ラノベの感想) オーク英雄物語5 忖度列伝 (富士見ファンタジア文庫)


概略:
デーモン国を目指して森の中を移動しているバッシュとゼルが激しい嵐に遭遇しました。
普通なら移動は困難なんですが歴戦の戦士である二人は気にしません。
嵐の中を進んでいたんですが雨で増水した川にバッシュが落ちます。
濁流にのみ込まれて意識を失いかけたバッシュを何者かが助けてくれました。
バッシュは何らかの目的があり精霊が助けてくれたんだと考えます。
川岸に流れ着いたバッシュの前にグリフォンと双子のオーガが居ました。
バッシュは精霊がオーガの双子を助けて欲しいと願っていると解釈してグリフォンを斬り伏せました。
グリフォンが川に落ちると女戦士がバッシュの視界に入ってきました。
女戦士は鍛え上げられた筋肉を持つ美しい人物でした。
強い子を産みそうだと考えたバッシュは速攻でプロポーズを慣行しました!!

レーベル:富士見ファンタジア文庫
発行日:2023/9/20
著者:理不尽な孫の手
イラスト:朝凪
ISBN:
雰囲気:嵐、濁流、精霊の導き?、プロポーズ、弟子、歓迎、サキュバスの食堂、食糧事情、暴動、超絶戦闘、許嫁

バッシュとゼルはデーモンの国を目指して森の中を移動していました。
運悪く嵐にみまわれます。
激しい雨が降って川は濁流となっていました。
デーモンという種族は恐れられているので国境には関所が作られていました。
バッシュとゼルは入国手続きをしようとするんですが関所は荒らされていて誰も居ませんでした。
断りなく入国すると密入国になってしまうのでゼルが書置きを残そうと提案します。
ゼルは他種族が判読可能な文字を書けるくらいに達筆でした。
ダッシュとゼルが入国するとの書置きを残します。
関所を抜けた先に橋が架かっていました。
渡っているときに橋が壊れてしまいバッシュは濁流に飲まれてしまいます。
ゼルと離れ離れになってしまいました!!

濁流に飲まれたバッシュは息が出来ずに溺死しそうになります。
死にかけているバッシュが何かに掴まれて川岸に誘導されました。
バッシュはその何だか分からない存在を精霊だと捉えます。
精霊が何かをして欲しいとお願いしてきていると解釈します。
バッシュの意識が途絶えますが岸に流されました。
グリフォンの咆哮が聞こえてバッシュは飛び起きました。
周囲を確認すると小さな人間とグリフォンがいました。
バッシュは精霊が二人の人間を助けて欲しいとお願いしていると考えます。
バッシュは一刀でグリフォンを真っ二つにしました。

倒したグリフォンの影から一人のヒューマンの女戦士が現れます。
バッシュはその美しさに目を奪われていました。
女は乳と尻がでかく鍛えられた良い筋肉を持っていました。
顔は包帯で覆われていて美醜は分かりませんでした。
名のある戦士で強い子供を産みそうだと考えたバッシュは速攻で彼女にプロポーズします。
女は呆気に取られていますね。
オークがお世辞を言うとは・・・と驚いています。
自分は美しくないと言って顔について火傷の後と刀傷を見せてきます。
バッシュは傷は誇りなので恥ずべきモノではないと答えます。
女はバッシュが本気で好意を示していると分かり少し気分が高揚しています。
バッシュのプロポーズを嬉しいと言ってくれましたよ。
おーこれはバッシュが遂に嫁を手に入れる事になる!!と期待が膨らみます。
その場に居るのがバッシュと女だけならば上手くいったかもしれませんね。

その場には女の他にも小さなオーガの双子が居たんだよね。
双子は女を母の仇として狙っていました。
バッシュは精霊に双子を助けて欲しいとお願いされたと思い込んでいるので無視する事はできませんでした。
女が二択を迫ってきます。
プロポーズを続行するか双子を助けるか。
バッシュは精霊の頼みを蔑ろにして怒りを買うのを恐れました。
双子を助ける事を選んだので女とはそこで別れる事になりました。

