴン】を見つけます。
自分を見つけたマールに興味を持ったドラグヘイヴンは一緒にくれば強くしてやると誘います。
【勇者】と同じ特別になれると誘われてもマールの心は動きませんでした。
断るとドラグヘイヴンが大喜びしています。
どうも強化には虚無感が必要なようですね。
やってきたアルクァルが連れて行くのを止めようとしています。
ドラグヘイヴンはアルクァルの父親でした。
全ての出来事に関心を失っているマールはドラグヘイヴンに連れて行かれる事になります。
管理者から
「絶対にマスターをいれるな」
「モンスターの強化に使うな」
「侵入を許すくらいなら破壊しろ」
と厳命されている<時竜王霊廟>って場所に連れて行く事にします。
そこは時間の流れが外とは違うようですよ。
管理者からティアンを入れるなとは言われてないとか屁理屈をこねています。
ドラグヘイヴンの目論見は上手くいくんだろうか?
マリー達はマールがどこに行ったのか知りません。

皇国ではクラウディアが今後の思索に耽っています。
彼女はティアンなんですがハイエンドと呼ばれる特別な存在です。
ハイエンドは他者より多くのデンドロの裏情報を知識として与えられています。
クラウディアは三つの人格を持っているので頭の中で会議しています。
それぞれの人格は異なる思考を持っているので一致した完璧な答えが出せないようです。
皇国が王国と戦争しようとしているのは【邪神】と呼ばれる存在が王国に留まっているからです。
王国の王都を襲撃したのは【邪神】の存在を確認する為でした。
ゼタから王都に居ると分かったとの情報を得ましたが王都のどこに居るのかは分かっていません。
【邪神】はデンドロに終焉をもたらすと分かっているの一刻も早く倒す必要があります。
安全を考えるなら王都のティアンを皆殺しにする必要があるんですが王国のアルティミアは理解してくれないでしょう。
ですのでクラウディアは全てを語れていません。
全面戦争になると大きなリソースが動く事になり【邪神】の復活を早める可能性もあります。
クラウディアはアルティミアを友達と考えているので彼女に死んで欲しくありません。
全ての目的を叶える為にマスターのみが参加する戦争を提案しました。
勝った方が全てを総取りするルールを提案しています。
アルティミアの返事はまだ届いていません。
クラウディアはアルティミアが提案に乗ってくるのを期待しています。
魔女と呼ばれているカルディナの議長ラ・プラス・ファンタズマの意図も図りかねています。
グランバロアと衝突して意図的に戦争を誘導しているように見えています。
余りに愚かな行為を取っているので本人は既に死んでいて誰かが成り代わっているのかも?と疑っています。
クラウディアはデンドロの管理者に対抗しようとしている存在にも気付いています。
ギデオンで行われているトーナメントの結果を知ったクラウディアは違和感に気付きました。
UBMを倒した事で得られる特典武具が特定の勢力に流れている事に気付いています。
レイの知らないところでデンドロの勢力争いが行われています。
気付いているマスターは少ないみたいですけどね。
デンドロが存在する理由も未だに分かっていないので気付けないのも仕方ないか。
運営は上手く誤魔化せているような。

トーナメントは九日目まで終了しました。
明日が最終日で神話級UBMへの挑戦権を掛けたトーナメントが行われます。
フィガロがいよいよ出てきますね。
警備に付いているハンニャは大興奮だろうね。
きちんと警備ができるのか少し不安ですね。
最終日を前にして盛り上がっているギデオンにレジェンダリアのマスターがやって来ました。
お祭りシーズンに来られて嬉しいと喜んでいます。
彼女はレイに会いに来たようですよ・・・
仲間の【怠惰魔王】ZZZから仲間内で一番魔王っぽいと評されています。
レイはまたも厄介事に巻き込まれそうですね。

成分表
成分含有量(5:多い、1:少ない)
美少女5
仲間5
バトル5
武具・防具5
ハーレム4


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