双子が自己紹介をしてきます。
二人はオーガ族の大闘士ルラルラの息子と娘でした。
兄はルド、妹はルカと名乗りました。
ルラルラはバッシュも知っている有名人で強い闘士でした。
二人から逃げ去った女が卑怯な手を使ってルラルラを騙し討ちしたんだと説明されます。
ルラルラの死体が路地裏に捨て置かれていた事から騙し討ちをしたと判断したそうです。
バッシュがオーク英雄だと知るとルドが弟子にして欲しいお願いしてきました。
これまで弟子を取った事が無いバッシュは困惑しますが彼の必死さを見て引き受ける事にします。
デーモンの国に行かなければならないので二人が仇を討つまでとの時間制限を付けました。

バッシュはルドの力量を確かめてみる事にします。
剣を持って打ち込みをさせたんですが驚くべき弱さでした。
戦い方を教える以前の問題でしたよ。
戦場では動けなくなった者から死んで行くのでバッシュはルドをひたすら走らせることにしました。
体力もないみたいですぐに倒れてしまいます。
バッシュは戦場で疲労で倒れた仲間を蹴り飛ばして起こした事を思い出し実践します。
二日ほど雨宿りをしていたんですが雨はいっこうに上がりません。
ルドが仇が逃げると言いだしたので移動を始めます。

ルカが仇の位置を大まかに掴めるので彼女の案内で移動していました。
移動を続けているとサキュバスの国の近くに来てしまいます・・・仇の女はサキュバスの国に用があるのでしょうか?
バッシュは周囲がサキュバスが発する桃色の靄に包まれている事に気が付きます。
咄嗟に吸い込まないようにしたのですが遅かったです。
国境を警備しているサキュバスが現れて捕縛されそうになります。
サキュバスは飢えているようでバッシュとルドに興奮していました。
二人がご馳走に見えています。
女の子のルカにはこれといった変化はありません。
サキュバスはバッシュの股間を注視していました・・・いっぱい出してくれそうだと期待しています。
バッシュが恐怖に震えています。
サキュバスで童貞を捨てると魔法戦士になってしまいます。
そうなるとオークの英雄を貶めたと怒ったオークがサキュバスと戦争を始めてしまいます。
絶対に勝てない相手との戦争は絶対に回避しなければなりません。
バッシュはサキュバスを魅力的と感じていますが食べられるわけにはいきませんでした。
彼女がバッシュの顔を見た瞬間に劇的な変化が起こります。
サキュバスは魅了をやめてバッシュに名前を確認してきます。
「オーク英雄」バッシュ様であらせられますか?と質問してきました。
そうだと答えるとサキュバスは露出過多な衣装から軍服に早着替えを行いました。
彼女の魅惑的なボディが隠されてしまいバッシュはガッカリしています。
サキュバスはヴィナスと名乗り嘗て戦場でバッシュに救われた事があると言ってきます。
彼女はバッシュに憧れを抱いているようですよ。
種族的にサキュバスはオークに対して優位に立っているのでオークを下に見ています。
しかし種族の存亡の危機を救われた恩があるのでバッシュだけは特別と畏敬の念を抱いていました。
できるなら抱いて欲しと思っているようです。
ヴィナスから歓待したいので是非国に寄って欲しいとお願いされます。
美しいサキュバスに歓待される、とっても魅惑的なお誘いなんですがバッシュは童貞です。
サキュバスに食われてしまうと魔法戦士になってしまうので誘いを断ります。
ゼルって妖精がバッシュを拉致したな許さないぞと騒いでいると言われます。
文句が多くて監視役がノイローゼになってしまいそうなので引き取りに来て欲しいと言われてしまいます。
バッシュの旅にはゼルは絶対に必要な友です。
行くしかありませんでした。

サキュバス国に入るとバッシュとルドは多くのサキュバスに注目されています。
彼女達の目は赤くランランと輝いていました。
誰もが二人をご馳走だって目で見てきます。
恩人であるバッシュを食料視する者達をヴィナスが一喝しました。
オーク英雄のバッシュとその弟子だと紹介すると態度が一変しました。
集まっていたのは戦争を生き延びた戦士たちでした。
彼女達はバッシュに敬意を示してきました。
これまで訪れた国では汚いものを見る目を向けられていたんですがここでは英雄視されています。
声を掛ければ誰でもヤラセテくれそうなんですがヤッタラ魔法戦士なのでバッシュは我慢しています。
上手くいかないね。
まあサキュバスは他種族の子供を産めないので嫁には適さないんですがね。
バッシュに恋人って概念があるのか不明ですが男ならサキュバスを恋人にしたいと思う筈だよね。

バッシュはゼルを引き取り早々にサキュバス国から出て行こうと考えていますがサキュバスの女王が謁見を求めてきます。
応じるしかありませんでした。
サキュバス女王カーリーケールはビースト国から苦情を受け取っていました。
元将軍キャロットの襲撃に関する苦情です。
ですのでカーリーケールはバッシュがサキュバス国の調査にやって来た監察官だと誤認します。
何としてもバッシュを引き留めてサキュバス国に問題無しと報告して貰おうと画策します。
考えが飛躍し過ぎなんですがサキュバス国は敗戦国なので食糧事情が切迫していました。
サキュバスもオークと同じような制約を課せられています。
同意なき食事はしてはいけないと定められています。
魅了を使って無理矢理食してはならない事になっています。
食糧となる男性が不足気味で慢性的な食糧難に陥っています。
カーリーケールはサキュバス国存亡の危機と考えています。
ゼルを受け取ったとで帰ろうとするバッシュを必死に留めようとしてきました。
カーリーケールは物凄い色香を放つサキュバスでした。
バッシュは彼女を押し倒したい衝動を堪えるのに必死です。
カーリーケールの方もバッシュの事を物凄くイイ男と捉えていました。
バッシュは普通に胡坐をかいている座っているだけなんですがこれは誘ってんだろと悶々としていますね。
カーリーケールはできるならバッシュを食べたいと考えています。
サキュバスは逞しい肉体を持っているバッシュは色男に見えているようだね。
種族の特性が無ければねー。
お互いにWinWinな関係になれるのに上手くいかないもんだねー。
カーリーケールはサキュバスの食堂を見て欲しいとお願いしてきました。
バッシュはサキュバスの食事風景に興奮気味です。
さぞや凄い手管でプレイしているに違いないと考えます。
初実戦に望むときの参考にしようと考えてバッシュは視察に同意しました。

ヴィナスの案内で食堂に向かう事になります。
バッシュはドキドキが止まりませんでした。
連れ行かれた食堂は王侯貴族が住んでいるのか?と思わせるほど豪華で綺麗な場所でした。
ひょっとしたら女王が住んでいる王宮よりも豪華かもしれません。
上階に登りそこから食事風景を視察する事になりました。
床がマジックミラーになっているようですね。
上階からは見えるけど食事が行われる部屋からはこちらは見えません。
バッシュは期待していました。
食事が始まるとバッシュは落胆する事になります。
食糧である男性はベッドに寝ているだけでした。
服を脱いだサキュバスが食事をしていくだけでした。
しかも吸い過ぎないように細心の注意を払っているようです。
監視部屋が設けられているのは吸い過ぎを止める為でした。
食事は本能で行われるので食べている者には制御できません。
誰かが止めてあげる必要があるからです。
期待していたエロ行為が見られずバッシュはガッカリしています。
これでは初陣の役に立たないと落胆しています。

食事風景を観察中に異常事態が起こります。
食べられている男性が突如苦しみ始めます。
慌ててヴィナスが食堂に駆け込み状況を確認します。
男性は顔色が悪く口から泡を吹いていました。
バッシュは毒を食べた可能性に思い至りゼルに妖精の粉をふりかけて貰います。
妖精の粉をふりかけられた男性は元気に回復しました。

食堂の管理者ニオンの元に集まり原因の特定を行います。
ニオンも巨大な乳と尻を持っていました。
動くだけで揺れ動いています。
バッシュは押し倒すのを我慢しています。
ニオンは呪いの可能性に言及しますがゼルに否定されました。
妖精の粉は呪いには効かないので違うと言われます。
食糧の男性たちを健康的に管理しているとの自信があるニオンは納得できないようです。
ここでルドがオーガ族で似たようなことが起ったと教えてくれます。
食糧の男性は綺麗で快適な住居と大量の食事を与えられて丸々と太っていました。
ルドはそれが問題だと指摘します。
ようは運動不足で成人病になっていると言いたいようです。
オーガの国では運動をしたら治ったと教えてくれます。
物は試しと丸々太った男性たちに運動させてみる事にします。

外に連れ出されて丁寧にジョギングをして欲しいとお願いされた男性達は不思議がっています。
丁度その時バッシュがルドの訓練をしていました。
普段通りに蹴り飛ばして走らせています。
それを見た男性達は自分たちが食糧として使い物にならないと判断されたんだ。
オークの餌になってしまうんだと考えます。
男性たちはヒューマン国で死刑を宣告された犯罪者です。
いよいよ死刑になるんだな、でも死にたくない、何とか自分の有用性を示そうと考えます。
男性達は軽くジョギングして欲しいとお願いされたのに必死の形相でぶっ倒れるまで走り続けました。
倒れてもまだやれると喚いている人も居ましたよ。
食糧に困っているサキュバスが簡単に男性を手放す筈無いんですがそこまで考える余裕はありません。
完全な誤解なんですが効果は覿面でした。
男性達は元気を取り戻して健康になります。

その報告を聞いたカーリーケールはバッシュにいい所を見せられたと満足げです。
欲をかいてしまいサキュバスも頑張っている姿を見せようと考えます。
自分もジョギングを始めるので参加者を募れと命じてしまいます。
バッシュの眼前に眼福空間が出現しました。
サキュバスは薄い衣装を好むます。
運動しやすいので薄着でジョギングを始めました。
バッシュの前を弾む乳と尻が通過していきます。
戦争に参加したサキュバスは尊敬するバッシュにいい所を見せようと張り切っていますが戦後生まれのサキュバスは違いました。
バッシュとルドの前を通過する時に食料に向ける目で見つめてきます。
空腹時にジョギングなんかさせやがってと恨んでいます。
そんな生活が数日続いてたんですが事件が起こりました。

空腹に耐えかねた若いサキュバスが暴動を起こします。
その時バッシュはルドの訓練の休憩中でした。
少量当番が休みの男性陣も庭で運動中でした。
ヴィナスは男性陣を庭に留めて暴動の鎮圧を始めました。
バッシュは移動時が最も守りが薄くなるいい作戦だと評価します。
運悪くルドは食堂にあるトイレに行ってました。
食堂が占拠されてしまいルドが襲われる可能性が出てきます。
ゼルが飛び出していきました。
バッシュはゼルに偵察を任せる事にします。
絶大な信頼を寄せているのが分かりますね。
ゼルから救援を要請する信号が出されます。
それを見たバッシュは食堂の壁を登って屋上に移動します。
そこでは若いサキュバスにルドが半裸に剥かれて押し倒されていました。
ゼルは捕まっていて首を引っこ抜かれそうになっています。
バッシュは初撃で剣を横薙ぎに降れば暴動参加者を鎮圧できたんですが殺すのを躊躇います。
桃色の靄を吸い込んでしまい魅了状態になってしまいます。
若いサキュバスはバッシュに対する恩義を感じてないので食糧扱いしてきます。
バッシュを美味しく頂こうとしてきましたよ。
そこにルカが駆けつけてバッシュとルドを守ると抵抗を示します。
茨の魔術を使ってサキュバスを撃退しようと試みますが数人相手だったので無力化されます。
バッシュとルドが食われる前にヴィナスが駆けつけてきました。
彼女は真摯な態度でバッシュがサキュバスという種を救ってくれたんだ。
大恩ある方を食料視してはいけないと説得を試みます。
しかし空腹に喘ぎ暴動を起こした若いサキュバスにはヴィナスの説得の言葉は届きませんでした。
種族を貶める事はできないのでヴィナスは非常な決断を下します。
恩人に仇を為すなどサキュバスではないと断じてその場に居た暴動参加者全員を殺しました。
暴動は鎮圧されました。

バッシュとゼルが反省会をしています。
歴戦の戦士である二人はサキュバス相手では不利な戦いを強いられると熟知していました。
それでも負けてしまったので何が悪かったのか考えています。
同じ部屋にルカも居たんだよね。
彼女がバッシュの想定外の提案をしてきました。
彼女はバッシュにプロポーズしてきましたよ!!
彼女は美少女なので数年後にはバッシュ好みの美女に成長しそうです。
ゼルは喜んでいますがバッシュの心境は違いました。
オークであるバッシュは子供を産めない子供には食指が動きません。
バッシュにはルカがプロポーズしてきた理由が分かりませんでした。
聞いてみる事にします。

ルカがプロポーズしたのはバッシュに敵討ちを手伝ってもらう為でした。
ルカとルドはルラルラの本当の子供では無いそうです。
親を知らないバッシュにはオークには偽物の親が居るのか?とカルチャーショックを受けています。
二人の実の両親はスパイだったそうです。
父親はオークで母親はヒューマンだそうですよ。
両親はオーク国の内情をヒューマン国に流していたそうです。
見つかってしまい討伐されました。
両親を殺されて孤児になった二人をルラルラが引き取り育ててくれたんだそうです。
二人はルラルラを尊敬していて彼女を強さを知っていました。
路地裏に死体が転がっていた事から騙し討ちにあったと考えたんだそうです。
オーガには家族の仇を討つという風習があり二人は敵討ちを誓ったんだそうです。
しかしルカの目から見て現在のルドには敵討ちを達成する実力がありませんでした。
数年後に敵討ちを目指すならまだしもルドは今すぐに敵討ちを実行したいと言っています。
説得できなかったルカはバッシュと家族になる事を思いついたんだそうです。
家族なら敵討ちに協力して貰っても良いそうです。
ふーむバッシュはポロポーズの理由に納得しますが応じる事はできませんでした。
ルカが子供を産めるようになるまで待っているとバッシュは時間切れで魔法戦士になってしまいます。
これから口説く種族がエルフみたく一夫一婦制を取り入れている場合は口説けなくなります。
二つの理由からバッシュはルカのプロポーズを断ります。
決死の覚悟でポロポーズしたんだと思うんだよね。
断られたルカは呆然としています。
暴動が起こった時にルカに助けられたバッシュはその恩を返す事にします。
助けてくれた恩返しとして敵討ちに協力するのではなく敵討ちを代行してやると伝えました。

ルドが目覚めたとの知らせが入りルカが部屋から出て行きました。
二人になるとゼルがポロポーズを断ってしまって良かったのか?と質問してきました。
ゼルは数年後にルカが美人に成長する勿体ないと言ってきます。
魔法戦士になってしまうのでそこまで待っていられないとは言えないのでバッシュはその時に口説けば問題無いと答えます。
バッシュちょっと自信を付けてないか?

バッシュは女王に呼び出される事になります。
カーリーケールは暴動について謝罪してきました。
彼女はバッシュの事をサキュバス国の現状を見に来た使者だと思っているので許して貰おうと必死です。
バッシュには彼女の必死さが理解できません。
元々サキュバス国の現状を知りたいわけではないので当然なんですけどね。
襲われて魔法戦士になる事は回避されたのでバッシュは咎めないと答えました。
カーリーケールは勝手にバッシュを大物と思い込んで感謝の念を深くしています。
彼女もバッシュに惚れているみたいですよ。
何とか引きとめたいようですがバッシュは出発する事にします。

バッシュがサキュバス国に留まっている間に女戦士はサキュバス国の聖域を攻撃していました。
彼女の狙いは何らかのエネルギー源のようです。
サキュバスは聖域に祀られている物が何であるかって事を忘れています。
何で祀っているのかも忘れていて昔らの習わしとして惰性で警備していました。
女戦士に襲撃されて警備部隊が全滅してしまいます。
事態を重く見たカーリーケールは親友のニオンを偵察に向かわせます。
女戦士とニオン率いる部隊が戦う事になります。
女戦士はヒューマンなんですがゲディグスを蘇らせようとしています。
ゲディグスが復活すれば虐げられているデーモン、サキュバス、オークは苦しい生活から抜け出せると言っています。
ニオンが種族を裏切る事に対して誇りはないのか?と問いかけます。
女戦士はヒューマンなんて私利私欲のクズ種族だ、誇りなんてあるわけ無いだろ、と返答します。
戦後何かがあったようですね。
ニオンは強い戦士だったんですが一刀で斬り伏せられました。
女戦士はサキュバスの張っている結界を破る鍵を持っていました。
デーモンから手に入れた代物です。
鍵を使って結界を開けようとしていますが結果を張っているサキュバスたちが頑張ります。
破られないように抵抗を示しますがいずれは力尽きる事になります。

結界を破った女戦士は生き残っているサキュバスを皆殺しにしてエネルギー源を手に入れました。
立ち去ろうとしているときにバッシュ、ルド、ルカが現れます。
バッシュが敵討ちの代行をすると告げると女戦士は構えを取りました。
ルドとルカが見ている前で超絶戦闘が始まりました。
女戦士はバッシュを下に見ていたんですが初撃を受け止められ反撃まで貰ったので驚愕しています。
バッシュが名乗ろうとすると自分には名乗る名前が無いので不要だと言ってきます。
結局バッシュは彼女を名前を聞きそびれます。
バッシュの斬撃は重くて速い事が分かりました。
女戦士は回復魔法が使えるので回復しながら戦おうと考えます。
しかしバッシュの攻撃は速くて強力なので回復行動は隙になります。
思うように戦えず苦戦しています。
女戦士はオークに有効な卑怯な手段を使う事にします。
胸ちらさせてバッシュの集中力を逸らしにかかりました。
効果がありバッシュの斬撃が甘くなりました。
バッシュは頸動脈を斬られますが女戦士は左腕を折られました。
集中力を逸らしてなかったら女戦士は斬り殺されていました。
バッシュの斬撃は女戦士の左腕を折り胸元を切りました。
女戦士はおっぱい丸出して戦う事になります。
左腕が折れていて剣を振るうんだから隠せないな。
きっとプルンプルンと揺れてるよね。
バッシュは視覚的に誘惑されているんですが斬撃は強力でした。
不利を悟った女戦士は双子を使って逃げようと考えます。
ルラルラとは正々堂々と戦った。
バッシュに敵討ちを代行してもらってルラルラの名誉を守れるのかと問いかけます。
想像を超える二人の激闘を目にしたルドとルラは女戦士が卑怯な手段を使っていないと理解します。
路地裏に死体を放置したのは時間が無かったからだと言われてバッシュは納得しています。
ルドがバッシュに代行をやめて欲しいとお願いしてきました。
直ぐには無理だが修行して強くなってから自分で倒したいと言って言います。
それを聞いてルラも代行をやめて欲しいと言ってきました。
彼女はルドを守りたい一心でバッシュにプロポーズまでしてきたんだよね。
バッシュは元々ルラに恩義を返す為に代行を引き受けたので承諾しました。
女戦士はルドが強くなるまで生き残って待っていると言って立ち去りました。
生きる目標が出来て嬉しそうに見えますね。
バッシュは女戦士を呼び止めます。
女と呼びかけたバッシュに女戦士が有用な助言をくれます。
名前が分からない女性に声をかける時は「ご婦人」か「お嬢さん」と言うのがオススメだぞと教えてくれました。
バッシュは引き分けになったのはサンダーソニア以来だと言って女戦士を称えました。
サンダーソニアと同格扱いされて女戦士は嬉しそうです。
バッシュが彼女と引き分けて生き延びた事を誇りに思うと伝えます。
女戦士もバッシュと引き分け生き延びた事を誇りに思う事にすると返してくれました。
おや?これは意外と脈がありそうですよ。
機会があったら彼女に再度プロポーズすると良いかもね。

バッシュとゼルは予定通りにデーモン国に向かう事にします。
落っこちた川まで戻ってきました。
デーモン国は上流にありオーが国は下流にあります。
ルドとルラは国に帰って修行すると言っています。
此処で別れる事になるんですがルラが驚きの行動にでましたよ。
彼女は将来バッシュのお嫁さんにして欲しいとお願いしてきましたよ!!
直ぐに結婚するって話ではないので嫁探しに支障なしと判断したバッシュはルラの申し出を受ける事にします。
バッシュは婚約者を手に入れました。
大きな成果を上げましたね。

ルラと婚約したのでゼルはバッシュが帰国すると考えます。
しかしそうはなりません。
ルラが子供を産めるようになるまで待っていてはバッシュは魔法戦士になってしまいます。
事実をゼルに伝えられないのでバッシュはせっかく情報をもらったのだデーモン国に向かうと伝えました。
ゼルは不思議そうにしてましたが深く考えないので納得してくれます。

カーリーケールはニオンが戻らないので調査隊を派遣しました。
調査隊は多数のサキュバスの死体と破壊された聖域を発見しました。
聖域にはバッシュが聖域の破壊者と戦った痕跡が残っていました。
バッシュの死体も襲撃者の死体も無かったのでカーリーケールはバッシュが勝利して襲撃者を連れ去ったと考えます。
バッシュと襲撃者がグルだって可能性もあるんですがバッシュを疑う事はしません。
できれば襲撃者は引き渡して欲しかったようですが文句はないと考えています。

バッシュが去ったサキュバス国は活気を失っていました。
そこにヒューマン国の使者がやって来ました。
バッシュを逃して機嫌が悪いカーリーケールはくだらない要件なら吸い殺すわよと吐き捨てます。
使者がナザール・ガイニウス・グランドリウス殿下だと知って驚ています。
ナザールは救援物資として二十人の男性を連れてきてくれました。
男性陣は戦後女性に見向きもされなくなったヒューマンでした。
ヒューマンの女性に相手にされなくなり他国に行っていたそうですがそこでも相手にされなかったんだそうです。
ナザールからサキュバスの食料として志願して欲しいとお願いされ快諾した連中です。
一人ずつカーリーケールに自己紹介と要求を突きつけてきます。
それぞれに食べられるときにサキュバスにして欲しい事を言ってきました。
聞き終えたカーリーケールは普通に食事すればいいんですねと納得しています。
彼らは他種族の美醜では醜いと評価されていました。
だから不満そうな顔をしないでねとお願いしてきたようですがそもそも行為に対する認識が違うんだよね。
他種族にとっては生殖行為なんですがサキュバスにとっては食事なんだよね。
他種族からは醜いと評される容姿もサキュバスにすればたくさん出してくれそう嬉しいって思えるようですよ。
彼らは衣食住甘美で美しいサキュバスとヤリまくれるって夢を描いています。
意気揚々と食堂に連れていかれましたが数日もすると食糧役が重労働だと気付かされる事になります。
ナザールから名前は言えないがある者からサキュバスの窮状を聞いたと言われます。
実際にはキャロットからの訴えだったようですがカーリーケールはバッシュが窮状を訴えてくれたと解釈します。
聖域を襲った存在と戦ってくれた上に救援物資まで手配してくれたありがとうと感謝しています。
ナザールから私より感謝して欲しい名前は言えないが誇り男が居ると言われました。
カーリーケールはバッシュの事だと考えています。
サキュバスは恩義を忘れないので彼が望むなら全力を持って助力するでしょうと答えました。
バッシュの知らないところで彼の偉業が打ち立てられています。
誰にも言えない目的で旅をしているだけなんですが功績が積みあがっていきます。
各国にバッシュに想いを寄せる女の子も作っているんだけど彼女達は一様に照屋です。
彼女達の中で誰か一人でも素直になれればバッシュの旅の目的はかなうんですがね。
デーモン国には素直な女の子が居ると良いですね。

成分表
成分含有量(5:多い、1:少ない)
美少女5
ラッキースケベ5
戦闘5
理解不足と勘違い5
ヒーロー性5
対話3
口説き5


AmazonLink: オーク英雄物語5 忖度列伝 (富士見ファンタジア文庫)

コメント

人気の投稿「過去1年間」

ラノベの感想) 最弱無敗の神装機竜《バハムート》第20巻 (GA文庫)

ラノベの感想) 俺を好きなのはお前だけかよ 第17巻 (電撃文庫)

ラノベの感想) カノジョの妹とキスをした。4 (GA文庫)

ラノベの感想) 俺を好きなのはお前だけかよ 第16巻 (電撃文庫)

ラノベの感想) 86―エイティシックス―Ep.12 ─ホーリィ・ブルー・ブレット─ (電撃文庫)

ラノベの感想) 幼女戦記 第13巻 Dum spiro,spero ‐上‐

ラノベの感想) 幼女戦記 第14巻 Dum spiro,spero ‐下‐

ラノベの感想) 幼女戦記 第12巻 Mundus vult decipi, ergo decipiatur

ラノベの感想) 異世界蹂躙 ―淫靡な洞窟のその奥で― 第3巻 (ダッシュエックス文庫DIGITAL)